SSブログ
~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。

長年、記事編集のブラウザにInternet Explorerを使用していたことで気付きませんでしたが
Google Chromeなど一部のブラウザで画像が回転して表示されております。
時間を見つけて修正しています。お見苦しい記事も少なくない点、予めご了承ください…

ありく津軽採集 ~北国の秋~ [日昆 採集記 【2014年】]

CA3I0146.JPG




   6日(土)

午後11時過ぎ、家を出てNo.6No.2と回収し
夜の青森市を後にする。
事前にガソリンは入れてきたので真っ直ぐ目的の採集場所へ向かう。


No.2 「帰して~~~」

No.6 (笑)

俺 「よし分かった、向こう着いたらその後帰ろうな(笑)」

No.2 「それじゃどの道同じじゃん!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


No.2 「帰してくれよ~~~」

俺 「よし分かった、明日のうちには帰すから(笑)」

No.2 「だから・・・!・・・あと25分で明日だぞ、あと25分で帰してくれんだナ!?」

No.6 (笑)

俺 「『明日』だよ(苦笑)」


今回向かうのは数年前からジリジリ下見に行っている津軽某所の林道で、
日中の時間を丸々使ってもっと奥まで調べに行こうという計画である。
いつも朝に弱いメンバーだが、今回朝から現地スタートすることで
次の日(月曜)の事を考えて時間に余裕をもって帰宅できるという点も大事なポイントだ。
いつもは夜に下山してそのまま帰りのドライブ中にスリープモード(運転手)になるから時間的にも体力的にも余裕は無いからだ・・・。たとえ疲れていても帰省の時間帯が早ければ焦らず休憩することも出来よう。


今回目的とするのは、
・ヒメオオの採集
・オオクワの環境調査
の2つ。

時期的にもヒメオオ採集メインになってくるので、
勿論こちらが今日の本題(アカアシも)。
そしてオオクワの環境調査という事で、梯子も搭載している。
(数年前からこの梯子を担いで山の中を散策してはいるのだが、実際にこの方法で結果を出している方々諸兄と比べるとまだまだ体力的にも距離・回数的にも遠く及ばず、当たり前だが成果は未だ無い)

ここのところ気象条件と採集日程が上手くかみ合わずモヤモヤしていたのだが、
今回は気圧配置も予報を見た限り問題ないようで期待せずにはいられない。




   7日(日)

目的地の市町村まであと少しという所まで来た。
もう既に人里から遠く離れた山の中である。

俺 「そう言えば水分とか持ってる?」

No.2 「テキトー」

No.6 「そう言えば途中(食料品の)買い出しに行かなかったけど良かったの?」

自分も用意していたしNo.6も持っているのを見たので
途中どこにも寄り道してはいなかったのだがNo.2が水分をもっていなかったことが判明。
「地元の市内に戻ってスーパーに寄るか~」などと冗談を交えつつ、
道中自販機が立ち並ぶ場所があったのでそこで一度体勢を立て直して再出発した。




険しい道を上ったり下ったりを繰り返し、ドライブの終点にようやく到着した。

目的の場所へは、手前までは車で行けるが
その先へは徒歩で行かなければならないのでここからは車を停め歩いていかなければならない。
来たる日中の採集に備え、車の中で寝る事に。

辺りが明るくなってきたらすぐ出発するゾ!
最後に皆に言い渡し、ケータイのアラームを朝の5時に設定した。

CA3I0148.JPG
座席で寝る事に慣れないNo.2に不満を漏らされながら、車内は静かになっていった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


午前5時
ケータイ 「・・・・・・・・・♪♪~~♪♪♪~♪~

俺 「・・・・・・・・・・・・(!!)。・・・」 ポチッ。 「・・・・・・zzz・・・」

ケータイ 「・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・


ケータイ  「・・・・・・・・・♪♪~~♪♪♪~♪~

俺 「・・・・・・。」 ポチッ。 「・・・・・・zzz・・・」

ケータイ 「・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・


ケータイ  「・・・・・・・・・♪♪~~♪♪♪~♪~

俺 「・・・。」 ポチッ。 「・・・・・・zzz・・・」

ケータイ 「・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・


ケータイ  「・・・・・・・・・♪♪~~♪♪♪~♪~

俺 ポチッ。 「・・・・・・zzz・・・」

ケータイ 「・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


俺 「・・・そろそろ起きようか。」


午前7時過ぎ。辺りは明るい。

周りを見ると自分達の他にもこの先に行こうと装備をかためている人が居てちょっと吃驚した。とはいえ流石に虫採りで来ているのは自分たち以外には居なかったようだが。

パッとしない頭でゆっくり装備を準備する。
No.6は朝の一服、煙草に火を点ける。

準備を進める自分達の周りには、待ってましたとばかりに蚊の一群がどこからともなく近寄ってくる。
開けはなっていた車のドアから多数車内に入り込んでしまった、が・・・まぁいいか。

さて、ここから本戦なのだが・・・梯子どうしよう・・・
急に及び腰になってしまった(汗)
今回は他所の調査地と違って林道の延長も長く、ワケあって今回は通常より歩く距離が長い。
・・・ヒメオオ探しでもあるんだし、オオクワにも良い木(環境)があるかを普通に歩いて見ていってからでもいいじゃないか、いきなり梯子背負っていく事もないよな、・・・等と自分に言い訳した結果、
今回は梯子は持っていかない事に決めた。

梯子を車内に置いたまま、車に鍵をかけた。



既に数人に先を越されてしまったが、ようやく我々も出発。
今回No.2とNo.6にとっては初めての場所になる。

所謂【ゲート】を2つ抜けた後、
我々の目的とする林道に進入する。

CA3I0149.JPG
長く曲がりくねった林道をひたすら突き進む。
以前何度か来た経験から、「入ってすぐだと何も居ないから奥の方へ急ごう」と2人をけしかけるもいつものように道草を食う2人は歩く速度が遅い(苦笑)
どんどん距離が離れていってしまう。
時折立ち止まったりを繰り返し、周りの動植物や地形に目を配りつつ先に進む。

ウォーミングアップでもするかのように、
時折トンボをスウィーピングするNo.2。


道の両脇に生える木々を、灌木・成木問わず見上げてクワガタを探す傍ら
森の奥にはオオクワが潜めそうな良い木が無いかと探す・・・
・・・結局全部見るしかないんだ(辛)


奥に進むほど色々な顔に変わりゆく森の雰囲気にひと時も気を抜けない中、
森の中で広い空間が出来ている場所の中心に、とてつもなく大きな木が強烈な存在感を示しているのには圧倒されました。↓↓
CA3I0150.JPG
超巨大なこの木は多数の木が寄り固まったような感じで、
直径は軽く2mを超えていそうだ・・・

「こんな所に生えているこんなミズナラにならオオクワが潜んでいてもいいよな!」
なんて夢を見ながら、木のそばまで近づいていく。
こんな立派な木、別に目的がないとしても自分は登ってみたくなる性格なもので、
入り組んだ構造のおかげで梯子無しでも登る事が出来た。

高さ4mくらいまで登って、
「いや~こんな立派なミズナラがあるなんて・・・」と感動しながら上を見上げると、


・・・葉っぱが丸い





これは・・・
CA3I0164.JPG
テンションが下がる。木を下りる。なんかちょっと恥ずかしくなった[バッド(下向き矢印)]


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それから約1時間強歩いた頃・・・

相変わらず歩くスピードが違う2人を放置し、
奥へ奥へと先に進む自分との距離をかなり開けてきた。
もういっそ、自分が先にクワガタの付いている木のポイントまで辿り着いておいて(見つけておいて)遅れてくる2人が追い付いてくるのを待つ方がいいかと思っていたためだ。

・・・しかしなかなかクワガタも齧り痕も見られない。


時刻は午前10時を過ぎたあたりで、
ようやく黒い何かがヤナギの枝につかまっているのを発見した。
双眼鏡で確認すると、それは真っ黒いというより陽にあたりわずかに灰色がかって見えることから恐らくヒメオオではないかと思われた。
(アカアシは黒く光沢が出ますがヒメは艶消しで灰色っぽく見えますね)
頭部は枝を齧っているようでアングルからして確認できない。
近くに何本か別のヤナギも生えているしここから有望かもしれないと期待を込めながら、リュックから休憩用の折りたたみイスを出そうとしていた所、
意外と早く2人とも追い付いてきた。

「大変お待たせいたしました!!!!」とヤナギの枝を指差し
3人で今日の初仕事に取り掛かる。
CA3I0151.JPG
↑↑赤い〇のあたりに付いています。
網からフレームを外し、竿の先を枝に乗っかるように付いているクワガタに引っ掛けて落とし、下で待ち構える2人に確保してもらうという手法だ。

すぐにクワガタが枝から落ちた。
拾ったNo.6からその個体を受け取ると・・・

CA3I0152.JPG
よし!!! ヒメ♀!!!! なんかデカっ!!!
去年ぶりのヒメオオに感動、なんかすごくデカく感じる。
4cm近くあるんじゃないかと思ってノギスをあてると・・・・・・それでも36.5mmしかなかった。
去年ぶりの感覚がよみがえる・・・




結局周辺から追加は無く林道をひたすら歩く。

倒木の樹皮に潜り込んだニホントカゲの子供をNo.2が捕まえる。
CA3I0153.JPG
ヘビやカナヘビ等はよく捕まえるのだが、意外とトカゲは見る事自体少ない。
鮮やかに光る尻尾に3人で見とれながら、観察を終えて逃がすとどこかへ去っていく・・・


時折ヤナギが生えているものの、
どれもこれも全く噛み痕が見られない。
他の木にもこれと言ってそれらしいものは無い。
道の先にヤナギを見つけては一喜一憂を繰り返し、
あまりの手応えの無さに「何やってんだろう・・・」という無力感というか焦燥感というか、悶々とした雰囲気がそこはかとなく漂っていた。


時刻もそろそろ11時をまわろうかというところ。
何度も繰り返しているヤナギのチェックで、
我々の目線の高さの幹を小さな黒い虫が登っているのが目に入った。
黒光りしていて1cmくらいの大きさに見える。

自分より近くにいるNo.2に、「そこにいる虫何? キマワリかなんか?」と聞くが早いか
茂みの中、無駄のない動きで虫を網でさらい俺の目の前にそれをさし向けた。

「キマワリか~・・・?」
網目越しに一瞬そう見えたものの、網を裏返してみるとそこにいたのは・・・





CA3I0154.JPG

某林道オニ♀.jpg
オニクワのピカピカの完品♀!!!!?
この時期にオニクワガタ、しかも♂ではなく♀が採れてしまったのはちょっと驚きだ。
寿命の短いオニなら、発生後交尾を終えたらすぐに産卵場所まで直行し産卵後あっという間にその場で力尽きるクワガタなので、今の時期こんなところで♀(しかも綺麗な完品個体)がトコトコ歩いているのはそうそう発見出来るものなのだろうか・・・???
十和田の方とこっちの方とは発生ピークとかがずれるのだろうか・・・?
等と考えずにはいられない(たったの1個体見ただけなんだけど)
ただ、まだオニは♀の標本を持っていなかったので採れて非常に嬉しい気分である。



しかし、その後時間は過ぎるばかりで
一向にヒメオオやアカアシの手応えある場所が見られないまま道の奥へ奥へと進んでいく。

どんなに途中居なくても林道の最後の最後まで見ないと本当の結果は分からないのは当然のことではあるのだが、何しろ朝の7時過ぎに出発してからずっと歩きっぱなしで左右上下によく曲がる山道をただ歩いていたのだ、
しかも今の時刻は11時半をとっくに過ぎている。
歩くスピードが違う時点で体力的・精神的なストレスがどのくらい掛かっているか、少なくともNo.6はだいぶ負担が嵩んでいるはず・・・
それに時間帯に余裕を持って帰宅する事を考えると、
太陽がこれから真上から段々低くなっていくのをかえりみずまだ奥へ進んで行ったら、また時間や眠気と闘いながらの危険な帰路になる事は必至。

チラチラ後ろを振り返り様子を見ながら歩いていたが、立ち止まってここで

俺 「帰るかァ

Uターンして山を下りる事にした。

虫が採れない手前、意地でも♂を採ってやろうとむきになって深みにはまるところだったが、複数名で来ていることもあって潔く諦められたあたり自分も最近は少し賢くなったのかも知れない(苦笑)
↑↑とか言って、実は俺もリュックに入れてきた水分補給用の500mlペットボトルのヘルシアがほとんど底をついていて焦っていたのも理由だったりする・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


歩幅の所為か、帰り道は皆自分のペースで林道を戻る。

そんな中一人で考えていた俺は、
いつもながらの往生際の悪さに今回も負けた。

我々は林道の本筋(幹線)を進んでいたのだが、途中一本の分かれ道(支線)があったのが気に掛かり、行ってみたくなったのだ。
今回は2~3年に一度レベルの苦しい採集という事で、
自分ですらもうしばらくここには来なくていいやと思うからこそ
「じゃぁ今回だけだし後腐れないように支線もどんな感じか見るだけ見て来よう」
と思ったわけで・・・

他の2人に付き合わせるわけにもいかないし
支線の調査で帰宅時間を遅らせるのも申し訳ないので、
No.6に「俺、寄り道するから先に車戻ってていいよ」と、車の鍵を渡して
先に自分だけダッシュ(小走り)で支線の分岐点まで林道を戻った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ランニングシューズで未舗装の山道を走るのは何も清々しさがない・・・(苦)
時刻は確か午後1時になる前くらい、ヘロヘロになりながらも支線への分岐点まで戻ってきた。

後からやってくる2人に「こっち(支線)に行ってくる」と云うサインの意味を込めて
折りたたみイスを分岐点に目立つように置いてから支線へと出発した。

・・・と、ここでなんと、リュックの外ポケットに挿しておいたペットボトルが無い事に気付いて軽いショックを受けた・・・多分戻る途中に走っている衝撃で落としてしまったようだ(汗)
まだ少し中身が残っていたのに、
燃費の悪い体なのに水分補給無しで行かなければならないのか・・・と少し憂鬱になる。






しかし支線を歩いてみるもののこちらも別にクワガタ向きの林道とは言えない。
それどころかこちらの林道は針葉樹が多くてお話しにならない。

深い山の中、
獣に襲われてはいないだろうかと他の2人が気がかりになる。

湧き水をすすって喉を潤おし、
「ペットボトルがあれば汲んでいけたのに(哀)」と嘆きつつ道を進む。
時間の制限も厳しいので、全部の木を細かく眺めながら歩くようなことはせず、体力と相談しながらちょくちょく小走りで先を急ぐ。

支線は終点までやや短かったので、残り約1kmくらいで
リュックを道端に置き去りにして終点へダッシュで向かう。





終点、到着!!!!
結局何もいなかった(悲)



もうグッタリである。
何もいないんだもの。

右足のくるぶしがビリビリ痛んできて足も棒のようになってきたが
もう兎に角「帰ったら休めばいい!」と自分を騙しながらまた小走りと休憩を繰り返して道を戻り、幹線に戻ってきた。
折りたたみイスの下には、落としたペットボトルが置かれてあった。
当たり前だが、2人はもう先を戻っている。俺も追い付かなくては。


・・・そこから先の下山はもうボロボロだった。
さっきまで長い距離歩いたり走ったり、元々長距離走が苦手な自分としては苦しい以外の何物でもない・・・
休む回数が圧倒的に増えた。

走っては休み走っては休み走っては休み走っては休み走っては休み走っては休み走っては休み走っては休み休み休み走っては休み歩いては休み走っては休み走っては休み休み歩いては休み休み歩いては休み休み湧き水をがぶ飲みしペットボトルに水を汲み、水を飲みながら歩いて歩いて、
ようやくゲートの一つに辿りついた。


車を停めてあるもう一つのゲートまではもう1kmもない、
時刻も午後4時を過ぎているがまだ明るい。

あと数百mと云うところで、
いきなりパンパパパパン!!!!
と向かう先から爆竹としか思えない爆裂音が聞こえ、ほのかに火薬の匂いがしてきた。






フラフラになりながら、ようやく最後のゲートまでたどり着き荷物を下ろした。
時刻は午後4時20分を過ぎたあたり。

先に帰ってきた2人に訊くと、
彼らは道中休み休み歩いてきて到着したのは30分ほど前らしい。
初めてここに来た彼らは、帰り道2つあるゲートの内の1つ目をゴールだと勘違いし
近くに車が無い事にかなり焦ったとのことだった。
その後勘違いに気付き車まで戻ってきた後、
ずっと車内にいた蚊を駆逐していたらしい。

地面に伏せられた2本の捕虫網には、
CA3I0157.JPG
大量のアキアカネ1頭のオニヤンマが収まっていた。

No.2 「これはまだ(アキアカネの数)本気出してないぜ・・・
     1匹イトトン捕まえた。

見るとアカネの中に1頭オオアオイトトンボが混ざっていた。

帰りの道中、一番最後尾を歩いていたのはNo.2だった。
林道の支線までダッシュで戻っていった俺と、車を目指してひたすら歩いていたNo.6の遥か後ろで、No.2は(いつものように)トンボを採って(狩って)いて、気がついたら置いてけぼりにされていることに焦り、トンボ採りをやめて林道を走って戻った。

その先を歩いていたNo.6は、
後ろから変な音がすると思って振り返ったら、リュックが音を鳴るほど揺らしながら走って追いついてきたNo.2と合流して一緒に帰ってきたという。

その途中、俺が折りたたみイスを置いた林道の分岐点付近で
CA3I0158.JPG
オニヤンマを相手に頭脳戦を展開していたらしい。



しかも、俺は道中何の哺乳類とも出会わなかったし見かけもしなかったが、
No.6はクマを見かけたという。

俺が車の鍵を渡し急いで先に行ってしまってからNo.6がしばらく1人で歩いていると、
小さな谷に架かる橋を渡っている時、下の川縁で黒い背中がモゾモゾやっていたらしい。
No.6はそれを、俺が何か見つけて作業しているように見えたらしく
近づこうとしたら逃げて消えてしまったので、
「なんで会長逃げるんだ・・・?」と不思議に思いようやくクマだと気付いたという事だった。


そして、2人で車に戻ってくると
今度は目の前にサルが居たらしい。
サルは逃げていったわけだが、
これでさっきの爆竹の音の意味が理解できた。
他の人間が獣対策に持ってきた爆竹を、まだ近くにいたサルと遭遇し使ったと思われる。
ただ、俺が爆竹の音を聴いた場所は車から結構近いにもかかわらず
2人は爆竹の音は全く聞こえなかったという。
(これはホラーじゃないか・・・と言うには流石に無理があるか・・・)




兎に角無事に帰ってこれたので帰り道を急ぐ事にする。

ただでさえヘロヘロなのに、
長い帰路を運転して帰る(しかもほとんど成果なし)のはかなり辛い・・・
特に、山道を長距離移動した所為で皆足はガクガクだ。
俺に至っては足の骨を鉈で割られたような痛みに悶えながらの運転はもう・・・、眠気がさすとかそういう次元の話ではなかった。

流石に今回は皆ボロボロになってきたので、
途中某市内で夜景を楽しみながら雑談したり、晩飯に焼肉のテーブルを囲んで昔の採集話に花を咲かせたりして少し気分をリフレッシュさせてから青森市までのドライブを無事にこなした。
No.6は疲労と満腹感で寝息を立てている。
No.2から一言、「やっぱり丸一日使っちまったか~[あせあせ(飛び散る汗)]




帰宅したのは午後10時をだいぶ過ぎた時間だった。





〉〉 今日の採集を6行でまとめました。


nice!(1)  コメント(4) 
共通テーマ:地域