2014年度羽化報告 マキタギラファノコギリクワガタ +名前の話 [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
9月が去るのも早かったですね。
もう今年も4分の3が終わりましたよ、泣けますよ。
こないだ、ヒメオオポイント探索の帰りがけに途中黒石や浪岡の棚田の中を通ると
美しい光景が広がっているのに目が釘付けになりました。
たくさんのアキアカネが西日に反射しキラキラと光っている・・・と云う風景は
古き良き日本の田舎と呼ぶのに相応しいものでした。
ここ数ヶ月(いや1~2年かも)で一番美しい景色を見たような気がしました。
あと数年後にはこの景色で涙流すかもしれない。
皆さんも一度夕方頃にでも秋の里山をドライブしてみては?
あとこの時期だと、棚田のあるような開けた山では
越冬場所を求めて狂喜乱舞するテントウムシとカメムシの大群を見る事が出来ます。
こちらの光景もある意味凄いです(苦笑)
さて、前回に続き今回も羽化報告ネタです。
マキタは前回の記事では早くも蛹化してしまった事をカミングアウトしたのですが,
今現在となってはほとんど全ての♂個体が羽化してしまっている状況です。
♀はある程度まとまった数が羽脱し活動しているのですが、
♂の方は今か今かと出てくるのを心待ちにしている状態です。
(羽脱を待つのは前回の記事のアマミシカと同じ理由です)
そんな中、遂に先日最初の羽脱個体が現れました!!!
「遂に」とは言ったけど、
まだ羽化から1ヶ月強しか経ってないんですよねぇ。
この個体は♂の中では3番目に羽化したものなんですが、
なぜこの個体が先に出てきたのかちょっと個人的に納得してしまう理由があったのでそれを書いておきますと
1番目から3番目に羽化した個体のサイズは外から見るにほぼ同じ。
(極端に3番目が小さいと云う訳でもありません)
管理している場所も同じ。
それで3番目が先に出てきた理由・・・それは
1番目と2番目の♂はプラケ(コバシャ小)・3番目の♂は円筒形のビンで羽化した為。
上の画像の説明をしますと、これは2番目の羽化♂のケースなんです。
外から見て分かる通りフレーク内に空洞が見えますがこれは蛹室なんですよ。
「蛹室にしてはやけにボロボロで汚いな・・・」と思いませんか?
そろそろ勘がいい方はお気づきになると思いますが、
この方向・・・頭の側なんです。
ケース側面から蛹室内部を覗ける部分(※俗に「窓」と呼ばれていますが)は通常、
綺麗に押し固められ綺麗な丸い縁どりになっているものですが
勿論この蛹室も最初そうでした。
それがこうしてボロボロになっているのは、
言うまでもなく大腮で蛹室を崩している為です。
しかし、不運な事に(?)新成虫の頭の方にはケースの壁が真正面に塞がっている為
蛹室の延びる方向に正直に脱出できず、塞がっている壁に沿って蛹室を自分の体の真横方向にボリボリと地道に削らないと地上に出られない・・・!!!、と云う非常に労力のいる作業をしていたわけです。
実際、蛹室を削った痕が見られるようになったのは3番目の♂の羽脱確認よりも数日~1週間以上前でしたからね。
ビン内で蛹室を作った3番目羽化♂は、壁に沿って蛹室を作った事で頭の方向が壁に遮られず、羽化後スムーズに蛹室から出られたと云う事だったんですねぇ・・・
ちなみに、実はこの3番目の個体以前に地上にもう出てきた♂がいました。
・・・じゃぁ最初に羽脱した♂ってそいつじゃん!
と云う話になるのですが、その♂についてはノーカウントと考えました。
それにはまた「理由」がありましてですね・・・
この♂なんですが、見ての通り地上に出てます。
掘った後とかではなくふたを開けてすぐそのままの光景を撮ったものです。
最初「遂に出てきた~~!!!!!」と思ったんですが、
触ったらちょっと軟らかい(汗)
これ、ただ単に蛹室もとい菌床自体が泥化してユルユルになってて、
羽化したこいつが少し動いたら蛹室を突き破ってしまっただけだったんですわ・・・
実際、ケースに菌床ブロックを丸々詰めてケースの肩口までかさがあったのに
もはやだいぶ下に沈んで体積が減ってますもんね・・・
完品で羽化してる所がちゃっかりしてて笑えるんですけども。
**********************************
さて、話は戻していよいよ出てきた♂個体。
自分で蛹室破って出てきただけあって心なしか非常に動きが機敏。
ビックリすると脚を綺麗に縮めてボトッと落ちたり、巨大な体躯に似合わずカチャカチャ音を立てて素早く歩く・・・
・・・そして、なんかペットショップの熱帯魚コーナーみたいな体臭がする。
これは見入る!!!
野暮ったい印象のケイスケなどインドネシア系の亜種とまるで違います。
何がそんなに違うって、まぁ大腮なんですが線が細いフィリピン産は湾曲が強調されてて内歯も細くこまかく1個1個が独立してていて綺麗に見えます。
WF1個体群と云う事で発現する大腮の形状のバリエーションも少し種類があるかもしれないのでそれも楽しみの一つです。
左がニルギレンシス♂103mm、右がマキタ。
どちらも光沢モノなんですがマキタの方がテカりが強いですね。
サイズが少し違いますが、形状も違いますね。
飼育データ
【産地】 ミンドロ島 ハルコン山
【累代】 WF1
2013年12月1日 割り出し 1令 くわMat900ccガラスビンへ(添加あり)
2014年3月16日 3令 31g 頭幅16mm
くわMat2400ccガラスビンへ(添加あり)
6月27日 蛹確認
8月10日 羽化確認(♂の内で3番目に羽化した)
9月25日 自力脱出確認 98mm
良い予感はしませんでしたが、やはり100mm台には届かなかった・・・
マキタは初めてのブリードですが、これがダイスケだったらこんな管理でどこまでいけるのか俄然興味が湧いてきてしまうところですが・・・
そして今日、ダラダラ記事を書いている内に
今日になって2頭目の羽脱個体が現れました。
その個体は、上記で紹介した2番目の羽化個体(笑)
このタイミングで出てきたか・・・
なんだか最初の個体(97mm)より大きい気がするぞ・・・?
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年2月17日 3令へ脱皮
3月2日 10g 頭幅16.5mm
Element菌床ブロック コバシャ小へ
6月22日 蛹室確認
7月2日 蛹確認
8月上旬 羽化(♂の内で2番目に羽化した)
10月1日 自力脱出
※ちなみに「確認」と云う書き方は、
当日に羽化や蛹化したものではなく既に数日経っている場合に使っています。
先に羽化したから小さいのかなと思ったら意外と101mm。
マキタとしてもギリギリ100mm越えはあまり大きいとは言えないですが
やっぱり数字で3ケタいくと「ふふふ」ってなりますわな(笑)
各期間を算出してみると、
【98mm】・・・
幼虫期間(蛹化まで) : 約6ヶ月半
羽化まで : 約9ヶ月
羽化から羽脱まで : 1ヶ月半
【101mm】・・・
幼虫期間(蛹化まで) : 約7ヶ月弱
羽化まで : 約9ヶ月
羽化から羽脱まで : 約2ヶ月
大陸亜種ニルギレンシスの場合は、♂と♀の羽化ズレに毎回冷や冷やしてそれぞれ温度差をつけて管理するなどして対応しなければならないのですが、
それに比べるとフィリピン亜種のマキタは同じ温度帯で飼っていても大した羽化ズレもなく非常に管理が楽に感じます。
現地の気候に合わせて翌年には成虫活動できるようなサイクルが出来上がっているのでしょうね。
現地からもそろそろ野外品が採集され入荷する時期になるのでこの羽脱のタイミングはドンピシャリなんですね。
サイクルが早く飼育しやすい亜種ですし入荷も比較的見込めるので、
見たことない・飼ったことないと云う方はこの秋マキタギラファを飼育してみては??
(なんで宣伝して締めたんだろう・・・)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
最後に、マキタをはじめダイスケ・・・ケイスケ・・・ニシヤマ・・・ニシカワ等と
日本人の名前が多いギラファの記事と云う事で余談(だた言いたいだけ)なんですが、
毎年毎年クワガタやカブトのみならず様々な動植物で新種や新亜種が記載されています。
特にクワガタなんかは、記載されたばかりの新属・新種・新亜種が
早々と生き虫として輸入されていて話題性のある物・ない物様々目にします。
(記載前の虫が何故か生体で輸入されていることについては苦笑いですが)
それら「新種」など新しく記載されたり分類が分けられたりすると当然名前(学名)がつけられます。
クワガタは世界の中でも特に日本での人気が高い所為もあって、
新記載時に日本人名を種名(亜種名)にあてる事が結構多いです。
近年は結構顕著なのではないでしょうかね。
それは近年のクワガタ流通事情をお分かりの方や図鑑をよく読む方は周知のことだと思います。
その事(学名や流通名・和名が日本人名)について、
時々どこかしこで話題になっているのを見たりすることがあります。
その大半が、「名前の響きがかっこ悪い」「ダサい」「献名した人の自己顕示欲が強くて不快」などと云ったものです。
この点、そう感じる方は多いのではないでしょうか?
もう今年も4分の3が終わりましたよ、泣けますよ。
こないだ、ヒメオオポイント探索の帰りがけに途中黒石や浪岡の棚田の中を通ると
美しい光景が広がっているのに目が釘付けになりました。
たくさんのアキアカネが西日に反射しキラキラと光っている・・・と云う風景は
古き良き日本の田舎と呼ぶのに相応しいものでした。
ここ数ヶ月(いや1~2年かも)で一番美しい景色を見たような気がしました。
あと数年後にはこの景色で涙流すかもしれない。
皆さんも一度夕方頃にでも秋の里山をドライブしてみては?
あとこの時期だと、棚田のあるような開けた山では
越冬場所を求めて狂喜乱舞するテントウムシとカメムシの大群を見る事が出来ます。
こちらの光景もある意味凄いです(苦笑)
さて、前回に続き今回も羽化報告ネタです。
マキタは前回の記事では早くも蛹化してしまった事をカミングアウトしたのですが,
今現在となってはほとんど全ての♂個体が羽化してしまっている状況です。
♀はある程度まとまった数が羽脱し活動しているのですが、
♂の方は今か今かと出てくるのを心待ちにしている状態です。
(羽脱を待つのは前回の記事のアマミシカと同じ理由です)
そんな中、遂に先日最初の羽脱個体が現れました!!!
「遂に」とは言ったけど、
まだ羽化から1ヶ月強しか経ってないんですよねぇ。
この個体は♂の中では3番目に羽化したものなんですが、
なぜこの個体が先に出てきたのかちょっと個人的に納得してしまう理由があったのでそれを書いておきますと
1番目から3番目に羽化した個体のサイズは外から見るにほぼ同じ。
(極端に3番目が小さいと云う訳でもありません)
管理している場所も同じ。
それで3番目が先に出てきた理由・・・それは
1番目と2番目の♂はプラケ(コバシャ小)・3番目の♂は円筒形のビンで羽化した為。
上の画像の説明をしますと、これは2番目の羽化♂のケースなんです。
外から見て分かる通りフレーク内に空洞が見えますがこれは蛹室なんですよ。
「蛹室にしてはやけにボロボロで汚いな・・・」と思いませんか?
そろそろ勘がいい方はお気づきになると思いますが、
この方向・・・頭の側なんです。
ケース側面から蛹室内部を覗ける部分(※俗に「窓」と呼ばれていますが)は通常、
綺麗に押し固められ綺麗な丸い縁どりになっているものですが
勿論この蛹室も最初そうでした。
それがこうしてボロボロになっているのは、
言うまでもなく大腮で蛹室を崩している為です。
しかし、不運な事に(?)新成虫の頭の方にはケースの壁が真正面に塞がっている為
蛹室の延びる方向に正直に脱出できず、塞がっている壁に沿って蛹室を自分の体の真横方向にボリボリと地道に削らないと地上に出られない・・・!!!、と云う非常に労力のいる作業をしていたわけです。
実際、蛹室を削った痕が見られるようになったのは3番目の♂の羽脱確認よりも数日~1週間以上前でしたからね。
ビン内で蛹室を作った3番目羽化♂は、壁に沿って蛹室を作った事で頭の方向が壁に遮られず、羽化後スムーズに蛹室から出られたと云う事だったんですねぇ・・・
ちなみに、実はこの3番目の個体以前に地上にもう出てきた♂がいました。
・・・じゃぁ最初に羽脱した♂ってそいつじゃん!
と云う話になるのですが、その♂についてはノーカウントと考えました。
それにはまた「理由」がありましてですね・・・
この♂なんですが、見ての通り地上に出てます。
掘った後とかではなくふたを開けてすぐそのままの光景を撮ったものです。
最初「遂に出てきた~~!!!!!」と思ったんですが、
触ったらちょっと軟らかい(汗)
これ、ただ単に蛹室もとい菌床自体が泥化してユルユルになってて、
羽化したこいつが少し動いたら蛹室を突き破ってしまっただけだったんですわ・・・
実際、ケースに菌床ブロックを丸々詰めてケースの肩口までかさがあったのに
もはやだいぶ下に沈んで体積が減ってますもんね・・・
完品で羽化してる所がちゃっかりしてて笑えるんですけども。
**********************************
さて、話は戻していよいよ出てきた♂個体。
自分で蛹室破って出てきただけあって心なしか非常に動きが機敏。
ビックリすると脚を綺麗に縮めてボトッと落ちたり、巨大な体躯に似合わずカチャカチャ音を立てて素早く歩く・・・
・・・そして、なんかペットショップの熱帯魚コーナーみたいな体臭がする。
これは見入る!!!
野暮ったい印象のケイスケなどインドネシア系の亜種とまるで違います。
何がそんなに違うって、まぁ大腮なんですが線が細いフィリピン産は湾曲が強調されてて内歯も細くこまかく1個1個が独立してていて綺麗に見えます。
WF1個体群と云う事で発現する大腮の形状のバリエーションも少し種類があるかもしれないのでそれも楽しみの一つです。
左がニルギレンシス♂103mm、右がマキタ。
どちらも光沢モノなんですがマキタの方がテカりが強いですね。
サイズが少し違いますが、形状も違いますね。
飼育データ
【産地】 ミンドロ島 ハルコン山
【累代】 WF1
2013年12月1日 割り出し 1令 くわMat900ccガラスビンへ(添加あり)
2014年3月16日 3令 31g 頭幅16mm
くわMat2400ccガラスビンへ(添加あり)
6月27日 蛹確認
8月10日 羽化確認(♂の内で3番目に羽化した)
9月25日 自力脱出確認 98mm
良い予感はしませんでしたが、やはり100mm台には届かなかった・・・
マキタは初めてのブリードですが、これがダイスケだったらこんな管理でどこまでいけるのか俄然興味が湧いてきてしまうところですが・・・
そして今日、ダラダラ記事を書いている内に
今日になって2頭目の羽脱個体が現れました。
その個体は、上記で紹介した2番目の羽化個体(笑)
このタイミングで出てきたか・・・
なんだか最初の個体(97mm)より大きい気がするぞ・・・?
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年2月17日 3令へ脱皮
3月2日 10g 頭幅16.5mm
Element菌床ブロック コバシャ小へ
6月22日 蛹室確認
7月2日 蛹確認
8月上旬 羽化(♂の内で2番目に羽化した)
10月1日 自力脱出
※ちなみに「確認」と云う書き方は、
当日に羽化や蛹化したものではなく既に数日経っている場合に使っています。
先に羽化したから小さいのかなと思ったら意外と101mm。
マキタとしてもギリギリ100mm越えはあまり大きいとは言えないですが
やっぱり数字で3ケタいくと「ふふふ」ってなりますわな(笑)
各期間を算出してみると、
【98mm】・・・
幼虫期間(蛹化まで) : 約6ヶ月半
羽化まで : 約9ヶ月
羽化から羽脱まで : 1ヶ月半
【101mm】・・・
幼虫期間(蛹化まで) : 約7ヶ月弱
羽化まで : 約9ヶ月
羽化から羽脱まで : 約2ヶ月
大陸亜種ニルギレンシスの場合は、♂と♀の羽化ズレに毎回冷や冷やしてそれぞれ温度差をつけて管理するなどして対応しなければならないのですが、
それに比べるとフィリピン亜種のマキタは同じ温度帯で飼っていても大した羽化ズレもなく非常に管理が楽に感じます。
現地の気候に合わせて翌年には成虫活動できるようなサイクルが出来上がっているのでしょうね。
現地からもそろそろ野外品が採集され入荷する時期になるのでこの羽脱のタイミングはドンピシャリなんですね。
サイクルが早く飼育しやすい亜種ですし入荷も比較的見込めるので、
見たことない・飼ったことないと云う方はこの秋マキタギラファを飼育してみては??
(なんで宣伝して締めたんだろう・・・)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
最後に、マキタをはじめダイスケ・・・ケイスケ・・・ニシヤマ・・・ニシカワ等と
日本人の名前が多いギラファの記事と云う事で余談(だた言いたいだけ)なんですが、
毎年毎年クワガタやカブトのみならず様々な動植物で新種や新亜種が記載されています。
特にクワガタなんかは、記載されたばかりの新属・新種・新亜種が
早々と生き虫として輸入されていて話題性のある物・ない物様々目にします。
(記載前の虫が何故か生体で輸入されていることについては苦笑いですが)
それら「新種」など新しく記載されたり分類が分けられたりすると当然名前(学名)がつけられます。
クワガタは世界の中でも特に日本での人気が高い所為もあって、
新記載時に日本人名を種名(亜種名)にあてる事が結構多いです。
近年は結構顕著なのではないでしょうかね。
それは近年のクワガタ流通事情をお分かりの方や図鑑をよく読む方は周知のことだと思います。
その事(学名や流通名・和名が日本人名)について、
時々どこかしこで話題になっているのを見たりすることがあります。
その大半が、「名前の響きがかっこ悪い」「ダサい」「献名した人の自己顕示欲が強くて不快」などと云ったものです。
この点、そう感じる方は多いのではないでしょうか?
採集から飼育へ・・・? [〆ヨルゲンセンヒメゾウ (ペーニャ亜種)]
今シーズンの青森は珍しく毎週末好天が続くので、
ここのところ毎週毎週ヒメオオの新ポイント開拓に勤しんでおります。
新ポイントとは言っても狭い範囲内でをじわじわ採り広げていってるので
県内全体のエリアの開拓と云うよりは、まさに「ポイント」開拓になるのですが・・・
毎週毎週同じように寝坊して慌てて目当ての場所に向かうと云うお約束なのですが・・・
今年寒くなるのが早いと言われていますが、10月第一週の青森は普通に見られました。
しかし・・・なんか最近変な法則にあてられている気がする・・・
なんで一人で来た時だけこんなたくさん採れるんだろう(泣)
他の人連れてきた時は「辛くも採れた・・・」って感じなのに・・・
俺はヒメオオに馬鹿にされているのか・・・?
寝坊の所為でまた活動時間は少なかったですが取り敢えず短い林道で15頭(♂12頭:♀3頭)と高密度で採れたのは満足できました。
10月になったと云う事もあって、全くアカアシが居らずヒメオオしか見られませんでした、
冬の気配がだいぶ近づいています。
採れた個体を見てみると、この近辺では特に小型個体が多く最小が♂33mmで似たようなサイズが他にも結構いました。ただそんな中でも最大が♂50mmUP、♀に至っては39mmと目を見張るものだったので、最盛期に来ればもっと凄い個体が採れたかもしれないと来年が楽しみになってきます。
(誰も来てないなら大きいサイズも今の時期そのまま採れるんでしょうが・・・)
ちなみに、B品が♂1頭のみで他が全て完品だったのにも小さな驚きがありました。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
そして、段々とヒメオオのシーズンが終わり最後に超小型種採集の流れまでくると、
今度は夏場におざなりになっていた飼育シーズンの到来ですね(?)
産卵セットの割り出しも遅れ、また今年もいつも通りのだらけた飼育状況ですが、
ウチの飼育部屋は今ぞろぞろと羽化個体が続いています。
マキタギラファ・・・
オオクワ・・・
そしてヨルゲンセン・ペーニャ。
今年も可愛い毛達磨が拝める季節になりましたが、
今回は割り出し後にカップのまま交換せず長引かせてしまったので
幼虫の成長が滞り去年より羽化まで時間が掛かってしまいました。
まず最初に♂個体が羽化してきました。
【産地】 パラグアイ マリスカル・エスティガリビア
【累代】 F2 (CBF1から)
2013年11月24日 割り出し
2014年8月17日 蛹化
9月14日 羽化(第1号)
10月2日 活動開始
蛹化まで幼虫期間9ヶ月とやはりちょっと長くなってしまいました。
それからは普通に1ヶ月で羽化、半月ちょっとで動き出しました。
1年サイクルで回すと考えるとこれからペアリングして産卵して孵化してだと去年より割り出しの時期は遅れるんでしょうかね。
毎年新成虫を見たいとは思っていましたがなかなか難しそうですねこれでは(汗)
ただ、多頭飼育のおかげで皆(一部を除いて)羽化時期がそろったので、
1ヶ月後には小さなペーニャ祭りになれそうです。
指にギュッとつかまるのが非常に愛らしいのですがモショモショ動き回るのも小型カブトを飼育していてこその癒やしでしょうね。
この毛深さとサイズと動き・・・以前記事でも同じような事を書きましたが
これはもうハムスターが可愛いとか言ってるのと同列ですね(笑)
まだ1頭しか見ていませんが、
エサの状況などの所為か解りませんが毛があまり逆立たずペタッと寝ているように感じます。
エサや温度で毛並みに微妙な差が現れると聞くので、
もうちょっとモハッと毛が立ったタワシみたいなやつを羽化させたいのですが・・・
動画で撮ってみたけど、いざ撮ろうとするとなかなか良い感じに動く画が撮れないもんですね・・・(撮影者の腕か・・・)
今年はだいぶ久しぶりにヨルゲンセン(原名亜種)、パチェコ、テルシテスの野外品が入荷したようですが、個人的にはアルゼンチンやメキシコ北西部からまたWILD便が来るとは思っていなかったので驚きました。
ペーニャはパラグアイなのでこれまた新たにWILDが来るとは期待できませんが、国内に最初入ってきた数もあまり多くないみたいなので、いつかまた野外品入荷が来るまでギリギリまで累代し続けていきたいカブトです。
ここのところ毎週毎週ヒメオオの新ポイント開拓に勤しんでおります。
新ポイントとは言っても狭い範囲内でをじわじわ採り広げていってるので
県内全体のエリアの開拓と云うよりは、まさに「ポイント」開拓になるのですが・・・
毎週毎週同じように寝坊して慌てて目当ての場所に向かうと云うお約束なのですが・・・
今年寒くなるのが早いと言われていますが、10月第一週の青森は普通に見られました。
しかし・・・なんか最近変な法則にあてられている気がする・・・
なんで一人で来た時だけこんなたくさん採れるんだろう(泣)
他の人連れてきた時は「辛くも採れた・・・」って感じなのに・・・
俺はヒメオオに馬鹿にされているのか・・・?
寝坊の所為でまた活動時間は少なかったですが取り敢えず短い林道で15頭(♂12頭:♀3頭)と高密度で採れたのは満足できました。
10月になったと云う事もあって、全くアカアシが居らずヒメオオしか見られませんでした、
冬の気配がだいぶ近づいています。
採れた個体を見てみると、この近辺では特に小型個体が多く最小が♂33mmで似たようなサイズが他にも結構いました。ただそんな中でも最大が♂50mmUP、♀に至っては39mmと目を見張るものだったので、最盛期に来ればもっと凄い個体が採れたかもしれないと来年が楽しみになってきます。
(誰も来てないなら大きいサイズも今の時期そのまま採れるんでしょうが・・・)
ちなみに、B品が♂1頭のみで他が全て完品だったのにも小さな驚きがありました。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
そして、段々とヒメオオのシーズンが終わり最後に超小型種採集の流れまでくると、
今度は夏場におざなりになっていた飼育シーズンの到来ですね(?)
産卵セットの割り出しも遅れ、また今年もいつも通りのだらけた飼育状況ですが、
ウチの飼育部屋は今ぞろぞろと羽化個体が続いています。
マキタギラファ・・・
オオクワ・・・
そしてヨルゲンセン・ペーニャ。
今年も可愛い毛達磨が拝める季節になりましたが、
今回は割り出し後にカップのまま交換せず長引かせてしまったので
幼虫の成長が滞り去年より羽化まで時間が掛かってしまいました。
まず最初に♂個体が羽化してきました。
【産地】 パラグアイ マリスカル・エスティガリビア
【累代】 F2 (CBF1から)
2013年11月24日 割り出し
2014年8月17日 蛹化
9月14日 羽化(第1号)
10月2日 活動開始
蛹化まで幼虫期間9ヶ月とやはりちょっと長くなってしまいました。
それからは普通に1ヶ月で羽化、半月ちょっとで動き出しました。
1年サイクルで回すと考えるとこれからペアリングして産卵して孵化してだと去年より割り出しの時期は遅れるんでしょうかね。
毎年新成虫を見たいとは思っていましたがなかなか難しそうですねこれでは(汗)
ただ、多頭飼育のおかげで皆(一部を除いて)羽化時期がそろったので、
1ヶ月後には小さなペーニャ祭りになれそうです。
指にギュッとつかまるのが非常に愛らしいのですがモショモショ動き回るのも小型カブトを飼育していてこその癒やしでしょうね。
この毛深さとサイズと動き・・・以前記事でも同じような事を書きましたが
これはもうハムスターが可愛いとか言ってるのと同列ですね(笑)
まだ1頭しか見ていませんが、
エサの状況などの所為か解りませんが毛があまり逆立たずペタッと寝ているように感じます。
エサや温度で毛並みに微妙な差が現れると聞くので、
もうちょっとモハッと毛が立ったタワシみたいなやつを羽化させたいのですが・・・
動画で撮ってみたけど、いざ撮ろうとするとなかなか良い感じに動く画が撮れないもんですね・・・(撮影者の腕か・・・)
今年はだいぶ久しぶりにヨルゲンセン(原名亜種)、パチェコ、テルシテスの野外品が入荷したようですが、個人的にはアルゼンチンやメキシコ北西部からまたWILD便が来るとは思っていなかったので驚きました。
ペーニャはパラグアイなのでこれまた新たにWILDが来るとは期待できませんが、国内に最初入ってきた数もあまり多くないみたいなので、いつかまた野外品入荷が来るまでギリギリまで累代し続けていきたいカブトです。
南部鍬形追分 [青森の昆虫事情]
10月の最初の日曜までは自身のヒメオオポイントを順調に拡張していたのですが、
その後何を思ったのか「南部で採れるかな・・・?」などと興味が湧いてきまして
先日12~13日、2日間使って今年初めての三戸郡へ行ってきました。
今までも、三八地域は人生においても数度しか出向いた記憶が無くて、
個人的に謎に満ちたエリアとして興味をひかれつつもなかなか踏み込みにくい場所なんです。
青森県内各地の虫を採集するにあたって、
青森市に住んでいると云うのは非常に強みになるのですが
(県のほぼ中心に位置しているので各方面に出向く際に遠過ぎる場所はあまりない)、
それでも下北半島の奥の方と三八地域は青森市からはちょっと遠いんですよ。
(津軽半島の平舘と下北半島の脇野沢を橋で結んでくれないかなぁ・・・)
特にこちらから見た場合の階上町なんて、時間的にも金銭的にも結構行くのに勇気が要るんですよ・・・県内コクワ制覇を目標にするなら勿論行くべき行きたい所なんですがねぇ・・・
その内、今回はヒメオオのポイント発見を第一に見据え探しに行くので、
事前に地図を数種類見ながらどこへ行くか見当をつけていくと、
まぁ山と人口密集地の入り組み方のドットが細かいこと!
単純に言うと、十和田湖から八甲田にかけて・・・みたいな一面森林の環境があまりなく、
薄く広く集落が広がっていて、深い山が無いんです。
深い山(高い山も)があまり無いと云う事で集落裏の田畑になっている場所が多く、
だいぶ伐り開かれています。
その為、明らかに望みがある八甲田~奥入瀬近辺のような
広大な広葉樹林帯が見つからないんですね。
そこそこ情報を探してみても、
青森県の三八地域から岩手県北部にかけての『南部地域』からヒメオオを採集した記録がほとんど見つからず、特に青森側に限れば全く見つける事は出来ませんでした。
そんなハードルの高い三八地域の中で、一番最初に突入するならどこがいいだろうと地図を相手に睨めっこした結果・・・
奥羽山脈系列にダイレクトに位置する西側(新郷村・三戸町・田子町)が適しているだろうと考え、その内一つの町村だけ集中的に探ってみようと更に的を絞り、最終的に個人的なネームバリューで
【にんにくの首都・田子町】を調査することに決定しました。
# # # # # # # # # # # # # # # # # # # # #
田子町(たっこまち)は面積242.1平方km。
青森県の最南端に位置していて面積の80%が森林。
奥羽山脈の東側に位置する事もあり三戸郡では最も標高が高い場所もここにある。
タバコやニンニクの生産地として盛ん。
# # # # # # # # # # # # # # # # # # # # #
森林率の高さで言えば新郷村もいいのですが、
新郷は十和田の隣と云う事もあってお馴染みの採集エリアからそう遠くないので「いつもより奥まった地域に行きたい」と云う考えで田子になりました。
何を隠そう今回が初めての田子町。ワクワクします(笑)
いくつもある県内の市町村のうち行くのが面倒くさい所の一つ、
八戸市から行く分にはストレートに道が通っているんですが、
青森市から向かうと素直に真っ直ぐ行けずなかなか大変です。
ちなみに、自分の愛用の『県別マップル 青森県道路地図』では
田子町が全部載っておらず、隣の秋田県や岩手県の道路地図を見ないと5万分の1のページが無いと云う、何とも歯がゆい場所でもあります(苦笑)
この見切れてる部分が重要だとゆうのに!
12日(日)
そんな訳で、見切れてる重要部分を含め
気になる場所を事前にグーグルマップで確認し一部をプリントアウトして、
・道路地図
・ドリンク(ヘルシアウォーター&モンスターエナジー)
・リュック(中には採集道具多数)
・網
・タオル
・目覚まし時計
・毛布
他色々積んで出発しました。
・・・勿論、当日寝坊して昼出発・・・
++++++++++++++++++++++++++++++++++
・・・・・・え~~っと、なんというか、
いつもの調子で書くと無駄に長くなるので
以下だいぶ簡潔に流れをまとめていきます。
++++++++++++++++++++++++++++++++++
まず青森市内を出発して八甲田を通過。
日曜日は天気もよく「超」絶好の行楽日和だったおかげで、
萱野平原~猿倉近辺までズラ~ッと観光客がごったがえしていてただただ凄かったです。
しかしそれに負けないくらいに八甲田は紅葉が見頃で本当に凄い景色でした。
↑↑この画像は酸ヶ湯。
こんな山の中で渋滞に巻き込まれるなんてそうそうないな(苦笑)
「イベントの為近日奥入瀬渓流マイカー規制」の看板を勘違いし
もう奥入瀬渓流が封鎖されたと早合点して
焼山を過ぎた後青ブナ山→御鼻部山→銀山と、十和田湖の西を迂回し秋田県へ突入。
小坂町→鹿角市と進み、いよいよ田子町に初進入。
まず手はじめに雷鉢森を見ることに。
標高は400~500m付近ではあったのですが、全体的に2次林で木が皆細く
道端のヤナギやその他の木にもヒメオオが齧ったものと見られる痕跡は皆無。
一応赤枯れも叩いてみたのですが成果なし。
雷鉢森を諦め車を走らせ、すぐ近くの夏坂で林道を見るがこれも駄目。
続いて山深くを目指し、町唯一の名所と言ってもいい(?)通称「そうめんの滝」こと弥勒の滝付近を散策。
近くの林道では特にダケカンバは多数ありましたが幼虫が育ちそうな木は見つけられず勿論成虫の痕跡も発見に至らなかったです。
この林道探索中に陽が落ち周囲の環境が見渡せなくなってきました。
仕方が無いのでこの後は主に、林道脇のヤナギ等低木をライトで見ながら成虫の噛み痕のみを探す作業だけに。
山の中の未舗装路をひた走り、
伐採地などを抜け標高200~600mを探します。
腰が抜けそうになりながら何度も車の腹を擦り峠を越え、
暗い林道を徐行したり徒歩でルッキングしていきますが・・・
・・・やっぱり枝が全部綺麗なまま(泣ける・・・)
ただ一つだけ、
奥羽山脈の背骨付近を歩いているため星空はまぢ綺麗でした。
個人的に八甲田、白神と並んで特に記憶に残るレベルの星空でロマンチックなんですが、
こんな・・・、こんな所まで夜中に来るなんて男でも願い下げでしょうな(苦笑)
林道をまだ調べたい気持ちも空腹と寒さには勝てず(林道歩いて凍えてきた)、
夜7時を過ぎて山を下り、集落に出ます。
疎らな人家を横目に、一番人口が密集しているであろう田子地区を目指しました。
田子までせっかく来たんだし、地元ニンニクを使った焼肉定食的な物を食べたいな~
・・・などと呑気に考えていましたが、流石田子と云うべきか・・・
時刻は夜8時頃、どこの店も開いてない(焦)
開いていたのは商店が1件くらいとローソン1軒しか見当たらなかった・・・
ある意味感心しながらも「どうしよう・・・」と悩んだ結果、
既に眼前だった三戸町へ突入。
田子町内とは変わって、やってる食堂は見つけられなかったが
まだスーパーが何軒か開いていた・・・(なんだこの差は・・・)
1軒目のスーパーでパンと菓子を買って少し空腹感を紛らわし、
2件目のスーパーの弁当コーナーでにんにくを使った焼肉弁当を発見。
スーパーの弁当だろうがこれでも地元のにんにく使っているはずだ・・・と妥協し即行購入。翌日の朝食分のパンも併せて買いこみ、車の中で焼肉弁当をかきこむ。思いの外にんにくが強烈でした。
遅い夕食を済ませた後、
最後にどこか面白そうな所は無いだろうかと地図を広げると、見覚えのある字面が・・・
名久井岳(615m)。
三戸町と南部町にある地元で有名な山で、古くから親しまれている山でもあります。
マツの大量植林も時代背景にあるのでヒメオオを真面目に探すつもりはないものの、「こっちまで来たついでに」と向かう事にしました。
山の中に1本道が通っていてそこを車で流してみました。
何故か夜になって風が強くなってきてしまったので車の外には出なかったのですが、
名久井岳から見える景色もなかなか良かったです。
名久井岳を下りて夜の10時だったか11時だったか、
そのくらいに車の中で寝ることに。毛布持ってきて本当に助かった・・・
13日(月)
朝の6時に一旦ケータイのアラームで起きて2度寝、
1時間後の7時に今度は目覚まし時計のベルで起床。
トイレと歯磨きを終え、朝食のパンをほおばり一路田子へ急ぎます。
名久井岳から。標高的にはだいぶ低い位置からです。
今日の一発目は、
昨日最後の林道(名久井岳除く)を諦めて山を下りる途中でいくつか通り過ぎた林道の内一つに的を(テキトーに)絞り進入。
朝早くから材木を向こうから運んで来るトラックを交わしながら泥化した悪路を進み、
登山道に続く林道を見渡すのですがやっぱり駄目。
奥へ行こうと云うその先にヤナギが倒れていてそこから歩きに。
暫らく歩くと登山道の入り口が見えてきた。
この時点でもう車では来るのは無理でした。
歩くのも楽ではないボロボロの登山道を登りながら、周囲の樹相に気を配っていきますが全然針葉樹ばかり。沢沿いの為ヤナギの灌木も見られるのですが全くヒメオオが居た形成がありません。
登山道をもっと奥へ進めば針葉樹林帯も抜けられると思って(植林っぽいので)先へ進んでいきますと、段々景色が変わってきました。
こっちに来てからあまり見なかったブナ林帯だ!
最初は生木しか目に付かなかったのですが、次第にいたる所に大きな立ち枯れが見られるようになりました。
これは・・・!!! と思ったのも束の間、なんかちょっと視野を広げてみると違和感が・・・。
大きなブナの立ち枯れは結構たくさんあるものの、
一般にクワガタの成虫が集まるような他の木が全く見当たらないのです。
あるにはあるんでしょうが、ここでまともにクワガタを採集しようとは考えないなぁと思うような場所になっています。
しかも、近くにある立ち枯れを観察していきますが、
ルリクワガタも痕跡が全くありません。
登山道もいつのまにか急登に・・・。 そしてついに来てしまった。
登りきっちまった。
もう木も灌木ばかりで葉も何も全く虫に食われてない(汗)
ほとんど虫がいねぇってことじゃねーか!!!!!!
そして、頂上が奥の方に平坦になっていて、
三角点の先にまだ道があったので気になって進んでみると・・・
今度は開けた空間に出て中央に変な木の柱が立ってる。
なんか書いてる。
3県境の山・・・・・・??・・・
【四角岳】
林道入り口に山の名前は書いてあったけど、
1003mもあんのかよ・・・
青森・岩手・秋田の県境
クワガタ探しに入った山でやけくそになって登頂したこの山は、
どうやら青森・岩手・秋田3県の県境が接する唯一無二の場所だったようです。
四角岳なんて昨日今日まで聞いたこともない名前の山でしたが、
なにげに山を登頂したのは今回が初めてなので妙な高揚感が(笑)
向こうに見えるのはここより僅かに高い中岳(1024m)。
流石にあっちへはもういきません・・・(青森からでてしまうし)
四角岳 山頂
眺めはややいまいちです。
若干灌木に視界が遮られている感じが見受けられますね。
そして一面先まで山!!! この日は昨日とうって変わって曇り空で天気が悪いので、
靄がかかり遠くが霞んでいます。昨日だったらどんな眺めだっただろう・・・
・・・
・・・
・・・
・・・・・・いや俺何しにこんなトコに来たの・・・????
帰りは1時間ほどで車まで戻り、時刻は既に午後1時。
夜7時に人と約束がある事を考えると、今日はもうダラダラ走りまわれないと腹をくくり、
田子での探索を諦め、帰る道すがら三戸町と新郷村もちびちびと探して、
出発時に入れた4,000円分のガソリンが持たなくなってきたので山に入る直前にもう一度十和田市内で給油して(財布が痛い・・・)、最後の最後にせめて十和田でヒメオオの姿だけでも拝んで帰宅しようと既存のポイントに立ち寄ってとどめのボウズを食らって、
見事ガソリンだけ綺麗に消化して手ぶらで帰宅しましたとさ。
持って帰ってきたのは車体の傷くらいですね(嘲笑)
************************************
今回いくつか感じたことはありましたが、
非常に厳しい!と云う事がまず第一です。
ほとんどブナが見られず(時間帯もあって暗い時にしか行けなかった場所もありますが)、
勿論たくさんの個体数が居るのでしょうがクワガタの棲息状況と我々採集者が干渉できるような場所がかみあうポイントが少ないように感じました。
そして、もしかしたら時期の所為もあるのかもしれないのですが、
こちらの地域は林業の進み具合が県内の他の地域より盛んで、
地図で見ても歴史的な面で見ても山林の伐採や針葉樹の植林が進んでいて
どこの林道に入ってもきっちりスギだらけでしかも比較的管理が行き届いてる印象。
この2日間で入っていった林道も、伐採作業中の所や、今まさに新しい林道を建設中の所が多く見られました。
とてもヒメオオが見つかるような隙は無かったですね(悲)
紅葉も、八甲田と比べて彩りに欠ける印象で、
八幡平のこの近辺は先に散り始めているようです。
(台風もあった事だし)
課題は来年に持ち越しになりました(汗)
来週はまた別の所へ行こうと思うのでヒメオオも俺はもう今年は見れないかな~?
本日の 日昆の名言
登りきっちまった。
その後何を思ったのか「南部で採れるかな・・・?」などと興味が湧いてきまして
先日12~13日、2日間使って今年初めての三戸郡へ行ってきました。
今までも、三八地域は人生においても数度しか出向いた記憶が無くて、
個人的に謎に満ちたエリアとして興味をひかれつつもなかなか踏み込みにくい場所なんです。
青森県内各地の虫を採集するにあたって、
青森市に住んでいると云うのは非常に強みになるのですが
(県のほぼ中心に位置しているので各方面に出向く際に遠過ぎる場所はあまりない)、
それでも下北半島の奥の方と三八地域は青森市からはちょっと遠いんですよ。
(津軽半島の平舘と下北半島の脇野沢を橋で結んでくれないかなぁ・・・)
特にこちらから見た場合の階上町なんて、時間的にも金銭的にも結構行くのに勇気が要るんですよ・・・県内コクワ制覇を目標にするなら勿論行くべき行きたい所なんですがねぇ・・・
その内、今回はヒメオオのポイント発見を第一に見据え探しに行くので、
事前に地図を数種類見ながらどこへ行くか見当をつけていくと、
まぁ山と人口密集地の入り組み方のドットが細かいこと!
単純に言うと、十和田湖から八甲田にかけて・・・みたいな一面森林の環境があまりなく、
薄く広く集落が広がっていて、深い山が無いんです。
深い山(高い山も)があまり無いと云う事で集落裏の田畑になっている場所が多く、
だいぶ伐り開かれています。
その為、明らかに望みがある八甲田~奥入瀬近辺のような
広大な広葉樹林帯が見つからないんですね。
そこそこ情報を探してみても、
青森県の三八地域から岩手県北部にかけての『南部地域』からヒメオオを採集した記録がほとんど見つからず、特に青森側に限れば全く見つける事は出来ませんでした。
そんなハードルの高い三八地域の中で、一番最初に突入するならどこがいいだろうと地図を相手に睨めっこした結果・・・
奥羽山脈系列にダイレクトに位置する西側(新郷村・三戸町・田子町)が適しているだろうと考え、その内一つの町村だけ集中的に探ってみようと更に的を絞り、最終的に個人的なネームバリューで
【にんにくの首都・田子町】を調査することに決定しました。
# # # # # # # # # # # # # # # # # # # # #
田子町(たっこまち)は面積242.1平方km。
青森県の最南端に位置していて面積の80%が森林。
奥羽山脈の東側に位置する事もあり三戸郡では最も標高が高い場所もここにある。
タバコやニンニクの生産地として盛ん。
(東奥日報社「新平成の大合併あおもりマップ」より一部引用)
# # # # # # # # # # # # # # # # # # # # #
森林率の高さで言えば新郷村もいいのですが、
新郷は十和田の隣と云う事もあってお馴染みの採集エリアからそう遠くないので「いつもより奥まった地域に行きたい」と云う考えで田子になりました。
何を隠そう今回が初めての田子町。ワクワクします(笑)
いくつもある県内の市町村のうち行くのが面倒くさい所の一つ、
八戸市から行く分にはストレートに道が通っているんですが、
青森市から向かうと素直に真っ直ぐ行けずなかなか大変です。
ちなみに、自分の愛用の『県別マップル 青森県道路地図』では
田子町が全部載っておらず、隣の秋田県や岩手県の道路地図を見ないと5万分の1のページが無いと云う、何とも歯がゆい場所でもあります(苦笑)
この見切れてる部分が重要だとゆうのに!
12日(日)
そんな訳で、見切れてる重要部分を含め
気になる場所を事前にグーグルマップで確認し一部をプリントアウトして、
・道路地図
・ドリンク(ヘルシアウォーター&モンスターエナジー)
・リュック(中には採集道具多数)
・網
・タオル
・目覚まし時計
・毛布
他色々積んで出発しました。
・・・勿論、当日寝坊して昼出発・・・
++++++++++++++++++++++++++++++++++
・・・・・・え~~っと、なんというか、
いつもの調子で書くと無駄に長くなるので
以下だいぶ簡潔に流れをまとめていきます。
++++++++++++++++++++++++++++++++++
まず青森市内を出発して八甲田を通過。
日曜日は天気もよく「超」絶好の行楽日和だったおかげで、
萱野平原~猿倉近辺までズラ~ッと観光客がごったがえしていてただただ凄かったです。
しかしそれに負けないくらいに八甲田は紅葉が見頃で本当に凄い景色でした。
↑↑この画像は酸ヶ湯。
こんな山の中で渋滞に巻き込まれるなんてそうそうないな(苦笑)
「イベントの為近日奥入瀬渓流マイカー規制」の看板を勘違いし
もう奥入瀬渓流が封鎖されたと早合点して
焼山を過ぎた後青ブナ山→御鼻部山→銀山と、十和田湖の西を迂回し秋田県へ突入。
小坂町→鹿角市と進み、いよいよ田子町に初進入。
まず手はじめに雷鉢森を見ることに。
標高は400~500m付近ではあったのですが、全体的に2次林で木が皆細く
道端のヤナギやその他の木にもヒメオオが齧ったものと見られる痕跡は皆無。
一応赤枯れも叩いてみたのですが成果なし。
雷鉢森を諦め車を走らせ、すぐ近くの夏坂で林道を見るがこれも駄目。
続いて山深くを目指し、町唯一の名所と言ってもいい(?)通称「そうめんの滝」こと弥勒の滝付近を散策。
近くの林道では特にダケカンバは多数ありましたが幼虫が育ちそうな木は見つけられず勿論成虫の痕跡も発見に至らなかったです。
この林道探索中に陽が落ち周囲の環境が見渡せなくなってきました。
仕方が無いのでこの後は主に、林道脇のヤナギ等低木をライトで見ながら成虫の噛み痕のみを探す作業だけに。
山の中の未舗装路をひた走り、
伐採地などを抜け標高200~600mを探します。
腰が抜けそうになりながら何度も車の腹を擦り峠を越え、
暗い林道を徐行したり徒歩でルッキングしていきますが・・・
・・・やっぱり枝が全部綺麗なまま(泣ける・・・)
ただ一つだけ、
奥羽山脈の背骨付近を歩いているため星空はまぢ綺麗でした。
個人的に八甲田、白神と並んで特に記憶に残るレベルの星空でロマンチックなんですが、
こんな・・・、こんな所まで夜中に来るなんて男でも願い下げでしょうな(苦笑)
林道をまだ調べたい気持ちも空腹と寒さには勝てず(林道歩いて凍えてきた)、
夜7時を過ぎて山を下り、集落に出ます。
疎らな人家を横目に、一番人口が密集しているであろう田子地区を目指しました。
田子までせっかく来たんだし、地元ニンニクを使った焼肉定食的な物を食べたいな~
・・・などと呑気に考えていましたが、流石田子と云うべきか・・・
時刻は夜8時頃、どこの店も開いてない(焦)
開いていたのは商店が1件くらいとローソン1軒しか見当たらなかった・・・
ある意味感心しながらも「どうしよう・・・」と悩んだ結果、
既に眼前だった三戸町へ突入。
田子町内とは変わって、やってる食堂は見つけられなかったが
まだスーパーが何軒か開いていた・・・(なんだこの差は・・・)
1軒目のスーパーでパンと菓子を買って少し空腹感を紛らわし、
2件目のスーパーの弁当コーナーでにんにくを使った焼肉弁当を発見。
スーパーの弁当だろうがこれでも地元のにんにく使っているはずだ・・・と妥協し即行購入。翌日の朝食分のパンも併せて買いこみ、車の中で焼肉弁当をかきこむ。思いの外にんにくが強烈でした。
遅い夕食を済ませた後、
最後にどこか面白そうな所は無いだろうかと地図を広げると、見覚えのある字面が・・・
名久井岳(615m)。
三戸町と南部町にある地元で有名な山で、古くから親しまれている山でもあります。
マツの大量植林も時代背景にあるのでヒメオオを真面目に探すつもりはないものの、「こっちまで来たついでに」と向かう事にしました。
山の中に1本道が通っていてそこを車で流してみました。
何故か夜になって風が強くなってきてしまったので車の外には出なかったのですが、
名久井岳から見える景色もなかなか良かったです。
名久井岳を下りて夜の10時だったか11時だったか、
そのくらいに車の中で寝ることに。毛布持ってきて本当に助かった・・・
13日(月)
朝の6時に一旦ケータイのアラームで起きて2度寝、
1時間後の7時に今度は目覚まし時計のベルで起床。
トイレと歯磨きを終え、朝食のパンをほおばり一路田子へ急ぎます。
名久井岳から。標高的にはだいぶ低い位置からです。
今日の一発目は、
昨日最後の林道(名久井岳除く)を諦めて山を下りる途中でいくつか通り過ぎた林道の内一つに的を(テキトーに)絞り進入。
朝早くから材木を向こうから運んで来るトラックを交わしながら泥化した悪路を進み、
登山道に続く林道を見渡すのですがやっぱり駄目。
奥へ行こうと云うその先にヤナギが倒れていてそこから歩きに。
暫らく歩くと登山道の入り口が見えてきた。
この時点でもう車では来るのは無理でした。
歩くのも楽ではないボロボロの登山道を登りながら、周囲の樹相に気を配っていきますが全然針葉樹ばかり。沢沿いの為ヤナギの灌木も見られるのですが全くヒメオオが居た形成がありません。
登山道をもっと奥へ進めば針葉樹林帯も抜けられると思って(植林っぽいので)先へ進んでいきますと、段々景色が変わってきました。
こっちに来てからあまり見なかったブナ林帯だ!
最初は生木しか目に付かなかったのですが、次第にいたる所に大きな立ち枯れが見られるようになりました。
これは・・・!!! と思ったのも束の間、なんかちょっと視野を広げてみると違和感が・・・。
大きなブナの立ち枯れは結構たくさんあるものの、
一般にクワガタの成虫が集まるような他の木が全く見当たらないのです。
あるにはあるんでしょうが、ここでまともにクワガタを採集しようとは考えないなぁと思うような場所になっています。
しかも、近くにある立ち枯れを観察していきますが、
ルリクワガタも痕跡が全くありません。
登山道もいつのまにか急登に・・・。 そしてついに来てしまった。
登りきっちまった。
もう木も灌木ばかりで葉も何も全く虫に食われてない(汗)
ほとんど虫がいねぇってことじゃねーか!!!!!!
そして、頂上が奥の方に平坦になっていて、
三角点の先にまだ道があったので気になって進んでみると・・・
今度は開けた空間に出て中央に変な木の柱が立ってる。
なんか書いてる。
3県境の山・・・・・・??・・・
【四角岳】
林道入り口に山の名前は書いてあったけど、
1003mもあんのかよ・・・
青森・岩手・秋田の県境
クワガタ探しに入った山でやけくそになって登頂したこの山は、
どうやら青森・岩手・秋田3県の県境が接する唯一無二の場所だったようです。
四角岳なんて昨日今日まで聞いたこともない名前の山でしたが、
なにげに山を登頂したのは今回が初めてなので妙な高揚感が(笑)
向こうに見えるのはここより僅かに高い中岳(1024m)。
流石にあっちへはもういきません・・・(青森からでてしまうし)
四角岳 山頂
眺めはややいまいちです。
若干灌木に視界が遮られている感じが見受けられますね。
そして一面先まで山!!! この日は昨日とうって変わって曇り空で天気が悪いので、
靄がかかり遠くが霞んでいます。昨日だったらどんな眺めだっただろう・・・
・・・
・・・
・・・
・・・・・・いや俺何しにこんなトコに来たの・・・????
帰りは1時間ほどで車まで戻り、時刻は既に午後1時。
夜7時に人と約束がある事を考えると、今日はもうダラダラ走りまわれないと腹をくくり、
田子での探索を諦め、帰る道すがら三戸町と新郷村もちびちびと探して、
出発時に入れた4,000円分のガソリンが持たなくなってきたので山に入る直前にもう一度十和田市内で給油して(財布が痛い・・・)、最後の最後にせめて十和田でヒメオオの姿だけでも拝んで帰宅しようと既存のポイントに立ち寄ってとどめのボウズを食らって、
見事ガソリンだけ綺麗に消化して手ぶらで帰宅しましたとさ。
持って帰ってきたのは車体の傷くらいですね(嘲笑)
************************************
今回いくつか感じたことはありましたが、
非常に厳しい!と云う事がまず第一です。
ほとんどブナが見られず(時間帯もあって暗い時にしか行けなかった場所もありますが)、
勿論たくさんの個体数が居るのでしょうがクワガタの棲息状況と我々採集者が干渉できるような場所がかみあうポイントが少ないように感じました。
そして、もしかしたら時期の所為もあるのかもしれないのですが、
こちらの地域は林業の進み具合が県内の他の地域より盛んで、
地図で見ても歴史的な面で見ても山林の伐採や針葉樹の植林が進んでいて
どこの林道に入ってもきっちりスギだらけでしかも比較的管理が行き届いてる印象。
この2日間で入っていった林道も、伐採作業中の所や、今まさに新しい林道を建設中の所が多く見られました。
とてもヒメオオが見つかるような隙は無かったですね(悲)
紅葉も、八甲田と比べて彩りに欠ける印象で、
八幡平のこの近辺は先に散り始めているようです。
(台風もあった事だし)
課題は来年に持ち越しになりました(汗)
来週はまた別の所へ行こうと思うのでヒメオオも俺はもう今年は見れないかな~?
本日の 日昆の名言
2014年度羽化報告 マキタギラファノコギリクワガタ =2= [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
青森のヒメオオ採集も終了しました。
10月も終わりですか・・・
さて最近、久しぶりにネグロス産のダイスケギラファのWILDがごく僅かに入荷したらしいですね。
WILDが入荷したと聞くとググッと興味が湧いてしまうのですが、WF1幼虫を飼育する人には是非ともネット上で飼育結果を公開してほしいと思いますね。
今日はマキタの羽化報告第2回と云う事で、
前回が2個体紹介したのですが今回は5個体です。
大腮が安定した形状の亜種と云うイメージだったのですが、
まぁまぁそれぞれに個性が感じられます(実物を肉眼で見ると・・・なのですが)
飼育データ
【産地】 ミンドロ島 ハルコン山
【累代】 WF1
まずは♀です。
♀は既に全部が羽化しているんですが、
その中での最大個体を代表で載せておきます。
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年3月2日 3令 10g 頭幅13mm Element菌床800PPボトル(既製品)へ
6月27日 蛹確認
7月22日 羽化確認
10月 羽脱確認 54mm
一応♀はほぼ全部を最後まで800cc程度の容量までしか使いませんでした。
結果、60mm前後にまでなるケイスケ&ダイスケと違って
55mm弱と云ういかにも「3番手」らしい印象を受けるようなサイズになりました。
これが最終ビンに1400ccクラスの容量をもってきたら57~58mmくらいまでいけたのでしょうか。
次点で51mm×1、50mm×1、47mm×1・・・
一番小さいのが41mmでこれ1個体だけとんで小さい♀でした。
今回、♀は菌床組とマット組に分けて飼育したのですが、50mm以上の個体は全て菌床組。40mm台は全部マット組と云う「サイズの明暗が分かれる」結果になったのですが、
飼育記録を読み返してみると、マット組は皆最初に投入してから羽化するまで交換無しのいわゆる「1本がえし」なのに対して、菌床組は一部2本目のボトルに交換しているものがいて、その内の1頭が今回の最大♀個体と云う事なので、
単純にエサの違いによる差とも言えないモヤモヤした結果に。
しかし54mmともなると迫力が・・・ありますね・・・
WILD♀の時よりも大きな♀を親にF2に挑戦すると云う事で、
少しは今世代より羽化サイズアベレージを上げないとギネスどうこう言えないですね。
さて次は♂。
♂‐①
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800クリアボトル(1ヶ月前手詰・添加有)へ
2014年8月下旬 羽化
10月上旬 脱出確認 81mm
まず今世代中一番小さく羽化したであろう中歯♂です。
データを見れば判る通り、やっちまいました無交換1本返し!
温室の中段~下段に置いていたのですが流石に劣化スピードはそこそこ早く(と云うか800ccで9ヶ月も食わせりゃそうなるのは当たり前か)、3令中期頃にはもう中身は泥と化していてその時に交換を諦めました。
泥の中をのたうちまわって仕方なく蛹室を作ったのですが(この時すでにオガの量は全体の5分の3ほど)、他人事のようですが「よく羽化出来たなぁ」と感心しました。
マキタも個体によっては、このくらいのサイズから既に長歯の兆候が見られる事もあるのですが、流石に今回は♂親に85mmの中歯を使ったので81mmごときで長歯になられては困ります。
♂‐②2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800クリアボトル(1か月前手詰・添加有)へ
2014年5月18日 3令中期 34.2g 頭幅16mm 暴れ発生
Basic菌床ブロック(熟成品)へ
9月19日 羽化確認(羽化間もないが蛹室外へ脱出) 100mm
これが前回少しだけ紹介した、
「出てきたから活動開始したのかと思ったらまだ軟らかかった(汗)」♂個体です(笑)
データにある通りだいぶ長い期間保管(放置)していた菌床ブロックを使ったために、羽化した時点で蛹室が脆くて羽化間もなく勢い余って蛹室壊して出てきてしまったのでしょう。
交換後もずっと温室の上段で飼育してたから温度も高めだったろうに。
最初に触った時はホントにビックリしましたよ・・・(焦)
累代が進んだ個体や、低温種なのに高温で無理矢理飼育された個体などによく見られる「外骨格が薄く脆くなる」やつかと一瞬焦りましたね。
頭部のアップは撮り忘れましたが、
この個体はやや小さな内歯(鋸歯)が少なく消失している感があります。
自然界では稀に、鋸歯が完全に消失した個体が出現するので
いつか自分も(どの亜種でもいいので)見てみたいですわ。
♂‐③2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年3月6日 3令初期 11.7g 頭幅16mm Element菌床ブロックへ
6月22日 蛹室確認
6月27日 蛹化
7月27日 羽化(♂の内で2番目に羽化した)
10月2日 自力脱出 99mm
最初から最後まで菌床飼育ですが(割り出し前にはマット食ってたかもしれませんが)、ボトルからブロックに移したのが3令初期なのにもかかわらず、
たった3ヶ月で蛹室を作られてしまったのが非常に悔しいところです。ここからじっくり栄養を吸収していくはずだったのに・・・
(ただ、よく思い返すと・・・確かこいつ途中から暴れてた記憶があるな・・・)
個人的に、一番大きくしやすい手順が
1本目(1令~2令後期or3令脱皮直後)・・・マット
2本目(2令後期or3令脱皮直後~3令後期)・・・菌床
3本目(3令後期~)・・・マット
と云う流れなのですが、
どうもやっぱりオオヒラタケが個人的に不得意(不慣れ)なのか、
オオヒラタケ系の菌床→菌床の交換が上手くいかない事が多いんですよねぇ・・・
暴れたからって即座に別の菌床を用意できるほどの財源がありませんし
この個体はマキタらしい綺麗な大腮をしています。
さて、今回最後の個体です。
今世代ではいくつかの個体を2000cc以上の大瓶で飼育したのですが、
この個体は今のところ最大容量の3000ccガラスビンに最終交換したもの・・・、
それなりに容積は多いので当然特大サイズの羽化に期待が掛かる・・・のですが、
一点気がかりなのは幼虫期間が短く他の個体より数日遅れた程度で蛹室を作った事。
低温管理に移行したのは蛹室を作った後・・・
こんなので特大級が羽化出来るのかや・・・??(汗) 結果は如何に・・・
♂‐④
蛹化直後の状態。
羽化の最中の状態。
蛹化してからほとんど1ヶ月しか経ってないのにもう羽化してしまいました。
ニルギリの飼育ギネスが羽化した時は2ヶ月近く蛹の状態だった事を考えるとちょっと早過ぎる気がしますが・・・
(あの時は低温でちょっと引っぱったりもしたけどね)
そしていよいよ脱出!!
例の如く自力で羽脱するまで素手で触らないようにしているので、
この光景を早く見せろとどれほど待ったことか!
2013年12月1日 割り出し 1令 くわMat800PPボトルへ(ph:アルカリ性、添加有)
2014年2月23日 3令 24.1g 頭幅17mm 掘り出し時ボトル中央で居食い
くわMat800クリアボトルへ(ph:アルカリ性、添加有)
4月13日 36.8g
くわMat3000ガラスビンへ(超堅詰め、ph:弱酸性、添加有)
6月末 蛹室確認、簡易冷温庫から冷やし虫家(20℃)へ
7月15日 蛹化
8月17日 羽化
10月21日 自力脱出 102.6mm
大したことなかった・・・
おまけに蛹期間中の低温管理も中途半端だった(20℃)
実質的に羽化した時期も他の100mm前後の個体と同時期(8月上~中旬)。
地味に、マットに使用したミネラルウォーターのphもアルカリ性から弱酸性に替えちゃってサンプリングにならないし(まぁ元々検体が非常に少なかったわけだけども)
3令の成長期にずっと狭い800ccの空間で過ごしたのがサイズの伸び悩んだ一番の原因だと思うんですが、逆に考えれば
「蛹室を作る空間さえ空けておけば800ccでもマットで100mmイケる!」
・・・と云う風にも捉えられたりしないですかね。
初期段階からずっと与えてきた添加剤やミネラルウォーターの効果もあっての結果なのか、無くてもの結果だったのか・・・
(WF1だからそんなに効果的には働かなかったと思うんだけどね)
しかし、最後の大瓶マット超堅詰めが効果あったのか、
この個体には他と少し違う雰囲気が感じられるのですが・・・
画像だけで伝わるでしょうか・・・?
ちょっと大腮の発達が良い・・・!!!
中途半端でも低温に晒したのも良かったのか、
大腮の太さが全体的に他個体より僅かにあって特に先半分にその様子が感じられます。
掲載画像だと若干アングルの違いでそうなっているようにも見えますが、
実物を見ても少し「違い」を感じます。
ニルギリの時も、超堅詰めの時とそうでない時に差が見られたので、
いよいよギラファにも『美形?個体』を羽化させるには堅い場所で羽化させることと云うお約束が当てはまるように感じてなりません(これもまたまだまだ検討個体が少ないんですが・・・と言うか、そもそも最後にマットで羽化させるとか堅いとこで羽化させると「良い」個体が生まれると云うのは前々から知られている話ではあるんですけどもね)。
何しろ、ちょっと大腮の先までよく発達した個体なので、
なんだかちょっとダイスケの姿にかぶるんですけど(苦笑)
何気なく見てみたら、非常~に微妙ですが
最大内歯が水平より下に落ちてるように見えます。
この特徴がもうちょっと判りやすくなるといよいよダイスケだな(笑)
さて、あとまだ羽脱していない♂は2頭!!
まだ幼虫のまま低温で過ごしている♂も2頭!!
特にこのまだ幼虫の2頭は105mmを超えてくれる可能性もはらんでいるので
ブリードには(多分)間に合いませんがじっくり時間をかけてみようと思います。
10月も終わりですか・・・
さて最近、久しぶりにネグロス産のダイスケギラファのWILDがごく僅かに入荷したらしいですね。
WILDが入荷したと聞くとググッと興味が湧いてしまうのですが、WF1幼虫を飼育する人には是非ともネット上で飼育結果を公開してほしいと思いますね。
今日はマキタの羽化報告第2回と云う事で、
前回が2個体紹介したのですが今回は5個体です。
大腮が安定した形状の亜種と云うイメージだったのですが、
まぁまぁそれぞれに個性が感じられます(実物を肉眼で見ると・・・なのですが)
飼育データ
【産地】 ミンドロ島 ハルコン山
【累代】 WF1
まずは♀です。
♀は既に全部が羽化しているんですが、
その中での最大個体を代表で載せておきます。
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年3月2日 3令 10g 頭幅13mm Element菌床800PPボトル(既製品)へ
6月27日 蛹確認
7月22日 羽化確認
10月 羽脱確認 54mm
一応♀はほぼ全部を最後まで800cc程度の容量までしか使いませんでした。
結果、60mm前後にまでなるケイスケ&ダイスケと違って
55mm弱と云ういかにも「3番手」らしい印象を受けるようなサイズになりました。
これが最終ビンに1400ccクラスの容量をもってきたら57~58mmくらいまでいけたのでしょうか。
次点で51mm×1、50mm×1、47mm×1・・・
一番小さいのが41mmでこれ1個体だけとんで小さい♀でした。
今回、♀は菌床組とマット組に分けて飼育したのですが、50mm以上の個体は全て菌床組。40mm台は全部マット組と云う「サイズの明暗が分かれる」結果になったのですが、
飼育記録を読み返してみると、マット組は皆最初に投入してから羽化するまで交換無しのいわゆる「1本がえし」なのに対して、菌床組は一部2本目のボトルに交換しているものがいて、その内の1頭が今回の最大♀個体と云う事なので、
単純にエサの違いによる差とも言えない
しかし54mmともなると迫力が・・・ありますね・・・
WILD♀の時よりも大きな♀を親にF2に挑戦すると云う事で、
少しは今世代より羽化サイズアベレージを上げないとギネスどうこう言えないですね。
さて次は♂。
♂‐①
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800クリアボトル(1ヶ月前手詰・添加有)へ
2014年8月下旬 羽化
10月上旬 脱出確認 81mm
まず今世代中一番小さく羽化したであろう中歯♂です。
データを見れば判る通り、やっちまいました無交換1本返し!
温室の中段~下段に置いていたのですが流石に劣化スピードはそこそこ早く(と云うか800ccで9ヶ月も食わせりゃそうなるのは当たり前か)、3令中期頃にはもう中身は泥と化していてその時に交換を諦めました。
泥の中をのたうちまわって仕方なく蛹室を作ったのですが(この時すでにオガの量は全体の5分の3ほど)、他人事のようですが「よく羽化出来たなぁ」と感心しました。
マキタも個体によっては、このくらいのサイズから既に長歯の兆候が見られる事もあるのですが、流石に今回は♂親に85mmの中歯を使ったので81mmごときで長歯になられては困ります。
♂‐②2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800クリアボトル(1か月前手詰・添加有)へ
2014年5月18日 3令中期 34.2g 頭幅16mm 暴れ発生
Basic菌床ブロック(熟成品)へ
9月19日 羽化確認(羽化間もないが蛹室外へ脱出) 100mm
これが前回少しだけ紹介した、
「出てきたから活動開始したのかと思ったらまだ軟らかかった(汗)」♂個体です(笑)
データにある通りだいぶ長い期間保管(放置)していた菌床ブロックを使ったために、羽化した時点で蛹室が脆くて羽化間もなく勢い余って蛹室壊して出てきてしまったのでしょう。
交換後もずっと温室の上段で飼育してたから温度も高めだったろうに。
最初に触った時はホントにビックリしましたよ・・・(焦)
累代が進んだ個体や、低温種なのに高温で無理矢理飼育された個体などによく見られる「外骨格が薄く脆くなる」やつかと一瞬焦りましたね。
頭部のアップは撮り忘れましたが、
この個体はやや小さな内歯(鋸歯)が少なく消失している感があります。
自然界では稀に、鋸歯が完全に消失した個体が出現するので
いつか自分も(どの亜種でもいいので)見てみたいですわ。
♂‐③2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年3月6日 3令初期 11.7g 頭幅16mm Element菌床ブロックへ
6月22日 蛹室確認
6月27日 蛹化
7月27日 羽化(♂の内で2番目に羽化した)
10月2日 自力脱出 99mm
最初から最後まで菌床飼育ですが(割り出し前にはマット食ってたかもしれませんが)、ボトルからブロックに移したのが3令初期なのにもかかわらず、
たった3ヶ月で蛹室を作られてしまったのが非常に悔しいところです。ここからじっくり栄養を吸収していくはずだったのに・・・
(ただ、よく思い返すと・・・確かこいつ途中から暴れてた記憶があるな・・・)
個人的に、一番大きくしやすい手順が
1本目(1令~2令後期or3令脱皮直後)・・・マット
2本目(2令後期or3令脱皮直後~3令後期)・・・菌床
3本目(3令後期~)・・・マット
と云う流れなのですが、
どうもやっぱりオオヒラタケが個人的に不得意(不慣れ)なのか、
オオヒラタケ系の菌床→菌床の交換が上手くいかない事が多いんですよねぇ・・・
暴れたからって即座に別の菌床を用意できるほどの財源がありませんし
この個体はマキタらしい綺麗な大腮をしています。
さて、今回最後の個体です。
今世代ではいくつかの個体を2000cc以上の大瓶で飼育したのですが、
この個体は今のところ最大容量の3000ccガラスビンに最終交換したもの・・・、
それなりに容積は多いので当然特大サイズの羽化に期待が掛かる・・・のですが、
一点気がかりなのは幼虫期間が短く他の個体より数日遅れた程度で蛹室を作った事。
低温管理に移行したのは蛹室を作った後・・・
こんなので特大級が羽化出来るのかや・・・??(汗) 結果は如何に・・・
♂‐④
蛹化直後の状態。
羽化の最中の状態。
蛹化してからほとんど1ヶ月しか経ってないのにもう羽化してしまいました。
ニルギリの飼育ギネスが羽化した時は2ヶ月近く蛹の状態だった事を考えるとちょっと早過ぎる気がしますが・・・
(あの時は低温でちょっと引っぱったりもしたけどね)
そしていよいよ脱出!!
例の如く自力で羽脱するまで素手で触らないようにしているので、
この光景を早く見せろとどれほど待ったことか!
2013年12月1日 割り出し 1令 くわMat800PPボトルへ(ph:アルカリ性、添加有)
2014年2月23日 3令 24.1g 頭幅17mm 掘り出し時ボトル中央で居食い
くわMat800クリアボトルへ(ph:アルカリ性、添加有)
4月13日 36.8g
くわMat3000ガラスビンへ(超堅詰め、ph:弱酸性、添加有)
6月末 蛹室確認、簡易冷温庫から冷やし虫家(20℃)へ
7月15日 蛹化
8月17日 羽化
10月21日 自力脱出 102.6mm
大したことなかった・・・
おまけに蛹期間中の低温管理も中途半端だった(20℃)
実質的に羽化した時期も他の100mm前後の個体と同時期(8月上~中旬)。
地味に、マットに使用したミネラルウォーターのphもアルカリ性から弱酸性に替えちゃってサンプリングにならないし(まぁ元々検体が非常に少なかったわけだけども)
3令の成長期にずっと狭い800ccの空間で過ごしたのがサイズの伸び悩んだ一番の原因だと思うんですが、逆に考えれば
「蛹室を作る空間さえ空けておけば800ccでもマットで100mmイケる!」
・・・と云う風にも捉えられたりしないですかね。
初期段階からずっと与えてきた添加剤やミネラルウォーターの効果もあっての結果なのか、無くてもの結果だったのか・・・
(WF1だからそんなに効果的には働かなかったと思うんだけどね)
しかし、最後の大瓶マット超堅詰めが効果あったのか、
この個体には他と少し違う雰囲気が感じられるのですが・・・
画像だけで伝わるでしょうか・・・?
ちょっと大腮の発達が良い・・・!!!
中途半端でも低温に晒したのも良かったのか、
大腮の太さが全体的に他個体より僅かにあって特に先半分にその様子が感じられます。
掲載画像だと若干アングルの違いでそうなっているようにも見えますが、
実物を見ても少し「違い」を感じます。
ニルギリの時も、超堅詰めの時とそうでない時に差が見られたので、
いよいよギラファにも『美形?個体』を羽化させるには堅い場所で羽化させることと云うお約束が当てはまるように感じてなりません(これもまたまだまだ検討個体が少ないんですが・・・と言うか、そもそも最後にマットで羽化させるとか堅いとこで羽化させると「良い」個体が生まれると云うのは前々から知られている話ではあるんですけどもね)。
何しろ、ちょっと大腮の先までよく発達した個体なので、
なんだかちょっとダイスケの姿にかぶるんですけど(苦笑)
何気なく見てみたら、非常~に微妙ですが
最大内歯が水平より下に落ちてるように見えます。
この特徴がもうちょっと判りやすくなるといよいよダイスケだな(笑)
さて、あとまだ羽脱していない♂は2頭!!
まだ幼虫のまま低温で過ごしている♂も2頭!!
特にこのまだ幼虫の2頭は105mmを超えてくれる可能性もはらんでいるので
ブリードには(多分)間に合いませんがじっくり時間をかけてみようと思います。