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新春 ~2016年~ [時事・話題・雑報]

謹賀新年 オオクワ星.png





ごおあ、ざめけ、いでま、まとし、すうて。・・・???




いや、 横→に読むんじゃないです。

どうも。新年が明けましたね。
この年齢になるとイェーーィ!!! ハッピーニューイヤーー!!!! とか盛り上がる事も無く
ただただ2015年にし忘れたことがまだ何かあっただろうと焦るだけですよ(苦笑)
そのくせ 何を忘れていたか を 忘れている と云うのがまた哀しいところ。

とりあえず雪かきと展足だけで余裕で正月終わるでしょう。
1週間ほど前からようやく本格的な冬の青森がはじまったのですが、
この期間の間にやるべきことは片付けて、晩冬からの本格的な採集シーズンを満を持して迎えられるようにしておきたいと思います。
(「雪融けの季節」とは言わないのがお決まり)



 自分の採集シーズンの流れとしては、晩冬から春にかけてエサケルス( マダラ・ツヤハダ・ルリ他)
の採集雪も融けた頃からはマグソ採集もはじまり、夏が始まると樹液採集・灯火採集が本格化。
晩夏からヒメオオに移行 晩秋から初冬にはまたエサケルス・・・といった具合なんですが、
昨年中に採集したりで得た色々な知見を基にし 今年の目標をいくつか既に決めました。
 特に最初の季節の採集に関しては、青森県産のクワガタの内特定の2 種類に絞っていこうか
と考えています。この2 種類は、まだ採れてない内には何の種類かブログに公表することも出来ない
ので、も し 採 れ た ら その時は気合を( 無駄に)入れて採集記を書きたいと思います。

 そして、その時の採集記を書くにあたっては
当ブログを開設して以来 めての に挑戦してみようかと考えています。
自己満足的な「 試み」なんですが、「 記事内容がそれなりである場合」と組み合わせる事により
どうにか意味を成してくれるハズ。

 その為にはまず虫が採れない事には何も始まらないワケなんですが、ここまでの内容から言って
明らかに虫屋の本質から逸脱した所に力を注いでいる事だけは確かでしょう・・・( 笑)







昨年は採れ過ぎてしまったギラファノコの里子企画なんかも初めてやったりしましたが、
こういった具合で今年もある種の変化球要素(暴投?)も考えていますので


ブログをいつもご覧になってくださる方々、
たまにネット検索で迷い込んでこられる方々、
今年もよろしくお願いいたします。




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見かけたムシたち2015 [青森の昆虫事情]

去年も例年に違わずほとんどクワガタばかり採集に行っていたので
相変わらずの「効率が悪い採集」に終始していました。

これは、採集の一部をブログ記事として書いているのを見る限りだいぶバレバレだと思うんですが、せめてクワガタ以外の虫も採ったりして脇道にそれながらも採集中の時間を有効に使っていたかと言えば全くそんなことは無く。
クワガタ以外でこの年持ち帰った昆虫キカマキリモドキ1頭だけですからね。
甲虫ですらない・・・。 ・・・フニャフニャしてた・・・。


採集して持ち帰ったのはこれだけでしたが、一応写真だけは撮ったと云うものはあります。
今回はそんなムシたちを、「どうせSDカードに保存してても今後使うこたァねぇだろ」と云う事で載せておきます。
(それでも撮った虫は僅かですが。どんだけ他の虫に無関心なんだよと。)



撮った日付順に載せていきます、  まずは・・・

モモグロハナカミキリ.JPG
モモグロハナカミキリ 青森市 内真部 (2015年6月14日 AM8:43)

会社の上司より以前から「一緒に行ぐべし!」と誘われており、
まぁ一回くらいは・・・と思いこの日青森市郊外へ2人で行きました。

とは言っても、彼が虫に興味があったわけではなく、
この日の意図としては山菜を採りに行きたかったと云う事が本筋で、到着早々車から降りて先に進む事もほとんど無く、ずっとフキを刈っていました。クワガタを探す分にはこの場所は不向きで、スギ林帯な上に林道も水浸し。クワガタ採集として意気込んできた自分としては正直なところ退屈して暇を持て余していました。一応、彼がせっせとフキを刈りこんでいる間に別行動で林道の奥に進んで行ってみたのですが道が崩壊してその先は自然回帰、道だった所はただの草むらになっています。
仕方がないのでフキの刈り採りが終わるまでの間、周辺をぶらぶらしながらクワガタ以外の虫をテキトーに観察している事にしたのです。

その時まず見つけたのがこのカミキリ。色自体は地味ですが、とりあえずハナカミキリの何かだろうと思ったのでケータイを向けました。
なぜか分からないけど無駄にピントが合ってるのがちょっとムカツく(笑)
撮ってその後調べたのですがずっと種類が分からず、この記事を書く数日前にようやく分かったばかりです。写真のような全体的に明るい色のものや茶黒い個体まで変化があるようです。幼虫の食樹も分からず発見される場所も花上ではなく専ら葉の上だと云う事だそうですが別にどうでもいいです。


で、林道脇には川も流れているんですが、マグソクワガタの発生木でもないかなァと川原に下りて見つかったのが

CA3I0630.JPG
ゴミムシ類 不明種 青森市 内真部 (2015年6月14日 AM8:59)

15mm程度だったかなァ・・・? 何となくパーツの大きさの比率からゴモクムシ亜科に居そうに見えるんですけど別にどうでもよかったので画像以外の記憶がない曖昧です。

(2015年1月9日追記:カワチマルクビゴミムシ

川原に下りて観察している途中、また別の山菜採り(川原に下りてきたのでミズ採りでした)に声をかけられます。「昆虫採集なんですよ~」と云うと、まず「へぇ大学かどこかの研究とか調査ですか!」と云うパターンの返事がくるのがお約束。
大人が虫を採るのに、必ずしもそんな大義名分は必要ではないんだ!! と云う主張をグッとこらえ(たと言うほど何も考えていないけど)

「いえいえ、趣味ですよ。」

と答え・・・

モリヒラタゴミムシ属 Colpodes sp..JPG
ゴミムシ類 不明種 青森市 内真部 (2015年6月14日 AM9:02)

続いて見つかったのはまた別のゴミムシ。モリヒラタゴミムシ属の何かに似てそうだナと勝手に思いましたが、結局のところ別にどうでもよかったので採らずに帰しました。これがもし仮に例えばまさか万が一にでも珍品中の珍品だったとしても、俺は後悔しない(・・・と思う・・・ビクビク)





キイロモモブトハバチ.JPG
キイロモモブトハバチ 十和田市 奥瀬 惣辺 (2015年8月6日 PM10:54)

この日は十和田市でライトトラップ。(因みに青森市内ではねぶた祭り真っ最中)
No.2と2人でクワガタを待っていますが、例のごとく複数で採集してると引きが悪い・・・(泣)
夜も深まってきて撤収ムードが漂う頃、道路にポツーンとスズメバチが不時着しているのをNo.2が遠目に発見します。 こんな時は・・・、やっぱ見に行っちゃうよね。

ちょっとビクつきながら接近して観察してみると、何か変。
2人で顔を見合わせ、「あれ、違くね!?」と拍子抜けしましたが逆に気になって持ち帰ることに。毒があるのか?? そもそも刺すのか?? 咬まれたら痛いのか?? など考えながら慎重に捕獲し帰って酢エチで〆ました。
「記事の冒頭でカマキリモドキしか採ってきてないよとか書いておきながら実際にはコイツも採ってんじゃん」とか思いましたが、これは後日同定してくれた人に譲りました。





ヘイケボタル.JPG
ヘイケボタル 平川市 碇ヶ関 (2015年8月19日 PM11:50)

夜中にヒメオオ新規開拓に来て返り打ちを食らった日でした。
外灯近くのサクラの木の根元に止まっていたのですが、発生終了の時期に見つかったと云う事もあってちょっと感動していました。
この2015年という年は例年に比べ計らずもホタルをよく見る年だったと思います。ゲンジヘイケヒメ、別に1年で3種見たのはこの年が初めてではないのですが、それぞれ別の場所で数度に分けて見られたので妙に印象深かった記憶があります。おまけに、オオオバボタルもみられましたね。特に今年感動したのはヒメボタルの空間。真っ暗な中でパッパッパッ・・・とたくさんの淡く小さな光が点滅する光景は、ショッキングで目を刺すようなLEDイルミネーションのそれとはまるで違いますね。ちょっと前にTVの『マツコ&有吉の怒り新党』でやってた新・3大蛍スポットの1位にヒメボタルのスポットを据えていましたが、こちらもそれに匹敵する光景でただただ感動していました。その後奥の方へ進んでいってHIDライトを煌々とブッ放してましたが。

暗闇で光るホタルを追いかけて本体を目視できた時の気持ちって、
マジックのタネを見破った時の爽快感にちょっと似ている。





ルリボシヤンマ♂.JPG
ルリボシヤンマ 東北町 (2015年9月上旬 AM8:36)

記事に以前書いた東北町のヒメオオを採集する手前での事。
林道で行き止まって齧り痕だけ見て道を戻る途中、挑発するかのように飛んでいたのでムキになってスィーピングしました。網から摘まみだしてみてとりあえずオニヤンマじゃない事が分かったので写真を撮りました。たしかこれって♀が採り辛いんだったっけ?(写真は♂)





(ミヤマ)ツチハンミョウ.JPG
ツチハンミョウ科 不明種 大鰐町 居土 折紙 (2015年9月21日 AM10:44)

大鰐町でヒメオオ新規開拓」という名の苦行を行った日の前半戦、思いっきりスギの植林地帯だった林道を歩いて進んでいる途中に見つけました。
最初は「変なアリ・・・???」と思いつつも、割かし目立つ虫だったので立ち止まってみて見てビックリ!!! 「これがあの有名なツチハンミョウか!!!!!!」 人生で初めてツチハンミョウを見ました。
意外と小さいんだなぁ~とかまじまじと見ていましたが、とりあえず写真を撮っただけで採集はしませんでした。今になって思えば惜しい事したなァとちょっと後悔しています。
さて種類の同定なんですが、調べても分かりませんでした(恥) 図書館まで行って図鑑を漁ったりとかはしてないんですが、体型や艶、体色を見る分にはオオツチマルクビあたりには見えない・・・のかなぁ・・・?(真っ黒くもないし青緑っぽくもない) ネットで検索して見ても♂画像が見つからない種類もいるし、同定するのに肝心な触角の形状も「ヒメではない」くらいしか判らなかったです(第3節が明らかに第2節より長い)。体長は9~10mmくらいでした。ミヤマかな・・・
(因みにだけど文字色が見辛いね・・・)






という事で、載せた虫の半分が「種類判らなかった」ワケですが、
もし「判るよ」という方がいましたら書き捨てでもいいのでコメント頂けると助かります。

さて、今年はどんな虫が見つかるか楽しみです。
(という希望に溢れたセリフを、大量の未展足標本を尻目にして言うんだよ・・・)



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ラオス産ツツイシカ 半年後・・・ [〆シカ (ツツイ亜種)]

青森は今、雪と強い風に包まれています。

道路の除雪の稼働も芳しくなく、車線も通常片側2~3車線のところ2車線以下になってほとんどの場所が1車線です。しかも路面は氷でガタガタ、大きな砂利が転がる林道みたいな様相です(車壊れる)


採集のオフシーズンということで、
最近は専らテーブルに向かって標本をチクチク仕上げています。
今期はツヤハダとヒメオオ(どちらも原名亜種)が多くスタンバイしているのですが、ツヤハダは前々からちまちま展足していたので未展足個体も残り1ケタになりました。


 【展足中のツヤハダ】
   ⇒ 2015-5-23 『熱狂!!! 春のツヤハダ祭り』


ツヤハダはこの時採れた個体達。

一生の内にそう何度もお目にかかれない数を採集できたはずだったのですが、ダイエット(羽脱前の個体を〆ずに一定期間放置して腹部のサイズを小さくする)目的で保管してたらいつの間にか乾燥死(身体がバラバラに・・・)してたりなんかして、結果的にきちんと標本に残せている数が結構少ない・・・
標本の修復技術も大して持ち合わせていない自分には空中分解したツヤハダの修復は難しく。

・・・とか色々見てたら、さらに冷蔵庫から別日に採った未展足個体が10頭弱出てきた。
わ――ィ(涙目)


それなりに採れたものの、標本として残せるものはどれも似たようなサイズで、
一度やってみたかったサイズグラデーション(体長順にきれいに標本箱に並べレイアウトする)に使えそうだった14~15mmの僅かな♂個体がバラバラになってしまいました。
酢エチで〆て標本用に無事できそうな♂個体達を測ってみると、
この程度の差しかありませんでした。↓↓↓
↓↓こちらはJavaScriptを有効にしパソコンなどでご覧ください↓↓

ツヤハダメニュー
原名ツヤハダ2015最大♂原名ツヤハダ2015最小♂
正直言えば、大きい方も結構大した事はないと云う・・・(苦笑)
ある程度グラデーションの見栄えを出すには22mmくらいまで欲しいとこなんですが、原名亜種だと流石に難しいんでしょうね。




さて話を終わりますが、
今回はラオス産ツツイシカのその後の経過です。

夏にWILDを仕入れてセッティングをしたまま早半年が経っていました。
セットしてからというもの、実はほとんどの期間を飼育部屋の温室外で常温管理していました。
理由としては、セッティングに使ったのがコバシャの大ケースだったので温室に当時入らなかったからなんですが、幸い(?)夏場は最高29~30℃・冬は最低5~6℃というところまでのセーフ(?)な温度帯で保ってせいかケース側面にも幼虫が若干見えてきていました。

流石に12月以降は寒過ぎてケース側面には出てこなくなってきましたが、ケース底をカリカリ齧る音が時々聴こえていたので、生存しているのは分かっていました。

CA3I1009.JPG
ところで「生存」繋がりで話が脱線しますが、
ケースを放置している状態の秋ごろ・・・暇な時間にふとケースの内部を覗いて驚きました。
↑の画像は割り出し直前に撮ったものなので黒く腐敗していますが、産卵木からシイタケが生えていました。2本(笑) このホダ木は2~3年前に未カットで買った夏菌クヌギ材なんですが、乾燥してこんなに時間が経っていた材でも生えたりするもんなんだ~と感心してしまいました。
再加水したシイタケホダ木がセット中にキノコが生え・・・と云う話はたま~~に聞きますし自分も昔見ましたが、自分のところで見るシイタケは柄が細く長く伸びてただただ気持ち悪い。
これがこの形で実際に原木全体からニュキニュキ伸びてる現場見たら、怖くて泣くと思う。


閑話休題、
流石にセットからだいぶ時間が経ってしまっていたので(ケースの底が齧り痕で真っ白になってきたし)、2週間前に意を決して「腐海」と化したケースを開け、割り出しを敢行しました。
CA3I1010.JPG
表層部が真っ黒な中、幼虫たちが噛み砕いた黄色い木屑が産卵木の所々から噴き出しているのが目立ちますね。
画面右端に写る♀親もホワイトアイです。

新聞紙の上にラップをひいて(新聞紙が湿気るのを防ぐ)、ケースをゆっくりひっくり返す緊張の瞬間。

大きなケースから産卵木ありの中身を出す時、
こぼれ出た幼虫の上に産卵木が勢いよく直撃して潰されないかハラハラします。

CA3I1011.JPG
ケースをひっくり返してまず出てきてくれるとまずホッとしますな。

ほとんどが2令幼虫でしたが、3令幼虫も少なくはなく、
やっぱり今回もいつものパターンですね。
まぁ裏を返せば、半年経ったケースから2令幼虫がたくさん出てくるってのもなかなかヤバいんでしょうけど(セット開始:6月14日→割出し:1月11日


今回の幼虫の為に、以前頂いた貴重なマル秘カワラ菌床ブロックもビンに詰め替え(数は少ないですが)用意しておきました。今回はWILDからの累代ということで、大型もきちんと羽化させたく個人的に気を引き締めるためにも割り出し後幼虫を選び抜き、期待を込めて投入しました。

ちなみに大きく残念な点があるとすれば、
きちんとやるならもっと早く割り出したれ!! という事と、
このカワラ自体も詰め替えたのは頂いてから半年後!! と云う事なんですけどね。



CA3I1012.JPG

       結果

          26頭


とりあえずマット蛹化は確定ですな(笑)
ちなみに、割り出し中に死亡して間もない幼虫が4頭出てきたことも付け加えておきます。原因は見た感じだと、加齢に伴う圧迫空間のストレスで咬まれたものと、温度帯が低すぎるために頭部が発達していなく脱皮不全を起こしたものの2つほどでした。

ギラファもたくさんいる状況ですが、このツツイシカも無事に累代を続けたいものです。



そして、1月の後半と云う事でうちにもBE-KUWA最新号が届きました。

他メディアに取り上げられながらも、コンテスト自体には出すのか出さないのかがちょっと疑われていたカブトムシのギネスはちゃんと載ってましたね。ヘラヘラはもう実寸横写真ではページの間に角が刺さりかけているので、縦方向にノっけちゃった方が見て楽しめるんじゃないかと思うんですけどねぇ・・・しかし、170越えって、数字見るだけでぞくぞくするね・・・。
今回オオクワ採集記が多数載ってるのは意外でしたが、この時期そんな記事をたくさん読ませられるのは非常にアブナイ。心のカレンダーが進んでしまう・・・!
そして今回の特集は気になっていましたが、【世界のカブトムシ[上]南北アメリカ編】をまだ持っていない自分としてはスヴォボダオルムの記載以後の追加情報なんかを楽しみにしていましたが、全く・・・なんですね。プランディー含むギアスの分類関係や原名エレファスの基産地の話もきちんと載ってたのはやはり面白いんですが、今回は詰まるところ「【世界のカブトムシ[上]南北アメリカ編】の導入部(さわり)」と云う感じなんですね。
・・・あぁ読みたい(苦笑)


誰か今年のオリンピックムードに乗じて
南西ブラジルあたりからゴキゲンなカブトムシ持ってこないかなァ~
(他人事)


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