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観賞飼育まとめ 《Cyclommatus zuberi》 [〆ズベールホソアカ]

このまま無積雪で春になってほしかった青森でも、少し雪が積もってしまいました。
中作業が一段落したらちょっと早めに今年の採集を始めようかと思っていただけに、少し残念でもあります。青森市内自体は雪が無いのですが・・・
積雪関係の話もちょっとデータをまとめて記事に出来たらいいなと思っていますが、この更新頻度の中で実際取り掛かれるのかは別問題です・・・

記事の更新頻度の問題は置いといて、
しばらく前から表示されていなかったメールフォームを先日作り直しました。
いつの間にかブラウザ表示されておらず、特に困る事も無かったので放置していましたが、ブログ内のコンテンツの一部が死んでいるのは管理者としては恥ずかしい気もするのでね。
ただ、これでもブラウザの種類によっては送れない(表示されない)場合もあるかも知れません。




さて、今回はズベールホソアカについてです。
本種については、2018年8月末のWILD紹介以降は記事が書かれていません。
2セット組みました・・・と云うところで終わっており、いつものパターンだと「あぁ、そのまま飼育は終了したんだね・・・(合掌)」と暗黙の内に察してもらうところですが、
無事にWF1が採れておりました。

※今回は写真も多めで、いつもの長駄文になるので三部構成にしてまとめました。


WF1羽化 
2018年の夏、久し振りにシブヤン島から所謂「普通種」であるズベールホソアカとオキピタリスノコギリが入荷しました。
ズベールとオキピはどちらも自分の特に好きなクワガタですが、輸入量が多いのはルソン島やミンダナオ島(他にはカタンドゥアネス等やオキピならパラワン島も)。シブヤン島と言えば、少数ながらも安定的にオオヒラタが入荷する産地ではあります。しかしBE-KUWA62号の内容によれば、沢山採れるオキピやズベールに手を出そうとすれば、まとめてごっそり4桁ほども買い取らなければならずおいそれと手が出せないのだそう。そりゃ無理ですよね、標本も併せたってズベールオキピじゃそこまで数捌けるほどの需要は無いですからね・・・インターメディアツヤばかりが来るネグロスやオオヒラタの来るマリンドッケ(=ボアク)も、似たような状況だから入荷が稀なんでしょうね。

で、
2セット組んだ内、WF1が採れたのは残念ながら1セットだけ。

8月23日に組んで割り出したのは12月29日・・・


CA3I0840.JPG
ぉ・・・おまえら・・・
こんなに育ちやがって・・・・・・

もう3令ばっかだよ・・・2令もちょっとしか居ないよ・・・!!

♀っぽいのは全て200ccカップに入れ、♂と思われる大きめの幼虫は800ccのボトルに入れて幼虫飼育を開始しました。
♀に関しては幼虫のステージも終盤だったので、1月末から2月にかけてほとんどのカップで蛹室が作られていました。対する♂は、蛹室を作り始めたのは3月後半から4月くらい、勿論1本がえしが殆どですが一部には大きく育った(ように見えた)個体もいたので1400ccに移して観察したのですが・・・

春になり、皆羽化してしまった♀に引き続き♂も羽化し始めたのですが、コフキ系ホソアカの地味な見た目のイメージとのギャップに感動・・・!!


CA3I0002kai.JPG
キレイじゃん!!!!!
チュウじゃん!!!!!


(その虫を高く評価する時に他の虫で例えるのって、一番ダメだよね↑↑)


まず♀は、同属の他種と全然変わり映えしないので「特にズベールだから」と云う魅力は無いのですが、新成虫はやはりキラキラしてて美しいものです。そう見えてしまうのは飼育者補正が掛かっているせいかもしれませんけどね。
CA3I0001.JPG
そしてこれは主役が花なのか虫なのかよく判らなくなっていますね。


♂の方は、身体も固まってくると羽化間際のキラキラした色味は隠れてしまいますが、その代わりキレイに整った毛並みにウットリさせられます。
CA3I0110kai.JPG
これは飼育品でないとあまり見られないでしょう、まぁまぁスレてますからねWILDは。

なお、今回飼育しているシブヤン島と言えば、一部には知られている本種の最大産地。
野外最大73mmと云うオバケがこの島から生まれているのですが、羽化した中での最大はコレ↓↓

KIMG0066.JPG
ジャスト60mm

・・・数字出さない方が良かったかな(恥)


そりゃあもう既に割り出しが遅かったのが問題ですが、さっき書いた1400ccの幼虫はこの♂なんですね。
3月の交換時には8.3gとそこそこ大きく見えていたので、シブヤン産ともなれば60台半ばもイケるんではないかとすっかりのぼせていました。
ズベールってブリードは難しくないけどデカくし辛いタイプの奴なんでしょうか・・・
ちなみに、現在の飼育最大が64.3mmで交換時体重が7gなんだそうで、しかもシブヤンのではなくルソンなのだとか・・・まじかよ。(大体、本当にシブヤンかどうかも疑わしいところがあるんだよね、これに限らずフィリピン物ッて)
今回までの飼育の手応えとネットでの羽化情報を散見するに、普通種の割りにサイズアップが簡単ではなく、60mmを優に超す大型♂が得難い反面、チュウやアラガールみたいに油断すると手鋸みたいな短歯になる事もなく、テキトー飼育でも中歯以上には羽化してくれる、
絶妙に飼育者魂を揺さぶらないクワガタだと云う事が解かりました。
好きじゃなければ「1回累代回したからもう終わるわー」と言われる虫ですね。

勿論、自分はコイツ好きですから今回のWF1もまた1セット組んだんですけどね。
(コバシャミニだけど・・・)

なので、この先もまだまだズベールの記事をUPし続けますよ~!
(また2年後くらいに・・・)



観賞飼育 
・・・と言ったところで今回はまだ終わりません。
本記事は第2部へと移ります。


もう何年も前、このブログで
『羽化した虫を持て余し、ただカップやボトルで飼い殺しにするなんてつまらない』
的な話を書いたことがありました。

長年飼育していると、つい虫そのものの見た目ばかりに目が行きがちで、ブリードに必死になるがあまり成虫の普段の生活史を蔑ろにしている部分があります。
確かに自分に関しては、余裕を持ってブリード出来ていないのは事実なんですが、小学生の頃のように大きなケースの中に色々な木を仕込んだりしては、

「木に登った!」
「エサに気付いた!」
「飛んだ!」
「喧嘩してる!」
「あっ 殺される!」

だのと眺めながら観賞飼育を楽しみたいと常日頃思っているワケなんです。


じゃあやれよ! って話なんですが、
ここ数年は特に、シカだノコギリだ・・・とやたら新成虫の管理がメンドくさい虫ばかりを飼育している所為で、なかなか観賞飼育に踏み切る決断が出来ないんですよね。

と言うのも、自分が思う理想の観賞飼育と言うのは種類にもよりますが、
単に目に付く所に飼育中のケースを置く事ではなく、

1.ケースは出来るだけ広い物
2.転倒防止材だけではなく複数の構造物を配置し立体的にスペースを使う
3.単独飼育ではなく多頭飼育、かつ♂♀同居
4.できればそこで産卵してほしい。が、あからさまに産卵セットっぽくしてはいけない。

主にこれらの要素を含めているのです。

そんな、観賞向けの飼育と云うと具体的にどんなデザインが想像できるか・・・
オツな方々であれば、かつて昆虫フィールドなどでもお馴染みだった「クワガタテラリウム」のイメージが思い浮かぶかと思いますが、
すみません、
ウチそういうブログじゃありません。

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