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児童書のすゝめ [飼育ファイル]

さて今日は良い事も悪い事も書きますよ~

今虫を飼育している人(ブリードしてる人)はこの世界に入った時情報を手に入れるために
どんな手段を使いましたか?
またこれから飼育を始めたい人はどうやって情報を手に入れますか?

この記事を読んでいる人はモチロンインターネットで掻き集めるでしょう。
近くに専門店があったり飼育してる人に知り合いがいれば聞く事も出来るでしょう。

しかしそれが無かったら……

『本屋で虫の本があるだろうから探してみよう』
となる。  んでしょうか? 違う??

自分は昔はそうでした。
特に田舎の本屋の場合ペット雑誌コーナーに昆虫専門誌とか無かったりするので
あと昆虫関係の本があるとしたら児童書かペット実用書?の売り場しかないワケです。
となれば自然と児童書の前で本を探すことになるでしょう。

多分このパターンに陥るのは
中学生以下の年齢の人が多いかと思います。





パソコンで情報を集めたりや昆虫専門誌を購読している人にしてみれば児童書なんて
子供っぽくて書いてる事も知ってる事ばっかで誤植・誤報だらけだと思っていませんか~?



Me too.


しかし中にはためになるモノや高レベルなモノもあります(ほとんど上から目線だな…)
その中で自分がこれはオススメしたいと思うものを
手持ちの本からピックアップして紹介します。(生意気度MAXですな)

ちなみに児童書とはいえ専門誌を発行しているトコの本なんかもありますからなんでもアリで。

ちなみに今回も独断と偏見で★5段階によるオススメレベルを付けてみました
こういうの好きなんでなまあたたかく見守って下さいな…


2010 04 08_1019.JPG

これは前に1度紹介していましたが再登場です。

2002年発行の本ですが、なかなか読みごたえがあります。
メジャー国産種の解説、種類別飼育法・採集法から
詳しい採集戦略、採集計画の立て方、飼育採集の楽しみ方などためになることばかり。
コラムではかなり深い話が書かれていたりします。

オオクワ産地マップもついてますし、とは言っても
そこまでオオクワびいきしている感じでもなく公平に解説されているのがポイント高いです。

さらに写真もソフトで綺麗なので見心地が良いです。

専門誌趣味の昆虫を発行している出版社の本ですが
鈴木さん(FH店長)に読んでもらったところ
「つくりが(趣味の昆虫と)全然違う、こっちのが使える」との感想を頂きました。

是非とも読んで頂きたい1冊です!

  情報量   ★★★★★
  写真     ★★★★
  図鑑度   ★★★★
  オススメ度 ★★★★★



2010 04 08_1020.JPG

3200円するだけあって情報や考察の質はなかなか良いです。
1998年発行ともあってそれなりに情報が古いですが
ほぼ全部オオクワガタの話ですんで情報の質は整っています。

ブリードにおける記述がかなりあるのでためになるかと思いますが
ドルクス系は自分苦手なので自信無いっす…
写真による解説も分かりやすく全ページカラーなのが気に入ってます。

  情報量   ★★★
  写真     ★★★★
  図鑑度   ★
  オススメ度 ★★★



2010 04 08_1018.JPG

2002年発行です。
虫の名前の記述には時代を感じます。
若干誤植が目立ちますが飼育・採集・購入に関していろいろ書かれています。
特に放虫問題やトラブルなどに関する注意喚起の内容が比較的多いです。
カブクワの写真もそこそこ多く見ごたえありますね。
最後の方にはショップやホームページのリストが載っていますが
こういった情報は今は使えませんよね。

  情報量   ★★
  写真     ★★★
  図鑑度   ★★★
  オススメ度 ★★



2010 04 08_1021.JPG

全国のオオクワが豊富に載っています(まあ九州・近畿・中部・東北・北海道ですが)、
各産地の採集解説が載っていて斬新でしたが2001年発行なので
内容が今でも通じるかどうかは不明です。
地元産が載ってたのは結構嬉しかったですね(笑)

主に採集・飼育がメインで説明されていて
オオクワ採集・飼育で遭遇する出来事を余す所なく解説されています。
また累代表記についてもかなり詳しく説明されています。

  情報量   ★★★★★
  写真     ★★★
  図鑑度   ★★
  オススメ度 ★★★★



2010 04 08_1024.JPG

むし社の山口 茂さんの著書だけあってむし社色が良い意味でよく出てます。
様々なカブクワを平等に載せており
低年齢層向けのつくりに見えて分類にも触れており意外と内容がしっかりしています。
全ページカラーともあってかなり見やすく写真も綺麗です。

図鑑色が強く採集・飼育関係のページが少ないですが
要点が上手くまとめてあって読みやすいです。
なにげに外国産も含めた種類別ブリード法も載ってます。
飼育用品紹介ページではむし社で売っている用品がそのまま使われています。

発行も2006年と結構新しいので情報は今でも通じるものばかりです(多分)

  情報量   ★★
  写真     ★★★★★
  図鑑度   ★★★★
  オススメ度 ★★★



2冊.jpg

掲載してある虫の種類の数がハンパじゃないです。
カブトはともかくクワガタの標本写真は異常に多いので
初心者ブリーダーなら図鑑として持っておいて損は無いでしょう。

原色図鑑だけあって写真の質感は他の児童書とは一線を画してますね。
ただ図鑑色が強い分、採集・飼育については基本事項以外載っていないです。
まあ2005年度版は若干飼育解説ページが増えましたが。

目の保養には良いのですが、人気度や種別の解説には
著者の個人的な偏見がだいぶ感じられます
また、購入時の価格の目安も載っていますが有り得ないほど安いです。
今の時代でもそんなに暴落してません、ウッディが7cmペアで¥25000~は無いでしょ?

右側は2005年度版で左側が2004年度版です。

  情報量   ★★
  写真     ★★★★★
  図鑑度   ★★★★★
  オススメ度 ★★★



2010 04 08_1025.JPG

思いっきり図鑑です。
しかも初版の発行は1989年とかなり古いです。
情報の質も古く今では使えないものがメチャンコあります。
ですがこういうものって結局持ち主にしてみりゃ思い出の一冊になるワケですよ。

当時の日本国内全てのクワガタを網羅しているわけで、
この本を国内全種のベースに置いて記憶しているので
今のクワガタは細かく分け過ぎだと感じています。

標本写真も実物大で、よく定規をあてて測っていました(笑)

しかし! ! ! !  この図鑑の最も素晴らしい所は図鑑ではなく、
著者の山口 進さんが全国のクワガタを追うエピソードを著した撮影旅行記なんです。
ノコギリから始まり様々なクワガタを通して虫と出会う感動を伝えてくれる最高の読み物でした。
買った当時自分は小3でしたが夢中になって読んでいました。
学校の読書感想文に書いた覚えもあります。
採集記も数々読んできましたが未だにこれ以上のモノは読んだ事がありません。

これを読まなかったらきっとオオクワガタの素晴らしさは分からなかったと思います。
この本も是非読んでほしいですね。(今手に入るのか?)

  情報量   ★★★
  写真     ★★★★★
  図鑑度   ★★★★★
  オススメ度 ★★★★★




どうでしたか?
まあはっきり言って心から読んでほしいのは最初のと最後のヤツなんですね。

ああ 夢中になって本屋探し回ってたあの頃が懐かしい…

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