レアメタル [〆メタリフェルホソアカ (イソガイ亜種)]
なんか、ブログタイトル下で増種予告するのって結構面白いですね(笑)
さてさて、と云うワケで予告した
『レア × マイナー × スレンダー × メタリック 』
が到着しました。
虫に対して妙に大きいダンボール箱。
開けてみて久し振りに感動
ダンボールの中は安定的に新聞紙がきちっと断衝材として機能する詰め方がなされており、その中に小さな発泡スチロール箱が入れられているのですが、
ちょっと感動したのがココからでした。
箱のサイドにカイロが1つずつ(計2つ)、
そしてその箱の中にさらに1つ。
安かったのにここまで(2重梱包+カイロ3個)して頂けるとは!
有り難う御座いました~!
しかしその後しばらくして気付いた↓↓
下に4つ目あった!!! 凄い…
ぇ? んな事どうでもいいから本題行けって?
では行きましょう!
因みに今回は30人中29人くらいが 『はん!!、なンだよ…』
みたいな反応で終わってしまいそうな種類です。
・・・・・・・・・何この空気。
っていやいやそんなことしません。
さて種の解説から入りますが、
ホソアカの中で最も有名な本種メタリフェルは現在全6亜種に分類されています。
①原名亜種metallifer (メタリフェル)
【分布】スラウェシ島
♂は色彩が赤褐色~赤銅色。♀も全体的に赤褐色。
体長は♂で最大約100mmまで得られていて、全亜種中でも特にゴツさが際立つ印象がある。
因みに本亜種が生息するスラウェシ島はたまに『セレベス島』とも呼ばれるが「セレベス」はオランダ植民地時代の名称で現在は「スラウェシ」が正しい。
②亜種finae (フィナエ or フィン)
【分布】ペレン島 バンガイ島 バンクル島
♂は色彩が銅褐色のものが多いが中には緑掛かったものも多く上翅に強い光沢があり、青い個体は全亜種中最も出現率が高い。♀は他亜種と違い赤み掛かる個体はまず居ない。
体長は♂で最大100mmに到達する。
本亜種が他亜種と比べ決定的に違う特徴は、他亜種は腿節に黄色い斑紋が出るのに対し、本亜種だけそれが無いこと。
③亜種aenomicans (アエノミカンス)
【分布】ハルマヘラ島 バチャン島 テルナテ島 ティドレ島 …
♂の色彩は、実物を見た時「超ノーマルなペレン産+スラウェシ産」に近い物を感じたが形は原名亜種に近かった。光沢もちょっと違ったけど具体的に説明できない(恥)。♀はあまり赤みがのらず褐色気味。
体長は♂で最大80mmちょっとと小さめ。
④亜種isogaii (イソガイ)
【分布】タリアブ島 マンゴレ島
♂の色彩はペレン産に似て滑らかな光沢がある。体型は全亜種中最も華奢で大腮は真っ直ぐ伸びる傾向にある。♀は背面が黒っぽい物が多いみたい。
形の特徴についてはこの後詳しく…
⑤亜種sangirensis (サンギレンシス)
【分布】サンギール島(サンギへ島)
♂の色彩はいわゆる「飴色」というか赤褐色、光の加減で淡緑色に見える事もある。全亜種中最も光沢が強く前胸背中央に一対の斑紋が出る事が多い。♀は褐色。
産地について一言言いたいがそれはいずれ本亜種を入手してからにしたい…
⑥亜種otanii (オオタニ)
【分布】モロタイ島
個人的に一番分からない亜種…
アエノミカンスに産地柄非常に形が似ているが、頭楯が付き出ているのが大きな特徴。
因みに、メタリフェルは全亜種頭楯の形で見分けることが出来る筈なのだが、何しろそれぞれの亜種を持ち合わせていないので見比べようがない。
取り敢えず少しだけ説明しましたが(実際そんなに説明になってないけど)、形態的な違いについてはめんどいのでかなり省きました。資料個体もいないし・・・
上記の全亜種は全て生体で入荷した事があったんですが
入荷が途切れてレア物扱いされているものもいます。
原名亜種とフィナエは毎年WILD個体が入荷していて現在も楽に入手出来ますし、
アエノミカンスはごくたまにブリード個体見かける程度でしたが
ちょくちょく途切れているハルマヘラ便が今年入荷し大量にWILD個体が入ってきました。
サンギレンシスはWILD個体の入荷が途切れて大分経ちますが
かなり人気があるためかブリード個体がよく流通しています。
残るイソガイとオオタニが、現在は珍品のメタリフェルとして認識されているようです。
と云うか、珍品過ぎて(+特徴が微妙過ぎて)認識すらされてないと思う。
特にオオタニは、今は滅多に見る事は出来ないでしょうね…
さて、今回の主役イソガイは一体何がどう違うのかと言うと、
意外と違いがあります。
ウチにはメタリペレン産(フィナエ)しか居ないのでそれとちょっと比較してみました。
まず一番特徴的なのが大腮↓↓
見辛いけど…
フィナエは大腮の側縁部のラインが滑らかになりほぼ真っすぐなのに対し、
イソガイは大腮先端部の小内歯付近が明らかに膨らみます。
また、よく見ると先端部の小内歯から付け根に向かって一旦細くなるようです。
広く一般では「大腮は直線的」と言われていますが…
フィナエとの違いと云う事で、脚の模様の違いもついでに。
よく見えませんが、腿節に黄紋が浮かんでいないのがフィナエで、
それ以外は皆黄紋が浮かんでいます(〇の中)。
とは言えイソガイも比較的斑紋の浮かび具合がキワドイです。
他の亜種ならもっと目立つんですが、どうやらこのイソガイも個体差で紋が有るのと無いのとがいるらしく、決定的な同定法にはならないようです。
これが♀。黒いですね~裏は黒くないですが。
メタリフェルなんで別亜種と言えどほとんど違いが分からないですが、強引に見つけました。
フィナエの場合前胸背前端(〇の中)が丸くなるのに対し、イソガイは軽く尖ります。
ただ、個体差かもしれないので、
他に入手した方が居た場合、亜種の差を見つける時の着目点として参考程度に見てください。
因みに、♂♀共に頭楯の形を見るのが有効な方法らしいですが、
これはもっと検体数を増やしてから見てみることにします。
さて、今回仕入れたイソガイはほとんど出回らないマイナー種ですが、
今年は珍品を立て続けに絶滅させてしまっているので
2ペア居るんですが油断しないようにガッチリ2♀とも産ませたいところです。
さてさて、と云うワケで予告した
『レア × マイナー × スレンダー × メタリック 』
が到着しました。
虫に対して妙に大きいダンボール箱。
開けてみて久し振りに感動
ダンボールの中は安定的に新聞紙がきちっと断衝材として機能する詰め方がなされており、その中に小さな発泡スチロール箱が入れられているのですが、
ちょっと感動したのがココからでした。
箱のサイドにカイロが1つずつ(計2つ)、
そしてその箱の中にさらに1つ。
安かったのにここまで(2重梱包+カイロ3個)して頂けるとは!
有り難う御座いました~!
しかしその後しばらくして気付いた↓↓
下に4つ目あった!!! 凄い…
ぇ? んな事どうでもいいから本題行けって?
では行きましょう!
因みに今回は30人中29人くらいが 『はん!!、なンだよ…』
みたいな反応で終わってしまいそうな種類です。
メタリフェルホソアカ (亜種イソガイ) スラ諸島 タリアブ島
・・・・・・・・・何この空気。
まぁいいや、ついてこれない方は置いてきます。
っていやいやそんなことしません。
さて種の解説から入りますが、
ホソアカの中で最も有名な本種メタリフェルは現在全6亜種に分類されています。
①原名亜種metallifer (メタリフェル)
【分布】スラウェシ島
♂は色彩が赤褐色~赤銅色。♀も全体的に赤褐色。
体長は♂で最大約100mmまで得られていて、全亜種中でも特にゴツさが際立つ印象がある。
因みに本亜種が生息するスラウェシ島はたまに『セレベス島』とも呼ばれるが「セレベス」はオランダ植民地時代の名称で現在は「スラウェシ」が正しい。
②亜種finae (フィナエ or フィン)
【分布】ペレン島 バンガイ島 バンクル島
♂は色彩が銅褐色のものが多いが中には緑掛かったものも多く上翅に強い光沢があり、青い個体は全亜種中最も出現率が高い。♀は他亜種と違い赤み掛かる個体はまず居ない。
体長は♂で最大100mmに到達する。
本亜種が他亜種と比べ決定的に違う特徴は、他亜種は腿節に黄色い斑紋が出るのに対し、本亜種だけそれが無いこと。
③亜種aenomicans (アエノミカンス)
【分布】ハルマヘラ島 バチャン島 テルナテ島 ティドレ島 …
♂の色彩は、実物を見た時「超ノーマルなペレン産+スラウェシ産」に近い物を感じたが形は原名亜種に近かった。光沢もちょっと違ったけど具体的に説明できない(恥)。♀はあまり赤みがのらず褐色気味。
体長は♂で最大80mmちょっとと小さめ。
④亜種isogaii (イソガイ)
【分布】タリアブ島 マンゴレ島
♂の色彩はペレン産に似て滑らかな光沢がある。体型は全亜種中最も華奢で大腮は真っ直ぐ伸びる傾向にある。♀は背面が黒っぽい物が多いみたい。
形の特徴についてはこの後詳しく…
⑤亜種sangirensis (サンギレンシス)
【分布】サンギール島(サンギへ島)
♂の色彩はいわゆる「飴色」というか赤褐色、光の加減で淡緑色に見える事もある。全亜種中最も光沢が強く前胸背中央に一対の斑紋が出る事が多い。♀は褐色。
産地について一言言いたいがそれはいずれ本亜種を入手してからにしたい…
⑥亜種otanii (オオタニ)
【分布】モロタイ島
個人的に一番分からない亜種…
アエノミカンスに産地柄非常に形が似ているが、頭楯が付き出ているのが大きな特徴。
因みに、メタリフェルは全亜種頭楯の形で見分けることが出来る筈なのだが、何しろそれぞれの亜種を持ち合わせていないので見比べようがない。
取り敢えず少しだけ説明しましたが(実際そんなに説明になってないけど)、形態的な違いについてはめんどいのでかなり省きました。資料個体もいないし・・・
上記の全亜種は全て生体で入荷した事があったんですが
入荷が途切れてレア物扱いされているものもいます。
原名亜種とフィナエは毎年WILD個体が入荷していて現在も楽に入手出来ますし、
アエノミカンスはごくたまにブリード個体見かける程度でしたが
ちょくちょく途切れているハルマヘラ便が今年入荷し大量にWILD個体が入ってきました。
サンギレンシスはWILD個体の入荷が途切れて大分経ちますが
かなり人気があるためかブリード個体がよく流通しています。
残るイソガイとオオタニが、現在は珍品のメタリフェルとして認識されているようです。
と云うか、珍品過ぎて(+特徴が微妙過ぎて)認識すらされてないと思う。
特にオオタニは、今は滅多に見る事は出来ないでしょうね…
さて、今回の主役イソガイは一体何がどう違うのかと言うと、
意外と違いがあります。
ウチにはメタリペレン産(フィナエ)しか居ないのでそれとちょっと比較してみました。
まず一番特徴的なのが大腮↓↓
見辛いけど…
フィナエは大腮の側縁部のラインが滑らかになりほぼ真っすぐなのに対し、
イソガイは大腮先端部の小内歯付近が明らかに膨らみます。
また、よく見ると先端部の小内歯から付け根に向かって一旦細くなるようです。
広く一般では「大腮は直線的」と言われていますが…
フィナエとの違いと云う事で、脚の模様の違いもついでに。
よく見えませんが、腿節に黄紋が浮かんでいないのがフィナエで、
それ以外は皆黄紋が浮かんでいます(〇の中)。
とは言えイソガイも比較的斑紋の浮かび具合がキワドイです。
他の亜種ならもっと目立つんですが、どうやらこのイソガイも個体差で紋が有るのと無いのとがいるらしく、決定的な同定法にはならないようです。
これが♀。黒いですね~裏は黒くないですが。
メタリフェルなんで別亜種と言えどほとんど違いが分からないですが、強引に見つけました。
フィナエの場合前胸背前端(〇の中)が丸くなるのに対し、イソガイは軽く尖ります。
ただ、個体差かもしれないので、
他に入手した方が居た場合、亜種の差を見つける時の着目点として参考程度に見てください。
因みに、♂♀共に頭楯の形を見るのが有効な方法らしいですが、
これはもっと検体数を増やしてから見てみることにします。
さて、今回仕入れたイソガイはほとんど出回らないマイナー種ですが、
今年は珍品を立て続けに絶滅させてしまっているので
2ペア居るんですが油断しないようにガッチリ2♀とも産ませたいところです。
ちなみに次回メタリを増やす時はサンギレンシス狙っていこうかと…
新しく入荷した在庫 1種類
ブログに載せた在庫 55種類
全ての在庫 33種類
何匹も入れた予想で的中!!
この亜種他に比べてアゴが、直線的でカッコイイ
あまり出回らない亜種ですが・・・
メタリは、好きなので・・・
オオタニ以外飼育希望ですね!!
イソガイ大変だ!?
by チー (2010-12-09 07:27)
ま~まさか当てられるとは…
普通ならサンギレンシスあたりを挙げるかと思ったんですが…
取り敢えずこの個体はまだ中歯で全然小さいので
次世代で70upを狙います。
これからじわじわとメタリ全亜種制覇に向けて歩を進めていくかもね~
by 会長 (2010-12-09 08:24)
大変と思いましたが・・・
もう発見!!
どうしようかな~って感じ!?
前から飼育したい亜種ではあったんですが・・・
中々入らない
by チー (2010-12-09 16:16)
チーさん、タリアブからはまず見込みありませんが
ブリード品でも出品見かけたら即ペイ(購入)ですよ!?
私もね…たかがメタリと言えど次世代残せるか保証ないですからね~
by 会長 (2010-12-09 17:04)
イソガイは結構光沢があるんだ。
私だとペレンと混じったら、見分けがつかないね。
・・・クワガタ飼育を始めた頃に、キクロに凝って某HPに良く出没したなぁ・・・思い出すと懐かしいです、・・・7~8年くらい前のことね。
>たかがメタリと言えど・・・
ブリードは簡単なんでしょうが、油断がね・・・
累代、頑張ってね。
by ノホイネン (2010-12-10 07:54)
地理的にペレン島に近いので体表面の光沢や色彩が結構似ています。
どちらかと言うと形重視で楽しめばいいのかな?と言った所かも知れません。
某HP、…アソコですね。参考になりますよね~
ブリードは取り敢えずペアリングをどうにかクリアできれば…
by 会長 (2010-12-10 08:57)