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青森県採集案内 後日談 ~オオクワリベンジ~ [日昆 採集記 【2017年】]

2016年・・・2017年と2年続けて県外の方を採集に案内したところ、見事なまでに雨に見舞われ壮絶に散った事は前回記事に書いた通り。

大切なお客さんとして目的の虫を見せる為に案内したワケだが、今回2人からは土産まで貰ってしまっている。
別に土産を貰ったから、と云うワケではないが、即物的な物がこちらからは提供することが出来ていないのがずっと自分の中で引っかかっていた。

「物」を得るよりも「体験した事=思い出」こそが大事、とYH・MU両氏からは言われたが・・・


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  8月21日(月)

この日の夕方、自分は急いで十和田に向かっていた。

月曜日のアフターファイブにわざわざ十和田へ急ぐ理由・・・
それは他でもなくオオクワガタの2次発生が始まったからである。

その始まりは3日前の18日に遡る。
18日と云えば、ちょうどMU氏が東京へ帰ったその日である。前日17日まではずっと雨で、この日ようやくライトトラップができる天候になったのでNo.7ポイントZへ向かったところ先行者がライトを焚いていたという。別のポイントに変えようと一旦そのライトの前を通過したところ遮光をしなかったので注意喚起をしてその後ポイントYへ移動しライトを展開。 1♀採ったものの、その後何故かポイントZの方向から明かりが干渉してきたので再び注意に行ったらしいのだが、また遮光しないし干渉の指摘をすると他人の名前を出して言い訳してくるなど面倒な言い合いになったのだそう。ちなみにこの人、専門誌の採集記にゲストで載った事があるような方だという。そしてその後影響のない方向へ光軸を変えてもらった途端にその人は連続で多数のオオクワを採ったらしい・・・その中には大台の70オーバーも含まれていたのだとか・・・

しかもその後にNo.7が場所の空いたZで取りこぼしを1♀採集出来てしまったという。

お盆中連日雨で虫が溜まっていたのが、天候の回復と共に一斉に騒ぎ出したと県内の採集者達は一斉に察知、一日二日でにわかに夜の十和田に活気が戻ってきた。


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オオクワの2次発生が始まり、平日にもかかわらず大急ぎで十和田にやってくるという事は自分はこれまで無かった。


この時何を考えているかはもうお分かり頂けるだろう。
そう、青森産WILDのオオクワガタをプレゼントしようと云うワケだ。
MU氏には勿論だが、どうせなら去年のYH氏にも差し上げたい。

・・・と、そんな話を前週の土曜日19日にNo.7に話したところ、オオクワの♀を譲ってくれた。
あげるのにちょうどイイのが1匹いたとの事。MU氏を2日目に案内したポイントZで、18日に採った個体。前述した例の取りこぼしの奴である。
快くNo.7が譲ってくれたのも、MU氏からのお土産を受け取っていた点もあったからなのかもしれない。


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十和田に突入し、オオクワ銀座の採集エリアに入ったが時すでに遅し、
ライトトラップの主要ポイントはすでに場所が埋まっていた。
やはり2次発生の兆しが見え尚且つ天候条件も良好では場所取りも甘くない。
できれば、プレゼントする個体は案内時と同じ場所で採れたものが欲しいと思ったのだが、MU氏と共に採集したYZのポイントは両方埋まってしまっている・・・
仕方ないのでこちらは諦め、前回YH氏を連れて行ったポイントへ転向。

即座にそのポイントへ向かった。


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眼前のポイントを恨めしく見つめ車を停める。


・・・鎖がポイント入口に張ってある。入れない。
発電機を持っていくには時間的・体力的な問題がある。

無理も出来ないので、迷ったが仕方なくこのポイントを放棄。
難易度が高い草むらでのライトトラップの練習にもなればと思ったのに。


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この調子だとほとんどのポイントは埋まっているだろう、マイナーなポイントなら空いているだろうが時間はもう19時を過ぎているのでそんなところまで行ってたら良い時間帯を逃すことになる。

その中で、まだチャンスがあるかも知れないポイントが1ヶ所脳裏に浮かんだ。
19日、Zの♀を貰った日に複数名で合同採集をした際、苦し紛れにNo.7が入った新ポイントだ。
その日は十和田市外でライトトラップをしていたが全く振るわず、途中で心折れて十和田へ戻った際、鈴木さんから「ライトがかけられそう」だと以前聞いていた場所だったのでそこをNo.7へ進言したのだったが、結果はまともにクワガタは飛んで来ず終了。

そのポイントを仮にαとする。
ここ自体それまで誰も入った事が無い場所で、恐らくその日No.7が焚いたのが初夜だったと思われる。
勧めたNo.7を轟沈させておきながら、自分はそこでやった事が無いというのは無責任極まりないので、自分もそこでやっておかなければとも思っていたところだ、ちょうどいい。ポイントの位置的にもほとんど離れていないのでYH氏への土産と云う点でも問題ないだろう。


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ポイントαに到着した。

現場は思ったより足場が汚い場所で、車から降りて0秒で足が茶色くなってしまった。
20m先のライト設置適所と思われる広場を見てみると・・・・・・
発電機を持って行けるような場所じゃないな。持って行けないと言うより、持っていきたくない・・・
HIDハンディライトを置くことにした。

多分こっちに向ければ正解だろうという方向にライトを向けて点灯。時刻はもう19時半である。





不安と期待を半々に抱いたまま10分が経過した。



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大間町ヒメオオクワガタ採集 ‐本州最北端攻略への道‐ [日昆 採集記 【2017年】]

ヤナギを見かけると興奮します。 こんばんは、会長です。

今期はライトトラップを9月の半ばまでやり続けた事もあり、
ヒメオオ狩りの期間が例年より短くなってしまった所為であまり行っていませんでした。
その代わりに、ヒメオオ採集には欠かせない「林道の把握調査作業」だけはその間に進めていました。採集したヒメオオ残しておくにあたって、局所的な生息地を特定・区別しておくことは大切(人によって程度は違いますが)ですが、その場所毎の極々狭い限定的なラベルを把握するのは難しいです。具体的には林道名国有林名です。
図書館で参考になる資料が見つかり、それを基に自分のマップル道路地図に追加記入していくのですがちょっと気が遠くなってしまうくらい情報が載っていました。

一応自分も県内各地へそこそこ数は行っていたと自負していましたが、やはり青森は広かったです。今までは林道に入る度に入り口の標柱を記入してきていましたが、その何倍~十何倍?も書き込む量が資料には載っており、多くてまだ全部書き込み終えていないのですが、色々書き込みすぎて他の人に見せるのが惜しいモノになってきました。


今回の採集も、そんな「新しく書き込んだ道」へ挑戦した中の一つです。


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  10月1日

10月に入ったばかりですが、9月中も多産するポイントへ行っていないせいか、妙に今年のヒメオオ発生数が少なく感じていました。
今年はアカアシの数が異常に少ないので、その分ヒメオオが優勢かとも考えられそうな気にも一瞬なったんですが、多分そんな事は無いでしょう・・・
きっと、いつも狙っている稀少ポイントも例年に増して少ない可能性があるので8月中からヒメオオに向かうべきだったとも思いましたが、過ぎた事はしょうがないと開き直り、新規ラベルの選定もいつもと変わらず「ここで採れたらいいな」という願望で決めました。

この日ヒメオオを採りに行こうと決めていたのが、

青森県最北、つまり本州最北大間町と、
去年10月に初挑戦し見事玉砕してきた佐井村の2町村。

ヒメオオどころか昆虫全般でも話題にのぼらないこの地域をターゲットにしたのです。


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佐井村は前回概略を書いたので今回は大間町の紹介です。

ヒメオオ図1.png

大間町は青森県下北郡に属する町で、下北半島の北端部に位置している。
町の北部には平野があるが、南化するにしたがって険しい山岳地帯になり、最高峰は大滝山(▲563m)
居住地は専ら海岸沿いに集中しており、その中心は町の北端部周辺。人口は5500人弱。
中心産業は漁業で、海藻類や貝類が中心的だが最も有名なのは近海で獲れるクロマグロである。初競りで高値が付く青森県産本マグロもこの町の物であり、大間崎の辺りに一本釣りのモニュメントがあるなど、マグロは町の代名詞となっている。ちなみに、漁獲量自体は大変少なく県産マグロで最も漁獲量が多いのは深浦町である。
また、地理的特性上北海道との結び付きも深く函館とフェリーが通っており、買い物やその他所用には陸続きのむつ市・青森市・八戸市より函館市が利用されることも多い。
この他、大間原発の誘致・建設を巡り、用地買収・東日本大震災による工事の中断・対岸の函館市からの反発訴訟問題が話題になった事も記憶に新しい。

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去年の佐井村に引き続き、今回の大間町もの採集入りです。
しかし、北の果てを攻めるという事で朝暗い内から家を出ようと計画していたのですが、
朝5:00の目覚まし時計のアラームを無意識のうちに完膚なきまでに叩き黙らせたおかげで目覚めた時には朝7:00現地到着まで3時間かかる計算だ・・・となればおそらく、大間を探索した後に佐井まで行ってる時間は無い。

半絶望的に起きて30分で支度。
7:30に家を出ました。


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下北半島と亀田半島.JPG
せめてもの救いか、天気は良いです。
写真は道中の桑畑パーキングエリアで採った1枚。左手の陸地は風間浦右手奥に見える陸地は函館です。


大間町に到着しましたが、時刻は10:30。時間も無いので写真や食料補給もせず即行で目星を付けていた林道へ入ります。


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大間町自体、林道はあまり開かれてはいなくて、近隣の佐井村・風間浦村と比べても本数はかなり少ないです。こうしてブログにヒメオオ採集記事として具体的に市町村名を書いてしまうと、かなり核心的なヒントを公開するのと同じ感じになってしまうのですが、今回はアクセス上の難度(面倒臭さ)に加えて、クワガタ自体の報告もされないようなマイナー市町村の貴重な報告内容かつ地理的に特筆すべき地域という事を加味して書くことにしています。

それに、この記事の内容を最後まで読んでもらえば、安易にヒメオオ採集へ行くにはあんまり魅力的な土地じゃないと云うのが解かるでしょう。



ヒメオオ採集のポイント選定の目安として、ブナの存在は重要です。
完全にブナに依存しているワケではありませんが、ヒメオオを探しに行くときにはブナ林・・・できればブナの原生林があるかどうかは特に注目するかと思います。
ブナの性質上、海岸付近や平地・乾燥地は生育が非常に難しく、冷涼で湿潤な環境を好むのでそれなりに内陸で標高が高く深い山でないとヒメオオが利用できるほどの大木に成長できません。

こうなると良好なブナの生息地=ヒメオオの採集候補地も絞られてくるのですが、
ここで下北半島の植生の落とし穴があるのです。

まず前提として「青森県は全域的にヒメオオが沢山採れる」と云うワケではありません。
八甲田山~十和田湖周辺が突出して報告が多く、ブナの原生林が広がる高標高地ヒメオオが人の目で観察できやすい環境が重なり整っているのはこの山地帯しかないワケです。
白神山地も、同じようにブナの原生林が広く残り高標高ではありますが、程よくアクセスしやすくヒメオオが見つけやすい環境が出来上がっている八甲田側と違い、逆に山が険しすぎてコンスタントにヒメオオを見つける事はできません。

反対に、山が低くてもヒメオオ採集には厳しく、青森のような北国では低標高でもブナは生育できるのですが標高が低すぎると山林開発がされやすく、伐採されスギ林にされてしまうので低山地はヒメオオ生息には適さない場所が多いのです。

下北の話に戻すと、
下北半島は高い標高の場所が無く、最高でも876m(むつ市)しかなく、植生限界もその分低い地点でやってくるわけです。低山地では勿論伐採と植林が行われていて、人口が少ない地域ながらもこの地域は津軽半島と並んで昔から特に盛んです。

その理由は何かというと・・・
HIGH VOLTAGE 2でも触れられていますが、ヒバの大産出地だからです。

ヒバの分布.jpg
※ヒバは青森での呼称で、アスナロと変種ヒノキアスナロの2つをまとめて青森ヒバなどとも呼んだりしてややこしくなるので、ここでは単にヒバと紹介しておきます。

この図中で示したのがヒバの分布地で、下北半島はかなりヒバが豊富なのがわかります。
(ちなみに、塗りつぶしている場所が純林になっているわけではなく、あくまで生えている範囲を示しているだけで混生林が大多数です)
下北半島でも中~西部にかけてヒバが多くなり、低山地にはスギの植林が広がり、他の広葉樹とのバランスも見るとこの地域はだいぶヒメオオの生息が厳しいのがお分かり頂けるでしょう。
そして付け加えて、大間町は山岳地帯の中心部から外れたような北の隅っこにあるわけですから、殊更ヒメオオに適した生息環境としては貧相なワケです。


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CA3I0879.JPG
入り口を地図とGPSで確認し、林道に突入します。
始まりはいつも陰鬱なスギ林です。この奥へ進んで、このままスギ林が変わらないまま突き当たるか、段々廃道化していくのか、崩落して進めなくなってしまうのか、ヒメオオが生息する環境に変貌するかは行ってみないと判りません。


CA3I0882.JPG
スギの植林帯も薄くなり、広葉樹も見られるようになりましたがまだ湿性の環境は変わりません。当地のヒメオオの好む環境はどちらかと云うと乾きめのフィールドなので、まだこれではヒメオオに期待できません。
せめて、沢沿いを外れてくれれば・・・


CA3I0883.JPG
緩い上りを続けること暫くすると、漸く路面のしっとりも抜けはじめ爽やかな雰囲気に変わりつつあります。予想ではこのまま行けば・・・


CA3I0884.JPG
よし来た!こういうロケーションを待っていました。
標高はほぼ400m。下北なら余裕でヒメオオが生息している標高です。

ここまで来ると一般の道路地図では道路表記がありません。
林道が左へ分岐しているので、雰囲気も良さげなのでそっちへ進んでみました。

成虫の生息環境に見事当てはまり、ヤナギとヤマハンノキも生えていて下草もそれほどありません。
しかし残念ながら、成虫の姿はありませんでした。よく見ると何本か噛み痕が付いていたのですが、・・・全部古いヤツだな・・・

林道の奥まで進んでいきましたが、
次第に草木が路面に茂ってきて自然回帰の様相があったので偵察終了。
藪の中からヤマドリやキジバトが突然大きな音を立てて飛び上がる音は何度聴いても心臓に悪いです。


CA3I0890.JPG
分岐から本線へ戻り、さらに林道をユルユル進んでいきます。
道端に生える木々の種類を確認しながらあるカーブを曲がった時でした。

通り過ぎた間際の灌木に不自然な異物が居るように見え二度見。
車をバックさせもう一度確認します。度々見かける異物も、大体は黒く枯れた葉が引っかかっていたり節だったりしますが・・・






い・・・いた! 居た! 居た居た!!!!!

クリックして画像を拡大する
Q.どこに居るでしょうか?
※画像をクリックすると別ウィンドウで拡大できます。











CA3I0888.JPG
見つかったのは1頭ぽっきり
付いている樹もヤナギではなかったのでちょっと油断して流してみていたので危なく見逃すところでした。葉の形を見るとマンサクっぽいのですが、樹皮がなんか違うような・・・

藪をこいで撮影(付いているのは根元から2.2~2.5mの高さ)後、網を入れて取り込もうとしましたがササに引っかかりなかなか網を差し入れられません(焦)
結局、網をきちんと構える前に木に触れてしまい落下!!

目で追ったものの把握できず(汗)、落ち葉が動くのを探して待つこと1分ほど、靴裏からモゾモゾ枯れ葉が動きました。
自分で踏んでいました(苦笑)、危うく貴重な大間産を採り逃すところでした。



大間町ヒメオオクワガタ
本邦初公開(笑) 下北郡大間町産ヒメオオクワガタ!!
当たり前ですが本州北端部の個体だからと言って形も大きさも特筆すべきものは無く48mmの普通サイズです。
ここで採れたと・・・云う達成感はとても普通なんて表現は使えませんけども。

周囲を見てもどの木にも齧り痕らしきものは全く無く、偶然付いていただけなのでしょうか。


以て瞑すべしと云うところですが、林道はまだまだこの先良い感じなので引き続きルッキングを続けます。
完抜林道なのでこのまま突っ切ります。
CA3I0893.JPG
小さい写真で判り辛いですが、決して良好な植生とは言えません。
スギヒバ・そしてマツと、針葉樹の豪華三種盛り状態です。その中に、肩身を狭そうにして広葉樹が生えているのが辛うじて確認できます。これでも大間町では最奥部なんですけどね。


そのまま良さげな環境が続きますが、決定的に「おっ、イイ!」と云う場所がありません。
似たような景色を暫く徐行して数十分・・・
CA3I0894.JPG
おっ!? イイかも・・・?
つい足を止めてしまいたくなる一角を発見しました。
林道の右脇には手ごろなヤナギが4本キレイに並んでいます。このヤナギ、怪しすぎます。例えるなら、道路脇に並ぶ自動販売機ぐらいあまりにキレイに並んでいます。
下草も茂ってなくて、これまでにない優良物件です。


車を降りて早速枝を確認してみると、
逆光で見えにくいですが再びヒメオオの姿を発見!

CA3I0895.JPG
↑↑全然虫が撮れてない(恥)
枝の下に構えた網でカツンカツンと揺さぶると直ぐにポロッと落ちてきました。
枝も少なくて入り組んでもいないので網は入れやすいし、仮に落ちても地面がめちゃ見やすいので見逃す危険もほぼありません。楽や・・・楽すぎる・・・!


大間町ヒメオオ2~3.JPG
結果、4本のヤナギの内3本にそれぞれ1頭ずつ付いておりその全てを網に収めることが出来ました。全て♂でしたが、樹にも噛み痕はあまり沢山は付いているワケでもなく、個体数自体もそんなに多くなさそうに見受けられます。


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3頭追加した後も道は長く続き、
足場の悪い汚いヌタ場や倒木で封鎖されかけた場所(ビニールテープが両側に張られ木はギリギリ軽自動車が通れるよう伐られていた)を抜け、次第に標高も下がり林道はまた平地の植生に戻り始めました。この間も絶えず樹木をチェックしヒメオオの姿を追い続けましたが、痕跡すら見つかりませんでした。

途中、もう1ヶ所支線があったのですが、途中で進めなくなり徒歩でも進みましたがやはり徒労に終わりました。

林道も抜け、霊芝農家と思しき畑に山積みされているめちゃ見覚えのある廃材を物欲しそうに見つめながら町中心部へ。青森県に霊芝農家があるのを今更ながら知りました。
メーターを確認してみると、林道の距離は支線2ヶ所(いずれも途中まで)を含めて約30km
片道でこれだけ長い林道は下北でも多くはないでしょう。
北の端の長距離林道という事で、林道ドライブ独り占め状態かと当初思っていましたが、2~3台すれ違ったことから見てもそんなに地元の生活から乖離した場所ってワケでもなさそうです。すれ違うの疲れるけど・・・
やはり想定通り時間は無くなってしまったので、佐井村のリベンジは次回に持ち越しです。


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この後、地元のスーパーで今日初めての食事を買って腹を満たしたのが夕方4:30頃
記念に大間崎のマグロ一本釣り像でも撮ろうかと思ったのですが、夕方にもかかわらずまあまあ観光客が居て憚られるので、素通りして帰路に就きました。


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大間町産ヒメオオクワガタ.JPG
今回採集出来たヒメオオクワガタは、最小が40mm最大は51mmでした。
生息環境の分水嶺の付近ながら、50mm台が2頭も採れたのは意外でした、もっとこう・・・ギリギリっぽさを感じる個体ばかりかと思っていたのですが(それ以前に生息してるのか疑念がありましたが)
そのギリギリっぽいと思ってたサイズ=40mmの♂も、ふと別な事を考えてしまい見入ってしまいます。・・・近似のヤエヤマコクワもこんなにデカくなるんだ・・・と考えると、たがかリュウキュウコクワと思えなくなりますね(ヒメオオ関係ねェ)


大間町初の昆虫採集は、こうして無事に終えることが出来ました。



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