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2019年度羽化報告 パプアヒラタクワガタ [〆パプアヒラタ]

この1ヶ月、本当に苛々する限りです。
毎週末台風。もー何なの!!?(怒)
土日に台風→月曜収まる→火曜から晴れる→土日に台風→・・・
台風過ぎ去った後も、ヒメオオ採集の為には天候や環境が安定するまで1~2日かかるから週明けに来る月曜の祝日もほとんど採れない。
で、いよいよ最後のチャンスになろうかと云うこの10月半ばの連休に19号が接近とか・・・酷い・・・酷過ぎる・・・

採集に行けない(と云うか外に出られない)という事で、3日間の間はツケを溜めていた飼育・展即作業をコツコツ片付けている事にしました。ちょうど今日、最新号のBE-KUWAも届いた事だし。

そのついでですが、
増種記事を書いたいくつかの種類の内、最初に紹介だけしていてその後とんと音沙汰も無い種類のその後を書いていこうと思います。
まずは1年4ヶ月前に一度書いただけのパプアヒラタの結果です。



記事の最後、セットしたところで終わりましたが
その後無事幼虫も採れ(あぁ、結構簡素なセットだったっけ忘れてた)20頭前後割り出すことが出来ました。

Dorcus arfakianus kai.JPG2019年10月現在までに、全ての個体が羽化しています。

幼虫飼育は、
・オオヒラタケ菌床(ブナ)
・生オガ発酵マット(ブナ)
をエサとし、

・プリンカップ120cc
・プリンカップ200cc
・プリンカップ430cc
・PPボトル1100cc
・クリアボトル1400cc
で飼育しました。
確か・・・全部1本がえしです(「確か」ってお前・・・)


CA3I0592.JPG
♂♀比は、どちらかと云うと♂の方に偏った感じで、体長は最大52mmくらい。
(間違ってエグレギウスが羽化してきたら嬉しいな~なんて思ってましたが流石に世の中そうそう都合よくいきませんでしたね)

管理温度帯も2~3種類に分けていましたが、
♀は省スペースで管理している個体ほど早く羽化し、1月には成虫が見えてきました。
♂は早い個体だと2~3月に羽化している個体も居ましたが、温度帯の低い個体は最終的に7月までに羽化。

温度帯・幼虫期間に関わらず、体長は容器サイズに比例して大きくなり、

カップ120cc~200cc → 20mm台後半~30mm台後半
カップ430cc → 40mm台前半~40mm台半ば
ボトル1100cc~1400cc → 48mm~52mm

と、分かりやすい結果になりました。
大きくなった個体群は、エサの種類・温度管理帯に関わらず、ほとんどが52~51mmで止まってしまったので、このサイズがウチでの限界なんでしょうね・・・納得してしまいました。
17~18℃で管理していた個体の中で1頭、かなり長く幼虫のままでいる期待の♂が居たのですが、羽化して間もなく身体も固まりきる前に力尽きてしまいました。平地系の虫でもアルファク産ならこのくらいの低温でも大丈夫思っていたのですが、どうしてなんだろうねぇ・・・?


CA3I0083kai.JPG
そして、これも解らないまま終わったのですが、全頭短歯型
エサも、容器サイズも、温度もバラバラなのに、1頭も長歯が出ませんでした。

人によっては長歯も出しているという事なので、数を持っていればどれかで出てくるのではと思っていたんですが甘かったですねぇ。長歯が生まれる為に決定的に足りない何かの要素が有ったのか、確率的な問題で長歯が生まれにくいのか。(もうちょっと高温の方が良いのか?)
遺伝と云う見解もあり、それなら簡単に解決しちゃう話なんですけどねぇ・・・
今回の最大個体に仮に長歯が付いたらおそらく54~55mmくらいになったんでしょうね。


CA3I0910kai.JPG

逆に、最小♂個体はサイズ忘れたこんな感じ。
間違って120ccのカップに入れるとこうなっちゃうワケですね。


CA3I0593.JPG
パプアヒラタと言えば、亀のような平べったい個性的な体型が印象的ですが、49mmの♂の前胸幅を測ると20mmあるんですね。数字にしてみるとかえってしょぼく感じるような気がしますが・・・


CA3I0594のコピー.jpg
頭部もかなり奇抜だよなぁ・・・と思って試しにそこだけ抜き出してみましたが、こう見るとその奇抜さがより際立ちますね。南米のオオズ属のような、アリっぽさを感じます。
・・・てか怖っ!!


パプアヒラタクワガタ♂.JPG
今回、サイズ狙いでちょっとだけ気合入れて飼育したつもりでしたが、以上のような感じで限界(と云うか壁?)が見えてしまったのと、色々と楽しめた満足感も得られやりきった気分なので、ちょっと名残惜しいですがこのWF1で最後にしようと思います。
今日届いたBE-KUWAでも、過去に自分が挫折した種類がいくつも更新されていて切ない気分になりましたが、このパプアヒラタもそんな切ない虫になった気がします。

鈴木知之氏の「熱帯雨林のクワガタムシ」に出てくる現地環境のような、ウロ木を置いて多頭飼育の様子を観察してみるのも興味がありましたが実行せずに終わりましたね。
今では手に入りやすくなりましたし、やってみると面白いと思いますよ。


パプアヒラタクワガタ  完 


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