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No.6・TANTO採集 [日昆 採集記 【2012年】]

さて…出撃予告してしまった以上書かないといけない
(と云うのがこのブログの意味不明なルール)のですが、
まぁ採れた虫については大したものが無かったと云う事を先に記しておきます。


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  23日(月)

いつもは、自分が車を出しNo.2とNo.6の自宅まで行って彼らをもぎ取ってくるんですが、
今日はNo.6が車を回してくれるとの事。珍しい!!

いつものように少し遅刻して到着。

道具を積んでから続いてNo.2を載せ、
遅れを取り戻すように急いで山を登ります。
夕方の時点で空気感が良さ気だったので期待していたのですが、
No.2を車内で待っている時に感じる分には、妙に空気が冷めてきたような手触りが…

No.6 「山はもっと寒いだろうな。」


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CA3I0973.JPG
八甲田を走る車中、
自分は助手席にいたのですが中々息の詰まるドライブが続きました。
そんなに俺と(ドライブテクが)変わらないような気もするんですが、

No.2 「オメェの方が断然(運転)怖ぇぇーよ!!!!!!!」

標高が高くなってくると、
霧が濃くなってきました。
何か嫌な予感がしてきました。


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まず最初に着いたのは十和田市の灯火メジャー産地。

心配していた霧は晴れていたんですが、
やや空気が透き通った感があり思わしくない様子。

外灯回りを始めると早速外灯にパスンパスンとぶつかるクワガタの音が。

CA3I0974.JPG
まずは1頭クワガタの姿を確認する事が出来ました。

歩きまわってみると、
は沢山飛び交っている様子が見られます。
また、段々ハサミムシが出てくるようになり夏も後半戦と云う雰囲気を醸しています。

他の採集者も数組居り、
クワガタ自体はあまり数を見つけるには至りませんでした。

飛来密集地から外れて暗めの場所を確認している途中、
CA3I0975.JPG
クワガタじゃないですがハサミ繋がりでサワガニを発見。可愛い(笑)
サワガニと戯れていた間、後の2人はネコと戯れていました。何やってんだ君ら…

想像はしていたのですが結局大したものは採れず、
サワガニを逃がし車に戻りました。


時刻にして午後10時半ごろ、来た道を戻り十和田を後にしました。


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次に目的地としたのは、
これまで灯火採集で訪れた事が無かった場所。
クワガタ採集地としてはあまり挙げられる事が無いのですが
この一帯の外灯ではどのような様子なのか気になっていたので
一度見てみようと思っていたのですが…

さて、そのエリアに到着したのは11時過ぎ。




しかし…ここで思わぬ騒動が。



道に迷った(汗)


ぐるぐる同じところを回ったり見慣れない道路が出てきて混乱状態に…
こんなところあったっけ?と全員で周りを見回しながら
なんとか自分たちの居場所を確認し、外灯周りで虫を観察することに。

周囲には距離を置いて点々と外灯が点いており、
各々で散らばって探索を始めたのですが…

流石青森の採集者にはそっぽを向かれている地域、殆んど甲虫の姿がありません。

梅雨明けしていないこの時期、霧も立ち込めるほど温度も下がっている以上
この日はどうしようもありませんでした。



しかし、懐中電灯をササ藪に向けた時、意外なものを発見しました!


CA3I0976.JPG
昆虫ゼリーの空袋です。

採集者がまず無視するこのような場所でこんなものが見つかったのには驚きました。
袋を見るとダイソー(100均)の物だと分かったので、
おそらく県外からの旅行客や周辺施設の関係者が捨てた物かもしれません。

そんな事を思いつつ探していると、
別の場所からNo.2かNo.6がクワガタが来ている証拠である
ミヤマクワガタ♂の頭部を発見。

続いて外灯回りで移動している最中、
一部の外灯の明かりがパッと消えてしまい周囲は真っ暗、
俺とNo.6がビビって「うわォヮァァぁぁああああああ!!!!!!!!」と急いで車に戻ってくると
もう一人のメンバー・No.2がどこにも居ない!
と思うと向こうから奴さんが冷静にトコトコ歩いてきて、
無駄に盛り上がって体力を消費した自分達は、
残った僅かな明かりを探索。

おそらく♀のクワガタと思われる甲虫を6~7m頭上に確認したのみで
他はガのみ…
飛んでいたクワガタを捕まえたかったのですが、
結局手の届かない場所に着地し詳しい種類は判らず仕舞いでした。

と云うワケで、
このエリアの探索も終える事に。
時刻は、0時を回っていました。

  24日(火)


車に戻る途中、岩に付いていたいつもよく見るガが交尾していたので無駄に写メる。
(キベリネズミホソバ)

CA3I0977.JPG

外灯調査を終えた後、次は山道を歩いて調査する事に。

CA3I0978.JPG
しかし、しばらく歩くと山道が塞がって行き止まりになっていました。
結局大して歩くことなく道を戻りました。
周囲はブナの幼木~成木が多くあまり樹種にバラエティさは見られませんでした。


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続いて別の場所へ到着。

今度来た場所は、大きく開けた山の間に掛かる橋。
この橋にも外灯があるのですがこちらもまず見に来る事はほとんどありません。
山の間、つまり谷に掛かっているので非常に風が強く
体重が乗っている甲虫はあまり見かける事が無いからです。

しかし、到着してみると運よく無風

夜の景色を楽しみながら叫ぶNo.2達を尻目に外灯回りを始める自分。
すると早速、

CA3I0979.JPG
小さなミヤマ♂が外灯の真下にチョコンと佇んでいるのを発見。

そこから漸く火が入ったのか、3人で橋をローラー作戦で隈なく見ていきました。

結局見つからず橋を渡り切ってしまった我々は、
たもとの建物を見てみる事に。

CA3I0980.JPG
そこは夥しい数のGAGA!
ガ屋にとっては選り取り見取りの光景(画像の分だと少なく見えますが)
No.2のテンションが上がります(苦笑)

No.2 「やべぇ!!!! コイツかっけくねぇ!!!?」

そしてこの頃お気に入りのザトウムシを発見し歓喜の声を上げる彼。

そんな盛り上がりを見せていた次の瞬間!!



 ブボボボボ・・・ペシッ


No.2 「えッ!!!? ミヤマ!!!」

CA3I0981.JPG
先ほど見つけたミヤマ♂を自分の袖に留まらせていたので
「逃げたか!?」と思って見たらちゃんと自分の腕に留まっている…と云う事は…

明かりに向かって飛んできた別の個体がNo.2に着地したと云う事なようです。

No.2 「やっぱり俺(虫に)愛されてんだって(笑)」


周囲には誰も居ないので橋の周辺で暫らく遊びつつ、
外灯を何度も見回っていました。
結局採れたのはミヤマが♂×2・♀×2だけでした。

その後、さらに谷の歩道に降り散歩を開始。

雨と風の影響で、この一帯も立ち枯れが折れて転がっているものが目立ちます。
疲労とカに襲われ珍しくNo.2が「戻ろう」と言い出し、
自分も疲れたのであまり奥まで進まず戻ることにしました。


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CA3I0982.JPG
空も白み始めた頃、漸く山を下りました。

途中、No.6の家の小屋に寄り、さりげなく休憩した後、
俺とNo.2で「No.6はまだカブトを見てないから連れていくか」と云う事で話はまとまり
ホームグラウンドで樹液採集しに行く事になりました。


…………………………


時刻はもうAM5:00を回り、ポイントに到着。

いつものように我が物顔で樹液を吸うカブトムシ達が見えます。
CA3I0983.JPG

CA3I0984.JPG
No.6が1頭増やしてしまい↑↑これはヤラセ画像になってます。

ミズナラの根元にはスジクワガタ♂がひっそり樹液を吸っています。

見る物は見たので、
さて帰ろうと車に戻る途中、往生際が悪い自分は
「そう云えばあそこのヤナギは今どうなっているのだろう…?」と気になり
一人その場を離れて様子を見に行く事に…

そのヤナギは、林からそう離れていない草原・砂地中心の広い場所に
点々と生えている灌木の中に混ざって生えているのですが、
去年No.2と新ポイントを探しに来て初めてこの場所を見つけた時
残念ながらクワガタが居る痕跡は無かったのですが…

枝を見てみると、去年は無かった枝に付く傷が、所々に付いているのを肉眼で確認!!

ぇ…? これって……居るんじゃ…

と希望が見えてきたところに現れたのが、

CA3I0985.JPG
アカアシ♂

小さな♂1頭ですが、学区内でこうした光景を目にするのは少々感じる物が違います。
鼻息を荒くして、走って2人の元に駆け戻ります。

俺 「ちょっと来てくれ!!! ハァッ…ハァッ ヤナギに居るぞ!!!!」

この時にはもう2人の表情が「もうめんどくせーよ…」と言っていたのは間違いなかったです。

3人で見に行くと、
先ほどのアカアシだけにはとどまらず
枝先にはスジ・ノコギリ、樹幹にはカブトが齧り付いています。

CA3I0986.JPG
一通り観察を終え、漸くこの日の採集は終了しました。

26日、青森県も梅雨が明け暑い夜が本格的に始まりました。
外灯にはカメムシが大量に集まり始め、エンマコオロギが出てきました。


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