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ウルトラシリーズと云うドラマ (1974年作品) [テレビの話・・・]

今、家で取っている新聞「東奥日報」の夕刊に
県内野辺地町出身で、プロデューサーとして昭和特撮作品に大きく係わってきた
熊谷健について数回に渡り取り上げられています。

えぇ、今日の記事は虫は全くカンケーありません(汗)

代表的な作品を挙げると、
西遊記などがあるのですが何よりもウルトラシリーズに尽きます。

この熊谷健以外にも、成田亨と云った青森県出身者がこのシリーズに係わっていたので
ウルトラシリーズ関連の催しがあったりニュースに取り上げられたりすることが比較的多く、
このシリーズのファンである自分としては目にする機会が多く非常に嬉しいんですよこれが。

この新聞の記事を読んでいると、
読んで初めて気付かされる製作者側の本来のメッセージやコンセプトが見えてきたり、
他の特撮作品とどうしてこうも違うのか少しづつ分かってきたりと、
非常に興味深い内容です。
特に兄弟・家族の愛について描こうという想いが強く、
ウルトラマンでなぜそこまで兄弟の絆が描かれるのかという答えとしても見ることができます。
ウルトラシリーズ系のマニアなら是非とも読んでおきたい内容ですね。
(自分は飽く迄ファンのレベルですけどぉ)

さて、今日書かれていた内容が「かぐや姫」に関する内容だったので
今日の記事はそこから脱線して
TVドラマシリーズ『ウルトラマンレオ』に対する個人的な感想と概要を、
パパ~っと書いてみます。 え!? なんでウルトラマンレオ???



『ウルトラマンレオ』は、
TV番組としてはウルトラマン→ウルトラセブン→帰ってきたウルトラマン→
ウルトラマンA→ウルトラマンタロウに続く6作目のウルトラマンシリーズで
タイトル通り1974年からTV放送が始まった1話30分(CM込)の番組。

自分は幼稚園~小学生の頃から熱心にウルトラシリーズの番組をTVで観たりビデオを借りて
観ていたのですが、感じるところはそれぞれあれど、
(自分の)子供心に一番インパクトを受けたのがこのレオでした。
何がそこまで他のシリーズと印象を異にするのかと云うと、
おそらくはその戦慄・恐怖感を煽る演出や脚本が際立っていたからではないかと思うんです。
と言うのも、その前後のウルトラマンシリーズ(タロウや80)や他の特撮ヒーローものが、
怪獣や怪人が出てきても難なくやっつけてしまうという
今時の、子供向けでPTAも大人しくしてくれそうな展開であるのに対し、
この作品は、子供の目に見えて残酷な表現が顕著だからです。(飽く迄個人的見解ね)
普通ウルトラマンシリーズでは、
怪獣又は宇宙人は、ビルや家屋そして戦闘機を破壊するぐらいがお約束なのですが、
今作では同年にブームとなった「ノストラダムス」関連に大いに影響を受けており
曇天+大津波と云った世紀末感を随所に盛り込んだせいなのか、
防衛チームの隊員が壮絶に殺されたり、島が沈んだり地震で大きな地割れが出来たり、
惑星が接近して天変地異が起きたり、防衛チームが全滅したり
兎にも角にも「掟破り」な展開でした。
展開の思い切りのよさではGANTZエヴァンゲリオンにも通じる部分があるように感じます。
(後世の作品を引き合いに出すのは単なる説明下手なのでそこは謝ります)

怪獣・宇宙人の倒し方も他作品とは少し変わっていて、
普通は、まず最初に何らかの謎の事件が起こり、解決していくと敵との戦闘に突入、
戦闘機が大体潰されると最後に主役が変身し3分戦って勝利。
みたいなのがよくあるパターンなのですが、
今作で特にシリーズ前半でよくあったのですがまず敵が登場、
すかさず主役が立ち向かっていくが相手の猛攻に一度敗北
リベンジすべく修行(所謂スポ魂要素です)、再戦して新戦法で勝利。
と云った毛色が違った展開だったりします。
平成のシリーズなら、倒せない敵が出てきたら何らかの新兵器や新必殺光線技が次から次へと出てきて
「苦労せんのう~」と云うのが率直な感想でしたが、
レオについてはひたすら修行、修行修行なんです。
こんな修行する必要あるの!? ということまでしますからね(笑)
だからこそ、敵を倒すまでの展開がそれまでとは違うので斬新なイメージが今でも残ってるし、
必殺光線が次々出てくるそれまでのシリーズと違って「ほぼ肉弾戦」

何せこの頃流行っていた格闘モノと云えば、
この年代を知っている方なら直ぐ思い出せるでしょう。
 ↑↑そういうお前は何歳だよ!!
ジークンドーで有名なブルース・リーに他なりませんね。
当時は丁度ブルース・リー主演作品が日本に上陸したタイミングで、時系列としては
・1973年12月22日 『燃えよドラゴン』日本公開
 (この時ウルトラシリーズは『ウルトラマンタロウ』第38話のあたり)
・1974年4月12日 『ウルトラマンレオ』第1話放送
・1974年4月13日 『ドラゴン危機一発』日本公開
・1974年7月20日 『ドラゴン怒りの鉄拳』日本公開
・1975年1月25日 『ドラゴンへの道』日本公開
・1975年3月28日 『ウルトラマンレオ』第51話放送
ブルース・リーのブームど真ん中です。

新番組の主役として選ばれた真夏竜も、面接で「少林寺拳法が出来ると云うのが決め手だった」とまで言っていたとか。
そう云った背景からも、
本編では特に多彩な格闘シーンで観ていた自分も手足がビクビク動いていたものです(爆)
人間大の星人と隊員が肉弾戦に突入するというシリーズでは異例のシーンもありますからね。
自分が、バク転や腕無しでネックスプリングを出来るようになったのは完全にコレの影響です[いい気分(温泉)]
1974年当時の中学生ときっと同じです(笑)

重要人物が情け容赦なく殺されたりと、
ストーリーも全般を通して重く悲劇的描写が大きい展開なので
主人公もどちらかと云うと典型的なヒーローと言うよりは
悲劇の主人公と言った方が合ってます。
終盤なんて一人だけ生き残った主人公だけで怪獣と戦い続けますからね。
当時の流行として、ブルース・リーの影響の他に、「もし今日本と云う国が災害により甚大な被害を受け国土の崩壊・経済の停滞が起こったらどうなってしまうのか」などと云う終末論を押し出した『日本沈没(小説及び映画)がヒットしたタイミングでもありました(映画は1973年12月29日公開)。そのエッセンスも取り込み、第1・2話で東京南沖の小島が沈没するストーリーはまさに日本沈没のプロローグと同じ(日本沈没は小笠原諸島の小島)
不安を煽る演出は、先月までワキャワキャと終始明るい雰囲気だったタロウの時と対極であり、どこか子供受けも悪かったとまで話を聞くほどの徹底ぶりです。
そうした話だからこそ、サブキャラとして何度か別のウルトラマンが登場した際は感動しますね。
(主人公の弟が登場するという点では、熊谷健の描く兄弟愛が見て取れます)

で、ここまでシリアスな部分を強調して触れてきたのですが、
だからと言って実はそこまで暗い番組でもないんですねぇ。
実はウルトラシリーズでは一番コメディ色が強い作品だと思うんですな。
悲劇的かつ孤独で救われない残酷な展開が多いので、対照的な明るい話もいくつか作られていったんでしょうね。
シリアスな本筋の所々で盛り込む完全にコメディ一色の話は色々な意味で・・・イイ[グッド(上向き矢印)]





因みに、レオとかぐや姫で何が関係あるのかと云うと、
話の中で竹取物語を題材にしたエピソードがあるんですね。
月星人(だったっけ)の女性を迎えに来た使いの怪獣とレオとの
月光が照る中の論戦(!?)が印象的でしたが
ずいぶん昔に観てから久しいので詳しい内容を忘れました[あせあせ(飛び散る汗)]
また観たいなァ・・・

ウルトラシリーズ随一の熱血モノ、そんな作品ですね。




あ、虫ブログとして最後に付け加えるとしたら、
第25話はカブトムシの話でした(笑)



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