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〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種) ブログトップ
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2023年羽化報告 ニシヤマギラファノコギリクワガタのこれまで [〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種)]

少し前に、また1種クワガタが絶えました。

「絶えた」と書くと、またあっさりと累代終了したのかと思われるような表現ですが、今回に関して言えば自分としてはかなり長くやれた方だと思います。


一時期は複数の亜種を同時飼育していたギラファノコギリが今回の主役です。本種の飼育上、一番の負担である飼育スペースの占有量を主な要因として徐々に規模を減らし、最終的にスラウェシのニシヤマ1ラインのみになっていました。

飼育を始めた当初、スラウェシのラベルでお馴染みの「パル‐パロロ産」ではなく「フェネマ山脈・パロロ産」として表記されていたのが物珍しかったこともあり、WILD♀を複数仕入れてセットしました。しかし、辛くも採れたのはたった1ラインだけ。
WF1では♂最大98.9mm、100mmの大台に惜しくも届かないにしても仕入れたWILD♂より大きな個体を見る事が出来ました。
(ここに改めて書きますが、実は当時この最大個体をレコードとして応募した事があります。大台に乗ってなくても踏み台扱いで後続のブリーダーが出しやすくなればと云う意味も込めてのつもりで応募したのですが、アドレスを間違えたか、サイズが雑魚過ぎたのか、返信が返って来ずこの件は立ち消えてしまいました)
しかし、WF1の結果で満足してしまった所為かモチベーションが落ちてしまい、F2以降は管理が疎かになってしまい中歯以下を多発してしまい、さらにF3からは幼虫の数の確保も満足にいかなくなり、常に累代終了の危機と隣り合わせの状態になり果てていました。

2022年にはF5幼虫が採れたもののやはり数は少なく、1頭の親♀から3♂♂2♀♀が採れたのみでした。
5頭の幼虫はその後、
①♀→羽化45mmUP ♂との羽化ズレでペアリングは不可
②♀→羽化48mmUP 同上
③♂→3令で溶けて死亡
④♂→羽化80mmUP 5リットルビンで羽化
⑤♂→羽化
・・・と云った塩梅で、毎度のように苦しめられていた♂♀の羽化ズレが遂に今回命取りになってしまいました。

さて、の♂ですが、
最後と云う事で以下に記録を残しておきます。


KIMG6668kai.JPG
【親個体】F4同腹 ♂90mm ♀48mm
2022年2月26日 割り出し 2令 恵栽園カンタケ200ccカップへ
2022年4月18日 3令初期 恵栽園カンタケ3リットルガラスビンへ
2022年9月16日 3令後期29g (BigHorn高級クワガタマット?)5リットルガラスビンへ
2023年7月   羽脱 90mm

羽化時期が記録できていませんが、これは上手くビン中央に蛹室を作った事で蛹室を視認できなかった為です。

2本目に移したところで放置してしまい、5ヶ月の期間を経て体重が30gにも届かない状態から蛹化ビンへ移した時点で、もう特大は諦めるしかありませんでした。
④の♂も5リットルビンに入れたタイミングは同じで、体重はたった25gほどでした。
菌床はマットと違って劣化具合=交換のタイミングも判りやすいだけに、それすらも怠っていた自分には羽化成績の向上など夢のような話ですね。
また、累代を重ねる中でエサの銘柄を度々変更してしまい統一できなかった部分も大型化失敗の要因でしょう。オオクワ一本で飼育するような方々を見習ってそういう点がしっかり管理できれば、また違った成果が見られたのでしょうか。

ギリギリ・・・長歯と言えるレベルの歯型をしていますが、せっかくなので拡大して見ると
KIMG6670kai.JPG
元々左右非対称の形であるギラファとは言え、常識的な範囲をちょっと超えているようなバランスの悪さです。右が発達している反面、左は短く矮小です。

KIMG6681kai.JPG
比較として、F4の親♂90mmの頭部も撮ってみました。
累代はある程度進んでいるので歯型も固定化されてきたのではと思ってましたが、意外と似ていないものですね。
図鑑やネット上で見る分には、産地的にはスラウェシ産が大腮の形状が最も安定していないように見られます(次点でフローレスか?)。逆に最も形状が安定して見えるのがジャワ産。
何度か書いてきたような気もしますが、ギラファ各亜種の中で最も「形が不細工」だなと思うのがスラウェシのニシヤマイです。上半身が細身で、大腮の鋸歯もフィリピン産のように整ってなくて最大内歯も短くて後ろ向きです。・・・かと思いきや中途半端に「なんとも言えない」特徴の個体も少なくないと云う個体差もあります。
個人的にはこのニシヤマギラファで思いっきり「変な」歯型の個体が羽化してくれないか期待したのですが、終ぞ現れる事はありませんでした。満足のいくサイズが羽化したのは結局WF1の時だけでしたが、その時でも「なんか普通。」と云う感じの個体ばかりでした。この点が今では大きな心残りです。


他にヘラクレスのようなスペースを食う虫もいる手前、一旦ギラファの飼育はお休みしますが、またニシヤマイ、もしくは何か他の亜種でもギラファ飼育をいつの日か再開したいと思います。

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F5アタック [〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種)]

最後に本亜種の記事を書いてから、もう4年9ヶ月もの期間が経っています。
見返してみると、当時はまだWF1世代…!!
他のカテゴリで小さな報告はしていたかも知れませんが、その後一切このカテゴリに動きが無かったんですね。

カテゴリ名に「ペケ(〆)」を付けずに細々とやっていましたが、
今一度このニシヤマギラファにスポットを当ててみます。


2021年世代
2021年時点で、家のニシヤマギラファ達はF4になっていました。

WF1当時は、最大98mmUPの♂を筆頭にそれなりに粒揃いの世代で、当時の我が家はギラファ大国だった事もあり飼育規模もそれなりに割り当てていました。
ところが、いつもの悪いクセで(詳しくは言わない)、F2以降はその飼育規模が縮小していき、F3は幼虫の回収数も悪くなりました。羽化サイズも芳しくなく、きちんとエサ交換できていなかった事が最たる要因でした。


そしてF4世代ですが、
これは2020年夏にセットしたF3から採れたところからスタート。
既にこの時点で家のギラファはこのニシヤマ亜種のみでした。

かつてのギラファ大国は見る影もなく、
さらにこの世代は新たな?問題が発生するようになりました。

3令となり、エサ交換の為に掘り出して触ってみると、どの個体もやけにブニョブニョして脱力気味なのです。
明らかに通常接しているクワガタの幼虫と違ってグッタリしていて活力を感じません。
ヒラタ系幼虫でよく見られる(という)ブヨブヨ病ってヤツです。インライン交配による累代障害が起きているのでしょうか。
それでも交換後死ぬ事はほぼ無く、別要因と思われる死亡個体を除いてきちんと羽化してきました。

F4世代はもともと10頭ちょっとしか採れませんでしたが(これも累代障害か)、残念ながら♂♀で羽化ズレが発生しました。

KIMG1904.JPG
♀の数が多く、♂は3~4頭と云う状況。
大型が見たくて、一番重かったこの↑↑1頭だけを
KIMG1906kai.jpg
コバシャ中ケースに入れ、他の個体は小さな菌糸ビンなどで早期羽化させることにしました。

その結果、
KIMG3034.JPG
何故か一番重かった♂がペアリングにこぎつけました(??)

サイズは92mm。せっかく中ケースで羽化させたにしては伸び悩みましたが、そもそも成長期に良いエサ与えていなかったので当たり前なんですね。たしかケースに入れる前は泥の中でのた打ち回っていたような…
劣悪環境で育ち尚且つ健康そうに見えなかったにもかかわらず、プロポーションはとてもきれいで難点は見当たりません。幼虫時代に一番重かっただけあって本世代最大。

KIMG3032.JPG
しかしこの頃にはさすがに、先に羽化していた♀もヘタリはじめていて、ペアリングすら覚束ない様子です。2021年8月末、ギリギリながら交尾する様子は見届けられましたが、その後は採集でいつもの如く・・・

気が付いた頃には♂は寿命を迎えていましたが、
その後ケース側面には卵も幼虫も一切見えることは無く、♀もいつの間にか地上でバラバラになっていました。

季節はもう冬になり、このまま産卵ケースは温室内に放置される事になりました。


次世代・2022年
KIMG3576.JPG
2022年に入り増種に伴い飼育作業を再開した事で、放置されていたギラファのケースにも再び目を向けることになりました。
「いーャ~・・・このギラファのケース邪魔だなァ~・・・」
と云う目ですが。


ところが意外や意外。
絶対産んでないと思っていたのですが、ケース側面に幼虫が見えました。
純「パロロ」ラベルをまだ続けられる!
(正直、世間に出回ってる「パル パロロ」ラベルも採った場所は同じだと思うんだけどね)

寝かせていた菌床をカップに詰め替え、
きっちりと割り出し作業の下準備を仕込んでから2月26日に暴きました。

KIMG3573.JPG
親F4世代の亡骸が寂しさを感じさせます。

虫体と止まり木類をまず退かして、
乾きはじめたマットをひっくり返すと・・・出てくる出てくる!!!

KIMG3577.JPG
全部で5頭。
緊張感を煽る数字ですよね。
羽化ズレによる♀の老衰によるものか、累代障害による影響かは分かりませんが、来るところまで来ましたね。おそらくこのラインのニシヤマは今世代が最後になるんじゃないでしょうか。

内訳は、1令幼虫が1頭、2令幼虫が4頭。
1令は見た感じ身体が半透明で内部が見辛くて、ブヨブヨ病らしく見えます。
2令幼虫は動きも悪くなく、色味も悪くありませんが見た感じ皆♂っぽく見えます。

KIMG3606.JPG
その2日後、様子を見てみるとやはり心配していた1令幼虫は菌床に潜れず投入穴の上に出てしまっていました。
2令達は上手く坑道を掘れていましたが今回こそは1頭も無駄死にさせたくないので、どうにかこの1令も手を尽くしてみようと思います。


思えば、これまでの飼育歴上でWILDからF5まで続いた虫っていなかったなァ。
幼虫のコンディションも悪い中で、WF1世代に匹敵する良型個体達をまた拝む事は出来るのか、俄然やる気が湧いてきました。

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これが我が飼育部屋のいつもの出来事です。 [〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種)]

こんばんは、ものさしの目盛を見ると興奮してしまう会長です。


我が家のギラファも一時は隆盛を極めていましたが、今となっては下火・・・
マキタも、ティモールも、そして累代出来るかいつもギリギリでなんとか毎回つなげてこれたニルギリも、・・・遂に累代が終了してしまいました。
ニルギリはもうかなり入手厳しいだろうな・・・

今残っているのは、原名ダイスケと、ニシヤマの3亜種だけ(汗)

その中で、スラウェシ島の亜種・ニシヤマの産卵セットを今月6日に組みました。
CA3I0454kai.JPG
発酵マット
クヌギ夏菌材
カワラ植菌材
の産卵材3点をコバシャ中ケースに仕込み、23℃の万全の体制で挑みます。
入門種のギラファと言えど、いつまで経っても「楽勝♪」とはならないなァ・・・





今回組んだペアも、山あり谷ありの長い道のりを経てようやくここまで至りました。

最初にニシヤマをWILDで始めて結果的に不発と果てた2014年1月
そして追加をセットしたのが2014年5月

 【2014年5月】
   ⇒ 2014-5-11 『ふりだしに戻る』


あれから 30年。 3年







     未だにWF1



ニシヤマの記事で羽化報告記事を書いたのが2015年10月
1年半も前の記事です。

CA3I0946kai.JPG
CA3I0932kai.JPG

あの時の立派な♂達・・・・・・は、・・・もういません。

当初、羽化したあれらのWF1個体群でセットを組む予定でした。・・・否、組んだのです。
この時、♀は2頭居たのですが
1頭目の♀はペアリングが上手くいってなかったのか、セットを組んでも全く産卵せず気が付いた時には仰向けに。2頭目の♀は大腮奇形だったものの大型だったので期待をして管理していましたがなかなか休眠から覚めず、ペアリングを始めるタイミングを外し同居を始める前に仰向けに・・・

・・・やっちまったー・・・・・・

「パル・パロロ」産という釈然としないラベルは今のところ出回っていますが、
「純・パロロ」産として入手したある意味貴重なラベルが絶滅(?)したのは
喪失感が大変大きいのです。
(非常にメンドクサイ拘りというか意地だと自分で思うワケです)




しかしそんなパロロ・ロスのどん底から間もなく、
冷やし虫家の片隅から1本のクリアボトルが見つかりました。
2016年4月のことでした。


1500㏄のそのボトルには、

【ニシヤマギラファ 6/5 '14/5/9セット分】

と、書いてあったのです・・・!!



実は、先の記事などで紹介した♂らを割出す前(←これらは8月割出)
セットを組んで1ヶ月経った6月時点で産卵されていたホダ木を産卵ケースから一度掘り返し、ボトルに入れて別保管していたものなんですね。

 【ボトルに入れて別保管】
   ⇒ 2014-11-27 『菌活』


↑↑この記事で云うところの

セットした2頭の♀がそれぞれのケースで無事に産卵したと確認したのはかなり昔の話、実はその後中途半端な割り出し作業を行って以来ずっと2ケースとも放置していました。

この部分↑↑ですね。

この時、たしか親♀に幼虫や卵を傷つけられる危険を回避し
最低限の数を確保できるようにこうしたのだったと記憶しています。

その後、孵化した幼虫たちが産卵木を食べ尽くし、
木をフレーク状に完全粉砕してもなおそのまま割出すことも無くボトルに入れたまま放置していたって事です。つまるところ、産卵木をボトルに移したまま1年10ヶ月そのままにしてたって事です。



ミキサーでも作れないような超微粒子のフレークと変わり果てた産卵木が、ボトルの半分くらいの容量で溜まっていて
その中にはかつて10頭以上は孵化したであろうはずの幼虫が2頭にまで減り、
その2頭の幼虫はまだ3令の初期。

もうツッコミどころが多すぎて↑↑文字に装飾を加えるのも諦めましたが、
他の個体が全て絶えた今となってはコイツらが最後の生き残りのニシヤマギラファ。
生きているんだしせめてきちんとエサを変えてあげよう・・・
と2年越しの割り出し。

割出して体重を量ってみると、
片や13.5g、片や10.4g
頭の大きさが違う。
運がいい事に、2頭が見事に♂♀分かれているではありませんか!?

これはまだワンチャンスあるんじゃないか・・・!!!!??
という事で、ここから羽化ズレにハラハラしながらのシーソーゲームが1年続いたのです。

これを、時系列に沿って成長過程をまとめてみますとこうなります↓↓


最後のWF1最後のWF1
2014年
5月9日 親WILD♀セットへ。
6月5日 産卵済みの木をボトルへ移す。
以後、そのまま放置・・・。
2015年
このまま一年・・・。
(その間に、去年後半に割り出した別の幼虫達は続々羽化)
2016年 4月9日 ボトルより割り出し、発酵マット800ccクリアボトルへ。3令初期10.4g4月9日 ボトルより割り出し、発酵マット2300ccガラスビンへ。3令初期13.5g
 蛹室を作る 段々と太りはじめる。
羽化蛹化どころか黄色くもならないので、温度を若干上げて管理する。
晩夏 体も固まったが成熟が早まるとまずいので冷やし虫家で20℃以下で寝かせる。太りきったと思われるがそのまま。
10月初め 蛹室を作る
10月22日 蛹化
11月23日 羽化
 ♂も羽化したのでそろそろ起こそうかと高い温度の場所に移す。段々体も固まってくる。
2017年 2月 依然蛹室に留まる。2月 確認のため掘り出す。
3月 全く動こうとしない。焦る。3月 活動を開始する。焦る。
4月16日 ようやく活動開始。4月前半まで 退屈を持て余す。


・・・長い・・・3年て・・・カンターミヤマかお前は。

♂が羽化ズレしたから♀を低温で管理してたのに、
♂が動き始めたので♀を高温に移したら、
♂が先に動き出して♀が起きずに焦る。

ハラハラさせられた末、ようやく♀も♂が元気な内に間に合いました。


羽化サイズですが、
起きた♀は48mm、無茶苦茶な飼育をした割りにそこそこ大きくなってくれました。

一方♂は86mm
CA3I0455kai.JPG
一昨年羽化した100mm近い個体達とは比べる気にもなれないサイズですが、
大腮の扁平さなど特徴はきちんと出ています。



しかし、これで無事にペアリングが始められるかと思いきや
最後の最後にもう一つ大きな問題が待ち構えていました。

CA3I0433.JPG
お分かりいただけただろうか・・・?




パッと見ただけでは問題があるように見えないのですが、




脚を見てみると不審点に気付くかもしれません。

ハイ、脚が1本見えていません。
実はこの見えていない脚に問題があったのです。

問題があるのは左後脚。
転節から先が奇形化していて、変形して大きな塊のようになってしまっていました。
転節付近(つまり身体の中心線付近)に大きな異物が付いている状態のため、ペアリングしてもコレが邪魔で交尾で大きな障害になってしまいます。

と云うワケで、ペアリングの前に♂の脚を大手術することにしました。
マットで汚れた体を洗浄し、奇形化した転節から先の脚部をニッパーで切除。そして雑菌が侵入しないように切り口に蝋を素早く塗り保護完了。
(↑↑の画像は脚を切除した後のものです)


そして訪れた4月23日
CA3I0434kai.JPG
ようやくここからペアリングを開始し、2週間後の今月6日に至ったワケであります。





さて、セットを組んでから間もなくして、
CA3I0459.JPG
マットを潜り産卵木を齧り、卵も確認できました。

ケース側面から見える卵はなんか全部溶けそうな雰囲気を醸しだしていますが、

やれるだけの事はやったので・・・
どういう結果になろうと悔いる事は無いな・・・




・・・いや、やっぱり幼虫採れなきゃ悔しいわ。




        本日の 日昆の迷言


2年越しの割り出し。






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2015年度羽化報告 ニシヤマギラファノコギリクワガタ [〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種)]

なんだかんだで
ギラファで いい。
ギラファが いい。


と云う事でギラファの記事です。


自身今回が初めてのスラウェシ亜種・ニシヤマ
WILD個体は親世代で既にいくつか大型個体を見たのですが、
飼育したことによって何か亜種としての特徴はどう表れるのか? 個体差は?
楽しみです。

最初はテキトーな飼育で出た小型~中型の♂が出てきましたが
ニシヤマらしく、体長に比べて非常に細身な体型です。
これは画像無しなんですが(汗)

今回は羽化してきた現時点での最大サイズから順に2頭載せてみます。



 【産地】 スラウェシ島 中部スラウェシ州 パロロ

 【累代】 WF1

ちなみに、去年2014年5月に書いた記事中の
太めの方の♀からの仔です。



♂‐1
CA3I0943kai.JPG
2014年8月14日 割り出し 1or2令 恵栽園カンタケ菌床800ccビンへ (添加有り)
            20~22℃
     12月9日 3令初~中期 26.3g 頭巾16mm
            恵栽園カンタケノーマルブロックへ。
2015年4月12日 3令後期 31.9g (ケース内は乾燥が進んでいた)
            月夜野くわMat+やまのふもとスーパードルクスマット
            2300ccガラスビンへ堅詰めにして投入。 22~24℃
     4月下旬 蛹室確認
     4月28日 21℃の場所へ移動。
     5月28日 蛹化
     7月中旬 羽化確認 96mm
CA3I0944.JPG



♂‐2
CA3I0931kai.JPG
2014年8月14日 割り出し 1or2令 恵栽園カンタケ菌床800ccビンへ (添加有り)
             20~22℃
     12月9日 3令中期 32.3g 頭巾16mm
            恵栽園カンタケノーマルブロックへ。 22~24℃
2015年4月6日 蛹室確認
     4月下旬 蛹化確認
     4月26日 人口蛹室へ移動。 19~21℃
     6月6日 羽化確認 98.9mm
CA3I0932kai.JPG

100mm越えられなかった!!!!



ニシヤマで100は難しいなァ~・・・
と言いたいところでしたが完全にエサ交換怠けちまいましたね(恥)
おかげで美味しい思いはお預けになってしまったようです。
(↑↑それが何故かは数日中に分かる事でしょう[もうやだ~(悲しい顔)]


ただしかし、体重だけ見ると「いやむしろよくここまで大きくなったもんだよ!」と
虫を褒めたいくらいに立派な成虫になりましたねェ。
専門店ではほとんど見かけない上にギラファ好きな人の間ですら殆ど話題に上らない亜種のクセしてこうしてみると、意外と・・・、否かなりカッコいいではありませんか。

野外個体では結構バラバラだった外見の特徴も、
無駄に?受け継いで2個体とも印象がちょっと違います。
野外品と比べても違うくらいで(別亜種かよ!・・・と言うとそれもまた違いますけど)
しっかり扁平な大腮をしていて前胸の形もしっかりニシヤマです。

CA3I0945kai.JPG
最大内歯の「返り」はほとんど無くほとんど普通に真横に伸びてます。
「ブサカッコいい」・・・ではない・・・、「ただのカッコいい」ギラファになってしまったように感じます。個人的に。


======================================


さて、今日の内容はこんなもんで終了ですが

採集も終わりこれから次第に飼育熱も上がってくる季節になってきました。
その燃料の一つ、某雑誌の飼育ギネスが近々発表されますな。

雑誌の宣伝画像では、扉にボロブドゥールが使われているようですが、
去年の様子から察するに、多分いるんでしょうね・・・今年(笑)
そして、おそらくこのニシヤマも新規で誰か申請⇒登録されているんでしょうネ。
100mm以上の奴が・・・・・・



私んトコは・・・今のところ・・・コイツらが最大(泣)ですから・・・今のところ・・・。


CA3I0946kai.JPG

(10月19日 追記)〉〉 BE-KUWA57号到着・・・


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The bigger [〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種)]

この冬から春にかけて、
ティモーレンシス、原名亜種、マキタ・・・とギラファ各亜種の続々産卵セットを暴き爆発的に(?)飼育スペースが占領されだした我が家。
成虫では昨年の夏から秋に羽化したマキタとニルギリも既に亡くなり、また次のサイクルへと移っていってます。

去年からの幼虫達の内、
スラウェシのニシヤマギラファは最近羽化ラッシュを迎えており
ビンやボトルの外からは黄色から黒に姿色を変えた個体が日を追うごとに増えていっています。

2~3年前に一度大量絶滅を犯してしまってからは割りと真面目に心を入れ替えてきちんと飼育をし直しておりまして、ギラファに関してもカップ羽化のような粗い真似はせずそれなりの容器を使って飼育しているのですが、
今回のニシヤマに関してはへまをやらかして、適したタイミングで割り出さなかったために一部の幼虫を除いて殆どの個体は大きくするのに丁度いい時期を逃して割り出してしまい結果的に多数の個体の大型飼育を諦め省スペースで羽化させる方向にシフトせざるを得なくなったという経緯があります。

その為、今現在羽化が始まっている個体は皆、
1000cc強以下の省スペースで飼育されている小型の♂や♀ばかりです・・・
♂のほとんどの大腮は小型の短歯や、長くはなってるけど湾曲しない中歯。
中歯の個体はニシヤマらしく非常に直線的に伸びて先端部でクルッとほぼ直角に湾曲していて凄く・・・なんかこう・・・萎えます。
(ギラファの歯型の内では中歯が最も個人的に何も感じません)
小型の方も、小さいのは小さいですが流石にチビギネス級の個体は出てきません。



初飼育のニシヤマなのに、こんんんんなお座成りな飼育管理で一体何をしたいのかといつもいつも溜め息をつきながら考えているのですが、
そんな中、数少ない一部の「きちんと飼育している」♂個体(残念ながら早くも)蛹室を作りだしました。

「きちんと飼育している」にしてもエサ交換のタイミング・使った菌床の相性があまり良くなかったようで、最も体重がノッているであろう時期に交換した個体らの中には1頭も40g越えをする個体が居ませんでした。
なんとかもうちょっと幼虫期間を蓄えてから蛹室を作ってほしいなぁ等と考えながらも
やはり気にして蛹室を作った大型個体群のケースやビンを定期的に見てしまいます。
そして見る度に、
「はぁ~蛹室ちいせェなぁ~・・・」、と鈍い絶望感を味わうんですよ。
(ケース外側からの計測で10cm程度)
CA3I0483kai.JPG


そして数日前、出来てた大型幼虫の蛹室の内ひとつが
蛹化しているのを肉眼で確認!
テカテカした真新しい蛹の体皮が美しい・・・!



ただケース側面から見るに、もし仮に長歯の個体だったとしたら結構狭そうな造りになっているのが気になるのと、中の様子が見たい(苦笑)と云う飼育者としての欲求が、





CA3I0484kai.JPG
自分にスプーンを持たせました・・・。

外側から殆ど形が見えなかったので、どんな大きさかすら判断できかねる状態でしたが、
・・・お~~~~ぉぅデカいィ~
頭から生えた大腮の付け根が太く盛り上がっている長歯
一番最初の長歯個体蛹化でこの光景は、ワクワクしないわけにはいきませんな・・・
厳つい前胸と大きな頭部。

そして掘り進めると蛹の全容が。

CA3I0485kai.JPG
蛹室の全長を測ってみて想像した蛹のサイズより、明らかに大きい!!!?

想像では、10cmしかないこの蛹室の中には成虫予想8cm台半ばの中途半端なサイズの蛹がウニョウニョしていると思っていましたが、結構立派な長歯の♂でした。
こりゃまた厳しい蛹室を作ったように見えますが・・・
(これ確実に9cm台以上で羽化しますよ!?)
他で蛹室を作っているニシヤマ別個体達を見ても、割かし蛹室作りが下手が個体が(他の亜種と比べて)多いように感じます。
(現在進行形で蛹室作ってる幼虫なんか、14cm蛹室だしきちんと特大個体に羽化したりして・・・(笑)

おそらく、この個体も羽化の時頭をきちんと起こせなくなってしまう危険があるので、
CA3I0486kai.JPG
久しぶりに人工蛹室で羽化させることにしました。(非常に雑な作りですが)
ニシヤマらしさの出る大腮の内歯の垂れ具合については、
こうして見てみる限りでは中途半端で普通~~なのですが、
実際羽化した時どんなブサカッコいい歯型になってくれるのか楽しめそうです。





ちなみに、せっかく蛹で取り出してみたので長さを測ってみると、
CA3I04861kai.jpg
やっぱ比較的大きい頭部全長54mm(~55mm)
蛹の尾端までは71mmくらいでしたが、動いてる時に測った数値なのでほぼ無視。
ここから成虫のサイズを予測してみます。


まず参考に、展足してある成虫個体を各個体計測してみました。

P. g. nishiyamai】 ♂その①
CA3I0491kai.JPG
スラウェシ島 中部スラウェシ州 パロロ
【体長】91mm  【頭部全長】50mm
頭部の長さは、つけ根が前胸背板に隠れてしまっている為予測値になります。

P. g. nishiyamai】 ♂その②
CA3I0492kai.JPG
スラウェシ島 中部スラウェシ州 パロロ
【体長】93mm  【頭部全長】51mm

P. g. nishiyamai】 ♂その③
CA3I0493kai.JPG
スラウェシ島 中部スラウェシ州 パロロ
【体長】96mm  【頭部全長】52mm


これで見てみると、計算上では
54mmあるこの蛹は羽化すると大台の100mmに到達してしまう可能性があります。
他の亜種に比べ腹ボテ体型なので、頭部では数mmの差でも下半身で大幅に差が生まれる傾向が他の亜種より強いのではないかと思うのですが・・・

せっかくなので他の亜種の個体も計測してみました。

P. g. keisukei】 ♂
CA3I0490kai.JPG
ロンボク島
【体長】94mm  【頭部全長】52mm

P. g. giraffa】 ♂
CA3I0489kai.JPG
タイ ターク県 ウムパン郡
【体長】103mm  【頭部全長】58mm

P. g. nilgirensis】 ♂その①
CA3I0488.JPG
インド タミル・ナドゥ州 ニルギリ高原
【体長】92mm  【頭部全長】52mm

P. g. nilgirensis】 ♂その②
CA3I0487kai.JPG
インド タミル・ナドゥ州 ニルギリ高原
【体長】106mm  【頭部全長】58mm

P. g. makitai】 ♂(頭部のみ)
CA3I0494kai.JPG
ミンドロ島 ハルコン山
【体長】103mm  【頭部全長】58mm


他の亜種と比べると、100mmまでは遠いと感じてしまいますな・・・
(110mmクラスとなれば頭部で60mmは最低必要ですもんねェ)


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菌活 [〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種)]

少し前に、『菌活』なる造語が密かに流行っていたのをご存知でしょうか?

健康意識の向上を目的とした、体に有用なをもつ食品(納豆・きのこ・麹・ヨーグルト等)を積極的に食べる動の事で、それを略して『菌活』と云うらしいです。

元々有用な食用菌類を摂るのが体に良い事ぐらい流行らそうとしなくても皆解かっているので、この言葉はいかにも健康や美容に携わるメディアが話題作りのために流行らそうとした感じが満天なのですが、
ある時自分もふとそんな半・死語を思い出し自分に問いかけてみました。



「俺は日頃きちんと『菌活』していただろうか、         

   『菌』と縁遠い生活を送っていたのではないだろうか・・・?」




不摂生で不規則な生活リズム。
久しく菌とは距離を置き続けていた自分。

思い返してみると、実際あまりよろしくなく

このままでは後からツケが回ってくるだけだ! と一念発起して、


自分を奮い立たせ、


立ちあがり、


冷蔵庫の扉を開け、




中にある菌床ブロックを取り出しました。




「・・・よし! 詰めるか!」




久しぶりに菌床詰め作業しました。



実は数ヶ月前に買って保管していた菌床ブロックを詰めるのをめんどくさがっていて、未使用のまま今までずっと放置しちゃってたんですよ。
地元クワガタの野外活動も終了して一旦採集シーズンが過ぎて時間も取れるようになったのでようやく着手と云う形です。(両立出来てねぇ)


放置していた菌床ブロックは全部で3つの菌種がありまして、
カンタケカワラタケオオヒラタケがあります。
冷蔵庫の中できちんと保管していたもの以外にも、
到着時の段ボール箱そのままで入れっぱなしにして放置しているものもあり結構ブロックの数が溜まっていたんでなかなかやる気も起きなかったのが全くもって恥ずかしいのですが、
まず先にブロックそのままケース投入作業です。

そのまま投入するのはカンタケ菌床

もう自分の中では定番化している菌床の詰め替え作業で
(ブログでは何度も紹介してますね)

1:ケース内部を消毒する

2:菌床ブロックの袋を破って菌床をそのまま取り出す

3:菌床をそのままケースに押し込む

4:はみ出る分は削って整形する

5:ふたをする

6:出来上がる

たったの6ステップで完了するこのお手軽作業。
傍から見れば「これを面倒くさがるってどれだけ物ぐさなんだよ」って話ですね。
と言うか、これはもはや「詰め替え」と呼ぶのもどうなんだろうな・・・

pan2014unix2.jpg
コバシャ小等の基本的な「小」サイズの飼育ケースでは菌床ブロックを詰め込むにはややサイズが小さく、この↑↑パンケースが今の主力になっているのでふたの穴開け作業もあったのですが、菌床詰め自体はそこそこすぐに終わりました。
ただ、久しぶりのせいか若干しくじって(普段のとは別のメーカーの菌床だったこともあって)綺麗に詰め替えられず、結局使用するまで待たなくてはならなくなりました(汗)



続いて、今度こそきちんと詰めます。

流石に全部のブロックを手抜き詰めするのはケースの数も足りませんし、
1令~2令幼虫や♀幼虫にブロックのまんま(3000cc以上)はトゥーマッチなのでビンやボトルに詰め替えないと全頭のエサの供給がとても間に合いません。


CA3I0300.JPG
ここからは2菌種目、カワラタケ菌床です。
7月上旬に購入してそのまま4ヶ月以上廊下で眠っていましたが、
特に問題はなさそうです。
まぁ、袋の外からの見た目はなかなか皮膜が肥大化していましたけど・・・(汗)

ブロック崩し器も久しぶりに出しました・・・
簡単に解せるブロックなら、もはや崩し網を使わない方が作業効率が良いですね(笑)
そうなると、ブロックを崩す時の器も画像のような割れやすいプラスチックケースより、トロ舟衣装ケースの方が色々と便利だな・・・チクショウ・・・


CA3I0302.JPG
カワラ菌糸のイイ香りに包まれながらビン詰め終了。
(あぁ・・・カワラ初詰め替え時に家の中で異臭騒ぎになったあの頃が懐かしい)
6ブロックを消化、発菌の為に冷やし虫家が丸々占領されました。



カワラも詰め終わり、残る最後はオオヒラタケ

このオオヒラタケ菌床が一番厄介で、何が厄介かって
このブロック買ったの10ヶ月前ですからね。

こんなの今更砕いて詰め直したって再発菌するのかすら怪しい、てかマジでこっちのブロックをケースに手抜き詰めした方が良かったんじゃないかと思うんですけど・・・、このオオヒラタケについては自分自身長い間存在を忘れててどのくらい経ってたかすら気にも留めてなかったのでただただ慙愧に堪えないばかりです(恥)

オオヒラタケも段ボール放置で、そのまま部屋のテーブルの下に押しやっていたのですが、久しぶりに見るとなんか凄いことになっていました。





オオヒラタケ.jpg
・・・こう云うしょうもないこと考えるために2週間もブログの更新をサボってたワケじゃないですよ(笑)

思いっきり生えましたねぇ・・・
冬⇒春⇒夏⇒秋って過ごしちゃいましたからねぇ(笑)
段ボール白くなってるし。

・・・って
画像作成して保存してから気付きましたが、
「ギラファ(原名亜種)・・・マキタ・・・ニルギリ・・・ティモール・・・ニシヤマ」って
自分の今飼育しているギラファの亜種名を羅列したんだけど
(なぜギラファの名前かと云うのは、オオヒラタケは基本ギラファにしか使わないので)
最後「ニシヤマのとこが「ニシカワになってるじゃん・・・・・・間違えたァァ・・・

 ニシヤマP. g. nishiyamai・・・スラウェシ島及び近隣の島の亜種
 ニシカワP. g. nishikawai・・・サンギヘ島の亜種


自分でこう云う寒い画像作っておいて勝手に自滅するって一体ホントに俺は何したかったんだろうか(恥)(恥)(恥)(恥)
ギラファノコの飼育をしている方・亜種毎にご存知の方はこの2亜種をどっちがどっちだかややこしくなって間違えたりすることありませんか!?



(毎度のことですが)話が脱線しましたが、
この巨大キノコをもぎ取ってブロックを箱から出してみると


・・・・・・・・・おおぉぉ・・・萎んでスポンジみたいになっとる・・・・・・


ブロックを早速手解ししてみましたが、
腐朽が進み過ぎて手で疎らに圧を掛けるとフレークが粉々にならずダマになってしまいまるで作業にならないので、地道に崩し網でゴリゴリすりおろしていかざるをえませんでした。

CA3I0301.JPG
7ブロック詰めて出来上がったのはこれだけ。
オガが軟らかくなったせいで容量は減るし、皮膜とるのも面倒だし、砕くのに手こずるしで良い事はやっぱり無いですね(何年経っても成長してませんね)。菌糸が回っても幼虫投入したら即効で中身が泥になるんでしょうねぇ~(泣)


しかし詰めてみて思ったのですが
久しぶりとは言えブロック20個前後でこんなヒイヒイ言ってる自分から見たら、
毎月(毎週)のように何十個何百個と詰めているオオクワブリーダーはとんでもなく凄いなぁと、改めて感心しますな!



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さて、家のブロックも全て処理し終わったので
勢いに任せて調子こいてニシヤマの割り出しも行いました。


菌床ブロックも長い間放置していましたが、
ニシヤマの産卵ケースも大概ですよ。

セットした2頭の♀がそれぞれのケースで無事に産卵したと確認したのはかなり昔の話、実はその後中途半端な割り出し作業を行って以来ずっと2ケースとも放置していました。
・・・もう今日の記事は恥をどんどん上塗っていってますわ。
幼虫が3令になっているのなんて当たり前、
終いには、最近だと蛹まで見えてきてしまいました(焦)

もう見ちゃおれん!・・・と云うわけで・・・

それでも暴いたのは1ケースだけでしたけどね。

CA3I0303-5c83bkai2.jpg
もうボロボロ。後から入れた菌床産卵用のボトルも中身真っ黒。マットも真っ黒。


CA3I0304-a45e5kai2.jpg
出てきたのは全部で17頭
本音としては、「まだ17頭も残ってたのかよ!!!」と云う感想です。
見事に皆委縮してて小さいです、ごめんよ・・・

しかも狭い空間で過密状態だったのが如実に伝わってきたのが、
幼虫同士で噛み合った所為で折れた腮や切れた脚・・・
ブログで「(泣)」なんて呑気に書いてる場合じゃないですね。気をつけます。


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一年に一度必ず来る、「少し」鬱になる日に、またまた荷物が到着しました。



CA3I1703.JPG


いやぁ・・・今年はもう手に入れられないと思っていたから・・・(感涙)













いや今回はさすがにふりかけじゃないですよ!


実は、今回仕入れたのはこの間産卵セットして失敗を犯してしまった
尻拭いをするための虫なんですよ。


まぁ今日ももったいぶる内容じゃないんで段ボールの中身に登場してもらいますと。


CA3I1707-65a94kai.jpg
ギラファノコギリクワガタです。
種類は今年の本命(?)ニシヤマです。

産卵セットで失敗を犯したと前述したのは、つまり
前回のニシヤマの記事で仕入れて生きていた1♀はその後セットに無事産卵し
その後幼虫がケース側面に見えていてブリードの成功を確信したのですが
後日いざ幼虫飼育だ!と割り出してみたら見事産卵中の♀親に幼虫を全て食われて
幼虫回収がゼロ(悲)いくつか出てきた若い卵も全部萎み今現在までどうやら無性卵を産み続けているようで・・・
その時の♂親たちはとっくに〆て展足待ち・・・

と云う意味なんですよ。

だめだ・・・詰んだ・・・今年はニシヤマ終わった・・・
とほぼ諦めていたところ、
WILD輸入業者がまたスラウェシ産のギラファを売っているのを発見、
飛び付いたと云うわけですよ。


今回も2ペア仕入れまして、
CA3I0002-2a70ckai.jpg
♀は2頭とも事前に用意していた産卵セットに投入しました。


さて、今回も2ペア仕入れたと云う事で、
ちょっとそれぞれの個体を見比べてみると特徴に差があり
ワケが分からなくなって(?)きたので載せてみようと思います。



♂A 92mm
CA3I1706-b815fkai.jpg
CA3I1708-115bakai.jpg



♂B 92mm
CA3I1704-ecd25kai.jpg
CA3I1709-449c3kai.jpg



AとBはどちらも同じ体長92mmなんですが、
印象がなかなか違って見えます。

Aは、上から見た大腮の扁平具合や細さ、鋸歯を含む内歯の形、上翅の光沢の強さから他の亜種のどれとも似つかない意味の分からなさがニシヤマらしい。
Bは、対照的に大腮のパイプが全体的にふっくらしていて、鋸歯が盛り上がって融合し、上翅は艶消し。

個人的にはAのがニシヤマとして美しいというか好みかな・・・
ただこの業者は、同じくしてケイスケも輸入しているのでBはおろかAも、ちょっと本当に完全にニシヤマとして信用しちゃっていいのか疑問なんですけどね・・・


そして♀も今回ちょっと個体差が感じられたので載せてみますと↓↓

CA3I0001kai.jpg
前胸の側縁なんですが、左の個体は横に張り出さずほっそりしていて
右の個体は外側に張り出し丸みがあります。

♀ごとの個体差として
それぞれの♀が産んだ子の成長度合いの違いや雌雄比率に違いが出てくるならちょっと興味深いですね。
ただ、太い方のWF1で115mmの♂が出てきたらそれは問題ですが・・・

もしこれが全部(今までの4♂)ニシヤマなら、
非常に個体差の激しい面白い亜種だと思いますね。
ヘラクレスオオカブトに例えるとエクアトリアヌスってとこですか
(特徴が安定しないと云うのが特徴・・・)


CA3I0003-a10a4kai.jpg
取り敢えずケイスケにちょっと(かなり?)似ているBの♂は観賞用として、
Aの♂を前回の♀(今無性卵を産んでるやつ)のケースに投入して種付けをしてみました。

上手くいくだろうか・・・
♀3頭体制のブリードも今まで滅多にした事ないしギラファだし・・・
エンゲル係数が半端じゃなくなってくるんだなぁ、
ニルギリも今ペアリング開始するし、それだけじゃないし・・・



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