SSブログ
~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。

長年、記事編集のブラウザにInternet Explorerを使用していたことで気付きませんでしたが
Google Chromeなど一部のブラウザで画像が回転して表示されております。
時間を見つけて修正しています。お見苦しい記事も少なくない点、予めご了承ください…

ゴホンヅノカブト 『キミオイ問題』 [〆ゴホンヅノ (原名亜種)]

終わったァァァァァァァァァ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !

え、何がって!?(聞いてない! ) この時期特有の学生の最後の?戦いが、です。

ッシャぁ~~~~~これからまた(ちょっとの間)ムシいじれまくれるー
ってなワケで、今日は前々から言いたかった事をマジクソ叫びまくるぞ! !




さて、その話題ですが、

もう何度も何度もしつこくしつこくしつっこく押しつけがましく提唱している
キミオイ問題です。

んッ?  そうそうゴホンヅノですよカブトですよ。



去年2009年9月、各昆虫専門店に聞き慣れない名前のゴホンヅノカブトが入荷しました。
Eupatorus gracilicornis kimioi
産地 タイ ターク

「おおぉ―――――!  聞いた事無いスゲぇ――― 欲しいぃ~~! ! ! 」
特にゴホンヅノが好きな自分は、聞いた事もない名前のゴホンヅノに
言うまでもなく興味を持ちました。

ただ、購入も検討しましたがもうその時にはチェンマイ産(原名亜種)を購入していて
その時はスルーしたのでした。


それまで、ゴホンツノgracilicornis種には3亜種存在することは知ってまして、
一つがE. g. gracilicornis Arrow, 1908 原名亜種
二つにE. g. edai Hirasawa, 1991 エダイ亜種
の2亜種は名前を認知していたのですが、

もう一つはこの時まで名前を知らなかったワケです…


そのキミオイの出品画像を見てみると、
原名亜種とどう違うのか一目では判らないんですよ。
そこは皆さんも同じく感じられたかと思います。

特徴として説明されていたのが
微妙ではあるが外側の胸角が短めでやや外側を向くと…
補足としてタイ北部産より発生時期が遅れていると言う事も説明されていた。


なるほどなるほど



それから数週間の間、いくつかの大手昆虫専門店にターク産のゴホンヅノが入荷しました。
しかし、ある所では原名亜種として、またある所ではキミオイとして販売していました。

ある老舗の説明では
この産地(ターク)は北部(チェンマイ)と(他店で)区別されているようですがよく分かりませんとの事。

なるほどなるほど


後日自分も調べてみました。
すると、少なからずキミオイについて画像や説明のある国内外のサイトをいくつか見つけました。

モチロン今回入荷のターク産入荷より以前のものです。

実は何年か前には既にミャンマー産が入荷していたみたいですね。

さて、それらの説明をまとめると、
キミオイは前胸背の外側2本の角が原名亜種に比べ短く、
前胸背中央2本の角が太く長いと言う。

いくつかのサイトでは標本画像もありました、ええ あったんですよ。

どれも見たんですが特徴が顕著で今回入荷のターク産とはまるで違いますぜ! ! ! !

こっちに画像を持ってこようかと思ったんですが
版権とかあると無断で張りつけるのは不味いだろうという事で
その画像を見て忠実に(出来る限り)スケッチしてみました。
実写でなくてごめんよ~

そのキミオイとウチのチェンマイ産原名亜種の比較をしてみると…



スケッチ ……… g. kimioi

写真 …………  g. gracillicornis


真上ほぼ…
2010 03 12_0948.JPG2010 03 12_0950.JPG

真横
2010 03 12_0952.JPG2010 03 12_0949.JPG

横斜め上
kimioi.jpg2010 03 12_0951.JPG

見てお分かりの通り(??)
原名亜種は前胸背の胸角の長さは全て、ほとんど同じ長さであることが判ります。
それは小型個体においてもまず言えることです。

対するキミオイは両側の角の栄養分をそのまま中央の角に持ってかれたように
対照的な長さです。

頭部の角に関しては個体差が激しい事から省いていますんで…

画像を見た時は
「こりゃ確かにカッケェェェェェェェ! ! ! 」と思いましたよ?


そして、入荷したターク産の個体ですが
胸角の長さ、太さは全くと言っていいほどキミオイではないのですが
平均的な特徴として胸角外側2本が外側に開き気味らしいのですが
これは個体差または地域差の範疇でしかないと思います。




そしてゴホンヅノの分布についてみてみると…
比較的よく入荷するタイ国内の産地
「チェンマイ」「ウィアンパパオ」「ドイサケット」等々…
これらはどれもタイ国内で観れば北部
「県」で言えばチェンマイ県です。
「ターク」はラベルの意味としてとらえるならターク県、
まあ地図上で言えばこの2つの県は隣同士です

それだけなら同種であるという証拠にはなりませんが、
この2県の産地は同じ山塊の系列にリンクしているんです
加えて、チェンマイ県には国内最高峰のドイ インタノン(標高2565m)がありますから
どちらのゴホンヅノも同じ個体群と考えて間違いないでしょう。
ラベルも集積地でしょうが採集地はこの系列の山でしょうし。


さらに東はベトナム南はマレー半島にまで原名亜種は生息していますから…





ターク産の♂成虫をお持ちの方はよく目を凝らして頂きたい。
時には疑いの目を向けてみてはどうであろうか…

しっかし、何処でどうなってキミオイなんてラベルが今回の入荷個体に付いたんだろう…


ちなみに、誤解しないで頂きたいのが
ターク県で採れたゴホンヅノは全部キミオイではないという事ではなく
今回入荷した個体の画像多数が本来のキミオイの特徴とは異なる事を
指摘したいだけと言う事ですからね。

他にも似たような話があるのに何ムキになってこの虫だけ熱心に話してんの?
とか言わないで下さいよ…

もしも何かご意見(文句)御座いましたらそっちでゴチャゴチャ言ってないで
こっちにコメントして下さいよ?     タダノワルグチダッタラケシタル・・・フフフ






という事で終わりです!  すっきりした~

nice!(1)  コメント(4) 
共通テーマ:ペット