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名残を惜しんで [〆スペクタビリスノコギリ]

クリスマスを過ぎ遂に街が白く染まってしまった青森。
今年も残り3日となったところで、我が家の飼育種をささやかに整理する事にしました。

1年前に幼虫を仕入れて飼育を開始したスペクタビリスノコギリ

悲しい事に6頭いた幼虫の内3頭居たお嬢さん全てが蛹室を作る前に死亡。

残った♂も1頭が羽化後死亡し、
2頭の生き残りがただただ何もさせず余生を過ごさせていただけでした。
きれいに羽化しその後最高に優良な健康状態を保って活動していたので♀成虫が売られていないか見ていましたがそう出回っていないもので遂に今の今までやってきてしまいました。

新たな知見として分かったのですが、
ジャワのデキピエンスと代置種関係にある本種の事なので
大体温度帯も同じだろうと思っていたんですが、遥かに低温と乾燥に強いですね。

活動開始後、ギラファや容量の関係で冷やし虫家から移動しずっと常温で管理していましたが、
この時期大体深夜~日中は10~5℃にはなっているんですが全く問題なく触角や脚の先まで欠損や異常が出ることなく、エサもほとんど与えていなかった(←オイ)にもかかわらず元気なままです。
体の模様にもシミなど一切なし。

おそらくこの近辺の島の他の生息種を参考にして温度管理するから累代でミスが起こりやすいのかもしれません。
もちろんこの管理温度は生命維持が出来るボーダー近い温度帯なので累代飼育するならもっと温度は高くしなければいけませんが、産卵の段階で卵が溶けると云った話を聞くに
スペクタビリスの適温はもっと低いのは確実でしょう。
スマトラ生体で本種がほとんど入ってこないのもそもそもこの点が大きい気がしますし。

幼虫飼育についてもデキピエンス含め、
野外ギネス越えが羽化しない要因がこの辺にありそうな気がしてきますね。
エサが合えば普通に羽化サイズの平均が高い種類なので、今回の幼虫管理を見直せば次回以降はもっと素晴らしいものが見られる自信はあるんですがね・・・
ついでに、デキピエンスの普通型黒化型黄色型の出現の違いも温度にありそうな気がします。最近のワイルド出品を見るに結構黒化型が多くなっているように感じるのも、現地で採る標高や環境が変わってきているのが原因なんじゃないかなとも思ったりするんですよ。以前より標高が低い所で採れるポイントに採り子がシフトチェンジしてるとか、温暖化的な気温の変化とか・・・(黄色い方ばかり標本用に現地で間引いてるとかだったらそもそも話が違いますが)
別の例を引き合いに出せば、
ルリクワガタ属の種類も飼育下で(自然環境下よりも)高温管理すると体色や脚の黒みが増すので、デキピエンスも低温だと黄色くなる割合が高くなり高温だと黒くなる割合が高くなったりとかって考えたり(ノコギリとルリを繋げて考えるにはちょっと遠すぎますが・・・)



いずれにしろ今のところデキピエンスでもスペクタビリスでも色もサイズも突き抜けた個体が育ってないので、いつか必ず再飼育するまたその時に手を変えて飼育して見ようかと思います。



その日まで一旦見切りをつけると云う事で、
全てのスペクタビリス♂を毒ビンに投入しました。



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