選種交代世界最長!!? ~打ち切り編~ [〆ギラファノコギリ (ケイスケ亜種)]
(※一部過激な内容が含まれています、ギラファノコギリ好きな方は記事を読む前に一度心を落ち着けてから本文に進んでください)
今日は2016年1月18日です。・・・じゃない、2016年12月28日です。
こんばんは、
ボロボロになってガタが回った旧車から新しい車に替えたにもかかわらず
その車を2週間で中破させてしまった会長です。
前回の記事以降なぜか記事を書く気力が湧かず、
無理せず放置していたら見事に年末になってしまいました。
さて、前回は我が家のギラファノコギリを5亜種まとめて近況を書いてみましたが、
今回はまだ紹介していなかった1亜種のその後を今年を振り返るように書いてみたいと思います。
記事のカテゴリーでもうお分かりでしょうが、
残る1亜種は世界最大と云う名の世界最長と言われているケイスケ亜種です。
ギラファ最大亜種と云う枠内では収まらず、全クワガタムシ科中最長という事もあってその知名度もかなりのものでありまして、「広島カープ」と云えば黒田、「武将」と言えば石田三成、
「不倫」と言えば週刊文春、
「ビーフカツ」と言えば不正転売
と言うくらい「ギラファノコギリ」と言えば真っ先に思い浮かぶポピュラーな亜種なのです。
毎年野外品が出回り飼育も歴史が古く累代品も出回っていて、入手は亜種中最も容易です。
そんなギラファノコの代表格のケイスケですが、
今までほかの亜種は散々やってきたにもかかわらず、このケイスケに関しては今回が初めてのブリードでした。
他の亜種は今までやってきてケイスケはやった事無いというのは、他の種類で例を挙げるなら
「今までカブトを30種類以上飼育してきたのに国産カブトは飼ったことが無い」
というほど不自然なお話なのです。
ギラファを飼育するだけで考えるならケイスケが最も手を出しやすい亜種なのは前に書いてある通りですが、あえて避けてきた場所だったのです。
理由は、趣味の昆虫飼育としては至って明快なものです。
つまりKSKだからです。
(K:ケイスケ S:そんなに K:カッコよくない)
ギラファを飼育する人は基本的に
亜種別に好みなのはどれかという話になると「一番大きいから」と云う理由でフローレスのケイスケ亜種を筆頭に挙げると思うのですが、自分はどうもあの雑な造形の大腮に艶消しの体表の「デカさだけで勝負」している感の虫に熱意が向かないんです。あくまでギラファノコギリと云う種の中での話ですが、形や色艶を魅力に感じている自分としては「最も魅力がぼやけている亜種」と感じるので飼育する気にはあまりなれなかったのです。
ブログを読んで頂いた事がある一部の人からは
「『多数派じゃない俺カッケー』的な感じで自惚れてるんだろコイツ」とも思われてそうですが
好みの問題なのでしょうがないのです。
とは言え、これだけ長く飼育を続けてきていて
「もっともポピュラーなケイスケギラファを飼育しないでギラファを語るのもどうなんだろ?」
と思い、経験の一環としてブリードを始めてみることにしたのです。
前回の記事では大型のWILD♀を仕入れたところまでは書いていたのですが、
その後、セットを組んでもなかなか産まない期間がしばらく続きました。
そこでとりあえず
小さめ(8cm台)とは言え♂個体も入手し、
種付け後に再セットしたらようやく産卵が開始しました。
去年の5月頃のことでした。
しかし、前回の記事であれほど偉そうに語っておきながら
その後採集シーズンに突入し地球5周分のガソリン代と時間を採集につぎ込んだ果てに、見事に適正な割出し時期を大幅に外し、2令後期~3令初期の中途半端なサイズの幼虫を10頭弱だけ確保しました。客観的に見てもヤル気が半端じゃないですね。
スタートからいきなり駄目だったのですがせめてここから挽回しようと思い、
熟成菌床ブロックへ投入して3リットル容器飼育を開始しました。
フォースか何かが覚醒してくれれば今からでも105mmUPは狙えるんじゃないかと真面目に思っていました。
そしてまたまたマズイ事に
熟成菌床の劣化が想定以上に早く進行し、気が付いた頃には♂幼虫の一部は泥の中を這いまわっている始末。これでは盛り土も間に合いません。
違法ではないが非常に不適切なのでこの時の画像はお見せできません(汗)
♀の方はと言うと、流石に成長が早かったようで泥菌床化する前に羽化を終えていました。
しかし、ホントにケイスケか?というような4cm程度の小さな個体しか出てきません。
活動も早々に始めてしまいますが、♂はこの時点で全くもって幼虫のままです。
エサ交換も一部済ませ、♂の羽化を待つこと暫く・・・・・・
今年5月、♂のケースを覗くといよいよ第1号の羽化個体が誕生したので、
数日後に期待と不安を半々にケースを暴いてみることにしました。
何が出るかな♪ 何が出るかな♪
・・・え・・・・・・??
思わず、君の名はと尋ねてしまいそうな意味不明の歯型の個体が目に飛び込んできました。
いきなりの蛹化不全奇形です。
菌床の泥化からも分かる通り、大変恥ずかしい管理状況だったことによる脱皮不全が影響して大腮の先まで皮を脱ぎ切れなかったのでしょう、命を刈り奪る形をしています。
いきなりやらかしてしまいました。
その後、なんやかんやあって残りのほとんどの♂達もその後どうなったか記録として残してなくて、
唯一残っていたのが
↑↑コレ。
親♂より小さいですがこれが今回の初飼育で最大の♂個体です。
悲し恥ずかしで思わずリンゴにペンをぶっ刺したくなります。
これだけ散々ギラファギラファギラファギラファ・・・と狂うように飼育していたのにケイスケに関しては最初だけ息巻いてその後良いトコ何も無しで終了してました。
この時点で既に♀成虫もご臨終しています。
いったい何のためにケイスケを飼育したのか分からなくなってしまいます。
迷走し過ぎて逆に神ってるとも言えなくもなくもない今回のケイスケ飼育記録、
普通ならここで最初から何もなかったくらいに自然に累代終了~。となるところですが、全くその通りでいつの間にか累代終了していたことも分からず我が家からケイスケは消えていました。
ここのブログの飼育記事のパターンをご存知の方ならば
「こいつなら大したことも無く終了するんだろうな」と安心して読んでいたかと思いますが、
大したことどころか長歯すら目にすることなく終了してしまったのはまさか自分も思いませんでした。
さて、ここまでめちゃくちゃな飼育記事を書いておいて
実はまだ今年のギラファノコギリの記事はこれで終わっていない
と云うのがこの記事で最も書きたかったことでありこの記事の最後のまとめです。
ギラファ飼育も7亜種を数え、さらに危険な領域へと突入する・・・
終了した在庫 1種類
全ての在庫 14種類
今日は2016年1月18日です。・・・じゃない、2016年12月28日です。
こんばんは、
ボロボロになってガタが回った旧車から新しい車に替えたにもかかわらず
その車を2週間で中破させてしまった会長です。
前回の記事以降なぜか記事を書く気力が湧かず、
無理せず放置していたら見事に年末になってしまいました。
さて、前回は我が家のギラファノコギリを5亜種まとめて近況を書いてみましたが、
今回はまだ紹介していなかった1亜種のその後を今年を振り返るように書いてみたいと思います。
記事のカテゴリーでもうお分かりでしょうが、
残る1亜種は世界最大と云う名の世界最長と言われているケイスケ亜種です。
ギラファ最大亜種と云う枠内では収まらず、全クワガタムシ科中最長という事もあってその知名度もかなりのものでありまして、「広島カープ」と云えば黒田、「武将」と言えば石田三成、
「不倫」と言えば週刊文春、
「ビーフカツ」と言えば不正転売
と言うくらい「ギラファノコギリ」と言えば真っ先に思い浮かぶポピュラーな亜種なのです。
毎年野外品が出回り飼育も歴史が古く累代品も出回っていて、入手は亜種中最も容易です。
そんなギラファノコの代表格のケイスケですが、
今までほかの亜種は散々やってきたにもかかわらず、このケイスケに関しては今回が初めてのブリードでした。
他の亜種は今までやってきてケイスケはやった事無いというのは、他の種類で例を挙げるなら
「今までカブトを30種類以上飼育してきたのに国産カブトは飼ったことが無い」
というほど不自然なお話なのです。
ギラファを飼育するだけで考えるならケイスケが最も手を出しやすい亜種なのは前に書いてある通りですが、あえて避けてきた場所だったのです。
理由は、趣味の昆虫飼育としては至って明快なものです。
つまりKSKだからです。
(K:ケイスケ S:そんなに K:カッコよくない)
ギラファを飼育する人は基本的に
亜種別に好みなのはどれかという話になると「一番大きいから」と云う理由でフローレスのケイスケ亜種を筆頭に挙げると思うのですが、自分はどうもあの雑な造形の大腮に艶消しの体表の「デカさだけで勝負」している感の虫に熱意が向かないんです。あくまでギラファノコギリと云う種の中での話ですが、形や色艶を魅力に感じている自分としては「最も魅力がぼやけている亜種」と感じるので飼育する気にはあまりなれなかったのです。
ブログを読んで頂いた事がある一部の人からは
「『多数派じゃない俺カッケー』的な感じで自惚れてるんだろコイツ」とも思われてそうですが
好みの問題なのでしょうがないのです。
とは言え、これだけ長く飼育を続けてきていて
「もっともポピュラーなケイスケギラファを飼育しないでギラファを語るのもどうなんだろ?」
と思い、経験の一環としてブリードを始めてみることにしたのです。
前回の記事では大型のWILD♀を仕入れたところまでは書いていたのですが、
その後、セットを組んでもなかなか産まない期間がしばらく続きました。
そこでとりあえず
小さめ(8cm台)とは言え♂個体も入手し、
種付け後に再セットしたらようやく産卵が開始しました。
去年の5月頃のことでした。
しかし、前回の記事であれほど偉そうに語っておきながら
その後採集シーズンに突入し地球5周分のガソリン代と時間を採集につぎ込んだ果てに、見事に適正な割出し時期を大幅に外し、2令後期~3令初期の中途半端なサイズの幼虫を10頭弱だけ確保しました。客観的に見てもヤル気が半端じゃないですね。
スタートからいきなり駄目だったのですがせめてここから挽回しようと思い、
熟成菌床ブロックへ投入して3リットル容器飼育を開始しました。
フォースか何かが覚醒してくれれば今からでも105mmUPは狙えるんじゃないかと真面目に思っていました。
そしてまたまたマズイ事に
熟成菌床の劣化が想定以上に早く進行し、気が付いた頃には♂幼虫の一部は泥の中を這いまわっている始末。これでは盛り土も間に合いません。
違法ではないが非常に不適切なのでこの時の画像はお見せできません(汗)
♀の方はと言うと、流石に成長が早かったようで泥菌床化する前に羽化を終えていました。
しかし、ホントにケイスケか?というような4cm程度の小さな個体しか出てきません。
活動も早々に始めてしまいますが、♂はこの時点で全くもって幼虫のままです。
エサ交換も一部済ませ、♂の羽化を待つこと暫く・・・・・・
今年5月、♂のケースを覗くといよいよ第1号の羽化個体が誕生したので、
数日後に期待と不安を半々にケースを暴いてみることにしました。
何が出るかな♪ 何が出るかな♪
・・・え・・・・・・??
思わず、君の名はと尋ねてしまいそうな意味不明の歯型の個体が目に飛び込んできました。
いきなりの蛹化不全奇形です。
菌床の泥化からも分かる通り、大変恥ずかしい管理状況だったことによる脱皮不全が影響して大腮の先まで皮を脱ぎ切れなかったのでしょう、命を刈り奪る形をしています。
いきなりやらかしてしまいました。
その後、なんやかんやあって残りのほとんどの♂達もその後どうなったか記録として残してなくて、
唯一残っていたのが
↑↑コレ。
親♂より小さいですがこれが今回の初飼育で最大の♂個体です。
悲し恥ずかしで思わずリンゴにペンをぶっ刺したくなります。
これだけ散々ギラファギラファギラファギラファ・・・と狂うように飼育していたのにケイスケに関しては最初だけ息巻いてその後良いトコ何も無しで終了してました。
この時点で既に♀成虫もご臨終しています。
いったい何のためにケイスケを飼育したのか分からなくなってしまいます。
迷走し過ぎて逆に神ってるとも言えなくもなくもない今回のケイスケ飼育記録、
普通ならここで最初から何もなかったくらいに自然に累代終了~。となるところですが、全くその通りでいつの間にか累代終了していたことも分からず我が家からケイスケは消えていました。
ここのブログの飼育記事のパターンをご存知の方ならば
「こいつなら大したことも無く終了するんだろうな」と安心して読んでいたかと思いますが、
大したことどころか長歯すら目にすることなく終了してしまったのはまさか自分も思いませんでした。
さて、ここまでめちゃくちゃな飼育記事を書いておいて
実はまだ今年のギラファノコギリの記事はこれで終わっていない
と云うのがこの記事で最も書きたかったことでありこの記事の最後のまとめです。
ギラファ飼育も7亜種を数え、さらに危険な領域へと突入する・・・
・・・とかテキトーに煽っておきます。
終了した在庫 1種類
全ての在庫 14種類