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ラオス産ツツイシカ 半年後・・・ [〆シカ (ツツイ亜種)]

青森は今、雪と強い風に包まれています。

道路の除雪の稼働も芳しくなく、車線も通常片側2~3車線のところ2車線以下になってほとんどの場所が1車線です。しかも路面は氷でガタガタ、大きな砂利が転がる林道みたいな様相です(車壊れる)


採集のオフシーズンということで、
最近は専らテーブルに向かって標本をチクチク仕上げています。
今期はツヤハダとヒメオオ(どちらも原名亜種)が多くスタンバイしているのですが、ツヤハダは前々からちまちま展足していたので未展足個体も残り1ケタになりました。


 【展足中のツヤハダ】
   ⇒ 2015-5-23 『熱狂!!! 春のツヤハダ祭り』


ツヤハダはこの時採れた個体達。

一生の内にそう何度もお目にかかれない数を採集できたはずだったのですが、ダイエット(羽脱前の個体を〆ずに一定期間放置して腹部のサイズを小さくする)目的で保管してたらいつの間にか乾燥死(身体がバラバラに・・・)してたりなんかして、結果的にきちんと標本に残せている数が結構少ない・・・
標本の修復技術も大して持ち合わせていない自分には空中分解したツヤハダの修復は難しく。

・・・とか色々見てたら、さらに冷蔵庫から別日に採った未展足個体が10頭弱出てきた。
わ――ィ(涙目)


それなりに採れたものの、標本として残せるものはどれも似たようなサイズで、
一度やってみたかったサイズグラデーション(体長順にきれいに標本箱に並べレイアウトする)に使えそうだった14~15mmの僅かな♂個体がバラバラになってしまいました。
酢エチで〆て標本用に無事できそうな♂個体達を測ってみると、
この程度の差しかありませんでした。↓↓↓
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ツヤハダメニュー
原名ツヤハダ2015最大♂原名ツヤハダ2015最小♂
正直言えば、大きい方も結構大した事はないと云う・・・(苦笑)
ある程度グラデーションの見栄えを出すには22mmくらいまで欲しいとこなんですが、原名亜種だと流石に難しいんでしょうね。




さて話を終わりますが、
今回はラオス産ツツイシカのその後の経過です。

夏にWILDを仕入れてセッティングをしたまま早半年が経っていました。
セットしてからというもの、実はほとんどの期間を飼育部屋の温室外で常温管理していました。
理由としては、セッティングに使ったのがコバシャの大ケースだったので温室に当時入らなかったからなんですが、幸い(?)夏場は最高29~30℃・冬は最低5~6℃というところまでのセーフ(?)な温度帯で保ってせいかケース側面にも幼虫が若干見えてきていました。

流石に12月以降は寒過ぎてケース側面には出てこなくなってきましたが、ケース底をカリカリ齧る音が時々聴こえていたので、生存しているのは分かっていました。

CA3I1009.JPG
ところで「生存」繋がりで話が脱線しますが、
ケースを放置している状態の秋ごろ・・・暇な時間にふとケースの内部を覗いて驚きました。
↑の画像は割り出し直前に撮ったものなので黒く腐敗していますが、産卵木からシイタケが生えていました。2本(笑) このホダ木は2~3年前に未カットで買った夏菌クヌギ材なんですが、乾燥してこんなに時間が経っていた材でも生えたりするもんなんだ~と感心してしまいました。
再加水したシイタケホダ木がセット中にキノコが生え・・・と云う話はたま~~に聞きますし自分も昔見ましたが、自分のところで見るシイタケは柄が細く長く伸びてただただ気持ち悪い。
これがこの形で実際に原木全体からニュキニュキ伸びてる現場見たら、怖くて泣くと思う。


閑話休題、
流石にセットからだいぶ時間が経ってしまっていたので(ケースの底が齧り痕で真っ白になってきたし)、2週間前に意を決して「腐海」と化したケースを開け、割り出しを敢行しました。
CA3I1010.JPG
表層部が真っ黒な中、幼虫たちが噛み砕いた黄色い木屑が産卵木の所々から噴き出しているのが目立ちますね。
画面右端に写る♀親もホワイトアイです。

新聞紙の上にラップをひいて(新聞紙が湿気るのを防ぐ)、ケースをゆっくりひっくり返す緊張の瞬間。

大きなケースから産卵木ありの中身を出す時、
こぼれ出た幼虫の上に産卵木が勢いよく直撃して潰されないかハラハラします。

CA3I1011.JPG
ケースをひっくり返してまず出てきてくれるとまずホッとしますな。

ほとんどが2令幼虫でしたが、3令幼虫も少なくはなく、
やっぱり今回もいつものパターンですね。
まぁ裏を返せば、半年経ったケースから2令幼虫がたくさん出てくるってのもなかなかヤバいんでしょうけど(セット開始:6月14日→割出し:1月11日


今回の幼虫の為に、以前頂いた貴重なマル秘カワラ菌床ブロックもビンに詰め替え(数は少ないですが)用意しておきました。今回はWILDからの累代ということで、大型もきちんと羽化させたく個人的に気を引き締めるためにも割り出し後幼虫を選び抜き、期待を込めて投入しました。

ちなみに大きく残念な点があるとすれば、
きちんとやるならもっと早く割り出したれ!! という事と、
このカワラ自体も詰め替えたのは頂いてから半年後!! と云う事なんですけどね。



CA3I1012.JPG

       結果

          26頭


とりあえずマット蛹化は確定ですな(笑)
ちなみに、割り出し中に死亡して間もない幼虫が4頭出てきたことも付け加えておきます。原因は見た感じだと、加齢に伴う圧迫空間のストレスで咬まれたものと、温度帯が低すぎるために頭部が発達していなく脱皮不全を起こしたものの2つほどでした。

ギラファもたくさんいる状況ですが、このツツイシカも無事に累代を続けたいものです。



そして、1月の後半と云う事でうちにもBE-KUWA最新号が届きました。

他メディアに取り上げられながらも、コンテスト自体には出すのか出さないのかがちょっと疑われていたカブトムシのギネスはちゃんと載ってましたね。ヘラヘラはもう実寸横写真ではページの間に角が刺さりかけているので、縦方向にノっけちゃった方が見て楽しめるんじゃないかと思うんですけどねぇ・・・しかし、170越えって、数字見るだけでぞくぞくするね・・・。
今回オオクワ採集記が多数載ってるのは意外でしたが、この時期そんな記事をたくさん読ませられるのは非常にアブナイ。心のカレンダーが進んでしまう・・・!
そして今回の特集は気になっていましたが、【世界のカブトムシ[上]南北アメリカ編】をまだ持っていない自分としてはスヴォボダオルムの記載以後の追加情報なんかを楽しみにしていましたが、全く・・・なんですね。プランディー含むギアスの分類関係や原名エレファスの基産地の話もきちんと載ってたのはやはり面白いんですが、今回は詰まるところ「【世界のカブトムシ[上]南北アメリカ編】の導入部(さわり)」と云う感じなんですね。
・・・あぁ読みたい(苦笑)


誰か今年のオリンピックムードに乗じて
南西ブラジルあたりからゴキゲンなカブトムシ持ってこないかなァ~
(他人事)


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