色ノコ狂騒 ~後編~ [ゼブラノコギリ (原名亜種)]
さて、オキピタリス割り出しから遡る事1週間前の話。
ヤフオクにて、某インドネシア便輸入販売店の出品物として目を惹く生体が出品された。
スマトラ島産 ゼブラノコギリクワガタ。
かつて全亜種を飼育で集めたほど(と言っても全部で4亜種だが)好きな虫である。そしてそれは今でも変わらず、飼育スペースと気分次第ではまたどこかで飼育したいと思っていた。
今回入荷した本種が格別だったのは、その産地に他ならない。
同じ原名亜種の括りとしては、マレー半島・ボルネオ、パラワン島が含まれていてこれらはほぼ毎年僅かながら野外品生体が入荷していた。
しかし、スマトラ島に関しては、他の昆虫が大量に輸入される中全くと言っていいほど流通に出てくる事が無い。過去に現地で採集していた茨城のI塚氏によれば、「偶に見る事もあるけどなぁ」と評していた事から、生息数が少ないと言うよりは生息するポイントや山塊が他とは違うのだろうと思われる。国内に持ち込まれる数が少なすぎる場合、一般飼育者にプレスせずに業者内や身内だけで回すような事も珍しくはないので「出回ってるのを全然見ないから入荷はしていない」と決めつけるのは間違いではあるが、飼育品も出回っていない現在において本産地を見る事が稀有なのは間違いない。
そして何より、このスマトラ産に関しては個人的に拭い去りたい過去の失敗がある。
記事を遡ればもう12年も前なのが悲しいところだが、一度だけスマトラ産ゼブラを飼育した事があった。
前述したのと同じ業者が輸入した、たった1♀のみ出品していたものを購入したのだがブリードに失敗。手元に到着した瞬間から「あ、これハズレ♀かも」と思った記憶が未だに苦々しく残っている。
その後、いつか機会があればリベンジを果たしたい(=WF1幼虫を採りたい)と云う願望を秘めていたのだが。
「いやぁ・・・どうしようかな・・・」
当時とは飼育事情も違い、良いと思った虫を見境なく増種するのも憚られる。リベンジ候補にしていたとはいえ、近年の採集に比重を置いた生活の中ではたった1種増やすだけでも結構な負担になる。おまけに、去年からオオクワの幼虫、ニジイロ、メタリフェル、リッキーなどとにスペースを割くようになった(と言うかこの並びすごくミーハーだ)。
気持ちがすぐに固まらないまま、ひとまずウォッチリストに入れて動向を見守る事にした。
そして、数日後の14日・金曜日の夜。
この週は3ペア(合計3件)が出品されていたのだが、前日の13日には1件が終了している状態だった。オークションの終了金額を見ると自分が見積もっていたよりも低く、他の飼育者から見ればそんなものなのかと拍子抜けしていたところだった。
金額にしても昔と比べれば幾分高額になっている。とは言え「それくらいで落とせる虫ならやらずに見過ごすのは勿体ない」と云う気持ちが強くなってきたところで、2件目の終了時刻が迫ってきた。
現在金額を見ると前日よりも安い状態で停滞している。
「このくらいの金額で終わってしまうくらいなら、自分が落札してやる!」
1件目は「久しぶりの入荷品の終了初日」と云う事で、どこまで金額が上がるか皆不安な中で入札に熱中した部分があったかもしれない。
そして明日終了する3件目は、「最後の1ペア」と云う点と「入荷した中で最大のサイズ」と云う点で高騰する恐れがある。そして明日終了の商品だと、取引開始のタイミングの点や仕事の都合上、受け取りが困難になると思われる。
それを考えると、今夜の2件目が一番の狙い目か・・・!
まだ仕事の残業中だった所為もあってか、この時は何故か計算と判断が早かった。
終了時刻直前、スマホの【入札する】ボタンをタップしほとんど競る事なく落札してしまった。
帰宅後、販売者に連絡事項を通知。
今回、都合上日曜日に受け取る必要に迫られていたため、翌営業日(土曜)に発送してもらうべく「わざわざ手数料のかかる代引き発送」を選択。普段は振込・コンビニ支払だが、この支払方法では翌営業日(土曜)は大体にして入金確認だけで終わってしまい発送作業はその次の日となってしまうからである。販売者の発送地である石川県から青森県へは、発送翌日の14時以降には配達が可能である為、土曜日に発送すれば(運送会社の都合はあれども)日曜日にちょうど受け取れる計算になる。
4月15日(土)
朝方、発送許諾メッセージが送られてきた。
よしよし、計画通り・・・
虫作業のスケジュールを練りつつ、発送連絡を待った。
ところがその夕方、正に目を疑う内容のメッセージが送られてきた。
ヤフオクにて、某インドネシア便輸入販売店の出品物として目を惹く生体が出品された。
スマトラ島産 ゼブラノコギリクワガタ。
かつて全亜種を飼育で集めたほど(と言っても全部で4亜種だが)好きな虫である。そしてそれは今でも変わらず、飼育スペースと気分次第ではまたどこかで飼育したいと思っていた。
今回入荷した本種が格別だったのは、その産地に他ならない。
同じ原名亜種の括りとしては、マレー半島・ボルネオ、パラワン島が含まれていてこれらはほぼ毎年僅かながら野外品生体が入荷していた。
しかし、スマトラ島に関しては、他の昆虫が大量に輸入される中全くと言っていいほど流通に出てくる事が無い。過去に現地で採集していた茨城のI塚氏によれば、「偶に見る事もあるけどなぁ」と評していた事から、生息数が少ないと言うよりは生息するポイントや山塊が他とは違うのだろうと思われる。国内に持ち込まれる数が少なすぎる場合、一般飼育者にプレスせずに業者内や身内だけで回すような事も珍しくはないので「出回ってるのを全然見ないから入荷はしていない」と決めつけるのは間違いではあるが、飼育品も出回っていない現在において本産地を見る事が稀有なのは間違いない。
そして何より、このスマトラ産に関しては個人的に拭い去りたい過去の失敗がある。
記事を遡ればもう12年も前なのが悲しいところだが、一度だけスマトラ産ゼブラを飼育した事があった。
【過去の失敗】 ⇒ 2011-8-31 『大量絶滅期 ~ウチの子たちはどこへ行ったの?~』 |
前述したのと同じ業者が輸入した、たった1♀のみ出品していたものを購入したのだがブリードに失敗。手元に到着した瞬間から「あ、これハズレ♀かも」と思った記憶が未だに苦々しく残っている。
その後、いつか機会があればリベンジを果たしたい(=WF1幼虫を採りたい)と云う願望を秘めていたのだが。
「いやぁ・・・どうしようかな・・・」
当時とは飼育事情も違い、良いと思った虫を見境なく増種するのも憚られる。リベンジ候補にしていたとはいえ、近年の採集に比重を置いた生活の中ではたった1種増やすだけでも結構な負担になる。おまけに、去年からオオクワの幼虫、ニジイロ、メタリフェル、リッキーなどとにスペースを割くようになった(と言うかこの並びすごくミーハーだ)。
気持ちがすぐに固まらないまま、ひとまずウォッチリストに入れて動向を見守る事にした。
そして、数日後の14日・金曜日の夜。
この週は3ペア(合計3件)が出品されていたのだが、前日の13日には1件が終了している状態だった。オークションの終了金額を見ると自分が見積もっていたよりも低く、他の飼育者から見ればそんなものなのかと拍子抜けしていたところだった。
金額にしても昔と比べれば幾分高額になっている。とは言え「それくらいで落とせる虫ならやらずに見過ごすのは勿体ない」と云う気持ちが強くなってきたところで、2件目の終了時刻が迫ってきた。
現在金額を見ると前日よりも安い状態で停滞している。
「このくらいの金額で終わってしまうくらいなら、自分が落札してやる!」
1件目は「久しぶりの入荷品の終了初日」と云う事で、どこまで金額が上がるか皆不安な中で入札に熱中した部分があったかもしれない。
そして明日終了する3件目は、「最後の1ペア」と云う点と「入荷した中で最大のサイズ」と云う点で高騰する恐れがある。そして明日終了の商品だと、取引開始のタイミングの点や仕事の都合上、受け取りが困難になると思われる。
それを考えると、今夜の2件目が一番の狙い目か・・・!
まだ仕事の残業中だった所為もあってか、この時は何故か計算と判断が早かった。
終了時刻直前、スマホの【入札する】ボタンをタップしほとんど競る事なく落札してしまった。
帰宅後、販売者に連絡事項を通知。
今回、都合上日曜日に受け取る必要に迫られていたため、翌営業日(土曜)に発送してもらうべく「わざわざ手数料のかかる代引き発送」を選択。普段は振込・コンビニ支払だが、この支払方法では翌営業日(土曜)は大体にして入金確認だけで終わってしまい発送作業はその次の日となってしまうからである。販売者の発送地である石川県から青森県へは、発送翌日の14時以降には配達が可能である為、土曜日に発送すれば(運送会社の都合はあれども)日曜日にちょうど受け取れる計算になる。
4月15日(土)
朝方、発送許諾メッセージが送られてきた。
よしよし、計画通り・・・
虫作業のスケジュールを練りつつ、発送連絡を待った。
ところがその夕方、正に目を疑う内容のメッセージが送られてきた。
もうマグソは出ている、早くゼブラを組まねば!(意味不明) [ゼブラノコギリ (原名亜種)]
サブタイトルで記事の内容を要約しておきました。 ははは…
バリバリ活動していた成熟したカリマンタンゼブラを同居させていたのでしたが、
またダラダラとセットを組むのを先延ばしにしていたらまた良い時期を逸してしまう!
と先日早々にセッティングしました。
正直セットはしたいものの、
色虫向きの柔らかい材が少なく、オオクワ向きの堅めの材が溜まってしまい
セット作業が躊躇われるんだよなぁ…
(こうなったらオオクワのセッティングしまくって要らない材消費するか…?)
一応コバシャ中を使い2本のほだ木で臨むことに。
まず1本目。
こちらは芯も目立たない柔らかい材ですが
2本目のこちらは見ての通り年輪と放射組織がくっきり浮き出ていて
芯も太く見た目にも堅さを醸し出しています。
一応樹皮と形成層を剥いだ上に木肉も1枚剥いだら
なんとか食い込めそうな柔らかさは出てきました。
産卵促進剤を含ませ加水するちょっとした小細工を施したら、
マットに埋めることに。
材は前の経験からすると地中部に産卵していたことから、
4分の3埋める前回までのゼブラセットと大差ない構造に。
ただ、ゼブラ自体材産みの傾向が強いのでマット産みを期待して
熟度が高いマットを避け無添加マットを注いでみたが果たして…
セットに投入すると♀は直ぐさま潜っていく光景は何とも安心できます。
さて、話は変わって
今年のマグソ大会に向け、先日の日曜日発生状況を確認しに行った所。
ブンブン飛んでいました、フィーバーしています。
3桁単位で見受けられ非常にウズウズします。
いや楽しみだなぁ~~ と一人で盛り上がる俺(汗)
そんな中、こんなものも。
夏の悪魔ヘビトンボ(幼虫)。
キっ、キモイ!!
グネグネのた打ち回るところがヤバい。
そんなマグソ大会会場が今年も出来上がっていたわけなんですが、
残念なことに、
今年の大雪や嵐によって木々がなぎ倒されだいぶ荒れてしまいました。
また、ポイントに着くまでに渡らなければいけない川も姿が変わり、
橋代わりにしていた木も流れ深さもギリギリ底が見えなくなるまで深くなりました。
腰近くまで沈み流れもちょっと強いので
おかげで川を渡るときに危うく流されるかとおもいました
泳げない自分にとっては恐怖体験だな……
バリバリ活動していた成熟したカリマンタンゼブラを同居させていたのでしたが、
またダラダラとセットを組むのを先延ばしにしていたらまた良い時期を逸してしまう!
と先日早々にセッティングしました。
正直セットはしたいものの、
色虫向きの柔らかい材が少なく、オオクワ向きの堅めの材が溜まってしまい
セット作業が躊躇われるんだよなぁ…
(こうなったらオオクワのセッティングしまくって要らない材消費するか…?)
一応コバシャ中を使い2本のほだ木で臨むことに。
まず1本目。
こちらは芯も目立たない柔らかい材ですが
2本目のこちらは見ての通り年輪と放射組織がくっきり浮き出ていて
芯も太く見た目にも堅さを醸し出しています。
一応樹皮と形成層を剥いだ上に木肉も1枚剥いだら
なんとか食い込めそうな柔らかさは出てきました。
産卵促進剤を含ませ加水するちょっとした小細工を施したら、
マットに埋めることに。
材は前の経験からすると地中部に産卵していたことから、
4分の3埋める前回までのゼブラセットと大差ない構造に。
ただ、ゼブラ自体材産みの傾向が強いのでマット産みを期待して
熟度が高いマットを避け無添加マットを注いでみたが果たして…
セットに投入すると♀は直ぐさま潜っていく光景は何とも安心できます。
さて、話は変わって
今年のマグソ大会に向け、先日の日曜日発生状況を確認しに行った所。
ブンブン飛んでいました、フィーバーしています。
3桁単位で見受けられ非常にウズウズします。
いや楽しみだなぁ~~ と一人で盛り上がる俺(汗)
そんな中、こんなものも。
夏の悪魔ヘビトンボ(幼虫)。
キっ、キモイ!!
グネグネのた打ち回るところがヤバい。
そんなマグソ大会会場が今年も出来上がっていたわけなんですが、
残念なことに、
今年の大雪や嵐によって木々がなぎ倒されだいぶ荒れてしまいました。
また、ポイントに着くまでに渡らなければいけない川も姿が変わり、
橋代わりにしていた木も流れ深さもギリギリ底が見えなくなるまで深くなりました。
腰近くまで沈み流れもちょっと強いので
おかげで川を渡るときに危うく流されるかとおもいました
泳げない自分にとっては恐怖体験だな……
3度目の原名亜種 [ゼブラノコギリ (原名亜種)]
近年すっかりはまってしまったゼブラノコギリ。
とは言え飼育を極めに向かっているまでには至っておらず
産卵・サイズアップには難儀しているのが現実であり、
今回の主役も過去に二度ブリードには失敗しているので
今度こそ3度目の正直といきたいところです。
では早々に登場していただきましょう。
去年に引き続きゼブラノコギリの原名亜種です。
ワイルドじゃないぜぇ~ (←失笑モンだ)
飼育品のペア入手と云う事で今回♂画像があるので、
非常に投げやりではありますが
各亜種の画像をある分だけで比較します。
まずは【生体♂】
【短歯♂頭部】
【死体♂】
【♂上翅側部】
【生体♀】
画像の個体ですが、
原名亜種:(死体)東カリマンタン州・パヤン山 (生体)中央カリマンタン州・ムラテウェ
ノブユキ亜種:ジャワ島・サラク山
ルソンエンシス亜種:カタンドゥアネス島・シワン山
レダ亜種:ミンダナオ島・カガヤンデオーロ
♂大腮の形状ですが、
長歯型になれば各亜種ごとの特徴が出てきて同定しやすいのですが、
短歯型になると原名亜種とノブユキが少々似通うようになり、
ルソンエンシスとレダに至っては同定が自分には不可能になります。
又頭部については、
亜種毎に微毛の量(長さ)に違いが見られ、
多さ(長さ)は原名亜種>ノブユキ>ルソンエンシス=レダの順になります。
そして亜種としての特徴を探したくなる一番の特徴である縞模様ですが、
大きく分けて2つ↓↓
インドネシア産亜種(ノブユキと原名亜種)と
フィリピン産亜種(ルソンエンシスとレダ)で大別でき、
上翅の上部にある横縞が、
ネシア系が「幅が均一でなく湾曲して表れている」のに対して
フィリピン系が「一定の幅で横に真っ直ぐ伸びている」のがお分かり頂けると思います。
(言葉にすると難しいんだよねェ)
そしてそれぞれの縞模様の細かい違いは
原名亜種:♂♀
縞模様、つまり黄帯が、(ノブユキに比べ)太く相対的に黒い部分が狭く見える。
ノブユキ亜種:♂♀
黄帯が(原名亜種に比べ)細く黒い部分が広く見える。
多亜種に比べて特に同産地間の個体差が激しい。
また上翅側部の黄帯が、
生存時に黒い中空部分が死後に黄色く塗り潰れてしまうのですが、
原名亜種は綺麗に黄色くなるのですが
ノブユキはあまりそこまで綺麗にならない事が多いようです。
(全然伝わらんな…)
死体のパヤン山産の生きていた頃の画像です。
上翅側部の黒くなる前がこんなのだったと云うことです (はァ?)
フィリピン系:♂♀
ルソンエンシスよりレダの方が僅かに黄帯が太くなるようです。
縞模様を見る上で忘れてはいけないのですが、
累代で血が濃くなるF2(飼育個体第2世代)以降は
段々縞模様が弱まり黒味が増していくんですよね。
他の特徴で分かっている分としては、
原名亜種では腹側の色が明るく褐色ぽく、
♂は顕著ですが♀も少しではありますがその特徴があります。
脚部の黄紋ですが、
個体差が激しいので亜種を同定するには判断材料には使えませんが
ある程度の傾向としては原名亜種が黄紋が広いものが多いようです。
(脛節より腿節の方が分かりやすいと云うか安定的です)
♀個体は、
前胸背板の点刻は原名亜種が一番粗く艶消し状になります。
この点でノブユキとの同定が出来るのではないかとおもいます。
(カリマンタン産とスマトラ産は見たんですが、 大陸産とパラワン産は見た事が無いので分かりません)
結構お粗末にまとめてしまった……
再入荷した在庫 1種類
全ての在庫 40種類
とは言え飼育を極めに向かっているまでには至っておらず
産卵・サイズアップには難儀しているのが現実であり、
今回の主役も過去に二度ブリードには失敗しているので
今度こそ3度目の正直といきたいところです。
では早々に登場していただきましょう。
去年に引き続きゼブラノコギリの原名亜種です。
ワイルドじゃないぜぇ~ (←失笑モンだ)
飼育品のペア入手と云う事で今回♂画像があるので、
非常に投げやりではありますが
各亜種の画像をある分だけで比較します。
まずは【生体♂】
原名亜種41mm(短歯)
ノブユキ亜種45mm(短歯)
上:ルソンエンシス亜種46mm(長(中?)歯)
下:45mm(短歯)
【短歯♂頭部】
原名亜種
ノブユキ亜種
【死体♂】
原名亜種約40mm(短歯)
ノブユキ亜種56mm(長歯)
レダ亜種48mm(長歯)
【♂上翅側部】
原名亜種 生体
原名亜種 死体
ノブユキ亜種 死体
【生体♀】
原名亜種
ノブユキ亜種
ルソンエンシス亜種
画像の個体ですが、
原名亜種:(死体)東カリマンタン州・パヤン山 (生体)中央カリマンタン州・ムラテウェ
ノブユキ亜種:ジャワ島・サラク山
ルソンエンシス亜種:カタンドゥアネス島・シワン山
レダ亜種:ミンダナオ島・カガヤンデオーロ
♂大腮の形状ですが、
長歯型になれば各亜種ごとの特徴が出てきて同定しやすいのですが、
短歯型になると原名亜種とノブユキが少々似通うようになり、
ルソンエンシスとレダに至っては同定が自分には不可能になります。
又頭部については、
亜種毎に微毛の量(長さ)に違いが見られ、
多さ(長さ)は原名亜種>ノブユキ>ルソンエンシス=レダの順になります。
そして亜種としての特徴を探したくなる一番の特徴である縞模様ですが、
大きく分けて2つ↓↓
インドネシア産亜種(ノブユキと原名亜種)と
フィリピン産亜種(ルソンエンシスとレダ)で大別でき、
上翅の上部にある横縞が、
ネシア系が「幅が均一でなく湾曲して表れている」のに対して
フィリピン系が「一定の幅で横に真っ直ぐ伸びている」のがお分かり頂けると思います。
(言葉にすると難しいんだよねェ)
そしてそれぞれの縞模様の細かい違いは
原名亜種:♂♀
縞模様、つまり黄帯が、(ノブユキに比べ)太く相対的に黒い部分が狭く見える。
ノブユキ亜種:♂♀
黄帯が(原名亜種に比べ)細く黒い部分が広く見える。
多亜種に比べて特に同産地間の個体差が激しい。
また上翅側部の黄帯が、
生存時に黒い中空部分が死後に黄色く塗り潰れてしまうのですが、
原名亜種は綺麗に黄色くなるのですが
ノブユキはあまりそこまで綺麗にならない事が多いようです。
(全然伝わらんな…)
死体のパヤン山産の生きていた頃の画像です。
上翅側部の黒くなる前がこんなのだったと云うことです (はァ?)
フィリピン系:♂♀
ルソンエンシスよりレダの方が僅かに黄帯が太くなるようです。
縞模様を見る上で忘れてはいけないのですが、
累代で血が濃くなるF2(飼育個体第2世代)以降は
段々縞模様が弱まり黒味が増していくんですよね。
他の特徴で分かっている分としては、
原名亜種では腹側の色が明るく褐色ぽく、
♂は顕著ですが♀も少しではありますがその特徴があります。
脚部の黄紋ですが、
個体差が激しいので亜種を同定するには判断材料には使えませんが
ある程度の傾向としては原名亜種が黄紋が広いものが多いようです。
(脛節より腿節の方が分かりやすいと云うか安定的です)
♀個体は、
前胸背板の点刻は原名亜種が一番粗く艶消し状になります。
この点でノブユキとの同定が出来るのではないかとおもいます。
(カリマンタン産とスマトラ産は見たんですが、 大陸産とパラワン産は見た事が無いので分かりません)
結構お粗末にまとめてしまった……
再入荷した在庫 1種類
全ての在庫 40種類
大量絶滅期 ~ウチの子たちはどこへ行ったの?~ [ゼブラノコギリ (原名亜種)]
いつからだろうか、
外玄関には家の中での居場所をなくし追いやられたオッサンの如く、
ヘラクレス・リッキーの亡骸が放置されて飾られている。
毎日死ぬほど(まぁ死んでるわけだが)直射日光と云う名の殺虫光線を浴び
いつの間にか白骨化していた(使い方としては間違ってはいないはず)
原名亜種の古い標本なんかでも翅が青く変色しているヤツがあるが、
WILD生体でたまに見つかるブルー個体は一体何が不満で青くなったのだろうか?
昔一度原名亜種を使って
半月費やしてお手軽ブルーヘラクレスを作出したことがあるが、
まさかWILDブルーのヤツらも
南米リゾートでクリーム塗って寝そべっていたワケではないだろう。
まぁ強制的に強い紫外線を当てれば体表面の劣化が起こるのでこれは有り得ないが。
さて今夜はこのところ起こっている我が家の飼育種の絶滅お品書きを著そうと思う。
俺の中ではこれを『自然淘汰』と云うことにしておく。
その① カネギエーテルノコギリ
先日最後の成虫♂が死亡。
これにて全てのスマトラ産カネギが絶える事となる。
「さらばスマトラよ、次はマレーにするよ」
その② パラワンヒラタ
先日唯一の個体が死亡。
パラワンはまぁ大きさに魅かれて手を出したのだが、
やはり食費が嵩むのでと云う一方的な理由で累代停止決定。
ドルクスはやはり思い入れが無いと熱が冷めてしまうようだ。
その③ デキピエンスノコギリ
セット中から何か雰囲気が宜しくなかった。
産卵セットを開けてみたが何も居なかった。
ペアリングまでは完璧だったのだが、どうしたものか。
個人的な手応えとして縁アリ♀より黒♀の方が産ませにくい。
次ブリする時は多数の飼育個体を用意せねばなるまいて。
その④ フィナエメタリフェルホソアカ
これで何度目だろう???
またしても卵が採れなかった。
フィナエばっかりは何度やっても上手くいかないのであるが、
当てつけだろうか???
フィナエは本当に産卵だけはどうにもいかないが
幼虫飼育は好きなのだ。
しかし自分のセットで産ませないとやる気にならない。
俺って随分ワガママな飼育者だな。
その⑤ ルマウィノコギリ
まさかの2セット全敗。
どちらもセット中は卵が見えていたのだが腐ってしまった。
片方1セットは確実に水分過多が原因だと思うが、
もう片方は水分も合格ラインだし意味が分からない。
まさか高温!? になった事あったか?
しかし、なんだかこのテの顔をしたノコギリ系♀はどうも相性が悪い。
(ルマウィ、デキピエンス、ブッダなど)
勿論リベンジ決定。いつになるか分からんけども…
その⑥ タランドゥスホソアカ
やってた俺自身ブログ内でどこまでいってたかよく覚えていない。
いやコレは個人的に好きなキクロなんだけども…
俺的にまるで消化出来てないというか、満足する累代さえできた事無い。
リベンジ決定。
その⑦ 原名亜種ゼブラノコギリ
これはまず出回らない産地(スマトラ島)と云うことで
色々な意味で気合を入れて産卵セットを組んだのだが、
正直なところ、「あ。 これきっとダメだわ。」と分かっていた部分もある。
入荷後すぐに作ったセット。
♀を投入したのだが、あからさまにケースの縁を歩きまわっていて、
徘徊痕がベッチリ付いていたのだ。 勿論潜らん。
そんなワケで
今度は違うセットを組んで♀を移動させてみた。 すると……
今度は材をバリバリ齧り始めた。
「おおおおおお!!!!!!! イケるイケる!!!!!!!!!」と熱くなり過ぎてしまったのがいけないのか、
結局1卵も見つからずに終わってしまった。
まあ到着した時から動きが鈍くて空♀の薫りがプンプンしてたんだけども
悲しい事に予想は当たったようだ。
カネギとパラワンはこれで区切るつもりだったので未練は無いが、
セットに失敗したヤツが多数いるワケだから何ともやるせない。
温度帯気を付けてなかったなァ~~
今年は氷を配置するための準備が遅れたからな…(と言い訳に走る俺)
かなり減ったが、
これは飼育種を絞るいい機会だったかも知れない。
だってこれから・・・・・・手を出したいヤツ沢山いるからな。
(ほんとに罪深い人間だ…)
尽きた在庫 7種類
全ての在庫 36種類
外玄関には家の中での居場所をなくし追いやられたオッサンの如く、
ヘラクレス・リッキーの亡骸が
毎日死ぬほど(まぁ死んでるわけだが)直射日光と云う名の殺虫光線を浴び
いつの間にか白骨化していた(使い方としては間違ってはいないはず)
原名亜種の古い標本なんかでも翅が青く変色しているヤツがあるが、
WILD生体でたまに見つかるブルー個体は一体何が不満で青くなったのだろうか?
昔一度原名亜種を使って
半月費やしてお手軽ブルーヘラクレスを作出したことがあるが、
まさかWILDブルーのヤツらも
南米リゾートでクリーム塗って寝そべっていたワケではないだろう。
まぁ強制的に強い紫外線を当てれば体表面の劣化が起こるのでこれは有り得ないが。
さて今夜はこのところ起こっている我が家の飼育種の絶滅お品書きを著そうと思う。
俺の中ではこれを『自然淘汰』と云うことにしておく。
その① カネギエーテルノコギリ
先日最後の成虫♂が死亡。
これにて全てのスマトラ産カネギが絶える事となる。
「さらばスマトラよ、次はマレーにするよ」
その② パラワンヒラタ
先日唯一の個体が死亡。
パラワンはまぁ大きさに魅かれて手を出したのだが、
やはり食費が嵩むのでと云う一方的な理由で累代停止決定。
ドルクスはやはり思い入れが無いと熱が冷めてしまうようだ。
その③ デキピエンスノコギリ
セット中から何か雰囲気が宜しくなかった。
産卵セットを開けてみたが何も居なかった。
ペアリングまでは完璧だったのだが、どうしたものか。
個人的な手応えとして縁アリ♀より黒♀の方が産ませにくい。
次ブリする時は多数の飼育個体を用意せねばなるまいて。
その④ フィナエメタリフェルホソアカ
これで何度目だろう???
またしても卵が採れなかった。
フィナエばっかりは何度やっても上手くいかないのであるが、
当てつけだろうか???
フィナエは本当に産卵だけはどうにもいかないが
幼虫飼育は好きなのだ。
しかし自分のセットで産ませないとやる気にならない。
俺って随分ワガママな飼育者だな。
その⑤ ルマウィノコギリ
まさかの2セット全敗。
どちらもセット中は卵が見えていたのだが腐ってしまった。
片方1セットは確実に水分過多が原因だと思うが、
もう片方は水分も合格ラインだし意味が分からない。
まさか高温!? になった事あったか?
しかし、なんだかこのテの顔をしたノコギリ系♀はどうも相性が悪い。
(ルマウィ、デキピエンス、ブッダなど)
勿論リベンジ決定。いつになるか分からんけども…
その⑥ タランドゥスホソアカ
やってた俺自身ブログ内でどこまでいってたかよく覚えていない。
いやコレは個人的に好きなキクロなんだけども…
俺的にまるで消化出来てないというか、満足する累代さえできた事無い。
リベンジ決定。
その⑦ 原名亜種ゼブラノコギリ
これはまず出回らない産地(スマトラ島)と云うことで
色々な意味で気合を入れて産卵セットを組んだのだが、
正直なところ、「あ。 これきっとダメだわ。」と分かっていた部分もある。
入荷後すぐに作ったセット。
♀を投入したのだが、あからさまにケースの縁を歩きまわっていて、
徘徊痕がベッチリ付いていたのだ。 勿論潜らん。
そんなワケで
今度は違うセットを組んで♀を移動させてみた。 すると……
今度は材をバリバリ齧り始めた。
「おおおおおお!!!!!!! イケるイケる!!!!!!!!!」と熱くなり過ぎてしまったのがいけないのか、
結局1卵も見つからずに終わってしまった。
まあ到着した時から動きが鈍くて空♀の薫りがプンプンしてたんだけども
悲しい事に予想は当たったようだ。
カネギとパラワンはこれで区切るつもりだったので未練は無いが、
セットに失敗したヤツが多数いるワケだから何ともやるせない。
温度帯気を付けてなかったなァ~~
今年は氷を配置するための準備が遅れたからな…(と言い訳に走る俺)
かなり減ったが、
これは飼育種を絞るいい機会だったかも知れない。
だってこれから・・・・・・手を出したいヤツ沢山いるからな。
(ほんとに罪深い人間だ…)
尽きた在庫 7種類
全ての在庫 36種類
入荷ラッシュ 第1番 [ゼブラノコギリ (原名亜種)]
なんかダラダラしてるうちに仕入れた虫が溜まってしまって
こんな記事を書くまでになってしまっていたとは…
そいでは、
一記事一種のペースを頑なに保つと云う方向で行ってみますか。
まず、今一番気合が入っているヤツから…
ファブリース等と並んで非常に奇抜な模様が特徴的なゼブラノコギリ
小6の時、初めてホームセンターに入荷した本種を見たのがゼブラの初お目見えでして、
8,400円で売られていて、同額で置いてあったローゼンベルグオウゴンオニとの間で
どっちを買うかメチャクチャ悩んだ思い出があります。
さてそんなこんなで最終的に、標本屋でもない自分が全4亜種を集めてしまったのですが…
半分絶えちゃってるんですよね・・・(恥) (↑↑で『没』って付いてるヤツです)
一度全部見ちゃったら、もう引っ込みがつかないんですよ。(良い意味で)
全部生きたまま並べてみたい、と云う願望がもう…(自己満足の世界全開です)
そんな折、オークションでお馴染みの某生体輸入業者のメルマガの中にこんな単語が…!!!!
狂喜しましたね、その時。
いつもいつも野外品で入荷するゼブラと言ったら99%ジャワ島産ですからね。
もう俺の斬鬼は臨戦態勢になってたからね。
(↑↑うん、この意味分かったら気持ち悪いです、ここだけすっ飛ばして下さい)
それからはもうそのスマトラ産に意識が一直線、
原名亜種が生体で上陸するなんてここ数年滅多にないですからね~
たかがゼブラ、しかも♀単品なのにね~
(この時入荷していたのはたったの♀1頭なんですね)
……………………………………
そして落札日当日の夜。
鼻息を荒くしていたか覚えてませんが、
そのくらい興奮と殺気を剥き出しにしてパソコンの前に向かっていました。
やはりゼブラと言えど、
なかなか見ないラベルだからか流石に既に入札されてはいました、 が、
まだ出品開始価格の状態で安かったため
「お呼びじゃねェェェェェェェェェェ!!!!!!!!」
と言わんばかりの勢いで慎重に金額を確かめながら静かにキーボードを操作して入札。
すぐさま落札権を奪取。
あともう落札締め切りまで数分だったと思います。
そしてあとちょっとで落札決定か? と云うその時!!!!
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ぉうぅっっ!!!!?!?!?!?
まぁそう甘くいくような代物ではなかった事は分かっていたつもりでしたが…
相手は、たまに入札商品が被ると云う事で見覚えのあるID、
ちょっと厄介な相手か…? と相手の出方を見ながらこっちも入札を再開しました。
↑↑まぁオークションでよく戦ってらっしゃる方にはそれぞれドラマもあるかと思いますが
金銭的な面でハンデがあることが多い俺にとっては毎回毎回が『決死』なんすね…
時として戦略がカギとなる場合も…
時間と金額を巧みに利用してデスノート並みの心理戦になる事もあります。
やはり一旦こちらが優位に立っても数分の間を置いて相手もまた入札してきます。
「くぅ・・・コイツもスマトラの価値に魅せられておる・・・だが俺は負けん!!!!!」
最初の相手の時は金額的にそれがギリギリだったのか、
1円単位でトラップをかけてきていたのですが
今度の相手はそんな小賢しいマネを使わず、
ガンガン100円単位で挑んできます。
(もはやオークションに縁がない人には話の内容がサッパリ分からないでしょうな・・・)
ちょっと長期戦を覚悟しましたが、問題はこれが♀単品だと云う事。
♂も居ないのにそこまで高くなるか?? と勘繰りつつ入札を重ねていき動向を見守る。
〇千円を超えて間もなく、相手の動きがピタッと止まった。
「・・・・・・遂に峠を越えたか・・・??」
残り数分の間、相手の新たな入札が来ない事を祈りつつ
ひたすら[F5]を押しまくる(笑)
(↑↑キーボードのボタンね、押すとページが更新されるヤツです)
そして遂にその時がやってきた・・・
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狂喜しましたね、その時。
パソコンの前で一人で達成感に浸ってるんですよ。一人でガッツですよ。防衛ですよ。
ゼブラノコ♀1匹でこの喜びようですからね、
俺以外の人間からすりゃ馬鹿馬鹿しい事この上ないすよ。
…………………………………………………………………………………
数日後・・・・・・
遂に到着しました。
っつ~か、前フリ凄く長いなオイ!
虫が届くトコまでの間に要らない話をし過ぎだよッ!
何で入札当時の実況まで書いてんだ俺!?
と云うワケで長くなってしまいましたがいよいよスマトラ産ゼブラノコギリの登場です!!
♂画像はありませんよ? 何度も言いますがこれ♀だけなんです!!
判ってるんだ。記事の冒頭で『ゼブラ』って言ってる瞬間からあなた達の目つきが。
さて、スマトラ島産のゼブラノコギリですが、分類では原名亜種であります。
原名亜種は
・大陸(ミャンマー南東部~マレー半島)
・スマトラ島、同島沖メンタウェイ諸島
・ボルネオ島(マレーシア領ボルネオ~インドネシア領カリマンタン)
・パラワン島
に分布し、ゼブラ4亜種で一番分布域が広いです(今の分類上はね…)
自分が昔飼育したのはカリマンタンのパヤン山産で、
非常に原名らしいルックスで非常に気に入っています。
流通では現在今一番多いのがパラワン島産の個体で、
去年複数のペアが入荷したのは俺の中では記憶に新しいです。
大陸産の個体は生き虫で流通してるのを見たことが無いのでそれもまた興味深いです。
亜種ごとに♂大腮の形状や縞模様が違うと云う事ですが、
今のところハッキリ言ってノブユキ(ジャワ)と原名の違いが分かりません。
文献にはそれなりに違いが説明されてはいますが、
個体差が激しいので、特に♀個体ともなると偽物をつかまされても気付きません。
一応ノブユキの♀と比べてみましたが模様に確定的な差異は見い出せませんでした。
一つだけ「?…う~ん」ときたのは、
頭部・前胸背の光沢が原名の方が弱いと思ったくらいですかね。
因みに出品元に詳しく聞いてみると、
「年に10ペアも入らない、去年も5ペアくらいだった」
とのこと。
意外と入荷あったんだ・・・5ペアも入ってたんだ・・・
と云うのが実直な感想です。
いつも見てたけどスマトラ産見かけなかったけどなぁ・・・
オークション出さずに他の業者に卸してたのかな?
ま、そんなワケで無事届いたのですが
力もそこそこあって元気はあるんですけど、若干動きに鈍さが感じられました。
もしかしたらちょっとこの先キテるかも(汗)
と云うことで到着した当日に産卵セットを組む事にしました。
(到着後すぐセット組むなんて随分久しぶりだなぁ)
マットは今回初めて使うメーカーの物。
微粒子(ムラ無し)でちょっと発酵が浅め。これがどう転ぶか……
少量でもいいからちゃんと産んでもらって是非ともスマトラ産♂が見てみたいです。
気合入ってる虫の割りにはセットが地味ですよね(嘲笑)
再入荷した在庫 1種類
全ての在庫 35種類
本日の 日昆の名言
ひたすら[F5]を押しまくる
こんな記事を書くまでになってしまっていたとは…
そいでは、
一記事一種のペースを頑なに保つと云う方向で行ってみますか。
まず、今一番気合が入っているヤツから…
ファブリース等と並んで非常に奇抜な模様が特徴的なゼブラノコギリ
小6の時、初めてホームセンターに入荷した本種を見たのがゼブラの初お目見えでして、
8,400円で売られていて、同額で置いてあったローゼンベルグオウゴンオニとの間で
どっちを買うかメチャクチャ悩んだ思い出があります。
さてそんなこんなで最終的に、標本屋でもない自分が全4亜種を集めてしまったのですが…
半分絶えちゃってるんですよね・・・(恥) (↑↑で『没』って付いてるヤツです)
一度全部見ちゃったら、もう引っ込みがつかないんですよ。(良い意味で)
全部生きたまま並べてみたい、と云う願望がもう…(自己満足の世界全開です)
そんな折、オークションでお馴染みの某生体輸入業者のメルマガの中にこんな単語が…!!!!
今回の入荷種→…中略…ゼブラノコギリ(スマトラ♀)
狂喜しましたね、その時。
いつもいつも野外品で入荷するゼブラと言ったら99%ジャワ島産ですからね。
もう俺の斬鬼は臨戦態勢になってたからね。
(↑↑うん、この意味分かったら気持ち悪いです、ここだけすっ飛ばして下さい)
それからはもうそのスマトラ産に意識が一直線、
原名亜種が生体で上陸するなんてここ数年滅多にないですからね~
たかがゼブラ、しかも♀単品なのにね~
(この時入荷していたのはたったの♀1頭なんですね)
……………………………………
そして落札日当日の夜。
鼻息を荒くしていたか覚えてませんが、
そのくらい興奮と殺気を剥き出しにしてパソコンの前に向かっていました。
やはりゼブラと言えど、
なかなか見ないラベルだからか流石に既に入札されてはいました、 が、
まだ出品開始価格の状態で安かったため
「お呼びじゃねェェェェェェェェェェ!!!!!!!!」
と言わんばかりの勢いで慎重に金額を確かめながら静かにキーボードを操作して入札。
すぐさま落札権を奪取。
あともう落札締め切りまで数分だったと思います。
そしてあとちょっとで落札決定か? と云うその時!!!!
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入札状況更新(権利を失いました)
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ぉうぅっっ!!!!?!?!?!?
まぁそう甘くいくような代物ではなかった事は分かっていたつもりでしたが…
相手は、たまに入札商品が被ると云う事で見覚えのあるID、
ちょっと厄介な相手か…? と相手の出方を見ながらこっちも入札を再開しました。
↑↑まぁオークションでよく戦ってらっしゃる方にはそれぞれドラマもあるかと思いますが
金銭的な面でハンデがあることが多い俺にとっては毎回毎回が『決死』なんすね…
時として戦略がカギとなる場合も…
時間と金額を巧みに利用してデスノート並みの心理戦になる事もあります。
やはり一旦こちらが優位に立っても数分の間を置いて相手もまた入札してきます。
「くぅ・・・コイツもスマトラの価値に魅せられておる・・・だが俺は負けん!!!!!」
最初の相手の時は金額的にそれがギリギリだったのか、
1円単位でトラップをかけてきていたのですが
今度の相手はそんな小賢しいマネを使わず、
ガンガン100円単位で挑んできます。
(もはやオークションに縁がない人には話の内容がサッパリ分からないでしょうな・・・)
ちょっと長期戦を覚悟しましたが、問題はこれが♀単品だと云う事。
♂も居ないのにそこまで高くなるか?? と勘繰りつつ入札を重ねていき動向を見守る。
〇千円を超えて間もなく、相手の動きがピタッと止まった。
「・・・・・・遂に峠を越えたか・・・??」
残り数分の間、相手の新たな入札が来ない事を祈りつつ
ひたすら[F5]を押しまくる(笑)
(↑↑キーボードのボタンね、押すとページが更新されるヤツです)
そして遂にその時がやってきた・・・
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あなたが落札者に決定いたしました。
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狂喜しましたね、その時。
パソコンの前で一人で達成感に浸ってるんですよ。一人でガッツですよ。防衛ですよ。
ゼブラノコ♀1匹でこの喜びようですからね、
俺以外の人間からすりゃ馬鹿馬鹿しい事この上ないすよ。
…………………………………………………………………………………
数日後・・・・・・
遂に到着しました。
っつ~か、前フリ凄く長いなオイ!
虫が届くトコまでの間に要らない話をし過ぎだよッ!
何で入札当時の実況まで書いてんだ俺!?
と云うワケで長くなってしまいましたがいよいよスマトラ産ゼブラノコギリの登場です!!
スマトラ島 西スマトラ州 クリンチ山
♂画像はありませんよ? 何度も言いますがこれ♀だけなんです!!
判ってるんだ。記事の冒頭で『ゼブラ』って言ってる瞬間からあなた達の目つきが。
→ →
さて、スマトラ島産のゼブラノコギリですが、分類では原名亜種であります。
原名亜種は
・大陸(ミャンマー南東部~マレー半島)
・スマトラ島、同島沖メンタウェイ諸島
・ボルネオ島(マレーシア領ボルネオ~インドネシア領カリマンタン)
・パラワン島
に分布し、ゼブラ4亜種で一番分布域が広いです(今の分類上はね…)
自分が昔飼育したのはカリマンタンのパヤン山産で、
非常に原名らしいルックスで非常に気に入っています。
流通では現在今一番多いのがパラワン島産の個体で、
去年複数のペアが入荷したのは俺の中では記憶に新しいです。
大陸産の個体は生き虫で流通してるのを見たことが無いのでそれもまた興味深いです。
亜種ごとに♂大腮の形状や縞模様が違うと云う事ですが、
今のところハッキリ言ってノブユキ(ジャワ)と原名の違いが分かりません。
文献にはそれなりに違いが説明されてはいますが、
個体差が激しいので、特に♀個体ともなると偽物をつかまされても気付きません。
一応ノブユキの♀と比べてみましたが模様に確定的な差異は見い出せませんでした。
一つだけ「?…う~ん」ときたのは、
頭部・前胸背の光沢が原名の方が弱いと思ったくらいですかね。
因みに出品元に詳しく聞いてみると、
「年に10ペアも入らない、去年も5ペアくらいだった」
とのこと。
意外と入荷あったんだ・・・5ペアも入ってたんだ・・・
と云うのが実直な感想です。
いつも見てたけどスマトラ産見かけなかったけどなぁ・・・
オークション出さずに他の業者に卸してたのかな?
ま、そんなワケで無事届いたのですが
力もそこそこあって元気はあるんですけど、若干動きに鈍さが感じられました。
もしかしたらちょっとこの先キテるかも(汗)
と云うことで到着した当日に産卵セットを組む事にしました。
(到着後すぐセット組むなんて随分久しぶりだなぁ)
マットは今回初めて使うメーカーの物。
微粒子(ムラ無し)でちょっと発酵が浅め。これがどう転ぶか……
少量でもいいからちゃんと産んでもらって是非ともスマトラ産♂が見てみたいです。
気合入ってる虫の割りにはセットが地味ですよね(嘲笑)
再入荷した在庫 1種類
全ての在庫 35種類
本日の 日昆の名言
累代停止?カブトムシ&クワガタ [ゼブラノコギリ (原名亜種)]
ウチに居るカブクワの中には、
ペアが揃わないとか萎えたとかで
累代を停止しなければならなくなってしまった種類があるんです。
今回はホントに個人的な話だ…
ヘラクレス (亜種オキシデンタリス) (エクアドル)
初めて採卵できたヘラクレスなんす。
数年間続けてやってましたが、
個人的にはいまいちヘラクレス系は熱くなれなくて…
ゾウカブの方が好きだし、
それに、学生が虫に使えるスペースは狭いんで、
大型カブトの幼虫はもうこれ以上増えてほしくないんだ !
カブトは1~2種類までにとどめておくべきでした…
それにH・〇〇〇〇もいるんでね~
因みにオキシって前胸が黄金に光る個体がごくたまに出現します。
ウチでも出ました。
ハイっ次~
ニジイロ(オーストラリア クイーンズランド州)
TVで、世界のクワガタがどうのこうのっていうときにはまず紹介されるので
知っている人はなかなか多いんじゃないんですか?
飼育も簡単で丈夫、派手なんで人気も高い
なのに何故やめようと思ったんかな~
燃え尽きたのか??俺…
そういやこの前どこかのネットショップでWF1のニジイロが販売されていたな…
ヨシ次ィ~
↑↑なんだィこりゃ~
ウチには♂がいなくて(幼虫で★)♀が2頭で累代は
強制終了、幼虫で購入したものなんで♂はまだ未見のCycrommatus属
ハイそうです こないだからポッカリ空いているホソアカリスト
アラガール
インペラトール
エラフス
????? ←そうだコイツだ
クプレオニテンス
タランドゥス
メタリフェル
どおでもいい~ でも個人的にはどうしてもこれを埋めたくてね…
てワケで、埋めます↓
アラガール
インペラトール
エラフス
カウピ New
クプレオニテンス
タランドゥス
メタリフェル
ああぁ…止めようかどうしようか…
じゃ、最後かな?
ゼブラノコギリ(原名亜種) (カリマンタン パヤング山)
自分の好きな種類なんすけどね~
1ペアストックしてたんだけど♀が逝っちゃって…
珍しい産地だとなかなかカバーできないんだよねー
これは諦めたくないな~
ブログに載せた在庫 18種類
すべての在庫 28種類
ペアが揃わないとか萎えたとかで
累代を停止しなければならなくなってしまった種類があるんです。
今回はホントに個人的な話だ…
ヘラクレス (亜種オキシデンタリス) (エクアドル)
初めて採卵できたヘラクレスなんす。
数年間続けてやってましたが、
個人的にはいまいちヘラクレス系は熱くなれなくて…
ゾウカブの方が好きだし、
それに、学生が虫に使えるスペースは狭いんで、
大型カブトの幼虫はもうこれ以上増えてほしくないんだ !
カブトは1~2種類までにとどめておくべきでした…
それにH・〇〇〇〇もいるんでね~
因みにオキシって前胸が黄金に光る個体がごくたまに出現します。
ウチでも出ました。
ハイっ次~
ニジイロ(オーストラリア クイーンズランド州)
TVで、世界のクワガタがどうのこうのっていうときにはまず紹介されるので
知っている人はなかなか多いんじゃないんですか?
飼育も簡単で丈夫、派手なんで人気も高い
なのに何故やめようと思ったんかな~
燃え尽きたのか??俺…
そういやこの前どこかのネットショップでWF1のニジイロが販売されていたな…
ヨシ次ィ~
↑↑なんだィこりゃ~
ウチには♂がいなくて(幼虫で★)♀が2頭で累代は
強制終了、幼虫で購入したものなんで♂はまだ未見のCycrommatus属
ハイそうです こないだからポッカリ空いているホソアカリスト
アラガール
インペラトール
エラフス
????? ←そうだコイツだ
クプレオニテンス
タランドゥス
メタリフェル
どおでもいい~ でも個人的にはどうしてもこれを埋めたくてね…
てワケで、埋めます↓
アラガール
インペラトール
エラフス
カウピ New
クプレオニテンス
タランドゥス
メタリフェル
ああぁ…止めようかどうしようか…
じゃ、最後かな?
ゼブラノコギリ(原名亜種) (カリマンタン パヤング山)
自分の好きな種類なんすけどね~
1ペアストックしてたんだけど♀が逝っちゃって…
珍しい産地だとなかなかカバーできないんだよねー
これは諦めたくないな~
ブログに載せた在庫 18種類
すべての在庫 28種類