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青森県産コクワガタ市町村巡り 「田舎館村」 [日昆 採集記 【2014年】]

先日の「板柳町」編から続く部分がありますが、
青森県には、現在
aomorisityousonn.gif
津軽
 ・青森市 (あおもりし)
 ・弘前市 (ひろさきし)
 ・黒石市 (くろいしし)
 ・五所川原市 (ごしょがわらし)
 ・平川市 (ひらかわし)
 ・つがる市 (つがるし)
 ・外ヶ浜町 (そとがはままち)
 ・中泊町 (なかどまりまち)
 ・今別町 (いまべつまち)
 ・蓬田村 (よもぎたむら)
 ・平内町 (ひらないまち)
 ・鶴田町 (つるたまち)
 ・板柳町 (いたやなぎまち)
 ・藤崎町 (ふじさきまち)
 ・田舎館村 (いなかだてむら)
 ・大鰐町 (おおわにまち)
 ・鯵ヶ沢町 (あじがさわまち)
 ・西目屋村 (にしめやむら)
 ・深浦町 (ふかうらまち)

南部
 ・八戸市 (はちのへし)
 ・むつ市 (むつし)
 ・十和田市 (とわだし)
 ・三沢市 (みさわし)
 ・大間町 (おおままち)
 ・風間浦村 (かざまうらむら)
 ・佐井村 (さいむら)
 ・東通村 (ひがしどおりむら)
 ・横浜町 (よこはままち)
 ・六ヶ所村 (ろっかしょむら)
 ・野辺地町 (のへじまち)
 ・東北町 (とうほくまち)
 ・七戸町 (しちのへまち)
 ・六戸町 (ろくのへまち)
 ・おいらせ町 (おいらせちょう)
 ・五戸町 (ごのへまち)
 ・新郷村 (しんごうむら)
 ・南部町 (なんぶちょう)
 ・三戸町 (さんのへまち)
 ・階上町 (はしかみちょう)
 ・田子町 (たっこまち)

この40市町村に分けられていて、飛び地になっている市町村も加味すると43になります。
その内個人的にコクワガタが得難い・個体数が少ないと思うのは
・鶴田町
・板柳町
・藤崎町
・田舎館村
・六戸町
・おいらせ町
の6町村と考えられます。

その要因として
1・・・住宅地(居住用区域)として地理活用されている土地が大半を占める
     (つまり森林地帯がほとんど無い)
2・・・住宅地以外の場所は工業地帯・果樹園・水田に利用されている
     (果樹園の場合は幼虫のエサ木として活用されるにはされる)
3・・・平地でほぼ全域で人家が広がっているため身動きがし辛い
     (泥棒に間違われて警察沙汰になる危険が高まる)
4・・・上記を踏まえた上で、各町村それぞれの面積が狭く範囲が限定される

ただしこの内、
津軽地域4町村に比べ南部地域の2町は地理的面積がやや広く、
地図上でも一部地域では民家が少なかったり無かったりと『完全に全域が住宅地』と云うほどの町ではない上『事実採れる』と云う情報もあるので、
あとは自分で捕まえられるかどうかと云った感じなようです。

なので、個人的に確保が難しいのは
田舎館村
板柳町
の2町村となります。
鶴田町については、町の西部・津軽富士見湖周辺以西の環境ならば少なくとも生息はしていると思われるのでここも「あとは自分で採れるかどうか・・・」の問題かと思います。

藤崎町のほうも地図でよく見てみれば
西部には非居住地域があり、自然公園や河川敷の林もあります。
町の広報ではカブトムシやクワガタが居ることも認知されているので、コクワガタの生息には問題はないと言えます。

残る津軽2町村の内板柳町産は既に今月初めに採集成功していましたので
あとの不安要素は「田舎館村」だけです。


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田舎館村は面積22.31平方km(県内一、市町村面積が狭い)
県内有数の米所として知られ、村域の55%が水田である(勿論村全域が平地)。
水田の遺跡も多く見つかるなど稲作の歴史が古い土地でもあり
今や他県にも広まった『田んぼアート』の始祖でもある。
(東奥日報社「新平成の大合併あおもりマップ」より一部引用)



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  10日(火)

この日の行き先は、
青森県一コクワガタ採集が難しいと自分で位置づけている田舎館村

ここだけは正直言って「コクワは居ないかもしれない」と思う土地と言える。
その難しさを感じた要因については後々紹介するとして、
この日
・俺
No.2
No.6
の3人で出撃した。

山を越え、津軽平野に出た我々は国道7号線を南下し目的地を目指していたのは陽もとっぷりと暮れた夜の事。
勿論その手前、集合時間を午後8時に設定していたにもかかわらず実質9時出発になっていた、と云ういつも通り過ぎる展開があったのは言うまでもない。

前述の通り、村の面積の半分以上が田んぼと云うとんでもない(?)ところで、
地図上ではなんとどこにも広葉樹の記号が印刷されていないというだけでこの村のハードルが高いことは判る。
ただ一応リンゴ園も所々に存在するので幼虫が生育するには条件は悪くないと思えるが、問題は成虫の集まる木があるかだ。


実はこの前の日曜(いや土曜だったかも)に一度だけ、
自分一人でこの村の中を車で走って成虫の居そうな場所を探したのだがダメだった。
板柳町の時の記事でも一度書いているが、
こういう土地の場合、探す場所は限られていて
公園(緑地公園)
寺院
河川敷
を探す他にまず見る場所は無い。
人が住んでいる地域のため外灯はどこかしこで点いているので、勿論灯火採集で採るなんてことも絶望的である。
この日時間的な都合で全ての場所を回ることは出来なかったが、
寺院では勿論全て空振り(居たと思えばやはりゴキブリ)だった。

この村には、浅瀬石川と云う川が流れており
自分はこの河川敷が怪しいと睨み川沿いを見ていったのだが、
悲しい事に河川敷は(ほぼ)全てがニセアカシア(ハリエンジュ)一色!!! 他の木が1本も無い・・・これではコクワガタなどかすりもしない。

実は後で調べて分かった事ではあるが、河川敷で増え続けるニセアカシアには村でも手をこまねいていて、不定期的に伐採したり、申請した者に伐採許可を与え無償で材木資源として活用させるなど対策を講じたりしている程、この河川敷の問題は大きいようだ。


村内の河川敷を全域に渡って調べてはいないので確定的な事は言えないが
田舎館では川沿いを調べるのはあまり得策ではないと考え、
地図とにらめっこしながら神社と公園を回っていくことにした。

元々まとまった林が限定されていて余計な木が生えていない地域なので、
採れるか採れないかの結論は早々に出そうだ。

小さな神社を訪れる。

小さな公園を訪れる。

車を停め、早々に懐中電灯を持ち車を出る。
少し前までは、3人の採集の時は車を停めて外に出てルッキングを開始するまでダラダラダラダラ・・・モタモタしていたものであるが変わったものだ。・・・まぁ、色々あったからな・・・。


ヤナギよ・・・在れ・・・!!!!)
サクラよ・・・在れ・・・!!!!)
そう期待しつつ木を見て回る。


神社には、1:マツ、2:サクラ、3:イチョウの順の多さで植えられているが、どの木にも勿論成虫は付いていない、
管理されているので枯れ枝は綺麗に処理されておりその処理された枯木の姿もない。
幹に付いているのは、例の如くゴキブリだけ。
これを何ヶ所と回って繰り返した。


公園は、花見時の見栄えを考慮してサクラを中心として植えられているところが多いが、やはり平地で人の手の入れ易い土地柄であるため、整備がしっかりなされていて枯れ枝は全て綺麗に切られていてクワガタの気配が微塵も感じられない・・・


右往左往しながら次々ポイントを潰していく。

CA3I0004.JPG
夜道ではあるが、ほとんどが水田と云うのが視覚的にもよく分かる。
遠くの道路の外灯が道に沿って並んでいるのが見える。
(ケータイ画像ではよく見えないが・・・)
そして自分らが居るところから見通せる一番奥はもう田舎館村の外なのである。
それだけこの田舎館は狭いのだ。
木も、1本1本が単発で生えているような環境で、
まとまって生えているように見える所と言えば、川沿い、神社、公園、そして人家の庭ぐらいだ。


今度はこんなところはどうか・・・? と地図の中を指差し、
じゃあ今度はそこに行ってみようとまた車を走らせるその途中
「あ、ここにも神社あったか」と未チェックの神社の存在に気付き
民家が立ち並ぶ中その神社の前に車を停めまたチェックを始める。












入り口から順に見ていった2本目だった。











CA3I0001.JPG
★Θ〆〒¢~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!

後から付いてくる2人の元まで踵を返しダッシュで引き返す。

No.6 「うわォッ!!!!! 怖ェェェ~よいきなり(焦)

No.2 「屍人みたいに迫って来るな!
     (『屍人』=テレビゲーム「SIREN」シリーズ参照)

コクワでここまで狂喜したのは俺だって初めてなんだよ・・・

記憶が曖昧だが、たしかイチョウの木だったはず。
枯れてもいなく樹液も出ていない「電柱」のこの木の幹に不自然なほどペタっと張り付いていたのが不思議でならない、移動中に付いたところだった、ということだろうか・・・
CA3I0002.JPG
しかも嬉しい事に大歯型で4cm代半ばくらいある大型個体。
何故か今年は全体を通して大歯ばかりで4cmを下回った個体はまだ見ていない!
(まぁ見た数がまだ多くないだけかもしれないが)

居てほしかった、が望みの薄かった田舎館産を発見し狂喜にはしゃぐ俺を尻目に
「まぁ、居たけどな・・・?」くらいのテンションで他の木を探すNo.2&6・・・

この神社は住宅密集地の中にあり、
隣接するおそらく個人の裏庭の林の中がここのコクワ達の発生源だと思われる。
流石に他人の家の敷地に入りこむことは出来ないので、
周りで何か他に採集の手掛かりはないかとウロウロする。
                           (ヨッ!不審者!)

CA3I0003.JPG
神社内の様子を引き目に撮ってみたがやっぱりほとんど映らない・・・

近くの田んぼから(と云うか住宅地の外はほぼ全て純然たる田んぼ)
地鳴りのようなカエルの鳴き声。

神社の裏手に回って周囲の環境を確かめていると、
No.2が呼んでいる。
奴が声を張るとしたらまさか・・・!!!?








No.2 「見つけたからな」




CA3I0005.JPG
メ!!!!!ス!!!!!

木の壁に張り付く♀個体をNo.2は発見したのだった。

今日1日で1ペア揃ってしまうなんて、
にわかに田舎館産の希少性を疑うほどに展開が出来過ぎている・・・




結局これで標本箱に入れる必要のある分は採れてしまったので、
この時を以って田舎館村のコクワガタ採集は終了した(してしまった)

40市町村回らないといけないので一つの市町村に時間と日数を掛けないのは良い事ではあるから、たった2度の調査で採れたならそれでいいか・・・



田舎館村 コクワ♂.JPG
42mm

測ってみるとまぁ普通に中途半端に大きいサイズである。
体表面をよく見ると、少し普通のコクワにしては艶消しに見えるが、
脚の動きが緩いので去年活動からの越冬個体ではないかとも思える。
体表の艶消しは摩擦によるものには見えないんだがなぁ・・・


田舎館村 コクワ♀.JPG
30mm




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