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タプコプ!! ヒメオオクワガタ採集 [日昆 採集記 【2015年】]

CA3I0820.JPG

  8月30日(日)

前日の夜から準備をしてはいたものの寝不足のまま、時刻は深夜2時45分
自宅を出発する。

深夜出発の為直前まで寝溜めしておくつもりだったが、
なかなか寝つけず1時間しか眠れなかった。
これから向かうヒメオオ採集にワクワクして眠るどころじゃなかったから・・・だと言いたいが
実際のところは、日中何も食べなかった反動で夕食を食べすぎた所為で
腹が苦しくて睡眠どころではなかっただけ・・・。
長距離ドライブが苦手なだけに僅かな睡眠で足りるかどうか不安ではあるが、
車は市内を飛び出し八甲田山を越え三本木原に下りていく。


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十和田市を抜け新郷村へ突入。(画像は新郷村役場付近)


そのまま新郷村を横切り
CA3I0822.JPG
三戸町へ到達!

そして三戸も同じく横断・・・

今回の主たる目的地は、


CA3I0823.JPG
そう、田子町である!!


県内最南の市町村であるこの場所に初めて来たのは今から約1年前
10月の半ばに来たこの時は主な目的はヒメオオの新場所探索だったのだが
時期や探索する時間帯の問題もあって土産にできる虫(クワガタ他含め)は何も採らずに帰ってきたのだった。

 【初めて来たのは今から約1年前】
   ⇒ 2014-10-18 『南部鍬形追分』

今回は8月末でヒメオオシーズン真っ只中。
今期はヒメオオ新産地開拓で県内をあちこち回るつもりでどこから行こうか正直目移りするくらいだが、まず去年のリベンジとしてここに決定した。


個人的に、田子町は同じ青森県内にありながら最南端・最果ての町と云う事でアクセスが面倒でコンスタントに採集に来れない分、この場所で採った虫はきっと箱の中で存在感が出る(ラベル的に)だろうと言う事で今回は是非とも採って帰りたい場所だ。
虫とは関係ないけど、この素晴らしく「山田舎」なところもすごくイイ。

道の選択を誤ってしまった所為でポイント近くまで来るのに3時間半も掛かってしまった(汗)
空が白んでくると同時に探索を始めるつもりでいたがもうとっくに空は明るい。
前回時間の都合で入らずに終わった林道に入っていくことにする。



三八地域と云うのは歴史背景的な部分もあるのか、特に林業が盛んに行われているのが視覚的に良く分かる。
海浜地域は八戸を代表する漁業で成り立っているが内陸~山間部は農畜産物が中心。
田子町はニンニクだし五戸町の牛とか三戸・南部町の果物とか今では各自治体で有名産品が盛んに作られているわけだけど(都市伝説が売りの自治体もあるが・・・)、
昔は米など作物が育たないやらで農業に不自由していた土地でもあるので、
津軽方面と違ってこちらは人家近くであれば容赦なく山が切り開かれてどこもかしこも植林ばかりだ。

林道を進み期待の持てるエリアまで向かう。
どこまで行ったら植林地帯が終わるのか半ばうんざりする。

林道は所々で支線や作業道に枝分かれし、毎年新しい道が作られているためか
地図を見ても道が合ってるのか分かりにくい・・・(焦)
おまけに山の中を進むとケータイや衛星の電波も受信できなくなってきて
自分も現在地が把握できなくなってきた・・・



とりあえず、周囲がブナ帯になってきたので車を停め、
一旦様子を見るため網とリュックだけ持って歩くことに。

気温は低く時刻も朝7時頃
風も弱く周囲には朝霧がたちこめている中、林道脇の木々を全体的に見ていく。
この近辺は背丈ほどのヤナギはあまりなく、ブナ・ミズナラ・スギ以外ではヤマハンノキ・ナナカマド・ウダイカンバ等々5m以上のやや背の高い木々が目立つ。
正直言って目視でヒメオオを確認するのは非常に辛い。
歩き進んでから程無くして、1本のウダイカンバの枝にやけに目立つ黒い輪っかが沢山付いているのが目に入った。

沢山付いているこの黒いのは何だろ・・・怖いな・・・

普通にこれはヒメオオの齧り痕だと思うんだけども、
視力に自信が無い以上断定できないのがもどかしい(苦笑)
よく見ると隣に生えてる同じ程の高さのナナカマド2本にも少ないが黒い輪が付いている。

とりあえずこれらの木々はほっといて更に林道を進む。
枝分かれする林道、初めて入る上に現在位置も分からず迷いそうになるので
あまり奥まで進まず一旦車に戻ってまた進もうと、道を引き返す。





さっき見つけたカンバまで場所を戻ってきた。

木を見上げながら、
「どっちにしろ居てもこの目じゃ見えねぇよなァ・・・」と、持ってる網を見て固まる(笑)

結局、網とリュックを地面に置いてキッキングするしかなかった。
ササや細枝に掴まり斜面に入り、カンバの幹に衝撃を加えてみた。

僅かに木が揺れ、



                    バチ
                                           バチ

           バチ

                            バチ


と葉っぱではない何か「モノ」が落ちてきた音が所々で鳴った。

いくつか地点も確認できたので急いで確認に行くと・・・













居た!!!! クワガタ!!!
ヒメだ!!!!


ジッと音のしたあたりを漠然と周辺視して、動いたところをすかさず探ってヒメオオを3頭まで採集できた。流石にこの方法で落とした個体を全部見つけるのは無理だったが、3頭も採れれば個人的にはよく出来た方だな。

やはりこの枝に付いている無数の黒い輪っかはヒメオオの齧り痕だったわけだ。
周りはずっと似たような樹種・景色なのに居る場所ピンポイントだな・・・


一旦ケースに収めて、ケータイを取りに車まで戻る。

CA3I0827kai.JPG
♂が1頭と♀が2頭。
♂はかなり小さいが念願の田子産ヒメオオだ。嬉しくないハズが無い!!



続けて車を停めた林道の曲がり角から始まる植林の作業道に入ってみる。

当たり前だが右も左も奥までずっとスギだらけだ。

それでも何故作業道に入るのかと云うと。
こういう植林地帯の奥は言わずもがな人の手が入っていないわけで、植林場所の縁まで来れば広葉樹の原生林に付き当たってクワガタの生息エリアに直面する。
年数を経るとこうした植林地帯と原生林の間の空間にヤナギなどの雑木が生えだしてヒメオオの集中して集まるポイントが出来上がる事がある。
こういう場所が在るかも知れないから作業道に入ってみたのだが・・・

CA3I0829.JPG
枝打ちされて、作業道は弓状のスギ枝絨毯状態。
こういうところってホントに車じゃ無理だな。

やっぱり予感的中。
場所が新しい所為かヒメオオを探せる場所も木もねェ(疲)
林道を引き返す。

引き返す途中、残された道脇の木に齧り痕を発見。
試しに蹴ってみるも葉っぱしか落ちてこない。
時期が早いのだろうか?
それとも植林の影響でヒメオオは付近から消えてかけているのか?

車に戻って先へ進む。
時間帯がまだ早く8時前だし、気温も16℃ほどで寒いので、
陽が昇って暖かくなってくれば登りだす個体も居るだろうと言う事で最初の居るカンバを通り過ぎ道の先へ進む。


段々と道も悪くなる。

CA3I0835.JPG
このようなクラックの入った林道ももう今月で何度目だろう・・・?
特に今月は車にとって非常に厳しい林道へ集中して突入したので、
この程度↑↑ではもはや悪路でも何でもなくなってきた感じがする(嘲笑)



車に乗ったまま流すと見過ごす危険があるので、
停まっては歩いて確認→停まっては歩いて確認・・・を繰り返し
また齧り痕が付いている木を発見。

枝を見ながら齧り痕を探していると、今度は本体も発見!!
ナナカマドだ、流石は田子町(笑)
↑↑ナナカマドは田子町において町の木に指定されている

CA3I0830.JPG

Q.どこにいるでしょうか?




今度は網を使って丁寧(?)に採集。目視出来た以外が居るかもしれないので最後に蹴ってみたが反応が無いのでこれで終わりのようだ。

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またしても全部ヒメオオ!!! ♂2頭♀1頭の計3頭だったがやはり♂は小さい。

・・・う~・・・どうもインパクトに・・・



その後も林道を進み、ある程度進んだところで引き返さざるを得なくなりUターン。

往復して所々に齧り痕を発見できたものの採れたのはこの2ヶ所のみ。
引き返す途中、支線が延びていたのでそちらに進入する。

CA3I0836.JPG
見事にケの悪い景色。
田子や新郷だとまだ全然マシなのだが、それ以外で三八地域の林道に入ると植林のえげつない場所の割合が非常に高い。
勿論、南部の山を隈なく調べたワケじゃないが、林道の入り口から突き当たりまでしっかり植林されている割合が県内の他の地域より高い。

CA3I0837.JPG
作業道に沢まで流れている。
このさらに奥へと行ってみたが、ジグザグと折れて道別れしながら続くフカフカの坂道は歩くのが辛い。
結局また徒労に終わり道を引き返す。
そして道に迷う(笑)

ただ、笑えないのが
この時重機の通っただけの軟らかい土の急な坂を上り下りしている途中、
右ひざを痛めてしまったことだ。
歩きに適さない場所ばかり突入した事と、安物の長靴に穴を開けないように気を使って変に歩いてしまったのが原因だろう。

林道へ戻りまた元の道を走る。


曇ってる所為で全く気温は上がってないが、他の林道を探す時間帯の都合を考えると同じ場所にとどまってはいられないので、最初にヒメオオが採れたカンバにさよならのキックをしていくことにした。
今の時点で大きい♂が1頭も採れていないので、
数は諦めるがせめて5cm台が1頭でも落ちてきてほしい・・・(汗)


やはり上を見ても何も虫が見えない。
斜面に入って木に振動を与えても何も音がしない。

仕方が無いので本命のカンバを諦め、隣にあるナナカマドを揺らしてみることにした。
こっちはまだ手を付けていなかったな・・・

細いので簡単に木が揺れた、と同時に林道の方にバチッと何か大きそうな粒が落ちたのが確認できた。
見失う前に急いで藪から飛び出て、落ち葉の下に隠れようとする奴さんを捕獲!!!



CA3I0838.JPG
やった!!!!! デカイ!!!!!



ノギスを当ててみると、ボーダーの50mm!!!・・・


・・・には惜しくも及ばず49.5mmほどではあったが、
とりあえず大型の個体も採れたのでなんとかほっとできた。


車に戻り林道を戻る。
CA3I0839.JPG
途中、向こうの山が見えたので参考に写真を撮ってみた。

お分かりいただけると思う・・・
山一面皆トゲトゲしている。・・・怖いよぉ・・・




林道を戻り、手前まで戻ってきて本線から外れた支線へ突入する。
またもや道を横切るように沢が流れている。
なんとか行けそうなのでそのまま突っ切ってみた。
バンパーをゴリッと擦りながら渡って先へ進んでみる。

程無くして車を停め、歩きで探すため車を降りる。
泥っぽい道をビチャビチャと音を立てて歩き進む。

スギにはもううんざりしてはいたが、珍しくだんだん広葉樹が多く見られるようになってきた。
おや・・・? もしかしてここアタリかも・・・!

次第に植林も消えていき、それと引き換えに道脇の木々にあの黒い齧り痕が見える枝が散見できるようになってきた。
ここも居るな・・・?

そう思ってまた目視&キッキングでヒメオオを落としにかかることにした。
齧り痕の付いた木を見つけては蹴り見つけては蹴りを繰り返す。








・・・・・・何も落ちてこない。


落ちてくるのは葉っぱか脆い小枝だけ。
今の時期でこの時間帯でこの気温でこの天候で・・・・・・
さっきのでも確認した通り、蹴って落ちてこないような日ではないはず。

奥へ進むとその齧り痕がある木の数が増えてくるのだが、
ヒメオオが全く落ちてこないのはさっきから全く変わらない・・・

この齧り痕が全て昔のもので今年はもうここらには居ないのか・・・?
それともここだけ時期的にまだ遅い・・・?


そんな自然要因を考えてみたが、さっきからずっと、
目の前にすごく気になるモノがあるので多分・・・自然的なものじゃないのだろう・・・

相変わらず齧り痕の付いた木々は進む度に見つかるのだが
一向にケースを開ける場面はない。



足もミリミリと痛み、歩くのもストレスに感じていた最中、
遂に林道の終点に到着した。
場所が広くなって車が転回できるようになっている。

ヒメオオのポイントらしく、ヤナギの灌木が生えているので見に行ってみる。



しかしここで、今までヒメオオが全く採れなかった原因をほとんど確信した。







誰かここにヒメオオを採りに入ってきてるぞ!!!!

しかも限りなく最近!!!!!



ヤナギの周囲の下草が明らかに人間によって倒されていた。
勿論ヤナギからは何も反応が無い。

そして、さっきから歩いてて気になっていたモノと云うのは、
お分かりだと思うが車のタイヤ痕

泥でビチャビチャな林道にもかかわらずタイヤ痕はきれいに残っている。
巻き込んで踏まれた細枝がそのまま残っているところや、痕の上に葉っぱやゴミがほとんど落ちていない事を考えても、明らかに一昨日か昨日には来てる、さらに言えばさっき自分が林道の奥の方に行ってる間にすれ違いで来ていたかもしれない!

山菜やキノコ採りの線も考えられるが、ヒメオオではないとも断言できない。
山菜・キノコ目的と考えてもさっきから車の気配もない。
日曜の朝なら普通は少数でもちょっとずつ出入りがあるはずなのに・・・

なにより、さっき自分が採りに歩いていた木々で採れた個体のサイズや数を考えるとさらに納得できる。

所々にあった齧り痕の数の割りに採れた場所が少ない事、
♀はともかく♂がほとんど極端に小さかった事。
場所的に、生息ギリギリの環境ではないと思うので
明らかにあれは選別で捨てられた個体であると考えられる。

タイミング悪りぃ~~~(悲)

下北や津軽の人間からすると確かに遠い町ではあるが
八戸近辺の人間からすると通いやすい場所ではあるから、地理的に考えても誰の目にもとまらないなんてことはあり得ないワケではあるけど・・・
下手したら採っていったのは知り合いかも知れないな(苦笑)


土産は採れたのでこれで林道を後にした。






さて、土産は採れたので、
別のポイントに向かう前に別の土産の為に町の中心部へ向かう。


〉〉 後半へつづく


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姫を探して東奔西走 [日昆 採集記 【2015年】]

最近ずっとヒメオオの記事ばっかな気がする・・・気のせい・・・じゃないか(苦笑)


今やヒメオオシーズン!
自分も青森県各地のヒメオオスポットの新規開拓で忙しくまだまだ休みの日は外に出てばかりで、根を詰めてやる必要がある飼育作業が全く捗っていません。

基本的に今期は(も)新ポイント開拓メインで辛い採集ばかりしていたので、
既産地にはほとんど入ることがなく秘密のマイポイントでの楽しい採集にまだ行けずそっちの現地状況も知りたいところではありますが、
・居るのは分かってるけどまだ採れてない場所
・生息は未知だけどずっと気になっていて調べなければいけない場所
が両方ともまだ複数あってそちらを優先して動いているような状況です。

手持ちのマップル道路地図には特殊系のクワガタ(分布がね)のチェックポイントや林道名を記入していますが、
ヒメオオのチェック箇所もどんどん増えてこのままいけば平地以外の市町村をコンプリート出来る日もそう遠くはないかもしれません。
コクワはどうしたんだ俺!?



さて、ここ最近のヒメオオ採集の内容を残しておきます。

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  1日目 上北地方某所

自身初めて来る場所でした。
事前に地図で探索すべきエリアをかためての早朝出発。

予定時間を寝過したのはいつもの事です。
マップル道路地図とケータイの地図アプリを連動して進行するいつもの感覚で林道へ突入。
林道が大きく二つに分かれており、まずはの林道へ進入。

しばらくは通常の林道でしたがヒメオオの姿を拝めないまま
道は次第に藪に飲み込まれていき・・・ 徒歩の探索に。

噛み痕をちびちびと発見するも、結局本体が見えず林道の自然回帰地点まで到達(泣)
引き返します。
車に乗り分岐地点まで戻ってから今度はへ。

林道の整備具合を見てもこちらがメインの林道(本線)なようで
砂利道をガタガタ登っていくとすぐに大量の噛み痕のあるヤナギが増えだしてきて生息を確信
若干風が出てきますがなんとか活動は問題ない事を願いつつ灌木を見て回る。



そして遂に本体が登場!!!


青森県ヒメオオクワガタ「上北郡産」.JPG
なかなかに大きい。これでまた新ラベルが1個増えました。


その後もアカアシ・スジなどを回収し、
採りこぼしやリリースも含め20頭前後は見られました。
ヒメオオ自体はあまり多く採れませんでしたが最大が52mm。ひとまず今期最大。




至るところに噛み痕自体は多く見られ、
ヤナギなどの他に、今回はブナに付いている個体が多かったのが印象的でした。
ブナのヒメオオ噛み痕.JPG
ブナの幼木が齧られリング状に傷ついています。
ブナの芽鱗痕(前の年と次の年の枝の間にできる節目状の痕跡)
こんな風になりませんよね。




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  2日目 津軽地方某所

こちらは1日目と違って、
去年ヒメオオシーズン終了期の開拓時に見つけた林道です。
一言で津軽と言っても、大まかに分ければ白神系のエリアで
本来ヒメオオならどこにでもいるような地域ではあります。
ただ今年は(も)白神の中央域へは道路崩落の影響で車の進入が出来ないため、その外側エリアで探します。


この林道は去年の下見以外に
今年マグソクワガタの新ポイント開拓に訪れているのですが、
この林道の嫌なところが何を隠そう路面の悪さ(泣)
距離が長いくせに手前の時点から既に悪路!
悪路の要素ってのはいくつかありますけど、
ここの林道の危ないところは「わだちが深くて多い」のが最たるものでしょう。
もはや「わだち」とも言えない林道のサイドと中央の高低差。
ここでは毎回バンパーや車底部をえげつない音で擦る事を覚悟しなければいけません。
そのくせ、地元住民がよく山菜を採りに来るのは、
この林道がそれほど有用な場所である証拠なんでしょうね。

そして、所々わだちを埋めるために敷かれた砕石
まァ粒がデカくて不親切極まりない!!!
径10cm超の角ばった石がゴロゴロしている上を走るのはストレス以外の何物でもない。


CA3I0854.JPG
あァ・・・・・・・・・・せめて前半だけでもこんな感じの安心感に満ちた林道だったらいいのに。


CA3I0855.JPG
伐採が入ったハゲ山を横目に林道を進みます。
(最初の説明で煽っておいて画像が普通の路面状況のモノばっかだと信憑性無いな)

最初に、噛み痕を前シーズンから見つけていた支線へ道を逸れます。


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 支線A

坂道を上るとヤナギの一帯がありそこがメインのポイント。
支線に入ってわりとすぐに辿り着くのでここで何としても採りたかったのですが、
悲しい事にヒメオオが居ない・・・!!
新しいもの・古いもの、噛み痕はちょこちょこ付いているのに本体無し。
今日のこの林道内で一番集中して採ることが出来そうだった場所なだけに
愕然としたと同時に、これより一気に今日のヒメオオ採集の難易度が上がってしまい
焦燥感が込み上げてきました。

と云うのも、
ここまでは比較的楽に走ってこれたのですが、本線に戻りさらに奥に向かうとここから更に悪路に磨きがかかり車体へのダメージも増える上、ここ以外でヒメオオが付いていそうだった場所は稀有で、その木がどのくらい在ってその内でヒメオオがどれだけ見つけられるかは、自信が持てなかったからなんですな(焦)

既に今日誰か車で進入してきた形跡があり、
それが原因でヒメオオがいないと考えてもおかしくない。
工事車両かまたはキノコ採りか・・・

さっきからおかしい事に下草が踏まれて折れています
これを考えるとキノコ採りか同業者の可能性が濃厚か・・・

それから更にしばらく奥まで進んでみましたが、
クワガタのクの字もありませんでした。


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本線へ戻って奥へ進みます。
ここからまた先が結構長いんですよ・・・

道の途中でGPSを受信がてら地図を広げて位置確認をしていると
後ろからビーーッと大きな音が。
驚いて車内のバックミラーを見上げると後続にジムニーが。

つっかえた(汗) 流石、人もよく来る林道なだけある・・・

急いで車を再発進させ先行を急ぎます。

道の途中で気になる箇所を見つけたので路肩に寄せ後続車を先に行かせます。
周囲の様子を見終わってまた再発進します。

しばらく進んで別林道の分岐地点を通り過ぎ、
路面状況が悪くなるばかりの林道本線を進みます。


本線を進み、また違う支線への分岐地点にまでやってきました。
どっちに進むか迷っていると、さっき自分を追い越して先へ行ったはずのジムニーが戻ってきました。

??

分岐入り口に車を寄せそのジムニーを通します。
去年の探索の時点で、本線の奥へこのまましばらく行くと道が崩落して車両通行不能になるのは知っているので、それで引き返してきたのは至極当然なのですが、だったらあの車は入って行ってすぐ出るなんて一体何のつもりでこんなところまで入ってきたのでしょうか。

支線側に車を入れて停めてしまったので、
流れでこっちの支線に徒歩で進入してみることにしました。


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 支線B

ここへは今まで踏み込んだ事が無く、今回が初調査。
道は悪くクラックも入っているのですが、徒歩進入するにあたっては廃道と言えるほど荒廃してはいません。

日当たりのいい景色から林床の道へと変わっていきます。





→ 林道を進む


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雨の下北 ヒメオオ巡り [日昆 採集記 【2015年】]

今年の6月にマグソクワガタのポイントを探しに行った下北半島
その時にむつでヒメオオの居た痕跡を見つけることが出来たので、
一度は今年中に行ってみねば・・・と考えていたのは当時の記事に書いていた通り。

 【ヒメオオの居た痕跡を見つけることが出来た】
   ⇒ 2014-6-13 『まさかり! マグソクワガタ採集』


土曜。
翌日日曜に見込んでいた予定が流れてしまったため
急遽ヒメオオ狩りにNo.2No.6を誘ったのですが、急な話と云う事で最終的にそれもナシに。

もう一人で行くしかなくなったのでどこへ行こうか考えまして。
現段階で、県内でヒメオオを「採りに行っておきたい・探しておきたい場所」はポイントだけで数えると25ヶ所以上残っています。これ全部を1日1ポイント回るとして考えて、仮に平日も潰して毎日回ったとしても今シーズン中では調べ尽くせません。それを考えるとどれを優先しなければならないか非常に悩むところでもあります。既産地だけど自分はまだ標本を残してないとか、以後自分以外の人も連れて行く場合を考えたらとか、他の採集者が来やすいかとか、考えれば考えるほどヒメオオ採集しか頭に浮かばず、もはや他の虫を追う暇も飼育作業の暇もありません。
距離的な行程や無事採集して帰れるかの不安要素が多少あり、他の人を連れていくのには申し訳ないエリアでもあるので、
思いがけず一人になってしまった今回で一度答え合わせしに行っておこうという意味で下北半島(恐山山地)のポイント開拓に決定しました。



早朝、準備を完了し自宅を出発。
夜中に気象庁のアメダスを確認してみると不遇にも下北半島では雨が降っていました。
あまり強い雨ではなさそうでしたが、本音では「馴染みのないエリアで新規開拓する時に雨が降っているのは非常に心細い」ものです。
出発した朝の時点では雨はあがっているようですが、濡れてしまうと一気に表面温度が下がり虫の活動が鈍ってしまうと云う影響を受けてしまいます。

CA3I0871.JPG
現地に入ると早速「The・雨上がり直後」の光景がお出迎え。
路面が濡れて光り山には濃い朝霧。
途中の電光掲示板の温度表示は16~17℃なのでヒメオオが今日体感している温度は活動限界ギリギリ(12~14℃くらい?)でしょうか。

前回噛み痕を見つけた林道に早速突入しますが、


 ◆ 6月に来た時↓↓ ◆
CA3I0607.JPG

 ◆ 今回↓↓ ◆
CA3I0877.JPG

うわァ・・・!? ィ、居ない・・・(焦)

隈なく幹・枝を見てみるも皆無。
ここまで来て終了!!?



・・・というワケにもいかないので、林道を進んでなんとか1頭でも居ないか見てみます。


この林道はしばらく機能していなく、
崖が崩れて大小の石が転がり歩き辛いし道の真ん中には草どころか木が生えています
(主にハリエンジュとヒメヤシャブシ)

一瞬の絶望を味わった後、
CA3I0872.JPG
!?






CA3I0873.JPG
い、居たァァ・・・・・・・・・!!!
雨水で濡れながらも緩慢な動きでヒメヤシャブシの幼木を登っていました。
今まで採っていなかった恐山山地の個体群も見つけることができ、非常に嬉しい。

これで♂も採れるなんて虫のいい展開にならないかなぁ・・・
と思っていましたが、藪奥のヤナギでいよいよ、
CA3I0874.JPG
何頭か付いているのを発見!(後から画像確認したらどこに付いてるかよく判らなくなった)


ササやススキの藪の中から網を伸ばしたので、
草に柄が引っ掛かり網をさばききれずにキャッチミス。
CA3I0875.JPG
少々苦労しましたがなんとか♂を回収!


その後も探せばいくつか藪の奥にヤナギが生えていて
CA3I0876.JPG
いくつか見ることが出来ました。

流石ヒメオオと云うだけあって気温さえセーフなら雨の直後でも全然登ってきますね。
アカアシやなんかとは根性が違う(笑)
夏場の暑い時間帯に雨風があったら無理だったかも知れませんが・・・

これまでで、いくつか採りこぼして斜面に落としてしまったものの、
CA3I0878.JPG
こんな感じできちんと土産はできました。

CA3I0886.JPG
その中で一番大きかった♂はこれ。
大腮の先がかなり摩耗しているのを確認できることからも、
このポイントは誰も知らない(採りに来ていない)と考えてよさそうです。
酢エチ処理直後で50.9mm。摩耗していなければ普通に51mmUPでしたな。
♀の最大は38.3mm

晴れている日に来たらどんなのが居たんだろう・・・

その後、地形的に同じラインのはずの林道に乗り替えてみるのですが全く無し。
やはり簡単というワケではなさそうです。

雨もだんだん降ってき始めて、だんだん心細くなってきました。



*************************************


さて、ラベル別に集めている事もあって
下北まで来たならむつ市以外の市町村も採ってやりたいと考え、
むつ市内から越境し次なる目的地は風間浦村!!!!


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風間浦村は面積69.6平方km、下北半島の北部に位置し人口は約2600人で県内では西目屋村に次いで人口が少ない。
村名の由来は、1889年に(意外と古い)(しもふろ)・易国(いこくま)・蛇(へびうら)の3つの村が合併する際に一文字ずつとったことによる(安易だけどフェアでセンスいいね)

住宅地は海岸線に沿ってのみ集中しており、
学校はそれぞれの集落に小学校が1校ずつと易国間に中学校が1校のみ。
海岸の後ろは全面山地になっており、人口の地理的分布状況から分かる通り村内の産業のほとんどは漁業が占めている。他には下風呂温泉が有名でもあり、村域の9割が山と云う事で林業も盛ん(営林署は大間管轄)。

おまけだが、
村全域は北海道南端・白神岬より北に位置していて
言い方を少し変えれば隣の大間町と共に『北海道より北にある自治体』とも言える。
(東奥日報社「新平成の大合併あおもりマップ」より一部引用)


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下北半島は結構産業資源に乏しかった背景があるため(なんか語弊があるような)
今でこそ原発や軍事施設用地などに使われていますが漁業以外には林業くらいしかなくガンガン山を刈ってスギやヒバなどの針葉樹が植えられているのが分かります。
(原発や軍事施設を誘致?するってことはつまりそういう事でしょ)
恐山山地も特別高い山と云うのは無く、低山地はほとんど植林ばかりです。









CA3I0879.JPG
CA3I0880.JPG
居たァ!!!!!!!!
(濡れて光ってたからアカアシかと思った)





CA3I0881.JPG
居たァ!!!!!!!!
(いや画像見えねぇよ)




無事採ることが出来ました。
採るまでの脚色を書くのがめんどくさくて撮った画像全部一気に貼りました↑↑が、
風間浦で採れたヒメオオのポイントはかなりかな~り局所的で、確認できた個体は約5頭
採れたのは4頭のみでした。



CA3I0888.JPG
持ち帰った♂はこの30.6mmくらいのチビ♂のみ(苦笑)
もう1♂、4cm台前半くらいのも採ったんですが脚欠けだったのでリリース。
♀は最大37.1mm
流石に現在進行形でしっかり雨が降っているので採れただけでも良かったです。
遠くなければ晴れた日にまた来たいところなんだけど・・・


前日、出発前の眠り方をミスしていたおかげで
昼2時を過ぎるあたりで睡魔に襲われてきまして、雨も本降りになっている事も加わって完全に戦意喪失、駐車帯に車を停め仮眠する事にしました。
そして夕方4時前に目を覚まし、天候も変わらず雲の厚みでルッキングが難しい明るさになっていたのでこのまま帰路に就く事に。

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帰る前に海岸から撮った一枚。
荒れた津軽海峡の遠い向こうに見えるのは北海道・函館市

久しぶりに「『何も無い』がここにある」というような素晴らしい場所で非常に心躍る村でした。
そういえば初めて来た場所だった。風間浦。


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ちなみに帰り道の横浜町で撮った雨の景色。マジの本降り。
始まる前から帰った後まで、終始天気に恵まれなかった採集でした。


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Hime Oh!! week [日昆 採集記 【2015年】]

脇道逸れず一向にヒメオオから離れていない今日この頃。

シルバーウィークと云う事ですが、
日曜~水曜の4日間・・・「全日程をヒメオオに費やしてみる」と云う
各所から突っ込みを食らいそうな過ごし方だったのですが、
その内容をダイジェストで記録しておきます。


 20日(日) 秘蔵エリア
県内各地のラベルを広く集めるつもりで未見の市町村へ出向くことが多かったので、
安定して楽しめる(今思う時点では)秘蔵エリアは今シーズンになってようやく今日初めて見にきました。

秘蔵エリアはポイントが各所に在り、
そのどこも手付かず(今はどうだろ…)なのですが、まだ同エリア内で入っていないポイントをピックアップして入った1本目の林道で・・・

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いきなり正解!

林道の行き止まりで集中的にヤナギに付いていて、
ハクウンボクっぽい葉形の灌木にも付いていました。

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少々採りこぼしはありましたが、安定の2桁。
最大52mm、僅かな個体を残しリリース。

2本目の林道はすぐに行き止まり(崩落して沢に)
3本目は登山道に入ってみますが麓は植林・抜けると尾根筋で森林限界。
4本目以降も残念ながら空振り。

林道本数毎に分けると計7~8本突入した事になりますが、
どれもこれも道路地図内に林道名を書き加えただけの作業で終わりました。
午後5時ごろ探索終了。




 21日(月) 大鰐町
2日目のこの日は、昨日と違って新市町村ラベルの開拓作業。
大鰐は以前から採りたかった場所の一つではありましたが(どの市町村でも同じこと言ってないか?)、衛星画像で見ると難易度が高い場所であることが確認できます。
容赦ないスギの植林。
林道を通した後にはどこもしっかりスギを植えていて、一見広葉樹林帯かと思ってもスギが結構混ざっていたり、成長した所為で上から見たらちょっと広葉樹林に見えるスギ林も多いです。

まだ植林が始まってないような林道もあるのでそこに目星を付けて行ったら・・・
よく考えれば今日ってシルバーウィークだけど月曜日なんですもんね、
林道工事の業者が中に入ってて通れなかった(恥)
こうして1本目は探す間もなくUターン。

2本目はガレて崩落した林道を、車を停め徒歩で突き当たりまで進んだのですがダメ。
終点まで来たのにまだまだスギばかりでした。
ここで時刻も正午を過ぎ、想像以上に雰囲気が悪い大鰐の環境を前にして、
ボウズで終わるんじゃねぇかと焦りながら時間的に次が最後だろうと3本目の候補林道へ。

3本目は入ってしばらく行くと通行止め、徒歩で荒れた林道を登ります。
急勾配や沢と化した道にうんざりしながら進むのですが気配なし。
しかも長い!!!! 植林地帯から一向に出られず何度も「もう引き返そうか」と葛藤したのは言うまでもなく、途中から「今日はもう諦めよう」と「最後まで行ったら帰ればいい」と云う心境でほぼ無心状態であるいていましたね(苦笑)

歩き始めて4kmを過ぎた地点(事と次第では、長いとも短いとも言える距離ですね)
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山も見晴らしがよくなります。
写真奥の方の枯れ木アオモリトドマツ? コメツガ?)を見れば、大体どのような場所に来たか分かる人もいるのではないでしょうかね。


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引き返さなくて良かったと思えた、発見の瞬間
それまで皆無だったのにこのバッコヤナギ周囲数本に噛み痕があり、
♂と♀を1頭ずつ採集。噛み痕の数も多くはないのですがそれ以上に虫は少ない。
大腮摩耗で誰も採りに来てないであろうことがうかがえます(あたりまえか)。
その後も200m先で1♂を採集。
奥まで進んで廃道になっているのを確認後、引き返して最後に同じ木から1♂採りましたが
その直後に天候は急転。土砂降りになりズブズブに濡れてボロ雑巾と化して帰宅。
しかも下山後平地の路面を見ると乾いてる・・・
後で雨雲レーダーで確認すると、なんと自分の居た場所だけピンポイントで降っていました。
もしあの雨がヒメオオを見つける前に降っていたらと思うと・・・ゾッとします。


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ボロも混ざっていますが採れた個体♂3頭♀1頭は全て持ち帰り。
もうあんなところ行く気になれない・・・!!!




 22日(火) 奥津軽 方面
3日目のこの日は津軽半島方面へ。
本当はもっと別の地域に行きたかったのですが、昨日の大鰐で工事中の封鎖に出くわす可能性があることを再認識させられたので、平日に突入するのは遠慮することにしました。

『五所川原市 金木』↓↓
前日から決めていた林道に突入しましたが、残念ながら林道整備工事が行われていたのでおめおめ引き返してきました。

『中泊町 中里』↓↓
通過。

『五所川原市 市浦』↓↓
一番樹相の良さそうな林道に突入してみましたが、全くダメ。
車両通行可能道の終点に辿り着いた後、登山道だったのか分からない廃道に突入。
沢の中を登っていったものの、100m程度で自然回帰しているのか道が無くなり終了。

『中泊町 小泊』↓↓
樹相の良い林道に入ってみるも結局採れず。
途中睡魔に襲われ、明るい時間帯を逃したくはないのに・・・と思いつつ1時間ほど仮眠

『外ヶ浜町 三厩』↓↓
時刻も午後4時を過ぎ、
連日採集も3日目にして遂にボウズかとそろそろ腹を決めた時間帯。

良さげな環境に生えたヤナギの一帯で突然ヒメオオに遭遇!
1頭のみの♂がバッコヤナギの枝に齧りついているのを無事採集完了。
おびただしい齧り痕を確認し生息数は少なくない事を確認しましたが、
時間帯も遅いからか以降しばらく追加は無く、要らぬアカアシをスルーしてしばらく走ると
今度は道脇の退避空間を発見。

こういう安定した空間はいい事があるんだよな~と車を降りると

CA3I0908.JPG
そこはヒメオオの集中箇所!
ダケカンバに付く個体を複数採集、日が暮れかけて見えづらかった所為かいくつか落としてしまったのですが、ダケカンバで採れたのは自身初めてだったのでそれの方が新鮮で楽しかったですね。

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その後もちらほら噛み痕のみは見つかりましたが、
時間帯の都合で探索は困難になったので道を戻る事に。

不要な個体をリリースし、帰ろうと車を再発進させるとやけに車がゴリゴリ鳴る。
枝でも噛んだかと思って車を降りてみると、タイヤが1本潰れていました。
真っ暗な山奥の林道内でタイヤ交換し、夜9時近くなってなんとか帰宅。




 23日(水) 青森市 ⇒ 南津軽 某所
この日は、Re:myon氏F氏、そしてNo.2の4人での合同採集。
前半がマダラヤンマ採集後半はヒメオオクワガタ採集と云うスケジュール。

トンボ採りの経験値の差か、自分とNo.2はコツを掴むまでに四苦八苦。
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右がマダラヤンマ、左はオオルリボシヤンマ
自分達の住んでいる青森市内なのにこんなトンボは初めて見ました。
資料としてはいくつか文献を持っていたんですが、実際採るとスポーティーで楽しいですな。
そういえば、去年市内の平地で見たハグロトンボはやっぱりレアなものなんでしょうか?

そして昼前に前半採集を終了し移動。
先日F氏が開拓してその日で20頭以上を採集したと云う新ポイントを案内していただける事に。
自分が最初の木を発見後、一番最初にNo.2が50mmの♂を1頭採るも以降は振るわず。
4人体制をフルに活かして確実に回収していくもののアカアシばかり。

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倒れたブナの為に一旦車を降り、徒歩で林道終点まで辿り着きます。

CA3I0914.JPG

2頭目♂→自分
3頭目♂→No.2
4頭目♂→Re:myon氏
5頭目♀→F氏
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4人で来た分、物足りなさは感じるけどなんとか採れたね・・・と云った感じで道を戻ります。
戻り道にもう一度車で林道際を確認しながら、
帰宅時間も考慮してみんな帰宅モードになりつつあったのですが

あ゛! ! !  と、自分が齧り痕を本体だと勘違いして
皆を車から降ろしてしまったところから本当の戦いが始まりました(笑)

「え・・・? あ、・・・違った(汗)」と云う感じで終了するかと思いきや、
「いや、いますよ!!!!」と別のところに本当に付いていたのを自分以外の皆が気付きます。

ここから、車に載って流していくのはマズイ(見過ごしてしまう)と云う事を認識し、行きで車に載ったまま流してしまったブナ倒木手前の区間を今度は徒歩で捜索。
さっきまでの寂しい個体数は何だったのかと思うくらい(多分4人全員思った)、次から次へとヒメオオが採れる採れる。
ボロい個体や中途半端なサイズの個体も多いので採ってはリリースする事もありますが
50mmUPの大型個体も採れてきました。

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一般的に書籍で紹介されるヒメオオ採集の時間帯は午前中もしくは昼間と云うニュアンスでの記述が多いですが、こんな時間帯まで採集できるとは・・・面白いったらないですね(笑)

CA3I0918.JPG
Re:myon氏がこの日最大の52mmを記録。

充分な収穫を得て、Re:myon&F両氏と別れの挨拶を交わし
助手席の手を借りて無事帰宅しました。




悪質な路面状況の林道を長距離走るために、フロントガラスに張り付くように連日運転していた所為で肩が凝りました。

次の日曜もヒメオオが待ってる。


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ヒメオオ狩り、今回は・・・



CA3I0920.JPG

目的の林道入口まで7km以上手前の道路が現在工事で封鎖されているため、
工事が行われていないであろう日曜日を選んでやってきたのだが・・・

甘くなかった。日曜も工事やっていた。
ゲートは閉まっていて当たり前だが車では入れないので、徒歩で行こうと思ったが
誘導監視員に訊いてみても予想通り「関係者以外ダメ」との事。

採集が始まる前に終わるなんてみっともない事をしたくなかったので
林道入り口まで辿り着くためのもう一つの方法である
横の山を越えて林道入り口まで回り込む手段へ。
登山ルートが設けてあるのでやや険しいながら道なりに進めば封鎖の反対側まで出られる。



などと言っておきながら道を見失ってプチ遭難(笑)
急な傾斜の森の中を文字通り彷徨って、数十分後運よく登山道を見つけて復帰。




CA3I0921.JPG
山を抜ける途中、山頂付近でブナの成木の樹幹を登る♂を発見。(↑↑ヤラセ写真じゃないですよ)
喧嘩傷が痛々しい約43mm。完品かと思ったら下唇枝が片方無し・爪も欠損あり。
完全に棚から牡丹餅。



午前9時半に迂回を開始して、山を抜け終えたのは午後0時半
林道入り口に到達したのは午後1時
実に3時間の間を登山に費やしたことになる。






ここまで長かったけど、ここからが本当の採集じゃ!








片道2kmの林道、ヒメオオ皆無。

おまけに本降りの天気雨。これで一気にびしょ濡れに・・・


何もないまま夕方近くなり、工事関係者もいなくなったと云う事で
山を戻らず正直に道路から封鎖ゲートへ戻る。
車まで戻ってきたのは時刻にして午後5時

ヘロヘロになって、おまけに登山中に痛めた右ひざの状態が悪化、
時間帯も遅く別林道をルッキングするには暗すぎる・・・、と云う事で
最終的な結果としては、この日はあえなく轟沈。


総距離19km
1日で徒歩移動した距離では今シーズン最長だ(疲)
それだけの距離を歩いて運よく採れたこの1♂がマブしすぎる。




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