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赤枯れを探す材割り初心者採集 [日昆 採集記 【2010年】]

最近某Sさんが「マダラ」に固執していたようで、
自分もそれにあてられてマダラについて調べ始め、
気が付くと自分も無性に採集したくなってきてしまいました(一種の「欲しい欲しい病」ですな)

情報はほとんど無し
あちこちの図鑑やホームページを調べ大体の環境の様相をつかみ
地図を半ば楽しみながらポイントの目処を付ける…


 20日(水)

昼食(朝食?)を済ませ正午前に自宅を出発。
ホントはもうちょっと早い時間帯に出発して時間に余裕を持とうと思っていたけど、
まァ…いつもの寝坊ってヤツで。

山を走る道中よさげなところが無いか林を見ていきます(危ねぇ)


……………………………………



まずこの辺りはどうだろうかと車を停め、
林の中に入ってみます。

赤枯れ材を探すのは今回が初めて。
林の中に入ってみると結構あちこちに落ち枝や倒木があるものの、
その中でどれが赤枯れなのかよく見ても分かり辛い…

「なんかこれっぽい!!」
とそれらしい赤く枯れて腐っている倒木を発見。
早速鉈を入れてみる…と…



食痕が縦横無尽にあって、詰まっている糞はおそらくクワガタのものかと。
しかしエサになる部分がほとんど消化されていて、
おそらくそれまでツヤハダが入っていた材ではないかと云う感じでした。

早々に諦めて次の材を探します。

色々見てみるも、
赤枯れに見えて中は白枯れだったり黒枯れだったり、
逆に分かりにくいけど実は赤枯れになっていたり。
脱出孔や食痕も見ていくと段々分かってくるようなこないような。

赤腐れ.JPG
かなり良さげな色に枯れていましたが、先客が割っていった跡だったようで
また「終わった材」のようでした。

取り敢えずこのエリアは赤枯れが少ないように見受けられたので、
深入りして遭難する前に早々に車に戻る事にしました。



……………………………………



次に向かったポイント。
やはりこの時期は紅葉を見に観光客が押し寄せてきています。

取り敢えず車を降りて奥へと進みますが…

日当たりがよくて赤枯れ材があるように見えません。
日当たりが良いと褐色不朽菌(のキノコ)が繁殖出来ないようなので
どうやらこの付近にはマダラやツヤハダは期待できそうもないようです。

しかし景色は良さげだったので1枚、
2010 10 20_1460.JPG
散ってはいるんだけどね。

写メ終えたら引き返す事に。
途中水の中に右足を突っ込んでしまい凄く気持ち悪い気分に。

車に戻った頃には、
それまでの不健康な生活からいきなりアクティブな採集を始めた事による腹痛が…

…んん~…







(少々お待ち下さい)








腹痛も治まったところで続いてのポイントを探し車を発進させます。



…………………………………………



「ん!?…… この辺はどうだろう?」

あちこち走っているうちにイイ感じの場所が見えてきました。
車を停め、「次こそは」と意気込みながら荷物を背負って林の中に吸い込まれていきます。

2010 10 20_1463.JPG
林の中はこれがまたイイ感じに腐木・枯れ枝が散在し
探し甲斐がありそうです。

林の中を散策してたまに鉈で叩いてみますが
何というか…砥ぐのを怠けていたせいか食い込みが悪いです。



どんな材に入ってるんだろうか…と色々見て歩いていたその時、
ふと足元にある半分土に埋まったような直径6~7cmほどの落ち枝に目が留まりました。
よく見ると折れ口の辺りが綺麗に赤くなっています。

こんな感じだと居たりしてもおかしくないんだろうけどなァ…と思っていたかどうかは忘れたけど
試しに叩いてみると……。



バキュッッ






ん……なんか幼虫出てきたゾ…?

およよ!?  コイツは…………ッ!!!






マダラ発見.JPG
ッ!!  クワガタではないか!!!

食痕の大きさからして完全にマダラクワガタです!!
(まさかこんなに早く見つかるとは…)

撮影を終えてから続けて細かく叩いてみると、
狭い範囲から次から次へと幼虫が出てきます。
おまけに枝のホントの端っこからはクチキバエの幼虫も出てきます。
事前の調べではマダラは、他のクワガタはもちろん他の甲虫やシロアリ等
他の昆虫とも上手く共棲しているとのことで自分が見た光景はまさにそんな感じです。


マダラ材.JPG
見た感じマダラが居るのは折れ口の10cm弱程度でしょう。
そんな僅かな場所にさえ生息場所を見い出すんですから
日本最小の名は伊達ではありませんね。

マダラは木の規模によっては数世代に渡って同じ場所で繁殖を繰り返すとの事ですが、
この木に関しては赤枯れの規模や脱出孔や成虫が見られない事から
今年の夏に産卵されたばかりの1年目のマダラ材という事になるんでしょうね。

これ以上割ると後が辛くなりそうだったので
鉈を収め材片も一緒に持って帰る事にしました。

林を出るまで周辺の材を見てみると、それまでは気が付かなかったのですが
よく見ると実においしそうなヤツが結構転がっていました。
(単に歩いてきた場所が違っただけかもしれませんが…)


場所を確認しながら車に戻っていき、
車に戻った後はそれ以上深入りせずに帰る事にしました。




………………………………………




帰る途中はやはり観光客が多く目に付きます。

自分としてはもう紅葉のピークは過ぎたと思うのですが
それでもやはり観光客の数は衰えません。

酸ケ湯付近.JPG
結構散ってますがな。



……………………………………………



家に帰ってひとまず割り出した分を数えてみると、
2010 10 20_1465.JPG
10頭
あの狭いトコによくこんな数が入ってられるもんだな…

割り出した分の幼虫は、材片を細かくして60ccカップに詰め、
10頭全てを投入。(せ…狭すぎるぅ~)
2010 10 20_1466.JPG


兎にも角にも、
材割りもマナーを守ってよく予習すれば可能だという事が実感できました。
(実際に虫が採れたのは運による部分もありますが)

あと今回の材割りで後悔したことは…
鉈はちゃんと砥いでおいた方が良いってことです。切に思いました。

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