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ブログ記事を書く② [日昆 日常雑記]

採集記事については前回ので一旦終了として、
続いては⑦⑧の考察や実験をネタにした記事ですが。

いくつか自分も読ませてもらっているブログの中には、カブクワ(や他の昆虫)についてどうしたら大型の個体が羽化するかを統計などデータを取って公開しているものや、大学の論文を足掛かりにして飼育に有用な情報を自分なりに解釈して紹介したもの、飼育下で発現する特異な個体についてその原因を探る内容のものなどを頻繁に記事としてアップしているところを度々見かけます。
個人的には、そういうところのブログは非常に興味深く読んでいて尚且つ自身も目指すところではあるんですが、なんせ馬鹿なので書けません!
もっと化学の勉強とかしておけばよかった…といつも思っています。…え、いつ頃から…? そうですねェ…センター試験でボロボロになった時から…かなァ…。

そう云った事ですので、幼虫に与えるエサがどんな部分でどの時期に作用して…と云ったよくマットや菌糸の添加剤の実験を化学的な思考で理詰めで行う事が出来ません。それにまともな機材が無いので、温度による成長の優劣や速度の違いを厳正なデータで表したりもできません。
あくまで感覚的な結論を述べるのが精一杯です。
自分で出来る事と言えば、二番煎じカブトムシの真横に定規を置いてみたりするだけです(笑)
そして前述の例よりもっと俗っぽい内容になり、生き虫流通で自分で勝手に問題視する『A亜種とB亜種の違い』とか生き虫産地ラベルの話が多くなるワケです。(まぁ本当に個人的に書きたいからでもあるんですが)



:飼育内容が中途半端
:採集成果もイマイチ
:しっかりしたデータで考察や実験が出来ない
虫ブログで重要な部分が↑↑こんな感じじゃ全然駄目じゃん!
(気楽にやるから良いんじゃないの? と言えばそれで全部解決なんですが…)

それでは一体どうしたらいいのか……………………




……中身は無いけど外側だけ盛る! まぁやだねぇ~(嘲笑)


ブログの記事をある程度読んで頂いた事のある方ならうっすらお気づきだと思いますが、
私自身、無駄に細かいところだけやたら力を入れるんですよ。

ブログの仕様をぐりぐり弄くり回して
ブログTOP.jpg
ブログ画面の上部に『最近の一言』なんてコーナーを設けたり、

ロゴ達.png
ロゴ画像を不定期でデザイン替えたり、

カレンダー.png
カレンダーも見やすく日付をクリックしやすいように数字を大きくしたり
(他のso-netブログにあるカレンダーと比較してみてください)

プロフ.png
【にちこん】とか【ひこん】とか誤読されないようにブロガー紹介欄に括弧つけて読み仮名振ったり、
無駄に、無駄にマイナーチェンジしております。



そして記事の文面・文体についてですが、書き続けている内にある程度自分の中でルールが出来てきました。
(無駄に)

【 1 】 常体と敬体
通常記事の文章は敬体(~です・~ます)を使いますが
採集記事や昔の話の時だけは常体(~だ・~である)を使います。
ただ、結局のところその時の書きたいやり方によって変えているので、上記が絶対ではありませんね。

【 2 】 文字の大きさや色
記事を読んでいてお分かりになると思いますが、インパクトを持たせるためにその箇所の文字を大きくしたり不要な話だけどちょっと書いときたい一言は文字を小さくしたりしてます。これはここのブログに限ったことじゃないですね。
そして色遣いですが、これも言葉の意味合いによってある程度使う色を決めています。自分の場合他のブロガーさんよりずっと節操無くいろんな色を付けているので読み取りにくいと思います。スミマセン。
黄土:強調箇所
:決定的な強調箇所
:日付、時刻
:マイナス要素
:マイナス要素の衝撃的箇所
水色:気温の低さ
:今後の展開を煽る…等
:注釈、括弧内文

さらに、もしかしたら気付いていない方もいるかもしれませんが、
書きたいんだけど諸々の理由で書きにくい…けどやっぱ書く!と云うような話を載せる際には、文字の色を記事背景に同化させ一見しただけでは読めなくさせ文章をドラッグさせたりしないと文章が読めなくなるようにしたりもします。
(この欠点としては、ケータイ版だと仕様の違いがありまるで隠せないと云う所ですね)

【 3 】 順序
通常内容は単純に言うと導入部から入り順番に事の成行きや説明を展開し、
落ちや結論を最後に持っていくのですが、
その時の記事の内容によってはその順序を変える事があります。
大した記事を書いてきていなかったのであまり必要な技法じゃないかもしれませんが、
記事のはじめでその回のハイライトを画像などでドンと紹介してその後順番に一から説明したり、
ブログ初登場種の記事などではいきなり主役の画像を出さないで伏線やヒントなど「ため」を作ってその後記事の中盤を過ぎてようやく正体を明かすなどしたり(まぁイライラする方もいるでしょうけど)
飼育関連の記事ではこのような入れ替えを行う事がありますが、採集記の場合ではあまりそういう順序を崩すような事はしないですね。
また、このブログでは記事の後に【追記(続きを読む)】機能があり、追記リンク文言か記事タイトルをクリックして記事個別のページに入らないと続きが読めない設定が出来ます。これを使う事で、センセーショナルに仕上げる事が出来ます(いやらしい!)。マンガ等で使われる手ですが、ページをめくると云う動作をはさむので、次のページでドーン!…といった衝撃的な展開を効果的に使う事が出来ます。(そうでないと、流し読みしながらスクロールしてて記事の内容のピークをヌルっと見てしまいますからね)
例としては、
 本文:新入荷種がいる事を紹介 ⇒ 追記:新入荷種の名前・画像を公開
 本文:採集記の導入 ⇒ 追記:採集記の本編
 本文:飼育記話題本編 ⇒ 追記:脱線話


今のところ文章としてまとめ切れている点はこれくらいなんですが他にも画像の挿し方とかまだいくつかディテールに小細工することがあります。




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なんか結局ブログをどうしたら内容を濃く出来るかじゃなくて単に自分のブログの書き方を紹介しただけの記事になってしまいましたがこれでもうほとんど終わりです(…は!?)




せめてというかなんというか、これも脱線話なのですが
これまでに読んで面白かった物を3つだけ書いてみます。
記事を書く上で参考(目標)にしているところもあります。


≪1≫山口進 (1989) 「日本産クワガタムシ撮影旅行記」 『小学館の学習百科図鑑49 クワガタムシ』 pp.130-149. 小学館

≪2≫トッシー 「トッシー昆虫記」 『くわがたマガジン』 東海メディア

≪3≫鈴木直也 「店主のひとりごと」「飼育と採集の知恵袋」『ファーブルハウスウェブサイト〈https://fabre-house.jimdo.com/〉』

他にもいくつかあるんですがあえてこの3つを選択してみました。
実際のところ個人的な上位3位のような位置づけです(※古い順です)


この3つについて説明をすると云うのも僭越なのですが、
まぁ犯罪ではないだろうと云う事で暖かい気持ちで読んでください。

≪1≫ですが、これは図鑑や解説とは違う、個人の視点で展開する採集記(観察記)と呼べる読み物としては初めて読んだものです。
記憶では確か、自分が小学2年生の時に買ってもらった物で購入直後から小学生時代ずっと本の前半の図鑑部分ばかり見て読んでいたのですが、中学生になってこの旅行記の部分を読んでドはまりしたんでした。
ページ数もそう多くないので直ぐに読み終えたのですが、その柔らかい文章の中には撮影(採集)時の細かな動作や情景が鮮やかに表現されていて、想像力に乏しい(?)自分でもその場に居るような気分になったもので、日本各地のクワガタのそれぞれの生態がめくるめく説明されているので、よりもっと自分の中でクワガタそれぞれに個性を感じるきっかけになったと思います。
(文中には写真も結構あるけど白黒のページだったからそれも良かったのかな? こういう場合カラーより白黒の方がいいですよね)
これ読んだ後、なんか不思議とヤエヤマノコギリにロマンを感じるんだよなぁ…(笑)


≪2≫は、自分が中学生の頃当時初めてカブクワ専門雑誌を買った時にその中で他の記事とは明らかに別のベクトルで「面白かった」と印象に残っている記事です。
今は無き「鍬心」の店長・トッシーによる、店の内外での出来事や個人の面白おかしいエピソードが書かれていた連載記事だったのですが、これは嵌った(笑)
(独特の感覚やオヤジギャグのクオリティで言えば、シーラケースの社長の連載も好きだったな)
近所に昆虫専門店が無かった青森の人間の自分にとって、虫屋の店長が書く店についての面白い記事と云うのはそれだけでもワクワクするのですが、記事の文面から漂ってくる店の雰囲気と云うのが楽しそうなんですよ。個人的な生き虫店のイメージは3つくらいあって、1つはいわゆるオジサマ向けな感じの店(入口が狭くて子供が入り辛そうな、もし入ったら睨まれそうなアングラ臭が漂うタイプ)、2つは品揃えとか見栄えとか小綺麗にしてある均等な客付き合いを心掛けるかんじのコンビニみたいな店、そして3つが近所の小学生とかが週末になると集まってきたり店長の知り合いの虫仲間やらがちょくちょく集まってきたりして店の中から話し声が漏れ聴こえてくるような店。
自分としてはこの中では一番好きなのが3つ目で、記事を読んでいるだけでの勝手な憶測ですがまさにそれがドンピシャで≪2≫なんですよ。自分の年代がそんな感じだから余計に憧れるんですよね。
そしてここの登場人物のキャラクターが濃く描かれているのも、他の近い部類の記事と雰囲気が違う要因ではないかと思います(記事は基本的に虫が主役と云う事もあるせいか、こうして人物の方に焦点を当てる事が他の記事ではほとんど無い)
話が所々でK-1やアニメのネタを組み込みつつ内容の雰囲気としてそれを定着させ、話の落ちのつけ方も上手くて、だからと言って記事の全部が全部で何が何でも上手い落ちを付けてやろうと云ういやらしさもなくて清々しい気分で読めるのも見習いたい部分です。
そしてこの連載のイイところが、読んだ感じのボリュームの割りに実際のところほとんど何も起きてないし進んでないと云う所なんです(笑)


そして最後の≪3≫は、これだけ本ではなくてネットのサイトです。
虫屋の店長が自分の店のサイトの一角に虫ネタやらを更新するページやブログを設けている例は数多ありますが、個人的には一番濃厚な話が載せてあると感じます。
(他に個人的に好きだったのはドルクスグッズの店長のページでしたね)
店長ブログ等その界隈で比較してみると、他が十中八九「入荷・セール案内」「イベント出店」「自社製品のお客様使用結果報告」ばかり続いていてそれがまぁ本来の店の運営に繋がるやり方として真っ当な内容なのでしょうが、それを基準に考えると≪3≫は1人の飼育者として採集者として…一専門店の長がそこまで商売っ気無くて大丈夫なのかと不安にしかならないくらい色々な事を書いてます。普通の店なら商売上出し惜しむような情報も突っ込んだ視点で書いてあったり、気になった件について詳細に実験されてあったり、身近な問題については一番参考になるサイトです。(これは地元こそ有益である内容だからと云うのも一部ありますけど)
そして読み物としても読み応えのあるひとりごとのページは、本人からも直接話を聞くのもあるからでしょうが純粋に面白いです。(ステマみたいだな…)話題は多岐に渡り、所々にはさんでくるネタがスポーツ・文学・音楽・昭和とこれまたバラエティに富んでいるので流石は親ほどの年だけあって表現力が豊かで含蓄のある内容を存分に盛り込んできてます。そして真面目な話とは裏腹に馬鹿話さえも完成度が高くて恐れ入ります。



ちなみに、この記事を書くにあたって思ったのですが、≪2≫≪3≫の雰囲気がちょっと似てる気がします。・・・文体ではなく、雰囲気で。ああいうのってなかなか真似できるものではないですけど、こういう「読んでて楽しい、ニヤニヤしてしまう」ような記事が書きたいですね。



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Re:myon

確かにファーブルハウスのHPって
他の虫屋さんのHPと比べてもあまり
運営に繋がる雰囲気は感じられないですね…(汗)

ファーブルハウスのHP移転、リニューアルがどの様な感じで完成するのか個人的に楽しみです。


P.S ルマウィやりました。
by Re:myon (2014-04-25 00:44) 

会長

Re:myonさんこんばんは、

ファーブルハウスの場合あれは下手したらブログメインで商売がついでだろう…って程にも見えますからねぇ…

リニューアルしたホームページ、4月中に完成ですよね。
……楽しみです。
by 会長 (2014-04-26 18:35)