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生存者達 [〆ゴホンヅノ (原名亜種)]

前回タイ産ゴホンヅノの記事を書いたのが一昨年の12月
実に14ヶ月も前になるんですね・・・

今回は、そのゴホンヅノ幼虫達のそれからをまとめます。


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前回の事故の際に弱った個体も居たようで、残っていた8頭の幼虫も数を減らし去年2月の時点で6頭になっていました。

CA3I0085.JPG
なんて心許無い数だ・・・

2令・3令での死亡、

  蛹化不全、

    羽化不全、

      休眠中の突然死、

        ♂と♀の起きズレ、

これからブリードに向けてさまざまな課題や不安要素を抱えている中で、
2桁も個体が居ないのは本種としては非常に厳しいですね。
「成虫にできればいいや~」と云うスタンスであればこのくらいの数で十分なんですがね・・・

2令になった幼虫を120ccカップから広型430ccカップに移しました。


そして5月
CA3I0216.JPG
3ヶ月が経ったのですが、写真の様に3令になった個体も居れば依然2令のまま成長が遅れている個体も居るなど、個体の大きさが不自然にばらついていました。
孵化から半年が経つ時点で2令ってのも、やっぱり最初にマットで死にかけた事による弊害なんじゃないかと心配になりますが、ひとまず順に次の容器へとサイズアップしていきます。

主に使用するのはブロー容器。サイズは1500ccや1800ccの一般に使われるサイズと、
CA3I0217.JPG
この右のサイズ、覚えてる人居ますか・・・?
今は無き奈良オオクワセンターで売られていた特別サイズ3000cc
通称「Hブロー」なんて呼ばれて、値段もブロー容器らしくなく1本400円と高値でしたね。
♂と思われる個体はこのサイズも使っていく・・・んですが、
その後しばらくして全頭3令になった時点で、6頭の内♂は1頭・・・!!
ヒジョーに・・・厳シー・・・


その後、10月に一部の幼虫でマット交換もしましたが、
CA3I0880.JPG
今現在、幼虫の総数はたったの5頭
また1頭減ったよ・・・

しかも、死んだのは唯一の♂と思われる幼虫。
同時進行している南ベトナムのプランディの幼虫は、順調に♂は50g以上になっている個体も多い中、こちらタイ産の残りの5頭は30g台から最大でも46gと、体重ならば♀としか言いようがない数値。
皆すっかり黄色くなってしまいこれはもう家の在庫だけではF2のブリードは絶望的となりました。
心のどこかでは「小さいだけの♂であってほしい」と願っているのですが・・・

そろそろ孵化から1年半近く経つのですが、いつになったら蛹室を作るんだろう・・・(汗)


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ここまでが幼虫飼育の流れです。
タイ産の他、個体数が多いプランディのマット交換も忙しい事もあって最近は毎日毎日ゴホンヅノの事ばかり考えています。思春期かッて言うくらい常にゴホンヅノに妄想を膨らませ、仕事中もジッとものさしを見つめて溜め息をついていますよ(笑)
家に帰ってはBE-KUWA27号の115ページを開いて眺めて・・・(苦笑)

CA3I0890.JPG
その他、最近ようやく月刊むしのバックナンバーを入手し、ゴホンヅノ全ての亜種の記載文も揃いました。
まだまともに生体が入荷していない3亜種はいずれ見る機会はあるのか、そこも楽しみです。

Eupatorus gracilicornis gracilicornis.JPG
そして、長々アセトンに漬けていた♂個体もようやく箱に収める事も出来ました。

こんな♂が羽化できるのは何年先になるんだろうか・・・

(ちなみにBE-KUWA27号の115ページと云うのはゴホンヅノの飼育レコードです)


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