かわるわよ (?) [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
秋までの忙しい採集スケジュールに追われ、
夏場から純・放置飼育をかましていました。
(「追われ」って言うか勝手に自分で採集言ってただけなんだけど)
虫趣味には色々と面倒な冬がもうそこまでやってきてます。
採った虫の処理は冬場も屋内で出来るとして、
問題は飼育作業ですよ。
飼育作業と言っても、成虫や幼虫のエサ交換、産卵セッティングなんてのは
個人のやる気次第で夏も冬も関係無いのですが、
家で一番困っていたのがビンやケースの洗浄。
地味で疲れる作業な上、冬は屋外で水作業はだるい・・・
風呂場でやるのも色々だるい・・・
やろうやろうと思いながらも作業として優先順位の最下層に置かれがちなのは多分他の家庭でも同じなんじゃないでしょうかね。
たま~に(いや・・・稀~に?)使う用途がある形状のビンを都度都度洗ってはいましたが、
使用済みビンの出てくるペースが圧倒的で、もうしばらく一斉洗浄なんてしてませんでした。
もう数年間(10年くらい?)は玄関や廊下を未洗浄のケースやボトルやビンが占拠している状態でした。
家に来るお客さんが全員「ここの家はたくさんカブトムシ飼ってるんだろうなぁ・・・」と思いながら玄関を通ってきたのが容易に想像できる有様です。
もはや自分1人では手に負えなくなってしまったので、
助っ人たちを呼んで助けてもらいました。
No.2・No.6・パンドラ・・・とその息子にも手伝ってもらい
5人態勢で一気に全部片付けました。
規格に統一性のある容器なら流れ作業でやりやすいんですが
ビンもケースもボトルもブローもタッパーも色々形状があって大変でした。
中学生時代(!?)にNo.3と一緒に買ったグラントシロカブトの入ってたケースが出てきたり、
日光に当たり過ぎて劣化しボロボロと崩れたりバキッと折れる飼育ケースもありました。
流石に溜めこんでいた分全部処理していたので、使いまわしたい容器だけ洗ってPPボトルなど一部の容器は手が回らないので捨てる事にしました。(中には大量のギラファの〇〇が・・・)
玄関もさっぱりして空容器ストックも戻ったので、
心置きなく飼育種を増やせ飼育作業できるようになりました!!
さて、割り出しを待つ虫や産卵ケースを組まなければいけない虫が控えていて
結構切迫した状況ですが、まずはギラファのビンから手をつけなければなりません。
現在居るギラファは
・原名ギラファ(タイ産)
・原名ギラファ(カンボジア産)
・ニルギリエンシス(インド産)
・マキタ(ミンドロ島産)
・ニシヤマ(スラウェシ島産)
・ケイスケ(フローレス島産)
・ティモーレンシス(ティモール島産)
の6亜種7産地。あれ・・・!? 7産地・・・?
しかして その実態は・・・
今年の前半くらいに割り出したりビン交換してからというもの
ほとんど世話をしていなかった事もありまして、
『大丈夫ではない』容器を温室から選んで引っぱり出してみたら
全ギラファの7~8割が大丈夫ではなかった事が判明しました。
その『大丈夫ではない』原因は言わずもがな、エサの無交換。
【 Type:1 】
これ菌床使ってるからね。ティモーレンシスですが49mmというサイズ。
大型は夢のまた夢というサイズですがチビギネスクラスと比べても2cmデカイという、
どっちに転んでもいない悲しいサイズ。
無交換が祟って今期羽化してきている個体で長歯の個体は今のところ非常に少ないです。
【 Type:2 】
ここまでやらかしてます。羽化しても・・・ ××× ・・・。
見つめちゃイヤーな画像なので処理していますが毎度毎度こういう無責任な飼育に自分が嫌になります。
と云うかそんなこと言っておきながら、堂々とブログに掲載するあたり自分でどういう神経してるのか疑いますね・・・(恥)
【 Type:3 】
成長途中で全てのエサが泥と化してしまって成長も出来ず蛹室も作れず
地上で黄色くなっている幼虫たち・・・。
大半は♂ですが中には♀(!?)もまだ幼虫してます。
大きくならないのは確定ですが、流石に今度ばかりはエサ交換しました。
800ccのボトルに入れてますがこれ♂ですからね。ギラファの。
とりあえず目に付く幼虫ビンで問題があったものは全て把握・処置しましたが、
せっかく片付けた使用済みビンがまた溜まってきてしまった・・・
次に、既に羽化して今世代のセットを組まなければならないものがいたので着手しました。
前述の放置飼育でニルギリが1♀・ニシヤマが2♀、
ティモールも幼虫以外は1♂1♀しか残っていない超ギリギリの状態。
マキタだけは、♀成虫数が少ないものの戻し交配で106mmの大型♂とペアリングしていたのでこれをまずはじめにセッティング。
(マキタギラファ♀51mm・F2 親の兄弟♂106mm・WF1とペアリング)
既にボロボロ状態だった♂のケースに、1~2週間前に同居させていました。
交尾は済んだのか否か、♂は既に散らかっていたのでどうにもなりません。
(よく考えたら、ペアリングする相手が特大でもボロボロな奴よりは、小さくても若い同世代♂を使った方が良かったんじゃねェかと)
今回は、孵化後から高栄養に慣れ摂取できるように(試しに)菌床ブロックでセット。
マットで全埋めにして♀を投入。爆産も望まないので約20℃設定のやや低温で管理。
と云う事で、まず1亜種しか組んでいませんが
後日また♂♀揃った亜種から急いでセットを組まなければなりません。
ニルギリなんて毎回ハラハラさせられてギリギリの累代ですし、
タイ産原名亜種については1頭を覗いて皆中歯以下確定ですから泣けますね。
それと、マキタさっき組んでおいて心配になってきた事がまた一つ。
セットに使った菌床ブロック、
9か月前から常温保管してたヤツなんだけど割り出しまで状態もつかなァ・・・
夏場から純・放置飼育をかましていました。
(「追われ」って言うか勝手に自分で採集言ってただけなんだけど)
虫趣味には色々と面倒な冬がもうそこまでやってきてます。
採った虫の処理は冬場も屋内で出来るとして、
問題は飼育作業ですよ。
飼育作業と言っても、成虫や幼虫のエサ交換、産卵セッティングなんてのは
個人のやる気次第で夏も冬も関係無いのですが、
家で一番困っていたのがビンやケースの洗浄。
地味で疲れる作業な上、冬は屋外で水作業はだるい・・・
風呂場でやるのも色々だるい・・・
やろうやろうと思いながらも作業として優先順位の最下層に置かれがちなのは多分他の家庭でも同じなんじゃないでしょうかね。
たま~に(いや・・・稀~に?)使う用途がある形状のビンを都度都度洗ってはいましたが、
使用済みビンの出てくるペースが圧倒的で、もうしばらく一斉洗浄なんてしてませんでした。
もう数年間(10年くらい?)は玄関や廊下を未洗浄のケースやボトルやビンが占拠している状態でした。
家に来るお客さんが全員「ここの家はたくさんカブトムシ飼ってるんだろうなぁ・・・」と思いながら玄関を通ってきたのが容易に想像できる有様です。
もはや自分1人では手に負えなくなってしまったので、
助っ人たちを呼んで助けてもらいました。
No.2・No.6・パンドラ・・・とその息子にも手伝ってもらい
5人態勢で一気に全部片付けました。
規格に統一性のある容器なら流れ作業でやりやすいんですが
ビンもケースもボトルもブローもタッパーも色々形状があって大変でした。
中学生時代(!?)にNo.3と一緒に買ったグラントシロカブトの入ってたケースが出てきたり、
日光に当たり過ぎて劣化しボロボロと崩れたりバキッと折れる飼育ケースもありました。
流石に溜めこんでいた分全部処理していたので、使いまわしたい容器だけ洗ってPPボトルなど一部の容器は手が回らないので捨てる事にしました。(中には大量のギラファの〇〇が・・・)
玄関もさっぱりして空容器ストックも戻ったので、
心置きなく
さて、割り出しを待つ虫や産卵ケースを組まなければいけない虫が控えていて
結構切迫した状況ですが、まずはギラファのビンから手をつけなければなりません。
現在居るギラファは
・原名ギラファ(タイ産)
・原名ギラファ(カンボジア産)
・ニルギリエンシス(インド産)
・マキタ(ミンドロ島産)
・ニシヤマ(スラウェシ島産)
・ケイスケ(フローレス島産)
・ティモーレンシス(ティモール島産)
の6亜種7産地。
しかして その実態は・・・
今年の前半くらいに割り出したりビン交換してからというもの
ほとんど世話をしていなかった事もありまして、
『大丈夫ではない』容器を温室から選んで引っぱり出してみたら
全ギラファの7~8割が大丈夫ではなかった事が判明しました。
その『大丈夫ではない』原因は言わずもがな、エサの無交換。
【 Type:1 】
これ菌床使ってるからね。ティモーレンシスですが49mmというサイズ。
大型は夢のまた夢というサイズですがチビギネスクラスと比べても2cmデカイという、
どっちに転んでもいない悲しいサイズ。
無交換が祟って今期羽化してきている個体で長歯の個体は今のところ非常に少ないです。
【 Type:2 】
ここまでやらかしてます。羽化しても・・・ ××× ・・・。
見つめちゃイヤーな画像なので処理していますが毎度毎度こういう無責任な飼育に自分が嫌になります。
と云うかそんなこと言っておきながら、堂々とブログに掲載するあたり自分でどういう神経してるのか疑いますね・・・(恥)
【 Type:3 】
成長途中で全てのエサが泥と化してしまって成長も出来ず蛹室も作れず
地上で黄色くなっている幼虫たち・・・。
大半は♂ですが中には♀(!?)もまだ幼虫してます。
大きくならないのは確定ですが、流石に今度ばかりはエサ交換しました。
800ccのボトルに入れてますがこれ♂ですからね。ギラファの。
とりあえず目に付く幼虫ビンで問題があったものは全て把握・処置しましたが、
せっかく片付けた使用済みビンがまた溜まってきてしまった・・・
次に、既に羽化して今世代のセットを組まなければならないものがいたので着手しました。
前述の放置飼育でニルギリが1♀・ニシヤマが2♀、
ティモールも幼虫以外は1♂1♀しか残っていない超ギリギリの状態。
マキタだけは、♀成虫数が少ないものの戻し交配で106mmの大型♂とペアリングしていたのでこれをまずはじめにセッティング。
(マキタギラファ♀51mm・F2 親の兄弟♂106mm・WF1とペアリング)
既にボロボロ状態だった♂のケースに、1~2週間前に同居させていました。
交尾は済んだのか否か、♂は既に散らかっていたのでどうにもなりません。
(よく考えたら、ペアリングする相手が特大でもボロボロな奴よりは、小さくても若い同世代♂を使った方が良かったんじゃねェかと)
今回は、孵化後から高栄養に慣れ摂取できるように(試しに)菌床ブロックでセット。
マットで全埋めにして♀を投入。爆産も望まないので約20℃設定のやや低温で管理。
と云う事で、まず1亜種しか組んでいませんが
後日また♂♀揃った亜種から急いでセットを組まなければなりません。
ニルギリなんて毎回ハラハラさせられてギリギリの累代ですし、
タイ産原名亜種については1頭を覗いて皆中歯以下確定ですから泣けますね。
それと、マキタさっき組んでおいて心配になってきた事がまた一つ。
セットに使った菌床ブロック、
9か月前から常温保管してたヤツなんだけど割り出しまで状態もつかなァ・・・
2015年度羽化報告 マキタギラファノコギリクワガタ [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
8月になってしまいました・・・青森県内は祭り祭りで浮かれに浮かれています。
この時期車を運転する地元の人は皆渋滞に悩まされ余計な体力を使っています。
さて、ここのところ月の出る時間帯の問題で夜のライトトラップ採集は一旦小休止。
本当は月が出てもそれなりに場所の選定をすればやれるっちゃぁやれるんですが、
採った虫の展足と飼育作業が完全に置いてけぼりなので
月の邪魔が入らなくなってくる周期に入るまでは、なるだけ飼育作業をしております。
あぁ・・・飼育作業・・・・・・
自然だらけの青森は夏場は「採集という誘惑」が激しく襲ってくるから
特にカブクワ飼育者はだらけてしまうんだろうなぁ・・・(←激しい偏見)
おまけにヤフオクで詐欺師にうちのペーニャの画像を使われるし・・・
さて、季節は戻って春。
本格的なクワガタ採集がはじまる前の4月下旬にさかのぼります。
かねてから大型の個体を期待していた3月蛹化のマキタギラファ5リットルビンから、
何やら気配が・・・
オォ…羽化シテル……
2013年に割り出した幼虫の内、ほとんどが1年1化。
2年1化は今5リットルで蛹室を作らせた2頭のみ。
ついに今世代の総決算がやってくるのか・・・
赤黒い翅に色々な想像を膨らませながら、自力で蛹室を抜け出すまで待つことにしました。
***********************************
6月半ば。
マキタ最後の♂2頭が羽化してから2カ月ほど経ったこの日。
羽脱までもうそろそろかなぁと思ってここ最近様子を見ていたのですが
蛹室内がマットで埋まってるぞ・・・よし、出たな・・・!!
しかし、フタを開けてみるとまだマットからは出ていない様子。
「早まったか・・・うん、どうしようか・・・」
本当なら完全にマット状に出るまで待ちたいところではあるんですが・・・
温室の奥から引っ張り出してきてもうフタまで開けてしまった・・・
ちょっとだけ中の方を見てみよう・・・
誘惑に負けてスプーンを手にして掘ってみる。
おおおおぉぉ・・・アゴが見えた・・・
流石に今までのとは1ランクは上のサイズしてやがる・・・!
ここまでで止めた方がいいかもしれないけど・・・
いやちょっと掘ればもう少し見えるんだよなぁ・・・
もうちょっとだけ・・・もうちょっとだけ・・・
うわァ・・・半分以上やっちった・・・
もう少し掘れば全部見えるんだけどナァ・・・
・・・ここまできたら最後までいっちまえ!!! もう知るか!!!
結局、
外に出しちゃった。
最初は、ほんのちょっとだけ・・・
とか思いつつ結局最後までいってしまうのは
古今東西の男性諸氏にはきっと分かっていただける筈(苦笑)
そして、開き直って
2本目。
結局全部出しちったよ・・・
あァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
意志薄弱だなァ・・・俺ァ・・・・・・。
ハイ、計測いきまーす。↓↓
ドタバタマキタ [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
前記事のルリ採集で空振りした1週間後、
放置をかましていたマキタギラファF2幼虫の割り出しを行ないまきた。
親世代WF1では、最高サイズが♂:102.6mm、♀:54mmでした。
♀はなかなか大きなサイズ(ケイスケやダイスケは最大60mmに達するのでマキタも56~57mmくらいにはなると思いますが)が出てきましたが、♂は野外最大や飼育最大と比べてもまだまだ小さいと言わざるをえません。
(と言っている今現在、WF1世代成虫が全て殆ど死に絶えている状況で未だ蛹の♂が2頭居るのでWF1世代最大♂はまだ更新される可能性がありますけどね)
人工飼料に僅かにでも慣れてくる次世代F2では更なる大型個体羽化を目指すべく、親個体は先に紹介した「羽化している中で最大」の♂102.6mm×♀54mmを使用しました。
画像は遡る事去年12月半ばのペアリング用の小ケース内部。
個人的には珍しくこの1週間後すぐに、♀を産卵セットに投入しました。
(いつもだったらペアリング開始してだらだらと2~3週間放置してようやくセットですから)
◆セット内容◆
【容器】・・・マルカン製 ワイドビュー(中サイズ)
【マット】・・・月夜野きのこ園製 くわMat (ミネラルウォーターで加水)
【エサ】・・・KBファーム製 プロゼリー16g 多数
【温度】・・・約22℃ 温室管理
最近はコバシャばかり使っていたのですが(コバエ避けのためにもこの手のケースを使っているのが一番良いんですけどね)、丁度冬場で洗ったケースが無かったので久し振りにワイドビューを使ってみました。
蓋の通気穴がスリット(網目)状なので新聞紙を挟んでセットしました。
オオクワなどの長命種を除いて自分は通常、一旦♀をケースに入れてセットした後、
「♀が産卵行動に移らない(焦)」と判断した場合を除いてはどんなに容器側面に幼虫や卵が見えていようと親♀が死亡してから割り出しを行なう、俗に言う『一発割り出し』方式でケースを暴くのですが(←と云うかただの結果論)、この方法はいくつかの短所があるのできちんとした管理が行なえている飼育者はあまりしないと思います。
《短所 その1》
♀を死ぬまでケースに入れておくため、結果として同じケース内で長期にわたり産卵させることになりセット開始直後に産まれた時期と♀死亡直前に産まれた時期に大幅な開きが生じ、その場合割り出し後に投入する幼虫の、エサの種類や容量を連続的な段階で各種揃えておかなければならなくなる。
《短所 その2》
♀に長期間同じケース内で産卵させ続ける事で、マット内を徘徊し産まれた卵や孵った幼虫が親♀と接触し負傷・死亡したり、捕食される可能性が増大する。
《短所 その3》
特に、初期に産卵された卵は親♀と同じケース内に居る時間は長く、前述の接触により死亡する可能性は非常に高い。一般的に言われている事として、産卵後期に産み落とされた卵より、初期に産み落とされた卵の方が栄養条件が良く(大きな卵である等)、結果として大型化がより有望な個体が淘汰される危険が高まる上に産卵後期の個体と混ざって割り出される為初期に産卵された個体を選別しにくくなる。
《短所 その4》
前述の点も含め、初期に産卵された個体が割り出しまで長期間放置される事で、密集した空間で成長期の前半を過ごしてしまい個別飼育の大型化が中途半端にしか望めなくなってしまう可能性がある。
そんなわけで今回はずぼらを回避すべく、
セット投入後に卵が見え、それが孵化し始め有精卵をきちんと産んでいると判断すると同時に♀を取り出しました。
12月21日にセット投入して、翌年1月12日に初孵化確認。♀を取り出しました。
期間にしておよそ3週間ですね。
けど割り出したのはこないだ4月の上旬。
3ヶ月も経ってたら今までとほぼ変わんねェじゃん!!!!!!
セット中の経緯からして竜頭蛇尾なんて、俺らしいというか情けないというか・・・(呆)
『産卵セット内の方がよく育ってた』パターンに期待しますか・・・(嘲笑)
やはりコバシャが保湿性に優れている事を改めて実感しますね。
新聞紙を挟んだくらいじゃ余裕でマット上層はカラッカラに乾燥してますね。
乾燥は大型化の大敵・・・。大丈夫だろうか。
画像を見ると一目瞭然・・・大きな頭、3令です・・・。
全頭若い段階からの飼育はもう諦めて、
すぐに♀を取り出した少数精鋭なら、別に大ビンは確保してるしここから真面目に管理すりゃいい話だ・・・・・・・・・と思って、
数日前に詰めたマット大ビンやティモーレンシスギラファ割り出しで若干数余って保管していた菌床ボトルをバックに置いて、広げたマットから幼虫を次々トレーに移していったのですが・・・(汗)
・・・あれ? 多いぞ?
確か用意してる分は15頭くらいの見積もりだったんだけど・・・
ヤベェッ!!!
これ確実にボーダー(許容限界)超える!!!
そして、そんな予想以上の数に狼狽している最中、
期限満了間際で急いでいた車検の打ち合わせの連絡が。
今かよォォ!!!!
・・・と床の上でウニウニ動く幼虫達を一旦その場に残し車検の話のために部屋を出て、
数分(十数分)後部屋に戻り作業を再開。
これまでのブリードではほとんど♀入れっぱなしで割り出ししてきた事もあってすぐ♀を取り出したから産卵数も大した事ないだろな~と高を括っていた割りに、
実質3週間も入れていた事を計算すれば
まともに産卵してしまっているのは、誰でも容易に想像がついた事なんですよね(汗)
結果
24頭
まともに数が採れてしまった~・・・
正確にはケース内にいたのは24頭だけではなくこれは後述しますが、
♀を3週間だけ入れてた今回と、2~4ヶ月くらいケース内で死ぬまで入れているいつもとではあまり取れ高が変わらないのは、
やはり産卵初期の個体は親♀に蹴散らされたりタンパク源として食われたりしてケース内の丁度いい密度に落ち着いている証拠になるんでしょうかね。
ケースの中サイズだとそれの上限は大体20~40くらいかな? 2~3令の密度だと。
産卵木有り無しでも差は出来るんだろうけど、
別の♀にも産ませておこうかと別ペアを用意してたんだけどやらない方がよくなりました。
理想としては2~3ヶ月ずらしてまた採卵して、
・♂♀羽化ズレを防いで次世代ブリードの安全を図る
・幼虫飼育に適したブリードの時期・周期を見極める
2つの狙いがあったんだけど・・・
出てきた幼虫は2令が13頭・3令が11頭。
時期的に今これから只今大きくなるところですよ・・・って時にようやく割り出したワケです。
幼虫の頭幅は、2令は全てが7~8mmちょっとというくらい。
こないだ割り出した原名亜種は、6~7.5mmUPだったのでマキタは僅かに大きいと感じます。
3令は13~17mm。
♀と思われるもので最大は14mm越えなんですが、体格を除けば何か別の亜種の♂かと思えるような大きさです。ティモールの♂はこれ以下ですからね(笑)
野外品の中型♀の時と違って今回は飼育品1代目の大型♀が親なので、初っ端のキャパシティは高いと思います。
しかし困った・・・
思った以上に採れてしまった所為で入れ物が無い・・・
エサも菌床を使いたいがブロックを入れるケースが未洗浄のものを含めても足りない・・・
仕方ないと観念(?)し一念発起、
先程の車検のやり取りで預かった代車のキーを引っ掴みまして、
床の上でウニウニ動く幼虫達を、咬み合わないようにしてまた一旦その場に残し
車に乗り込みブロック用のケースを買いに走りました。
菌床ブロックを入れるケースは今現在のところ統一していて、
以前記事に書いたアスベル製ユニックスウェアブレッドケース4.7リットル。
これと類似のパンケースはいくつかメーカーがあるんですが、自分が探した結果これが一番サイズピッタリで尚且つ値段が最安(他のは1個1000円近い)。サイズ丁度じゃなければ安いのは在りますがそれは論外。大きいと幼虫はブロックから出ちゃうし、小さいのだったら最初からコバシャ小にブロック突っ込みます。
これが置いてある市内のスーパーを回り、3店舗駆け回って「もういいでしょう」と云うくらい買って家に持ち帰りました。
(このパンケース1店舗あたり1~2個しか置いてないんですよ)
部屋に戻ると、
幼虫みんなもがき疲れてぐったりじっとしてました。
すぐさま未洗浄のケースを洗って、
アルコールタオルで入念に消毒し保管中のブロックを投入。
今回も♂♀・令数全部半分に分けながら菌糸とマットに投入しました。
大容量のビンやブロックには♂を優先させましたが・・・
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
~~ すごくどうでもいい一コマ ~~
菌床ビンのちゅうおうのあなから、
うまく皮膜をくりぬけました~~
きかい詰めのあなあけの棒のかたちってこんななってんだね。
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
今回、割り出し中に「とある目立つ」ものがいくつか見つかりました。
その① クリック⇒【 画 像 】
その②①別アングル クリック⇒【 画 像 】
その③ クリック⇒【 画 像 】
これらが、全部でこれだけの数出てきました(以下画像)。
その④ クリック⇒【 画 像 】
大量に・・・と云うワケではないのであまりインパクトは無いですが、
3ヶ月放置してしまったツケが回ってきた分かり易い例です。
・・・あ、※ちなみにこれらの画像はグロテスクなのでクリックする場合は注意してください。
この点においては色々と情報が錯綜している部分も一部であるらしく、
「幼虫が共食いするという話はデマ」
「間違って咬んでしまう事は偶にあるけど故意にはしないし食べてもいない」
「時間が経って多頭飼育の個体が減る場合は全部衰弱によるもの」
など主張する方もいるようです。
いい機会なのでその点に触れていきますが、これらの話は間違いです。
半分正しいものもありますけどね。(結局どっちだか)
まず共食いと云う行動自体は、本来菌により腐朽した木や腐植物を分解する事(消化器官内のバクテリア)がメインの幼虫からすると積極的にはしませんが、動物性のタンパク質も分解できないわけではなく、他個体の体内のバクテリアを摂取し自分の成長に役立てる事もできるので、無いという事はありません。
種類によっては頻繁に観察できますしね。
画像を見ると、胴体部分の内部が割りとごっそり抜かれています。
そして割り出し中確認してみましたが、食べられた個体の欠損部分はマット中からは出てきていません(頭部の脱皮殻くらいです)。
つまり見つからない部分は他の幼虫の体内と云う事以外考えられないワケです。
そして割り出し中に感じた事でしたが、最近割り出した他のケースの幼虫達に比べ、威嚇が激しく積極的に咬みつきにかかろうとする攻撃的な個体が非常に多かったのも興味深いです。
密集した空間で成長期の幼虫がどうなるかと考えると、こういう結果が出てきても不思議とは言えませんね。
元々のエサが少ない環境では、エサを取られる競合者も減らせてタンパク源(併せて体内の有用菌も)にもなるための行動を取らざるを得なくなると考えるのが妥当です。
勿論、環境もしくは体質が悪く衰弱して死んでいく個体が現れることはありますけども。
放置して良い事は無いですね・・・
放置をかましていたマキタギラファF2幼虫の割り出しを行ないまきた。
親世代WF1では、最高サイズが♂:102.6mm、♀:54mmでした。
♀はなかなか大きなサイズ(ケイスケやダイスケは最大60mmに達するのでマキタも56~57mmくらいにはなると思いますが)が出てきましたが、♂は野外最大や飼育最大と比べてもまだまだ小さいと言わざるをえません。
(と言っている今現在、WF1世代成虫が
人工飼料に僅かにでも慣れてくる次世代F2では更なる大型個体羽化を目指すべく、親個体は先に紹介した「羽化している中で最大」の♂102.6mm×♀54mmを使用しました。
画像は遡る事去年12月半ばのペアリング用の小ケース内部。
個人的には珍しくこの1週間後すぐに、♀を産卵セットに投入しました。
(いつもだったらペアリング開始してだらだらと2~3週間放置してようやくセットですから)
◆セット内容◆
【容器】・・・マルカン製 ワイドビュー(中サイズ)
【マット】・・・月夜野きのこ園製 くわMat (ミネラルウォーターで加水)
【エサ】・・・KBファーム製 プロゼリー16g 多数
【温度】・・・約22℃ 温室管理
最近はコバシャばかり使っていたのですが(コバエ避けのためにもこの手のケースを使っているのが一番良いんですけどね)、丁度冬場で洗ったケースが無かったので久し振りにワイドビューを使ってみました。
蓋の通気穴がスリット(網目)状なので新聞紙を挟んでセットしました。
オオクワなどの長命種を除いて自分は通常、一旦♀をケースに入れてセットした後、
「♀が産卵行動に移らない(焦)」と判断した場合を除いてはどんなに容器側面に幼虫や卵が見えていようと親♀が死亡してから割り出しを行なう、俗に言う『一発割り出し』方式でケースを暴くのですが(←と云うかただの結果論)、この方法はいくつかの短所があるのできちんとした管理が行なえている飼育者はあまりしないと思います。
《短所 その1》
♀を死ぬまでケースに入れておくため、結果として同じケース内で長期にわたり産卵させることになりセット開始直後に産まれた時期と♀死亡直前に産まれた時期に大幅な開きが生じ、その場合割り出し後に投入する幼虫の、エサの種類や容量を連続的な段階で各種揃えておかなければならなくなる。
《短所 その2》
♀に長期間同じケース内で産卵させ続ける事で、マット内を徘徊し産まれた卵や孵った幼虫が親♀と接触し負傷・死亡したり、捕食される可能性が増大する。
《短所 その3》
特に、初期に産卵された卵は親♀と同じケース内に居る時間は長く、前述の接触により死亡する可能性は非常に高い。一般的に言われている事として、産卵後期に産み落とされた卵より、初期に産み落とされた卵の方が栄養条件が良く(大きな卵である等)、結果として大型化がより有望な個体が淘汰される危険が高まる上に産卵後期の個体と混ざって割り出される為初期に産卵された個体を選別しにくくなる。
《短所 その4》
前述の点も含め、初期に産卵された個体が割り出しまで長期間放置される事で、密集した空間で成長期の前半を過ごしてしまい個別飼育の大型化が中途半端にしか望めなくなってしまう可能性がある。
そんなわけで今回はずぼらを回避すべく、
セット投入後に卵が見え、それが孵化し始め有精卵をきちんと産んでいると判断すると同時に♀を取り出しました。
12月21日にセット投入して、翌年1月12日に初孵化確認。♀を取り出しました。
期間にしておよそ3週間ですね。
けど割り出したのはこないだ4月の上旬。
3ヶ月も経ってたら今までとほぼ変わんねェじゃん!!!!!!
セット中の経緯からして竜頭蛇尾なんて、俺らしいというか情けないというか・・・(呆)
『産卵セット内の方がよく育ってた』パターンに期待しますか・・・(嘲笑)
やはりコバシャが保湿性に優れている事を改めて実感しますね。
新聞紙を挟んだくらいじゃ余裕でマット上層はカラッカラに乾燥してますね。
乾燥は大型化の大敵・・・。大丈夫だろうか。
画像を見ると一目瞭然・・・大きな頭、3令です・・・。
全頭若い段階からの飼育はもう諦めて、
すぐに♀を取り出した少数精鋭なら、別に大ビンは確保してるしここから真面目に管理すりゃいい話だ・・・・・・・・・と思って、
数日前に詰めたマット大ビンやティモーレンシスギラファ割り出しで若干数余って保管していた菌床ボトルをバックに置いて、広げたマットから幼虫を次々トレーに移していったのですが・・・(汗)
・・・あれ? 多いぞ?
確か用意してる分は15頭くらいの見積もりだったんだけど・・・
ヤベェッ!!!
これ確実にボーダー(許容限界)超える!!!
そして、そんな予想以上の数に狼狽している最中、
期限満了間際で急いでいた車検の打ち合わせの連絡が。
今かよォォ!!!!
・・・と床の上でウニウニ動く幼虫達を一旦その場に残し車検の話のために部屋を出て、
数分(十数分)後部屋に戻り作業を再開。
これまでのブリードではほとんど♀入れっぱなしで割り出ししてきた事もあってすぐ♀を取り出したから産卵数も大した事ないだろな~と高を括っていた割りに、
実質3週間も入れていた事を計算すれば
まともに産卵してしまっているのは、誰でも容易に想像がついた事なんですよね(汗)
結果
24頭
まともに数が採れてしまった~・・・
正確にはケース内にいたのは24頭だけではなくこれは後述しますが、
♀を3週間だけ入れてた今回と、2~4ヶ月くらいケース内で死ぬまで入れているいつもとではあまり取れ高が変わらないのは、
やはり産卵初期の個体は親♀に蹴散らされたりタンパク源として食われたりしてケース内の丁度いい密度に落ち着いている証拠になるんでしょうかね。
ケースの中サイズだとそれの上限は大体20~40くらいかな? 2~3令の密度だと。
産卵木有り無しでも差は出来るんだろうけど、
別の♀にも産ませておこうかと別ペアを用意してたんだけどやらない方がよくなりました。
理想としては2~3ヶ月ずらしてまた採卵して、
・♂♀羽化ズレを防いで次世代ブリードの安全を図る
・幼虫飼育に適したブリードの時期・周期を見極める
2つの狙いがあったんだけど・・・
出てきた幼虫は2令が13頭・3令が11頭。
時期的に今これから只今大きくなるところですよ・・・って時にようやく割り出したワケです。
幼虫の頭幅は、2令は全てが7~8mmちょっとというくらい。
こないだ割り出した原名亜種は、6~7.5mmUPだったのでマキタは僅かに大きいと感じます。
3令は13~17mm。
♀と思われるもので最大は14mm越えなんですが、体格を除けば何か別の亜種の♂かと思えるような大きさです。ティモールの♂はこれ以下ですからね(笑)
野外品の中型♀の時と違って今回は飼育品1代目の大型♀が親なので、初っ端のキャパシティは高いと思います。
しかし困った・・・
思った以上に採れてしまった所為で入れ物が無い・・・
エサも菌床を使いたいがブロックを入れるケースが未洗浄のものを含めても足りない・・・
仕方ないと観念(?)し一念発起、
先程の車検のやり取りで預かった代車のキーを引っ掴みまして、
床の上でウニウニ動く幼虫達を、咬み合わないようにしてまた一旦その場に残し
車に乗り込みブロック用のケースを買いに走りました。
菌床ブロックを入れるケースは今現在のところ統一していて、
以前記事に書いたアスベル製ユニックスウェアブレッドケース4.7リットル。
これと類似のパンケースはいくつかメーカーがあるんですが、自分が探した結果これが一番サイズピッタリで尚且つ値段が最安(他のは1個1000円近い)。サイズ丁度じゃなければ安いのは在りますがそれは論外。大きいと幼虫はブロックから出ちゃうし、小さいのだったら最初からコバシャ小にブロック突っ込みます。
これが置いてある市内のスーパーを回り、3店舗駆け回って「もういいでしょう」と云うくらい買って家に持ち帰りました。
(このパンケース1店舗あたり1~2個しか置いてないんですよ)
部屋に戻ると、
幼虫みんなもがき疲れて
すぐさま未洗浄のケースを洗って、
アルコールタオルで入念に消毒し保管中のブロックを投入。
今回も♂♀・令数全部半分に分けながら菌糸とマットに投入しました。
大容量のビンやブロックには♂を優先させましたが・・・
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
~~ すごくどうでもいい一コマ ~~
菌床ビンのちゅうおうのあなから、
うまく皮膜をくりぬけました~~
きかい詰めのあなあけの棒のかたちってこんななってんだね。
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
今回、割り出し中に「とある目立つ」ものがいくつか見つかりました。
その① クリック⇒【 画 像 】
その②①別アングル クリック⇒【 画 像 】
その③ クリック⇒【 画 像 】
これらが、全部でこれだけの数出てきました(以下画像)。
その④ クリック⇒【 画 像 】
大量に・・・と云うワケではないのであまりインパクトは無いですが、
3ヶ月放置してしまったツケが回ってきた分かり易い例です。
・・・あ、※ちなみにこれらの画像はグロテスクなのでクリックする場合は注意してください。
この点においては色々と情報が錯綜している部分も一部であるらしく、
「幼虫が共食いするという話はデマ」
「間違って咬んでしまう事は偶にあるけど故意にはしないし食べてもいない」
「時間が経って多頭飼育の個体が減る場合は全部衰弱によるもの」
など主張する方もいるようです。
いい機会なのでその点に触れていきますが、これらの話は間違いです。
半分正しいものもありますけどね。(結局どっちだか)
まず共食いと云う行動自体は、本来菌により腐朽した木や腐植物を分解する事(消化器官内のバクテリア)がメインの幼虫からすると積極的にはしませんが、動物性のタンパク質も分解できないわけではなく、他個体の体内のバクテリアを摂取し自分の成長に役立てる事もできるので、無いという事はありません。
種類によっては頻繁に観察できますしね。
画像を見ると、胴体部分の内部が割りとごっそり抜かれています。
そして割り出し中確認してみましたが、食べられた個体の欠損部分はマット中からは出てきていません(頭部の脱皮殻くらいです)。
つまり見つからない部分は他の幼虫の体内と云う事以外考えられないワケです。
そして割り出し中に感じた事でしたが、最近割り出した他のケースの幼虫達に比べ、威嚇が激しく積極的に咬みつきにかかろうとする攻撃的な個体が非常に多かったのも興味深いです。
密集した空間で成長期の幼虫がどうなるかと考えると、こういう結果が出てきても不思議とは言えませんね。
元々のエサが少ない環境では、エサを取られる競合者も減らせてタンパク源(併せて体内の有用菌も)にもなるための行動を取らざるを得なくなると考えるのが妥当です。
勿論、環境もしくは体質が悪く衰弱して死んでいく個体が現れることはありますけども。
放置して良い事は無いですね・・・
WF1で特大は諦めよう [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
何日か前にアゴ曲がりのマキタ♂が羽化しました、
どうもこんばんは、日昆会長です。
前回までに羽化した♂の8割方を紹介し終えているマキタギラファですが、
未だ蛹室を作っていない♂幼虫が2頭だけ控えています。
低温管理下においていたのもあるので正確には「蛹室を作らせていない」事になるのですが(より大型で羽化させるための工夫のひとつとして、3令幼虫が成長して急激な体重増加が落ち付いた後の成熟期に低温管理してこの期間を引き延ばす方法があります)、3令の途中からこの温度帯に移したとはいえ正直言って温度帯移行のタイミングがでたらめだったなぁとため息が出そうになります。
その2頭は、
片方は2400ccガラスビンでマット飼育していた個体で、3月16日からビンに投入。
もう片方がパンケースで菌床ブロック飼育していた個体で5月22日以来現在の容器。
今回のWF1世代では菌床とマットの両方で飼育し成長の差がどのくらい現れるか見るつもりだったので、最後に残った2個体が菌床・マットそれぞれいるのは観察のし甲斐があります。(たった1個体ずつだけど)
どのくらい体重がノッているかが楽しみでもあった(怖くもあったけど・・・ズボラかましたから)ので、2頭同時に最後の蛹化ビンに交換してみました。
気になる体重は・・・・・・
マット飼育
菌床飼育
まるで差がねェェェェ!!!!!!!
おまけに軽いし(泣)(泣)(泣)
おかしい・・・俺の予定では
【マット:45gUP&菌床:50gUP】で
ゆくゆくは菌床の方が115mmになってうっひょひょォォォィ!!!
・・・・・・・・・・・・・・・(嘲笑)
マットの方はやや黄色みが浮いてきた感じで、
菌床の方はほぼ完全に蛹室作成まで秒読み段階・・・(画像だと色が違って見えますが)
つまりもうこれ以上体重を大幅に上げる事は出来ないワケです。
ギラファで40gUPと云うと、最大体重なのかとかどのタイミングの体重かとかで微妙ですが、
ザックリ言ってしまえば『100mmをようやく超える体重』と云うところです。
・・・しょぼ・・・
ちなみにこれはマキタ幼虫での実測値ではないので、
この判断基準で考えても若干大小するかもしれません。
(既に羽化した♂個体の幼虫体重は成長途中の時しか量ってません)
体重を落とさずこのままいったら、
予想体長は104mm~106mmと見積もれそうです・・・
これ以上上のサイズを目指すと必要体重の盛り幅の感覚がどんどん広がっていくと思われます。110mm越えって意外と遠い(ズボラだったけど)
現在の最大が101~102mmなので、これ以上のサイズが羽化したら喜ぶべきなんだろうけど・・・如何せん今世代最後の2頭だからな・・・(焦)
最終ビンには、どちらも5リットルの大容量を確保し、堅詰めするマットにも最後のあがきとしてちょっと混ぜ物をしておきました。
・・・「次世代に期待」って言葉、どんどん恥ずかしく聞こえてくるな・・・。
どうもこんばんは、日昆会長です。
前回までに羽化した♂の8割方を紹介し終えているマキタギラファですが、
未だ蛹室を作っていない♂幼虫が2頭だけ控えています。
低温管理下においていたのもあるので正確には「蛹室を作らせていない」事になるのですが(より大型で羽化させるための工夫のひとつとして、3令幼虫が成長して急激な体重増加が落ち付いた後の成熟期に低温管理してこの期間を引き延ばす方法があります)、3令の途中からこの温度帯に移したとはいえ正直言って温度帯移行のタイミングがでたらめだったなぁとため息が出そうになります。
その2頭は、
片方は2400ccガラスビンでマット飼育していた個体で、3月16日からビンに投入。
もう片方がパンケースで菌床ブロック飼育していた個体で5月22日以来現在の容器。
今回のWF1世代では菌床とマットの両方で飼育し成長の差がどのくらい現れるか見るつもりだったので、最後に残った2個体が菌床・マットそれぞれいるのは観察のし甲斐があります。(たった1個体ずつだけど)
どのくらい体重がノッているかが楽しみでもあった(怖くもあったけど・・・ズボラかましたから)ので、2頭同時に最後の蛹化ビンに交換してみました。
気になる体重は・・・・・・
マット飼育
菌床飼育
まるで差がねェェェェ!!!!!!!
おまけに軽いし(泣)(泣)(泣)
おかしい・・・俺の予定では
【マット:45gUP&菌床:50gUP】で
ゆくゆくは菌床の方が115mmになってうっひょひょォォォィ!!!
・・・の、はずなんだけど・・・!
・・・・・・・・・・・・・・・(嘲笑)
マットの方はやや黄色みが浮いてきた感じで、
菌床の方はほぼ完全に蛹室作成まで秒読み段階・・・(画像だと色が違って見えますが)
つまりもうこれ以上体重を大幅に上げる事は出来ないワケです。
ギラファで40gUPと云うと、最大体重なのかとかどのタイミングの体重かとかで微妙ですが、
ザックリ言ってしまえば『100mmをようやく超える体重』と云うところです。
・・・しょぼ・・・
ちなみにこれはマキタ幼虫での実測値ではないので、
この判断基準で考えても若干大小するかもしれません。
(既に羽化した♂個体の幼虫体重は成長途中の時しか量ってません)
体重を落とさずこのままいったら、
予想体長は104mm~106mmと見積もれそうです・・・
これ以上上のサイズを目指すと必要体重の盛り幅の感覚がどんどん広がっていくと思われます。110mm越えって意外と遠い(ズボラだったけど)
現在の最大が101~102mmなので、これ以上のサイズが羽化したら喜ぶべきなんだろうけど・・・如何せん今世代最後の2頭だからな・・・(焦)
最終ビンには、どちらも5リットルの大容量を確保し、堅詰めするマットにも最後のあがきとしてちょっと混ぜ物をしておきました。
・・・「次世代に期待」って言葉、どんどん恥ずかしく聞こえてくるな・・・。
2014年度羽化報告 マキタギラファノコギリクワガタ =2= [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
青森のヒメオオ採集も終了しました。
10月も終わりですか・・・
さて最近、久しぶりにネグロス産のダイスケギラファのWILDがごく僅かに入荷したらしいですね。
WILDが入荷したと聞くとググッと興味が湧いてしまうのですが、WF1幼虫を飼育する人には是非ともネット上で飼育結果を公開してほしいと思いますね。
今日はマキタの羽化報告第2回と云う事で、
前回が2個体紹介したのですが今回は5個体です。
大腮が安定した形状の亜種と云うイメージだったのですが、
まぁまぁそれぞれに個性が感じられます(実物を肉眼で見ると・・・なのですが)
飼育データ
【産地】 ミンドロ島 ハルコン山
【累代】 WF1
まずは♀です。
♀は既に全部が羽化しているんですが、
その中での最大個体を代表で載せておきます。
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年3月2日 3令 10g 頭幅13mm Element菌床800PPボトル(既製品)へ
6月27日 蛹確認
7月22日 羽化確認
10月 羽脱確認 54mm
一応♀はほぼ全部を最後まで800cc程度の容量までしか使いませんでした。
結果、60mm前後にまでなるケイスケ&ダイスケと違って
55mm弱と云ういかにも「3番手」らしい印象を受けるようなサイズになりました。
これが最終ビンに1400ccクラスの容量をもってきたら57~58mmくらいまでいけたのでしょうか。
次点で51mm×1、50mm×1、47mm×1・・・
一番小さいのが41mmでこれ1個体だけとんで小さい♀でした。
今回、♀は菌床組とマット組に分けて飼育したのですが、50mm以上の個体は全て菌床組。40mm台は全部マット組と云う「サイズの明暗が分かれる」結果になったのですが、
飼育記録を読み返してみると、マット組は皆最初に投入してから羽化するまで交換無しのいわゆる「1本がえし」なのに対して、菌床組は一部2本目のボトルに交換しているものがいて、その内の1頭が今回の最大♀個体と云う事なので、
単純にエサの違いによる差とも言えないモヤモヤした結果に。
しかし54mmともなると迫力が・・・ありますね・・・
WILD♀の時よりも大きな♀を親にF2に挑戦すると云う事で、
少しは今世代より羽化サイズアベレージを上げないとギネスどうこう言えないですね。
さて次は♂。
♂‐①
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800クリアボトル(1ヶ月前手詰・添加有)へ
2014年8月下旬 羽化
10月上旬 脱出確認 81mm
まず今世代中一番小さく羽化したであろう中歯♂です。
データを見れば判る通り、やっちまいました無交換1本返し!
温室の中段~下段に置いていたのですが流石に劣化スピードはそこそこ早く(と云うか800ccで9ヶ月も食わせりゃそうなるのは当たり前か)、3令中期頃にはもう中身は泥と化していてその時に交換を諦めました。
泥の中をのたうちまわって仕方なく蛹室を作ったのですが(この時すでにオガの量は全体の5分の3ほど)、他人事のようですが「よく羽化出来たなぁ」と感心しました。
マキタも個体によっては、このくらいのサイズから既に長歯の兆候が見られる事もあるのですが、流石に今回は♂親に85mmの中歯を使ったので81mmごときで長歯になられては困ります。
♂‐②2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800クリアボトル(1か月前手詰・添加有)へ
2014年5月18日 3令中期 34.2g 頭幅16mm 暴れ発生
Basic菌床ブロック(熟成品)へ
9月19日 羽化確認(羽化間もないが蛹室外へ脱出) 100mm
これが前回少しだけ紹介した、
「出てきたから活動開始したのかと思ったらまだ軟らかかった(汗)」♂個体です(笑)
データにある通りだいぶ長い期間保管(放置)していた菌床ブロックを使ったために、羽化した時点で蛹室が脆くて羽化間もなく勢い余って蛹室壊して出てきてしまったのでしょう。
交換後もずっと温室の上段で飼育してたから温度も高めだったろうに。
最初に触った時はホントにビックリしましたよ・・・(焦)
累代が進んだ個体や、低温種なのに高温で無理矢理飼育された個体などによく見られる「外骨格が薄く脆くなる」やつかと一瞬焦りましたね。
頭部のアップは撮り忘れましたが、
この個体はやや小さな内歯(鋸歯)が少なく消失している感があります。
自然界では稀に、鋸歯が完全に消失した個体が出現するので
いつか自分も(どの亜種でもいいので)見てみたいですわ。
♂‐③2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年3月6日 3令初期 11.7g 頭幅16mm Element菌床ブロックへ
6月22日 蛹室確認
6月27日 蛹化
7月27日 羽化(♂の内で2番目に羽化した)
10月2日 自力脱出 99mm
最初から最後まで菌床飼育ですが(割り出し前にはマット食ってたかもしれませんが)、ボトルからブロックに移したのが3令初期なのにもかかわらず、
たった3ヶ月で蛹室を作られてしまったのが非常に悔しいところです。ここからじっくり栄養を吸収していくはずだったのに・・・
(ただ、よく思い返すと・・・確かこいつ途中から暴れてた記憶があるな・・・)
個人的に、一番大きくしやすい手順が
1本目(1令~2令後期or3令脱皮直後)・・・マット
2本目(2令後期or3令脱皮直後~3令後期)・・・菌床
3本目(3令後期~)・・・マット
と云う流れなのですが、
どうもやっぱりオオヒラタケが個人的に不得意(不慣れ)なのか、
オオヒラタケ系の菌床→菌床の交換が上手くいかない事が多いんですよねぇ・・・
暴れたからって即座に別の菌床を用意できるほどの財源がありませんし
この個体はマキタらしい綺麗な大腮をしています。
さて、今回最後の個体です。
今世代ではいくつかの個体を2000cc以上の大瓶で飼育したのですが、
この個体は今のところ最大容量の3000ccガラスビンに最終交換したもの・・・、
それなりに容積は多いので当然特大サイズの羽化に期待が掛かる・・・のですが、
一点気がかりなのは幼虫期間が短く他の個体より数日遅れた程度で蛹室を作った事。
低温管理に移行したのは蛹室を作った後・・・
こんなので特大級が羽化出来るのかや・・・??(汗) 結果は如何に・・・
♂‐④
蛹化直後の状態。
羽化の最中の状態。
蛹化してからほとんど1ヶ月しか経ってないのにもう羽化してしまいました。
ニルギリの飼育ギネスが羽化した時は2ヶ月近く蛹の状態だった事を考えるとちょっと早過ぎる気がしますが・・・
(あの時は低温でちょっと引っぱったりもしたけどね)
そしていよいよ脱出!!
例の如く自力で羽脱するまで素手で触らないようにしているので、
この光景を早く見せろとどれほど待ったことか!
2013年12月1日 割り出し 1令 くわMat800PPボトルへ(ph:アルカリ性、添加有)
2014年2月23日 3令 24.1g 頭幅17mm 掘り出し時ボトル中央で居食い
くわMat800クリアボトルへ(ph:アルカリ性、添加有)
4月13日 36.8g
くわMat3000ガラスビンへ(超堅詰め、ph:弱酸性、添加有)
6月末 蛹室確認、簡易冷温庫から冷やし虫家(20℃)へ
7月15日 蛹化
8月17日 羽化
10月21日 自力脱出 102.6mm
大したことなかった・・・
おまけに蛹期間中の低温管理も中途半端だった(20℃)
実質的に羽化した時期も他の100mm前後の個体と同時期(8月上~中旬)。
地味に、マットに使用したミネラルウォーターのphもアルカリ性から弱酸性に替えちゃってサンプリングにならないし(まぁ元々検体が非常に少なかったわけだけども)
3令の成長期にずっと狭い800ccの空間で過ごしたのがサイズの伸び悩んだ一番の原因だと思うんですが、逆に考えれば
「蛹室を作る空間さえ空けておけば800ccでもマットで100mmイケる!」
・・・と云う風にも捉えられたりしないですかね。
初期段階からずっと与えてきた添加剤やミネラルウォーターの効果もあっての結果なのか、無くてもの結果だったのか・・・
(WF1だからそんなに効果的には働かなかったと思うんだけどね)
しかし、最後の大瓶マット超堅詰めが効果あったのか、
この個体には他と少し違う雰囲気が感じられるのですが・・・
画像だけで伝わるでしょうか・・・?
ちょっと大腮の発達が良い・・・!!!
中途半端でも低温に晒したのも良かったのか、
大腮の太さが全体的に他個体より僅かにあって特に先半分にその様子が感じられます。
掲載画像だと若干アングルの違いでそうなっているようにも見えますが、
実物を見ても少し「違い」を感じます。
ニルギリの時も、超堅詰めの時とそうでない時に差が見られたので、
いよいよギラファにも『美形?個体』を羽化させるには堅い場所で羽化させることと云うお約束が当てはまるように感じてなりません(これもまたまだまだ検討個体が少ないんですが・・・と言うか、そもそも最後にマットで羽化させるとか堅いとこで羽化させると「良い」個体が生まれると云うのは前々から知られている話ではあるんですけどもね)。
何しろ、ちょっと大腮の先までよく発達した個体なので、
なんだかちょっとダイスケの姿にかぶるんですけど(苦笑)
何気なく見てみたら、非常~に微妙ですが
最大内歯が水平より下に落ちてるように見えます。
この特徴がもうちょっと判りやすくなるといよいよダイスケだな(笑)
さて、あとまだ羽脱していない♂は2頭!!
まだ幼虫のまま低温で過ごしている♂も2頭!!
特にこのまだ幼虫の2頭は105mmを超えてくれる可能性もはらんでいるので
ブリードには(多分)間に合いませんがじっくり時間をかけてみようと思います。
10月も終わりですか・・・
さて最近、久しぶりにネグロス産のダイスケギラファのWILDがごく僅かに入荷したらしいですね。
WILDが入荷したと聞くとググッと興味が湧いてしまうのですが、WF1幼虫を飼育する人には是非ともネット上で飼育結果を公開してほしいと思いますね。
今日はマキタの羽化報告第2回と云う事で、
前回が2個体紹介したのですが今回は5個体です。
大腮が安定した形状の亜種と云うイメージだったのですが、
まぁまぁそれぞれに個性が感じられます(実物を肉眼で見ると・・・なのですが)
飼育データ
【産地】 ミンドロ島 ハルコン山
【累代】 WF1
まずは♀です。
♀は既に全部が羽化しているんですが、
その中での最大個体を代表で載せておきます。
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年3月2日 3令 10g 頭幅13mm Element菌床800PPボトル(既製品)へ
6月27日 蛹確認
7月22日 羽化確認
10月 羽脱確認 54mm
一応♀はほぼ全部を最後まで800cc程度の容量までしか使いませんでした。
結果、60mm前後にまでなるケイスケ&ダイスケと違って
55mm弱と云ういかにも「3番手」らしい印象を受けるようなサイズになりました。
これが最終ビンに1400ccクラスの容量をもってきたら57~58mmくらいまでいけたのでしょうか。
次点で51mm×1、50mm×1、47mm×1・・・
一番小さいのが41mmでこれ1個体だけとんで小さい♀でした。
今回、♀は菌床組とマット組に分けて飼育したのですが、50mm以上の個体は全て菌床組。40mm台は全部マット組と云う「サイズの明暗が分かれる」結果になったのですが、
飼育記録を読み返してみると、マット組は皆最初に投入してから羽化するまで交換無しのいわゆる「1本がえし」なのに対して、菌床組は一部2本目のボトルに交換しているものがいて、その内の1頭が今回の最大♀個体と云う事なので、
単純にエサの違いによる差とも言えない
しかし54mmともなると迫力が・・・ありますね・・・
WILD♀の時よりも大きな♀を親にF2に挑戦すると云う事で、
少しは今世代より羽化サイズアベレージを上げないとギネスどうこう言えないですね。
さて次は♂。
♂‐①
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800クリアボトル(1ヶ月前手詰・添加有)へ
2014年8月下旬 羽化
10月上旬 脱出確認 81mm
まず今世代中一番小さく羽化したであろう中歯♂です。
データを見れば判る通り、やっちまいました無交換1本返し!
温室の中段~下段に置いていたのですが流石に劣化スピードはそこそこ早く(と云うか800ccで9ヶ月も食わせりゃそうなるのは当たり前か)、3令中期頃にはもう中身は泥と化していてその時に交換を諦めました。
泥の中をのたうちまわって仕方なく蛹室を作ったのですが(この時すでにオガの量は全体の5分の3ほど)、他人事のようですが「よく羽化出来たなぁ」と感心しました。
マキタも個体によっては、このくらいのサイズから既に長歯の兆候が見られる事もあるのですが、流石に今回は♂親に85mmの中歯を使ったので81mmごときで長歯になられては困ります。
♂‐②2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800クリアボトル(1か月前手詰・添加有)へ
2014年5月18日 3令中期 34.2g 頭幅16mm 暴れ発生
Basic菌床ブロック(熟成品)へ
9月19日 羽化確認(羽化間もないが蛹室外へ脱出) 100mm
これが前回少しだけ紹介した、
「出てきたから活動開始したのかと思ったらまだ軟らかかった(汗)」♂個体です(笑)
データにある通りだいぶ長い期間保管(放置)していた菌床ブロックを使ったために、羽化した時点で蛹室が脆くて羽化間もなく勢い余って蛹室壊して出てきてしまったのでしょう。
交換後もずっと温室の上段で飼育してたから温度も高めだったろうに。
最初に触った時はホントにビックリしましたよ・・・(焦)
累代が進んだ個体や、低温種なのに高温で無理矢理飼育された個体などによく見られる「外骨格が薄く脆くなる」やつかと一瞬焦りましたね。
頭部のアップは撮り忘れましたが、
この個体はやや小さな内歯(鋸歯)が少なく消失している感があります。
自然界では稀に、鋸歯が完全に消失した個体が出現するので
いつか自分も(どの亜種でもいいので)見てみたいですわ。
♂‐③2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年3月6日 3令初期 11.7g 頭幅16mm Element菌床ブロックへ
6月22日 蛹室確認
6月27日 蛹化
7月27日 羽化(♂の内で2番目に羽化した)
10月2日 自力脱出 99mm
最初から最後まで菌床飼育ですが(割り出し前にはマット食ってたかもしれませんが)、ボトルからブロックに移したのが3令初期なのにもかかわらず、
たった3ヶ月で蛹室を作られてしまったのが非常に悔しいところです。ここからじっくり栄養を吸収していくはずだったのに・・・
(ただ、よく思い返すと・・・確かこいつ途中から暴れてた記憶があるな・・・)
個人的に、一番大きくしやすい手順が
1本目(1令~2令後期or3令脱皮直後)・・・マット
2本目(2令後期or3令脱皮直後~3令後期)・・・菌床
3本目(3令後期~)・・・マット
と云う流れなのですが、
どうもやっぱりオオヒラタケが個人的に不得意(不慣れ)なのか、
オオヒラタケ系の菌床→菌床の交換が上手くいかない事が多いんですよねぇ・・・
暴れたからって即座に別の菌床を用意できるほどの財源がありませんし
この個体はマキタらしい綺麗な大腮をしています。
さて、今回最後の個体です。
今世代ではいくつかの個体を2000cc以上の大瓶で飼育したのですが、
この個体は今のところ最大容量の3000ccガラスビンに最終交換したもの・・・、
それなりに容積は多いので当然特大サイズの羽化に期待が掛かる・・・のですが、
一点気がかりなのは幼虫期間が短く他の個体より数日遅れた程度で蛹室を作った事。
低温管理に移行したのは蛹室を作った後・・・
こんなので特大級が羽化出来るのかや・・・??(汗) 結果は如何に・・・
♂‐④
蛹化直後の状態。
羽化の最中の状態。
蛹化してからほとんど1ヶ月しか経ってないのにもう羽化してしまいました。
ニルギリの飼育ギネスが羽化した時は2ヶ月近く蛹の状態だった事を考えるとちょっと早過ぎる気がしますが・・・
(あの時は低温でちょっと引っぱったりもしたけどね)
そしていよいよ脱出!!
例の如く自力で羽脱するまで素手で触らないようにしているので、
この光景を早く見せろとどれほど待ったことか!
2013年12月1日 割り出し 1令 くわMat800PPボトルへ(ph:アルカリ性、添加有)
2014年2月23日 3令 24.1g 頭幅17mm 掘り出し時ボトル中央で居食い
くわMat800クリアボトルへ(ph:アルカリ性、添加有)
4月13日 36.8g
くわMat3000ガラスビンへ(超堅詰め、ph:弱酸性、添加有)
6月末 蛹室確認、簡易冷温庫から冷やし虫家(20℃)へ
7月15日 蛹化
8月17日 羽化
10月21日 自力脱出 102.6mm
大したことなかった・・・
おまけに蛹期間中の低温管理も中途半端だった(20℃)
実質的に羽化した時期も他の100mm前後の個体と同時期(8月上~中旬)。
地味に、マットに使用したミネラルウォーターのphもアルカリ性から弱酸性に替えちゃってサンプリングにならないし(まぁ元々検体が非常に少なかったわけだけども)
3令の成長期にずっと狭い800ccの空間で過ごしたのがサイズの伸び悩んだ一番の原因だと思うんですが、逆に考えれば
「蛹室を作る空間さえ空けておけば800ccでもマットで100mmイケる!」
・・・と云う風にも捉えられたりしないですかね。
初期段階からずっと与えてきた添加剤やミネラルウォーターの効果もあっての結果なのか、無くてもの結果だったのか・・・
(WF1だからそんなに効果的には働かなかったと思うんだけどね)
しかし、最後の大瓶マット超堅詰めが効果あったのか、
この個体には他と少し違う雰囲気が感じられるのですが・・・
画像だけで伝わるでしょうか・・・?
ちょっと大腮の発達が良い・・・!!!
中途半端でも低温に晒したのも良かったのか、
大腮の太さが全体的に他個体より僅かにあって特に先半分にその様子が感じられます。
掲載画像だと若干アングルの違いでそうなっているようにも見えますが、
実物を見ても少し「違い」を感じます。
ニルギリの時も、超堅詰めの時とそうでない時に差が見られたので、
いよいよギラファにも『美形?個体』を羽化させるには堅い場所で羽化させることと云うお約束が当てはまるように感じてなりません(これもまたまだまだ検討個体が少ないんですが・・・と言うか、そもそも最後にマットで羽化させるとか堅いとこで羽化させると「良い」個体が生まれると云うのは前々から知られている話ではあるんですけどもね)。
何しろ、ちょっと大腮の先までよく発達した個体なので、
なんだかちょっとダイスケの姿にかぶるんですけど(苦笑)
何気なく見てみたら、非常~に微妙ですが
最大内歯が水平より下に落ちてるように見えます。
この特徴がもうちょっと判りやすくなるといよいよダイスケだな(笑)
さて、あとまだ羽脱していない♂は2頭!!
まだ幼虫のまま低温で過ごしている♂も2頭!!
特にこのまだ幼虫の2頭は105mmを超えてくれる可能性もはらんでいるので
ブリードには(多分)間に合いませんがじっくり時間をかけてみようと思います。
2014年度羽化報告 マキタギラファノコギリクワガタ +名前の話 [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
9月が去るのも早かったですね。
もう今年も4分の3が終わりましたよ、泣けますよ。
こないだ、ヒメオオポイント探索の帰りがけに途中黒石や浪岡の棚田の中を通ると
美しい光景が広がっているのに目が釘付けになりました。
たくさんのアキアカネが西日に反射しキラキラと光っている・・・と云う風景は
古き良き日本の田舎と呼ぶのに相応しいものでした。
ここ数ヶ月(いや1~2年かも)で一番美しい景色を見たような気がしました。
あと数年後にはこの景色で涙流すかもしれない。
皆さんも一度夕方頃にでも秋の里山をドライブしてみては?
あとこの時期だと、棚田のあるような開けた山では
越冬場所を求めて狂喜乱舞するテントウムシとカメムシの大群を見る事が出来ます。
こちらの光景もある意味凄いです(苦笑)
さて、前回に続き今回も羽化報告ネタです。
マキタは前回の記事では早くも蛹化してしまった事をカミングアウトしたのですが,
今現在となってはほとんど全ての♂個体が羽化してしまっている状況です。
♀はある程度まとまった数が羽脱し活動しているのですが、
♂の方は今か今かと出てくるのを心待ちにしている状態です。
(羽脱を待つのは前回の記事のアマミシカと同じ理由です)
そんな中、遂に先日最初の羽脱個体が現れました!!!
「遂に」とは言ったけど、
まだ羽化から1ヶ月強しか経ってないんですよねぇ。
この個体は♂の中では3番目に羽化したものなんですが、
なぜこの個体が先に出てきたのかちょっと個人的に納得してしまう理由があったのでそれを書いておきますと
1番目から3番目に羽化した個体のサイズは外から見るにほぼ同じ。
(極端に3番目が小さいと云う訳でもありません)
管理している場所も同じ。
それで3番目が先に出てきた理由・・・それは
1番目と2番目の♂はプラケ(コバシャ小)・3番目の♂は円筒形のビンで羽化した為。
上の画像の説明をしますと、これは2番目の羽化♂のケースなんです。
外から見て分かる通りフレーク内に空洞が見えますがこれは蛹室なんですよ。
「蛹室にしてはやけにボロボロで汚いな・・・」と思いませんか?
そろそろ勘がいい方はお気づきになると思いますが、
この方向・・・頭の側なんです。
ケース側面から蛹室内部を覗ける部分(※俗に「窓」と呼ばれていますが)は通常、
綺麗に押し固められ綺麗な丸い縁どりになっているものですが
勿論この蛹室も最初そうでした。
それがこうしてボロボロになっているのは、
言うまでもなく大腮で蛹室を崩している為です。
しかし、不運な事に(?)新成虫の頭の方にはケースの壁が真正面に塞がっている為
蛹室の延びる方向に正直に脱出できず、塞がっている壁に沿って蛹室を自分の体の真横方向にボリボリと地道に削らないと地上に出られない・・・!!!、と云う非常に労力のいる作業をしていたわけです。
実際、蛹室を削った痕が見られるようになったのは3番目の♂の羽脱確認よりも数日~1週間以上前でしたからね。
ビン内で蛹室を作った3番目羽化♂は、壁に沿って蛹室を作った事で頭の方向が壁に遮られず、羽化後スムーズに蛹室から出られたと云う事だったんですねぇ・・・
ちなみに、実はこの3番目の個体以前に地上にもう出てきた♂がいました。
・・・じゃぁ最初に羽脱した♂ってそいつじゃん!
と云う話になるのですが、その♂についてはノーカウントと考えました。
それにはまた「理由」がありましてですね・・・
この♂なんですが、見ての通り地上に出てます。
掘った後とかではなくふたを開けてすぐそのままの光景を撮ったものです。
最初「遂に出てきた~~!!!!!」と思ったんですが、
触ったらちょっと軟らかい(汗)
これ、ただ単に蛹室もとい菌床自体が泥化してユルユルになってて、
羽化したこいつが少し動いたら蛹室を突き破ってしまっただけだったんですわ・・・
実際、ケースに菌床ブロックを丸々詰めてケースの肩口までかさがあったのに
もはやだいぶ下に沈んで体積が減ってますもんね・・・
完品で羽化してる所がちゃっかりしてて笑えるんですけども。
**********************************
さて、話は戻していよいよ出てきた♂個体。
自分で蛹室破って出てきただけあって心なしか非常に動きが機敏。
ビックリすると脚を綺麗に縮めてボトッと落ちたり、巨大な体躯に似合わずカチャカチャ音を立てて素早く歩く・・・
・・・そして、なんかペットショップの熱帯魚コーナーみたいな体臭がする。
これは見入る!!!
野暮ったい印象のケイスケなどインドネシア系の亜種とまるで違います。
何がそんなに違うって、まぁ大腮なんですが線が細いフィリピン産は湾曲が強調されてて内歯も細くこまかく1個1個が独立してていて綺麗に見えます。
WF1個体群と云う事で発現する大腮の形状のバリエーションも少し種類があるかもしれないのでそれも楽しみの一つです。
左がニルギレンシス♂103mm、右がマキタ。
どちらも光沢モノなんですがマキタの方がテカりが強いですね。
サイズが少し違いますが、形状も違いますね。
飼育データ
【産地】 ミンドロ島 ハルコン山
【累代】 WF1
2013年12月1日 割り出し 1令 くわMat900ccガラスビンへ(添加あり)
2014年3月16日 3令 31g 頭幅16mm
くわMat2400ccガラスビンへ(添加あり)
6月27日 蛹確認
8月10日 羽化確認(♂の内で3番目に羽化した)
9月25日 自力脱出確認 98mm
良い予感はしませんでしたが、やはり100mm台には届かなかった・・・
マキタは初めてのブリードですが、これがダイスケだったらこんな管理でどこまでいけるのか俄然興味が湧いてきてしまうところですが・・・
そして今日、ダラダラ記事を書いている内に
今日になって2頭目の羽脱個体が現れました。
その個体は、上記で紹介した2番目の羽化個体(笑)
このタイミングで出てきたか・・・
なんだか最初の個体(97mm)より大きい気がするぞ・・・?
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年2月17日 3令へ脱皮
3月2日 10g 頭幅16.5mm
Element菌床ブロック コバシャ小へ
6月22日 蛹室確認
7月2日 蛹確認
8月上旬 羽化(♂の内で2番目に羽化した)
10月1日 自力脱出
※ちなみに「確認」と云う書き方は、
当日に羽化や蛹化したものではなく既に数日経っている場合に使っています。
先に羽化したから小さいのかなと思ったら意外と101mm。
マキタとしてもギリギリ100mm越えはあまり大きいとは言えないですが
やっぱり数字で3ケタいくと「ふふふ」ってなりますわな(笑)
各期間を算出してみると、
【98mm】・・・
幼虫期間(蛹化まで) : 約6ヶ月半
羽化まで : 約9ヶ月
羽化から羽脱まで : 1ヶ月半
【101mm】・・・
幼虫期間(蛹化まで) : 約7ヶ月弱
羽化まで : 約9ヶ月
羽化から羽脱まで : 約2ヶ月
大陸亜種ニルギレンシスの場合は、♂と♀の羽化ズレに毎回冷や冷やしてそれぞれ温度差をつけて管理するなどして対応しなければならないのですが、
それに比べるとフィリピン亜種のマキタは同じ温度帯で飼っていても大した羽化ズレもなく非常に管理が楽に感じます。
現地の気候に合わせて翌年には成虫活動できるようなサイクルが出来上がっているのでしょうね。
現地からもそろそろ野外品が採集され入荷する時期になるのでこの羽脱のタイミングはドンピシャリなんですね。
サイクルが早く飼育しやすい亜種ですし入荷も比較的見込めるので、
見たことない・飼ったことないと云う方はこの秋マキタギラファを飼育してみては??
(なんで宣伝して締めたんだろう・・・)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
最後に、マキタをはじめダイスケ・・・ケイスケ・・・ニシヤマ・・・ニシカワ等と
日本人の名前が多いギラファの記事と云う事で余談(だた言いたいだけ)なんですが、
毎年毎年クワガタやカブトのみならず様々な動植物で新種や新亜種が記載されています。
特にクワガタなんかは、記載されたばかりの新属・新種・新亜種が
早々と生き虫として輸入されていて話題性のある物・ない物様々目にします。
(記載前の虫が何故か生体で輸入されていることについては苦笑いですが)
それら「新種」など新しく記載されたり分類が分けられたりすると当然名前(学名)がつけられます。
クワガタは世界の中でも特に日本での人気が高い所為もあって、
新記載時に日本人名を種名(亜種名)にあてる事が結構多いです。
近年は結構顕著なのではないでしょうかね。
それは近年のクワガタ流通事情をお分かりの方や図鑑をよく読む方は周知のことだと思います。
その事(学名や流通名・和名が日本人名)について、
時々どこかしこで話題になっているのを見たりすることがあります。
その大半が、「名前の響きがかっこ悪い」「ダサい」「献名した人の自己顕示欲が強くて不快」などと云ったものです。
この点、そう感じる方は多いのではないでしょうか?
もう今年も4分の3が終わりましたよ、泣けますよ。
こないだ、ヒメオオポイント探索の帰りがけに途中黒石や浪岡の棚田の中を通ると
美しい光景が広がっているのに目が釘付けになりました。
たくさんのアキアカネが西日に反射しキラキラと光っている・・・と云う風景は
古き良き日本の田舎と呼ぶのに相応しいものでした。
ここ数ヶ月(いや1~2年かも)で一番美しい景色を見たような気がしました。
あと数年後にはこの景色で涙流すかもしれない。
皆さんも一度夕方頃にでも秋の里山をドライブしてみては?
あとこの時期だと、棚田のあるような開けた山では
越冬場所を求めて狂喜乱舞するテントウムシとカメムシの大群を見る事が出来ます。
こちらの光景もある意味凄いです(苦笑)
さて、前回に続き今回も羽化報告ネタです。
マキタは前回の記事では早くも蛹化してしまった事をカミングアウトしたのですが,
今現在となってはほとんど全ての♂個体が羽化してしまっている状況です。
♀はある程度まとまった数が羽脱し活動しているのですが、
♂の方は今か今かと出てくるのを心待ちにしている状態です。
(羽脱を待つのは前回の記事のアマミシカと同じ理由です)
そんな中、遂に先日最初の羽脱個体が現れました!!!
「遂に」とは言ったけど、
まだ羽化から1ヶ月強しか経ってないんですよねぇ。
この個体は♂の中では3番目に羽化したものなんですが、
なぜこの個体が先に出てきたのかちょっと個人的に納得してしまう理由があったのでそれを書いておきますと
1番目から3番目に羽化した個体のサイズは外から見るにほぼ同じ。
(極端に3番目が小さいと云う訳でもありません)
管理している場所も同じ。
それで3番目が先に出てきた理由・・・それは
1番目と2番目の♂はプラケ(コバシャ小)・3番目の♂は円筒形のビンで羽化した為。
上の画像の説明をしますと、これは2番目の羽化♂のケースなんです。
外から見て分かる通りフレーク内に空洞が見えますがこれは蛹室なんですよ。
「蛹室にしてはやけにボロボロで汚いな・・・」と思いませんか?
そろそろ勘がいい方はお気づきになると思いますが、
この方向・・・頭の側なんです。
ケース側面から蛹室内部を覗ける部分(※俗に「窓」と呼ばれていますが)は通常、
綺麗に押し固められ綺麗な丸い縁どりになっているものですが
勿論この蛹室も最初そうでした。
それがこうしてボロボロになっているのは、
言うまでもなく大腮で蛹室を崩している為です。
しかし、不運な事に(?)新成虫の頭の方にはケースの壁が真正面に塞がっている為
蛹室の延びる方向に正直に脱出できず、塞がっている壁に沿って蛹室を自分の体の真横方向にボリボリと地道に削らないと地上に出られない・・・!!!、と云う非常に労力のいる作業をしていたわけです。
実際、蛹室を削った痕が見られるようになったのは3番目の♂の羽脱確認よりも数日~1週間以上前でしたからね。
ビン内で蛹室を作った3番目羽化♂は、壁に沿って蛹室を作った事で頭の方向が壁に遮られず、羽化後スムーズに蛹室から出られたと云う事だったんですねぇ・・・
ちなみに、実はこの3番目の個体以前に地上にもう出てきた♂がいました。
・・・じゃぁ最初に羽脱した♂ってそいつじゃん!
と云う話になるのですが、その♂についてはノーカウントと考えました。
それにはまた「理由」がありましてですね・・・
この♂なんですが、見ての通り地上に出てます。
掘った後とかではなくふたを開けてすぐそのままの光景を撮ったものです。
最初「遂に出てきた~~!!!!!」と思ったんですが、
触ったらちょっと軟らかい(汗)
これ、ただ単に蛹室もとい菌床自体が泥化してユルユルになってて、
羽化したこいつが少し動いたら蛹室を突き破ってしまっただけだったんですわ・・・
実際、ケースに菌床ブロックを丸々詰めてケースの肩口までかさがあったのに
もはやだいぶ下に沈んで体積が減ってますもんね・・・
完品で羽化してる所がちゃっかりしてて笑えるんですけども。
**********************************
さて、話は戻していよいよ出てきた♂個体。
自分で蛹室破って出てきただけあって心なしか非常に動きが機敏。
ビックリすると脚を綺麗に縮めてボトッと落ちたり、巨大な体躯に似合わずカチャカチャ音を立てて素早く歩く・・・
・・・そして、なんかペットショップの熱帯魚コーナーみたいな体臭がする。
これは見入る!!!
野暮ったい印象のケイスケなどインドネシア系の亜種とまるで違います。
何がそんなに違うって、まぁ大腮なんですが線が細いフィリピン産は湾曲が強調されてて内歯も細くこまかく1個1個が独立してていて綺麗に見えます。
WF1個体群と云う事で発現する大腮の形状のバリエーションも少し種類があるかもしれないのでそれも楽しみの一つです。
左がニルギレンシス♂103mm、右がマキタ。
どちらも光沢モノなんですがマキタの方がテカりが強いですね。
サイズが少し違いますが、形状も違いますね。
飼育データ
【産地】 ミンドロ島 ハルコン山
【累代】 WF1
2013年12月1日 割り出し 1令 くわMat900ccガラスビンへ(添加あり)
2014年3月16日 3令 31g 頭幅16mm
くわMat2400ccガラスビンへ(添加あり)
6月27日 蛹確認
8月10日 羽化確認(♂の内で3番目に羽化した)
9月25日 自力脱出確認 98mm
良い予感はしませんでしたが、やはり100mm台には届かなかった・・・
マキタは初めてのブリードですが、これがダイスケだったらこんな管理でどこまでいけるのか俄然興味が湧いてきてしまうところですが・・・
そして今日、ダラダラ記事を書いている内に
今日になって2頭目の羽脱個体が現れました。
その個体は、上記で紹介した2番目の羽化個体(笑)
このタイミングで出てきたか・・・
なんだか最初の個体(97mm)より大きい気がするぞ・・・?
2013年12月1日 割り出し 1令 Element菌床800PPボトル(既製品)へ
2014年2月17日 3令へ脱皮
3月2日 10g 頭幅16.5mm
Element菌床ブロック コバシャ小へ
6月22日 蛹室確認
7月2日 蛹確認
8月上旬 羽化(♂の内で2番目に羽化した)
10月1日 自力脱出
※ちなみに「確認」と云う書き方は、
当日に羽化や蛹化したものではなく既に数日経っている場合に使っています。
先に羽化したから小さいのかなと思ったら意外と101mm。
マキタとしてもギリギリ100mm越えはあまり大きいとは言えないですが
やっぱり数字で3ケタいくと「ふふふ」ってなりますわな(笑)
各期間を算出してみると、
【98mm】・・・
幼虫期間(蛹化まで) : 約6ヶ月半
羽化まで : 約9ヶ月
羽化から羽脱まで : 1ヶ月半
【101mm】・・・
幼虫期間(蛹化まで) : 約7ヶ月弱
羽化まで : 約9ヶ月
羽化から羽脱まで : 約2ヶ月
大陸亜種ニルギレンシスの場合は、♂と♀の羽化ズレに毎回冷や冷やしてそれぞれ温度差をつけて管理するなどして対応しなければならないのですが、
それに比べるとフィリピン亜種のマキタは同じ温度帯で飼っていても大した羽化ズレもなく非常に管理が楽に感じます。
現地の気候に合わせて翌年には成虫活動できるようなサイクルが出来上がっているのでしょうね。
現地からもそろそろ野外品が採集され入荷する時期になるのでこの羽脱のタイミングはドンピシャリなんですね。
サイクルが早く飼育しやすい亜種ですし入荷も比較的見込めるので、
見たことない・飼ったことないと云う方はこの秋マキタギラファを飼育してみては??
(なんで宣伝して締めたんだろう・・・)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
最後に、マキタをはじめダイスケ・・・ケイスケ・・・ニシヤマ・・・ニシカワ等と
日本人の名前が多いギラファの記事と云う事で余談(だた言いたいだけ)なんですが、
毎年毎年クワガタやカブトのみならず様々な動植物で新種や新亜種が記載されています。
特にクワガタなんかは、記載されたばかりの新属・新種・新亜種が
早々と生き虫として輸入されていて話題性のある物・ない物様々目にします。
(記載前の虫が何故か生体で輸入されていることについては苦笑いですが)
それら「新種」など新しく記載されたり分類が分けられたりすると当然名前(学名)がつけられます。
クワガタは世界の中でも特に日本での人気が高い所為もあって、
新記載時に日本人名を種名(亜種名)にあてる事が結構多いです。
近年は結構顕著なのではないでしょうかね。
それは近年のクワガタ流通事情をお分かりの方や図鑑をよく読む方は周知のことだと思います。
その事(学名や流通名・和名が日本人名)について、
時々どこかしこで話題になっているのを見たりすることがあります。
その大半が、「名前の響きがかっこ悪い」「ダサい」「献名した人の自己顕示欲が強くて不快」などと云ったものです。
この点、そう感じる方は多いのではないでしょうか?
アーーーリーーーピュペーーション!!!!(?) [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
久しぶりに軽ぅい内容の記事です、
今夜は飼育経過報告です。
去年から飼育を始め、計23頭の幼虫を得られまして
順調(笑)に飼育していました。
マキタギラファノコギリです。
途中1頭がマット内で消滅、エサ交換をしていなかったものもいたので
全ての幼虫を雌雄判別したわけではないですが
♂が13頭、♀が9頭のようで
ほぼ全ての♀はすでに蛹化しています。
そして悲しい事に♂も全体の半数近くが蛹化してしまいました!
やっちまったぁ・・・
原因は、5~6月の時点でまだ自作温室を冷却仕様にシフトしていなかった事で
蛹化スイッチが入ってしまったらしく、
一部の個体群が一斉に小さな蛹室を作り綺麗に同じような大きさの蛹になってしまいました。
去年~一昨年で脱走したギラファ幼虫たちによって
自作温室が穴だらけにされてしまい(泣)、加温は問題ないのですが
冷却効率がゴバッと落ちてしまい初夏の気温上昇をモロに受けた形です。
(なんせ温室の下が風穴だらけだからな・・・)
それとやっぱ・・・採集シーズンだからか
採集に熱をあげて飼育作業がおざなり気味だったせいかも・・・
またいつものパターンか!!
フィリピン産の巨大亜種としての見応えなんぞ微塵も無い小さな蛹室の中に
一見立派に見える♂の蛹が・・・
しかし外からノギスを当ててみると、
大腮の先から頭部の下端まではおよそ50mm。
これを、図鑑の個体を参考に羽化サイズを予測してみると・・・90mmUP。。。
小っさ・・・ はぁぁ・・・小っさ・・・
明らかに成長期が過ぎたら蛹室作りだしてしまったようだったのです。
しかも大瓶使ってたのとかも関係なく・・・
菌床飼育組も、明らかに菌床の寿命と共にさっさと蛹になってった様相です。
ただ、一応♀と同時期に蛹化してくれた♂が居ると云う事で
羽化後のペアリングも成熟ズレが起きる事なくすんなり事が進めそうだと言えるのが唯一の救いでしょうか。
ただ同じようなサイズが何頭も羽化してくれてもあまり面白くは無いんですがねぇ。
隣のパナイ島産のダイスケはなにやら、
大きなサイズの割に短い幼虫期間で羽化してしまうとか言われてるようなのですが
ミンドロのマキタも、インドネシアや大陸のと比べると幼虫期間が短い方なのでしょうか?
マキタもまぁまぁ飼育の歴史は古いですからこの点に関してお気づきの方も結構いらっしゃいそうですが・・・それと、ミンドロ島産とルソン島産でもなにか違いがありそうですけどね。
幼虫期間とかもそうですが、♂成虫の体格(特に大腮の形状)にも若干の産地差が見受けられないかなと思うんですね。
画像をあちこちから集めて見比べてみたりしたのですが、ミンドロは細長く、ルソンは骨太・・・
そんな風に見えるのですが、
実際に多数の個体を見てみないとやっぱ何とも言えないですわな。
早期蛹化にがっかりしたとはいえ、
やっぱりギラファの長歯型の蛹を見ると普通に心躍りますね。
自分の場合今回が初めてのフィリピン系ギラファなので、
この折れそうなほど細っそくて美しいラインの大腮がまた目新しくてしかたないです(笑)
明らかに蛹の時点でフィリピン!って雰囲気が出てます。
この画像では判らないのですが・・・
そして今そろそろまた蛹化しそうな前蛹が1頭スタンバっておりますので
こちらは上手く蛹化シーンが観察出来ればいいなぁと期待しています。
その時は連続写真で記事作りたいなぁ(笑)
今まだ幼虫の♂たちには出来れば110mm前後になってくれたらなぁ・・・!
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
さて、本題はこんなもんでお終い。久しぶりにこんなものをやってみます。
クイズ~~~
こんなのを昔やったなぁと懐かしみつつ、
クイズの材料があったのでお暇があればやってみてください。
今夜は飼育経過報告です。
去年から飼育を始め、計23頭の幼虫を得られまして
順調(笑)に飼育していました。
マキタギラファノコギリです。
途中1頭がマット内で消滅、エサ交換をしていなかったものもいたので
全ての幼虫を雌雄判別したわけではないですが
♂が13頭、♀が9頭のようで
ほぼ全ての♀はすでに蛹化しています。
そして悲しい事に♂も全体の半数近くが蛹化してしまいました!
やっちまったぁ・・・
原因は、5~6月の時点でまだ自作温室を冷却仕様にシフトしていなかった事で
蛹化スイッチが入ってしまったらしく、
一部の個体群が一斉に小さな蛹室を作り綺麗に同じような大きさの蛹になってしまいました。
去年~一昨年で脱走したギラファ幼虫たちによって
自作温室が穴だらけにされてしまい(泣)、加温は問題ないのですが
冷却効率がゴバッと落ちてしまい初夏の気温上昇をモロに受けた形です。
(なんせ温室の下が風穴だらけだからな・・・)
それとやっぱ・・・採集シーズンだからか
採集に熱をあげて飼育作業がおざなり気味だったせいかも・・・
またいつものパターンか!!
フィリピン産の巨大亜種としての見応えなんぞ微塵も無い小さな蛹室の中に
一見立派に見える♂の蛹が・・・
しかし外からノギスを当ててみると、
大腮の先から頭部の下端まではおよそ50mm。
これを、図鑑の個体を参考に羽化サイズを予測してみると・・・90mmUP。。。
小っさ・・・ はぁぁ・・・小っさ・・・
明らかに成長期が過ぎたら蛹室作りだしてしまったようだったのです。
しかも大瓶使ってたのとかも関係なく・・・
菌床飼育組も、明らかに菌床の寿命と共にさっさと蛹になってった様相です。
ただ、一応♀と同時期に蛹化してくれた♂が居ると云う事で
羽化後のペアリングも成熟ズレが起きる事なくすんなり事が進めそうだと言えるのが唯一の救いでしょうか。
ただ同じようなサイズが何頭も羽化してくれてもあまり面白くは無いんですがねぇ。
隣のパナイ島産のダイスケはなにやら、
大きなサイズの割に短い幼虫期間で羽化してしまうとか言われてるようなのですが
ミンドロのマキタも、インドネシアや大陸のと比べると幼虫期間が短い方なのでしょうか?
マキタもまぁまぁ飼育の歴史は古いですからこの点に関してお気づきの方も結構いらっしゃいそうですが・・・それと、ミンドロ島産とルソン島産でもなにか違いがありそうですけどね。
幼虫期間とかもそうですが、♂成虫の体格(特に大腮の形状)にも若干の産地差が見受けられないかなと思うんですね。
画像をあちこちから集めて見比べてみたりしたのですが、ミンドロは細長く、ルソンは骨太・・・
そんな風に見えるのですが、
実際に多数の個体を見てみないとやっぱ何とも言えないですわな。
早期蛹化にがっかりしたとはいえ、
やっぱりギラファの長歯型の蛹を見ると普通に心躍りますね。
自分の場合今回が初めてのフィリピン系ギラファなので、
この折れそうなほど細っそくて美しいラインの大腮がまた目新しくてしかたないです(笑)
明らかに蛹の時点でフィリピン!って雰囲気が出てます。
この画像では判らないのですが・・・
そして今そろそろまた蛹化しそうな前蛹が1頭スタンバっておりますので
こちらは上手く蛹化シーンが観察出来ればいいなぁと期待しています。
その時は連続写真で記事作りたいなぁ(笑)
今まだ幼虫の♂たちには出来れば110mm前後になってくれたらなぁ・・・!
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
さて、本題はこんなもんでお終い。久しぶりにこんなものをやってみます。
クイズ~~~
こんなのを昔やったなぁと懐かしみつつ、
クイズの材料があったのでお暇があればやってみてください。
下に『A』 『B』2頭のギラファノコギリの♂成虫を並べた画像を並べます。
この双方の亜種名が何か?? 判るでしょうか・・・
ちなみに、両方とも92mmです。
さあ、どちらがどの亜種でしょうか?
双方とも同じ亜種かもしれませんし、違う亜種かもしれません。
「原名亜種」
「ケイスケ」
「ボロブドゥール」
「ニシヤマ」
「ダイスケ」
「ニルギリエンシス」
「ニシカワ」
「マキタ」
「ティモーレンシス」
因みに、これでなんか賞品とかあれば面白かったんですが
そんな物は残念ながらありません。
そういうのがあればもしかしたらもっと楽しめたかもしれませんが・・・
なので、追記にてこの正解を載せております。
答え合わせは、こちらへ
↓↓↓↓