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2011年最後で最大の蛹化 [〆ギラファノコギリ (ニルギレンシス亜種)]

遂にカウントダウンが始まった…

それは来年への残り時間という意味ではなく、
ある一頭の♂の羽化までに残された時間、という意味なのです。



さかのぼる事4週間ほど前。

CA3I0507.JPG
今月の初めにニルギリエンシスの入った5リットル蛹化ビンを覗くと、
そこにはポッカリと綺麗に空いた傾斜30°全長140mmの巨大な蛹室が
出来上がっており、中には皺が寄りはじめた幼虫が丸まっていました。


そして先日27日に観察したところ、
今にも蛹化するのではという様相の前蛹になっており
この時全長を計測したところ約93mm
ただしビンの外からの計測だと少々凸レンズ効果で大きく見えるので
実際の数値よりは大きく見えたはずだと思います。



そして翌28日の朝……



CA3I0544.JPG
蛹化!!

丁度脱皮が終わったばかりで腹もまだ膨らんでて大腮を伸ばしている最中でした。
普段内歯も無ければ湾曲すらしていないティモーレンシスの小っさな蛹に見慣れている自分に
とって、この蛹はまさに『THE ギラファ』と呼ぶに相応しい立派な体躯です。

というかこんな立派な形に蛹化してもらったのは人生で初めてです。

体液の循環が完了して夜に改めて外からノギスを当てて測ると、

 全長・約71~73mm (前胸背から交尾器まで)
 頭部・約56~58mm (頭部首元から大腮先端まで)

因みに大腮は左右で違い僅かに左が長いのですが右大腮での測定値です。
(ギラファとかメタリフェルってなぜか左側の方が発達しますよね~)


さて、こうなるといてもたってもいられない俺は
本棚から図鑑や雑誌を引っ張り出してギラファの写真にノギスを当てて
羽化予想を立ててしまいたがるんですよ[あせあせ(飛び散る汗)]

まず、ニルギリエンシスの最大値についてですが、
公で公表されている野外最大ギネスは
BE-KUWA10号に図示されている102mmなのですが、
飼育においてはその流通量の少なさから情報もほとんど無いのですが一応
ネットで調べてみると104~105mmの個体が存在するようです。

ギラファの写真にノギスを当ててみると、一定のサイズに達するための条件として

【100mmオーバーには】
 ・大腮の長さ>36~38mm
 ・頭部の全長>53~55mm
 ・上翅の全長>35~37mm

【110mmオーバーには】
 ・大腮の長さ>40~42mm
 ・頭部の全長>62~64mm
 ・上翅の全長>38~40mm

目安としてはこのくらい必要ではないかなァ…
ギラファは個体差がまあまあある虫なので、
同じ体長でも大アゴの長さが数mm違いが生じますし
何より大型ノコギリは飼育すると腹ボテ体型になりやすく
その分野外個体よりは比較的上翅の全長が割合長くなる傾向にあるのではと考えられます。

また、一部では蛹の体長から羽化体長を予測する試みもあり、
その実際のデータから試しに計算して見ると
この個体が73mmと仮定すると99.3~107.3mmになります。

勿論5リットルの気合を汲んでもらってこの♂には105mmUPで羽化してもらいたいんだけどなぁ~


   …結果は来年だな。


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