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ルリクワ単独戦! 遭難採集 [日昆 採集記 【2014年】]

前回4月6日、No.2と二人で挑んだ春の雪山でボロ雑巾になって負けて帰ってきた
ルリクワガタ採集でしたが、(2014-4-9 『春の雪山採集』参照
その日からおよそ3週間経ち、ある程度雪が融けたであろうと推測しその山へ3度目の挑戦に出かける事にしました。


  29日(火)

この日は朝から天気は晴れ。
朝に用事を済ませ、採集道具を車に積み込み自宅を出た。

時刻は大体午前11時、今回は自分一人での行程と云う事に気を抜いた所為か、
予定より随分遅い出発になってしまった。
(なんていつも通りなんだろう……)
途中車にガソリンを補給する以外に寄り道はせず、山の麓まで来たのは正午過ぎになってからだった。




【 採 集 編 】


久しぶりに宇宙大戦争のテーマを聞きながら車で山に向かう。

前々回・そして前回は、山の南斜面から突入して生体は見つける事が出来ず産卵痕すら拝む事が出来たのはたったの1本だったという大変苦しく報われない結果となったため、今回は場所を替えて山の東側からアプローチする事にした。
とは言っても、東側に決めたのは「読み」があったわけではない…
ただ単に、地図で見た限り他の斜面より広い範囲に渡って広葉樹が広がっているように感じたと言うだけの理由である。
広葉樹林帯が広いのは良いのではあるが、その代わりこの山は頂上から東の方面に向かっては、南を含む他の方角の斜面より傾斜がなだらかになっていて、一定の標高まで上がるためには前回の南斜面の時と比べてやや距離を歩かなければならないと云う面もある。



山の東側には着いたものの、さて車でどこまで行けて停められるだろうと言う事を今調べなければいけない。入山場所を決めて車を停めたのは結局昼の12時半頃だった。
周囲を見渡してみると、平地(標高230m付近)だけあってさすがに雪は見当たらない。
そりゃそうだなって感じではあるが、行きの道中に山の近くまで来た時、山の中腹に当初の予想よりまだまだ残雪がある事を目視していたのでその時点で「あらら…まだやっぱ早かったかな…」と心配にはなっていた。

舗装路から未舗装路に突入、
ほどなくして道は倒れた木の枝に塞がれ車の進入は終わった。
ここから先を徒歩で向かう。

服装は肌着上下の上につなぎ、首にはタオル、手には手袋長靴を履き、
前回の採集からほとんどそのまま中身を変えていないリュックにはかんじきを突っ込み
水分補給用にヘルシアウォーター1リットルも積み込む。
この時リュックの中身を確認していかなかった事を、後々激しく激し~く後悔する事に……

車の鍵を掛けた後、真上よりやや西に傾きかけた陽に照らされつつ山に入った。


………………………………………………………………………


ほとんど進まない内に未舗装の山道は消え失せ、
早春の気配漂うただの林を進む事になった。

サクラマツミズナラなど様々な種類の木が入り混じる林の中を、
まだ枯れ草や枯れ葉ばかりが積み重なっているだけの地面をワシャワシャ踏みしめて歩いていく。
たまに近く遠くにまあまあな太さの枯れ木が立っていたり倒れていたりするが、ほぼ無視してダラダラ歩き続ける。
本当は少しコクワガタの新成虫なんか採りたいなぁぁなどと思ったりするのだが、
今回は標高を上げるためには前回よりも長い距離を歩かなければいけないのでブナ帯に入る前から余計な道草を食っていられない…と、ただひたすら灌木を右に左にかわしながら西に進んだ。

斜面になったり平坦になったりを小さく繰り返しながら、少しずつ山を登っていく。


……………………………………………………………………


いつまで歩いても樹相が変わらず針葉樹ばかりで、ほぼ無心で歩いていてふと顔を上げると、
それまで全く見なかったのにいきなり一面の残雪地帯に出くわした。
ようやく山に入ったって感じになってきた~…ふぅ~

まだ雪面から生えているのは針葉樹ばかりだったが、ひとまず目に見えて自分が進めているのと、雪の上が歩き易かったのは嬉しい。

雪はかたまっていてまだかんじきを履く必要もない、
どこからか聞こえるおそらくスズメバチの羽音にも度々出くわしながら、見晴らしのいい緩やかな斜面を登っていく。
途中で気付いたのは、山に入って直ぐの頃は汗をダラダラ垂らしてタオルで顔を拭いつつ息も荒くして歩いていたのが、いつの間にか汗の量も減り呼吸も楽になっていたことだ。
この行を続けていけばもっと山慣れしてくるんだろうなぁ…と実感しつつ、
ケータイの地図アプリを確認すると、まだ目的の標高まで遠くて、違う意味で汗が出る…


……………………………………………………………


しばらく歩いているとようやく針葉樹林帯を脱したのだが、
今度は、ミズナラやブナなどの沢山の幼木の枝が手前に向かって真横に伸びている所為でスムーズに前進できない…(つまり自分の歩く方向と真逆に枝が伸びているワケ)
登りで歩くためについつい足元を見ていると、
突き出た枝に不意に突き刺されることがしばしば(苦笑)
CA3I1670.JPG
この時、なぜか『忍び返し』と云う表現を思いつく(確かにそんな感じには思いませんか?)

この『忍び返し』に手間取っている時点で、時刻は既に午後2時を回っていた。
これらの灌木が並んで生えている内は、まだ周囲には身綺麗(?)な成木ばかりしかなく、
枯れて美味しそうな木は全く無い。
標高にして450m付近だろうか…


………………………………………………………………


木人の攻撃に耐えながら進むジャッキー・チェンの如く『忍び返し』と格闘しながら山を登る事しばらくして、ようやく灌木の付き出る地帯を脱した。

いよいよと云った感じで周りの風景が変わった。
木の種類もブナミズナラが主体となり、所々にサクラカンバが混じる。
どの木も幹の太さが20~30cm以上はあり、
所々に立ち枯れや折れた枯れ枝が見えるようになってきた。
枯れたものは大体カワラタケの類のものが生えている、
「コクワはいねがぁ~?」と手頃な落ち枝をバラしてみるが、……食痕しかなかった…

カワラタケで朽ちた白枯れならあるのだが、
ルリが入りそうな朽ち方をした木がまだ見受けられず、進む足はまだまだ止まらない…

この地帯に突入する辺りから、山の傾斜が次第に急になってくる。
しかし足元の雪は依然固いまま、時たまリュックからヘルシアを取り出して水分補給する際
かんじきがリュックの中でつっかえて邪魔に感じる。


…………………………………………


日も傾き、逆光となって西日が目に痛い時間になってきた。
同じ景色を歩き続け……………………………いや、少し変わってきた。


徐々に見る枯れ木見える枯れ木が平均的に太くなってきてる。

そしてさっきまで(ほぼ)全く無かったツリガネタケで朽ちたブナの立ち枯れが増えてきた。
少し尾根から下り、雪で斜面にずり落ちたブナの立ち枯れの折れ口を見てみると、
細かい目の詰まった食痕が… ヒメオオ…!!!!

少し斧を入れてみたが、やはりカッタい[あせあせ(飛び散る汗)]
これでは本命に辿りつく前に体力ゼロになってしまう……
おまけに斧で刃を入れる度に振動で木が斜面をずり落ちていく(オイオイ!)

(これで変に意地になって没頭しちゃう奴がギャンブルで落ちるタイプなんだろうなぁ…)

尾根筋に戻り依然として周囲を見ながら傾斜を登る。


……………………………………


標高はおよそ700mを過ぎたあたりから、ようやく次の段階にやってきた。

産卵痕の発見。

長かった~~~(・)

時刻は既に午後の4時を回っている。





早速表面を削ってみるがスカ。
周囲にもボコボコ「綺麗な」穴が空いている上、
削っている途中にも憎たらしいコメツキの新成虫が出てくる。
(持って帰ればよかっただろうか…?)

産卵痕を見つけてからがまた長いんだよな~~~~(←本体に出会うまで)



しかし、それから次の産卵痕を見つけるに至るまではそう時間はかからない。


………


否 それどころでは収まらない。


















CA3I1671.JPG

!!!!

(↑↑居たぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! …と言ったいや正確には叫んでいないが…










尾根の北側の急斜面を眼前にして見つけたその立ち枯れは、
目線より少し上の位置に産卵痕が疎らに付いていて木の表面は縦横に薄くひび割れていた。

あまり期待せずに斧を入れてみると(いや斧を入れると云う事は期待はしているんだよな?)
ひびに沿ってパキッと剥がれた表面の木片の下には茶黒くなった幼虫の食痕で埋め尽くされていて、今までに無い良い予感がした。
斧で剥がし、また手でも摘まんで剥がすこと数度、
剥がした木片と一緒に外に弾き飛ばされる事無く運良くその場に居残った1cm大の小さな虫に、
自分の体はその虫と同じようにして固まった。

裏返って一瞬腹部側しか見えない状況で、「コメツキか!?」と疑ったが

いやいやいやいやこれこそルリではないか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


青いではないか!!!!!!



取り敢えず↑↑の写真を撮った後、中途半端に取りこぼしそうな目線の位置にいるため
慎重にケースを虫の居る場所の下にあてがい、そっとケースの中に弾き入れる………

  カラン・・・    よし…入った…

少しミスったら根開き穴の奥に落ちてしまうかも知れなかったが無事ケースの中に入った。


CA3I1672.JPG

よく見ると青く見える黒色系の

いやぁぁ~~採るつもりでは来たけど、やっぱり採れると驚くわ~そして嬉しい!



CA3I1673.JPG
食痕はまだ周囲に広がっているようで、続けて慎重に割り広げていく。


すると、またまた(※Chelus fimbriatus出てきた新成虫!!!!!!!!!!!
うわぁあぁあぁあぁあ!!!!!!![ぴかぴか(新しい)]


マタマタ(※Chelus fimbriatusでてきた新成虫!!!!!!!
うわぁぉおぉおぉ!!!!!![ぴかぴか(新しい)]


立て続けに♀が出る!

♂も出てくれないか!!!!!!
と願い割り広げていくことしばらくして………












!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!














!!!!!!!!!!!!!!!!(汗)











手が届かない・・・





下の方の食痕から20~30cmぐらい上までは割れたのだが、
下の方を割るだけでも背丈ギリギリで手を伸ばしてやっていたので
それより上の方までどうにも手が届かない。一面食痕地帯はまだ上に伸びているのだが…

※ちなみに、木と足場と産卵痕の場所の高さについてだが、
産卵痕の付いている高さは積もった雪の足元から1.5~1.6mより上に付いていて当然食痕もそれより上に広がっており、足元の雪も地面から約2m積もっているので地上からはおよそ3.5m以上の位置だった計算になる。
さらに、木の周りには根開き穴が開いており木の際から一歩引いて作業していた。


上の方に手を伸ばして作業していく内に何度か穴に(俺が)落ちたので、
潔く膝丈の高さの幹の不朽部を加工し足を掛ける場を作り
木にしがみついて作業を再開した。


『たとえ山の中町の中』の図↓↓
CA3I1679.JPG


………………




…………………………




………………………………





少しして




………………………………………くッ…………………プルプル





CA3I1674.JPG
よぉォーシ…………プルプル…………♀出てきたぁ…………!!!!!!!![あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]プルプル

ケータイを見ると、地図アプリも使い過ぎていた所為か
電池の残り残量が減ってきていた。




そして更に!!!!!!!! プルプル



♀が出てきた!!!!!!!





……………………~~~んッ…ッ…………ぐッ……プルプル…………






そして遂に・・・!!!!!!!









    食痕が全て出尽くした…。




「あれ…ふゥッ…ふゥッ……♂は…????






出てきた♀は全て黒色系。
荷物をリュックにしまう頃には時刻は午後5時

空は雲で覆われていなかったが曇ったように感じる。
空の明るさがいつの間にか濁っている。


   時間だな。




それ以上山を登るのは諦め、
踵を返し下山する事にした。(登るときは西に向かっていたので今度は東に向かう事になる)
電池の残り容量も結構少なくなってきたケータイの地図アプリで現在地を確認し、
地形図と照らし合わせ標高を確認してみると、大体そこは800m付近だった。

CA3I1675.JPG
周囲を改めて見渡すと生えている木の96~97%はブナであった。

山を下りつつも、まだ♂を見つけていないので引き続きルリ材の探索も並行していく。

登るときは広い尾根の右側(つまり北寄りの側)を通ってきたので、
あまり道を外れるのは良くないが少しルートをずらして、
尾根の左側(南寄りの側)を歩いて別のルリ材がないか探しながら下りていくことにした。


……………………………………………


尾根の右側がほとんどブナだったのに、こちらの左側を歩いていると逆にミズナラばかりだ。

嬉しい事に、ブナ帯の時よりもこちらの方が更にルリの産卵痕が付いている立ち枯れが多い。
とはいえ、大体が木の表面が荒れていて(過去の採集痕も)
居るのが期待できないのが大半。
産卵痕の発見数は多いが、歩き進むペースはさほど変わっていなかった(と…思うよ)




そんな中、大体スルーしていたルリ材の中一つだけ妙にそれっぽい木を見て足が止まる。




CA3I1676.JPG
下の方に産卵痕、上の方にはカワラタケが生えている。
なんか良さげな………♪♪

当然叩いてみる。…………と、そこには!!!!!!!!!!











CA3I1677.JPG
居た居た!!!!!!!! 別色♀!!!!!!

この山は必ずしも青い個体ばかりではないんだな…

それもいいんだけどそれじゃあ今度は♂新成虫も……




・・・この木もその1♀で終了した。




少しずつ日差しを感じなくなってきたが、未だこの一帯を抜け出してはいなかった。


……………………………


続けて、ミズナラの立ち枯れを発見。
CA3I1678.JPG
剥がれて浮いた樹皮の裏を見ると、びっしりと綺麗に産卵痕が付いている。

真新しい木肌と産卵痕にちょっと今までとは違う雰囲気を感じつつ斧を入れると、
出てきたには出てきたのだが、幼虫だった。

そんな気がしたが、木に付いているどの産卵痕もまだ1年目のものだ…
新成虫が入っている2年目の材ではないと分かったので、
作業を中断しその立ち枯れを後にした。(だんだん感覚的に分かってきた)


……………………………………………


時刻は既に午後6時をとうに過ぎていた。
ケータイの時計を確認しながら、粘り過ぎたと反省しつつ
ミズナラ林を下っていった。
「今日のところはこれで終わりかぁ・・・
  ♂は採れなかったけど、無事に採集出来て良かったぁ~~~」














否。
これで終わりではない、
本当に大変なのはここからだった・・・







ミズナラの林を下り続けること暫くすると、
その先に何やら緑の密集した一帯が迫ってきた。



アカマツの幼木帯だ。


右を見ても左を見てもアカマツ林のため、仕方なく進行した。
広い尾根の右寄りで歩いてきたため、その反対側に寄って下りてきた分このアカマツ帯を少しずつ左に向かって下りて進んでいけば来た時のルートに重なると思ったのだ。
この時、何故コンパスを見なかったのだろう…

アカマツの幼木が密に生えている上、そのアカマツ同士の間には更にブナの幼木が例の『忍び返し』の要領でこの急斜面で自分の歩く方向に向かって生えているので、進もうにもなかなか足の置き場が難しい。
斜面をゆっくり進まないとアカマツに身体を打ちつけそうになるし、
アカマツを縫うように進むとブナの枝が足を絡ませようとしてくる。
挙句『忍び返し』になっているブナの枝は自分の体勢に対して水平に伸びているので間違ってブナに足を置くと枝に沿って雪で滑ってずっこける(汗)

なんとか左に左にと意識しながら灌木を漕ぎ続けること十数分?、
「あ!!! アカマツを抜けれる!!!!!!」
ようやくアカマツの灌木帯を抜け木の生えていない空間に抜け出る事が出来た。


「やったァァ!!! 戻れたゾォォォ!!!!!」















  先を見渡すと、
  そこもまたアカマツ林だった。














【 遭 難 編 】





!!!!?!??!??!?!?!?!?!!!!!?

一体どうなってんだ!!!?

電池残量もあと目盛り1つになったケータイを取り出し、
ビクビクしながら地図アプリで位置を確認する…


 …ん……?

 ……んんッ……!!?…

この地図アプリは、一応自分が歩いてきた軌跡を表示してくれる機能があるのだがルリを発見した時に一旦アプリを閉じてカメラ機能に切り替えてしまったのでそれまでの軌跡の表示がリセットされている。
また、山岳帯の表示では道路や河川、頂上のアイコンくらいしか表示されず
高等線の表示がない、辛うじて1000m以上の場所は緑色にエリア表示されているので
そのエリア表記と標高800m超の折り返し時に確認した現在地を思い出し、
今の現在地との相互関係を比べて、一つの事実が分かった。

CA3I1685.jpg




      南へ大幅にずれてる!!!


今日は出発以来、ずっとほぼ真西に向かって山を登っていたため
帰り道は当然同じ尾根を辿り真東に山を下りていく事になる。


自分では少なくともそのつもりだった。


ところが、さっき来た道を折り返す際に
「広い尾根筋の右寄りで登ってきたから帰りはその反対寄りで下りよう」と、
ブナ帯(登り)の隣のミズナラ帯(下り)に移行し下山している時、

自分では同じ尾根を歩いているつもりだったのが実は
尾根は標高が下がるにつれ途中で二股に分かれ、ブナ・ミズナラ帯だった本来の尾根とは別の尾根(アカマツ帯)に進んで気付かぬまま下りていたのだった。


正確にどういう手順で道を間違えたのか分かったのは、この後家に帰ってきてからで
この時に自分の現在地を把握できるようになったのはこれよりもう少し経ってからだった。


「遭難したァァァ~~!!!!!!!!!!!!!」
【遭難=そうなん】
災難に遭う事。山岳遭難の場合、主に生死に関わるような事態に陥る事を言う。






不安になってきた自分は、
下手に進まない方がいいかと引き返す事を考えて後ろを見渡した。

しかし!
引き返そうとした斜面の上は、密に生えたアカマツ『忍び返し』のブナの灌木が広がっていて、
その中に入れば明らかに体力を消費するし、抜け出るまでに時間が掛かり過ぎ下手をすれば抜け出る前に日が落ちて辺りが真っ暗になり身動きが取れなくなる危険性が高く、
来た道を戻る事は断念した。

傾斜もある場所なのでなんとかこの一帯だけでも抜けられないかとそのまま斜面を下り続けると、大きな音が聞こえてきた。


  ゴォォォォォォォォ・・・・・・


暗くなる周囲の中、木も疎らになりだんだん視界が開けてきた斜面の下を見ると…


そう、が流れていた。


慌てて地図を見てようやく自分がどのあたりに居るのかを把握するに至った。
登る時は近くに河川は無かった、明らかに山を南に進んだせいでこの川にぶつかったのだ……と。



斜面を登ろうにも前述の通り到底進めないし、
この尾根を水平移動して山を下りようにも行く手にはまたアカマツの灌木帯が…
斜面も急でところどころ小さな土崖になっているので、この灌木をかいくぐって進むのは周囲ももう明るくないし滑落してしまえばこの高さでは絶対に軽傷では済まないだろうと想像できる…


もう既に進む選択肢は一つしか残っていなかった。



斜面を下りて川に沿って下山する事。


今の時期の川(沢)は確かに雪融けの関係で水量も増しており、
何より雪が積もっている場合気付かずスノーブリッジを踏みぬき川に落ちるとその後の展開など火を見るより明らかだ。

【スノーブリッジ】
谷筋に積もっていた雪が融けて川の上に雪が残り両岸を繋ぐ橋のようになった状態。


確かに川沿いに下りるなど危険だとしか言えない。
しかし、このまま斜面にいては暗くなって身動きが取れなくなった時に足を滑らせてしまう危険の方が高いし、雪の下を流れる川の位置は目と音で把握できるため、そこにいなければ逆に安全だと考えた。
何より、川の怖さなんて俺自身が一番一番よく知っているので油断は絶対しない。
(いやこの後するんだが)


そうと決めたらまだ真っ暗にならない内に下に降りねば…!

自分が今居るこの斜面はすでに雪は無くなっていて、土や枯れ葉で滑り落ちるのを慎重に防ぎながら、近くに落ちていた手頃なブナの枝を使って半ばズルズル滑りながら谷筋の積雪の上に降り立った。


ひとまず安全なところに移動できたところで、
もう一度ケータイを取り出し地図アプリで現在地を確認する事に。



しかしここで、

ケータイ:『充電してください』 

ケータイ画面のライトが消えアプリが強制終了した!!!!


ヤバい!!!!!!!!!!!


バッとケータイを閉じ電池切れまでのカウントダウンが始まる中、どうするか考えた。

この時、絶対に生きて帰る決意があった自分は場所を知らせる救助要請など微塵も考えず、朝になっても帰宅できなかった場合、山に行く事を伝えてあるので家族が警察に捜索願を出す事もあるかも知れないと思った。

そんな大事になっては・・・!!! と
取り敢えず帰宅が遅くなる事だけでもメールで知らせておこうと
もう一度ケータイを開き即行でメールを打つ事にした、コンマ何秒の勝負だ。



*********************

【To】 自宅

【本文】  朝にかえ

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   ピーーーーーーーーー  プツン・・・




電池切れたァァー!!!!!!!


間に合わなかった…


だが嘆いてる暇は無い。
まだ周囲が見える内に地形図を確認して記憶しておかねば!!!
まだ周囲の状況を見渡せるくらいの明るさはあるが、地図の細かい線はあと少し経てば見えなくなってきそうだ。急いで地図と向き合い川の流れる先を確認する。

どうやらこの川は源流からは少し南に延びた後次第に東に向かって曲がり伸びていき、山の麓に流れ来る頃には車を置いてきた山道の近くまでくるようだと云うのが分かった。
川は最終的に山の麓の道路にぶつかるので、この川に沿って行けば最低でも人里に出れると分かり、完全に暗くなるまでの間川に沿って下山する事にした。


その為にはまず対岸に移らねばならない。

川に沿って歩こうにも、こちらの岸は自分のいる場所から下流は断崖絶壁で上はアカマツ帯。どう考えたって進めっこない…
対して対岸側は、雪の積もる斜面であり(まあまあ急な傾斜ではあるが)、木もブナの成木が広い等間隔で生えているだけだ。川の脇には平坦な空間が続いており、歩くには確実にそちらの方がいい。



轟々と流れる水の音に包まれながら、幅およそ5m弱の川に近づく。
ブナの杖を頼りに、そろりそろりと川ににじり寄り
一歩一歩忍び足でスノーブリッジの上を横切る。


陥落する事無く対岸に渡る事に成功した。

CA3I1680.JPG
↑↑変な絵になってますが図解するとこんな感じでした。


一応日の位置を確かめ、上流側の空がまだ若干薄明るい事で西の方角を再認識し、
川に沿って下山を再開した。




走らず、それでいて急ぎつつ川沿いを下る。

ブナの林も比較的奥まで見えて視界もなんとか大丈夫ではあるが、
雪の積もっていない地面はほとんど真っ黒で地面なのか穴なのか分からないくらいに見えなくなってきた。
ブナの杖をつきながら固い雪の上を、時に平坦な道を、平坦な道が無ければ斜面に登りながらとにかく進めるだけ進む…

段々と寒さを感じるようになってきた。



…………………………………………………………………………………


その内自分が歩いている側の岸が壁のような崖によって進めなくなってしまった。

幸い対岸にはその先歩くスペースが出来ている…、
2度目のスノーブリッジを渡る事にした。

最初に渡った時と比べ川幅も狭くなりその幅2m程。
川は狭くても岩場になっているので落ちたら怪我に繋がるし這い上がってこれない。
慎重に慎重を重ね川の位置を確かめながら渡る。

ここから先は平坦な積雪スペースの下をクネクネ曲がる川がはしった
危険度が増した一帯になるようだ。
岸の周辺以外歩ける場所がないので、
体重移動を常に慎重にし歩き続けざるを得ない。
ところどころにポッカリ空いた穴からは、
重い流水の音が聞こえ僅かに反射して見える水の流れが見える。
怖ぇぇえぇ~~~(汗)


この雪の下のどこかを川が通っている、そう考えると足の感覚がおかしく感じてくる。



そんな中、3度目のスノーブリッジを渡っている事に気付かなかった自分は、
突如右足側から一気に真下にガクンと落ちる感覚に身を固めた。

ズボっと抜けた足はそこで止まり、
慌てて足を引き抜いて対岸に渡った。

「今…膝から下が遊んでた………(雪の下の空間に出てた)」


……………………………………………


辺りはもうほとんど暗くなっていて世間ではとっくに夜なのだろう。
町の中にいると、車のヘッドライトや外灯が灯りだすので夕方と夜の境界がはっきりしている。それに比べ、何も無い山の中にいると本当に新月で真っ暗になるまでは認識が若干曖昧になるため歩みを止めようと考えず「完全に真っ暗闇じゃない…まだ行ける…あと少し…あと少し…」と粘ってしまうんだな…

真っ暗闇じゃないと言っても、
もはや地面はただ真っ黒で何も見えない。
川は僅かな光とも言えない光の反射で流動的な動きをしているのが微かに分かるくらい。
唯一白くて足場だと認識できていた積雪箇所も、
そこが雪なのかと分かる程度。


そうだ!!! そう云えばリュックの中に何かしら懐中電灯があったはず!
                               (何を今更……)
僅かな望みを持ってリュックのポケットを開き中をまさぐる…
 …ペン…
   …マイナスドライバー…
     …使用済み乾電池…
        …虫よけスプレー…
           ……ライトが入って無い……(悲)

いつもは最低でも赤いライトは入れていたはずだったのだが、
こんな時に限ってなんで無いんじゃァァ……!!!!(怒)
道具の確認を怠って出発したツケが回ってきたと感じた瞬間だった。
(と云うか遭難する要素だけで立派なオードブルが完成するよな今日は…)

周りはもはや真っ暗闇になりかけていて、なおかつ現在時刻も分からない状況なので、
もういざとなったら不時泊(=ビバーク)する覚悟を固めていた。
もし朝まで戻らなかったら家族やらやら心配かけてしまうなァ(涙)と
色々考えてしまうと共に、
連休ではないので、翌朝明るくなりだしてまた歩き始めて何時間…車に着いて家に帰って何時間…明日仕事に間に合わなかったらどう言い訳しよう…
……などとと呑気な(?)心配もしていた。

空にはまあまあな星がくっきり広がっていた。


………………………


少しすると、今まで歩いてきた林とは別の顔を持つ樹林帯に突入した。
スギ…? だろうか…?

さっきのアカマツの灌木帯とはまた違う、別の針葉樹の成木が並ぶ林だった。
「つまりこれは平地(山麗)まで下りて来たんだ」と少し分かったが、
逆に視界は悪くなり一層不安になった。
さっきまでは葉の散った木が主体の林のため先の方までおぼろげに確認しながら行けたが、針葉樹の林では葉が散っていないので上空が枝葉に覆われ一層暗さを増すために視界が悪くなる。
こんなところでヤツと運命の出会いなんて事になったら確実にマズイ!!!!!!!!
          『ヤツ』ってのは……つまりクマの事だ…)
一応クマよけの鈴(ねぶたの鈴)はリュックに付けているが、
考えるとホントに心細くなってきた。
暗くなってきてからと云うもの、聴覚が敏感になってきてよく分からない物音にいちいち冷や汗が出るような気分で確実に時間と共に徐々に気力が減っている。

真っ暗な林の中を目をより一層凝らしながら杖を頼りに進む。

時には足元が抜け、時には見えない木の枝にまぶたを打たれ
                 (マジあの時は目に入ったらヤバい事になってた…)
大自然に翻弄されながらなんとか針葉樹林帯を抜け、
何度渡ったか覚えていないが最後に石伝いに川を飛び越えて
ササの茂る平地の林に出た。
もはや自分の着ているつなぎの縫い目も見えないような暗さだが、
かろうじてそこに木がある・水が流れてるのは視覚的にギリギリ分かるし
自分の前にササが生えていると云う事はそこは地面が存在するんだろうと判る。

そろそろ本当にここで一夜を明かすかと考えていたが、

ここまで来たんだからもう少し行けば道に出るんだ…
いや、ここから先がどのくらい長いんだろう…

と葛藤しながらも結局のところ、どうにかこうにかもがき続けていた。


………………………………………


もうほとんど平地と云う事もあって林の中の方は全く雪がない。
(ササが生えてるってことはそりゃ雪も無いって事なんだけど)
川岸に少し盛り上がった雪が残っているくらいだ。
さっきまでは雪があったので足場が分かりやすかったのだが
もう足元が真っ暗で歩き辛い。

杖を駆使して地面を確認するものの、小さな地面の盛り上がりに足を取られ
何度も体が硬直する。


そして今度は、ササで足を滑らせてしまい沢に左足から突っ込んでしまった。
(この時には川は2~3本の小さな沢に分かれながら流れている形だった)


  ゴチン

沢に落ちた瞬間に岩に左ひざを痛打してしまった。
水が冷たいおかげでひざの感覚も鈍いまま慌てて沢から脱出した。

バタッと岸辺に座り込んですぐさま長靴から足を抜く、
ドベベ……と長靴から冷水を抜いて履き直す。

ジリジリ痛む左ひざにかまう事なく、
高く茂った藪を漕ぎ仕方なく林の中に入る事にした。
この視界と体力でまた迷っては終わりだと緊張しながら、
川の音から付かず離れずの距離を保ちながら蛇行して東へ進んだ。


…………………………………


川以外に方向を確かめる標を持たないまましばらく歩いていると、
輪郭が木ではない明らかに人工物が闇の中スッと立っているのを見つけた。


なんかのポールだ……表示板か何かだ!!!!!!!

依然として道は無いままだが着実に里に近づいている!!!!
少しだけ助かった気分がした。


その後も川の音と距離を確認しつつ進んでいき、
岩かと思ったモノが不法投棄の粗大ゴミだと気付いた時も
人里が近い事を再認識し生還への希望が大きいものになっていた。
(大袈裟な……元から生きて帰れる気だけはあったろうに…)


…………………………………


林の中を進んでいる途中ふと変な事に気が付いた。


川の音がちょっと変わっている事に。

さっきの沢沿いを歩いている時は、
ザーー~-~~・・・と云う音だったのだが、

今聞こえてきている音は、
バーーーーーー・・・と聴こえてくる…


川の方を見てみると、少し遠く50mくらいのところから
縦に白く太い線が揺らめくのが見える…


ダム(堰)になっていた。
白く太い線が揺らめいていたのは、堰から流れ落ちる水が僅かな光を反射して見えていたものだった。

気付かなかったのは、知らない内に徐々にダムの大きな落水音から丁度よく離れながら歩き進んでいたためずっと一定の音量で聴こえていた所為だった。

もしあのまま川の横を歩き続けていたら、もしくは………

いやな想像を押し殺し、東を目指し続けた。


…………………………


ダムの恐怖にいやな汗をかいてから数十mも進まない内に、
また人工物を発見した。

その人工物を間近で確認しようと近寄っていくと、
ちょっと離れた坂の下になぜか妙に一本線のように積もった雪があるのを見つけた。

妙に綺麗に溶け残った雪を見て、
また別の沢があるのか? スノーブリッジではないよな? と疑問を持ちながら
何を思ったのか自分でもわからないがその雪の場所まで坂を下りていってみた。

雪の上に移動し、沢ではないようだと少し安心した後
また別のものを見つけた。




僅かにぬらぬらと光る2本の線が並行に地面に付いていて
その線はどうやら自分の向かう東の方にずっと延びている…














!!!!!!!!!!?
タイヤ痕!!?!?
道だ!!



地面に付いたその2本の線は、
山道の泥の上を軽トラか何かが走って付けたタイヤ痕に他ならなかった。


「やった…遂に遂に戻って来られたぞ…!!!!!!!!」
気力が一気に持ち直してきた。

下草の生えていない固い土の感触に、もはや感動さえもおぼえる。

タイヤ痕を頼りに杖をついてとぼとぼとまた歩きだす。
遠く向こうに道路の外灯が点々と見える。




タイヤ痕もいつの間にか消え、足裏には砂利の感触がしてきた。
道の両脇には畑が見えるようになってきて帰ってきた実感を何度も噛みしめる。

畑の中の道を下りてくるが、
「ん? 車はどこだよ…」
そう云えば車を置いた場所の記憶が曖昧だ、もっと畑の奥に停めなかったか…?

今まで歩いていた感じでも、車を止める時に通ってきた道と似てるような…似てないような……いやこんな感じの道だったような…でもこんな木生えてたっけかな……
迷ったが、兎に角戻ってこれたんだから取り敢えず時間は惜しまずもう一度今の山道を奥の方に戻ってみよう。
来た道を戻りもう一度山の中に進んでみる。

(クマ出てこないよな…)

山道の終わりくらいまで戻ってみて、
道に太い枝が転がっているのを確認してこれは車が進めるわけないなと理解しもう一度山道を下る事にした。

空を見上げながら、
「今何時なんだろうな…12時くらいかな…」などと考えつつ
山道を抜けT字路に到達。
地図の記憶と、これまで南に進んで道を間違えた事を考え、
左(北)に向かって道路を進んでいく事に。

道路を北上すると見覚えのある立ち枯れが…
「これ車で通った時に見たな…」
だんだんと車に近づいている感覚がしてきた。

直ぐに別の山道の入り口を見つけ進んでみる。
「ここも昼に車で見た場所だったけど…ここに入ったんだっけかな…?」

手袋をはめた手が寒い空気の中を振る度ビリビリする。
指先の感覚がほとんど無い。




やがて畑の奥まで歩いていると奥に何か箱型の人工物が見えてきた。
輪郭が僅かに見える程度のものに確信が持てなかったがもう目はそれに釘付けになり、あと40m…30m…20mと近づいていってようやくそれが車だと気付いた。

本当に俺の車か? と何故か疑いつつナンバープレートを確認し胸を撫で下ろした。




戻っ…て きた…~~





胸ポケットから鍵を取り出し、ドアを開けて荷物を後部座席に置く。
ついでに、今までお世話になったブナの杖も一緒に持って帰る事にした(苦笑)


エンジンを掛けヘッドライトを付けた時、
なんて明かりとは素晴らしいものなんだろうと何故か感動すると共に
横に転がっているライトを見て「これ持っていってればもうちょっと楽に進めたのになァ…」と深い溜め息が出た。

今何時なんだろうと時計を見ると午後8時50分頃
時間とは残酷なもんだな…
真夜中くらいに感じたよ…


慌ててケータイの充電を開始して電源を入れる。
家に電話を入れた後(当然の如く心配されてはいなかった)、腹が減ってきた事もありボロボロの体でスーパーで買い物を済ませ、スリーピングドライブに自身冷や汗をかきつつ何とか10時頃帰宅した。









さて、今回の成果は♂が1頭も採れずに終了した事が悔やまれますが、
採っておきたいラベルのものだったので
遭難したけどそれでも良かったですね。


CA3I1682.JPGCA3I1681.JPG

特に今年初採集となるクワガタでもあるので、
もう少し雪が融けたらまた行ってみたいと思います。

いやァ今回は同行者が居なくてホントに良かった(笑)
(まァ居たらこんなこんな事にならなかっただろうけどね)



 【追記】
 その代わりこの採集の所為か体をこわして風邪をひいて
 ゴールデンウィークの予定が完全にお釈迦になりました(泣)






本日の 日昆の名言


道だ!!







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Re:myon

ルリ採集本当にお疲れ様です。
いやー…今回の記事はネタにはなりますけど
洒落にならないくらい大変な内容ですね(汗)

つい最近、弟の友人が青森市に
バス釣りに行き、悲惨な事故に合ってしまったので
採集も、自然を相手にする以上。
本当に気をつけなければ行けないな…
と、最近つくづく思います。


やっぱマレーってもしかして
あの小型のアレでしょうか??(笑)



by Re:myon (2014-05-06 16:27) 

会長

Re:myonさんおばんです。

ネタにはなりましたがここまで書いちゃっていいのだろうかと自分で自分に呆れますよ(苦笑)
自分の甘さがただただ露呈しているだけですからね~
さっきウィキペディアで山岳遭難の項調べてて、「遭難してしまう原因」の項目ほとんどクリアしてましたからね(嘲笑)

ネタにもしましたが、八甲田みたいに有名な例がありますから、注意と判断は大事だと思いましたね。


やっぱマレーと云うのは、もうやっぱアレしかないでしょう(笑)
by 会長 (2014-05-07 00:24) 

ルカJ

本当に恐ろしい話でした。

実は私も近い状況になったことがあります。
だから、その時の心細さ、恐怖を思い出しました。
夜の森は本当におそろしい。

私は会長のように冷静にはいられませんでした。
泣き叫び、気がおかしくなりました。
助かったとき、憔悴しきっていたと思います。
思いますというか、助かったときは記憶がありません。

この記事もそういう人なんじゃ、、、、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140518-18104206-webtoo-l02
by ルカJ (2014-05-18 21:26) 

会長

ルカさんおばんです、

今期もニュースで何度も遭難の事件が取り沙汰されていて自分も少し間違えたらその当事者になったかもしれない、この先いつかなるかもしれないと思わされました。ニュースでもやっていた日本アルプスの2000m級でだと本当に平地とは別の世界で危険極まりないのでしょうね・・・

自分も薄暗くなってきたこの時、心細くなりどうしようか頭の中が混乱していました。
あと、陽が沈みかけて周りが見え辛くなってきた時と、完全に暗くなった時とでは心境が似ているようで少し違っていたのを記憶しています。勿論真っ暗になった時の方が精神的に追い詰められているんですが、それとは別に暗くなりかけの頃の方が自分の判断に迷いが生じたり不安感を煽られパニックに陥りそうな状態でした。
今コメントを書いてて少し考えさせられました。

・・・そんな話があったんですか・・・
個人的には幽霊よりクマの方が断然ビビりますね(汗)
・・・いや、真夜中だったら生身の人間に出会った方が妙に不安になるかも・・・

by 会長 (2014-05-19 02:22)