2013年初ルリ共同採集 ~3+1~ [日昆 採集記 【2013年】]
20才過ぎると歳は取りたくはないものですね。
4月を迎えるその手前から既にフライング気味に
今年度の材割採集が自分の中でスタートしていました。
目的は超小型種クワガタ3種、
雪が深い早い時期は主にルリを中心として探していました、
こんなことも…
その日、初めて自分以外のメンバー(No.2)を連れて山に入った時。
まだ新成虫が出せておらず出てくる幼虫に一々ハラハラしていました。
いくら産卵痕が見つかっても成虫が見つからない状況にヘナヘナになっていたその時
産卵痕の付いているその数十cm上部に
!!!!!ッ外に出ているッッッ!!!!!!!
あまり観察できない羽脱後のルリ成虫をNo.2が発見。
いきなり目に入った成虫にカメラで写真を撮りまくる俺達。
寒さの所為か全く動かないその個体は珍しく深い青緑色で美しい…
慎重に手を添えて無事に個体を手中へと収めることに成功!!…
ボロッ……
胴と脚が脆く崩れ落ちた。
「死骸かイィィィ!!!!!!!!!」
小さなクワガタに持ち上げられて落とされました。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
そんなことも過ぎ去って半月が経った頃…
メールが送られてきました。
***********************
【本文】
(中略)ご一緒に採集しませんか?
***********************
そのメールは去年初めてお会いして採集も一緒にした事があった
同青森県の方からでした。(その方をここでは『Re:myon』氏とします)
自分もそろそろまた山に行こうと考えていたときだったのでこれは丁度いいと思い、
是非ともご一緒しましょうと返信したのです。
日程はゴールデンウィーク前半の2日間とし、
狙うターゲットもツヤハダあたりをメインとしながら
ほぼ全種のクワガタを見据えて採集にあたる事としました。
初日(28日)
午前11時、某銭湯に集合。
この日は自分とRe:myon氏の2名での出撃となりました。
まずは二人で近くの市民館に入り地図を開いて作戦会議。
雪融けがどのくらい進んだかが分からないので不安視してはいたのですが
「多分採集に支障ないぐらいにまでは融けてるんじゃないか」と楽観的に判断し、
このとき丁度山の冬季閉鎖が一気に解除された頃だったので
去年ツヤハダを初採集したポイント一帯にまず焦点を絞り向かう事に決めました。
参考記事⇒ 2012/5/7 『初採集!!』
用意した栄養ドリンクを飲み、ガソリンを補給していざ山へ!
…………………………………………………………………
目的のポイントに到着。
ただ、
道中お互い既に気付いていたのですが…
まだ雪が…十分融けてない。
まるっきり倒木が雪の中でまだ眠ってました(焦)
普通に1~2mぐらいの高さでした…
取り敢えず見るだけ見てみようと雪を登り(嘲笑)林の中を探索する事に。
去年と違って今年の冬はかなり積もりましたので
景色の7割方地面が見えていた去年とは同じ時期とは思えないほどの白銀の世界です。
初めて見た(と思う)ミズバショウ。
結局午後3時まで山を徘徊して採った虫は…
コブスジツノゴミムシダマシorクワガタゴミムシダマシ
凄く紛らわしかったのですが
どうやら角の特徴からするにクワガタゴミムシダマシとなりました。
クワガタ違いでした…
まだ時期が早かったと云う事で
さてどうするかと論議した結果、
雪があまり積もっていないであろう太平洋側に行ってみようと云う話になり
今いる山を越えて別のエリアに踏み込む事にしました。
……………………………………………………………………………
第2のエリアに到着。
ここは最初のポイントよりは雪の深さもなく、
30cm~1mほどと先程よりはるかに難易度が易しそうです。
しかし初日とはいえここまでで未だクワガタの死骸すら見ていない自分たちにとって午後4時の日が傾いてきた時間帯は、ただただ焦燥感に駆られるのみになってきていたと言っても過言ではなかったかもしれません。
馴れないエリアなのでRe:myon氏が友人から借りてきたGPSナビを頼りに
ルリやツヤハダの入っていそうな枯れ木を渡り歩きます。
ここでは雪が浅い事もあって赤枯れの切り株が多数散見できました。
そんな中、見つけた高さ1m・太さ20cmの立ち枯れを叩いてみたところ…
★〒Σκ£θ~~!!!!!!!!????
俺は何かを叫んでいました。
他の木を叩いていたRe:myon氏を興奮しながら呼び、
木の中から出てきた物を半ば得意げに見せました。
ルリクワガタ メス
これで漸く切れかけていた体力が戻ってきました、
慎重に木を探っていきます。
すると直ぐに
Re:myon氏が今度は発見!!! しかもこれはオスだ!!!!!
これは俺もオスを出したい!と続けて割っていくと…
本日3頭目!!!!(♂)
これはもしかしたらマンションかも…と期待が膨らんできましたが…
残念ながらこの木はこの成虫3頭で打ち止めとなりました。
この日のボウズを免れて気が楽になった我々は、
探索を続行しボロボロになった赤枯れの根部を発見。
このころには日が傾き視界の影が強くなっていました。
ボロボロとは言えまだ綺麗な赤腐れの木肉が付いており
期待をさせるには十分な物でした。
鉈を振るう腕はもうプルプル震えていましたが(恥)時間も無いので
帰宅の時間を考えるともう別の赤枯れ材を探している余裕もありません。
大きく入り組んだ材を二人で囲んで両方から攻め込んでいきます。
…すると間もなく……
「なんか出てきた!!!!!!!!!?」
誰ともなくそんな驚きの声が出てきました。
二人ともその赤枯れから出てきた何かに目を向けると……!
割れた材の中から2cm弱の黒い甲虫が姿を見せたのです!!!!
おおおおッッ!!!! 遂に来たァ!!!! ツヤハ……、………。
…ダだと一瞬早合点した我々は、その黒い虫が一時の間を置いて長い脚を伸ばして起き上がりそそくさと逃げていく光景に言葉を呑みました。
「あ…(越冬中の)ゴミムシ………(恥)」
何より頭にきたのが、
その大きさにより2種類くらいいるらしいゴミムシやオサムシが2頭や3頭ではすまなかったと云う事。
一々ツヤハダに似ているので(一瞬だけ)、
余計に精神を削られます。(←表現が大袈裟かな…?)
しかしただただゴミムシばかりが出てきただけではありませんでした。
白い幼虫が出てきたのです。
これにはまたびっくりしました、漸くツヤハダ本体にお目見えです。
初めてツヤハダの幼虫を見たらしいRe:myon氏もこれには成虫採集に王手が掛かったと感じた筈。
しかしその後の健闘も空しくそれ以上の進展がありませんでした…
時刻は午後6時。時間としてはもう終了でした。
車に戻り、本日の採集内容を振り返りつつ青森市内に戻る事にしました。
……………………………………………………………………
戻る道中は夜の打ち合わせについて会議。
まず皆で夕飯を食べてから自分の部屋で地図を広げて明日の目的地を検討しようと云う事になりました。
一旦解散しそれぞれ人を集めて夕食・会議の準備に向かいました。
こちらはお馴染みのアイツら=【No.2】【No.6】の二人を呼んで
Re:myon氏は知人のT氏を呼んで
まずは夕食前に作戦会議用の地形図を買うために双方車で書店に向かいました。
……………
書店に着いて5人で自己紹介。
T氏は虫関係の趣味は無いのですが、自分たち(自分・No.2・6)と地元が一緒で意外と近しい人間関係性があった事を後になって気付く事となりましたが、それはまた本件と関係ないので以上です(汗)
時刻は午後9時半となり書店が閉まるまで30分しかない(閉店は10時)ので
急いで明日目的の地方の地図をRe:myon氏と共に探してみる…と…
予想していたより山岳部の広葉樹林の純度が薄く、
どこも針葉樹の表記だらけ、広葉樹の記号はその中に疎らに記されているだけ。
ポイントの目星が自分達では付けられる物ではありませんでした(汗)
取り敢えず閉店間際まで悩んで地図を買い、
牛丼屋で腹ごしらえをして自分の家に向かいます。
慌てて部屋の中を片付け、シャンデリアの点る部屋(苦笑)にて作戦会議(+雑談)を開始。
消去法で検討した結果、まず八甲田山地域で昼頃まで探索した後
今日成虫を割り出したのと同じエリアをさらに入念に探索することに決定。
集合時刻は明朝9時30分。
この日はこれで解散することとしました。
………………………………………………………………………
この日採集したルリクワガタのペア↓↓
♂
去年まで採っていたエリアの個体と違い黄緑色に近い青緑色…と言えばいいのでしょうか(汗)
やや明るくて原色っぽいです。
♀
これまでは赤茶けた銅色のものしか見たことがなかったので
このように青黒みのある個体は新鮮に見えます。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
2日目(29日)
この日は初日の二人に加え、No.2とNo.6を加えた計4人での人員倍加での出撃です。
いつもの如く約束の時間に多少遅れ(汗)まずはガソリンの補給。
俺 「ほら、お前らもガソリン入れとけ(笑)」
No.2&6 「はァァァァ!!?(半笑?)」
手渡した栄養ドリンクに、No.2と6が軽く嫌悪感を示していたのは
【栄養ドリンクを渡す=過酷な採集工程になる】と知っていたからでしょう(苦笑)
確かにこの後精神的に結構きつい採集になるのですが…伝えきれません。
…………………………………………………………
まずは昨日から決めていた本日第1のエリアに到着。
雪山の豪雪地帯にありながらも比較的この一帯は残雪量が少なく地肌も結構見えており
昨日の移動中に「この辺りはいいかも」と思いながらも素通りしてしまったエリアでした。
余裕が感じられる朝の時間帯独特の空気に期待感を膨らませながら
車を降りて記念撮影。
我々のよく分からないノリに巻き込まれてしまったRe:myon氏、すみません…
ひとまず各個人でバラけてこの広いエリアを探索する事にしました。
ちょっと前まではいつも二人一緒で行動していたNo.2と6が、最近になって単独行動するようになってきたのは、探し方が段々と分かってきたからなのかもしれない…とか思ったりして、
なんだかホロっとします。(本当は違ったりして…)
次第にルリやコクワの産卵痕が付いた材や赤枯れ材が見つかっていきます。
しかしなかなか本体には出会えません。
赤枯れに関しては、真っ赤に朽ちた綺麗な材がいくつも見つかりますが
綺麗過ぎて虫が食い入った痕も見つかりません。
どうやらツヤハダは薄いポイントのようです。
赤枯れはほぼ諦めて自分はルリを中心に探していく事にしました。
産卵痕が新しすぎるとまだ1年目の幼虫が出てくるし、
穴ぼこの材だと既に羽脱していますし…
どうすりゃいいんじゃ!
ヤケクソ気味に1本の古く乾燥してひび割れた立ち枯れにイライラをぶつけたその時、
本日1頭目が出てきました(笑)
色は昨日の採集エリアの個体とよく似ていましたが、
兎に角今日もボウズはなくなったと喜び、近くにいたNo.6を呼んで
二人で食痕を暴いてみましたが追加は無し。ラッキーパンチでした。
時間を確認すると時刻は正午を回り、
そろそろ次のエリアに移動しなければと思った頃、
No.2と6は大きな赤枯れの大木を前にしていました。
後から来て吃驚した俺が早速根元をほじくってみたところ、
散々叩いて出てこないで諦めかけていたツヤハダの幼虫が遂に出てきました!!!
しかし、あまり良い道具を持ってこなかったせいか、
外側が灰色になり堅くなっている赤枯れ材はまるでこちらの刃を受け付けず、
ほとんど手が付けられないまま割り出せたのは幼虫1頭と成虫の胴体の死骸のみ。
この辺りで見切りをつけ引き返すことにしました。
引き返す直前No.6が遊んでいた場所は地滑りの痕跡が生々しい急斜面。
お前、あぶネェって!!!!!!(汗)
結局、ルリ1♂(と幼虫)以外は何も出てこなかったようです。
……………………………………………
少し長居してしまったので急いで太平洋側のエリアに移動を開始。
…………………………
まず到着したのは考えなしで景色だけ見て「いいな」と思った場所(苦笑)
ところがここはあまりよろしい環境とはいえず、
大きな川が林の質を分けていて、川の向こう側は手付かずで期待が持てる場所なのですが
如何せんその川を渡る方法が無く、このエリアは単なる散歩に終わるのみでした。
我々はもう時間帯的に昨日の場所に賭けるしかないと思っていました。
車がそこに向かっていったのは言うまでもありません。
………………………………………………
時刻は既に午後3時頃になっていました、ポイントに到着。
ひとまず昨日見に行かなかった方角に向かおうと云う事になり、
一同はいくつかの小さな谷を越え、目ぼしい材に積極的にエントリーしていきます。
…………が、
雪はだいぶ薄くなったとはいえ倒木の大半はまだ土の中(哀)
雪の中から姿を現した切り株の赤枯れはほとんどがボロで
中身がほぼ崩れ去ったものばかりで出てくるのはゴミムシばかり。
良さげな材でも赤枯れになってはいない材の外側の「非」赤枯れ部分が堅く、
鉈では軽くて全く歯が立ちません。
ひたすら歩き続けます………
………………………………………………………………
歩いて歩いて進んでいく内に段々と材の所在が見るからに少なくなっていきました。
車を停めた場所からだいぶ離れてきたので
戻る時間を考えてもこれ以上進むのは非効率的だと考え、
何も成果が無いまま道を戻る事を決断しました。
時刻は既に午後4時半。
自分とRe:myon氏はもはや絶望を感じ足元の状態の悪さによる疲労も相まって
重々しい足取りで無言で引き返します。
ただ、あの二人だけは違いました。
↑↑谷へ転がり落ちる(現在進行形)No.6
沢に落ちるほどの雪の深さでは無いのですが…
注)良い子も悪い子も普通の子もおぢさんも決してマネしないでね。
なかなか疲れるフィールドワークにもかかわらず遊んでいます。
No.2と6は良い意味でも悪い意味でも野外向きな男たちなんだよな…
さて材探しですが、まだ諦めたわけではありません。…一応。
車に戻る前に、昨日ツヤハダの幼虫が出た材をもう一度見に行ってみようと云う事になり、Re:myon氏のGPSナビを頼りに来た道を戻りつつ昨日探索したエリアを再度探していきます。
昨日付けてきた足跡を探しながら件の材をローラー作戦で見つけたものの…
残念ながらもはや自分達の道具ではそれ以上暴く事が出来ないまでになっていて
頼みの綱が無くなりました。
もはや意地でした。
何が何でも土産を採って家に帰ってやる、その一心でした(俺は)。
特にいつもと比べると今回は遠出になるのでその気持ちも一入です。
しかしどの枯れ木も乾燥して堅かったりで手も足も出ません。
小枝のようにポキリと折れてしまいそうな心の状態の我々の前に現れた『それ』は最後のチャンスに他なりませんでした。
いや、もしかしたら何の期待もしていなかったのかも知れません。
『それ』とは、
ほぼ崩れかけた白腐れと黒腐れが混じったかつては太かったであろう立ち枯れでした。
斜めになったその木に登り鉈を入れてみます。
やはりボロボロなだけあってザクっと刃が入ります。
4人でその木を叩いていきます。
それは今まで我々を拒んできた堅い堅い枯れ木の鬱憤を晴らすかのような勢いで…
この時の鉈の勢いも、まさかこの材からクワガタが出てくるとは思わずのものでした…
粗っぽい鉈を振り下ろす音が、ある時を境にピタッと止みました。
ぅわッッ!!!!!??
まさかクワガタの幼虫が出てくるとは思いませんでした。
これには一同仰天、一転してその場は活気づいてきました。
白枯れから出てくる初令・若令幼虫の群れ、
テンションが可笑し過ぎて
「オオクワ引いちゃった!!?(笑)」
ツヤハダやルリだと幼虫が出ても飼育に向いていないのでその場に埋め戻していましたが
この幼虫なら… 「持って帰れる!!!!(苦笑)」
そしてそのオオクワ(仮)幼虫とはバランスが違う妙な幼虫も出てきました。
これもしかして…オニ…? と悩む俺とRe:myon氏に、
No.2と6が見つけて拾った「あるモノ」をこちらに差し出し言いました。
「オニじゃねェ!?」
差し出された「あるモノ」は紛れもなくオニクワガタの♂成虫死骸の頭部でした。
ザクザクと現れる幼虫、しかし一向に新成虫は出てきません。
しかしその時!!!
No.6 「ん、蛹室ある! え、どっか落とし……あッ!居た居たッッ!!!!」
興奮気味に摘み上げたその手の上には黒いダイヤ(仮)が
か細い大腮を広げて硬直していました。
…それでも我々にとっては、感動すべき黒いダイヤなのです。
…………………………………………………………………………………
青森市内に戻ってきたのは、午後8時を過ぎた時間帯でした。
帰りの道中は疲労によりやや口数が少なくなっていましたが、最後にNo.6が食べたいと云うラーメン店に立ち寄り夕食を済ませ、2日間に渡る今季初の団体戦は大団円を迎えたのです。
本日の 日昆の名言
それでも我々にとっては、感動すべき黒いダイヤなのです
4月を迎えるその手前から既にフライング気味に
今年度の材割採集が自分の中でスタートしていました。
目的は超小型種クワガタ3種、
雪が深い早い時期は主にルリを中心として探していました、
こんなことも…
その日、初めて自分以外のメンバー(No.2)を連れて山に入った時。
まだ新成虫が出せておらず出てくる幼虫に一々ハラハラしていました。
いくら産卵痕が見つかっても成虫が見つからない状況にヘナヘナになっていたその時
産卵痕の付いているその数十cm上部に
!!!!!ッ外に出ているッッッ!!!!!!!
あまり観察できない羽脱後のルリ成虫をNo.2が発見。
いきなり目に入った成虫にカメラで写真を撮りまくる俺達。
寒さの所為か全く動かないその個体は珍しく深い青緑色で美しい…
慎重に手を添えて無事に個体を手中へと収めることに成功!!…
ボロッ……
胴と脚が脆く崩れ落ちた。
「死骸かイィィィ!!!!!!!!!」
小さなクワガタに持ち上げられて落とされました。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
そんなことも過ぎ去って半月が経った頃…
メールが送られてきました。
***********************
【本文】
(中略)ご一緒に採集しませんか?
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そのメールは去年初めてお会いして採集も一緒にした事があった
同青森県の方からでした。(その方をここでは『Re:myon』氏とします)
自分もそろそろまた山に行こうと考えていたときだったのでこれは丁度いいと思い、
是非ともご一緒しましょうと返信したのです。
日程はゴールデンウィーク前半の2日間とし、
狙うターゲットもツヤハダあたりをメインとしながら
ほぼ全種のクワガタを見据えて採集にあたる事としました。
初日(28日)
午前11時、某銭湯に集合。
この日は自分とRe:myon氏の2名での出撃となりました。
まずは二人で近くの市民館に入り地図を開いて作戦会議。
雪融けがどのくらい進んだかが分からないので不安視してはいたのですが
「多分採集に支障ないぐらいにまでは融けてるんじゃないか」と楽観的に判断し、
このとき丁度山の冬季閉鎖が一気に解除された頃だったので
去年ツヤハダを初採集したポイント一帯にまず焦点を絞り向かう事に決めました。
参考記事⇒ 2012/5/7 『初採集!!』
用意した栄養ドリンクを飲み、ガソリンを補給していざ山へ!
…………………………………………………………………
目的のポイントに到着。
ただ、
道中お互い既に気付いていたのですが…
まだ雪が…十分融けてない。
まるっきり倒木が雪の中でまだ眠ってました(焦)
普通に1~2mぐらいの高さでした…
取り敢えず見るだけ見てみようと雪を登り(嘲笑)林の中を探索する事に。
去年と違って今年の冬はかなり積もりましたので
景色の7割方地面が見えていた去年とは同じ時期とは思えないほどの白銀の世界です。
初めて見た(と思う)ミズバショウ。
結局午後3時まで山を徘徊して採った虫は…
コブスジツノゴミムシダマシorクワガタゴミムシダマシ
凄く紛らわしかったのですが
どうやら角の特徴からするにクワガタゴミムシダマシとなりました。
クワガタ違いでした…
まだ時期が早かったと云う事で
さてどうするかと論議した結果、
雪があまり積もっていないであろう太平洋側に行ってみようと云う話になり
今いる山を越えて別のエリアに踏み込む事にしました。
……………………………………………………………………………
第2のエリアに到着。
ここは最初のポイントよりは雪の深さもなく、
30cm~1mほどと先程よりはるかに難易度が易しそうです。
しかし初日とはいえここまでで未だクワガタの死骸すら見ていない自分たちにとって午後4時の日が傾いてきた時間帯は、ただただ焦燥感に駆られるのみになってきていたと言っても過言ではなかったかもしれません。
馴れないエリアなのでRe:myon氏が友人から借りてきたGPSナビを頼りに
ルリやツヤハダの入っていそうな枯れ木を渡り歩きます。
ここでは雪が浅い事もあって赤枯れの切り株が多数散見できました。
そんな中、見つけた高さ1m・太さ20cmの立ち枯れを叩いてみたところ…
★〒Σκ£θ~~!!!!!!!!????
俺は何かを叫んでいました。
他の木を叩いていたRe:myon氏を興奮しながら呼び、
木の中から出てきた物を半ば得意げに見せました。
ルリクワガタ メス
これで漸く切れかけていた体力が戻ってきました、
慎重に木を探っていきます。
すると直ぐに
Re:myon氏が今度は発見!!! しかもこれはオスだ!!!!!
これは俺もオスを出したい!と続けて割っていくと…
本日3頭目!!!!(♂)
これはもしかしたらマンションかも…と期待が膨らんできましたが…
残念ながらこの木はこの成虫3頭で打ち止めとなりました。
この日のボウズを免れて気が楽になった我々は、
探索を続行しボロボロになった赤枯れの根部を発見。
このころには日が傾き視界の影が強くなっていました。
ボロボロとは言えまだ綺麗な赤腐れの木肉が付いており
期待をさせるには十分な物でした。
鉈を振るう腕はもうプルプル震えていましたが(恥)時間も無いので
帰宅の時間を考えるともう別の赤枯れ材を探している余裕もありません。
大きく入り組んだ材を二人で囲んで両方から攻め込んでいきます。
…すると間もなく……
「なんか出てきた!!!!!!!!!?」
誰ともなくそんな驚きの声が出てきました。
二人ともその赤枯れから出てきた何かに目を向けると……!
割れた材の中から2cm弱の黒い甲虫が姿を見せたのです!!!!
おおおおッッ!!!! 遂に来たァ!!!! ツヤハ……、………。
…ダだと一瞬早合点した我々は、その黒い虫が一時の間を置いて長い脚を伸ばして起き上がりそそくさと逃げていく光景に言葉を呑みました。
「あ…(越冬中の)ゴミムシ………(恥)」
何より頭にきたのが、
その大きさにより2種類くらいいるらしいゴミムシやオサムシが2頭や3頭ではすまなかったと云う事。
一々ツヤハダに似ているので(一瞬だけ)、
余計に精神を削られます。(←表現が大袈裟かな…?)
しかしただただゴミムシばかりが出てきただけではありませんでした。
白い幼虫が出てきたのです。
これにはまたびっくりしました、漸くツヤハダ本体にお目見えです。
初めてツヤハダの幼虫を見たらしいRe:myon氏もこれには成虫採集に王手が掛かったと感じた筈。
しかしその後の健闘も空しくそれ以上の進展がありませんでした…
時刻は午後6時。時間としてはもう終了でした。
車に戻り、本日の採集内容を振り返りつつ青森市内に戻る事にしました。
……………………………………………………………………
戻る道中は夜の打ち合わせについて会議。
まず皆で夕飯を食べてから自分の部屋で地図を広げて明日の目的地を検討しようと云う事になりました。
一旦解散しそれぞれ人を集めて夕食・会議の準備に向かいました。
こちらはお馴染みのアイツら=【No.2】【No.6】の二人を呼んで
Re:myon氏は知人のT氏を呼んで
まずは夕食前に作戦会議用の地形図を買うために双方車で書店に向かいました。
……………
書店に着いて5人で自己紹介。
T氏は虫関係の趣味は無いのですが、自分たち(自分・No.2・6)と地元が一緒で意外と近しい人間関係性があった事を後になって気付く事となりましたが、それはまた本件と関係ないので以上です(汗)
時刻は午後9時半となり書店が閉まるまで30分しかない(閉店は10時)ので
急いで明日目的の地方の地図をRe:myon氏と共に探してみる…と…
予想していたより山岳部の広葉樹林の純度が薄く、
どこも針葉樹の表記だらけ、広葉樹の記号はその中に疎らに記されているだけ。
ポイントの目星が自分達では付けられる物ではありませんでした(汗)
取り敢えず閉店間際まで悩んで地図を買い、
牛丼屋で腹ごしらえをして自分の家に向かいます。
慌てて部屋の中を片付け、シャンデリアの点る部屋(苦笑)にて作戦会議(+雑談)を開始。
消去法で検討した結果、まず八甲田山地域で昼頃まで探索した後
今日成虫を割り出したのと同じエリアをさらに入念に探索することに決定。
集合時刻は明朝9時30分。
この日はこれで解散することとしました。
………………………………………………………………………
この日採集したルリクワガタのペア↓↓
♂
去年まで採っていたエリアの個体と違い黄緑色に近い青緑色…と言えばいいのでしょうか(汗)
やや明るくて原色っぽいです。
♀
これまでは赤茶けた銅色のものしか見たことがなかったので
このように青黒みのある個体は新鮮に見えます。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
2日目(29日)
この日は初日の二人に加え、No.2とNo.6を加えた計4人での人員倍加での出撃です。
いつもの如く約束の時間に多少遅れ(汗)まずはガソリンの補給。
俺 「ほら、お前らもガソリン入れとけ(笑)」
No.2&6 「はァァァァ!!?(半笑?)」
手渡した栄養ドリンクに、No.2と6が軽く嫌悪感を示していたのは
【栄養ドリンクを渡す=過酷な採集工程になる】と知っていたからでしょう(苦笑)
確かにこの後精神的に結構きつい採集になるのですが…伝えきれません。
…………………………………………………………
まずは昨日から決めていた本日第1のエリアに到着。
雪山の豪雪地帯にありながらも比較的この一帯は残雪量が少なく地肌も結構見えており
昨日の移動中に「この辺りはいいかも」と思いながらも素通りしてしまったエリアでした。
余裕が感じられる朝の時間帯独特の空気に期待感を膨らませながら
車を降りて記念撮影。
我々のよく分からないノリに巻き込まれてしまったRe:myon氏、すみません…
ひとまず各個人でバラけてこの広いエリアを探索する事にしました。
ちょっと前まではいつも二人一緒で行動していたNo.2と6が、最近になって単独行動するようになってきたのは、探し方が段々と分かってきたからなのかもしれない…とか思ったりして、
なんだかホロっとします。(本当は違ったりして…)
次第にルリやコクワの産卵痕が付いた材や赤枯れ材が見つかっていきます。
しかしなかなか本体には出会えません。
赤枯れに関しては、真っ赤に朽ちた綺麗な材がいくつも見つかりますが
綺麗過ぎて虫が食い入った痕も見つかりません。
どうやらツヤハダは薄いポイントのようです。
赤枯れはほぼ諦めて自分はルリを中心に探していく事にしました。
産卵痕が新しすぎるとまだ1年目の幼虫が出てくるし、
穴ぼこの材だと既に羽脱していますし…
どうすりゃいいんじゃ!
ヤケクソ気味に1本の古く乾燥してひび割れた立ち枯れにイライラをぶつけたその時、
本日1頭目が出てきました(笑)
色は昨日の採集エリアの個体とよく似ていましたが、
兎に角今日もボウズはなくなったと喜び、近くにいたNo.6を呼んで
二人で食痕を暴いてみましたが追加は無し。ラッキーパンチでした。
時間を確認すると時刻は正午を回り、
そろそろ次のエリアに移動しなければと思った頃、
No.2と6は大きな赤枯れの大木を前にしていました。
後から来て吃驚した俺が早速根元をほじくってみたところ、
散々叩いて出てこないで諦めかけていたツヤハダの幼虫が遂に出てきました!!!
しかし、あまり良い道具を持ってこなかったせいか、
外側が灰色になり堅くなっている赤枯れ材はまるでこちらの刃を受け付けず、
ほとんど手が付けられないまま割り出せたのは幼虫1頭と成虫の胴体の死骸のみ。
この辺りで見切りをつけ引き返すことにしました。
引き返す直前No.6が遊んでいた場所は地滑りの痕跡が生々しい急斜面。
お前、あぶネェって!!!!!!(汗)
結局、ルリ1♂(と幼虫)以外は何も出てこなかったようです。
……………………………………………
少し長居してしまったので急いで太平洋側のエリアに移動を開始。
…………………………
まず到着したのは考えなしで景色だけ見て「いいな」と思った場所(苦笑)
ところがここはあまりよろしい環境とはいえず、
大きな川が林の質を分けていて、川の向こう側は手付かずで期待が持てる場所なのですが
如何せんその川を渡る方法が無く、このエリアは単なる散歩に終わるのみでした。
我々はもう時間帯的に昨日の場所に賭けるしかないと思っていました。
車がそこに向かっていったのは言うまでもありません。
………………………………………………
時刻は既に午後3時頃になっていました、ポイントに到着。
ひとまず昨日見に行かなかった方角に向かおうと云う事になり、
一同はいくつかの小さな谷を越え、目ぼしい材に積極的にエントリーしていきます。
…………が、
雪はだいぶ薄くなったとはいえ倒木の大半はまだ土の中(哀)
雪の中から姿を現した切り株の赤枯れはほとんどがボロで
中身がほぼ崩れ去ったものばかりで出てくるのはゴミムシばかり。
良さげな材でも赤枯れになってはいない材の外側の「非」赤枯れ部分が堅く、
鉈では軽くて全く歯が立ちません。
ひたすら歩き続けます………
………………………………………………………………
歩いて歩いて進んでいく内に段々と材の所在が見るからに少なくなっていきました。
車を停めた場所からだいぶ離れてきたので
戻る時間を考えてもこれ以上進むのは非効率的だと考え、
何も成果が無いまま道を戻る事を決断しました。
時刻は既に午後4時半。
自分とRe:myon氏はもはや絶望を感じ足元の状態の悪さによる疲労も相まって
重々しい足取りで無言で引き返します。
ただ、あの二人だけは違いました。
↑↑谷へ転がり落ちる(現在進行形)No.6
沢に落ちるほどの雪の深さでは無いのですが…
注)良い子も悪い子も普通の子もおぢさんも決してマネしないでね。
なかなか疲れるフィールドワークにもかかわらず遊んでいます。
No.2と6は良い意味でも悪い意味でも野外向きな男たちなんだよな…
さて材探しですが、まだ諦めたわけではありません。…一応。
車に戻る前に、昨日ツヤハダの幼虫が出た材をもう一度見に行ってみようと云う事になり、Re:myon氏のGPSナビを頼りに来た道を戻りつつ昨日探索したエリアを再度探していきます。
昨日付けてきた足跡を探しながら件の材をローラー作戦で見つけたものの…
残念ながらもはや自分達の道具ではそれ以上暴く事が出来ないまでになっていて
頼みの綱が無くなりました。
もはや意地でした。
何が何でも土産を採って家に帰ってやる、その一心でした(俺は)。
特にいつもと比べると今回は遠出になるのでその気持ちも一入です。
しかしどの枯れ木も乾燥して堅かったりで手も足も出ません。
小枝のようにポキリと折れてしまいそうな心の状態の我々の前に現れた『それ』は最後のチャンスに他なりませんでした。
いや、もしかしたら何の期待もしていなかったのかも知れません。
『それ』とは、
ほぼ崩れかけた白腐れと黒腐れが混じったかつては太かったであろう立ち枯れでした。
斜めになったその木に登り鉈を入れてみます。
やはりボロボロなだけあってザクっと刃が入ります。
4人でその木を叩いていきます。
それは今まで我々を拒んできた堅い堅い枯れ木の鬱憤を晴らすかのような勢いで…
この時の鉈の勢いも、まさかこの材からクワガタが出てくるとは思わずのものでした…
粗っぽい鉈を振り下ろす音が、ある時を境にピタッと止みました。
ぅわッッ!!!!!??
まさかクワガタの幼虫が出てくるとは思いませんでした。
これには一同仰天、一転してその場は活気づいてきました。
白枯れから出てくる初令・若令幼虫の群れ、
テンションが可笑し過ぎて
「オオクワ引いちゃった!!?(笑)」
ツヤハダやルリだと幼虫が出ても飼育に向いていないのでその場に埋め戻していましたが
この幼虫なら… 「持って帰れる!!!!(苦笑)」
そしてそのオオクワ(仮)幼虫とはバランスが違う妙な幼虫も出てきました。
これもしかして…オニ…? と悩む俺とRe:myon氏に、
No.2と6が見つけて拾った「あるモノ」をこちらに差し出し言いました。
「オニじゃねェ!?」
差し出された「あるモノ」は紛れもなくオニクワガタの♂成虫死骸の頭部でした。
ザクザクと現れる幼虫、しかし一向に新成虫は出てきません。
しかしその時!!!
No.6 「ん、蛹室ある! え、どっか落とし……あッ!居た居たッッ!!!!」
興奮気味に摘み上げたその手の上には黒いダイヤ(仮)が
か細い大腮を広げて硬直していました。
…それでも我々にとっては、感動すべき黒いダイヤなのです。
…………………………………………………………………………………
青森市内に戻ってきたのは、午後8時を過ぎた時間帯でした。
帰りの道中は疲労によりやや口数が少なくなっていましたが、最後にNo.6が食べたいと云うラーメン店に立ち寄り夕食を済ませ、2日間に渡る今季初の団体戦は大団円を迎えたのです。
本日の 日昆の名言
あの時は色々とお世話になりました(笑)
私が想像していた採集よりも過酷でなかったのが何よりです...汗
オニの幼虫と感動すべき黒いダイヤ(仮)が居なければ
かなり精神的に過酷な採集でしたね...(笑)
5月中旬~下旬あたりにクワガタゴミムシダマシを採集したポイントを
友人と徘徊してみようと思います(笑)
次こそ...なんとかツヤハダを
お持ち帰りしたいと思います。(笑)
by Re:myon (2013-05-08 10:26)
Re:myonさんお晩です。
こちらこそお世話になりました、
取り敢えず吹雪いていなくてよかったですよ(笑)
あのポイントで御座いますか…自分も雪が融けたら行きたいところではありましたが…
良い結果に終われるといいですね!
俺は…痛すぎる足止めくらいました(泣)
久しぶりに長々と採集記事を書く事が出来ました、有難うございます(笑)
by 会長 (2013-05-09 01:18)
会長さんお久しぶりです。
ルリクワガタやツヤハダクワガタとかですか。
・・・やはり会長さんの様な、この様な種類の本当の価値がわかる人でないと見向きもされないというのは少々悲しいと思いますね。
さて、近況報告ですが昨年I氏が持ち帰ったラクノステルヌス原名亜種のことを覚えていますか?I氏は3♀を持ち帰ったのですが、聞いたところによるとどうやら3人とも壊滅だったそうです。
しかし、先月にネグロス島から採集情報が入ってきたではありませんか!
ラクノスはタウネスとは違い局所的にしか生息していないのでは?との話を聞いていたのですが、どうやらネグロスでそのポイントが見つかったようで今確認しているだけでも3ペアは日本に入ってきています。
嬉しいような悲しいような、複雑な心境です。
それと南ラオスのシカクワガタがヤフオクに出ていますね。あれは分類的にはどの亜種になるかお分かりでしょうか?
by 四季彩 (2013-05-11 22:49)
四季彩さんお晩です、記事が停滞しておりましてすみません(汗)
ルリやツヤハダはマイナーで興味を持たれることが少ない代わり、本当にその虫目的で採集に行かないと見る事が出来ない、
裏を返せば採集において自然界発生している個体の絶対数に対してライバルが少ない昆虫と考えられますよ。
でも自分もそんな「本当の価値」なんてよくは存じておりませんよ(苦笑)
ラクノス覚えておりますよ勿論、
なんと恐ろしい展開になったものですね…
全滅ですか…。
I氏も、業者が少し遅れてネグロス産で広告塔に祭り上げたせいでパナイ産のインパクトが世間でやや薄れてしまっている(かも知れない)事に残念がっていたりして…
ネグロス産入荷業者が「生体初上陸」で大々的にアピールしていますからね…なんか言ったモン勝ちみたいで複雑な気分です。
後、南ラオスのシカですが、あれは現在の分類から考えるとツツイに含まれると思います。
学術的な面で話をすると自分でも潔い事は言えないんですが
飼育趣味の業界で言う話であればあれはツツイで通して全く問題ないです。
くどくどしく「シカクワ ssp.」なんて表記していたりするのは、
単に目新しさを出したいがための言葉の綾ですよ。
…因みにどうでもいい話ですが、個人的には中国チベット自治区チャムド産のシカが生体で入ったりしないかな~なんて密かに待ってます(笑)
by 会長 (2013-05-12 00:30)