これが俺んちの新常識! [〆ギラファノコギリ (ティモーレンシス亜種)]
さて、悪夢の大量絶滅期であった2010年ですが
まだその年に組んだ産卵ケースが2つ残っているんですね~
1つは、菌床産卵にチャレンジしたスペキオススシカクワガタ。
そしてもう1つが、今回の主役であるティモーレンシスギラファノコギリクワガタ。
セット内容は至ってシンプル。
作業① Beケース(KBファーム製)「中」に
ある程度控えめに加水するよう心掛けたくわMat(月夜野きのこ園製)を
ガスも抜かずに入れます。
作業② 手で弱く圧をかけて堅め、7割くらいの高さまで出来たら
半分に切ったゼリーをテキトーに置いておく。
作業③ ♀を入居させてあとは待つだけ。。。
出来ることを最大限にまで考え出来る限りの手間をかけて作ったセットが100%だとするなら、
これは…………まぁ………35%くらいじゃない?
内訳↓↓
5%…Beケースの中サイズでもある程度産んでいると云う経験。
3%…くわMatでギラファは産卵すると云う情報と経験。
6%…くわMatは別にガス抜きしなくても産卵に使えると云う情報と経験。
4%…産卵木は特に入れる必要もないと云う情報と経験。
17%…水分調整の経験。
↑↑まぁ俺は大体頭ン中こんな感じでしたよ。
水分調整ってのは空間やマットの銘柄よりずっとシビアで重要ですからね。
それは調整が上手い下手とか言うのとは別の話で。
出来上がったセットに入れたのは、
我が家に2系統ある内、2009年血統と呼んでいる方(もう片方は2008年血統)。
2009というのはこの元親が野外品として入荷した年のことです。
で、その2009年血統(WF1)もまだ1頭もセットを組んでいなくて、
そうこうしているうちに寿命もそろそろ来ると云う時期に差し掛かり、
フ節も所々麻痺・欠損し始めたので急いで今回セットしたと云うワケです。
羽化当時は数頭居た♀も、セットする頃にはもう2頭しか残っておらず、
♂に関してはもう1頭のみだったのです。
(もはやこんなの我が家ではいつもの事ですね)
と言いつつ♀は1頭だけしかセットする気はありませんでしたが…
前述の作成した産卵ケースに、11/8♀を投入し産卵を開始してもらいました。
一応念のためもう片方の♀も、虫の息な♂と同居させておく事にしました。
しかし、寿命が尽きて数週間と持たずあっけなくセット中の♀が仰向けになっていました。
この頃時を同じくして、
ペアリングケースに入れて予備♀と同居していた♂も亡くなってしまいました。
数日後、流石に切羽詰まった俺は一旦ケースをバラしてみることに。
出てきたのは、状態が怪しげな僅か3~4個の卵のみでした。
卵は保管する事にしましたが
まずこれは孵化しないだろう…という事でいよいよ青くなってきました。
もう生き残っているのは♂に先立たれた未亡人(虫?)の予備♀。
やるっきゃないだろう!という事でもう一度マットを詰め戻し、
12/15、一縷の望みを託して最後の♀に後を任せることにしたのです。
そして年が明けて少し経ったか、その辺り…
大丈夫だろうか…? と心配していた産卵ケースを久しぶりに持ち上げてみると。
うぉ!!! 居た!!! 居たっ!!!!!
僅か1~2頭ですが側面から幼虫の体が見えました!!!
(↑↑まあ飽きもせず毎度こんな展開か、と読み飽きてしまわれた方も多いでしょうね…)
1頭でも居れば、最悪次はCBF1(血統混ぜ)という手もあるので一先ずホッとしました。
ただ、その後放置される羽目になったと云うオチはあるのですが…
3月某日。
中学校の時から俺の家で定番になっているDVD上映で
新作をまだ観ていなかったNo.2を家に呼んだ時、
当初予定には無かったのですが「そういえばこれもう割り出さなきゃな…」と
さり気なく彼も巻き添えにして件の産卵ケースを割り出す事と相成ったのです。
これがフタを開けたところですが、♀はもう力尽きております。
淡い期待を抱きつつマットをひっくり返してみると。
何頭か見えますな~しかも3ヶ月放置してたからやっぱり大きくなってます(汗)
No.2と2人でマットを崩していきますと…
おろろろろ……… 予想に反して結構数いましたね~
ある程度成長しちゃってるから密度も結構ヤバいっすね…
多分6~7頭くらいかなと云う甘い見通しでしたが、
最終的に、17頭と安心できる数が採れました♪♪
俺 「いやぁ~、今日はホント助かったワぁ~~お礼に何頭か持っていきなよ!」
No.2 「いや、ちょっと遠慮しときます。」
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ティモールギラファで割り出しネタだけで終わると云うのも
たいした面白みも無いので、もう一つティモールギラファ関連の話を……
少し前に、本種で前代未聞の極小個体が居る事を報告したのですが、
その当時我が家にもう1頭とても小さな♂の蛹が居ると
問題発言をしていたのですがちょっと前に羽化しておりますので
本日紹介致します。
それでは、問題の映像をご覧いただこう……
↓
↓
お分かり頂けただろうか…?
画面右に映っている男性と比べ、左側の男性が明らかに小さく見えるのだが…
ホントは申請しようと考えてたモンですが、
翅の収納に失敗して下翅は片方飛び出し、上翅は歪になって腹も脇がはみ出てしまい
見るに堪えない個体になってしまったので
そうまでして出すのも恥ずかしいしあちらも受け付けてくれないでしょうから
今回ここでお披露目する事にします。
さて、今回羽化した超ミニマム個体の体長は・・・
こりゃまぢで20mm台いけますな(爆)
これも200ccカップで交換なしでして、
マットも酷く乾燥していて本来自然界では有り得ない湿度環境でした。
あとは容器のサイズ次第でまだいけるのではないですかね。
でも正直、ティモールだからこそここまで来れるのではないでしょうかネ…
ケイスケとかダイスケだったら絶対ここまでは無いでしょう!?
↑↑手に乗せてもこんなもんですよ。
これがあの「ギラファ」ですよ。
これが我が家ではほとんど普通サイズみたいなモンですからね~
超大型レベルを目指すって言ったらリアルに0からの出発と言っても過言ではないのかも。
まだその年に組んだ産卵ケースが2つ残っているんですね~
1つは、菌床産卵にチャレンジしたスペキオススシカクワガタ。
そしてもう1つが、今回の主役であるティモーレンシスギラファノコギリクワガタ。
セット内容は至ってシンプル。
作業① Beケース(KBファーム製)「中」に
ある程度控えめに加水するよう心掛けたくわMat(月夜野きのこ園製)を
ガスも抜かずに入れます。
作業② 手で弱く圧をかけて堅め、7割くらいの高さまで出来たら
半分に切ったゼリーをテキトーに置いておく。
作業③ ♀を入居させてあとは待つだけ。。。
出来ることを最大限にまで考え出来る限りの手間をかけて作ったセットが100%だとするなら、
これは…………まぁ………35%くらいじゃない?
内訳↓↓
5%…Beケースの中サイズでもある程度産んでいると云う経験。
3%…くわMatでギラファは産卵すると云う情報と経験。
6%…くわMatは別にガス抜きしなくても産卵に使えると云う情報と経験。
4%…産卵木は特に入れる必要もないと云う情報と経験。
17%…水分調整の経験。
↑↑まぁ俺は大体頭ン中こんな感じでしたよ。
水分調整ってのは空間やマットの銘柄よりずっとシビアで重要ですからね。
それは調整が上手い下手とか言うのとは別の話で。
出来上がったセットに入れたのは、
我が家に2系統ある内、2009年血統と呼んでいる方(もう片方は2008年血統)。
2009というのはこの元親が野外品として入荷した年のことです。
で、その2009年血統(WF1)もまだ1頭もセットを組んでいなくて、
そうこうしているうちに寿命もそろそろ来ると云う時期に差し掛かり、
フ節も所々麻痺・欠損し始めたので急いで今回セットしたと云うワケです。
羽化当時は数頭居た♀も、セットする頃にはもう2頭しか残っておらず、
♂に関してはもう1頭のみだったのです。
(もはやこんなの我が家ではいつもの事ですね)
と言いつつ♀は1頭だけしかセットする気はありませんでしたが…
前述の作成した産卵ケースに、11/8♀を投入し産卵を開始してもらいました。
一応念のためもう片方の♀も、虫の息な♂と同居させておく事にしました。
しかし、寿命が尽きて数週間と持たずあっけなくセット中の♀が仰向けになっていました。
この頃時を同じくして、
ペアリングケースに入れて予備♀と同居していた♂も亡くなってしまいました。
数日後、流石に切羽詰まった俺は一旦ケースをバラしてみることに。
出てきたのは、状態が怪しげな僅か3~4個の卵のみでした。
卵は保管する事にしましたが
まずこれは孵化しないだろう…という事でいよいよ青くなってきました。
もう生き残っているのは♂に先立たれた未亡人(虫?)の予備♀。
やるっきゃないだろう!という事でもう一度マットを詰め戻し、
12/15、一縷の望みを託して最後の♀に後を任せることにしたのです。
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そして年が明けて少し経ったか、その辺り…
大丈夫だろうか…? と心配していた産卵ケースを久しぶりに持ち上げてみると。
うぉ!!! 居た!!! 居たっ!!!!!
僅か1~2頭ですが側面から幼虫の体が見えました!!!
(↑↑まあ飽きもせず毎度こんな展開か、と読み飽きてしまわれた方も多いでしょうね…)
1頭でも居れば、最悪次はCBF1(血統混ぜ)という手もあるので一先ずホッとしました。
ただ、その後放置される羽目になったと云うオチはあるのですが…
3月某日。
中学校の時から俺の家で定番になっているDVD上映で
新作をまだ観ていなかったNo.2を家に呼んだ時、
当初予定には無かったのですが「そういえばこれもう割り出さなきゃな…」と
さり気なく彼も巻き添えにして件の産卵ケースを割り出す事と相成ったのです。
これがフタを開けたところですが、♀はもう力尽きております。
淡い期待を抱きつつマットをひっくり返してみると。
何頭か見えますな~しかも3ヶ月放置してたからやっぱり大きくなってます(汗)
No.2と2人でマットを崩していきますと…
おろろろろ……… 予想に反して結構数いましたね~
ある程度成長しちゃってるから密度も結構ヤバいっすね…
多分6~7頭くらいかなと云う甘い見通しでしたが、
最終的に、17頭と安心できる数が採れました♪♪
俺 「いやぁ~、今日はホント助かったワぁ~~お礼に何頭か持っていきなよ!」
No.2 「いや、ちょっと遠慮しときます。」
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ティモールギラファで割り出しネタだけで終わると云うのも
たいした面白みも無いので、もう一つティモールギラファ関連の話を……
少し前に、本種で前代未聞の極小個体が居る事を報告したのですが、
その当時我が家にもう1頭とても小さな♂の蛹が居ると
問題発言をしていたのですがちょっと前に羽化しておりますので
本日紹介致します。
それでは、問題の映像をご覧いただこう……
左:例の個体 右:35.0mmの個体
↓
↓
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お分かり頂けただろうか…?
画面右に映っている男性と比べ、左側の男性が明らかに小さく見えるのだが…
ホントは申請しようと考えてたモンですが、
翅の収納に失敗して下翅は片方飛び出し、上翅は歪になって腹も脇がはみ出てしまい
見るに堪えない個体になってしまったので
そうまでして出すのも恥ずかしいしあちらも受け付けてくれないでしょうから
今回ここでお披露目する事にします。
さて、今回羽化した超ミニマム個体の体長は・・・
約30.4mm
こりゃまぢで20mm台いけますな(爆)
これも200ccカップで交換なしでして、
マットも酷く乾燥していて本来自然界では有り得ない湿度環境でした。
あとは容器のサイズ次第でまだいけるのではないですかね。
でも正直、ティモールだからこそここまで来れるのではないでしょうかネ…
ケイスケとかダイスケだったら絶対ここまでは無いでしょう!?
↑↑手に乗せてもこんなもんですよ。
これがあの「ギラファ」ですよ。
これが我が家ではほとんど普通サイズみたいなモンですからね~
超大型レベルを目指すって言ったらリアルに0からの出発と言っても過言ではないのかも。
WAO・・・(゜0゜;)あのギラファが3cmですか……有り得るんですね\(+×+)/逆に難しそうf^_^; 明日ウチに能勢オオクワがペアで来ます(^O^)問題は多々ありますが楽しみです♪
by 京 (2011-04-03 02:05)
京さんお晩です。
3cmは常識を超えてますね(笑)
確かに一般では聞かないような数値であることは確かです。
新しい虫が増えるんですか~
記事が楽しみです♪
と云うかちょっとどんな問題があるのか気になりますが、
解決するといいですね~
俺も最近増種したい虫が沢山出てきているのに
全く手が出せません、はぁぁ…
by 会長 (2011-04-03 02:58)
僕なら2センチいけますよ!!
じゃあフルストのチビ狙ってみます。
僕なら申請しますが会長さんはしないのですね!!
それでは~
by Chi (2011-04-03 16:38)
チーさんこんばんは。
ぜひ
フルストルファーでチビギネス狙ってください(笑)
と云うか大型の方狙ってくださいよ~(汗)
多分狙って飼育すればまだいけると思いますので
羽化不全よりせめて翅だけでもきちんと納まってる個体を出したいですね。
by 会長 (2011-04-03 18:43)
はじめまして!
高知住みのホソアカとフタマタが好きな18歳
☆と申します
これからコメント投稿させていただきたいと考えてますのでよろしくお願いします
by ☆ (2011-04-04 14:07)
こんにちは~
ギラファって意外と適当なセットで結構産みますよね。
ウチでは採れ過ぎて大変だった記憶が・・・。
チビギネス候補残念でしたね・・・。
この機会に大型のギネスに専念しては?(爆)
by chappu (2011-04-04 14:44)
☆さん初めまして!
18歳ですか、1つ違いですね~同年代welcome(笑)
ホソアカ&フタマタとはまたなかなかコアな線突いておりますね~!
たいしたブログではありませんが
どしどしコメントお待ちしてますよ!
過去記事も一通り目を通して頂けると尚嬉しいですね(オイオイ…)
それでは~
by 会長 (2011-04-04 19:23)
chappuさんこんばんは。
ギラファだけは裏切らない…と言ったところですかね(笑)
しかしニルギリはなぜ3頭だったのか全く理解できませんなー
チビギネスの外国産種では未だ★4つ付いてる種類が居ませんが
コイツだったら、あるいは狙えたかもしれませんよね~
by 会長 (2011-04-04 19:31)
チビギネスのティモール君ですけど、下羽がはみ出てても鞘羽がちゃんと格納されていたら、交尾は問題ないし・・・ギネス申請しといたら。
大きくてもギネス、小さくてもギネスで値打ちは同じだし。
家じゃ、何でだかフローレスギラファのブリードが出来なくなりまして、累代絶えました・・・で、ロンボックギラファに乗り換えようと・・・懲りんね。(爆
by ノホイネン (2011-04-07 16:13)
ノホイネンさんこんにちは。
~確かに…昔下翅がはみ出た個体がギネス号に載っていた事はありましたねぇ…
この個体はディンプルだらけである意味限界「らしさ」が滲みでているので
個体サイズの凄さみたいなのも説得力が増したりするかもしれません…
(ちょっと主観的ではありますけど)
アレじゃないですかね、
フローレスもWILDからやればまた調子戻るかも知れませんよ~?
自分もギラファWILD凄く仕入れたいヤツが今出ていますがここで懐事情が足を引っ張っています(泣)
by 会長 (2011-04-07 17:40)