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強い虫 [〆グアンシィシカツノ]

夏。

飼育・採集と記事ネタが溜まりたい放題なんですが、
書く時間がなくなって放置気味です。
言わせていただきます、ネタは溜まってるんです。
採集記や、オオクワの採集についての考察なんかも書こうと考えていたんですが
時間の都合で断念です。

先日、こんなものを見つけました。

CA3I1004.JPG
これはとある公園の外灯の柱なんですが、
地上1mの高さにガーゼが張り付けられ、そのガーゼにクロヤマアリがたかっています。

この外灯はクワガタやカブトが飛来する採集ポイントでもあるので
おそらく近所の小学生が採集目的で砂糖水でも浸み込ませて設置したものなのでしょう。
(夏休みシーズンなので自由研究用にアリのワーカーを確保する目的かもしれませんが)

今この時代でも昆虫採集に興味を持つ少年がいる事は嬉しい事ですね、
後は設置したガーゼを放置しなければいいのですが…


さて、今回は時期的にはあまり要らないと思われがちな?飼育ネタ。
大図鑑にならって大抵の人は現在「シカノコギリ」と呼んでいるシカツノです。
(私は頑なに「シカツノ」で通します 笑)

シカツノの記事は割り出してから書いていないので10ヶ月振りです。

割り出した幼虫は2頭の♂をカワラ菌床に入れた以外は
全部90ccマットに投入後、カップ組は交換無しで羽化。

前向きな考察をするとしたら、
この種は狭いスペース・極度の乾燥等、非常に過酷な環境に耐える事が出来る
と見てよさそうです。

そして、カワラでスタートした2頭は、
今年2/1に800ccPPと1400ccクリアのボトルに投入。
それぞれ外から蛹室が見えなかったので5/4に掘ってみると、
CA3I0758.JPG
双方羽化していました。

まずは小さい方から。
CA3I1007.JPG
52.5mm

2011/10/27 割り出し KBカワラ菌床600ccガラス(少々乾燥気味)
2012/2/1 KBカワラ菌床+カワラMO混合1400ccクリアボトルへ 9.7g
     5/4 掘り出し 羽化確認

CA3I1006.JPG
55mm

2011/10/27 割り出し KBカワラ菌床+カワラMO混合600ccガラス(少々乾燥気味)
2012/2/1 KBカワラ800ccPPボトルへ 11.2g
     5/4 掘り出し 羽化確認

エサ交換時に体重を比べずただ順番に掘り出したものから菌床に
投入していたので、交換時のボトルが両者逆にしていたら
どうなったか悔いが残るのですが…まぁ50mm台半ばが出てきたので満足です。

CA3I1010.JPG
さて、約2~3mmのサイズ差としていながら
体格は結構違います。
それがこの大腮の湾曲の強さの違い。
CA3I1009.JPG
小さい方に大して大きい方は大腮先端が大きく下に湾入しています、
角度にして10度程度ですが、見た目にしてみれば非常に違います。
大腮を抜いた胴体部分だけで見れば3mmもの差があるにもかかわらず
サイズとして伸びにくいと云う事ならば、
幼虫時代に体重を増やしても羽化サイズが一定まで達すると詰まってしまう
と考える事も出来そうです。

丈夫で飼育向けと云われる本種でも、
もしこれが当てはまるなら60mmオーバーは中々難しいかもしれません。
まぁこれはあくまで安易な想像ですが…





さて、話変わって割り出しを終えた後、
親個体がどうなったのか…
成長・成熟が速い種類なので、交尾・産卵を終えると瞬く間に寿命が来るのかと
思っていたので、温室の外に管理ケースを置いてペアで余生を送らせていたのですが…

CA3I0942.jpg
まだ生きています。

羽化してから1年は経っていて、それでも1年は大して驚く事は無いと思いますが…

越冬時のケース内容ですが、
デジケースHR-1に微粒子マットを1cm程薄く敷いた上に多少樹皮を散らしただけ。
それを、時に0℃近くまでなる冬の自部屋に置いていたわけです。
(厳冬期に最低平均4~8℃付近)

この温度・環境で越冬出来ると云う事は、
つまるところこの種は冬眠できると云う事で結論できるんじゃないでしょうかね?

冬眠、つまり寒い時期に活動を休止しジッと耐えるわけで、
勿論この間エサを与えてはいません。

活動再開後も、活発に活動し触角・脚部の末端神経もきちんと生きており、
非常に丈夫なようです。
本種が飼育に向いたクワガタであると言われるのは、
幼虫飼育・成虫飼育共に言えるようです。


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