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クロス累代 [〆オキピタリスノコギリ (ヒデオ亜種)]

エ゛ッホッッ、ェ゛ホッッ…咽喉の痛みは治ったのに咳だけは出るんですよ
でお馴染みの会長です。

本日今年の採集に関する会議を行いました。
遅くなってしまいましたが漸く来週から本格出撃出来そうです。



さて、今日は延ばし延ばしになっていたシムルゥ島産オキピのセットを組みました。
おせーよ俺。

今回のオキピについてですが、
前回の記事で紹介した通り、2種類の血統
組み合わせを変えてペアリングさせる計画で進めていました。
つまり俗に言う「血の入れ替え」です。

シムルゥオキピの事情を端的に説明すると、(これも前回説明しましたが)

オキピタリスノコギリというクワガタは、
東南アジアに広く分布し、また各地で普通種として採集され国内に大量に入荷される虫です。
ジャワ→スラウェシ→スマトラ→カリマンタン・マレー半島・フィリピン各島
大体この順で輸入数が多いはずです。
しかしシムルゥ島産亜種については、
地理的障害のために生体の♀の入荷は4頭しかきていないとの事(聞くところによれば)。
そうなると将来的に永く累代するためには別血統も仕入れておくしかないですね。
しかし、WILD入荷からあまり何年も時間が経ってしまうと、
別血統を入手しようにもどれが自分の持っている血統と違う血統なのか判らなくなりますね。
これが、血統を厳しく管理されるオオクワとかオオツヤであれば苦労しませんが。
そこで早めに手をうっておこうと今回の計画に踏み込んだわけです。

え?  そこまでする事か、って!?

じゃぁマジョリティでのオオクワガタみたいなヤツだったらどうですか?
そろそろF7、F8まで累代がかさばってきたんだけど
貴重な〇〇県産☆☆市◇◇◇産だから同ラベル個体が何処に行っても見つからない、
遂に見つけたけどこれもF7F8だ、これもウチのと同じじゃないのか?不安だ~
と。(まぁオオクワだとちょっと事情は違ってくるんですが)



今回はF2(WF2)とF3(WF3)の2血統を1ペアずつ仕入れ、
組み合わせは
F2♂ × F3♀
F3♂ × F2♀

ペアリングが今回問題でした。
ドコがと云うと、累代が違うため勿論羽化時期も同じではありません。
そのため、成熟時期を待っていると早く成熟した側の血統が寿命を迎える危険性があります。
この2血統は幸いズレは約1ヶ月だったのでペアリングは成功しました。
2011 07 02_1917.JPG
しかし、やや危うい事に羽化時期が早い側の血統はフ節に切れ・麻痺がおき始めています。

さて、次はセット内容です。

マットにも材にも産む多産系なので、
マットはくわMat1週間入念にガス抜きし、
     (くわMatは我が家では手を抜いて使用するとことごとく失敗する)
材は例の(某店の)クヌギ夏菌材を、くわMatを溶いた水で加水後、
新聞紙を巻いて水抜き。
2011 07 02_1916.JPG
くわMatがよく利いて木肉がある程度黒ずんでいるのがお分かり頂けると思います。
いや、分かりにくいか(汗)

使用ケースはコバシャの小と中。

加水したマットを2~3cm堅詰めし、
樹皮・形成層を剥いだ材をその上に横置きにし
その周りをほとんどマットで埋めると云ういつも通り過ぎる内容。

その上に転倒防止の樹皮・木片を散らし、プロゼリーを配置し完成。

2011 07 02_1919.JPG
これがコバシャ小の様子、
これにはF3の♀を投入。

2011 07 02_1918.JPG
これがコバシャ中の様子、
これにはF2の♀を投入。

さて、これで1ヶ月後には……ウワッハッハッハッ[グッド(上向き矢印)]



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