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2014年ニルギリエンシス途中経過 その1 [〆ギラファノコギリ (ニルギレンシス亜種)]

今期ニルギリエンシスは9頭幼虫がおりました(←過去形です)

番号管理をしてそれぞれの経過を細かにレコーディングしているのですが
現在の状況を並べてみると、

【1】:♀。羽化済み
【2】:♀。蛹
【3】:♂。幼虫
【4】:♀。羽化済み
【5】:♀。羽化済み
【6】:♂。幼虫
【7】:♂。
【8】:♂。幼虫
【9】:♂。死亡

【9】の個体は、エサ交換の時に人為的なミスを犯し他の幼虫に咬まれてしまったため
体液が流出し弱って亡くなってしまいました。
非常に悔やまれます。


さて、現在いる計8個体は
雌雄比が丁度1:1に分かれているのですが残念ながら♀は1個体を除き
全て成虫になってしまいました。
温室の底部に置いていたのですが、
およそ10~20%蛹の期間が延びた程度で♂との羽化ズレに歯止めが掛かりませんでした。

非常に厳しいのですが♂の中で何とか1頭だけ、
早熟だった個体が蛹化しておりました。それが【7】の個体。
去年秋に行った最後のエサ交換の時点で幼虫体重32.8g頭幅14mm
いかにも小さかった個体です。
尚且つその個体だけもう身体が黄色かった事もあり
兄弟個体の内最も羽化サイズが伸びないであろう個体なのは明白でした。
出来れば兄弟中最大のものを次世代の種親に使いたかったのですが、
おそらくこの個体を使わざるを得ないでしょう。

この個体は、劣化し始めた菌床内での蛹化だったので、
粘菌の蔓延など諸々の事情があり今回は観察用に人工蛹室に入れる事にしました。
CA3I1582.JPG
最も小さいとはいえ流石に長歯にはなってくれました。
このあたり、飼育ミスを血統(餌慣れ)がカバーしてくれてるのでしょうか…



後々蛹の体長と羽化サイズの関係を計算できるように
サイズを測ってみると↓↓


CA3I1583.JPG
全長:61.8mm 頭部のみ:51.6mm

前期に羽化した102mmの死骸や図鑑の写真と比べても、
やはり当たり前ですが100mmに届きません。

最低ラインで88~90mm、もしいければ94~96mmと云った感じです。



 因みに、観察していてよく分かったのですが
 ギラファノコギリの♂は長く立体的な大腮の形状が邪魔になって
 下手に蛹室の幅が広いと、うつ伏せになった時に腹が浮いて
 回転運動ができなくなる危険がありますね。
 強めの傾斜をつけて蛹室を掘ればそれも解消されますが、
 それを考えると本種の♂幼虫が度々斜めに蛹室を作ることはなかなか合点がいきますね。



前期はクリアボトル1400ccで手抜きした所為で
87mmくらいの個体が数頭出てしまったので、
容器だけは大きく…と思ったんですがそれも出来なかった上
去年の夏場は温室内の温度管理を怠っていたのでその弊害が出たという形なのでしょう。
他のほとんどの幼虫の頭幅も3令に加令した時点で小さめだったなので
今回は現ギネス個体に匹敵する個体はおろか
前期最高の103mmにすら届くかどうかといった状況です。



ただ1頭、
【3】の♂個体のみ、去年から他の♂幼虫と違う温室にて管理し
エサも異なっていた所為か、頭幅・体重共にギネス個体に近いところまで来ています。
(まぁ正直ニルギリとしてもあのギネス個体の最終体重はそれほど重くないのですが…)

この個体は最初、1400ccのカワラ菌床で飼育していたのですが劣化後
そのままで暫く放置した後、あまり大きくならないだろうと思って
去年秋に同じボトルにマットをテキトーに詰めて放置かましていたんですが、
ボトルの外から見ていると段々、



「あれッ!!!? ちょっとなんか意外とデカくなってない!!!?」


当初そのまま適当に羽化してくれよと思ってノーマークで放置していたのですが、
こうなってしまうと気になってしまって
先日交換してみました。

ボトルを掘ってみると、
小さい容器に入れていたのが惜しいくらい
ボトルの下半分に目一杯空間を取って居食いしています。

CA3I1581.jpg
体重はこの通り、40gいってないのですがまだ身体も白く伸びしろがありそうです。
頭幅も17mmあり100mmを越えるポテンシャルはありそうですが、


……………用意していたマットの容量の問題で、
大容量のビンが使えなかったのは誤算でした。

しかも、その使用したビンは、
『広口2000ガラス瓶』とか云う名称で売られていた物で
てっきり名称から察するに2000cc=2リットルの容器だと思っていたのですが、
「なんか2リットルの割に小さいような感じがする…」と気になり
幼虫を投入してエサ交換を終了した後に別の同じ種類のビンに水を入れて
容量を量ったら1400cc(交換前のクリアボトルと大差無し)しかない事に愕然。

結構間抜けな見当違いをしていた事になんか力が抜けてしまいました。

大丈夫だろうか………?(汗)
逆に考えれば、このサイズのビンでどこまで大きく出来るか見ものですよね。

ネットで見ていると、フローレスのケイスケ亜種だと
このくらいの容量でも110~115mmが十分羽化出来ているみたいなので
本亜種でギネス超えする分には空間的な問題は無さそうなんですが…

このまま羽化まで交換なしで引っ張ってみます。



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