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五本大作戦・第二部 ‐ベトナム買います‐ [ゴホンヅノ (プランディ亜種)]

さて前回までは、
8年振りに飼育を再開したタイ産ゴホンヅノカブトの産卵についてあーでもないこーでもないと私見を挟みながら、現在までの様子をまとめていたのですが・・・



↓↓↓ 前回 ↓↓↓



幼虫があわや全滅かと云う大惨事に見舞われた、
そのわずか数日後へ話は進みます・・・・・・


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今年の秋はどこか飼育部屋が寂しげで、久し振りに数種類の増種を行っていました。
今回のタイ産ゴホンヅノもその一つですが、まだブログでは未紹介の種類もいます。そんな中、冬もいよいよ本番にさしかかろうと云う11月末「あと一つ何か新しい虫を入れたい・・・!!!」と思案していました。


そんな中でも、以前から気にかけていたとある虫を某ショップで発見しました!!



ビソンノコギリ (亜種ホルテンシス)




かな~り以前にブログでも漏らしたことがありますが、
ニューギニア島周辺に広く分布する本種の中でもホルテンシスは好みなので、いつかは飼育してみたいとは思っていました。しかし、ニューギニア本島の亜種キンクトゥスと違ってあまり流通が無く、たまに見かけた時であってもタイミング悪く採集モードの時だったりでスルーしていました。
しかしようやく今、欲しいと思った時にこの入荷情報で発見してしまった・・・しかも安い(笑)
「よぉぉぉし!!! 今年最後の増種はコイツに決めた!!!」
早速電話で問い合わせました。


自分 (前略)ビソンノコギリは在庫ありますでしょうか?」

お店 「あ~・・・ごめんなさい、
      ビソンはですねぇもう売れてしまったんですよ」

自分 「~そう なんですか・・・分かりました、どうもありがとうござ
(以下割愛)




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・・・今年の秋はどこか飼育部屋が寂しげで、久し振りに数種類の増種を行っていました。
今回のタイ産ゴホンヅノもその一つですが、まだブログでは未紹介の種類もいます。そんな中、冬もいよいよ本番にさしかかろうと云う12月の初め「あと一つ何か新しい虫を入れたい・・・!!!」と思案していました。



2017年最後の増種を決意するも出鼻を挫かれてしまい(苦笑)、あ~今年はもう大人しくしていようかなぁ~と増種ストップに舵を切りかけたところで、
個人的に超弩級の入荷情報が飛び込んできたのです。




ゴホンヅノ (ベトナム南部産)






なァ――――――!!!!!!?
ッたァ―――――!!!!!!!(※発狂)


ここに来てまさかのベトナム産・・・!!!
忘れてた・・・そうだ今頃の時期だった・・・!!!

3ヶ月前にタイ産の記事を書いた際にも、
【今年の冬はベトナム産は入るのか?】と最後に締めていましたが、完全に不意打ちでした。
実は当初、ゴホンヅノのリベンジするとしたらベトナム産をやりたいと思っていたので、これを見過ごす手は無いという事で即決即決。

今度はビソンの時みたいな展開にはならず、無事発注が完了しました。



CA3I0011.JPG

今回はフェイスタメルの時のように偶然寒さが和らぐ日程も無く、完全な冬空の下を輸送してもらう事に。
今回のベトナムゴホンヅノは取扱い店がほとんど西日本で、死んで元々と云うようなスタンスでいるしかないと覚悟しかけました。幸いにも関東のお店でも取扱いがあったので入念な打ち合わせを行い送ってもらった結果、仮死状態になることも無く状態良く届きました・・・!




プランディゴホンヅノカブト.JPG
♀を2頭。

待ちかねていた産地の入荷なので観賞用に♂も買えればよかったのですが、
「入荷が不安定なのでまずはブリード優先」という事で♀単品で2頭仕入れることにしました。



さて、この南ベトナム産ゴホンヅノカブト、
毎年秋に入荷があるタイ北部産とは違う特徴を持っているという売り文句で、『ゴホンヅノssp(ゴホンツノssp)』などと云う名称で販売されています。

紹介されているその特徴と云うのは、

 ・♂の前方(外側)の胸角が細く長い
 ・♂後方(内側)の胸角が短い
 ・♂♀共に上翅の色が濃い

と云うものでした。


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最初にベトナム南部産が生体として輸入されたのはたしか2011年の12月頃でした。
(この頃、確かギラファノコギリも入ってきてて、指を咥えて見ていた記憶があります)
上記の特徴はこの時の輸入業者から発信されたものだった気がしますが、それに加えて

 ・かなり大型

と云う紹介もされていました。同産地のタイリクコーカサスChalcosoma chiron belangeriと並べても体格に遜色が無い画像なんか載っていて強烈に印象に残っています。

当時からこのベトナム南部産が特徴的だという事で、「いずれは亜種になるかもしれません」なんて調子のいい話がされていたのですが・・・






時は流れて今年の10月
我が家ではタイ産ゴホンヅノのブリードに四苦八苦していたちょうどその頃。



南ベトナムのゴホンヅノが
新亜種として記載されました。






ゴホンヅノカブトEupatorus gracillicornisは現在まで亜種は、

原名亜種グラキリコルニスE. g. gracillicornis
タイ‐ミャンマー国境亜種エダ(通称エダイ)E. g. edai
タイ南西部亜種キミオ(通称キミオイ)E. g. kimioi
マレー半島亜種ダヴィッドゴーE. g. davidgohi

の以上4つに分かれていたワケです。
マレーのダヴィッドゴーも2013年7月に記載された比較的新しい亜種で国内の生き虫業界ではほぼ無名ですね。コイツも角に特徴がある良い虫なんですよ。

そして、今回の記載で追加された5つ目の亜種こそが、

ベトナム南部亜種プランディE. g. prandii

なのです。
基産地はベトナム・ラムドン省・ダラットとなっていて、記載文上での分布は南部のラムドン省とビントゥアン省に限られています。この付近ではエンドウゴホンヅノEupatorus endoiも分布しているので、この地域の特異さが窺えます。


自分がこれを知ったのは12月に入ってからだったんですが、最初知った時は「亜種にするほどか・・・?」とちょっと大袈裟に感じていました。

そんなに言うならどれどれちょっと比較してみようか~・・・
・・・と思ったけども説明が基本的に♂の方ばかりなので比較しようがない。
タイ北部産の♂は取っておいてあるので、これはWF1が羽化してきたらじっくりやりましょうかね(笑)

逆に言えば、♀についてはネットで検索しても誰も言及していないので(色が濃いくらい)、せっかくなのでこのブログでタイ北部産とベトナム南部産の♀を画像で比べてみる事にします。
・・・幸か不幸か、前回の記事にて無傷のままこの世を去ったタイ産の♀が居りましたんで(嘲笑)この個体を比較対象としました。
記載文の内容について確認する前にこの目視による亜種判別を行った結果が以下の通り。


g. gracillicornis and prandii ssp..JPG
さてここでいきなり問題点が。
一番大事な、『上翅の色の違い』が判別不可能・・・死亡して上翅が黒化してしまったので色が一緒になってしまいました(苦笑)

原名亜種の方は生存時はもっと明るい色だったのですが・・・
仕方がないですが、色彩以外での比較を続行します。


《 背面 》
g. gracillicornis female.JPG
g. prandii female.JPG

体型においては全く同じにしか見えません。
頭部や前胸背も顕著な差異は見られません。


《 上翅近写 》
g. gracillicornis elytra.JPG
g. prandii elytra.JPG

上翅を見比べてみると、原名亜種に比べてプランディは表面の点刻が大きく、光沢が弱いように見えます。
しかも、上翅の下端の方を見ると・・・


《 上翅下端(横近写) 》
g. gracillicornis elytra2.JPG
g. prandii elytra2.JPG

原名亜種では肉眼でほとんど確認できないのに対し、プランディは上翅表面に毛が沢山生えています。
これらの特徴だけでも、新亜種と云うのはだいぶ違うものでしたね。



これらを確認した後で記載文の方を読んでみると、巷で言われている違いとは内容が少し違っている事が分かりました。
生き虫店で紹介されているのは記載上での説明ではないようで、記載文では原名亜種によく似ていると前置きした上でその違いが書かれていました。

その1 ♂の後ろ側の胸角が前側の胸角より明確に短い
♂の前胸背の後方の一対の角(背面から見ると内側の角)が、同じく前方の一対の角(つまり外側の角)よりもだいぶ短いとあります。対して原名亜種の方は、どの胸角も大体同じくらいの長さであると云う事で区別できるようです。
また、中型個体の♂についても説明されていて、前方の胸角が前方に伸びて先端が内側を向くとされていて、原名亜種はこの角は外側に向かって伸びるとの事です。

その2 ♂の上翅の会合線の黒帯はより広く、小楯板の付近で広がる
上翅の会合線に沿って黒い一本縞模様が走っていますが、本亜種は原名亜種よりこれが太く、小楯板のあたりにくるとそれが広がって太くなっているという事のようです。


♂については、他にゲニタリアの形状や、マレー亜種との違いにも触れていましたが、
生き虫屋がゲニタリア引っ張っても何にもならないし、マレーのダヴィッドゴーなどという流通も知名度も無い亜種と比べても今は意味ないので割愛します。

また、♀についても説明されていて、必要な所だけ抜粋すると以下の通りです。

その1 上翅は、点刻はより大きく、光沢が弱く、ビロード状の茶色い短毛に覆われる。
ここはまさにさっき比較した箇所そのままですね。

その2 個体によっては、前胸背中央基部に楕円形の窪みが現れる。
前胸背板の、中央基部・・・つまり最も小楯板に近い所に楕円形に窪むという事で、これは全ての個体に見られる特徴ではないとの事で我が家の2頭ではこれはありませんでした。ちなみに原名亜種ではこの窪みは無いそうです。


以上が原名亜種との外見上の違いという事ですが、意外にも上翅の色については触れられていません。
この部分に気が付くあたりが生き虫大国の日本ですね、多分記載時の検体は標本ばかりで上翅が変色してしまい比較にならなかったのではないでしょうか。


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さて、産地比較も終わったところでブリードに即座に取り掛かります。
観賞もそこそこにセッティングしました。


マットは、前回の原名亜種の時とは基本的に別銘柄の物を使用しました。
CA3I0012.JPGCA3I0014.JPG
見た目はそっくりですが完全別物。
飼育部屋は非常に寒くなっているので、生体到着までの間にマットは温室内で保管し温度を慣らしておきます。

♀2頭をそれぞれ大ケースでセッティングし、♀を投入。
CA3I0024.JPG
エサを入れる間もなく即行で潜っていきました。マットに置いた瞬間、無徘徊で・・・
これもマットの温度を合せていたおかげでしょうか。


後日見てみると
CA3I0044.JPG
片方のケースでは側面から潜行中の♀が確認できました。
層を分けた部分にちょうど居ます、これは産卵している態勢なのでしょうか。


ゴホンヅノなので割り出すまでは何が起こるか分かりません、
こうしてまた期待と不安混じりの1ヶ月がスタートしました。




             新しく入荷した在庫  1種類
           ブログで紹介した在庫 86種類




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