あまちゃん [〆鹿児島県産 アマミシカクワガタ]
先言っとくけど・・・
今日はねぇ、
記事がウザいよ(笑)
(今日『も』か・・・)
さて、ゴホンツノカブトが入荷する季節になってしまいました!!!
画像が目に入るたびに猛烈な欲求に襲われます。アレまぢで良いよ。
ヘラクレスは年中見れるけどゴホンツノは今だけだからね・・・
カブトはウチも今ペーニャだけだから余裕出来たら次はコイツかな。
数ヶ月前から、ご厚意で頂けた冷やし虫家が2台あるのですが
その内1台が調子が悪いようで、この夏場の間設定温度まで温度が下がらずに実質的に庫外と庫内の温度がほとんど同じような状態でした。
譲り受けた時点で「なんだか調子が悪いみたいで」という事だったんですが、あまりに冷えないので中をよく調べてみるとペルチェは問題なかったものの内部ファンが故障していることが判明。
9月1日夜8時の画像。
上が正常な方で下が壊れていた方。
庫内温度と設定温度に大きな開きがあります。
そりゃ冷えるわけないな・・・と原因が分かりなんとか代用品を付け替えました。
今度はきちんと機能してくれていてホッとしました・・・
秋になる前に気付けりゃよかったね・・・(汗)
冷やし虫家も中国生産なのでたまにこんな事があるんですね・・・
さて、
今日の本題ですが、
『あまちゃん』
別に1年遅れのテレビドラマの話題を語ろうというワケではありません。
カテゴリーで分かる通り、『アマミシカクワガタ』
・・・だから・・・あまちゃん・・・・・・あまちゃん・・・
まぁいいや。(恥)
前回、アマミシカは♂第1号が羽化した所まではブログで書いたのですが、
それから2ヶ月経ち全ての個体が出てきました。
まずは先に羽化し自力脱出していた♀。
わずか25mmの小さな♀なのですが、国産で一番憧れだったあのアマミシカだと思うと♀であっても目の前で動いているのが奇跡です・・・
♀1頭だけでこんなにドキドキするのは本当に久しぶりです。
しかも飼育品なのに・・・
「あぁ・・・日本のシカクワガタだ・・・」
図鑑で見ていると「コクワとほとんどか変わらねえなぁ~」なんて思ったりもしましたが、見れば見るほど「あぁ・・・全然違うぢゃないかァ」シカらしい前胸縁のギザギザ、上翅に浮いた筋。
イイねぇ・・・実にイイねぇ・・・
そして8月14日、いよいよこの日が来ました。
♂の羽脱。
♂も羽化して日が経っていて、
蛹室内部も外から見えていたので成虫の体が固まっていたのは見て分かっていたんですが、絶対に人の手で掘らないで自力脱出するまで待とうと思っていました。
自力で出てきた個体の活き活きとした動きは、人の手で蛹室から取り出された個体では幾分損なわれるんじゃないかという個人的な心配が何となくあったもんで・・・(苦笑)
この点、飼育者毎に考えにこだわりがあったりしますよね? (あれ・・・?)
画像の通り蛹室内はマットで埋まり成虫は上に上がっています。
ただ、蛹室を完全に脱出した後でもすぐには地上に出てこないもので、
マットから出てくるために一番柔らかく掘りやすい場所はどこか探っているのか
昼夜の時間帯を注意して見計らってタイミング良く出ていくために準備しているのか
判りませんが、暫らく数日の間はマット中で待機しています。
そんな中での14日、ボトルの肩口まで上がってきて
一度完全に地上に出てきたので、念願の♂と遂に対面!!!
ボトルを動かしたショックでまたマット中に潜っていく♂を追いかけて、
スプーンで上からボリボリ掘り下げていくと・・・
おおおお~~~!!!!!!!!!!
ふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉほほほほほほ
最後の一掘り、ボトルを下に向け下にボトッと落ちた成虫。
脚を縮めて固まっていながらも直ぐに脚を伸ばす・・・
うわぁ~(嬉)
デカい、これが一目見て最初に感じた事でした。
新成虫ならではのずっしりした重さもあって、手に載せた時の重量感は
7cm前後のオオクワガタを手に載せた時のような感覚です。
サイズは47mmとほとんど野外最大ほどなのですが、
飼育ギネスが5cmを優に超えるとかそんな事どうでもよくて
ただただ、デカいと感動しきりです。初めてこのサイズを見たからなんでしょうが・・・
さらに、これまでは図鑑でしかアマミシカをまともに見てこなかったので、
タイワンシカを横からギュッと押しつぶしたような印象を持ってたんですが
全然違うもんですね。
イガイガした歯で大陸系のような開放的な大腮のタイワンとは似ても似つかない、
超控えめな発達具合の大腮のアマミ。
2013年11月1日 割り出し マット入りカップへ
2014年1月3日 3令 自作マットを詰めた800ccクリアボトルへ (Fe3+使用)
7月6日 羽化
8月14日 自力脱出
大腮の発達具合に対して、胴長でサイズの割に重量感が感じられるのも良い!
ある種タテヅノマルバネ系と同じような魅力が備わっているのかもしれない。
(ただの腹ボテ体型と言ってしまえばそれで終わりかもしれないけど・・・)
黒い体色が淡く見える、この独特の質感がまた良い!
(ヒメオオもこんな感じがします)
チクショウ!
俺も鹿児島に生まれたかった!
こいつを眺めているとそんな風に思ったりします・・・
そして続く同月24日、
2頭目の♂(最後の個体)が出てきたので勇んで出してみました。
2013年11月1日 割り出し マット入りカップへ
2014年1月3日 3令 自作マットを詰めた800ccクリアボトルへ (Fe3+使用)
7月18日 羽化確認
8月24日 自力脱出
羽化してたった1ヶ月、こうして出てきてくれるなんて・・・ぼかぁ幸せだなぁ・・・
こちらの♂も同じくらいのサイズで46mmほど。
2頭とも800ccボトル羽化だったけど1400ccだったら49~50mmくらいいけたのかなぁ。
とりあえず、自作発酵マットでこのサイズが羽化してくれたのなら喜ぶべき事ですな。
さて、羽化した新成虫を掘り出した感動は味わったんだから
続いて成虫飼育も楽しもうではないか!
ただし、成虫飼育と言っても昨今はこれを
『ブリード(累代飼育)』するだけになりつつあるのが当たり前となっています。
【羽化した個体をビンから取り出した時】が
楽しみのピークを迎えているのが今時のクワガタ飼育。
羽化して取り出した後は狭い保管容器でマットを敷いてゼリーを転がして、
種親は産卵ケースに入れて、種親にしない個体はそのまま保管容器で飼い殺し。
成虫が歩き回って飛んで潜って登って餌食って他の個体となんやかんや起こって、
それを観察するのも凄く面白いと思わないかい!?
(※もう終始完全に主観です。)
個人的にはこういう楽しみ方は
主にオオクワガタ・コクワガタ・パプアキンイロクワガタあたりを対象にして飼うと特に楽しめると思ってるんですけどね。
多分思うに、小学生の時の子供らしい飼い方をしたいと考えるのは
ある意味で当時に還りたいと云う願望の現れとも言えなくもないのですが、
産卵の有り無しを心配したり幼虫の体重を載せることに神経をすり減らしたり
温度計や添加剤と睨めっこする必要は無く
ただただ成虫が生活しているのを見るだけってのも純粋に面白いんですよ。
少し前からは、「クワガタテラリウム」と云うのも楽しみ方としてじわっと認知されてきているのですが、それは(自分の考える成虫飼育の楽しみとは)違うんですよ。
もののけ姫的な幻想的な環境を作ってやるのではなく、
生木をぶった切った「エサ皿」「のぼり木」をマットの上にボン!と置いて飼う、言うなれば小学生的飼育法。これにあえて拘る。
昔、木端を接着した『昆虫の館』と云うエサ皿があったが(今もあるのか)、自分も小学生当時あれ(や似たような加工エサ皿)をケースに入れてクワガタやカブトムシがその周りを歩き回ったりするのを観察して楽しんでいたものです。そして当時その『昆虫の館』に気になる問題点があったのも懐かしい思い出です。
その問題点が、エサを入れる穴が小さくてゼリーがそのまま入らずに、適量をカップから出して穴に盛るかエサ用蜜を穴に流しこんで食べさせるしかなかったということなんですよね(蜜を入れると後々カビが生えて使い回せなくなってたなぁ)。
いまでこそどこのメーカーもエサ皿の穴の大きさは規格が大体16gゼリーに適するようになってきましたが、ある時ふと「自分でエサ皿が作りたい!」という衝動に駆られるようになりました。
また、自分オリジナルの『昆虫の館』を作りたいと思うようになり、
今回アマミシカを飼育するにあたって自作してみることにしました。
安く済ませようと思い、ホームセンターで工作用木片詰め放題を買い
組み合わせて昆虫の館を作ります。
まずエサ皿部分。
16gゼリーをいつも使っているので、
それが丁度良く入る径の穴を開けるドリルも買いました。
プロゼリー16gが入る大きさは直径32mm。
木材を手で固定して穴を開けてたら固定が甘くて
指に回転した木が当たって爪先が剥がれました。
(余計な報告でした・・・)
買って来た木材の中から使えそうな物を組み合わせてみますが・・・
意外と難しい・・・
色々な構造を考えてみたのですが、
今回はボックス型にすることにしました。
エサ皿を木材で囲み、エサ場を外から隔離したような空間にすることが目的。
完全に木材で箱を作ってしまうと中が観察できないので、側面1ヶ所に
使っていないケースのセパレーターを接着しました。
出来上がったエサ皿がこれ↑↑
出入口は2ヶ所設け、エサ皿内でペアが居合わせた時に
万が一♀殺しが起こりそうになった時に上手く逃げ果せるようにしました。
ふたをかぶせるとこんな感じ。
恥ずかしくなるほど出来が粗かった。
次に、飼育ケース。
今の時代はスタックやコバシャやデジケースなど
コバエ対策が出来る密閉度が高めの機能的な飼育ケースが好まれがちですが、
それらは使いません。
使うのは、そんな機能的とはお世辞にも言えないような
どこのメーカーが作ったのかも分からないような昔懐かしい飼育ケースです。
昔は、色々なペット用品メーカーやおもちゃメーカーから
本当に多種多様な色形の飼育ケースが売られていたのを懐かしく思いませんか?
(↑↑こんな話をする人間が平成生まれってのが妙なんですけど)
味のあるデザインのケースが昔はホントにたくさんありました。
それらをコレクションしてみたい気持ちもあるんでいつか記事を書いてみたいんですけどね・・・・・・、自分も昔結構持ってたんですけど紛失したり壊したりして今ではかなり減ってしまったんですわ。
数少ない手持ちのケースから画像↑↑の小サイズのケースを選定。
昔これでいろんな虫を飼ったなぁ・・・という思い出がよみがえる物を選ぶのがミソ。
マットを3cmほどの厚さで入れ、
ケースのど真ん中にゼリーを入れた自作エサ皿を入れて、次は虫の登場。
自分トコでは通常、産卵用にケースを移す場合や巨大種を除いては
大体こんな感じで羽化させたボトルや省スペースで済むカップやブローで飼育しています。
死ぬまでこんな感じの管理ってのもなんだか勿体ないと思う事はありませんか?
・・・無いですか。そうですね・・・(汗)
と云う事でとにかく投入!
投入直後はやはりシカクワらしく、
超テンパって無我夢中でケースの周りをぐるぐる走り回ります。
エサ皿の入り方が判るようになるのは流石に直ぐじゃないから少し待とうか・・・
と思ったら、
バッタリ♂♀が出くわした途端即開始。早っ!!!
余裕があればもっと色々のぼり木とか他の加工木を並べてケースも大きいのを使いたかったんですが、思った以上にこのエサ皿の構想とか指怪我とか精神的肉体的に疲れたのでここで終了します。
・・・根気ねぇぇぇぇぇぇぇ~~~~
次の日には、エサ皿の入り方も分かるようになり、食べた後はどこかしこへとマット中に潜り休む行動が観察できるようになり、
数日経つと、それまではマットの中をぐちゃぐちゃに潜っていたのに比べて
落ち付き出してきて、エサ皿の真下を掘って空間を作り隠れ場所にするようになり
ゼリーを食べ終わったら最短距離を把握した動きでそそくさと穴の中に入っていくようになりました。
こういう行動を観察すると「意外と賢いじゃん」と感心しますな(笑)
♂♀寄り添ってエサ皿の中にいるのを見ながらほっこりしつつ寝るのが小さな幸せを感じる瞬間ですな(笑)
(ちなみに、このケースは常時自分の寝る布団の枕元に置いていました。)
♂はその生活を基本的に繰り返し、たまにエサ皿を上まで登りふたの裏に張り付いてふたをガリガリ齧ると云うお馴染みの行動(?)も起こしたりしていますが、
♀はやはり交尾を終えた個体らしい行動を見せ、エサ皿を上り下りしたりケース内を歩き回ったりマットのあちこちに潜り散らしたりする様子が見られるようになりました。
十分観賞したし、いよいよ産卵ケースに移動させることにしました。
と云う事で何日か振りにケースのふたを開けてみたら・・・・・・なんと・・・
一体何があったんだよォォォ!!!!!!!
産卵セットは見慣れた内容ですね。
砂埋め霊芝材をマットで埋めただけのコバシャ中ケース。
次回からは50mmUPを目指そうか・・・
今日はねぇ、
記事がウザいよ(笑)
(今日『も』か・・・)
さて、ゴホンツノカブトが入荷する季節になってしまいました!!!
画像が目に入るたびに猛烈な欲求に襲われます。アレまぢで良いよ。
ヘラクレスは年中見れるけどゴホンツノは今だけだからね・・・
カブトはウチも今ペーニャだけだから余裕出来たら次はコイツかな。
数ヶ月前から、ご厚意で頂けた冷やし虫家が2台あるのですが
その内1台が調子が悪いようで、この夏場の間設定温度まで温度が下がらずに実質的に庫外と庫内の温度がほとんど同じような状態でした。
譲り受けた時点で「なんだか調子が悪いみたいで」という事だったんですが、あまりに冷えないので中をよく調べてみるとペルチェは問題なかったものの内部ファンが故障していることが判明。
9月1日夜8時の画像。
上が正常な方で下が壊れていた方。
庫内温度と設定温度に大きな開きがあります。
そりゃ冷えるわけないな・・・と原因が分かりなんとか代用品を付け替えました。
今度はきちんと機能してくれていてホッとしました・・・
秋になる前に気付けりゃよかったね・・・(汗)
冷やし虫家も中国生産なのでたまにこんな事があるんですね・・・
さて、
今日の本題ですが、
『あまちゃん』
別に1年遅れのテレビドラマの話題を語ろうというワケではありません。
カテゴリーで分かる通り、『アマミシカクワガタ』
・・・だから・・・あまちゃん・・・・・・あまちゃん・・・
まぁいいや。(恥)
前回、アマミシカは♂第1号が羽化した所まではブログで書いたのですが、
それから2ヶ月経ち全ての個体が出てきました。
まずは先に羽化し自力脱出していた♀。
わずか25mmの小さな♀なのですが、国産で一番憧れだったあのアマミシカだと思うと♀であっても目の前で動いているのが奇跡です・・・
♀1頭だけでこんなにドキドキするのは本当に久しぶりです。
しかも飼育品なのに・・・
「あぁ・・・日本のシカクワガタだ・・・」
図鑑で見ていると「コクワとほとんどか変わらねえなぁ~」なんて思ったりもしましたが、見れば見るほど「あぁ・・・全然違うぢゃないかァ」シカらしい前胸縁のギザギザ、上翅に浮いた筋。
イイねぇ・・・実にイイねぇ・・・
そして8月14日、いよいよこの日が来ました。
♂の羽脱。
♂も羽化して日が経っていて、
蛹室内部も外から見えていたので成虫の体が固まっていたのは見て分かっていたんですが、絶対に人の手で掘らないで自力脱出するまで待とうと思っていました。
自力で出てきた個体の活き活きとした動きは、人の手で蛹室から取り出された個体では幾分損なわれるんじゃないかという個人的な心配が何となくあったもんで・・・(苦笑)
この点、飼育者毎に考えにこだわりがあったりしますよね? (あれ・・・?)
画像の通り蛹室内はマットで埋まり成虫は上に上がっています。
ただ、蛹室を完全に脱出した後でもすぐには地上に出てこないもので、
マットから出てくるために一番柔らかく掘りやすい場所はどこか探っているのか
昼夜の時間帯を注意して見計らってタイミング良く出ていくために準備しているのか
判りませんが、暫らく数日の間はマット中で待機しています。
そんな中での14日、ボトルの肩口まで上がってきて
一度完全に地上に出てきたので、念願の♂と遂に対面!!!
ボトルを動かしたショックでまたマット中に潜っていく♂を追いかけて、
スプーンで上からボリボリ掘り下げていくと・・・
おおおお~~~!!!!!!!!!!
ふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉほほほほほほ
最後の一掘り、ボトルを下に向け下にボトッと落ちた成虫。
脚を縮めて固まっていながらも直ぐに脚を伸ばす・・・
うわぁ~(嬉)
デカい、これが一目見て最初に感じた事でした。
新成虫ならではのずっしりした重さもあって、手に載せた時の重量感は
7cm前後のオオクワガタを手に載せた時のような感覚です。
サイズは47mmとほとんど野外最大ほどなのですが、
飼育ギネスが5cmを優に超えるとかそんな事どうでもよくて
ただただ、デカいと感動しきりです。初めてこのサイズを見たからなんでしょうが・・・
さらに、これまでは図鑑でしかアマミシカをまともに見てこなかったので、
タイワンシカを横からギュッと押しつぶしたような印象を持ってたんですが
全然違うもんですね。
イガイガした歯で大陸系のような開放的な大腮のタイワンとは似ても似つかない、
超控えめな発達具合の大腮のアマミ。
2013年11月1日 割り出し マット入りカップへ
2014年1月3日 3令 自作マットを詰めた800ccクリアボトルへ (Fe3+使用)
7月6日 羽化
8月14日 自力脱出
大腮の発達具合に対して、胴長でサイズの割に重量感が感じられるのも良い!
ある種タテヅノマルバネ系と同じような魅力が備わっているのかもしれない。
(ただの腹ボテ体型と言ってしまえばそれで終わりかもしれないけど・・・)
黒い体色が淡く見える、この独特の質感がまた良い!
(ヒメオオもこんな感じがします)
チクショウ!
俺も鹿児島に生まれたかった!
こいつを眺めているとそんな風に思ったりします・・・
そして続く同月24日、
2頭目の♂(最後の個体)が出てきたので勇んで出してみました。
2013年11月1日 割り出し マット入りカップへ
2014年1月3日 3令 自作マットを詰めた800ccクリアボトルへ (Fe3+使用)
7月18日 羽化確認
8月24日 自力脱出
羽化してたった1ヶ月、こうして出てきてくれるなんて・・・ぼかぁ幸せだなぁ・・・
こちらの♂も同じくらいのサイズで46mmほど。
2頭とも800ccボトル羽化だったけど1400ccだったら49~50mmくらいいけたのかなぁ。
とりあえず、自作発酵マットでこのサイズが羽化してくれたのなら喜ぶべき事ですな。
さて、羽化した新成虫を掘り出した感動は味わったんだから
続いて成虫飼育も楽しもうではないか!
ただし、成虫飼育と言っても昨今はこれを
『ブリード(累代飼育)』するだけになりつつあるのが当たり前となっています。
【羽化した個体をビンから取り出した時】が
楽しみのピークを迎えているのが今時のクワガタ飼育。
羽化して取り出した後は狭い保管容器でマットを敷いてゼリーを転がして、
種親は産卵ケースに入れて、種親にしない個体はそのまま保管容器で飼い殺し。
そうじゃねぇだろ!?
成虫が歩き回って飛んで潜って登って餌食って他の個体となんやかんや起こって、
それを観察するのも凄く面白いと思わないかい!?
(※もう終始完全に主観です。)
個人的にはこういう楽しみ方は
主にオオクワガタ・コクワガタ・パプアキンイロクワガタあたりを対象にして飼うと特に楽しめると思ってるんですけどね。
多分思うに、小学生の時の子供らしい飼い方をしたいと考えるのは
ある意味で当時に還りたいと云う願望の現れとも言えなくもないのですが、
産卵の有り無しを心配したり幼虫の体重を載せることに神経をすり減らしたり
温度計や添加剤と睨めっこする必要は無く
ただただ成虫が生活しているのを見るだけってのも純粋に面白いんですよ。
少し前からは、「クワガタテラリウム」と云うのも楽しみ方としてじわっと認知されてきているのですが、それは(自分の考える成虫飼育の楽しみとは)違うんですよ。
もののけ姫的な幻想的な環境を作ってやるのではなく、
生木をぶった切った「エサ皿」「のぼり木」をマットの上にボン!と置いて飼う、言うなれば小学生的飼育法。これにあえて拘る。
昔、木端を接着した『昆虫の館』と云うエサ皿があったが(今もあるのか)、自分も小学生当時あれ(や似たような加工エサ皿)をケースに入れてクワガタやカブトムシがその周りを歩き回ったりするのを観察して楽しんでいたものです。そして当時その『昆虫の館』に気になる問題点があったのも懐かしい思い出です。
その問題点が、エサを入れる穴が小さくてゼリーがそのまま入らずに、適量をカップから出して穴に盛るかエサ用蜜を穴に流しこんで食べさせるしかなかったということなんですよね(蜜を入れると後々カビが生えて使い回せなくなってたなぁ)。
いまでこそどこのメーカーもエサ皿の穴の大きさは規格が大体16gゼリーに適するようになってきましたが、ある時ふと「自分でエサ皿が作りたい!」という衝動に駆られるようになりました。
また、自分オリジナルの『昆虫の館』を作りたいと思うようになり、
今回アマミシカを飼育するにあたって自作してみることにしました。
安く済ませようと思い、ホームセンターで工作用木片詰め放題を買い
組み合わせて昆虫の館を作ります。
まずエサ皿部分。
16gゼリーをいつも使っているので、
それが丁度良く入る径の穴を開けるドリルも買いました。
プロゼリー16gが入る大きさは直径32mm。
木材を手で固定して穴を開けてたら固定が甘くて
指に回転した木が当たって爪先が剥がれました。
(余計な報告でした・・・)
買って来た木材の中から使えそうな物を組み合わせてみますが・・・
意外と難しい・・・
色々な構造を考えてみたのですが、
今回はボックス型にすることにしました。
エサ皿を木材で囲み、エサ場を外から隔離したような空間にすることが目的。
完全に木材で箱を作ってしまうと中が観察できないので、側面1ヶ所に
使っていないケースのセパレーターを接着しました。
出来上がったエサ皿がこれ↑↑
出入口は2ヶ所設け、エサ皿内でペアが居合わせた時に
万が一♀殺しが起こりそうになった時に上手く逃げ果せるようにしました。
ふたをかぶせるとこんな感じ。
恥ずかしくなるほど出来が粗かった。
次に、飼育ケース。
今の時代はスタックやコバシャやデジケースなど
コバエ対策が出来る密閉度が高めの機能的な飼育ケースが好まれがちですが、
それらは使いません。
使うのは、そんな機能的とはお世辞にも言えないような
どこのメーカーが作ったのかも分からないような昔懐かしい飼育ケースです。
昔は、色々なペット用品メーカーやおもちゃメーカーから
本当に多種多様な色形の飼育ケースが売られていたのを懐かしく思いませんか?
(↑↑こんな話をする人間が平成生まれってのが妙なんですけど)
味のあるデザインのケースが昔はホントにたくさんありました。
それらをコレクションしてみたい気持ちもあるんでいつか記事を書いてみたいんですけどね・・・・・・、自分も昔結構持ってたんですけど紛失したり壊したりして今ではかなり減ってしまったんですわ。
数少ない手持ちのケースから画像↑↑の小サイズのケースを選定。
昔これでいろんな虫を飼ったなぁ・・・という思い出がよみがえる物を選ぶのがミソ。
マットを3cmほどの厚さで入れ、
ケースのど真ん中にゼリーを入れた自作エサ皿を入れて、次は虫の登場。
自分トコでは通常、産卵用にケースを移す場合や巨大種を除いては
大体こんな感じで羽化させたボトルや省スペースで済むカップやブローで飼育しています。
死ぬまでこんな感じの管理ってのもなんだか勿体ないと思う事はありませんか?
・・・無いですか。そうですね・・・(汗)
と云う事でとにかく投入!
投入直後はやはりシカクワらしく、
超テンパって無我夢中でケースの周りをぐるぐる走り回ります。
エサ皿の入り方が判るようになるのは流石に直ぐじゃないから少し待とうか・・・
と思ったら、
バッタリ♂♀が出くわした途端即開始。早っ!!!
余裕があればもっと色々のぼり木とか他の加工木を並べてケースも大きいのを使いたかったんですが、思った以上にこのエサ皿の構想とか指怪我とか精神的肉体的に疲れたのでここで終了します。
・・・根気ねぇぇぇぇぇぇぇ~~~~
次の日には、エサ皿の入り方も分かるようになり、食べた後はどこかしこへとマット中に潜り休む行動が観察できるようになり、
数日経つと、それまではマットの中をぐちゃぐちゃに潜っていたのに比べて
落ち付き出してきて、エサ皿の真下を掘って空間を作り隠れ場所にするようになり
ゼリーを食べ終わったら最短距離を把握した動きでそそくさと穴の中に入っていくようになりました。
こういう行動を観察すると「意外と賢いじゃん」と感心しますな(笑)
♂♀寄り添ってエサ皿の中にいるのを見ながらほっこりしつつ寝るのが小さな幸せを感じる瞬間ですな(笑)
(ちなみに、このケースは常時自分の寝る布団の枕元に置いていました。)
♂はその生活を基本的に繰り返し、たまにエサ皿を上まで登りふたの裏に張り付いてふたをガリガリ齧ると云うお馴染みの行動(?)も起こしたりしていますが、
♀はやはり交尾を終えた個体らしい行動を見せ、エサ皿を上り下りしたりケース内を歩き回ったりマットのあちこちに潜り散らしたりする様子が見られるようになりました。
十分観賞したし、いよいよ産卵ケースに移動させることにしました。
と云う事で何日か振りにケースのふたを開けてみたら・・・・・・なんと・・・
一体何があったんだよォォォ!!!!!!!
産卵セットは見慣れた内容ですね。
砂埋め霊芝材をマットで埋めただけのコバシャ中ケース。
次回からは50mmUPを目指そうか・・・
1,000,000アクセスおめでとうございます!今後も頑張ってください。前回のコメで石井伊吉が出るあたりただ者ではないと思いました(笑)
成虫が出てくるのを待つというのは分かります。なんか本能というかワイルド感を少しでも感じたい・残したいという感じでしょうか。出てきた日には、お~、今日か、お前、今日なのか!みたいな。(私の個人的な感覚ですが)
「昆虫の館」ありましたね~。私はテラリウムには興味があるのですが、なにぶんアナログなものでずっとマットにエサ木ぼん系ですね。当時やそれ以前のエサ木はとにかくゼリーが入らないものが多かったですね。というか僕の子供時代はゼリーはまだ無くて、黒糖系の蜜でしたね。それを穴に垂らすのですが、翌朝にはマットが入り込んでぐちゃぐちゃになっていたりしていました。結局、メロンの皮やナシをよく与えていました。
レトロ虫かご収集!面白そうですね。新品よりも中古の方が想像力が掻き立てられる感じがします。売ってんのかな!?
長文失礼しました。
by ガリガリ君 (2014-09-30 18:20)
ガリガリ君さんこんばんは、
ありがとうございます!
中年的な見方ですが、昔のドラマを見るときはやっぱキャスト見ますね、で、「若いなぁ~~」とつぶやく(笑)
せっかく長々幼虫を飼育してきて羽化したのに最後の最後で健康的な成虫の誕生を邪魔したくないですからね。
どの種類でも言えますが、大型カブトやドルクスとかはすぐ掘っちゃうと、ナメクジみたいな動きしかしないように見えるんですよ。
カブクワをブリードする人はまず虫の形を第一に楽しむ人が多いですけど(自分もですけど)、動いてくれないとそれも嫌ですしねぇ。
あと、頭部の重量がある奴だと羽化しても体が全部出来上がる前に変にショック与えると、頭部が下にやや倒れた状態で固まったりすることがあるんでそういうのも嫌です。
自分は、盆栽を伐ったような洞や枝が付いた凝った木よりマルカンやミタニとかで作ってそうな子供騙しっぽい木の方が断然好きですね(笑)
蜜、昔売ってましたねぇ・・・気付いたらいつの間にか消えてましたね。
レトロ虫かごはいつか記事内で写真集にしたいと思います、
「これ持ってた!(笑)」とか懐かしめる記事をですね。
どうやって探すかな・・・
by 会長 (2014-09-30 21:57)
また立ち寄ってしまいました。
アマミシカクワガタ見事!完品ですね!
自分は、今年
大爆産のブリード状態で産卵セット怖くて暴けばないのが多々あります。
自然淘汰に任せようか…。
自分も小学生~大人まで昆虫博士と呼ばれてたちですが
なかなか、昔を思い出させる魅力的なblogです!
年齢も27なんで近い?
産まれてずっと東京なんで
採取に行けるの羨ましいです。
採取より
ランバー→むし社→ドルクスグッズのウィンドウショッピングがメインです。(泣)
自然に囲まれた環境に産まれたかった…。
また、楽しみ見に来ます。
by らて助 (2014-10-11 01:17)
らて助さんこんばんは、
アマミシカ・・・いいですね!!
前々からカッコいいだろうと思ってましたがやっぱりカッコ良かったですね(笑)
自然淘汰させると成長させるための良い状態で割り出せないのでそこそこ割り出したら作業中断して残りを自然淘汰させるのが・・・とか考えましたが、そんなことするくらいなら全部割り出した方が楽ですね(汗)
お褒め頂きましてありがとうございます。
自分も小さいころから虫好きを全面に押し出して過ごしてきた人間でしたね(笑)
元々飼育派の自分としては、
そのショップはしごできるのがすごく羨ましいと思ってるんですよ・・・
by 会長 (2014-10-11 21:03)
会長さん!こんにちは
飼育は、大好きですが
採取に行く、アドベンチャー感覚は童心にかえります。
5年前、山梨県の転勤時に2日間森に入り
オオクワガタを捕まえた時、
快楽の蓋が吹き飛び
叫びあげましたよ(笑)
しっかり累代してますよ♪
7.5がマックスでそこから縮みましたが
家宝の様なクワガタです。
あと、上野動物園産コクワガタとか(笑)
性格上『ホーチキ』みたいな飼育出来ませんが
オリジナルマットや新飼育方発見します!
また、参考にいたします。
by らて助 (2014-10-12 13:36)
らて助さん、
自分は飼育から入った人間ですが、採集も飼育も標本もそれぞれ楽しさがあるのでごちゃごちゃと齧っています。
ただ、それぞれ奥深いので、この3つのやり方を欲張り過ぎて自分は中途半端な感じになっていますけどね(汗)
やっぱり自分で採ったオオクワはどんな美形血統より大型血統より別格ですよね、それが累代と共に少しずつ小さくなっていったとしてもそんな事は関係ないですよね、解ります・・・!
・・・上野動物園・・・(笑)
by 会長 (2014-10-18 22:14)