SSブログ
~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。

長年、記事編集のブラウザにInternet Explorerを使用していたことで気付きませんでしたが
Google Chromeなど一部のブラウザで画像が回転して表示されております。
時間を見つけて修正しています。お見苦しい記事も少なくない点、予めご了承ください…

Greatest Rhino beetles 2017-2021 [〆ゴホンヅノ (プランディ亜種)]

プランディゴホンヅノカブトは、前回の更新が2019年8月
あれから1年8ヶ月が経ち、一通り全ての個体の飼育結果がまとまりました。

と云う事で、
今回はその結果発表=羽化報告としてまとめてみたいと思います。


蛹化
時は2019年秋、大多数の幼虫が蛹化ラッシュを迎えた頃です。
崩落寸前の蛹室、マット上部での蛹化など、人工蛹室が必要となる前蛹や蛹もちらほらと見つかり、人工蛹室に移した個体も複数居ました。

CA3I0666kai2.JPG


KIMG0084kai2.JPG
スペースの削減や観察上の合理性、あとは見栄え(?)も考慮して、あえて1ケースに♂♀を同居させてみたりもしました。

CA3I0633.JPG
この人工蛹室の為に、当時製造が終わりつつあった100均のMDケースを血眼になって探したんですよ。今となっては売ってる所が見つかりません。

人工蛹室も、それまではウレタンフォームをスプーンで手掘りしていましたが、形状の安定化を図るため、ボーリング管を自作しました。これで、安定した形状の蛹室を作れるようになりました。
おまけに、48mm&60mmと太さを2種類用意しましたからね。これでカブトは中型種でも大型種でも対処できるでしょう。


さて、前回は羽化の一部始終を連続撮影する事が出来ました。

その時の文末に、「羽化シーンを始めから撮りたい」と書いていたのですが、結果的にそれは叶いませんでした。

しかし、片や蛹化シーンについては運良く(悪く?)背中が割れたばかりの前蛹が1頭居たので、人工蛹室に急遽移しカメラに収める事が出来ました。

説明は後にまとめるとして、まずは連続写真です。

CA3I0668.JPG
CA3I0670.JPG
CA3I0671.JPG
CA3I0673.JPG
CA3I0674.JPG
CA3I0675.JPG
CA3I0677.JPG
CA3I0678.JPG
CA3I0679.JPG
CA3I0680.JPG
CA3I0682.JPG
CA3I0684.JPG
脱皮の様子を見ていると、「脱いだ皮を下に寄せていくのではなく、皮の中から本体が抜け出てくる」事が今回観察出来ました(ただ、腹部の様子を観察したかったので20:48の後に手で脱皮殻をずり下げてしまいました)。他のブログでも、「脱皮殻がキレイに残っていた」と云うような話を多数読んでいたので、この個体のような脱皮は珍しくないのでしょう。
この人工蛹室では長めにスペースをとったので頭が蛹室の端にゴツンとぶつかる事は無かったのですが、頭側に蛹室の窓が見えていた他の♂蛹はいくつか角曲がりになってました。
良かった蛹室の例を後の方に載せますが、水平な蛹室ほど角が曲がるリスクが高いのでしょう。

途中で撮った別アングル画像を↓↓
CA3I0669.JPG
まだ頭部が出ていない状態。
幼虫のカタい頭部殻が、蛹の柔肌に半ば食い込むように圧迫しています。見ていると傷が付きそうでヒヤヒヤします。

CA3I0672.JPG
翅が見えてきたあたり。
見えますでしょうか? 画像中央、幼虫時の気門に繋がっていた白い管。
成虫の気門はそんな所にはありませんよね。
この後この部分は塞がっていって、気門に繋がっていた事が判らなくなります。変態によって体の構造がガラッと変わっていく・・・その最中の貴重な一部分を見る事が出来ました。

CA3I0676.JPG
脱皮したて、まさに「ホヤホヤ」な蛹のアップ。
(決して画質が良いワケではないけど)
体液を送り込むのに、やはり爪先や角の先端は大変なようで最後までなかなか膨らんできませんでした。


羽化
蛹化ラッシュから1ヶ月半~2ヶ月ののち、
感動の第2波・羽化ラッシュが到来しました。

KIMG0005.JPGKIMG0010.JPG
入荷する野外品と違い、脚・角が無傷のピカピカ。
飼育品でないとこの光沢感は楽しめませんね。

ただ、時期が悪く厳しい真冬(12月~1月)
雪かきなどでヘトヘトになる毎日であまり虫いじりができず、気が付いたらどの蛹も羽化した後でした。
人工蛹室で管理していた個体群でさえ、既に上翅を伸ばしていた1♂を見れただけ。
冒頭に書いたように、しっかりと羽化シーンを眺める事は叶いませんでした。


勿論、前回も書いている見える観察ケースに入れていた幼虫も例に漏れず。
キレイな蛹室を作ってキレイな蛹になったところまで認知していたものの、気が付けば成虫になってました。
KIMG0029kai.JPG
この♂、思いの外美形の蛹に仕上がっていたので、
「こんな幅の狭いケースでそのままにしてたら羽化不全起こすかも!?」
と今さらこのケースに入れた事を後悔してしまって、羽化が近づいて来たら人工蛹室に移すつもりでした。

なので、見え辛いケース越しに最初に成虫を見た時は、翅が出てしまっていると勘違いしていたのですが掘ってみると意外や意外!
KIMG0034kai.JPG
完品でございました。

手軽なSNSが普及した現在、
写真映えするからかやけに蛹を手に乗っけた写真が流行ってますよね。
でもゴホンヅノでそんな事やったら羽化不全&突然死コース確定だろうなと思い、自分としては他種にもまして特に慎重に蛹を扱ってきました。

しかし、結果的にそんなこと全然関係なく続々死亡個体が出ちゃいました
そんな「ウソだろ~~!!?」と云う予測困難な展開が続いていた中で、この♂は何故無事だったのか・・・驚きも大きかったです。

ついでに、大きかったのはそれだけではなく・・・↓↓
KIMG0031kai.JPG
サイズも・・・フフフ♪♪


〉〉飼育データ&羽化個体紹介へ


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:ペット