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創業は易く守成は難し [ドルサリスノコギリ (ヒロミ亜種)]

もう6月。
巷ではもうとっくに「樹液採集」などと云う享楽に浮かれるクワガタ屋で溢れかえっているそうですね。

自分はと言うと、ただただ焦りを覚えています。

去る5月中の休日も、ゴールデンウィークが終わっていよいよ待ち望んでいたマグソクワガタの採集シーズンに突入だと思いきや「必中で雨」。月火水木金が晴れで土日が雨でした。
マグソの他、晴れた日でないと出来ない別のターゲットの採集も予定していたのですがこれも順延、6月に突入した今となってはそれも諦める羽目になりそうです。
そうしている間に、メモリアルな6月4日=虫の日も特にこれと言って虫に関わるイベントもありませんでした。
そして今は、いよいよ幕を開けようとしている青森産クワガタ採集・夏の陣に向けて採集機材の準備、未だ片付く目途の付かない標本作業、飼育種のセット作業&幼虫のエサ交換に追われています。

そして、ブログにおいてはもう書くべきネタがカテゴリ別に積み重なっていて、この春以降の話題で書いておかなければいけない飼育ネタが4種分も後につっかえています。
多分、記事を書き終わる前にシーズンに本格突入してしまうでしょう。


・・・と云うワケで、
今回(今月)採集シーズン前に書いてさっさと片付けておくべき6月の飼育ネタ第1回目
(そしてこれが6月の最初で最後の投稿になるってパターンですね)
冷静になってみれば、「久しぶりの投稿だから文章を打って打って打ち込みまくろう」って感じで気合を入れすぎるから無駄に長くなってしまうんですよね。


ドルサリスノコギリクワガタ(ヒロミ亜種)

前回の記事が1月10日
およそ半年が経過し春時点までの総括です。

前回はペアリングを経てセットを組んだところまで書きましたね。
KIMG3634.JPG
その時は書いていませんでしたが、使用したのはUマットですね。
気を抜いたセットは組みたくなかったので、ちょっと高いマットを仕込みました。
(「気」は抜かないけど「ガス」はきちんと抜いています)
ひとまず、前回初めて挑戦した際には未交尾♀だったもののマットに産んだのでマットのみでセット。1月6日の事でした。

そしてそこから丸2ヶ月経った3月6日
KIMG3637kai.JPG
割り出しですってか、デカっ!!!!
やっちゃいましたいつもの如く。嬉しい事にセット直後から産卵してくれていましたが、その分中型ノコギリの成長は早く、たったこれだけの期間でもう3令になってケース内はギュウギュウです。

KIMG3639kai.JPG
数は少なく9頭でしたが、無事にドルサリスリベンジを遂げる事はできたので満足です。


さて、この時点でまだ終わってはいません。

実は、ある程度産んだのを確認したところで1月28日に一度♀を取り出してまして、別ケースにセット替え(内容は同じくUマットのみ)を行なって採卵数の増加を図っていました。

そして一度暴いた最初のケースには嵩増しと材産みの変調を期待して、
KIMG3536.JPG
砂埋め霊芝材をカットして
KIMG3650kai.JPG
埋め込んでみました。

次の日3月7日には、1セット目の反省を生かし約1ヶ月経った状態での2セット目割り出し。
KIMG3652.JPG
ケース底部には卵。今度は早すぎるパターンです。

KIMG3653.JPG
卵と初令幼虫が採れましたがあまり数がいません。
ダラダラ産みなのかな?とも思いましたが、ツイッターなどで見ると一度のセットでドバっと採れている人も見かけるので、マットがドンピシャに好みではなかったのか温度が低かったかのどちらかでしょうね。

KIMG3656.JPG
成長の比較ができればと思って、
発酵マット
カワラタケ菌床
の2パターンのエサに入れてみました。

KIMG3657.JPG
そして、♀もまだまだ動きが良いです。
3セット目にも卵が見えたのでまた交換、4セット目(これは2セット目の使い回し)に投入しました。

KIMG3780.JPG
3回目のセットからは僅か幼虫3頭と減速。
おまけに試験的に入れた材には齧った様子も見られませんでした。ノコギリ系にとって極上の歯応えであるはずの砂埋め霊芝も効果無しとなれば、本種はほぼ完全にマット産みのみと言っていいようです。

KIMG3782.JPG
流れとしては、
・第1セット 1月6日~1月28日 割出3月6日
・第2セット 1月28日~3月7日 割出3月7日
・第3セット 3月7日~3月16日 割出4月17日
・第4セット 3月16日~4月18日 割出4月17日(※産卵無し)

最後の第4セット期間が約1ヶ月あったにもかかわらず採卵ゼロという事は、殻っぽと判断していいでしょうね。

KIMG3792kai.JPG
最後まで産み切ったにも関わらず、まだまだ動きに俊敏さと力強さが残っています。フ節はいくつが飛んでいますが、こんなに生命力のあるノコギリは久々に見た気がします。12月に買った野外品がここまで生きていてくれるとそのまま飼い終えてしまうのもちょっと悩みどころです。
(※背後のガラスビンがこの後の展開を示唆しています)




もうひとつの ドルサリスノコギリクワガタ(ヒロミ亜種)

さて、当時個人的に衝撃を受けたペレン島産ドルサリス・ヒロミイの野外品入荷でしたが、その1ヶ月後さらに衝撃を受ける出来事が起きました。

タリアブ島産のドルサリスノコギリ入荷。
こちらはペレン島産と違って初入荷。しかも大量に。
(あれ、俺、去年ペレン産いくらで買ったっけ・・・??)

KIMG3531.JPG
スマホとパソコンの画面を睨みながら暫らく迷いましたが、
オレンジ色のボタンに指をかけてしまいました。
(実はオレンジ色って「大衆色」とされていて、すごく親和性に優れた色なんですよね。だからボタンにこの配色をしていると、押す事に躊躇いが生じにくいと云う隠された?効果があるんです)

KIMG3557.JPG
ペア購入で、49mmの♂は短歯型として考えると体格に恵まれていて「小型種ではなく、中型種」である事を再認識させられます。

KIMG3672kai.JPG
セットは、マットに砂埋め霊芝材の細切れを埋めてみました。
♂も投入し、ペアリングも(おそらく)バッチリ。♀は積極的に動き回り、マットに潜っていきあとは楽チン!








・・・さて、
現時点における最終的な状況を書いて本記事の締めくくりとしましょう。



① 採れた幼虫のその後
ノコギリ系はWF1が大きくなりやすいと云う自身の経験上からの期待値を見込んで、ちょっと気合を入れて仕込んだビンに幼虫を入れていたのですが、なんと早期蛹化死亡が頻出。
大ビンに入れた幼虫も、続々小さな蛹室を作っています。
死亡個体も、ほとんどが蛹室を作ったところで腐っていました。
このままでは、ヒロミ亜種の魅力の筆頭であるサイズが全く伸ばせないまま下手したら長歯も見られないかも知れません・・・


② エサの成長差の観察
割り出した幼虫を基本はマットに投入しましたが、一部を試験的にカワラ菌床に入れていましたよね。
あれ、どうなったかと云うと・・・失敗です。
カワラ食ってくれません。拒食になってしまいマットに移す事になりました。


③ とどめの一撃
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・タリアブ島産、多分この♀ハズレだ・・・
まだケース暴いてないけど産んだ気配ねぇぇ!!!



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