王様へのステップ? [〆エラフスホソアカ]
つい一昨日の事……
いつものように低温庫の様子を確認していた時、何か変なゴソゴソとした音が
どこからか聞こえてきた。
よく耳をすませて注意していた時、
不自然なものを見つけた。
エラフスホソアカを材飼育中のボックスなのだが、
どうも配置している材の外観が変わっているように感じるのだ…
「材がなんだか崩れていない…か…??」
気になったので久しぶりにそのボックスを取り出し、フタを開けてみた。
するとそこには、
あ・・・ごごめんっ。
遂に出てきおったか……!!!!!!
エサ交換時の幼虫の大きさから、「大」と「中」に呼び分けた2頭の幼虫を1本ずつ材に入れ、それを1つのボックスに入れて管理していたのですが、
(なお、このエサ交換時の様子に関しては、⇒去年11月14日の記事を参照)
今回羽化したのはこの2頭の内、小さい【中】の方。
2010年の7~8月に初令幼虫を割り出して材飼育に移行したので、
自力脱出までは21~22ヶ月かかっている事になります。
前回交換した時、体重(おそらく最大体重と見ても問題なさそうです)が13.7g。
この体重から羽化したサイズは一体どうなるのか?
測ってみると…
85mm
最近だとちらほら聞くサイズですね(汗)
逆にようやくこのサイズまで来たと云う事になりますかね、
それまではこれより小さな個体ばかりでしたからね。
するってぇと、アレかい!?
1頭目が60mm(材飼育)
2頭目が72mm(マット飼育)
3頭目(今回)が85mm(材飼育)
12~13mm刻みで大きくなっていってる…
と云うことは次に出てくる【大】の♂のサイズは…
97mm!!?!?!?
親超え……
(親♂は94~95mm)
などと云う期待をしてしまうんだよな…
黒くなって見つかると云う四段落ちじゃなければいいんだが…
材から自力脱出させただけあって脚の力が強くて安心します。
ホソアカって羽化後に下手な管理すると、足腰弱いままで重い頭部を支えられなくなりますからね(ウチではね…)
見栄えがいいので観賞用にちょっと広めのケースに入れてみました。
デジケースは全面クリアで清潔感がありますわ。
プラケースにしてはディスプレイにも向いてると思えます。
さて、ブリはするかな…?
最後の♂に全てを掛けるか…?
◆2012年6月13日 追記↓↓◆
記事本編にて紹介した85mmの♂が入っていた材 内部の様子がまだ未確認だったので
取り出して材内の様子を確認してみました。
出てきたはずの方の材を取り出し、
材の外側を舐めるようにじっくり見てみると……
材にあいている穴は、シイタケの駒菌穴と最初に幼虫が潜っていく時に開けた穴だけ。
潜る時に開けた穴も、2~3cmの深さでギュウギュウに木くずが詰まっているようで、
成虫が出てきたと思われるような派手な脱出坑は見当たらない…
しかも材を持った感触からするとちょっと重い。
まさかほとんど材の中身を食べずに死んでいる……!!?
とすると、
……実は今回出てきた85mmは、
「中」のラベルの材から羽脱した成虫じゃなくて
「大」の材から出てきた……と云うことか……?????????
そうなると俄然話が変わってくるぜ!!!!!
何が何だか分からなくなって頭の中で整理がつかないまま、
持っていた「中」の材を鉈で真っ二つにしてしまいました。
そこに現れたのは……↓↓
ほとんど食い込んでいない!!!!???
新しい材に乗りかえて間もない内に食痕が止まっている!
マジですかぁ~~~
じゃぁこの材の幼虫は、環境が変わったショックか何かで死んでしまったということか…
恐れていた四段落ちが現実になってしまった…
これにて我が家の初エラフスは終了…
最後の確認に、
幼虫の亡骸を木くずの中から探す事に。
……無い…!?
あれほど大きな幼虫なら黒く萎んでも遺体の痕跡くらいあるはずなのに…
いや、死体は無いがバラバラになった頭部の殻があるぞオイ!!!!
しかも木くずを取り去ってよくよく見てみると
この空洞…蛹室じゃないかオイ!!!!
最初の幼虫投入穴から戻るように羽脱していた為に、羽脱孔が無いと勘違いしてしまっていたんですね
前々から、あの細長くて奇天烈な体でどうやって木の中から出てくるのか、観察出来たら面白そうだな~とは思っていたんですが、
観察は出来なくとも蛹室内にこれほどまでに固く木くずを圧縮できる馬力(?)があるんなら、木を自力で割ってこれるのも頷けます。
まぁ普通は樹皮近くに蛹室を形成するから、
今回材の中心に蛹室を作ったのは紛れもなくエサ交換のショックでしょうが…(汗)
と云う事で、
前々から測ってみたかった蛹室の寸法を撮ってみました。
「♂・85mm」
全長:約100mm
直径:約33mm
ツヤやメンガタみたいな繭を作るような種類ほどではないですが、
エラフスのあのサイズを考えても結構狭く感じますね。
(まぁ木の中で蛹室を作れば、どんなクワガタだってマット・菌床飼いより狭くなるよね)
と云うワケで、『王様へのステップ?』はこれにて完結です。
いつものように低温庫の様子を確認していた時、何か変なゴソゴソとした音が
どこからか聞こえてきた。
よく耳をすませて注意していた時、
不自然なものを見つけた。
エラフスホソアカを材飼育中のボックスなのだが、
どうも配置している材の外観が変わっているように感じるのだ…
「材がなんだか崩れていない…か…??」
気になったので久しぶりにそのボックスを取り出し、フタを開けてみた。
するとそこには、
あ・・・ごごめんっ。
(↑↑何がじゃボケ)
遂に出てきおったか……!!!!!!
エサ交換時の幼虫の大きさから、「大」と「中」に呼び分けた2頭の幼虫を1本ずつ材に入れ、それを1つのボックスに入れて管理していたのですが、
(なお、このエサ交換時の様子に関しては、⇒去年11月14日の記事を参照)
今回羽化したのはこの2頭の内、小さい【中】の方。
2010年の7~8月に初令幼虫を割り出して材飼育に移行したので、
自力脱出までは21~22ヶ月かかっている事になります。
前回交換した時、体重(おそらく最大体重と見ても問題なさそうです)が13.7g。
この体重から羽化したサイズは一体どうなるのか?
測ってみると…
85mm
最近だとちらほら聞くサイズですね(汗)
逆にようやくこのサイズまで来たと云う事になりますかね、
それまではこれより小さな個体ばかりでしたからね。
するってぇと、アレかい!?
1頭目が60mm(材飼育)
2頭目が72mm(マット飼育)
3頭目(今回)が85mm(材飼育)
12~13mm刻みで大きくなっていってる…
と云うことは次に出てくる【大】の♂のサイズは…
97mm!!?!?!?
親超え……
(親♂は94~95mm)
などと云う期待をしてしまうんだよな…
黒くなって見つかると云う四段落ちじゃなければいいんだが…
材から自力脱出させただけあって脚の力が強くて安心します。
ホソアカって羽化後に下手な管理すると、足腰弱いままで重い頭部を支えられなくなりますからね(ウチではね…)
見栄えがいいので観賞用にちょっと広めのケースに入れてみました。
デジケースは全面クリアで清潔感がありますわ。
プラケースにしてはディスプレイにも向いてると思えます。
さて、ブリはするかな…?
最後の♂に全てを掛けるか…?
◆2012年6月13日 追記↓↓◆
記事本編にて紹介した85mmの♂が入っていた材 内部の様子がまだ未確認だったので
取り出して材内の様子を確認してみました。
出てきたはずの方の材を取り出し、
材の外側を舐めるようにじっくり見てみると……
……………………???
どこから出てきたんだ???
材にあいている穴は、シイタケの駒菌穴と最初に幼虫が潜っていく時に開けた穴だけ。
潜る時に開けた穴も、2~3cmの深さでギュウギュウに木くずが詰まっているようで、
成虫が出てきたと思われるような派手な脱出坑は見当たらない…
しかも材を持った感触からするとちょっと重い。
まさかほとんど材の中身を食べずに死んでいる……!!?
とすると、
……実は今回出てきた85mmは、
「中」のラベルの材から羽脱した成虫じゃなくて
「大」の材から出てきた……と云うことか……?????????
そうなると俄然話が変わってくるぜ!!!!!
何が何だか分からなくなって頭の中で整理がつかないまま、
持っていた「中」の材を鉈で真っ二つにしてしまいました。
そこに現れたのは……↓↓
ほとんど食い込んでいない!!!!???
新しい材に乗りかえて間もない内に食痕が止まっている!
マジですかぁ~~~
じゃぁこの材の幼虫は、環境が変わったショックか何かで死んでしまったということか…
恐れていた四段落ちが現実になってしまった…
これにて我が家の初エラフスは終了…
最後の確認に、
幼虫の亡骸を木くずの中から探す事に。
……無い…!?
あれほど大きな幼虫なら黒く萎んでも遺体の痕跡くらいあるはずなのに…
いや、死体は無いがバラバラになった頭部の殻があるぞオイ!!!!
しかも木くずを取り去ってよくよく見てみると
この空洞…蛹室じゃないかオイ!!!!
最初の幼虫投入穴から戻るように羽脱していた為に、羽脱孔が無いと勘違いしてしまっていたんですね
前々から、あの細長くて奇天烈な体でどうやって木の中から出てくるのか、観察出来たら面白そうだな~とは思っていたんですが、
観察は出来なくとも蛹室内にこれほどまでに固く木くずを圧縮できる馬力(?)があるんなら、木を自力で割ってこれるのも頷けます。
まぁ普通は樹皮近くに蛹室を形成するから、
今回材の中心に蛹室を作ったのは紛れもなくエサ交換のショックでしょうが…(汗)
ひとまず、まだ「大」の材には1頭残っているって事で、安心しました。
と云う事で、
前々から測ってみたかった蛹室の寸法を撮ってみました。
「♂・85mm」
全長:約100mm
直径:約33mm
ツヤやメンガタみたいな繭を作るような種類ほどではないですが、
エラフスのあのサイズを考えても結構狭く感じますね。
(まぁ木の中で蛹室を作れば、どんなクワガタだってマット・菌床飼いより狭くなるよね)
と云うワケで、『王様へのステップ?』はこれにて完結です。
スゴイ!
小さいほうで85mmだと大きいほうは・・・?
楽しみやね~
WDで入荷してくるエラフスでも70mm台が一番多いんじゃない?
だから85mmは立派なサイズだと思うよ、それに見栄えも良いだろうな。
羨ましいです。
家じゃトルンカートスのバルタン成人が羽化、エラフスは♀が羽化・・・
これだけやからね。
おめでとう。(^^)/
by ノホイネン (2012-05-16 06:17)
ノホイネンさんこんばんは、
有難う御座います、
大きい方はどうなるか、ほんとに心待ちです(笑)
「黒くなって溶けた」事になるのだけは避けたいところですが・・・
このサイズ、5年前ならちょっと衝撃モノでしたが
今年は国内のどこかで大台にのる個体が羽化してくるんじゃないかと思います。
もしかしたらもう誰かのお宅で生まれているかも…(汗)
でもトルンカートゥスの方が断然ブリは難しいと思いますから
これからの虫ですよね、
まだまだこの世界深いですな…
by 会長 (2012-05-16 20:16)
何げにいいよね、これ。
でかい方楽しみじゃん。
来週ファーブル出撃予定。
by ルカJ (2012-05-17 00:01)
ルカさんおばんです、
このエラフスは我が苦労に報いてくれればいいのですが、
取りあえずここからの時期温度を下げて管理しときます。
来週、予定が合えばいいのですが(汗)
by 会長 (2012-05-18 20:54)
会長さん、初めまして。
我楽多と申します。
エラフスで、これほどきれいな個体がブリードでできるんですね。
しかも、これ以上の個体が期待できるなんて。
「凄い」の一言です。
by 我楽多 (2012-05-26 23:56)
我楽多さんどうも初めまして、
以前からブログやHPたまに拝見させてもらってました。
自分はやっとですが、
エラフスはもうベテランキクロブリーダーには80UPはお馴染みのようで時代が流れるのは早いなぁと思わされます。
ただ大きさを除けば、WILD個体で見られるピンクやパープルの
強烈な色彩の個体が、ネットでどこを調べても未だ羽化していないと云うのが
まだエラフス飼育が突き詰められていないという歯痒さを感じます。
この点も含め今後のエラフス飼育に楽しみを見出せればと思いますが
今はサイズアップだけで満腹になれそうです。
順当にいけばこの今回の♂より大きくなってくれるでしょう、
そしたら、また次世代で更なる上を目指したくなるでしょう。
by 会長 (2012-05-27 03:22)
初めまして!今年からエラフスのブリードを始めました!
少数しか入荷しておらず♀の高騰・・・
手に入れるのは苦労しました!
産卵させ材飼育しようと思うのですが材は何を使ってますか??
by 天草優聖 (2013-04-21 17:30)
天草優聖さんはじめまして~
エラフスに挑戦するんですか!
やりがいがありますから是非多産させていろんなエサで挑戦してみてください!
そういえば今年の春はほとんど♀が入荷していないようですねぇ…
自分は材飼育の時は過去の記事を参考に見ていただくと分かるのですが、クヌギの夏菌材を原木未カットの状態で購入し適当な長さに切って使っています。
しかし、エラフスと云う種類の成虫サイズからして、他の方は砂埋め霊芝材を使っていたりします。材の径が太いですからね。通常のシイタケ材だと霊芝材の太さと同じような径の物はなかなか柔らかい物が無いですからね。
あまり柔らかくない材に入れるとどうしても穴から出てきてしまいますので。
by 会長 (2013-04-22 23:49)
うちには現在94mmペアと72mm♂がいます。
どこで材を購入されてますか??
僕は砂埋め霊芝材か土埋め霊芝材を購入し使おうと思っております!
産卵にも霊芝材を使った方がいいですよね?
by 天草優聖 (2013-04-23 21:46)
天草優聖さんお返事遅れました(汗)
一応自分はドルクスグッズの霊芝材を購入していますかね。
あんまり太い感じはないですが肉質は良い感じです。
土埋め霊芝も凄く柔らかい材なのでいいと思いますよ~
自分は産卵に使う材は霊芝材しか使った事はないです(汗)
ビビりなもんで手を抜くと産まなさそうで…
マットにも材にも産む虫なので出来る限りの手を尽くすのがいいと思いますよ。
by 会長 (2013-05-01 23:09)