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2001年12月から・・・ ~BE-KUWA~ [日昆 日常雑記]

チョウやカミキリやオサムシやらクワガタやら広義の昆虫をはじめとして、
シリーズもののフィギュアやらDVDやら
掛け軸やらやら切手やら古銭やら果てはビール瓶のフタまで、
集め始めるとナゼか全て揃えるまで止まれなくなってしまう。

そんなデ〇ゴス〇ィーニ症候群に陥った経験はないでしょうか・・・?


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さて、我が家では待ちわびていたBE-KUWAが届きました。


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BE-KUWA 11号!!!


・・・『続きを読む』って機能はこうやって使うのが効果的なんだよね(??)


何故今このタイミングで11号を買ったことが「待ちわびていた事」なのかと言うと・・・


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話は2006年の初め頃、自分が中学2年生だった時期に遡ります。

カタログやリストを取り寄せて、通信販売で飼育用品を買う事を覚えたあたりの頃でした。
その時代は、注文する時は基本的に会議しながら日昆のメンバー分をまとめて買っていたのですが、今回はフジコンから買おうと云う事になり皆で心躍らせながらカタログを見て注文品を考えている最中、自分がビデオ・専門誌ページからくわがたマガジンを選んでいたのを横で見ていたNo.3

No.3 「じゃぁ俺はコレ買ってみるわ」

と、くわマガの隣に載っていたBE-KUWAに目を留め注文に加えたところから話は始まります。

この時カタログに載っていたのは14号のタランドゥスとオウゴンオニ特集。黒の背景とブルーが反射したタランドゥスが強烈なインパクトを放っている・・・と云う斬新な表紙が彼をストライクしたのは想像に難くないでしょう(笑)
(事実、この14号は絶版後数年間、絶版号の中では特に人気が高かったのですよ)
その時自分は、くわがたマガジンは数冊持っててKUWATAも認知はしていたのですが、BE-KUWAと云うのは見た事も無ければ雑誌として存在も知りませんでした。
カタログで見た当時の印象としては、「くわマガよりも180円も高いなぁ~」「他の雑誌よりも表紙のデザインが違い過ぎてイマイチ信用できない」の2点が強かったと記憶しています。当時の主要4誌を比べてみるとよく分かると思うんですが、KUWATA昆虫フィールドとくわがたマガジンは表紙が既に目次になってて、どんなコンテンツが載っているのか表紙だけでほぼ全部判るような感じだったんですがBE-KUWAは表紙に書いてる文字数が圧倒的に少ないんですよ。
そんなのと見比べてるワケですから、余計にくわマガの安心感が際立つんですよ(笑)

そして荷物が到着して皆で物品を分け、しばらくその場でなんやかんやしていると、
BE-KUWAを読んでいたNo.3が驚き混じりに興奮しだしたんですよ。

No.3 「この雑誌スゲェ!!!」

何々!? とその中身を自分も見ると同じく「すげー!!! 何これ」とショックを受けました。
この時No.3の手元に来たのが、ヘラクレスの標本にプラモデルを組み込んだ表紙の18号ディナステス特集でした。
この巻頭図鑑が内容・デザイン共にどストライクで、
「これは自分も買ってみなくちゃ!」と思ってくわマガに載っていた太輝音ドルクスに電話して1冊買ったのが最初のBE-KUWA購入でした。


説明 長げぇ!


気まぐれのようにたまに買っていたくわがたマガジンとは打って変わって、
以降BE-KUWAは毎号買うようになったのですが、そうなったのはこの時買った1冊目の号が個人的に中毒症を起こしやすい内容だったからなんですな・・・

バックナンバーの特集内容を全く知らないまま問い合わせの電話をして(焦)、在庫のある号の特集内容をその場で訊いてみると
「17号はクワガタ飼育ギネス特集ですね」とよく分からないけど面白そうな内容。
気になったのでその17号を買ってみることに。到着して表紙を見てまた18号の時のようにビックリさせられました、黒い背景に映える赤いハイヒールにメタリフェルが留まってる・・・!?
他のカブクワ雑誌の表紙は基本的に「虫が樹皮に留まってる」だけの写真が主流だったので、この表紙を見た時点で「とんでもない雑誌があったもんだ!!!」と感心しながらページをめくってまた仰天!
規格を定めて年開催する各種クワガタの飼育最大個体の発表企画
それまで他の雑誌では(くわマガしか持ってなかったけど)、単発で随時
『スクープ!◆◆◆クワガタの特大〇〇ミリ羽化!』みたいな記事はありましたが、
コンテストとして細かい応募選考基準はありませんでしたし往々にして紹介されるのは皆みんな飼育で超人気の一部の種類のみ(アンタエウスとかオオヒラタとかギラファとかフタマタとか)でした。
人気種は勿論、不人気種まで均等に取扱って(初期は違いましたが)原寸写真で背面統一しているのはそれまでにないカルチャーショックを受けました。
同じような企画として美形オオクワガタコンテストフォトコンテスト同誌昆虫フィールドでやっていましたが、そっちの方は歯牙にもかけていなかったので結局のところ「たまたま気に入っただけ」なのかもしれません。


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せっかくこんな記事を書いているので、これまで読んできて思い出に残った号を順番に書いてみることにします。
「ここは良かった、ここはダメだった」みたいな書評をしているブログはたまにありますが、
ここではあくまで書評なんぞではなく思い出話です。


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No.17 クワガタ飼育ギネス大特集!!
一番最初に買った号でその思い入れもあって、バックナンバーの中で最も読み返した号です。飼育最大が総登場したのもあって、図鑑とはまた違った豪華さがありました。特にマキタギラファノコギリディディエールシカのページは何度開いた事か・・・!
おまけにこのギネスコンテストだけじゃなく、密かに読者のお便りコーナーも良くも悪くも印象的でした。何でもかんでも読者に対して同調的なコメントで終わらせたりする事なく、一読者としてここから吸収できるものもあると云うのも読者お便りコーナーとしては異質です。
中学生時代、高校生時代と、学校で再読したり写真集のようにただ虫の写真を眺めたりして持ち歩いていたせいで挙げ句の果てに雨で濡らしてグショグショにしてしまうと云うところまで行きました。今、思い出の本はシワシワに歪んでいます。
保管用にもう1冊キープまでしてしまったのは、これがそれだけ思い入れがあるって事なんですね。


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No.43 ギラファノコギリ大特集!!
これもキープ用に2冊目を買った方がいいんじゃないかと思うほど何度も読み返した号です。一度ギラファが登場していた10号の時とは違って、きちんと各亜種について解説が入った号だったので本種についての知識は勿論インスピレーションをわかすのに重宝しました。知名度人気度共に国内飼育業界ではだいぶ上位に位置していながら、亜種の形態について商業誌では記載文以上に最も仔細に書かれている初めての号じゃないか?と思います。こう云うのを基に自分なりの考えを構築したりする楽しみを覚えました(詳しく書いてあると言っても書いてあることを最初から最後まで全部鵜呑みにしてしまわない事も大事だったりしますよね)
何はともあれ・・・大変お世話になりました。


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No.31 シカクワガタ大特集!!
メジャーとマイナーの絶妙な中間点にいながら、細かい内容が書かれることがそれまで見られなかった(自分が知らずにいただけかもしれんが)事に悶々としていた時に登場したこの号は正に「待っていた」特集でした。巻頭プレートは最初から最後まで美味しく頂けましたが、ギラファの号のように生息地に関する詳細な記事(採集等)が無かったのは何とも惜しいところです。


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No.24 日本のクワガタムシ大特集!!
2017年現在からするともう分類情報が古いんですが、国産全種全亜種が載っていて大変子供に優しい号です(=まともな国産クワガタ全種図鑑を買う金が子供にあるかってんだ!! だからって本屋の児童書コーナーに置いてる〇美〇のアレは買おうとは思わなかった 立ち読みで充分だ)
採集の時にモチベーションを上げるにはかなり役立ちます、特に材割りの小型種を採りに行くときは現地にまで持っていった事もあります。
とは言っても買った当初は、号内に載っているタランドゥスオオツヤとオウゴンオニの飼育記の方が地味にホクホクしていた記憶があります(笑)
因みに、各国産種の採集に役立つと思い、入手困難になっていた今号に代わって7年後に刊行された51号の日本のクワガタムシ採集と飼育特集No.2No.6にそれぞれプレゼント(=押し付け)したのですが、今はもうナチュラルに本棚の奥の隙間あたりで完全に存在感を消しているハズです(辛)


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初めて買った17号(とその後16号)に続いて19号を買って以後、前述のように最新号が発刊される度に購入していきながら、買い始める前の一桁台~十番台の絶版必至号も興味のある号や入手チャンスが少ない号を優先し合間を見つけてはジワリジワリと買い揃えていきました。


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No.8 日本のオオクワガタ大特集!!
特集が組まれやすいドルクスの中でも特に国産オオクワは何かしらに絡んでしょっちゅう特集で登場しています。そんな中でも今号は発刊が2003年の8月と云う情報誌としては骨董品クラスなんですが、国産オオクワ絡みの特集号の中では個人的にこれが一番好きです。
国産オオクワのみ単体で特集が組まれたのは、古い順に
8号(2003年8月)
40号(2011年7月)
60号(2016年7月)
なんですが、この内40号はほとんど飼育がメインで、オオクワ飼育がすごく苦手な自分としては圧倒的に採集記事の方が読みたく、オオクワ記事だけで言えば創刊当時の方が個人的には魅力的に映るくらいです(号数が一桁台の頃は別の特集の時でも毎回オオクワ採集記事が2~3件は載ってましたね)
昔と比べて採集事情が厳しくなってきて記事を書くのが難しくなっていることと、
放虫問題が話題になって久しいので野外品そのものの真偽や価値に読者がフィルターを掛けるようになり昔よりは採集記事に対する読者の熱量が下がっていること
能勢YG血統が90mmに達している今日では追い付け追い越せの血統オオクワ飼育派の記事需要が相当数増えていること
この辺りが、(へなちょこ)採集派の自分としては近年サビシく思うところです。
(しかしそもそもBE-KUWAって飼育向けに創刊した雑誌なんですが)
60号は採集と飼育両方とも取り上げていて、飼育はともかく採集も多く記事が載ってて標本プレートも各地載っているのですが、昔の方が記事割りが細かくていい意味で内容がゴチャゴチャしていて個人的にはこっちが好みです。
記事や標本ラベルに出てくる日付を見ては、「その頃俺は何歳で何やってたかなァ~」と懐古に浸ったりもしますが、特に初夏になってオオクワ採集シーズンが始まる時期に毎度毎度読み返しモチベーションを高めるのに非常に重宝しています。
・・・このあたりの時期から飼育部屋にクモの巣が目立ち始めるんですな(嘲笑)


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さて、そんなこんなでじりじりと絶版号も本棚に収まり、
残り1冊・・・本棚の隙間も10号と12号の間だけになりました。

残り1冊が記事冒頭のミヤマクワガタ特集だったわけですが、今になってこれを探そうとしてもオークションでもほとんど残ってない(焦)
出来れば保存状態のいいきれいなやつを仕入れたいと思っていたのでボロボロの古本は避けたかったのですが仕方ないですね(苦笑)以前は破り捨てるほど出品があったハズなのに・・・
こんなことなら少し前に出てた未開封処分品に金をケチるんじゃなかった(悔)
後悔は残るものの、1つだけ最後まで残っていた折れ傷の多い出品を購入。


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No.11 ミヤマクワガタ大特集!!
絶版号を揃える中でこれが最後まで残っていたのは、単に特集の核であるヨーロッパミヤマにそこまで熱意が向かなかった事(ブログのユーロミ記事も1件で終わってるからなぁ・・・)と、自分で買い揃えるより先にファーブルハウスでサラッと読んでしまったのが理由です。
なので、家に無いとは言えこの号には特に期待することはありませんでした。

ところが、いざ家に送られてきたのを改めて読んでみると、店で読んだときには全然気付かなかった記事に目が釘付けになりました。

と言っても内容は特集のミヤマ関連ではなく、これまたオオクワの採集関連なんですが、S氏により「今日におけるクワガタ採集用ライトトラップ【そのもの】についての基本的な概念」「オオクワを採集するにはどう考えるべきか」を内容の根幹として記事が書かれていたのです。
BE-KUWAでのブナ帯のライトトラップはK氏が採集記をよく連載されているのですが、こちらの記事はその部分は前提としてすっ飛ばしてしまって「採集旅行の行程」「現地環境の説明」「採集時展開の描写」がメインです。
S氏の記事は、今現在では青森をはじめブナ帯でライトトラップ機材を使い毎シーズン多数オオクワガタを採集できる人たちのほとんどが既に備えている概念(勿論、記事掲載当時より洗練され疑問点も解消されている人も居ますし、逆にライトトラップ経験数は多くてもこれらの概念や思考が備わっていない方もいるでしょう・・・自分は・・・ゴニョゴニョですが、この採集法を使わない採集者や飼育オンリーの人からすれば
K氏の記事は「ただライトをあちこち当ててどこかでオオクワを見つけている」くらいの内容にしか読めないようになっています(あくまで私見ですよ!)
個人的にはその方がホッとするんだけど・・・



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と云うワケで、こうして最後の1冊が揃いました。

えぇ。この時を待ち侘びていたのですよ
学年度末の2006年冬に初めて買ってから、
11年の期間を経て既刊61冊全巻遂にコンプリート。

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半生を振り返れてしまうな・・・
それにしてもこれだけあると本棚でかさばるなァ・・・(苦)


そして、さらに続いて到着したのは、
2017年のスタートを切る最新号No.62・フィリピンのクワガタ大特集!!

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記事UPの日付が変わってしまいましたが21日早速到着しました。

今回、到着するまで特集以外に気掛かりだったことが2点ありました。
一つは、前回の飼育レコードで載ってたギラファとブッダの写真挿し間違いが訂正されているか。ちゃんと書かれてあったので一安心(俺が応募したわけでもないのにね)
もう一つは、友人が今号でどんな風に掲載されているか(笑)
・・・予想してたより仕上がってた[モバQ]
こういうのは結構好きなんだけど俺が持ってるのは0感れいかんだからなァ・・・



・・・さて・・・、BE-KUWAはバックナンバー全部揃えたから・・・次は何を・・・
いやいや、それよりも青森県のコクワガタの方を早く全市町村揃えねばいかんのだったなァ。

タグ: 日昆 紹介
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八戸のコブラ 出合い橋の住人

間違いなく立派なコレクターやな。
鈴木店長が見込んだ漢だけあるな。
まぁ、そういう俺もこの間投光器を数えたら預かり分を含んでだけど21台ありました(笑)
そういえば、俺はブログ名が変わりまして、
「オオクワと釣りと」になりました。

by 八戸のコブラ 出合い橋の住人 (2017-01-30 23:33) 

会長

八戸のコブラさんこんばんは、

有用な情報源としては、月刊むしも集めようかと一瞬思ったのですが資金の問題でビークワあたりが限界でした(苦笑)

21台も投光器があるんですか・・・うらやまけしからんですねぇ・・・
そこらの小さな電気屋より品ぞろえ良いでしょう・・・夜の橋が昼間のようにできてしまうでしょうね!

ブログの方、もうすでにお気に入りに入れております(笑)
by 会長 (2017-01-31 00:14)