東北のインパクト!!!!! 採集十和田湖戦 [日昆 採集記 【2010年】]
時期の違いからか、
今年は去年の超果の時期にはそれほどクワガタは飛んで来ませんでした。
しかし、長い凡果時期を経て
最近ようやくまとまった数が飛んで来るようになったとの情報が。
と言うワケで!
2日の時点で急に3日の十和田湖行きを決意しました。
何人かにアポをとってみた結果、
あの2年前の悪夢を共にした3人で行くことに決定しました。
(詳しくは2009年7月18日の記事を参照)
3日(火)
この日もまた寝坊(またか!)
急いでシャワーを浴びて脱衣所で着替えていると
あっという間に集合時間の午後5時半になっていてNo.6が来た。
急いで準備をして迎え入れ、しばし雑談
No.6 「呪いのビデオは?」
俺 「観ねぇよ!」
しかしいつもの事だがNo.2が遅い。
15分は経過して何やってんだアイツ? と思い電話で確認してみると
No.2 「もうすぐ着くから、で、呪いのビデオは?」
俺 「お前まで呪いのビデオか!!!!」
隣ではNo.6が爆笑している…
何なんだコイツらは???? 打ち合わせでもしたのか?
ようやく役者がそろったところですぐさま出発。
今回はポイント一番乗りをしたかったため
すこし早めの出発で周囲はまだ全然明るいです。
……………………………………
現地に近づくにつれ段々と暗くなってきます。
「飛来の開始に間に合うかなぁ…」と多少の不安を抱きつつ
ようやく目的のポイントに到着しました。
ここを仮に『Aポイント』とします。
近くの場所に車を停め、車から降りてしばしの間たそがれていました。
そんな感じで油断している間に
他の車もやって来ました。
俺 「お~お~!ヤバいヤバい!! 行くぞ!」
大抵このくらいの時間に来るとなれば我々と同業者の可能性が大です。
俄然焦って我々も外灯採集に早々にとりかかる事に。
明かりを見てみると早速アカアシの♀が転がっています。
もうすでに飛来が始まっているようです。
拾った♀を手に歩いていると我々が向かう少し向こうの明かりに人影が……
アミを持っていて下を見ながら上を見ながらフラフラしています。
完全に同業者です。
「アミ持って探してるってことは素人かな…?」
「あのアミ高そうだからプロじゃないか…?」とか話しつつ我々もその場に混ざって捜索。
前回来た時はほとんど見なかったのに
羽アリがハンパなく居ます。
その中で絶え間なくパツゥン、パツゥンとアカアシが落ちてきます。
アカアシシャワーの開始です。
そしていよいよミヤマも来場!
初ミヤマが来た時点で、
これだけのアカアシが採れています。
我々が拾い始めてわずか数分間での出来事で、
前回の採集数にもう追いついてしまいました。
No.6もこの時なかなか大型のアカアシ♂を採集していて
今日の調子はかなり良いみたいです。
これでまだ午後8時前です。
飼育用に買っていながら全然使えねぇ『Q‐BOX』も
この時は結構役立ってくれます。
しかし今回小さめのを2ケースしか持ってこなかった事もあり、
見る見るうちに満杯になってきます
急いで草を入れますが非常にきつそうです。
クワガタ拾いも一向に止まりませんが他の採集者もいるので、
見つけても根こそぎ採らないように配慮していますが
それでもかなりの量です。
道路にもちらほらと轢死体やカラス・キツネに食われた死体が転がっています。
時たま近くを車が近寄り通っていきますが
我々やその他の採集者を見て通り過ぎているようです。
灯りを行ったり来たりしていると向こうから見覚えのある一人の人物が歩いてきました。
その人物 「調子はどうかね?」
俺 「!!! 鈴木さん!!」
ファーブルハウス鈴木さんでした。
今日はライトトラップをやるために近くまで来たので寄ってみたとの事でした。
俺 「今日ヤバいですよ、メチャクチャ来ます」
鈴木さん 「お、じゃぁこのまま採り続けて『朝まで採り続ける』パターンかな?」
俺 「無い無い!! いつも通りの時間で帰りますって!!」
9時をまわり鈴木さんとも別れ、そろそろ次のポイントに向かう事にしました。
しかし時間が時間だけにもう誰か入っちゃっているのではないかと
その時嫌な予感がしていました。
……………………………
続いて到着したポイント(仮にBポイントとします)
やはり嫌な予感が的中していました。
我々が到着した時は自分達以外に採集者は居なかったものの
今日これまでの時間に溜まっていたであろうカブクワは
既に先行者に採られていたようで、
その先行者が去った後に飛んできたであろうクワガタがポツポツと居ただけでした。
しかしその後もそこそこカブクワの飛来があり、
遂にオニクワガタを初採集!!!!!
♀ですが結構テンション上がりましたね~!
しかし、アカアシ・ミヤマ・ノコギリの飛来は見受けられるのに
コクワガタがなっかなか来ません。
実際のところ経験と運でいつ採れるか分からないオオクワも
飛来はコクワガタと似た傾向があるという事は知られていますが、
コクワがほとんど採れないという事は
オオクワもまず見込みは無いという気がします。
後で聞くと、今年の今の時期は
1次発生が終了して、まだ2次発生の時期ではないらしいです。
コクワの♂も珍しく、
コイツを見つけたときは物珍しいものでも見た様な気分になりました。
ここではAポイントとは違いアカアシはほとんど飛んで来ませんが
代わりにカブトムシが飛んで来ます。
No.2もアミで飛んでいるカブトを見事捕獲し、
見ている自分は『飛んでる最中のカブトムシをアミで捕まえたら爽快だろうな…』
とかぼんやり考えてたりします。
そしてそろそろ飛来も一旦滞った頃、
少しの間一休み。
No.2もNo.6も、灯りを直視したり虫を探したり羽アリにビクついたりで
結構疲れが見えているようです。
一休みした後は、
鈴木さんから「あそこも早く行った方がいいぞ」と言われていたCポイントに向かう事に。
…………………………………
朝にカレーを食って以来何も食事をしていなかったので
腹が減って頭が 悪く 痛くなったり貧血でグラつく事もあり
少しジュースを飲んで一服。
(No.6はパンを持っていたがその時の俺は疲れてて食いたい気分になれなかった)
森のずっと先の上空にうっすらと明かりがあり、
それはやはり鈴木さんが掛けていたライトトラップでした。
電話を掛けて鈴木さんに状況を聞いてみると、
掛け始める時間が遅かったのでそんなに飛んで来ないとの事。
休憩を終えてすぐさまCポイントに向かいました。
………………………………
午後10時近くになってきたころ、Cポイントに到着~
このCポイントは場所柄明かりが散在していて、
クワガタがA・Bポイントに比べて広範囲に散っています。
散策しながらあちこち歩き回りますが、
生息数が多い事と、他の採集者が居なかったことが重なり
ここでも次々とカブクワが見つかります。
ここではミヤマは少なくアカアシ・カブトが主に見つかります。
因みにノコギリはどの場所でも少ないです。
それにノコは特大以外は採れてもしょうがないのでたびたびリリース。
アカアシも♀は異常な数が見つかるので結構な数を放置しています。
そんな中拾った1頭の♀に注目しました。
画像では分かり難いかも知れませんが脚以外、胴体はほぼ真っ黒です。
普通アカアシは中胸も赤くなるのですが、
この個体はそれがありません。
↑↑の画像のように思いっきり明るくして写して
僅かな赤味が視認できるレベルです。
そして次に
また見つけたオニクワの♀。
外灯の下草にしがみ付いておりました。
クワガタ採りというのは時間を忘れさせてくれます。
今日ねぶた観光を諦めて十和田に来た甲斐がありました。
やがて他の採集者も来たので
「もうそろそろ退散するかな」と車に戻る事に。
鈴木さんに連絡をしてオニ♀が採れたと連絡、
♂はどうでしょうかと聞くと
「♂は♀より少ない俺もこのあいだは1頭しか採ってない」と言う
♀でも5頭採っている鈴木さんでさえ♂は1頭だったワケだから
今2頭しか採れてない自分らは♂は採れる気がしません。
通話を終えてもう一度Aポイントに戻ることにしました。
……………………………
この日の俺らは完全に上がっている状態(ある意味)で
車中はやはり大音量でマキシマムザホルモン
No.2が意外に騒ぐ男だというのはちょっと吃驚でした。
対向車がいたら即死でした…
(↑なぜかこんな余計な事まで書いてしまうのは…性格なのかな…?)
……………………………
再びAポイントに到着。
周りには他の採集者は居ませんでした。
ここでも順調に数を伸ばし、
なによりNo.2とNo.6の【探し方】が上達していたことが一番の収穫かも知れません。
このとき飛来はほとんど止まっており、
他の雑虫も少なくなっていたので空白時間になっているみたいでした。
もう居ないかな… と判断したところで、
「そんじゃ、最後の見回りに行ってみますかァ~」て感じで
終焉ムードが漂いつつBポイントに向かいました。
………………………………
Bポイントに到着、
この時点で時計は午前0時ちょうど、日にちをまたぎました。
4日(水)
No.2がポイントの奥に進み、俺とNo.6は手前の場所にて捜索。
しかしそこでまたかなりのブツをNo.6が見つけました。
今最近ファーブルハウスで密かに盛り上がっている黒脚ミヤマです!
黒脚とはいってもモチロン外国産のクロアシミヤマという種類ではなく
黒脚の国産ミヤマです。
ミヤマの腿節に出る黄紋が消えかけている個体は結構採れますが、
全ての脚が完全に黒い個体はレアです。(多分)
興奮がおさまったところでNo.2はどうしているか見に行ってみると…
飛来がおさまっているとは言え、
これまた吃驚するほどの数を短時間の内にアミに採り込んでいました。
とここで、僅かですが雨が降ってきました。
ですがこの時はアスファルトにまだら模様がつく程度で止んだのでセーフ……
するとそのすぐ後、違う場所を探していたNo.6が
「1匹だけ小っちゃいヤツ居たァ!」 と言う声を張り上げました。
検視してみると……
お…!! オニクワの♂ダァァァァァァァァァァァァ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
No.6グッジョブ!!!!
No.6も流石にテンションが上がってます。
まさかの産物をこの男は2種類もゲットしておる… 腕上げたネェ……
時間も結構経ってそろそろ帰ろうという事になり、
今まで乱雑に投入していた2つのケースの中身を
帰る前に整理する事に。
ミヤマ♂・カブト♂♀・その他VIPを片方のケースに、
その他のアカアシ♂♀・ミヤマ♀・ノコギリ♀等をもう片方に仕分け。
そしてこの時噛み合いによって脚が無くなったものをリリース。
作業が終わる間際、
今度はさっきよりも強い雨が降ってきました。
「急げ!戻ろう!」と車まで走ります。
……………………………………………
ここからはもう安全運転というかしんなりと帰り道を走り続けます。
だいぶ雨が降り続いていましたが
数分すると止みました。
…………………………………………………
山道を戻り青森市に帰還。
帰る途中、俺らがいつも行っている市内のポイントに寄ってみるかどうかと云う話になり、
迷った挙句行ってみる事になりました。
……………………………………
時刻にして午前2時半を過ぎた頃、
ポイントに到着。
周囲をルッキングするとカブトが2頭拾えました。
しかし他には何も居ません。
隈なく探しているとNo.2が
No.2 「めっちゃ居る!!」
と隠れている所を見つけ少々興奮気味になっています。
「何何!?」と駆け寄って覗いてみると、
とある狭~い隙間の奥に十数頭のカブトムシが溜まっています。
ここで使う事になったのは
先日師匠からもらった掻き出し棒。
数本持ってきた掻き出し棒を全て駆使しての持久戦が始まりました。
カブトが溜まっているその空間は何ヶ所かの隙間から覗く事ができ、
掻き出し棒で中のカブトを引っ張り出したり、
「そっちに行ったぞ!」「この辺りに居る!」と声をかけ合い順調にカブトを掻き出します。
前回は大量の羽アリではしゃいでいたNo.2とNo.6も
この頃にはもう気にせず採集に専念していました。
そして、採れたカブトの中にはまさかのこんな個体も!
WILDでの奇形は初めて見ました。
これには一同仰天しましたね~
角が極太になっていてあちこちからトゲが生えています、
画像1枚では構造が分かり難いですが……
大分採りましたが、まだ数頭が残っています。
しかし残っている個体は全て手の下しようがない場所にいるため
もういいか、と断念する事にしました。
辺りはすでに明るくなり始めており、
時間を確認すると午前4時を回っていました。
撤収作業をしているとまたもや雨
先ほどより結構強めで、非常に不安定な天候です。
………………………………………
さてどこでカウントしよう? と云う話になり、
朝だし自分の家の前では近所迷惑になりかねないかも知れないと、
広めの公園に行く事にしました。
雨も短時間でまた止みました。
この時点で午前4時半、
「朝帰りなんてしねー」とか宣言していたのに
完全に夜を制覇してしまいました(爆)
さてさてカウントを開始。
1頭ずつ別容器に移しながらカウントしていきますが、
これがまた一苦労…
ケース内の草を全てどかすとウジャウジャとクワガタが蠢いています。
採集中はヘビトンボだろうがなんだろうが気にせず手に取っていたNo.2でさえ
この光景を見て「これはキモイな…」と言ってしまいますからね…
カウントも終わりが見えないほどまだまだ居ます。
オニクワガタは1頭脚をもがれており凹みました。
そしてカウントは遂に最後の1頭を数え、その総数は…
2010年11月13日追加動画
2020年1月9日動画再掲載
123頭!!!!!!!!!
一晩で他の採集者も居た中で採ったという事を考えると
まさに異常としか言いようのない数です!
それにこの他に脚取れで逃がした個体や、
見つけても採らずに放置した個体も結構居たので、
それを考えると飛んできたカブクワを全て合わせれば200頭は居たんだと思います。
後で内訳を数えてみると、
アカアシ ♂19頭
♀52頭
ミヤマ ♂6頭
♀18頭
コクワ ♂1頭
ノコギリ ♀5頭
オニ ♂1頭 (No.6採)
♀3頭 (俺~2頭 No.2~1頭)
カブト ♂7頭
♀11頭
その後家に戻り午前5時半、
そうです、集合時間から丁度12時間後に解散しました。
その日一日中あくびが止まらなくなりました。
※採集したカブクワはその後必要数を残して全て返してきました。
今年は去年の超果の時期にはそれほどクワガタは飛んで来ませんでした。
しかし、長い凡果時期を経て
最近ようやくまとまった数が飛んで来るようになったとの情報が。
と言うワケで!
2日の時点で急に3日の十和田湖行きを決意しました。
何人かにアポをとってみた結果、
あの2年前の悪夢を共にした3人で行くことに決定しました。
(詳しくは2009年7月18日の記事を参照)
3日(火)
この日もまた寝坊(またか!)
急いでシャワーを浴びて脱衣所で着替えていると
あっという間に集合時間の午後5時半になっていてNo.6が来た。
急いで準備をして迎え入れ、しばし雑談
No.6 「呪いのビデオは?」
俺 「観ねぇよ!」
しかしいつもの事だがNo.2が遅い。
15分は経過して何やってんだアイツ? と思い電話で確認してみると
No.2 「もうすぐ着くから、で、呪いのビデオは?」
俺 「お前まで呪いのビデオか!!!!」
隣ではNo.6が爆笑している…
何なんだコイツらは???? 打ち合わせでもしたのか?
ようやく役者がそろったところですぐさま出発。
今回はポイント一番乗りをしたかったため
すこし早めの出発で周囲はまだ全然明るいです。
……………………………………
現地に近づくにつれ段々と暗くなってきます。
「飛来の開始に間に合うかなぁ…」と多少の不安を抱きつつ
ようやく目的のポイントに到着しました。
ここを仮に『Aポイント』とします。
近くの場所に車を停め、車から降りてしばしの間たそがれていました。
そんな感じで油断している間に
他の車もやって来ました。
俺 「お~お~!ヤバいヤバい!! 行くぞ!」
大抵このくらいの時間に来るとなれば我々と同業者の可能性が大です。
俄然焦って我々も外灯採集に早々にとりかかる事に。
明かりを見てみると早速アカアシの♀が転がっています。
もうすでに飛来が始まっているようです。
拾った♀を手に歩いていると我々が向かう少し向こうの明かりに人影が……
アミを持っていて下を見ながら上を見ながらフラフラしています。
完全に同業者です。
「アミ持って探してるってことは素人かな…?」
「あのアミ高そうだからプロじゃないか…?」とか話しつつ我々もその場に混ざって捜索。
前回来た時はほとんど見なかったのに
羽アリがハンパなく居ます。
その中で絶え間なくパツゥン、パツゥンとアカアシが落ちてきます。
アカアシシャワーの開始です。
そしていよいよミヤマも来場!
初ミヤマが来た時点で、
これだけのアカアシが採れています。
我々が拾い始めてわずか数分間での出来事で、
前回の採集数にもう追いついてしまいました。
No.6もこの時なかなか大型のアカアシ♂を採集していて
今日の調子はかなり良いみたいです。
これでまだ午後8時前です。
飼育用に買っていながら全然使えねぇ『Q‐BOX』も
この時は結構役立ってくれます。
しかし今回小さめのを2ケースしか持ってこなかった事もあり、
見る見るうちに満杯になってきます
急いで草を入れますが非常にきつそうです。
クワガタ拾いも一向に止まりませんが他の採集者もいるので、
見つけても根こそぎ採らないように配慮していますが
それでもかなりの量です。
道路にもちらほらと轢死体やカラス・キツネに食われた死体が転がっています。
時たま近くを車が近寄り通っていきますが
我々やその他の採集者を見て通り過ぎているようです。
灯りを行ったり来たりしていると向こうから見覚えのある一人の人物が歩いてきました。
その人物 「調子はどうかね?」
俺 「!!! 鈴木さん!!」
ファーブルハウス鈴木さんでした。
今日はライトトラップをやるために近くまで来たので寄ってみたとの事でした。
俺 「今日ヤバいですよ、メチャクチャ来ます」
鈴木さん 「お、じゃぁこのまま採り続けて『朝まで採り続ける』パターンかな?」
俺 「無い無い!! いつも通りの時間で帰りますって!!」
9時をまわり鈴木さんとも別れ、そろそろ次のポイントに向かう事にしました。
しかし時間が時間だけにもう誰か入っちゃっているのではないかと
その時嫌な予感がしていました。
……………………………
続いて到着したポイント(仮にBポイントとします)
やはり嫌な予感が的中していました。
我々が到着した時は自分達以外に採集者は居なかったものの
今日これまでの時間に溜まっていたであろうカブクワは
既に先行者に採られていたようで、
その先行者が去った後に飛んできたであろうクワガタがポツポツと居ただけでした。
しかしその後もそこそこカブクワの飛来があり、
遂にオニクワガタを初採集!!!!!
♀ですが結構テンション上がりましたね~!
しかし、アカアシ・ミヤマ・ノコギリの飛来は見受けられるのに
コクワガタがなっかなか来ません。
実際のところ経験と運でいつ採れるか分からないオオクワも
飛来はコクワガタと似た傾向があるという事は知られていますが、
コクワがほとんど採れないという事は
オオクワもまず見込みは無いという気がします。
後で聞くと、今年の今の時期は
1次発生が終了して、まだ2次発生の時期ではないらしいです。
コクワの♂も珍しく、
コイツを見つけたときは物珍しいものでも見た様な気分になりました。
ここではAポイントとは違いアカアシはほとんど飛んで来ませんが
代わりにカブトムシが飛んで来ます。
No.2もアミで飛んでいるカブトを見事捕獲し、
見ている自分は『飛んでる最中のカブトムシをアミで捕まえたら爽快だろうな…』
とかぼんやり考えてたりします。
そしてそろそろ飛来も一旦滞った頃、
少しの間一休み。
No.2もNo.6も、灯りを直視したり虫を探したり羽アリにビクついたりで
結構疲れが見えているようです。
一休みした後は、
鈴木さんから「あそこも早く行った方がいいぞ」と言われていたCポイントに向かう事に。
…………………………………
朝にカレーを食って以来何も食事をしていなかったので
腹が減って頭が
少しジュースを飲んで一服。
(No.6はパンを持っていたがその時の俺は疲れてて食いたい気分になれなかった)
森のずっと先の上空にうっすらと明かりがあり、
それはやはり鈴木さんが掛けていたライトトラップでした。
電話を掛けて鈴木さんに状況を聞いてみると、
掛け始める時間が遅かったのでそんなに飛んで来ないとの事。
休憩を終えてすぐさまCポイントに向かいました。
………………………………
午後10時近くになってきたころ、Cポイントに到着~
このCポイントは場所柄明かりが散在していて、
クワガタがA・Bポイントに比べて広範囲に散っています。
散策しながらあちこち歩き回りますが、
生息数が多い事と、他の採集者が居なかったことが重なり
ここでも次々とカブクワが見つかります。
ここではミヤマは少なくアカアシ・カブトが主に見つかります。
因みにノコギリはどの場所でも少ないです。
それにノコは特大以外は採れてもしょうがないのでたびたびリリース。
アカアシも♀は異常な数が見つかるので結構な数を放置しています。
そんな中拾った1頭の♀に注目しました。
画像では分かり難いかも知れませんが脚以外、胴体はほぼ真っ黒です。
普通アカアシは中胸も赤くなるのですが、
この個体はそれがありません。
↑↑の画像のように思いっきり明るくして写して
僅かな赤味が視認できるレベルです。
そして次に
また見つけたオニクワの♀。
外灯の下草にしがみ付いておりました。
クワガタ採りというのは時間を忘れさせてくれます。
今日ねぶた観光を諦めて十和田に来た甲斐がありました。
やがて他の採集者も来たので
「もうそろそろ退散するかな」と車に戻る事に。
鈴木さんに連絡をしてオニ♀が採れたと連絡、
♂はどうでしょうかと聞くと
「♂は♀より少ない俺もこのあいだは1頭しか採ってない」と言う
♀でも5頭採っている鈴木さんでさえ♂は1頭だったワケだから
今2頭しか採れてない自分らは♂は採れる気がしません。
通話を終えてもう一度Aポイントに戻ることにしました。
……………………………
この日の俺らは完全に上がっている状態(ある意味)で
車中はやはり大音量でマキシマムザホルモン
No.2が意外に騒ぐ男だというのはちょっと吃驚でした。
対向車がいたら即死でした…
(↑なぜかこんな余計な事まで書いてしまうのは…性格なのかな…?)
……………………………
再びAポイントに到着。
周りには他の採集者は居ませんでした。
ここでも順調に数を伸ばし、
なによりNo.2とNo.6の【探し方】が上達していたことが一番の収穫かも知れません。
このとき飛来はほとんど止まっており、
他の雑虫も少なくなっていたので空白時間になっているみたいでした。
もう居ないかな… と判断したところで、
「そんじゃ、最後の見回りに行ってみますかァ~」て感じで
終焉ムードが漂いつつBポイントに向かいました。
………………………………
Bポイントに到着、
この時点で時計は午前0時ちょうど、日にちをまたぎました。
4日(水)
No.2がポイントの奥に進み、俺とNo.6は手前の場所にて捜索。
しかしそこでまたかなりのブツをNo.6が見つけました。
今最近ファーブルハウスで密かに盛り上がっている黒脚ミヤマです!
黒脚とはいってもモチロン外国産のクロアシミヤマという種類ではなく
黒脚の国産ミヤマです。
ミヤマの腿節に出る黄紋が消えかけている個体は結構採れますが、
全ての脚が完全に黒い個体はレアです。(多分)
興奮がおさまったところでNo.2はどうしているか見に行ってみると…
飛来がおさまっているとは言え、
これまた吃驚するほどの数を短時間の内にアミに採り込んでいました。
とここで、僅かですが雨が降ってきました。
ですがこの時はアスファルトにまだら模様がつく程度で止んだのでセーフ……
するとそのすぐ後、違う場所を探していたNo.6が
「1匹だけ小っちゃいヤツ居たァ!」 と言う声を張り上げました。
検視してみると……
お…!! オニクワの♂ダァァァァァァァァァァァァ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
No.6グッジョブ!!!!
No.6も流石にテンションが上がってます。
まさかの産物をこの男は2種類もゲットしておる… 腕上げたネェ……
時間も結構経ってそろそろ帰ろうという事になり、
今まで乱雑に投入していた2つのケースの中身を
帰る前に整理する事に。
ミヤマ♂・カブト♂♀・その他VIPを片方のケースに、
その他のアカアシ♂♀・ミヤマ♀・ノコギリ♀等をもう片方に仕分け。
そしてこの時噛み合いによって脚が無くなったものをリリース。
作業が終わる間際、
今度はさっきよりも強い雨が降ってきました。
「急げ!戻ろう!」と車まで走ります。
……………………………………………
ここからはもう安全運転というかしんなりと帰り道を走り続けます。
だいぶ雨が降り続いていましたが
数分すると止みました。
…………………………………………………
山道を戻り青森市に帰還。
帰る途中、俺らがいつも行っている市内のポイントに寄ってみるかどうかと云う話になり、
迷った挙句行ってみる事になりました。
……………………………………
時刻にして午前2時半を過ぎた頃、
ポイントに到着。
周囲をルッキングするとカブトが2頭拾えました。
しかし他には何も居ません。
隈なく探しているとNo.2が
No.2 「めっちゃ居る!!」
と隠れている所を見つけ少々興奮気味になっています。
「何何!?」と駆け寄って覗いてみると、
とある狭~い隙間の奥に十数頭のカブトムシが溜まっています。
ここで使う事になったのは
先日師匠からもらった掻き出し棒。
数本持ってきた掻き出し棒を全て駆使しての持久戦が始まりました。
カブトが溜まっているその空間は何ヶ所かの隙間から覗く事ができ、
掻き出し棒で中のカブトを引っ張り出したり、
「そっちに行ったぞ!」「この辺りに居る!」と声をかけ合い順調にカブトを掻き出します。
前回は大量の羽アリではしゃいでいたNo.2とNo.6も
この頃にはもう気にせず採集に専念していました。
そして、採れたカブトの中にはまさかのこんな個体も!
野外では珍しい奇形の♂! !
WILDでの奇形は初めて見ました。
これには一同仰天しましたね~
角が極太になっていてあちこちからトゲが生えています、
画像1枚では構造が分かり難いですが……
大分採りましたが、まだ数頭が残っています。
しかし残っている個体は全て手の下しようがない場所にいるため
もういいか、と断念する事にしました。
辺りはすでに明るくなり始めており、
時間を確認すると午前4時を回っていました。
撤収作業をしているとまたもや雨
先ほどより結構強めで、非常に不安定な天候です。
………………………………………
さてどこでカウントしよう? と云う話になり、
朝だし自分の家の前では近所迷惑になりかねないかも知れないと、
広めの公園に行く事にしました。
雨も短時間でまた止みました。
この時点で午前4時半、
「朝帰りなんてしねー」とか宣言していたのに
完全に夜を制覇してしまいました(爆)
さてさてカウントを開始。
1頭ずつ別容器に移しながらカウントしていきますが、
これがまた一苦労…
ケース内の草を全てどかすとウジャウジャとクワガタが蠢いています。
採集中はヘビトンボだろうがなんだろうが気にせず手に取っていたNo.2でさえ
この光景を見て「これはキモイな…」と言ってしまいますからね…
カウントも終わりが見えないほどまだまだ居ます。
オニクワガタは1頭脚をもがれており凹みました。
そしてカウントは遂に最後の1頭を数え、その総数は…
2020年1月9日動画再掲載
123頭!!!!!!!!!
一晩で他の採集者も居た中で採ったという事を考えると
まさに異常としか言いようのない数です!
それにこの他に脚取れで逃がした個体や、
見つけても採らずに放置した個体も結構居たので、
それを考えると飛んできたカブクワを全て合わせれば200頭は居たんだと思います。
後で内訳を数えてみると、
アカアシ ♂19頭
♀52頭
ミヤマ ♂6頭
♀18頭
コクワ ♂1頭
ノコギリ ♀5頭
オニ ♂1頭 (No.6採)
♀3頭 (俺~2頭 No.2~1頭)
カブト ♂7頭
♀11頭
その後家に戻り午前5時半、
そうです、集合時間から丁度12時間後に解散しました。
その日一日中あくびが止まらなくなりました。
※採集したカブクワはその後必要数を残して全て返してきました。