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2014年度羽化報告 ニルギリエンシスギラファノコギリクワガタ =2= [〆ギラファノコギリ (ニルギレンシス亜種)]

もう7月が終わっちゃうんですよ! 夏がもう終わってしまうんですよ!
焦燥感にまみれている会長です。どうもこんばんは。

先日、日中にとある駐車場で、トンボの産卵シーンを目撃。

ただし・・・
そこ水面じゃなくてトヨタ・プリウスのフロントガラスだよ・・・
明らかにプリウスに打水産卵していました。
トヨタ車ってフロントガラスかなり斜めに張ってあるからなぁ、
ガラスに映りこんだ空の景色を見て水面だと勘違いしたんでしょうね。

トンボの複眼って頭部全体を覆っているようになっているので、個眼の向いている方向にそれぞれ見えていると思いきや実は視界は主に2つの範囲に分かれているんだったかなたしか・・・?
前方・上方と、下方の2方向でしたっけ。
そうなると、空と地上を見比べて水面を識別する仕組みになっているという説も考える事が出来ますが、もうそういう研究は終わっていてトンボ界ではこのあたりの話は常識的な範疇なのでしょうかね・・・ちょっと気になりますね個人的に。



さて、本日はニルギレンシスの今期分の最後で最大の羽化報告です。

今期飼育分で最終的に蛹化までこぎ着けた数は8頭
その内♀4頭はとっくに前頭羽化していて♂は前回の羽化報告分の1頭のみを紹介したのですが、今回はその他3頭のその後の状況・結果を報告です。


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まず、1頭目

1700ccのガラス瓶に特殊マット(ただの使い道の無かったマットです)を詰めて蛹化させたのですが、
なんと奇形

羽化までこぎ着けられるか心配だったものの先日無事羽化しました。

因みに画像はなしです。


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続いて2頭目

これが今回最もサイズを期待できる候補。
1本目マットから菌床に交換し、最後は蛹化ビンとして5リットルビンにマットを堅詰めして投入後無事蛹化。
蛹は見る限りギネスほどの大きさは望めないもののこれはサイズを測るのが楽しみだ、と羽化を心待ちにしていたのですが、なんか様子がおかしい・・・

蛹がほとんど動かない・・・

雰囲気の話ですがなんとなく生体反応が無いんです。
死んでいるのかと何度か心配にはなっていたものの数日後には体位が変わっていて取り敢えずホッとするという繰り返しでした。
蛹化してから1ヶ月ちょっと経って色が付いてきて「やっぱり生きてたんだ」とこれまた一安心した、
その数日後のことでした。
この蛹がもうそろそろ羽化しているはずだと思い出し、
勇んで(?)ビンの中を覗いてみるとやはりもう羽化して翅も色付いていました・・・
・・・が、なんか様子がおかしい・・・

もう力尽きて死んでいました。
見れば後翅に水が溜まっていて羽化不全していたんです。
頭部にはそれなりの白カビが浮いていています。

あとはする事と言えばノギスをあてることだけです。
上翅は先っぽの方が開いているものの測ることはなんとかできました。

サイズは、あれだけ期待しておきながら・・・ギリギリ100mmいった程度でした。

前回の記事で書いた『100mm台に乗れそうな気があまりしないと云うコメントもだいぶリアルになってきました(汗)


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これが最後の3頭目

採卵時のカップより最初の交換で投入した古いカワラ菌床ボトル1400ccがすぐさま劣化して泥に。
投入後2ヶ月で同じボトルにマットを詰め替えて再投入。
その2ヶ月半後に同じ容量のガラスビンにマットを堅詰めして蛹化ビンとし投入。
蛹化の後危なげなく無事羽化しました。
CA3I0022.JPG
6月下旬の事です。

データ・・・
【産地】インド タミルナドゥ州 ニルギリ高原
【累代】F2 (親 ♂102mmCBF1×♀47mmCBF1)

ニルギリエンシスギラファ.JPG
CA3I0091.JPG
CA3I0087.JPG

2013年5月12日 卵割り出し プリンカップ120cc マットへ
     8月13日 2令 1400ccクリアボトル カワラ菌床(KBファーム:長期保管品)へ
     10月14日 3令 同ボトル 月夜野くわMatへ
2014年1月3日 1400ccガラスビン 同マットへ 39.2g 頭幅17mm
     4月13日 蛹室確認
     5月13日 蛹化確認
     6月22日 羽化 103.8mm

ギネス更新はなりませんでした。
が、それでもエサや容量の問題を考えると随分大きくなってくれました。
基本マット飼育で今期最大が出たという事が、
つまるところ菌床飼育に置いて温度管理が杜撰だったという証拠に他なりませんな(汗)
そうなると、もしマットでもう少し大きな(3リットル以上の)ビンで飼育していたら105mm台は狙えたのかなぁなんて事はどうしても考えさせられてしまいますね。
まぁ大食漢のギラファ♂でも、容積云々よりも居食いする事の方が大事なのかも知れませんが・・・


さて、それはそれとしてギネス更新が成せなかったのであとは純粋に羽化個体を見て慈しむだけなのですが、
個人的に気になる事が・・・

菌床とマットでそれぞれ羽化した個体の大腮の形が微妙に違うんですよねぇ。
クワガタ飼育で様々言われている事ですが、
『材に入れると綺麗な形で羽化する』とか言われるように
ギラファでもその傾向は当てはまります。
個体差・・・と云う事ではなくて、やっぱり菌床とマットでそれぞれ造形の傾向が見られます。

CA3I0092.JPG
角度の違いで上手く写せませんでしたが↑↑、

菌床羽化だと大腮の先端側の湾曲が全体的に丸くなっていて
最大内歯は根元から太くて短く生えている。

マット羽化だと大腮の先端側の湾曲は「く」の字気味に強く曲がり
最大内歯は根元から一気に先細りになり長めに生えている。

因みにどちらも103mmの個体です。


来期に向けて既に準備中ですが、
今度はまたエサの選定から考え直そうかな・・・

と云う事で、今期のニルギリはこれで終了~です。

それと引きかえに、先日マキタギラファが遂に第1号が羽化してきましたので
今度はそちらを楽しみにしたいと思います。


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