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ニアミス!!!!! [〆アングスティコルニスミヤマ]

2年前に再飼育を始めて、久し振りの記事になるアングスティコルニス。

ミヤマの飼育も久し振りで感覚が掴めない中、比較的クセがあると言われる本種は、幼虫飼育も「上手くいった」という感覚がありません。
情報も少ないのですが、ドンミヤマやヘルマンミヤマ以外のタテイタ系ミヤマ(ミヤマ属特有の頭部の【耳】が反り返るタイプのグループ)はどれも飼育が簡単ではないらしく、産卵数・死亡率・幼虫期間・羽化サイズ、いずれも国産物やケルブスと比べ難があるとの事。上手くいったと云う人も居れば、何やっても上手くいかないと云う人も居る・・・これが「クセ」ってやつですね。
事実、以前初飼育した時は記事にもあるように、2頭の幼虫のその後の姿を見る事は叶いませんでした。


今回は購入元のマットをそのまま羽化まで使い続ける事にしました。
使用していたのは生オガ発酵マット。ブナチップで、初めて使ったのですが(←まぁ2年前の話なんですけどね) パプアヒラタも使えましたし(勿体なかったかな?)、ツツイシカの飼育レコードもこれで出ましたので(♀だけど・・・)これまで使ってこなかった自分としてはかなり革新的に思えましたね。

・・・そうですよ、2020年近くもなってるタイミングで漸く生オガ発酵マットで感動してるような時代遅れのブリーダーですよ私は(嘲笑)

さて、その5頭の幼虫も2018年に入った辺りでほとんどが3令となり、頭幅や体型で雌雄を判別し、
♂は1400ccへ
♀は800ccへ
それぞれ交換。
この時点で体重は、♂が8.0g♀が5g台でした。

そこから次の冬まで、
何にもアクションが無かったですね~・・・

ミヤマの飼育の辛いところが、この幼虫飼育中の様子の判り辛さなんですよね。
あまり外から幼虫の姿が見えないし、
たまにチラッと見えたとしても白いのか黄色いのか中途半端で判り辛い、
しばらく見ないなと思ったらなんか蛹室っぽい圧縮箇所が見える、
けれども窓になってないから虫が見えず、今どのステージなのか分からない、
だから掘れない。
(マットの様子が変わらな過ぎて、一時期は1頭死んだと思ってましたし)


辛うじて1♀、僅かに3~4mm窓が見えていて、3頭が2018年末~2019年初めまでの期間の内に羽化しました。サイズは37mmUP。孵化から計算すると幼虫期間が1年ちょっとくらいですね。
CA3I0868kai.JPG



さて、残る2頭の幼虫については・・・



2頭・・・


・・・だったら良かったのになァァ~~~




残念ながら5頭の幼虫の内、♂は1頭だけ。

最後の♀は、さっきビンを軽く暴いてみたところ驚くべき事に未だに幼虫。
ドルクスあたりならセミ化だと決めつけてもよさそうですが、なんとも判断に困ります。・・・2年オーバー・・・、ミヤマなら有り得ない数字ではない・・・

そして、待ちに待った唯一の♂は・・・








ところでその前に、
ちょうど今日、家にこれが届きました。


KIMG0044kai.JPG
BE-KUWA74号

むし社発売が昨日24日、書店発売が30日となっていて、
今回はここのコンテストに応募して、掲載された賞品として1冊送られてくる予定ではあるんですが、雑誌がクロネコDM便等で単品で送られてくる場合、通常は日数が掛かってしまうので、出来る限り早く手に入れるために別の販売店から宅急便で予約配送(発売翌日着)してもらいました。

到着日の違いの為だけにわざわざ1冊多く買う事にしたのにはちょっとした理由とちょっとした動揺があったからなのです・・・


それはともかくとしてまず、
賞品として1冊送られてくるのは一体何を送ったからか・・・と云うのは、
今回羽化した個体を♀レコードに応募していたからなんですね。
angusuthifemale.jpg
大図鑑のサイズを上回っていたのでイイかなと思いまして。

まぁそれはいいんですが・・・
今回、74号の発売告知を見た時個人的に少しパニックに陥りました。

「ゴホンヅノ特集ぅぅ!!!????」

今、これが来るかぁ~・・・・・・・・・

ゴホンヅノ、いつかはやるだろうと思っていたのですが、今来るとは思わなかった・・・
今このタイミングでゴホンヅノはやらないでほしかったんですよ、
「何故か」と云うのは今はまだ言えないのですが。


そして今回の♀レコードの件に移り・・・

実は応募した虫、
本当はコイツがメインではないんですよ。

ある虫をメインで応募したついででアングスティコルニスも出したのですが、これが単体で掲載されていると・・・・・・キっツいなぁ~・・・
KIMG0049のコピー.png
去年11月の締切分は、74号と75号に分ける「予定」だとは確かに書いていたけどもサ・・・
もしかしたら誌面都合で全部一緒に載るかも知れないと思うじゃん・・・
これじゃァ、BE-KUWAに載りたいが為に競争率がゼロの虫を隙間狙いで送ったみたいに見られてしまうヨ・・・


えぇ・・・まぁ・・・
急いで今号を取り寄せたのは、そう云う風に受け取られてしまった時を想定し、
「そうじゃないですよ!」言い訳する為でもあったワケです・・・(恥)
(「下らねぇ!」とか言わないで・・・)


さて、誌面の文中に「本当は♂を出したかった」と、これまた言い訳がましく書いているのですが、出せなかった理由をここから書いていきます。ようやく♂の話題です。

♂が蛹化している事に気が付いたのは、♀達が羽化しているのとそう変わらない時期でした。ボトルの外からでも蛹が見えてはいたのですが、たった1頭の♂でしたし、慣れないミヤマの飼育で悪戯に蛹を暴く必要も無いだろうと思い、そのままにしておいたのですが、それが間違いでした。


1ヶ月後、2月になって覗いてみると黒い身体が見えたので、嬉々としてボトルのフタを開けて掘り出そうした時、
初めて異変に気が付いたのです。


「うわッ!!?? マットがスカスカだ・・・!!」


外から見たのでは判らなかったのですが、マットがほとんど無くなっていて
CA3I0870kai.JPG
蛹室がドーナツ状になっています。
これってノコギリ系とかで見るやつだろ・・・?



そして転がり出てきたのがコレ↓↓
CA3I0869kai.JPG
案の定、無事じゃなかったですよね。
見事に翅パカしました。掘り出した時には蛹室が崩落していて、もしも蛹の時点で掘り出して救出していれば羽化不全は回避できたのかも知れません・・・
(ただ、その前にもう蛹化不全で右アゴが湾曲、右後脛節も曲がっていたんですけどね)


この♂がまたレコードサイズ越えててねぇ・・・

KIMG0039kai.JPG
72.3mm(翅パカだけど)。羽化不全の翅パカではレコードに応募できませんよね。
なかなか大きくできないと言われているミヤマだけに、自分でも死ぬまでに2度も見られないかも知れないサイズが完品でなかったのは、2019年飼育史上最悪の出来事と言っても過言ではありません。生オガ発酵マット自体、粘り気が弱く蛹室作りと相性が悪いのも要因だったのかも知れません。

・・・とかなんやかんや言って、最たる要因は飼い主の管理が悪かった事に尽きるのですが。



KIMG0042.JPG
加えて、休眠ズレにより今世代で累代停止が決定。
羽化した個体は現在までに全頭死んでおります。
レコードに♀を出せたのはせめてもの救いですね・・・

この記事を読んだ方においては、74号を読んだとしても
「あぁ、♂が出せなくて悔しくて♀を応募したんだな」と温かく受け流してもらえれば助かります(笑)


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