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ホダ木チェック [飼育ファイル]

あ~…なんか明日東北新幹線新青森駅が開業するとか…
お…TVに青森が出とるな…

当たり前っちゃぁ当たり前だけど、
関東の人達ってこっち(青森)の言葉ホンっトに何言ってんのか分からないんだね。
TV見てて思ったよ、あれでもTV用の訛りなのにねぇ


そんなことより、
予てから非常に興味のあったブツが昨日ようやく入手できました。

では早々に登場してもらいましょう、これです↓↓




クヌギホダ木.JPG
今回初めて仕入れる事になります、未カットの産卵・飼育用ホダ木です。
                                       (樹種はクヌギ)

前々から未カット材は目を付けていたんですが、
これがまたなかなか売ってるトコ少ない。
どこもかしこも14cmカットが1本単価とか1ケースとかですね、
たまに20cmカットとか45cmカットとかありますが高かったりとか規格外とか…

そんな中、ちょっと前に産卵木販売店・業者を多数調べていた折に見つけた
『某分岐点』の材が非常に気になりました。

自分もかれこれ8年くらいブリードしていますので、
さすがに・・・・現物を触ってその虫にあった堅さかどうかは判断できますし
          (とは言え水分量ミスったらダメだわな)
断面の近写があれば画像でも判断できます。

今まで使ってきた某地方の老舗(数ヶ所アリ)で扱っている材は
ど れ も 堅かった…
勿論最高規格(特A又は超特Aとか色々)は芯は無く(←ところにより「ほとんど無く」)
必然的に軟らかめも比較的多くなってくるがそれでも全てではないし、
それ以下の規格では勿論柔らかいものは滅多に手に入らなかったですね。

こういった用品を揃えている大型メーカーは、
大量の注文に応えるために当然ホダ木も大量に仕入れておく必要があるワケです。
大量のホダ木を仕入れるとなれば、
それ相応の規模のシイタケ農家が要るのでしょう(多分そうじゃない?)
しかしそれほどの規模の供給を満たすには、
大量に栽培されている冬菌のホダ木が利用され、
夏菌のホダ木は供給に追い付かない等の理由で少ないようです。

冬菌を使った原木栽培はシイタケ栽培では最も一般的で、
用品メーカーが扱ってるクヌギ・コナラ産卵材として売られてるホダ木はほぼ全部これです。
冬菌で出来る産卵材は結構堅い物が多く、
そうだとしたらコナラより堅めが多いクヌギは購入の検討範囲外です。

一方夏菌を使った原木栽培は、収穫時期がキノコに厳しい夏季なので
冬菌での栽培より施設や手間が要り、
さらにこの時期は大量生産できる菌床栽培品が安く出回ってしまうので
この夏菌を使う農家は少ないそうです。
夏菌で出来る産卵材は冬菌のそれと比べても軟らかい質の物が多く、
クワガタ専門店や用品メーカーでは、通常の産卵木(冬菌)と区別して
「夏菌材」として販売しているのを見たり聞いたりする事があります。
冬菌か夏菌かってだけでそう違いがあるのか?と疑問にもつ事もありましたが
前述の売り方は裏を返せば「違いがあるから区別して販売している」と云う事になりますな。

因みに産卵木を販売するにあたって
クワガタ専門店も昆虫用品メーカーも産卵木販売店も
扱ってる材が夏菌材であれば、ほぼ必ず夏菌材である事を公表しているはずです。
「良い物売ってるんです」と云うアピールはしたいでしょうからね。
そして爆産すれば後は菌床やマットが売れていく事になりますからね。


さて、キノコ屋でもないのにペラペラとこんな事を書いてしまって
内容が合ってるのかどうか責任持てないので話を戻しますが、
今回買ったココの材はまぁ、夏菌材の部類になるワケです。
また普通のホダ木は、種菌を植えて3~4年以上経過し
材の寿命が来るまでシイタケを絞り獲れるだけ絞り獲った栄養が抜けた廃材であるのに対し、
ココの材は2年も使わないで販売に回すので材の栄養価が大分残っていて、
管理の仕方によってはシイタケがまだ採れるとの事。
(キノコ嫌いなんでそれはいいけど要はまだホダ木としての寿命は来てないと云う事)
とは言え、ハウス管理できちんと菌を回しているためちゃんと軟らかくなっているらしい。
と云う事は
よく出回る冬菌のホダ木が、長期間乾燥してシイタケ菌が死んでいるのに対し、
ココのホダ木は菌が生きていると云う事になります。
(加水してしばらく置いたままにしておくと断面が白くなる事があるらしい)
まぁウチに届いたホダ木は所々樹皮が剥がれているんですが
                    (=その場所はシイタケ菌が死んでいる)

ここまで書くと流石に、利用してる方やココを知っている方にはモロバレですね~。




さて、説明はここで一旦終わりまして切ってみました。



2010 12 02_1561.JPG
室内で切る用にガーデンブロックを購入~


2010 12 02_1564.JPG
いやまぁこのブロックは切る時の台座なんですけどね。

因みに、この材は原木のままカットしていないので
長さはそのまま約90cm
14cm以上好きな長さに切れる…くぅ~これだよこれ。


2010 12 02_1562.JPG
切った感覚はやはり……、これまでのクヌギより断然軟らかい!!
コナラであればここまでの軟らかさに近いのも僅かにあったのですが、
クヌギでは無かったですよ今まで。


さてちょっと断面を見てみますと、
未カット材なので芯や堅さ、雑菌については博打要素があったのですが
非っ常~に素晴らしい!よく頑張った、感動した!

産卵木の堅さチェック

↑↑…………なんかイマイチ感触が伝わってないな…
「軟らかい」と言っても安い土埋め霊芝材みたいに肉がスカスカになっているワケではなく
肉が詰まっているが全然堅くないと云う感じです。
いうなれば、超ハイグレードな砂埋め霊芝材を圧縮した感じとでも言ったところでしょうか。
なので、爪で引っ掻いても表面はそれほど崩れません。(否当たり前か?、切った直後な上にちょっと水含んでたんだから)
突き刺してみようとキリを探したんですが見つからなかったので
マイナスドライバーを使ってみたんですが、非常に良く突き刺さります。

また、材はしっとり?と湿気を含んでいて、
菌が生きてるんじゃないか?と期待を隠せません。



因みにウチにまだ使ってないクヌギ材が眠っていたので
ちょっと比較。(水分量とか違うんで参考にならないけど)


A.JPG
よくあるクヌギ材(冬菌)・直径15cm
マイナスドライバーの突きしろは76mmです。

8mmくらい突き刺さってはいますが、
これ結構力入れてますからね、爪なんて絶対入って行きません!


B.JPG
よくあるクヌギ材(冬菌)・直径7cm
やはり太い材より菌が回り易いので、突きささる深さもそれなりに見えますが
約2cmではまだ堅いと言わざるを得ないですな。
(因みにどの材も一番軟らかい所を突いています)

冬菌の材は全般的に繊維が堅いまま残っている物が多いですねなんか。


C.JPG
今回の材(夏菌)・直径11cm
水分を少々含んでいるってのもありますが、
ま こうなります。

因みに「良い」砂埋め霊芝材だと同じように完全にドライバーが埋まります。


因みにこのあともう1本カットしてみましたがこっちは、
雑菌・芯・シミ(俗にシミと言うのはクロコブダケを指します)が皆無で
肉質もかなり良い。こちらは最高レベル、こんなの今まで見たこと無い!




さて…「某分岐点」さんをほめちぎり、材を切った後は勿論…  使います。

次回に続く



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