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十の角 [〆ゴホンヅノ (原名亜種)]

夏の喧騒も終わりを迎え、朝晩の冷えも日ごとに増す今日この頃。
ライトトラップからヒメオオのルッキングにシフトチェンジするのと同時に、虫部屋も段々賑やかになってきそうな気配が・・・



9月。
飼育全盛だった頃、この時期になると毎日毎日ドキドキしながら各昆虫専門店の入荷情報でヤツが来るか今日来るかとチェックしていたものです。
採集に傾倒し始めた頃からはヒメオオのポイント探索で寝る間も惜しんで地図と睨めっこしていましたが、今年はちょっと飼育部屋に余裕が出てきたので


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狙いにいってみました。
到着したのは言うまでもなく生体です。

久し振りに見るので、箱を開ける前からウキウキです(笑)








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ゴホンヅノ(原名亜種) タイ チェンマイ県 ドイサケット郡



久し振りにカブトムシ登場・・・!!
本種を飼っていない年でも秋の入荷シーズンになると、あぁ~いいなァ~と指を咥えて見ていましたからね・・・今年はその反動がやってきた感じです。毎年買ってもいいくらいの良い虫ですしね。

個人的にカブトではマルスゾウカブトゴホンヅノカブトがツートップで好きなんですが、飼育部屋のスペースが余り始めたのでカブトも再挑戦しようと思った頃に、ライトトラップシーズンの終焉秋の入荷シーズンがやってきたのでちょうどこうなりました。


この今くらいの秋頃は、中型メジャー種の入荷ラッシュがあります。
インドネシアみたいな入荷の安定した地域じゃないので、入荷が少なかったり無かったりするハズレ年もありますが、タイのゴホンヅノカブトをはじめ、アメリカからはグラントシロカブトカメルーンからはケンタウルスオオカブトが入ってきます。どれもこれも造形に一癖はある種類ばかりです、ゴホンヅノ以外にもケンタウルスも買おうか迷いました・・・

しかし、毎年のように思うのですが、ゴホンヅノってメチャメチャ人気ありませんかね!?
どこのショップもホームページを確認して入荷状況を見てみると大抵即完売-数日で完売しています。季節限定物だという部分はありますが、バブルも弾けて久しい生き虫業界の中においてはお手頃価格ながらも供給以上の需要があってちょうどいいバランスで流通している虫ではないでしょうか。
児童向け図鑑やムック本では決まり文句のように『人気はそこそこ程度』『もうちょっと人気が出てもいい』と論評されているのですが
何を寝ぼけた事を言ってるんでしょうか!!?

・・・と 捌け口の無いそして意味のない苛立ちをぶつけたくても彼らの言いたい事は解ります。
ヘラクレスや国産カブトに比べたらマイナーだし、夏場にも入荷があるコーカサスやアトラスの方が手近ですからね。

しかしゴホンヅノの場合、個人的には逆に秋の虫で良かったと言えます。
もしWILD入荷が夏場だったら、需要が殺到して入手が難しくなっていた事でしょう・・・メイン産地のタイが秋の虫で良かった・・・


そのおかげで、





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2ペア仕入れることが出来ました。

お預けくらった反動でしょうね、久しぶりのカブトのブリードですからいくら発生初期でも1ペアだと心許ないですからね。


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こんな良い虫が現地では普通種でしかも食べてるくらいだってんだから羨ましいね
(食べてることについて羨ましいとは言ってない)


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試しに♂の上に♂を乗っけてみたらやはりこうなった。
流石は性の先進国タイ



さて、続いて産地の話になります。
今年はタイからゴホンヅノ第1便が今月15日頃に通関したようですが、
自分が入手したのは「ドイサケット産」でした。

ドイサケットDoi Saketといえば言わずと知れたタイのメジャー産地でチェンマイ県の中東部の郡部です。

そしてこのドイサケット産が入荷した各ショップで大方完売した直後、第2便といった感じで(詳しくは知りませんけど)
「Maetaeng」
「Umphang」
の2産地が入荷してきました。
去年までの流通事情は覚えてませんが、これらの2産地は新産地としての触れ込みで売られていました。
新産地と聞くとどうにも気になって仕方がないもの。もうすでに2ペア買ってましたがまた買ってしまおうかと迷ったのは言うまでもありません。


Meataengは最初カタカナ表記で「メイタン」と書いてあったのでどこか判りませんでした。アルファベット表記が確認できてからようやく納得、「メーテーン」の事でしたね。メーテーン(メイタン)郡の位置を見てみると、何のことはないドイサケット郡のすぐ隣じゃないですか。

Umphangは、読みで「ウムパン or ウンパン」。既に同産地のギラファノコギリが我が家に居るのでよく知る産地なのですが、ゴホンヅノもここと同じ県内のものが昔出回っていたのを国内で何人の人が覚えているでしょうか?
2009年「別亜種入荷!」という触れ込みで出回ったターク県に属する郡部なんですよね。なぜか通常の原名亜種がキミオイ亜種E. g. kimioiとして当時出回り「なんか違いがよく判んないけどキミオイだー!」と盛り上がりを見せたターク県です。結局あれは原名亜種だったワケですが、当時は「ターク産」とだけしか表記されてなかったので、今回さらに詳しく郡部まで記載されていたので気になっていたのですが、画像を見てみると・・・普通の原名亜種でした(苦笑)
『気になっていたのですが』・・・と云うのは、まァ別亜種だったらという期待だったワケですが、やっぱキミオイはあの辺りから入ってこないと確実性に欠けるかなぁ。


結局、産地ラベル以外の違いが見つけられず。


こうして複数の産地が入荷し自分も含め一部の人達の間で盛り上がっていますし、
今年は中国産のが入ってきたり、ミャンマーからハードウィッケイが入ってきたりと、Eupatorus属は賑わった感じがありますが、
今年の冬はベトナム産は入るのか?
入荷が見込めないマレー産の新亜種が日の目を見る時は来るのか?
はたまた他の不意打ち的な産地から入荷があるのか?


春夏秋冬、虫と云う楽しみは休みがありませんね。



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