SSブログ

2016年度羽化報告 ティモーレンシスギラファノコギリクワガタ ~ 46-x=? ~ [〆ギラファノコギリ (ティモーレンシス亜種)]

こんばんは、不定期かつ頻繁に発症する口内炎に悶えている会長です。

閏年、4年に1度の2月29日。
積雪のピークを過ぎましたが寒さが特に厳しくなる時期です。
飼育作業をするにも腰が重くなり寒い飼育部屋に入る頻度も減って、暖かい部屋でぬくぬくちくちく展足作業しかしていないのですが、展足するにもやる気がおきにくくて大分だらついています。
・・・ひとまず生き残り数少ないペーニャのマットを足しておきましたが・・・


さて、去年の秋ごろに羽化した一部のギラファが活動を開始し始めました。

その内、ある亜種について羽化個体が皆活動を開始したので、
記事にする頃合いとしても丁度いいので今日はその個体と飼育データを載せておきます。

今回はティモールギラファ
前回の記事では2セット組んだ末に計46頭の幼虫を確保し全て飼育する事にした、と書きましたが、さてその結果最大の♂は一体何mmになったのか・・・?






今現在生存中の全ての個体完全掲載!!!






 【産地】 ティモール島 西ティモール

 【累代】 F2

 【産卵セット日】 2014年10月6日

♀‐A1
36.JPG
2015年1月9日 割出 2令中期
           月夜野きのこ園Element菌床800ccPPボトルへ(既製品)
     8月 羽脱確認 36mm


♂‐A1
76.JPG
2015年1月9日 割出 2令後期
           月夜野きのこ園Element菌床800ccPPボトルへ(既製品)
     8月 羽化確認 76mm



♂‐A2
ギラファ・ティモーレンシス80.JPG
2015年1月9日 割出 2令 頭巾7mmUP
           月夜野きのこ園Element菌床800ccPPボトルへ(既製品)
     4月27日 3令確認
     5月3日 3令初期 7.2g 頭巾14mm
           やまのふもとスーパードルクスマット1500ccガラスビンへ(添加有り)
     10月下旬 羽化
2016年1月 羽脱 80mm






















以上。









1年前に46頭生まれたティモールギラファが今、累代の危機に直面しています。
累卵の危うきとは正にこの事。

死亡した個体は、皆ボトルからラベルを剥がしてまとめ保管しているんですが、
「8月下旬 羽脱」「10/18 掘」などの記入とサイズ表記のみ。
中には無記入のラベルもあれば、「11/24」とだけ書かれたラベルもあります。
11月24日に何があったんだ!!!? ダイイングメッセージみたいでなんか怖っ。


死亡ラベルの個体の内、記入がある分をまとめてみると、
Aラインが♂49~75mm・♀36~42mm。
Bラインが♂最大80mm・♀43~40mm。
つまり結果的には、両ラインどちらからも♂80mmは出てきたというワケですね。
記入した個体は特に測る気になった個体だけの数値なので、これより小さい個体が大勢居たと思われます。羽脱した時期もほとんどが8月中のようなので、皆盛夏の前には大勢が羽化していたという事になります。
また、管理場所の違いでかそれより一拍遅れて羽化した個体群もいましたが、ほぼ平等にエサ交換せずに1本がえしした結果、エサ環境は同じなので変態時期が遅れただけでサイズに何も面白みはありませんでした。

食わずにすぐ小さく羽化するティモールギラファとは言え、
今回の例でいえば、菌床が劣化する前に早期羽化した♂の方がサイズも良かったです(汗)
ボトルをひっくり返して羽化個体を掘り出す際、やはり小さい♂の方が中身の菌床が汚くなっていました。大きい♂のボトルは全くドロドロしていなくて均等にサラサラしたオガに還っていました。


ちなみに生き残りは一応これだけではなく、
劣化菌床が酷くなりすぎてエサに取り残された幼虫がまだ4頭居るのですが(交換済み)
今の羽化個体とは完全に活動時期がずれますし小さくなるのは確定なので、F3の夢(笑)はこの↑↑紹介個体に託すことになりそうです。



たいして大きくもないギラファノコの飼育データを載っけて
一体、何になると言うのか!
生き残ってる♀も小さい個体ってのがまたマイナスで悔やまれます。(親は42mm)
♂の80mmは嬉しい事に自己史上最大ではありますが46頭の内の最大と考えると溜め息が。




ただ、せっかく自己最大が出たので、他の亜種と並べて記念写真を撮ってみたくなり
「なんかイイ別亜種いねェかな~」と棚を漁ったら、イイのが居ました!

CA3I1024.JPG

80mmが嬉しくて記念にツーショット撮ったのに
見方次第ではただの公開処刑

掲載ついでに、正解しても賞品や特典はありませんがクイズです。

Q. 左の個体は何の亜種でしょう?


このブログを読んでいると正体はモロバレですが、
ブログから引っ剥がしてこの画像だけを唐突に見せられても的中できたら大したものです。

正解と思うボタンを押して、正解すると記事の続きが出てきます。
(勿論、クイズに付き合わなくても続きは見られますケドね)
ちなみに左のギラファは体長96mmです。



















ハイ、
というワケでこれはニシヤマギラファでした。

今羽化したニシヤマの大型♂の中では一番厳つい個体でちょっと太めなので、
ケイスケと見紛うかもしれません。
厳つくなったのは蛹の間結構寒かった所に置いてた所為か・・・?

画像が荒くて見辛いですが、同じ長歯型でも体格は勿論大腮の形が全然違うのが面白いです。
画像では判断できませんが、ティモールは発色があまり良くなく、低温管理の影響かニシヤマの腹板がモロに赤くなってしまいこっちの方が目についてしまいます。
お前はスライヤル島産か!!
(ご存知でない方は「スライヤル島ギラファ」で検索してください)




そしてさらに魔が射して、
他にも何か居ねェーかと棚を漁って3亜種目も追加してみました(笑)


CA3I1025.JPG

またクイズです。(右の個体です)

Q. さらに何の亜種を加えたでしょう?













羽化して蛹室を脱していたのを発見して掘り出してみたのですが、
やけにアゴがスラーっと伸びててキレイだナァ・・・と感心して見ていて試しにノギスを
あててみると意外にも102mmいってると云う高スペックな個体でした。
コイツらは今期100mm越えは無理かと思っていたので完全にラッキーパンチです。

CA3I1028.JPG
やってみたかった三竦み。向かい合ってるだけで全然竦んでない。
完全にティモールの一人負けですな(笑)

ちなみにこのニルギリを棚から見つけて撮影用に洗ってる最中、
目を離した隙にティモールとニシヤマが接触してしまってあわや大惨事になるところでした。
ガチンコのクワガタ相撲が始まってしまっていてほんとにヒヤヒヤしました(焦)



CA3I1029.JPG
こうして見ると三者三様。全然違いますな。
カメラレンズからの距離がバラバラで遠近感も感じられませんが、
ニシヤマの野暮ったさ、ニルギリのスレンダーさ、ティモールの緩やかさが際立つように感じるのは自分だけでしょうか。
画像が粗いので「太い・細い」くらいしか判らないかもしれませんが。




3亜種の立派な♂個体が揃い踏みした写真を撮れたのは非常に満足ではあるんですが、
実を言うと今期に関しては普通に飼育出来ていれば今ここに原名亜種2産地とマキタの
長歯型もここに加えることが出来たと云う事実があると考えると、
フッと哀しい気分になる・・・(理由はお察しください)


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:ペット

nice! 1

コメント 0

コメントの受付は締め切りました