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ケイスケを飼育しない理由 [〆ギラファノコギリ (ケイスケ亜種)]

今家には、飼育中の生体では

①オオクワガタ
②アマミシカクワガタ
③カネギエーテルノコギリクワガタ
④スペクタビリスノコギリクワガタ
⑤ギラファノコギリクワガタ
⑥ペーニャヒメゾウカブト

の(大まかに分けると)6種類の昆虫が居ます。
(更に先日採集した幼虫も増えましたが)

その内、
ギラファノコギリに関しては現在の飼育の中核種として飼育スペースの殆どをとり
原名亜種(タイ産)
原名亜種(カンボジア産)
ニルギリエンシス
ティモーレンシス
ニシヤマ
マキタ
をそれぞれ管理しています。

今列挙した自分が自分でゾッとしました。

ギラファ9亜種の中でも特に飼育してみたかった亜種は大方揃えた感じではあるんですが、
最近はギラファについていくつか面白そうなお話を聞く機会があったりして
気になる亜種・産地などが更に増えてきてしまい際限がありません・・・(汗)

これまで、累代飼育経験がない亜種は
・ケイスケ
・ダイスケ
・ニシカワ
の3亜種いて、
♀しか羽化させていない事を考えるとボロブドゥールも含め4亜種になります。

しかしこの内、飼育する気が殆ど起こらない亜種がいます。





その最たる例がケイスケです。

今日は(も)主観的な意見が多いですが
まぁ共感して頂けるような内容ではないと思うので・・・
ギラファノコが好きな方とかギラファノコ飼ってる方はスルーして頂きたいと思います。
(ギラファノコ興味無い方も結局スルーになるから実質誰も読まない!!)




確かに昔から、児童書や学研の図鑑で紹介されるギラファって大概がフローレスのケイスケでしたよ。90年代以前の本だと原名亜種の割合が高かったけども・・・

自分が外国産の飼育が出来るようになった小学校中学年のあたりの書籍で
「ギラファ(キバナガ)かぁーカッコいいなぁ~~!!」とか思って眺めてた写真は
ほとんど全てケイスケでした。

世界最大のクワガタとしての紹介をすると、
どうしてもフローレスのケイスケの写真が必要になりますからね。

ただ、ボロブドゥールを不完全燃焼気味に飼育終了して数年ギラファの飼育機会を持たず他の亜種とかを専門誌とかで知るようになってからは、最大が云々とかよりも形とか光沢がある亜種の方が飼育してみたいと思うようになっていて、その先駆け的なのがマキタでした。
中学生の頃に初めて買ったBE-KUWAがちょうど17号クワガタギネス特集で、
そこに載っていたマキタギラファの110mmに釘付け。
そしてその内No.6がマキタを飼育しているのを「あ、いいなぁ~」と思っていたのも後からじわじわ効いてきまして(笑)、「でっかいギラファ」より「個人的に好きな形をしたギラファ」を飼育したくなったのはここからなんですよ。




マキタ・ダイスケ・大陸系と比べると、
ケイスケって図鑑で見ると圧倒的に立体感に欠けるんですよ。

視覚的な問題ですが、写真で見ててもダイスケやマキタって全身に光沢があるので、写真で見てても3次元的な迫力を感じるんですよ。
その点ケイスケは、ギラファ屈指の艶消し亜種。
写真で見ててもサイズの割に立体感がないので、ただの平面写真以上の感じ方が出来ない。
じゃぁ実物を見ればいいだろうとも思うんですが、実物比較すると尚更光沢系亜種の方が魅力的に見えてケイスケが霞むんですな・・・


そして形がなんか不安定。大腮の事なんだけども。
好みでない・カッコよく感じないって言うと率直なんだけど。

他亜種より大腮が長いからそう見えるのか判らないけど(偏見?)他の亜種と比べて湾曲が弱く見えて、外側のラインが形容するとオウゴンオニみたいな湾曲になったのがギラファについてるのがなんかこう、ねェ・・・
(オウゴンオニ批判みたいになってしまった上云いたい事が上手く伝えられない、馬鹿だなぁ自分)
大腮の湾曲・鋸歯の形状・最大内歯の向く方向、全部個体差が出やすいのが妙に許せない。
よく言えば個性がある、悪く言えば統一性がない特徴・・・
ただ、人様のブログとかホームページ見ててもたまに
「凄くカッコいい」と思う♂個体も見るんですがね。


あとあまりに知名度の高く流通が多い所為で、ネットや実物でも見る機会が異常に多くて自分が飼育する以前にお腹一杯になる。
他の例えを出すとオオクワやヘラクレスにもそういう事が言えるんですが、
あまりにケイスケだけが写真でも飼育情報でも全ギラファ亜種に占める割合が高すぎる!
出てくる情報の内7割がケイスケ。そして2割がダイスケ。あと1割が他の亜種。
ニシヤマなんて飼育情報ほぼ皆無に等しいからね(嘲笑)
誰かニシヤマにもスポットライト当ててくれません!?
だからこそニシヤマに興味持ったんだけど・・・

勿論ギラファノコギリの中では圧倒的に入手が簡単だからどうせなら飼育しといてもいいと思うんだけど・・・、逆に流通多くて入手が簡単だといつでも手に入るから今飼育する必要はないよなぁとか考えたり。

第一、
幼虫飼育でエサもスペースも一番食う亜種を今の飼育状況の中まともに殖やしたら、
10220150502.png
判りやすく表現するとこういうこと↑↑になってしまいますわね。
もう経済害虫以外の何物でもありません。










さて、話は変わって

連休中「とある荷物」が届きました。




ケイスケギラファ♀.JPG
↑↑これです。


話の筋からそのまんま判断して頂くと、まさに「それ」です。







ギラファノコギリ(ケイスケ亜種) フローレス島


WILD ♀53.5mmです。





あれだけ好みじゃないだの飼育する気がないだの自分勝手な事を必要も無く書いておいて
「飼育します」なんて矛盾にも程があるとは思っていますが、
まぁ一種のコレクター性のようなものが誤作動を起こしたと云う他に、
飼育する理由は一応あります。


ひとつは、単純に世界最長のクワガタを飼ってみたいと云う解かり易い話。
他の亜種もギラファではありますが公で120mm以上の個体は存在しませんからね。
言うなれば個人的な価値観としては「大きさだけが魅力」だから
他の亜種以上に「大きさに拘って」飼育する姿勢が生まれるのでは・・・と。

そして理由はもう一つ、
この飼育者数圧倒的シェアを誇る亜種の飼育をしてみれば、
自分の飼育スキルがどの程度のものなのか客観的に判断できるのでは?と思ったからです。
そんな判断が要るか?と言えば疑問でもあるんですが、一般に他の飼育者の方が羽化させているサイズの難しさを直に感じる事が出来れば、ある意味ケイスケギラファ自体にもっと興味も湧くかもしれませんし、
今飼育している亜種は皆謂わば『マイナー種』、『すきまのギラファ』ですからそれらの亜種で「デカいの出た!」とか言っても分かる人がほとんどいなくてそれがデカいのかどうか判断が付けにくいので、ケイスケ飼育の腕前(?)みたいなものを自分の中で
「他の亜種でこのくらいのサイズ羽化させるのは大したものなのかor大したことないのか」
を中継判断する為の材料にできればと思うんです。
(他人を意識し過ぎてるような内容ですね)


だからこそ、けっこう本腰を入れて幼虫飼育したいと思います。
前述の経済害虫云々の件もありますので、
ブリードは少数入魂の形をとって数を絞って飼育します。
産ませるだけ産ませたりしないで、理想としては♂3~6頭・♀3~4頭くらいでWF1飼育。

WILDからなのでWF1世代では特大級は難しい気がしますが、最初にWILDの大型♀を選ぶ事に加え、産ませる時点でちょっと工夫を凝らしてサイズアップの土台を作っていこうと下準備中です。

ギラファ♀ 上半身.JPG

まぁ最大亜種って事はつまり「幼虫飼育が楽しい」って事なワケだから
なんだかんだで楽しみですよ。
今回♀単品で仕入れたから♂を見るまでの待ち遠しさも無い事もないし。


目標は勿論・・・
最終的にノギスが12cm以上に開く事ですよ。
(飼育に関して有言実行できたためしがないけど)



今日の記事は一体何だったんだ・・・




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