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森の採集 川原の採集 [日昆 採集記 【2015年】]

昨日の記事にて「ツヤハダとマダラ狙いに行ってきます!」と意気込んだ結果が
どうなったのか、内容を覚えている内に書き記しておきます。


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  4日(月)


ケータイ 「♪♪~~♪~~♪♪~~」

俺 「・・・・・・!!!」


朝7時、ケータイのアラームに目が覚めた自分は
僅かに二度寝しかけたところを無理矢理起こし起床。
外はもう明るくなっている。

昨日の時点で、「もう5月の連休に突入してしまったし、早いうちに赤枯れ材のクワガタを採っておかねば・・・。じゃあ明日だ、明日行こう!」と突如思い立ち採集の計画を立ててしまったものの、この日大事な荷物が昼過ぎに到着する予定も重なってしまっていたので、
朝早い内から現地へ採集に向かい、午前中から昼頃まで採集した後帰ってきて荷物の確認をしようと思っていた。

その為いつもより早めの起床が出来た訳だ。自分にしては珍しく。



諸々の準備をした後、オートマの小さい軽自動車に乗り出発!
(1ヶ月経つけどまだ車検から車が帰ってきてない)

しかし、家を出て数百メートル進んでから、「あ!アレ忘れた!(汗)」と忘れ物を思い出し家に引き返す行動を3~4回繰り返し(恥)、
7時30分ごろに出発してから約15分経ってからようやく本当に出発する事が出来た。



天気は良い。
朝だからか遠目に見える水田は朝霧に包まれ霞んでいる。


今回向かうのは、県内メジャー産地の青森市~十和田市とは別の津軽地方。
まぁ言ってしまえば平川市だ(山塊としてはさしてイレギュラーな場所じゃない)
個人的には標本で箱に入れた時に通常で考えられるところとは別の産地ラベルだと映えるかなぁと思って別地域を選定したわけだけだ。
つまり今回初アプローチのポイントである。

去年の夏場の下見でルリの産卵痕が彼方此方でベタベタ付いていた事を確認していたため、前回のルリ採集でも当初はここを目的にしていたのだが、
(前回の採集の)前日に雪融け状況の確認に訪れた時、ポイントに至るまでの遥か手前の時点で道路が完全に雪で通行止めになっていたため断念せざるを得なかったのだ。

今回は雪も融けて除雪も入っていた為、車で進める最奥地付近までやってくる事が出来た。



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到着したのは9時10分
ウグイス等の様々な野鳥の鳴き声を聴き春の爽やか過ぎる空気を吸いながら、
長靴に履き替え道具を背負う。

持っていく道具は、リュックの中に
・斧
・掘りヅル
・ストックケース 大小2種類
・小さめのプラスチックポット
・スプーン
・ヘルシアウォーター
(他、多数)


固く締まった雪の上を歩いてポイントまで向かう。
CA3I0498.JPG
スノーブリッジを踏み抜かないように沢を飛び越え、
前に来た時のルートが分からなくなった松林をなんとか抜けると
お待ちかねのブナ原生林にいよいよ突入。

雪の下に押さえこまれていた若木が所々でボコッ・・・ボコッ・・・と起き上がる。
自分も足元のそれに気付かず下から時折バチバチ鞭打たれる。痛てェ!

元々ここはルリ探しに期待していた場所の為、赤枯れ系クワガタが期待できそうな材を見つけるまで時間が掛かりそうと判断し
景気付けに通常の材を割ってみる事にした。

根元が食われ胸の位置程で倒れた倒木の側を叩いてみた。



CA3I0495.JPG
んむ!? なんか出おった。

雪解け水でグズグズになった水分過多の木片と一緒にクワガタが出てきた。
最初ドルクスかと思ったが、・・・ノコギリか?
以降同じサイズの幼虫が多数出てきたので小さい方のケースに割りカスと一緒に仕舞う。

とりあえずクワガタの姿を(幼虫ではあるが)見る事が出来たので、
安心して先に進むことにした。



この倒木の先は、地面の雪が溶けて露出した地面から多数の樹木の若木や2mほどのササが密に生え、進むのを躊躇いたくなるが本格的な原生林はこの先だ。

薮の中を赤枯れ確認しながら進む事程なくして、薮を抜ける。

CA3I0496.JPG
うっすら残った雪と根開けのブナ。
春ならではの光景。もっと良いカメラ持ってたらなぁと思うんだよなぁ・・・

とりあえず無数に朽ちた木が散在しているので、
一旦リュックを地面に降ろし斧一本だけ持って森をウロウロする事にした。
(表現が怪しすぎる)
良い材を見つけたら後で荷物持ってくりゃいいや・・・と云うスタンス。



一本一本一本一本一本一本一本一本一本一本一本一本一本・・・木を見て回る。

どっかの西側の某地域と違ってこのエリアは地形がなだらかで起伏が少ないから広範囲で歩き回り易くて助かる・・・

CA3I0497.JPG
生木にもたれかかった枯れ木に登った地上3m地点から。
まるで遠近感が無いから高く見えないな。


太゛っとい立ち枯れをこれでもかと見ながら、
「あぁ・・・このどれかにオオクワとか入ってんだろうなぁ~~」と
赤枯れを探すものの、ツヤハダが居そうなそこそこの容積の材どころかマダラが食い込みそうな細い材すら全く無いので、
ルリの古い産卵痕を見つけては表面枯れの部分をペリペリ剥いでみる。
軟腐朽材中の乾燥した食痕の粉塵を全身に浴びながら、
ついでに飼育中のルリ幼虫用の材をポットに溜めていく。

雪の上に落ちている枯れ枝もチェックしていく。
木の上の方から落ちている材だ。



とりあえず赤枯れは見つからない。



家に帰ってくるヘンゼルとグレーテルのように
目先の朽木→目先の朽木→目先の朽木→・・・と順々に渡り歩いていくと、
それまでの鬱蒼とした(?)原生林から
木と木の間隔が非常に開いた明るいエリアに出てきた。

まだまだ雪が一面に積もっているので地面がどんな事になってるのか判らなかったが
二次林と云うよりは、広範囲にわたって適度に間伐したような印象の場所だ。
見据えたしばらく先までこの光景が広がっていた。

荷物からあまりにも離れてしまったため、
遠くまでは行かないでおこうと考えるもののやはり豊富な枯れ木に足が止まらない。
開けた場所なため乾燥気味の木が多かったが、
ここでようやく赤枯れの落ち枝を発見した。


・・・長い・・・長かった・・・

あれだけ探してやっと見つかったか・・・!

見つけた材は長さが僅か20cm・直径7~8cmほどの乾燥した材で
明らかにツヤハダは望めそうになかったがマダラはいけそうだ。

そうだマダラさえ成虫で出てくれれば今日の採集の本懐は遂げられるんだ、
なんとか頼むぞ・・・!!!!
斧でそっと叩いてみる。




・・・お!食痕!マダラの食痕だ!



そして数回斧を振ったその時だった。








何も出ないまま 材は全て 粉々になった。




・・・え。・・・ぇ、えっ・・・?




モウ正午ダ、戻ロウカ・・・。

本来ならば全く意図したものが採れない以上、
『昼まで』と云う当初の予定通りに帰り支度をするのは不服なのだが
最初の付近で(ノコギリとは言え)「一応」クワガタは採れているので、それで無理矢理自分を納得させ帰るのもまた致し方ないと云う心境である。



ちなみにこの後、
進んできたルートを逸脱し森の中で方向感覚を失い若干迷う。

降ろしたリュックの場所まで辿り着いた時は心底安心したわけだが、
どの方向から来たのか曖昧になっていた上わずか2~3時間の間に日差しで雪上に残した足跡が融けてほぼ消失し、最初に飛び越えた沢の場所に戻るまではずっと不安半分での下山だった。


車の中は日当たりの所為でサウナ状態と化していた。
窓を開け山道を下っていく中、近くにあるもうひとつ気になる場所があったので、
こっちまで来ているんだし・・・と云う事で帰りがけにそこへ寄って見ていくことにした。



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そのもうひとつ気になる場所、と云うのが
今月下旬ようやく県内で発生が始まるマグソクワガタの生息を個人的に期待している場所。
(ツヤハダ・マダラの話じゃないので今日本来の予定では考慮してない)
個人的に期待していると云うのは言葉の通り新産地の発見が目的と云う事で、
実は去年の段階でマグソ新産地として目を付けていた場所が午前採集のポイント近辺にひとつあるからと云う事で寄ってみたワケ。

マグソクワガタは川原において採集される昆虫であり、ブナ等の広葉樹の倒木や流木が川原・河川敷や付近の林床に埋まっているところからのみ発生する。
生息場所は、上流が豊富な広葉樹でそうした種類の流木が流れ着きやすい河川の中流域の川原だが実際に見られるのは全国的にどこも非常にピンポイントで、生息数が多いと言われる東北~北海道でもどこにでもいるワケではないらしい。
その為体長の小ささ・棲息環境の事情で、成虫が野外活動する約1ヶ月間を除く時期に新規で生息地を発見するのは困難を極める。

今回来た場所は、
去年秋にヒメオオ新産地を開拓したくて県内を回っていた折に見つけた2ヶ所の内のひとつ。

市町村毎に自分が聞いた事のあるマグソの県内既知産地は
・青森市
・十和田市
・西目屋村
だけ(それぞれ1ヶ所ずつ)なのだが、
もしこの2ヶ所が当たれば一気に2市町村分のラベルが増える事になる・・・


ちなみに、
例年青森市内ではマグソの発生は5月20日前後を過ぎないと確認できないのだが、
今年は積雪が少なく雪解けが早い上4月下旬からこれまでの夏のような日中気温を要因として、例年より発生が早まるのではないかとにわかに予想をたてたのも今回寄ってみた理由である。

このポイントはヤナギ等の水場に強い木がポイント手前の湿地帯に生えており、枝のように分かれた大きな川の中州が、砂礫・流木溜まる「それっぽい場所」になっているのである。
自分が毎年採っている青森市内のホームのポイントに比べて圧倒的に敷地が広大で、仲間内で集まって多人数でワイワイ採集するならここは非常に理想的な場所なので是非とも居てほしい・・・と云うのが本音。
ただ、知ってる環境とは割りと勝手が違うようにも見えるので、
どこにでもいるワケではないと云う事から、ここはただの的外れな見立てである可能性も高い。



ひとまず偵察だけが目的なので手荷物は持たず身一つで見に行くことにした。

車を停めてからしばらく行くと灌木が生えた湿地帯だ。
(去年来た時は最初ヒメオオ探しでヤナギだけ見に来たから半分がっかりしたんだよな)
花開く前のミズバショウも水面から所々顔をのぞかせている。
(個人的にはミズバショウを見ると恐怖を覚える)

ちょっと記憶が曖昧になっていた為、川をどこからどう渡ったら奥へ進めるか確認しながら信仰していく。
水の流れにビクビクしながら、ちょうど沢の上に倒れかかったヤナギを橋代わりに慎重に一つ目の沢を渡る。

一つ目の中州に上陸するもここは木が茂って日当たりも悪い上砂礫地帯ではないので、
続けてもう一つの沢を渡る。

二つ目の沢は残念ながら渡れそうな木は架かっていなかったが、
長靴でも濡れずに渡れる浅い場所があったので難なく沢越え。

二つ目の中州が目的の地点。
砂地に大小の岩石がごろごろ転がり、状態の良し悪しは別として大量に巨大な流木が埋まっている。



ただ・・・到着したもののやはりマグソが飛んでいる様子はざっと見ても全く無い。
飛んでいるのはハエばっか!!
姿勢を低くしてみるもやっぱり飛んでない。



まぁ時期も早いし・・・(汗)

また今度来れば・・・かな・・・(汗)




イヤ ヤッパ イナイノカナ・・・?(絶望)


もはや何も感じられなくなってきた気がしないでもなく、
それ以上先へは進む事が出来ないので荷物の受け取りの件もあるし引き返すことにした




その時、







無数に転がっている流木の一つから、
イイ色をした木片が崩れ出ているのが目に入った。




あれ、これって・・・


灰色にこけた流木の表面とはうって変わって
折れ口の材内部はあのイイ色をしている。



しかもなんかこれ虫に食われてる・・・


素手で崩せるほど軟らかい材の破片をちょっと壊してみた。









CA3I0499.JPG
まさかここでぇェェェ!!!!?????

たしかにマダラクワガタの幼虫だ。
さっき散々山の中を歩いて見つけられなかったクワガタがまさか川原の中州で見つかるとは。

元々上流にいた頃のがそのまま流木としてここに流れ着いたのだろうか・・・?
とにかく、見つけてしまった以上採らねばなるまい・・・
一旦車まで戻る事に。



しかし気を焦ったのか、
一つ目の沢まで戻ってきて木を渡る時、遂にやってしまった。


   ドブンッ・・・

ぁj:rぇおh★ヴぁっッ!!!!!!!!


足を踏み外し言葉に出来ない言葉を叫び落水・・・・・・

右足を腿まで沈めてしまった。
急いで水上に引き上げ長靴から水を抜く。
「ち・・・く・・・しょ・・・ぉ・・・(哀)」と落ちた場所へふり返ると、落水のショックでポケットから滑り落ちたケータイが運良く水に落ちず木の上に落ちているところを発見し、慌てて回収。
二度焦った・・・

(なんか最近必ず一度は採集行く度にどこかに落っこちてる気がする・・・)

グズグズの右足を引きずり車からリュックを出して赤枯れ材の場所まで戻る。

そして一度落ちてしまった一つ目の沢を渡る時、
今度は落ちないようにと、岸に倒れていた他の良さげな木を渡して橋を補強する事に。

想像がついたかもしれないが・・・
案の定、橋を補強し2本の木の上を歩いて渡っていたら補強した方の木が突然グルッと横転。
見事に今度は左足を水中に沈めてしまった(泣)



水を抜いて、気を取り直して赤枯れ材を叩く。

CA3I0500.JPG
結構良質で、流木全体が赤枯れにはなっていないが(折れ口付近長さ30~40cm程)
フカフカしているが古すぎるワケでもない。
材には縦横無尽に食痕が走っており、出てくる出てくるマダラの幼虫は数えたら限がない!!
成虫が一向に出てこないで割り合い1令~2令が多いので、飼育も考慮し材の破片もポットに適せん投入しながら細かく割っていく。
いや・・・多いな・・・
幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫・・・
アリうざい、ハエうざい、アリうざい、ハエうざい・・・
幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫・・・
アリうざい、ハエうざい、アリうざい、ハエうざい・・・
幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫、幼虫・・・
アリうざい、ハエうざい、アリうざい、ハエうざい・・・


割っている最中、材表面に変な穿孔痕を発見。
普通に考えるとマダラって軟らかい箇所から坑道を掘ってその壁面に産むのかなぁと思っていたんですが、
他の雑虫の混入がほとんど無い事を考えると、
CA3I0501.JPG
これ↑↑がマダラの産卵痕なんじゃないかなと思うんですがどうなんでしょうね。
成虫のあの体型を考えるとこれがビンゴじゃないでしょうか。

にしても、あまりにも成虫が出てこないので、帰って羽化させたらそれでOKにしよう・・・と
思い始めた時、投げやり気味に割っていた破片からまさかの物体が出てきた!!!!!!!!!!!





CA3I0502.JPG
なんか黒いゴミムシダマシ的な塊が仰向けになっているのを発見。
なんか出てきたよォ・・・みたいな低いテンションで裏返してみると、

CA3I0503.JPG
成!?虫ぅぅ!!!!!!

いきなり悲願のマダラ成虫が登場し、
面喰って今度は言葉にならない嬉しさで叫んでしまった。

久しく成虫を見ていなかった所為か、
逆にマダラってこんなに大きかったっけ? と一瞬疑ってしまった。
もっと判りにくいものだと思っていた(苦笑)

まさか「コレを採るぞ!!!」と宣言して有言実行できるとは正直思ってなかった。

特に午前を過ぎた段階では絶望していたわけだからまさかまさかの展開である。
まさかマグソを探しに来てマグソはいないのにマダラが居たって・・・
ちなみに嬉しい嬉しい♂だった。

結局、細かい作業をし過ぎて時間を費やし時刻は14時半を過ぎている。
成虫確保はこの1頭で良しとし、戻ることにした。帰らなければ。



水に落ちて身体がブルってしまったため、
戻る前にちょっとキジの子を撃ちに行った。

ふと横に目をやると、
砂地に黒い小虫がチョコチョコ徘徊しているのに気づいた。
近づいてみると、
CA3I0504.JPG
おお、こいつは確か・・・
マグソ採集の時に見間違えやすいスナゴミムシダマシとやらではないか!!
割りと結構彼方此方にいるのが確認できる。
詳しい種類はいつか別の機会に・・・とか思っている事はどうでもいいのだが、
なんかコイツがここにいるのを見ると、やっぱここにマグソが居てもおかしくなさそうな感じするよな? よし一応シーズン入ったらまたこの川原に来てみるかァ!!

なんて再び蝋燭に火が灯ったような気分になった、さらにその横へ目をやった時だ。



CA3I0505.JPG
?




CA3I0506.JPG
!?




CA3I0507.JPG
・・・・・・。




・・・~ァ!!




CA3I0509.JPG
いるぅ!!!!!



意表をつく突然の登場、と云うかそこにじっとしていただけなんだけど
本当にいてしまった。

あまりの驚きに「本当にマグソクワガタか?」と思わずにはいられなかったが
とりあえず逃げられない内にそっと摘まんでケースに投入。

よく考えれば、時間帯的に言えばもう昼過ぎで空も曇りがかっているので
もし発生していたとしてもとっくに地面に降りてる頃合いなんだから
飛んでるのを見つけるって難しいにもほどがあるわな。

しかし、そう思ってこの後追加個体を探してみたものの、全く見つからなかった。
もしかしたらまだ本格発生に入る前に早期羽脱個体を採集したと言えるのかもしれない、そう考えるとこの1♂をよく見つけられたものだと不思議な気分になる。
本格発生したらまた来れば♀も採れるし問題ないか。




気がつけば周囲は既にさっきまでの昼の明るさとは違って暗くなりだしている。
暗い所為で沢の水も黒く見え川底が見えなくなっている。



・・・アレ・・・(汗) 沢ってこんなに深かったっけ・・・!?



いや、深くなっている!!!!(焦)
川底が見えなくなってるのは周囲が暗いからじゃなく水位が増していたからだった。

焦り半分でとりあえずさっき渡ってきた位置から二つ目の沢を渡るが、
さっきは長靴より低かったはずの流水が今度は長靴にゴバゴバ入っていく!!!!!!
流石に流される深さではないものの足は見事ずぶ濡れ。

たいした事がなかった二つ目の沢でこれだけ深くなっていたと云う事は自分がさっき苦戦した一つ目の沢はもっと酷い事になっているのではないかと見てみると、さっきは完全に川面の上に架かっていたヤナギの木が、一部流水にのまれている状態にまで水位が上がっていた。
こちらの沢は水流の速度もなかなか、完落ちしたらカナヅチの自分は確実に土左衛門ルートを辿る自信しかない為手頃な枝を拾って杖をつきなんとか渡りきった。


湿地帯も水位の上昇で足の踏み場も少なくなってきて戻るのには少々苦労した
(川じゃないから気にするほどじゃないのかもしれないけど)
CA3I0510.JPG
小雨も降り始め、採集を終えるには丁度いい時間だったようだ。
(沢の水位が冗談じゃない点を考えると、「丁度いい」とは到底言えないのだが・・・)



グショグショの足元で車を運転する気持ちの悪さは、
疲労した身体で帰路に就く間の眠気覚ましには丁度良かったかもしれない。



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午前中のボロボロ感に比べたら、
午後のマダラ成虫初採集とマグソ新産地発見はこの上なく有意義な時間に他なりません。

川に落ちるとマグソが見つかるジンクスでもあるんでしょうかね?
最初の時も浸水したし(笑)まぁ採集場所を考えたら当たり前かもしれませんが。
少なくとも次行く時までにはもうちょっと雪解け水も減っていてほしいもんですね(苦笑)
いやけっこう真面目に(笑)



いやぁ今回は本当に面白い体験をしました(笑)
マダラ&マグソ♂生体.jpg
クワガタには見えないクワガタクワガタじゃないクワガタ
この2種類が直線距離5mしか離れていない場所で同時に採れたと云うのは
ネタと言っても差し支えないレベルでしょうね。

年齢がまた一個増える直前にこういう変な体験が出来て、
いい歳(?)をまた新しく迎えられそうです。(←最後はこじ付けがましかったかな・・・)





        本日の 日昆の名言


川に落ちるとマグソが見つかる







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