凡退ダイジェスト × 今年の各種クワガタ採集成果 [日昆 採集記 【2015年】]
記事の更新頻度が近頃めっきりトレンディーになっておりました(笑)
青森も雪が薄っすらと積もってきたと云う事で、とりあえず今年の採集はこれで終了する事にしました。もし冬季に行くとしたらきちんと積もって足場が固まってからになるでしょう。
今シーズン終了を期に、
今年の採集の中から画像を残してある日や覚えている日をいくつかまとめて駆け足で振り返ってみます。
どの日も共通するのは、・・・貧果に終わり轟沈してきたと云う事。
この日の採集は自分1人。
先日起こった奇跡のツヤハダ大当たり(過去記事参照)で気分を良くして、
無謀にも津軽半島へ進行。
八甲田・十和田の山地帯から外れると格段に採集難易度が上がるツヤハダを採ってやろうと勇んで行ったのですが、甘くはありませんでした。
天候も生憎の雨・・・。車を降りて斜面を登り撮った画像はもはや雲霧林(汗)
過去の記録がある辺りに入って意外と赤枯れ材があったので期待が膨らみましたが、
クワガタのクの字もなく、ドロドロになって帰ってきました。
ちなみに画像の場所は紛れもなく針葉樹林ですが、
植林前に伐採された切り株が残されたまま多数が褐色腐朽をおこしていて
下草も処理されているので赤枯れ材を発見するのが非常に楽なんですよ。
・・・それで見つからないんだから、全く参考にできる情報じゃないわな(嘲笑)
この日の採集は自分とFH鈴木さんの2人。
オオクワを求めて約束の地に向かいます。
この日は鈴木さんのライト(と云う名前の爆弾)がこのエリアでどのような効果を見せるか感触を確かめると云う目的。
現地へは2人とも別行動で到着、
明るい内に先に現地入りしていた自分は
暇つぶしに河川敷のヤナギに潜んでいたコクワ♂を採集。
で・・・デカイ。
鈴木さんとこの後合流し、点灯開始。
天候に恵まれないこのエリアはこの日も厳しく、
普通種すらまともに飛んでこない結果に終わりました。
日中に採集したコクワを帰宅後に測ってみると、
いつもいつも届きそうで届かなかった5cmの大台をオーバー!!!
51mmの立派な個体でした。
この日は自分1人。
前からライトトラップ採集が出来るのではないかと気になっていた所に今回は行ってみる事にしました。車の進入が出来ない場所で、その先の道が整備されていないために雑多に草木が伸びていて、ライトをかける場所までしばらく歩かなければならないので、誰もここでライトはかけません。
ライト機材を含む採集道具を全て携えて鬱蒼と草木が茂る道をひぃひぃ言いながら進み、なんとか到着。
谷の下にひっそり架かるこの橋がその採集場所。
整備が放棄されている所為で橋の上は泥が積もっています。
その泥の上には雑草は勿論、ヤナギも生えています(苦笑)
ライトを点灯させるも、場所柄年平均気温が低く、真夏でも気温の上がる日は少なく
この日も15℃ほどしかない中で非常に苦しい成果に終わりました。
後日、一日かけて橋の上の泥や草木を片付ける環境整備作業で汗を流しました。
わざわざスコップ持参してきて、誰が得するのか全くもって意味が分からないボランティア・・・
その割に、この後ほとんどここに来なかったし・・・
この日は、自分とNo.2に加え、
この夏に特別新加入したNo.7の3人で約束の地へライトトラップに向かいました。
初めての7cmミヤマを採った場所(過去記事参照)への再挑戦と云う事で、
今回は3人分の自転車と6機のHIDライトを積み込んで、1人2機運転で三点責め攻め。
車の中は荷物で一杯一杯(汗)
車が通れないエリア内を自転車で移動し、1ライン上でライト箇所を3地点に分担。
手前をNo.7、中間にNo.2を配置し、自分は一番奥でポジショニングして点灯開始。
この内誰か1人でも大きいドルクスが1頭引き抜ければ大大大勝利なのですが、
気温などの気象条件が悪い事もあってか
結果は前回一人で来た時より悪く、見事に轟沈!!!
飛来数は圧倒的に少ないまま時刻は午前2時。
この時期嬉しいオニクワガタですら♂1頭をNo.2が採っただけでした。
この日は自分とNo.7の2人。
舞台は懲りることなくロマン溢れる約束の地。
日中は、夜の舞台でもある川の流域の上流部へ探索に行きました。
前回一人で来たボロボロの吊り橋(過去記事参照)をNo.7に案内したり、マグソクワガタの新ポイントとして有望なフィールドを散策したり、アブに囲まれたりしていました。
暗くなるので探索も終えて引き返し、夜の舞台に戻ります。
小雨の中、鬱蒼と茂る草木の露に当たったり川の中を進んだ所為でこの時点で全身グッショリ。
毎年毎年ですが、自分達の採集って汗をかくなり水に濡れるなりで毎回毎回汚れて帰ってくる事ばかりです。
今回のライトトラップはNo.7の大光量採集兵器で挑みます。
それなりに数は飛んできますが当地エリアの厳しい気象条件に阻まれ成果はいま一つ。
この日の成果のハイライトは、虫ではなく爬虫類。
珍しい種類であるそのヘビは、No.7の心を丸呑みにしたようです。
タカチホヘビ。頭部の色味が特徴的な1頭でした。
この日の採集は自分1人。
前回の採集(過去記事参照)でルリクワガタを採った付近にまた出向いたのですが、
惜しくも数日前に冬季閉鎖されていたと云うニアミスを犯し、
仕方なくその手前のエリアで採集。
まだ平地には雪は積もっていなかったですが流石に山は雪化粧してましたね(汗)
沢を渡り向こう岸の急斜面へアプローチしましたが、
前回よりも危険で冷や冷やします。
水平距離はあまり大した事がない分、標高が変わるので樹相も不適になってきて
ウダイカンバやヒバしか目に入りません。
停めた車が遥か真下に見えてなんだか恐怖感も覚えます。
結局この日は遂にクワガタを1頭も見ることなくぐったりして帰宅しました。
その代わり、この地でクワガタを採集するにあたって大きなヒントが得られました。
#####################################
次に、自分個人で今年採集した県産クワガタ各種をまとめて振り返ってみます。
色濃い内容だと思っていますが(完全に思い出補正)、
県産クワガタ全種を1シーズンで採集したのは今年が初めてな事に感動しました(笑)
辛うじて1♂だけ採れました(笑)
最近テレビを見ていて「~させていただきました」「~させてもらってます」の言い回しが頻繁に無茶苦茶な使い方で聴く事が多くなり変に感じるのですが(←何の話だ)、この♂については正に「採らせていただきました」と云う言い方が合ってます(自力で採ったワケでない)。
メッカの十和田で採れたし、来年は多分・・・自分で有名所へ採りには来ないだろな。
今年の採集種で一番スルーしていたんじゃないかと思えるだけあって
♀が僅か2頭、♂も3頭のみで極小個体ばかり。
大歯は見れなかったなぁ・・・
今年は♂も♀も大したサイズのものは採れず産地コレクション用に持ち帰ったのみ。
夜の灯火採集でしか採らなかったので仕方ないですかね。
スジに次いでノーマークだった本種は、灯火採集、樹液採集共に大したサイズが採れず。
50mmオーバーはゼロ。
今年は灯火採集がメインでいたのであまり樹液採集できなかったのですが、
1頭だけ採れた6月21日の51mmはなかなか嬉しいものがありました。
40市町村全制覇の目標は去年までの収集ペースと比べるとだいぶ失速してしまった感じはありますが、一応2町分更新しました。
南部方面全然進んでません・・・
いつもの八甲田系の個体を採集できた他、未見だった白神系のコレクションも増えたので満足です。
津軽半島・下北半島の個体群はいつ採れるのやら。
今年からコンスタントに採れるようになった本種。
時期になったら好きな所で採れると云うのがライト機材を持つ醍醐味ですね。
材割だと無駄にポコポコ採れてしまうんですが幼虫採集はめんどくさいですね、
赤枯れからマダラだと思って同じサイズの幼虫を持ちかえったら一部はデッカくなってるし。
黒枯れからルリだと思って同じサイズの幼虫を持ち帰ったら一部は「デッカく」なってるし。
地味に1年以上かかるのがまためんどくさい。
今年初めて成虫採集したと云う事でまた感動した本種。
動く姿も、テントウムシみたいにすばしっこくなくてノロノロ歩くので可愛いです。
来年以降は八甲田~十和田以外のフィールドで目にしたいものです。
幸運にも3市村計4ポイントで初採集に至りました。
粘って探せば新産地開拓も意外と難しくないと分かり、青森の自然の凄さを実感しましたね。
オオクワガタ採集のポイント探しのついでで来年注目したい場所も複数見つかり、
数年でマグソクワガタの分布マップが驚異的に変貌する気が今からします(笑)
オニクワガタと共に、ライト機材を入手した事で格段に収集スピードが増した種類。
65mm以上がコンスタントに採れるようになりました。
初の70mmクラスの採集もこれ有ってのものだと考えるとHID様様です。
今年の採集で全種通して特にインパクトが強かったのが、1株から約150頭の成虫が出てきた5月のツヤハダ採集。この月の半ばはずっとこれでしたね。
この一度以外、今年はツヤハダを見なかったのですが思い返せば未だにあの感動が蘇ります。
あれだけ居ても22mmは居ないんだなぁ・・・(苦)
せっかく今年からライトトラップ初参入したにもかかわらず、
8月半ばからは灯火採集も早々に失速。その原因が何を隠そうヒメオオ採集。
夜の採集から朝の採集へ。
10月の半ばまで時間があれば各地に出向いた成果として、
市町村単位で採集できた数は14市町村。
今年初採集したラベルは、市町村はその内8つ、ポイントだと17ヶ所。マジか・・・
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青森も雪が薄っすらと積もってきたと云う事で、とりあえず今年の採集はこれで終了する事にしました。もし冬季に行くとしたらきちんと積もって足場が固まってからになるでしょう。
今シーズン終了を期に、
今年の採集の中から画像を残してある日や覚えている日をいくつかまとめて駆け足で振り返ってみます。
どの日も共通するのは、・・・貧果に終わり轟沈してきたと云う事。
6月4日 希少産地のツヤハダを追って |
先日起こった奇跡のツヤハダ大当たり(過去記事参照)で気分を良くして、
無謀にも津軽半島へ進行。
八甲田・十和田の山地帯から外れると格段に採集難易度が上がるツヤハダを採ってやろうと勇んで行ったのですが、甘くはありませんでした。
天候も生憎の雨・・・。車を降りて斜面を登り撮った画像はもはや雲霧林(汗)
過去の記録がある辺りに入って意外と赤枯れ材があったので期待が膨らみましたが、
クワガタのクの字もなく、ドロドロになって帰ってきました。
ちなみに画像の場所は紛れもなく針葉樹林ですが、
植林前に伐採された切り株が残されたまま多数が褐色腐朽をおこしていて
下草も処理されているので赤枯れ材を発見するのが非常に楽なんですよ。
・・・それで見つからないんだから、全く参考にできる情報じゃないわな(嘲笑)
6月21日 神秘に満ちた津軽の地で |
オオクワを求めて約束の地に向かいます。
この日は鈴木さんのライト(と云う名前の爆弾)がこのエリアでどのような効果を見せるか感触を確かめると云う目的。
現地へは2人とも別行動で到着、
明るい内に先に現地入りしていた自分は
暇つぶしに河川敷のヤナギに潜んでいたコクワ♂を採集。
で・・・デカイ。
鈴木さんとこの後合流し、点灯開始。
天候に恵まれないこのエリアはこの日も厳しく、
普通種すらまともに飛んでこない結果に終わりました。
日中に採集したコクワを帰宅後に測ってみると、
いつもいつも届きそうで届かなかった5cmの大台をオーバー!!!
51mmの立派な個体でした。
7月11日 夏でも寒い場所 |
前からライトトラップ採集が出来るのではないかと気になっていた所に今回は行ってみる事にしました。車の進入が出来ない場所で、その先の道が整備されていないために雑多に草木が伸びていて、ライトをかける場所までしばらく歩かなければならないので、誰もここでライトはかけません。
ライト機材を含む採集道具を全て携えて鬱蒼と草木が茂る道をひぃひぃ言いながら進み、なんとか到着。
谷の下にひっそり架かるこの橋がその採集場所。
整備が放棄されている所為で橋の上は泥が積もっています。
その泥の上には雑草は勿論、ヤナギも生えています(苦笑)
ライトを点灯させるも、場所柄年平均気温が低く、真夏でも気温の上がる日は少なく
この日も15℃ほどしかない中で非常に苦しい成果に終わりました。
後日、一日かけて橋の上の泥や草木を片付ける環境整備作業で汗を流しました。
わざわざスコップ持参してきて、誰が得するのか全くもって意味が分からないボランティア・・・
その割に、この後ほとんどここに来なかったし・・・
8月8日 三匹が採る! 新メンバー『No.7』登場 |
この夏に特別新加入したNo.7の3人で約束の地へライトトラップに向かいました。
初めての7cmミヤマを採った場所(過去記事参照)への再挑戦と云う事で、
今回は3人分の自転車と6機のHIDライトを積み込んで、1人2機運転で三点
車の中は荷物で一杯一杯(汗)
車が通れないエリア内を自転車で移動し、1ライン上でライト箇所を3地点に分担。
手前をNo.7、中間にNo.2を配置し、自分は一番奥でポジショニングして点灯開始。
この内誰か1人でも大きいドルクスが1頭引き抜ければ大大大勝利なのですが、
気温などの気象条件が悪い事もあってか
結果は前回一人で来た時より悪く、見事に轟沈!!!
飛来数は圧倒的に少ないまま時刻は午前2時。
この時期嬉しいオニクワガタですら♂1頭をNo.2が採っただけでした。
8月13日 とりあえずビショ濡れになる |
舞台は懲りることなくロマン溢れる約束の地。
日中は、夜の舞台でもある川の流域の上流部へ探索に行きました。
前回一人で来たボロボロの吊り橋(過去記事参照)をNo.7に案内したり、マグソクワガタの新ポイントとして有望なフィールドを散策したり、アブに囲まれたりしていました。
暗くなるので探索も終えて引き返し、夜の舞台に戻ります。
小雨の中、鬱蒼と茂る草木の露に当たったり川の中を進んだ所為でこの時点で全身グッショリ。
毎年毎年ですが、自分達の採集って汗をかくなり水に濡れるなりで毎回毎回汚れて帰ってくる事ばかりです。
今回のライトトラップはNo.7の大光量採集兵器で挑みます。
それなりに数は飛んできますが当地エリアの厳しい気象条件に阻まれ成果はいま一つ。
この日の成果のハイライトは、虫ではなく爬虫類。
珍しい種類であるそのヘビは、No.7の心を丸呑みにしたようです。
タカチホヘビ。頭部の色味が特徴的な1頭でした。
11月29日 雪積もりゆく山 |
前回の採集(過去記事参照)でルリクワガタを採った付近にまた出向いたのですが、
惜しくも数日前に冬季閉鎖されていたと云うニアミスを犯し、
仕方なくその手前のエリアで採集。
まだ平地には雪は積もっていなかったですが流石に山は雪化粧してましたね(汗)
沢を渡り向こう岸の急斜面へアプローチしましたが、
前回よりも危険で冷や冷やします。
水平距離はあまり大した事がない分、標高が変わるので樹相も不適になってきて
ウダイカンバやヒバしか目に入りません。
停めた車が遥か真下に見えてなんだか恐怖感も覚えます。
結局この日は遂にクワガタを1頭も見ることなくぐったりして帰宅しました。
その代わり、この地でクワガタを採集するにあたって大きなヒントが得られました。
#####################################
次に、自分個人で今年採集した県産クワガタ各種をまとめて振り返ってみます。
色濃い内容だと思っていますが(完全に思い出補正)、
県産クワガタ全種を1シーズンで採集したのは今年が初めてな事に感動しました(笑)
オオクワガタ |
辛うじて1♂だけ採れました(笑)
最近テレビを見ていて「~させていただきました」「~させてもらってます」の言い回しが頻繁に無茶苦茶な使い方で聴く事が多くなり変に感じるのですが(←何の話だ)、この♂については正に「採らせていただきました」と云う言い方が合ってます(自力で採ったワケでない)。
メッカの十和田で採れたし、来年は多分・・・自分で有名所へ採りには来ないだろな。
スジクワガタ |
今年の採集種で一番スルーしていたんじゃないかと思えるだけあって
♀が僅か2頭、♂も3頭のみで極小個体ばかり。
大歯は見れなかったなぁ・・・
ノコギリクワガタ |
今年は♂も♀も大したサイズのものは採れず産地コレクション用に持ち帰ったのみ。
夜の灯火採集でしか採らなかったので仕方ないですかね。
アカアシクワガタ |
スジに次いでノーマークだった本種は、灯火採集、樹液採集共に大したサイズが採れず。
50mmオーバーはゼロ。
コクワガタ |
今年は灯火採集がメインでいたのであまり樹液採集できなかったのですが、
1頭だけ採れた6月21日の51mmはなかなか嬉しいものがありました。
40市町村全制覇の目標は去年までの収集ペースと比べるとだいぶ失速してしまった感じはありますが、一応2町分更新しました。
南部方面全然進んでません・・・
ルリクワガタ |
いつもの八甲田系の個体を採集できた他、未見だった白神系のコレクションも増えたので満足です。
津軽半島・下北半島の個体群はいつ採れるのやら。
オニクワガタ |
今年からコンスタントに採れるようになった本種。
時期になったら好きな所で採れると云うのがライト機材を持つ醍醐味ですね。
材割だと無駄にポコポコ採れてしまうんですが幼虫採集はめんどくさいですね、
赤枯れからマダラだと思って同じサイズの幼虫を持ちかえったら一部はデッカくなってるし。
黒枯れからルリだと思って同じサイズの幼虫を持ち帰ったら一部は「デッカく」なってるし。
地味に1年以上かかるのがまためんどくさい。
マダラクワガタ |
今年初めて成虫採集したと云う事でまた感動した本種。
動く姿も、テントウムシみたいにすばしっこくなくてノロノロ歩くので可愛いです。
来年以降は八甲田~十和田以外のフィールドで目にしたいものです。
マグソクワガタ |
幸運にも3市村計4ポイントで初採集に至りました。
粘って探せば新産地開拓も意外と難しくないと分かり、青森の自然の凄さを実感しましたね。
オオクワガタ採集のポイント探しのついでで来年注目したい場所も複数見つかり、
数年でマグソクワガタの分布マップが驚異的に変貌する気が今からします(笑)
ミヤマクワガタ |
オニクワガタと共に、ライト機材を入手した事で格段に収集スピードが増した種類。
65mm以上がコンスタントに採れるようになりました。
初の70mmクラスの採集もこれ有ってのものだと考えるとHID様様です。
ツヤハダクワガタ |
今年の採集で全種通して特にインパクトが強かったのが、1株から約150頭の成虫が出てきた5月のツヤハダ採集。この月の半ばはずっとこれでしたね。
この一度以外、今年はツヤハダを見なかったのですが思い返せば未だにあの感動が蘇ります。
あれだけ居ても22mmは居ないんだなぁ・・・(苦)
ヒメオオクワガタ |
せっかく今年からライトトラップ初参入したにもかかわらず、
8月半ばからは灯火採集も早々に失速。その原因が何を隠そうヒメオオ採集。
夜の採集から朝の採集へ。
10月の半ばまで時間があれば各地に出向いた成果として、
市町村単位で採集できた数は14市町村。
今年初採集したラベルは、市町村はその内8つ、ポイントだと17ヶ所。マジか・・・
#####################################
こうして見ると、特定の種類の採集に傾倒しているのがモロバレですな(笑)
秋の白神 ルリクワガタ採集 [日昆 採集記 【2015年】]
(今年採集記かなり書いてるんだな・・・俺・・・)
秋も深まり青森も冬寸前、と云う今日この頃。
風邪もひいて口内炎に悩まされていて体調グズグズで鬱憤が溜まっていたのですが
それを発散すべく(否実際はまるで関係無い)、昨日採集に行ってきました。
今回の採集は一人ではなくRe:myon氏と2人での合同採集。
日取りがおかしいですが、互いの日程を半ば強引に(?)合わせての採集と云う事で
昨日となりました。
行き先は、津軽の秘境・白神山地。
*************************************
集合時間の朝8時を大幅に過ぎた8時40分、現地集合場所のコンビニに到着。
(平日朝の弘前の通勤ラッシュをナメていた・・・)
当然ながら先に到着していたRe:myon氏と挨拶を交わし、
互いに用意していた差し入れのドリンクを手渡す。
「コレどうぞ~」とRe:myon氏からありがたくモンスターエナジー(緑)を受け取り、
「こちらからもこれどうぞー」とモンスターエナジー(緑)を彼へ渡す。
差し入れがカブると云う、ある種想定内の出来事に今日の意気込みを共有し(?)
車2台で途中まで進んだ後、エリアに入ってからは車1台で突入する事に。
山の木も葉をほとんど落とし冬目前といった景色。
山の天気は雨時々曇りたまに濡れ雪。
いくつか見える枯れ木の内、まず一つの木に決め斜面を登ってみる。
この斜面の上に目的の材が。
写真右上に映りこむRe:myon氏は完全に山の景色の一部になっている・・・
崩れて地面に落ちた枯れ木片に目をやると、多数のルリの産卵痕を発見。
俺 「とりあえずそれ叩いてみますか、」
Re: コンッ ペキョッ 「てゆーか(ルリ)出ました」
黒光りしたルリの♀新成虫が、ポコッと開いた蛹室内からいきなり登場した。
不意を突かれて若干慌てふためきながらも2人でルリ材を崩していく。
ルリ新成虫が続々と出てくる。
4cm四方の鬼畜的密度のスペースから8頭の新成虫がガッチガチに固まって割り出される他、計12頭の個体が全て成虫で出てくると云う嬉しい展開に朝からキャッキャする。
その中でRe:myon氏は、見慣れないような腿節(脛節も?)が赤い♀個体も2頭割り出した。
脚が赤みを帯びる♀というのは全国的には珍しくはないようだが、
ルリ属関連のいくつかのホームページを拝見している限りだと
南の方の地域ほど出現率も高いようなニュアンスも受け、
今まできちんと脚を見たことはなかったがあまり本県でも見慣れないイメージだったので
分布北限の青森だとこういう色の出現率は全国でも一番低いのではないかと思ったりする。
これは幸先良いですね!! と互いに色々な希望が湧いてきたところだったが、
先に結果を書いてしまうと、
一番最初が良かっただけであとは「居る」材に全くあり付けなかったのだ(泣)
一応、当地で夏場に成虫採集が可能な種以外全般を狙って歩いていたのだが、
ただヘロヘロのドロドロのビッショビショになっただけで何も土産が無かった。
(土産にできそうだったのは初めて見た天然ナメコくらいだったが
この2人、どちらもキノコ嫌いで持ち帰る気も無かったのでスルーした)
経験不足と言えばそれまでだが、
広大なエリアであの有名な白神と言えど全域が原生林で枯れ木が豊富なワケでは全くなく(勿論それは分かっていたが)、クワガタだらけでこの採集が効率良い・・・なんてワケでも決してない。
さらに言えば、実は山中を歩きまわる昆虫採集において
白神山地は地形や土壌が八甲田・十和田のそれより明らかに不向きで、
単純に同じ時間内で歩きまわって探せる範囲は八甲田・十和田より白神の方が大分狭い。
(↑↑個人的経験ですけどね)
起伏がより激しく、脆く土壌浸食に弱い地形の為斜面を登り降りすればたちまち足元は崩壊し容易には進めない。腐植質の層が薄く、斜面を踏みずらせば容易に堆積岩の脆い地肌が見えてしまう。
対して八甲田・十和田側は地形も比較的なだらかで腐植層が厚く重なっていて歩き回りやすく、白神の山林を歩いてるのに比べ遥かに移動距離が稼ぎやすいと感じる。
高さ10~20mくらい上の斜面にある材を往復するのに
傾斜50°以上の斜面(もはや崖?)を「昔のリポビタンDのCM」並みに協力して登った後転がり落ちたりする他、明らかに他の地域より上下の移動頻度が高い地域であった。
言い訳が長くなるのも苦しいので、とりあえずそういう事で
結局周囲が真っ暗になってようやく車に戻り、体力ゼロになった自分に代わってRe:myon氏に運転を変わってもらいその後解散。
自分は最後の方には雨と木屑と泥によって上から下までグッチャグチャだった。
*************************************
自分が採集したのは♂が2頭・♀が2頭です。
室内ガラケー撮影で彩度メチャクチャですが、♂は色も基本的でやや黄色みも感じる程度。
♀は今回全て黄色系で他の色はいませんでしたが、脛節は地味に赤い・・・
ああ・・・・・・
昼飯はちゃんと用意してくるべきでしたわ・・・(悔)
秋も深まり青森も冬寸前、と云う今日この頃。
風邪もひいて口内炎に悩まされていて体調グズグズで鬱憤が溜まっていたのですが
それを発散すべく(否実際はまるで関係無い)、昨日採集に行ってきました。
今回の採集は一人ではなくRe:myon氏と2人での合同採集。
日取りがおかしいですが、互いの日程を半ば強引に(?)合わせての採集と云う事で
昨日となりました。
行き先は、津軽の秘境・白神山地。
*************************************
集合時間の朝8時を大幅に過ぎた8時40分、現地集合場所のコンビニに到着。
(平日朝の弘前の通勤ラッシュをナメていた・・・)
当然ながら先に到着していたRe:myon氏と挨拶を交わし、
互いに用意していた差し入れのドリンクを手渡す。
「コレどうぞ~」とRe:myon氏からありがたくモンスターエナジー(緑)を受け取り、
「こちらからもこれどうぞー」とモンスターエナジー(緑)を彼へ渡す。
差し入れがカブると云う、ある種想定内の出来事に今日の意気込みを共有し(?)
車2台で途中まで進んだ後、エリアに入ってからは車1台で突入する事に。
山の木も葉をほとんど落とし冬目前といった景色。
山の天気は雨時々曇りたまに濡れ雪。
いくつか見える枯れ木の内、まず一つの木に決め斜面を登ってみる。
この斜面の上に目的の材が。
写真右上に映りこむRe:myon氏は完全に山の景色の一部になっている・・・
崩れて地面に落ちた枯れ木片に目をやると、多数のルリの産卵痕を発見。
俺 「とりあえずそれ叩いてみますか、」
Re: コンッ ペキョッ 「てゆーか(ルリ)出ました」
黒光りしたルリの♀新成虫が、ポコッと開いた蛹室内からいきなり登場した。
不意を突かれて若干慌てふためきながらも2人でルリ材を崩していく。
ルリ新成虫が続々と出てくる。
4cm四方の鬼畜的密度のスペースから8頭の新成虫がガッチガチに固まって割り出される他、計12頭の個体が全て成虫で出てくると云う嬉しい展開に朝からキャッキャする。
その中でRe:myon氏は、見慣れないような腿節(脛節も?)が赤い♀個体も2頭割り出した。
脚が赤みを帯びる♀というのは全国的には珍しくはないようだが、
ルリ属関連のいくつかのホームページを拝見している限りだと
南の方の地域ほど出現率も高いようなニュアンスも受け、
今まできちんと脚を見たことはなかったがあまり本県でも見慣れないイメージだったので
分布北限の青森だとこういう色の出現率は全国でも一番低いのではないかと思ったりする。
これは幸先良いですね!! と互いに色々な希望が湧いてきたところだったが、
先に結果を書いてしまうと、
この日はこれ以上収穫は無く終了した。
一番最初が良かっただけであとは「居る」材に全くあり付けなかったのだ(泣)
一応、当地で夏場に成虫採集が可能な種以外全般を狙って歩いていたのだが、
ただヘロヘロのドロドロのビッショビショになっただけで何も土産が無かった。
(土産にできそうだったのは初めて見た天然ナメコくらいだったが
この2人、どちらもキノコ嫌いで持ち帰る気も無かったのでスルーした)
経験不足と言えばそれまでだが、
広大なエリアであの有名な白神と言えど全域が原生林で枯れ木が豊富なワケでは全くなく(勿論それは分かっていたが)、クワガタだらけでこの採集が効率良い・・・なんてワケでも決してない。
さらに言えば、実は山中を歩きまわる昆虫採集において
白神山地は地形や土壌が八甲田・十和田のそれより明らかに不向きで、
単純に同じ時間内で歩きまわって探せる範囲は八甲田・十和田より白神の方が大分狭い。
(↑↑個人的経験ですけどね)
起伏がより激しく、脆く土壌浸食に弱い地形の為斜面を登り降りすればたちまち足元は崩壊し容易には進めない。腐植質の層が薄く、斜面を踏みずらせば容易に堆積岩の脆い地肌が見えてしまう。
対して八甲田・十和田側は地形も比較的なだらかで腐植層が厚く重なっていて歩き回りやすく、白神の山林を歩いてるのに比べ遥かに移動距離が稼ぎやすいと感じる。
高さ10~20mくらい上の斜面にある材を往復するのに
傾斜50°以上の斜面(もはや崖?)を「昔のリポビタンDのCM」並みに協力して登った後転がり落ちたりする他、明らかに他の地域より上下の移動頻度が高い地域であった。
言い訳が長くなるのも苦しいので、とりあえずそういう事で
結局周囲が真っ暗になってようやく車に戻り、体力ゼロになった自分に代わってRe:myon氏に運転を変わってもらいその後解散。
自分は最後の方には雨と木屑と泥によって上から下までグッチャグチャだった。
*************************************
自分が採集したのは♂が2頭・♀が2頭です。
室内ガラケー撮影で彩度メチャクチャですが、♂は色も基本的でやや黄色みも感じる程度。
♀は今回全て黄色系で他の色はいませんでしたが、脛節は地味に赤い・・・
ああ・・・・・・
昼飯はちゃんと用意してくるべきでしたわ・・・(悔)
2015年ヒメオオシーズン終了!!? [日昆 採集記 【2015年】]
前回の採集記事で、
散々歩いて採れたのがボロい♂1頭・・・と云う惨い内容を書いたのですが
その数日後にその近隣のポイントに時間の合間を見つけヒメオオ採集に行ってみました。
場所はこの間サルに邪魔された所為で1♀しか持ち帰れなかった林道とその仲間達(・・・)。
天気も申し分なく、キノコ採りに林内をシャッフルされなければ採れると思ったのですが。
ボウズ。 ヌル~・・・
今年は雪解けの時点(マグソとか)から季節の移りが早かったので、
結構呑気に構えていた今年のヒメオオシーズンももはや終了寸前か、もしくはもう終わりかけているのかとメチャクチャ不安にさせられる結果になりました。
不安。と言うのも、
前にも書いたとおり、今期は新産地ラベル(主に市町村毎に)の開拓ばかりに夢中になっていて、毎年様子を見に行く秘蔵エリアでの採集をまだしていなかったので、
「あそこに行く前にシーズン終了しちゃったら安心して冬が越せない(焦)」と思って来週行くつもりで予定を組んでいた矢先だったからです。
キツイ新規開拓採集の後と云う事もあって、思いっきり楽してサイズ狙いで行く安定採集が間に合う事を祈りつつ、次の休みを待つ事に。
4日(日)
待ちに待った採集当日。
さぁ、採って撮って採りまくるぜ!!!!! と意気揚々と出発した・・・
・・・・・・・・・・・・と書きたかったのだが・・・全然そんな感じじゃなかった。
出発時の朝の青森市内。
路面を見れば一目瞭然、雨の後である。
前の週、北海道の北に停滞していた爆弾低気圧の煽りを受けてここ数日青森も荒れていた。
風雨が強くしばらくの間日照も無く気温が上がらなかった。
日曜にはギリギリ穏やかになったのだが、前日までの影響を今日1日でひっくり返してくれるような天気にも回復しておらずこの有様。
現在雨は降っていないが雲は厚く、おまけに風は止んでいない。
この時期になってこの天候は非常に歩が悪い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現地到着。
出発時と比べて幸いこちらの方は降雨があまり無かったようで路面も乾いている。
(と言っても林道内のポイントがグショグショでは意味無いのだが)
風も全然吹いているので不安は尽きないが兎に角突入してみる。
ポイントに到着してみるも、風の所為で気温は低く温度計は13℃ちょっと。
順にヤナギをチェックしていくが何も付いてない・・・!!!
ようやく付いているのを発見。
居たには居たが、これまで空振ってきた木で本来の数が登ってきていれば既に10~20頭は見えていなきゃダメなんだけど・・・
天候の所為もあるが、内心どこか「誰かに場所が見つかっちゃってるんじゃないか」と
嫌な想像も膨らむ。
最初の1頭は40台後半の普通サイズ。
この後もチビリチビリと見つかってはいくんだけども、明らかに本調子じゃない。
と云うか気温も全然上がってないのに雨も降ってきた。
採った個体を見てみると、意外と新発生した個体が多い。
腮先も鋭く翅も汚れてない。
結局、このポイントでは一応目に付いたヒメオオを網で掬ってきた結果9頭。
これを見て既に心中では決めた。
条件良い時もう一回来よう!
次に来たときに今日採ったものと区別がつくようにマーキングをしてリリースし、ひとまずこのポイントから出ることに。
結局、ここに居る間気温が14℃をこえることはなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼食→仮眠の後、エリア内の別ポイントへ移動。
さっきの状態が偶然だったのかどうかを確かめるために、エリア内で一番密度が高く一番楽して採れるポイントで様子を見ることにした。
やっぱりさっきと変わらない。
こっちでも付いてることは付いてるが、齧り痕が圧倒的に多い場所の割りに付いてる個体数は微々たるものでしかない。
数自体はさっきより多いので、今度は見えてる中でテキトーに選んで網を伸ばして少しだけ観察用に採っていく。
(数日後にまた来るのに、必死こいて今採る必要が無いからですな)
細枝がのびる低いヤナギで4頭付いてる。
10頭弱テキトーに採って見たところだいぶ新発生個体が混ざってる。
最大は♂51mm、♀39mm。とりあえず人に知られてる可能性は低いという事で安心した。
そして、この場所において一番驚いたのは
昼過ぎとは言え気温が9℃しかなかったという事。
9℃と云う事を考えたらどんだけ強いんだよヒメオオ、と感動しきり。
時間も無くなってきたのでこの次がこの日最後の林道。
ここで採れた物が今日一番の収穫。
天然産卵材
暴風によって道を塞いでいた倒木を退かそうと持ちあげたら思いの外軽く
「朽ちてね?」と思いながらも一旦スルーして、
林道奥までいって生息が確認できず引き返す際に試しに切ってみたら良質の腐朽材。
アリが一部分で営巣してるのが許せないのですが、チンすりゃ使えるべ(笑)
長さ60~70cmで3本分切り出しました。
これでエラフスホソアカとか飼えたら面白そうだな~(アリが先行してなけりゃ・・・)
もう1本違う倒木があったのですが、もう真っ暗な上に右膝がガタガタなので諦めて帰宅。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と云うワケで天気に恵まれなかった事で非常に苦しい成果になり、
どうしてもこのまま終わりたくないと云う事で
思い切って休みを取って3日後の水曜日にもう一度だけ行ってみることを決めました。
散々歩いて採れたのがボロい♂1頭・・・と云う惨い内容を書いたのですが
その数日後にその近隣のポイントに時間の合間を見つけヒメオオ採集に行ってみました。
【前回の採集記事】 ⇒ 2015-9-28 『1 / 19』 |
場所はこの間サルに邪魔された所為で1♀しか持ち帰れなかった林道とその仲間達(・・・)。
天気も申し分なく、キノコ採りに林内をシャッフルされなければ採れると思ったのですが。
ボウズ。 ヌル~・・・
今年は雪解けの時点(マグソとか)から季節の移りが早かったので、
結構呑気に構えていた今年のヒメオオシーズンももはや終了寸前か、もしくはもう終わりかけているのかとメチャクチャ不安にさせられる結果になりました。
不安。と言うのも、
前にも書いたとおり、今期は新産地ラベル(主に市町村毎に)の開拓ばかりに夢中になっていて、毎年様子を見に行く秘蔵エリアでの採集をまだしていなかったので、
「あそこに行く前にシーズン終了しちゃったら安心して冬が越せない(焦)」と思って来週行くつもりで予定を組んでいた矢先だったからです。
キツイ新規開拓採集の後と云う事もあって、思いっきり楽してサイズ狙いで行く安定採集が間に合う事を祈りつつ、次の休みを待つ事に。
4日(日)
待ちに待った採集当日。
さぁ、採って撮って採りまくるぜ!!!!! と意気揚々と出発した・・・
・・・・・・・・・・・・と書きたかったのだが・・・全然そんな感じじゃなかった。
出発時の朝の青森市内。
路面を見れば一目瞭然、雨の後である。
前の週、北海道の北に停滞していた爆弾低気圧の煽りを受けてここ数日青森も荒れていた。
風雨が強くしばらくの間日照も無く気温が上がらなかった。
日曜にはギリギリ穏やかになったのだが、前日までの影響を今日1日でひっくり返してくれるような天気にも回復しておらずこの有様。
現在雨は降っていないが雲は厚く、おまけに風は止んでいない。
この時期になってこの天候は非常に歩が悪い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現地到着。
出発時と比べて幸いこちらの方は降雨があまり無かったようで路面も乾いている。
(と言っても林道内のポイントがグショグショでは意味無いのだが)
風も全然吹いているので不安は尽きないが兎に角突入してみる。
ポイントに到着してみるも、風の所為で気温は低く温度計は13℃ちょっと。
順にヤナギをチェックしていくが何も付いてない・・・!!!
ようやく付いているのを発見。
居たには居たが、これまで空振ってきた木で本来の数が登ってきていれば既に10~20頭は見えていなきゃダメなんだけど・・・
天候の所為もあるが、内心どこか「誰かに場所が見つかっちゃってるんじゃないか」と
嫌な想像も膨らむ。
最初の1頭は40台後半の普通サイズ。
この後もチビリチビリと見つかってはいくんだけども、明らかに本調子じゃない。
と云うか気温も全然上がってないのに雨も降ってきた。
採った個体を見てみると、意外と新発生した個体が多い。
腮先も鋭く翅も汚れてない。
結局、このポイントでは一応目に付いたヒメオオを網で掬ってきた結果9頭。
これを見て既に心中では決めた。
条件良い時もう一回来よう!
次に来たときに今日採ったものと区別がつくようにマーキングをしてリリースし、ひとまずこのポイントから出ることに。
結局、ここに居る間気温が14℃をこえることはなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼食→仮眠の後、エリア内の別ポイントへ移動。
さっきの状態が偶然だったのかどうかを確かめるために、エリア内で一番密度が高く一番楽して採れるポイントで様子を見ることにした。
やっぱりさっきと変わらない。
こっちでも付いてることは付いてるが、齧り痕が圧倒的に多い場所の割りに付いてる個体数は微々たるものでしかない。
数自体はさっきより多いので、今度は見えてる中でテキトーに選んで網を伸ばして少しだけ観察用に採っていく。
(数日後にまた来るのに、必死こいて今採る必要が無いからですな)
細枝がのびる低いヤナギで4頭付いてる。
10頭弱テキトーに採って見たところだいぶ新発生個体が混ざってる。
最大は♂51mm、♀39mm。とりあえず人に知られてる可能性は低いという事で安心した。
そして、この場所において一番驚いたのは
昼過ぎとは言え気温が9℃しかなかったという事。
9℃と云う事を考えたらどんだけ強いんだよヒメオオ、と感動しきり。
時間も無くなってきたのでこの次がこの日最後の林道。
ここで採れた物が今日一番の収穫。
天然産卵材
暴風によって道を塞いでいた倒木を退かそうと持ちあげたら思いの外軽く
「朽ちてね?」と思いながらも一旦スルーして、
林道奥までいって生息が確認できず引き返す際に試しに切ってみたら良質の腐朽材。
アリが一部分で営巣してるのが許せないのですが、チンすりゃ使えるべ(笑)
長さ60~70cmで3本分切り出しました。
これでエラフスホソアカとか飼えたら面白そうだな~(アリが先行してなけりゃ・・・)
もう1本違う倒木があったのですが、もう真っ暗な上に右膝がガタガタなので諦めて帰宅。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と云うワケで天気に恵まれなかった事で非常に苦しい成果になり、
どうしてもこのまま終わりたくないと云う事で
思い切って休みを取って3日後の水曜日にもう一度だけ行ってみることを決めました。
1 / 19 [日昆 採集記 【2015年】]
ヒメオオ狩り、今回は・・・
目的の林道入口まで7km以上手前の道路が現在工事で封鎖されているため、
工事が行われていないであろう日曜日を選んでやってきたのだが・・・
甘くなかった。日曜も工事やっていた。
ゲートは閉まっていて当たり前だが車では入れないので、徒歩で行こうと思ったが
誘導監視員に訊いてみても予想通り「関係者以外ダメ」との事。
採集が始まる前に終わるなんてみっともない事をしたくなかったので
林道入り口まで辿り着くためのもう一つの方法である
横の山を越えて林道入り口まで回り込む手段へ。
登山ルートが設けてあるのでやや険しいながら道なりに進めば封鎖の反対側まで出られる。
などと言っておきながら道を見失ってプチ遭難(笑)
急な傾斜の森の中を文字通り彷徨って、数十分後運よく登山道を見つけて復帰。
山を抜ける途中、山頂付近でブナの成木の樹幹を登る♂を発見。(↑↑ヤラセ写真じゃないですよ)
喧嘩傷が痛々しい約43mm。完品かと思ったら下唇枝が片方無し・爪も欠損あり。
完全に棚から牡丹餅。
午前9時半に迂回を開始して、山を抜け終えたのは午後0時半、
林道入り口に到達したのは午後1時。
実に3時間の間を登山に費やしたことになる。
ここまで長かったけど、ここからが本当の採集じゃ!
片道2kmの林道、ヒメオオ皆無。
おまけに本降りの天気雨。これで一気にびしょ濡れに・・・
何もないまま夕方近くなり、工事関係者もいなくなったと云う事で
山を戻らず正直に道路から封鎖ゲートへ戻る。
車まで戻ってきたのは時刻にして午後5時。
ヘロヘロになって、おまけに登山中に痛めた右ひざの状態が悪化、
時間帯も遅く別林道をルッキングするには暗すぎる・・・、と云う事で
最終的な結果としては、この日はあえなく轟沈。
総距離19km。
1日で徒歩移動した距離では今シーズン最長だ(疲)
それだけの距離を歩いて運よく採れたこの1♂がマブしすぎる。
Hime Oh!! week [日昆 採集記 【2015年】]
脇道逸れず一向にヒメオオから離れていない今日この頃。
シルバーウィークと云う事ですが、
日曜~水曜の4日間・・・「全日程をヒメオオに費やしてみる」と云う
各所から突っ込みを食らいそうな過ごし方だったのですが、
その内容をダイジェストで記録しておきます。
県内各地のラベルを広く集めるつもりで未見の市町村へ出向くことが多かったので、
安定して楽しめる(今思う時点では)秘蔵エリアは今シーズンになってようやく今日初めて見にきました。
秘蔵エリアはポイントが各所に在り、
そのどこも手付かず(今はどうだろ…)なのですが、まだ同エリア内で入っていないポイントをピックアップして入った1本目の林道で・・・
いきなり正解!
林道の行き止まりで集中的にヤナギに付いていて、
ハクウンボクっぽい葉形の灌木にも付いていました。
少々採りこぼしはありましたが、安定の2桁。
最大52mm、僅かな個体を残しリリース。
2本目の林道はすぐに行き止まり(崩落して沢に)、
3本目は登山道に入ってみますが麓は植林・抜けると尾根筋で森林限界。
4本目以降も残念ながら空振り。
林道本数毎に分けると計7~8本突入した事になりますが、
どれもこれも道路地図内に林道名を書き加えただけの作業で終わりました。
午後5時ごろ探索終了。
2日目のこの日は、昨日と違って新市町村ラベルの開拓作業。
大鰐は以前から採りたかった場所の一つではありましたが(どの市町村でも同じこと言ってないか?)、衛星画像で見ると難易度が高い場所であることが確認できます。
容赦ないスギの植林。
林道を通した後にはどこもしっかりスギを植えていて、一見広葉樹林帯かと思ってもスギが結構混ざっていたり、成長した所為で上から見たらちょっと広葉樹林に見えるスギ林も多いです。
まだ植林が始まってないような林道もあるのでそこに目星を付けて行ったら・・・
よく考えれば今日ってシルバーウィークだけど月曜日なんですもんね、
林道工事の業者が中に入ってて通れなかった(恥)
こうして1本目は探す間もなくUターン。
2本目はガレて崩落した林道を、車を停め徒歩で突き当たりまで進んだのですがダメ。
終点まで来たのにまだまだスギばかりでした。
ここで時刻も正午を過ぎ、想像以上に雰囲気が悪い大鰐の環境を前にして、
ボウズで終わるんじゃねぇかと焦りながら時間的に次が最後だろうと3本目の候補林道へ。
3本目は入ってしばらく行くと通行止め、徒歩で荒れた林道を登ります。
急勾配や沢と化した道にうんざりしながら進むのですが気配なし。
しかも長い!!!! 植林地帯から一向に出られず何度も「もう引き返そうか」と葛藤したのは言うまでもなく、途中から「今日はもう諦めよう」と「最後まで行ったら帰ればいい」と云う心境でほぼ無心状態であるいていましたね(苦笑)
歩き始めて4kmを過ぎた地点(事と次第では、長いとも短いとも言える距離ですね)で
山も見晴らしがよくなります。
写真奥の方の枯れ木(アオモリトドマツ? コメツガ?)を見れば、大体どのような場所に来たか分かる人もいるのではないでしょうかね。
引き返さなくて良かったと思えた、発見の瞬間。
それまで皆無だったのにこのバッコヤナギ周囲数本に噛み痕があり、
♂と♀を1頭ずつ採集。噛み痕の数も多くはないのですがそれ以上に虫は少ない。
大腮摩耗で誰も採りに来てないであろうことがうかがえます(あたりまえか)。
その後も200m先で1♂を採集。
奥まで進んで廃道になっているのを確認後、引き返して最後に同じ木から1♂採りましたが
その直後に天候は急転。土砂降りになりズブズブに濡れてボロ雑巾と化して帰宅。
しかも下山後平地の路面を見ると乾いてる・・・
後で雨雲レーダーで確認すると、なんと自分の居た場所だけピンポイントで降っていました。
もしあの雨がヒメオオを見つける前に降っていたらと思うと・・・ゾッとします。
ボロも混ざっていますが採れた個体♂3頭♀1頭は全て持ち帰り。
もうあんなところ行く気になれない・・・!!!
3日目のこの日は津軽半島方面へ。
本当はもっと別の地域に行きたかったのですが、昨日の大鰐で工事中の封鎖に出くわす可能性があることを再認識させられたので、平日に突入するのは遠慮することにしました。
『五所川原市 金木』↓↓
前日から決めていた林道に突入しましたが、残念ながら林道整備工事が行われていたのでおめおめ引き返してきました。
『中泊町 中里』↓↓
通過。
『五所川原市 市浦』↓↓
一番樹相の良さそうな林道に突入してみましたが、全くダメ。
車両通行可能道の終点に辿り着いた後、登山道だったのか分からない廃道に突入。
沢の中を登っていったものの、100m程度で自然回帰しているのか道が無くなり終了。
『中泊町 小泊』↓↓
樹相の良い林道に入ってみるも結局採れず。
途中睡魔に襲われ、明るい時間帯を逃したくはないのに・・・と思いつつ1時間ほど仮眠。
『外ヶ浜町 三厩』↓↓
時刻も午後4時を過ぎ、
連日採集も3日目にして遂にボウズかとそろそろ腹を決めた時間帯。
良さげな環境に生えたヤナギの一帯で突然ヒメオオに遭遇!
1頭のみの♂がバッコヤナギの枝に齧りついているのを無事採集完了。
おびただしい齧り痕を確認し生息数は少なくない事を確認しましたが、
時間帯も遅いからか以降しばらく追加は無く、要らぬアカアシをスルーしてしばらく走ると
今度は道脇の退避空間を発見。
こういう安定した空間はいい事があるんだよな~と車を降りると
そこはヒメオオの集中箇所!
ダケカンバに付く個体を複数採集、日が暮れかけて見えづらかった所為かいくつか落としてしまったのですが、ダケカンバで採れたのは自身初めてだったのでそれの方が新鮮で楽しかったですね。
その後もちらほら噛み痕のみは見つかりましたが、
時間帯の都合で探索は困難になったので道を戻る事に。
不要な個体をリリースし、帰ろうと車を再発進させるとやけに車がゴリゴリ鳴る。
枝でも噛んだかと思って車を降りてみると、タイヤが1本潰れていました。
真っ暗な山奥の林道内でタイヤ交換し、夜9時近くなってなんとか帰宅。
この日は、Re:myon氏とF氏、そしてNo.2の4人での合同採集。
前半がマダラヤンマ採集・後半はヒメオオクワガタ採集と云うスケジュール。
トンボ採りの経験値の差か、自分とNo.2はコツを掴むまでに四苦八苦。
右がマダラヤンマ、左はオオルリボシヤンマ。
自分達の住んでいる青森市内なのにこんなトンボは初めて見ました。
資料としてはいくつか文献を持っていたんですが、実際採るとスポーティーで楽しいですな。
そういえば、去年市内の平地で見たハグロトンボはやっぱりレアなものなんでしょうか?
そして昼前に前半採集を終了し移動。
先日F氏が開拓してその日で20頭以上を採集したと云う新ポイントを案内していただける事に。
自分が最初の木を発見後、一番最初にNo.2が50mmの♂を1頭採るも以降は振るわず。
4人体制をフルに活かして確実に回収していくもののアカアシばかり。
倒れたブナの為に一旦車を降り、徒歩で林道終点まで辿り着きます。
2頭目♂→自分
3頭目♂→No.2
4頭目♂→Re:myon氏
5頭目♀→F氏
4人で来た分、物足りなさは感じるけどなんとか採れたね・・・と云った感じで道を戻ります。
戻り道にもう一度車で林道際を確認しながら、
帰宅時間も考慮してみんな帰宅モードになりつつあったのですが
あ゛! ! ! と、自分が齧り痕を本体だと勘違いして
皆を車から降ろしてしまったところから本当の戦いが始まりました(笑)
「え・・・? あ、・・・違った(汗)」と云う感じで終了するかと思いきや、
「いや、いますよ!!!!」と別のところに本当に付いていたのを自分以外の皆が気付きます。
ここから、車に載って流していくのはマズイ(見過ごしてしまう)と云う事を認識し、行きで車に載ったまま流してしまったブナ倒木手前の区間を今度は徒歩で捜索。
さっきまでの寂しい個体数は何だったのかと思うくらい(多分4人全員思った)、次から次へとヒメオオが採れる採れる。
ボロい個体や中途半端なサイズの個体も多いので採ってはリリースする事もありますが
50mmUPの大型個体も採れてきました。
一般的に書籍で紹介されるヒメオオ採集の時間帯は午前中もしくは昼間と云うニュアンスでの記述が多いですが、こんな時間帯まで採集できるとは・・・面白いったらないですね(笑)
Re:myon氏がこの日最大の52mmを記録。
充分な収穫を得て、Re:myon&F両氏と別れの挨拶を交わし
助手席の手を借りて無事帰宅しました。
悪質な路面状況の林道を長距離走るために、フロントガラスに張り付くように連日運転していた所為で肩が凝りました。
次の日曜もヒメオオが待ってる。
シルバーウィークと云う事ですが、
日曜~水曜の4日間・・・「全日程をヒメオオに費やしてみる」と云う
各所から突っ込みを食らいそうな過ごし方だったのですが、
その内容をダイジェストで記録しておきます。
20日(日) 秘蔵エリア |
安定して楽しめる(今思う時点では)秘蔵エリアは今シーズンになってようやく今日初めて見にきました。
秘蔵エリアはポイントが各所に在り、
そのどこも手付かず(今はどうだろ…)なのですが、まだ同エリア内で入っていないポイントをピックアップして入った1本目の林道で・・・
いきなり正解!
林道の行き止まりで集中的にヤナギに付いていて、
ハクウンボクっぽい葉形の灌木にも付いていました。
少々採りこぼしはありましたが、安定の2桁。
最大52mm、僅かな個体を残しリリース。
2本目の林道はすぐに行き止まり(崩落して沢に)、
3本目は登山道に入ってみますが麓は植林・抜けると尾根筋で森林限界。
4本目以降も残念ながら空振り。
林道本数毎に分けると計7~8本突入した事になりますが、
どれもこれも道路地図内に林道名を書き加えただけの作業で終わりました。
午後5時ごろ探索終了。
21日(月) 大鰐町 |
大鰐は以前から採りたかった場所の一つではありましたが(どの市町村でも同じこと言ってないか?)、衛星画像で見ると難易度が高い場所であることが確認できます。
容赦ないスギの植林。
林道を通した後にはどこもしっかりスギを植えていて、一見広葉樹林帯かと思ってもスギが結構混ざっていたり、成長した所為で上から見たらちょっと広葉樹林に見えるスギ林も多いです。
まだ植林が始まってないような林道もあるのでそこに目星を付けて行ったら・・・
よく考えれば今日ってシルバーウィークだけど月曜日なんですもんね、
林道工事の業者が中に入ってて通れなかった(恥)
こうして1本目は探す間もなくUターン。
2本目はガレて崩落した林道を、車を停め徒歩で突き当たりまで進んだのですがダメ。
終点まで来たのにまだまだスギばかりでした。
ここで時刻も正午を過ぎ、想像以上に雰囲気が悪い大鰐の環境を前にして、
ボウズで終わるんじゃねぇかと焦りながら時間的に次が最後だろうと3本目の候補林道へ。
3本目は入ってしばらく行くと通行止め、徒歩で荒れた林道を登ります。
急勾配や沢と化した道にうんざりしながら進むのですが気配なし。
しかも長い!!!! 植林地帯から一向に出られず何度も「もう引き返そうか」と葛藤したのは言うまでもなく、途中から「今日はもう諦めよう」と「最後まで行ったら帰ればいい」と云う心境でほぼ無心状態であるいていましたね(苦笑)
歩き始めて4kmを過ぎた地点(事と次第では、長いとも短いとも言える距離ですね)で
山も見晴らしがよくなります。
写真奥の方の枯れ木(アオモリトドマツ? コメツガ?)を見れば、大体どのような場所に来たか分かる人もいるのではないでしょうかね。
引き返さなくて良かったと思えた、発見の瞬間。
それまで皆無だったのにこのバッコヤナギ周囲数本に噛み痕があり、
♂と♀を1頭ずつ採集。噛み痕の数も多くはないのですがそれ以上に虫は少ない。
大腮摩耗で誰も採りに来てないであろうことがうかがえます(あたりまえか)。
その後も200m先で1♂を採集。
奥まで進んで廃道になっているのを確認後、引き返して最後に同じ木から1♂採りましたが
その直後に天候は急転。土砂降りになりズブズブに濡れてボロ雑巾と化して帰宅。
しかも下山後平地の路面を見ると乾いてる・・・
後で雨雲レーダーで確認すると、なんと自分の居た場所だけピンポイントで降っていました。
もしあの雨がヒメオオを見つける前に降っていたらと思うと・・・ゾッとします。
ボロも混ざっていますが採れた個体♂3頭♀1頭は全て持ち帰り。
もうあんなところ行く気になれない・・・!!!
22日(火) 奥津軽 方面 |
本当はもっと別の地域に行きたかったのですが、昨日の大鰐で工事中の封鎖に出くわす可能性があることを再認識させられたので、平日に突入するのは遠慮することにしました。
『五所川原市 金木』↓↓
前日から決めていた林道に突入しましたが、残念ながら林道整備工事が行われていたのでおめおめ引き返してきました。
『中泊町 中里』↓↓
通過。
『五所川原市 市浦』↓↓
一番樹相の良さそうな林道に突入してみましたが、全くダメ。
車両通行可能道の終点に辿り着いた後、登山道だったのか分からない廃道に突入。
沢の中を登っていったものの、100m程度で自然回帰しているのか道が無くなり終了。
『中泊町 小泊』↓↓
樹相の良い林道に入ってみるも結局採れず。
途中睡魔に襲われ、明るい時間帯を逃したくはないのに・・・と思いつつ1時間ほど仮眠。
『外ヶ浜町 三厩』↓↓
時刻も午後4時を過ぎ、
連日採集も3日目にして遂にボウズかとそろそろ腹を決めた時間帯。
良さげな環境に生えたヤナギの一帯で突然ヒメオオに遭遇!
1頭のみの♂がバッコヤナギの枝に齧りついているのを無事採集完了。
おびただしい齧り痕を確認し生息数は少なくない事を確認しましたが、
時間帯も遅いからか以降しばらく追加は無く、要らぬアカアシをスルーしてしばらく走ると
今度は道脇の退避空間を発見。
こういう安定した空間はいい事があるんだよな~と車を降りると
そこはヒメオオの集中箇所!
ダケカンバに付く個体を複数採集、日が暮れかけて見えづらかった所為かいくつか落としてしまったのですが、ダケカンバで採れたのは自身初めてだったのでそれの方が新鮮で楽しかったですね。
その後もちらほら噛み痕のみは見つかりましたが、
時間帯の都合で探索は困難になったので道を戻る事に。
不要な個体をリリースし、帰ろうと車を再発進させるとやけに車がゴリゴリ鳴る。
枝でも噛んだかと思って車を降りてみると、タイヤが1本潰れていました。
真っ暗な山奥の林道内でタイヤ交換し、夜9時近くなってなんとか帰宅。
23日(水) 青森市 ⇒ 南津軽 某所 |
前半がマダラヤンマ採集・後半はヒメオオクワガタ採集と云うスケジュール。
トンボ採りの経験値の差か、自分とNo.2はコツを掴むまでに四苦八苦。
右がマダラヤンマ
自分達の住んでいる青森市内なのにこんなトンボは初めて見ました。
資料としてはいくつか文献を持っていたんですが、実際採るとスポーティーで楽しいですな。
そういえば、去年市内の平地で見たハグロトンボはやっぱりレアなものなんでしょうか?
そして昼前に前半採集を終了し移動。
先日F氏が開拓してその日で20頭以上を採集したと云う新ポイントを案内していただける事に。
自分が最初の木を発見後、一番最初にNo.2が50mmの♂を1頭採るも以降は振るわず。
4人体制をフルに活かして確実に回収していくもののアカアシばかり。
倒れたブナの為に一旦車を降り、徒歩で林道終点まで辿り着きます。
2頭目♂→自分
3頭目♂→No.2
4頭目♂→Re:myon氏
5頭目♀→F氏
4人で来た分、物足りなさは感じるけどなんとか採れたね・・・と云った感じで道を戻ります。
戻り道にもう一度車で林道際を確認しながら、
帰宅時間も考慮してみんな帰宅モードになりつつあったのですが
あ゛! ! ! と、自分が齧り痕を本体だと勘違いして
皆を車から降ろしてしまったところから本当の戦いが始まりました(笑)
「え・・・? あ、・・・違った(汗)」と云う感じで終了するかと思いきや、
「いや、いますよ!!!!」と別のところに本当に付いていたのを自分以外の皆が気付きます。
ここから、車に載って流していくのはマズイ(見過ごしてしまう)と云う事を認識し、行きで車に載ったまま流してしまったブナ倒木手前の区間を今度は徒歩で捜索。
さっきまでの寂しい個体数は何だったのかと思うくらい(多分4人全員思った)、次から次へとヒメオオが採れる採れる。
ボロい個体や中途半端なサイズの個体も多いので採ってはリリースする事もありますが
50mmUPの大型個体も採れてきました。
一般的に書籍で紹介されるヒメオオ採集の時間帯は午前中もしくは昼間と云うニュアンスでの記述が多いですが、こんな時間帯まで採集できるとは・・・面白いったらないですね(笑)
Re:myon氏がこの日最大の52mmを記録。
充分な収穫を得て、Re:myon&F両氏と別れの挨拶を交わし
助手席の手を借りて無事帰宅しました。
悪質な路面状況の林道を長距離走るために、フロントガラスに張り付くように連日運転していた所為で肩が凝りました。
次の日曜もヒメオオが待ってる。
雨の下北 ヒメオオ巡り [日昆 採集記 【2015年】]
今年の6月にマグソクワガタのポイントを探しに行った下北半島。
その時にむつでヒメオオの居た痕跡を見つけることが出来たので、
一度は今年中に行ってみねば・・・と考えていたのは当時の記事に書いていた通り。
土曜。
翌日日曜に見込んでいた予定が流れてしまったため
急遽ヒメオオ狩りにNo.2とNo.6を誘ったのですが、急な話と云う事で最終的にそれもナシに。
もう一人で行くしかなくなったのでどこへ行こうか考えまして。
現段階で、県内でヒメオオを「採りに行っておきたい・探しておきたい場所」はポイントだけで数えると25ヶ所以上残っています。これ全部を1日1ポイント回るとして考えて、仮に平日も潰して毎日回ったとしても今シーズン中では調べ尽くせません。それを考えるとどれを優先しなければならないか非常に悩むところでもあります。既産地だけど自分はまだ標本を残してないとか、以後自分以外の人も連れて行く場合を考えたらとか、他の採集者が来やすいかとか、考えれば考えるほどヒメオオ採集しか頭に浮かばず、もはや他の虫を追う暇も飼育作業の暇もありません。
距離的な行程や無事採集して帰れるかの不安要素が多少あり、他の人を連れていくのには申し訳ないエリアでもあるので、
思いがけず一人になってしまった今回で一度答え合わせしに行っておこうという意味で下北半島(恐山山地)のポイント開拓に決定しました。
早朝、準備を完了し自宅を出発。
夜中に気象庁のアメダスを確認してみると不遇にも下北半島では雨が降っていました。
あまり強い雨ではなさそうでしたが、本音では「馴染みのないエリアで新規開拓する時に雨が降っているのは非常に心細い」ものです。
出発した朝の時点では雨はあがっているようですが、濡れてしまうと一気に表面温度が下がり虫の活動が鈍ってしまうと云う影響を受けてしまいます。
現地に入ると早速「The・雨上がり直後」の光景がお出迎え。
路面が濡れて光り山には濃い朝霧。
途中の電光掲示板の温度表示は16~17℃なのでヒメオオが今日体感している温度は活動限界ギリギリ(12~14℃くらい?)でしょうか。
前回噛み痕を見つけた林道に早速突入しますが、
◆ 6月に来た時↓↓ ◆
◆ 今回↓↓ ◆
うわァ・・・!? ィ、居ない・・・(焦)
隈なく幹・枝を見てみるも皆無。
ここまで来て終了!!?
・・・というワケにもいかないので、林道を進んでなんとか1頭でも居ないか見てみます。
この林道はしばらく機能していなく、
崖が崩れて大小の石が転がり歩き辛いし道の真ん中には草どころか木が生えています
(主にハリエンジュとヒメヤシャブシ)。
一瞬の絶望を味わった後、
!?
い、居たァァ・・・・・・・・・!!!
雨水で濡れながらも緩慢な動きでヒメヤシャブシの幼木を登っていました。
今まで採っていなかった恐山山地の個体群も見つけることができ、非常に嬉しい。
これで♂も採れるなんて虫のいい展開にならないかなぁ・・・
と思っていましたが、藪奥のヤナギでいよいよ、
何頭か付いているのを発見!(後から画像確認したらどこに付いてるかよく判らなくなった)
ササやススキの藪の中から網を伸ばしたので、
草に柄が引っ掛かり網をさばききれずにキャッチミス。
少々苦労しましたがなんとか♂を回収!
その後も探せばいくつか藪の奥にヤナギが生えていて
いくつか見ることが出来ました。
流石ヒメオオと云うだけあって気温さえセーフなら雨の直後でも全然登ってきますね。
アカアシやなんかとは根性が違う(笑)
夏場の暑い時間帯に雨風があったら無理だったかも知れませんが・・・
これまでで、いくつか採りこぼして斜面に落としてしまったものの、
こんな感じできちんと土産はできました。
その中で一番大きかった♂はこれ。
大腮の先がかなり摩耗しているのを確認できることからも、
このポイントは誰も知らない(採りに来ていない)と考えてよさそうです。
酢エチ処理直後で50.9mm。摩耗していなければ普通に51mmUPでしたな。
♀の最大は38.3mm。
晴れている日に来たらどんなのが居たんだろう・・・
その後、地形的に同じラインのはずの林道に乗り替えてみるのですが全く無し。
やはり簡単というワケではなさそうです。
雨もだんだん降ってき始めて、だんだん心細くなってきました。
*************************************
さて、ラベル別に集めている事もあって
下北まで来たならむつ市以外の市町村も採ってやりたいと考え、
むつ市内から越境し次なる目的地は風間浦村!!!!
# # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # #
風間浦村は面積69.6平方km、下北半島の北部に位置し人口は約2600人で県内では西目屋村に次いで人口が少ない。
村名の由来は、1889年に(意外と古い)下風呂(しもふろ)・易国間(いこくま)・蛇浦(へびうら)の3つの村が合併する際に一文字ずつとったことによる(安易だけどフェアでセンスいいね)。
住宅地は海岸線に沿ってのみ集中しており、
学校はそれぞれの集落に小学校が1校ずつと易国間に中学校が1校のみ。
海岸の後ろは全面山地になっており、人口の地理的分布状況から分かる通り村内の産業のほとんどは漁業が占めている。他には下風呂温泉が有名でもあり、村域の9割が山と云う事で林業も盛ん(営林署は大間管轄)。
おまけだが、
村全域は北海道南端・白神岬より北に位置していて
言い方を少し変えれば隣の大間町と共に『北海道より北にある自治体』とも言える。
# # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # #
下北半島は結構産業資源に乏しかった背景があるため(なんか語弊があるような)、
今でこそ原発や軍事施設用地などに使われていますが漁業以外には林業くらいしかなくガンガン山を刈ってスギやヒバなどの針葉樹が植えられているのが分かります。
(原発や軍事施設を誘致?するってことはつまりそういう事でしょ)
恐山山地も特別高い山と云うのは無く、低山地はほとんど植林ばかりです。
居たァ!!!!!!!!
(濡れて光ってたからアカアシかと思った)
居たァ!!!!!!!!
(いや画像見えねぇよ)
無事採ることが出来ました。
採るまでの脚色を書くのがめんどくさくて撮った画像全部一気に貼りました↑↑が、
風間浦で採れたヒメオオのポイントはかなりかな~り局所的で、確認できた個体は約5頭。
採れたのは4頭のみでした。
持ち帰った♂はこの30.6mmくらいのチビ♂のみ(苦笑)
もう1♂、4cm台前半くらいのも採ったんですが脚欠けだったのでリリース。
♀は最大37.1mm。
流石に現在進行形でしっかり雨が降っているので採れただけでも良かったです。
遠くなければ晴れた日にまた来たいところなんだけど・・・
前日、出発前の眠り方をミスしていたおかげで
昼2時を過ぎるあたりで睡魔に襲われてきまして、雨も本降りになっている事も加わって完全に戦意喪失、駐車帯に車を停め仮眠する事にしました。
そして夕方4時前に目を覚まし、天候も変わらず雲の厚みでルッキングが難しい明るさになっていたのでこのまま帰路に就く事に。
帰る前に海岸から撮った一枚。
荒れた津軽海峡の遠い向こうに見えるのは北海道・函館市。
久しぶりに「『何も無い』がここにある」というような素晴らしい場所で非常に心躍る村でした。
そういえば初めて来た場所だった。風間浦。
ちなみに帰り道の横浜町で撮った雨の景色。マジの本降り。
始まる前から帰った後まで、終始天気に恵まれなかった採集でした。
その時にむつでヒメオオの居た痕跡を見つけることが出来たので、
一度は今年中に行ってみねば・・・と考えていたのは当時の記事に書いていた通り。
【ヒメオオの居た痕跡を見つけることが出来た】 ⇒ 2014-6-13 『まさかり! マグソクワガタ採集』 |
土曜。
翌日日曜に見込んでいた予定が流れてしまったため
急遽ヒメオオ狩りにNo.2とNo.6を誘ったのですが、急な話と云う事で最終的にそれもナシに。
もう一人で行くしかなくなったのでどこへ行こうか考えまして。
現段階で、県内でヒメオオを「採りに行っておきたい・探しておきたい場所」はポイントだけで数えると25ヶ所以上残っています。これ全部を1日1ポイント回るとして考えて、仮に平日も潰して毎日回ったとしても今シーズン中では調べ尽くせません。それを考えるとどれを優先しなければならないか非常に悩むところでもあります。既産地だけど自分はまだ標本を残してないとか、以後自分以外の人も連れて行く場合を考えたらとか、他の採集者が来やすいかとか、考えれば考えるほどヒメオオ採集しか頭に浮かばず、もはや他の虫を追う暇も
距離的な行程や無事採集して帰れるかの不安要素が多少あり、他の人を連れていくのには申し訳ないエリアでもあるので、
思いがけず一人になってしまった今回で一度答え合わせしに行っておこうという意味で下北半島(恐山山地)のポイント開拓に決定しました。
早朝、準備を完了し自宅を出発。
夜中に気象庁のアメダスを確認してみると不遇にも下北半島では雨が降っていました。
あまり強い雨ではなさそうでしたが、本音では「馴染みのないエリアで新規開拓する時に雨が降っているのは非常に心細い」ものです。
出発した朝の時点では雨はあがっているようですが、濡れてしまうと一気に表面温度が下がり虫の活動が鈍ってしまうと云う影響を受けてしまいます。
現地に入ると早速「The・雨上がり直後」の光景がお出迎え。
路面が濡れて光り山には濃い朝霧。
途中の電光掲示板の温度表示は16~17℃なのでヒメオオが今日体感している温度は活動限界ギリギリ(12~14℃くらい?)でしょうか。
前回噛み痕を見つけた林道に早速突入しますが、
◆ 6月に来た時↓↓ ◆
◆ 今回↓↓ ◆
うわァ・・・!? ィ、居ない・・・(焦)
隈なく幹・枝を見てみるも皆無。
ここまで来て終了!!?
・・・というワケにもいかないので、林道を進んでなんとか1頭でも居ないか見てみます。
この林道はしばらく機能していなく、
崖が崩れて大小の石が転がり歩き辛いし道の真ん中には草どころか木が生えています
(主にハリエンジュとヒメヤシャブシ)。
一瞬の絶望を味わった後、
!?
い、居たァァ・・・・・・・・・!!!
雨水で濡れながらも緩慢な動きでヒメヤシャブシの幼木を登っていました。
今まで採っていなかった恐山山地の個体群も見つけることができ、非常に嬉しい。
これで♂も採れるなんて虫のいい展開にならないかなぁ・・・
と思っていましたが、藪奥のヤナギでいよいよ、
何頭か付いているのを発見!(後から画像確認したらどこに付いてるかよく判らなくなった)
ササやススキの藪の中から網を伸ばしたので、
草に柄が引っ掛かり網をさばききれずにキャッチミス。
少々苦労しましたがなんとか♂を回収!
その後も探せばいくつか藪の奥にヤナギが生えていて
いくつか見ることが出来ました。
流石ヒメオオと云うだけあって気温さえセーフなら雨の直後でも全然登ってきますね。
アカアシやなんかとは根性が違う(笑)
夏場の暑い時間帯に雨風があったら無理だったかも知れませんが・・・
これまでで、いくつか採りこぼして斜面に落としてしまったものの、
こんな感じできちんと土産はできました。
その中で一番大きかった♂はこれ。
大腮の先がかなり摩耗しているのを確認できることからも、
このポイントは誰も知らない(採りに来ていない)と考えてよさそうです。
酢エチ処理直後で50.9mm。摩耗していなければ普通に51mmUPでしたな。
♀の最大は38.3mm。
晴れている日に来たらどんなのが居たんだろう・・・
その後、地形的に同じラインのはずの林道に乗り替えてみるのですが全く無し。
やはり簡単というワケではなさそうです。
雨もだんだん降ってき始めて、だんだん心細くなってきました。
*************************************
さて、ラベル別に集めている事もあって
下北まで来たならむつ市以外の市町村も採ってやりたいと考え、
むつ市内から越境し次なる目的地は風間浦村!!!!
# # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # #
風間浦村は面積69.6平方km、下北半島の北部に位置し人口は約2600人で県内では西目屋村に次いで人口が少ない。
村名の由来は、1889年に(意外と古い)下風呂(しもふろ)・易国間(いこくま)・蛇浦(へびうら)の3つの村が合併する際に一文字ずつとったことによる(安易だけどフェアでセンスいいね)。
住宅地は海岸線に沿ってのみ集中しており、
学校はそれぞれの集落に小学校が1校ずつと易国間に中学校が1校のみ。
海岸の後ろは全面山地になっており、人口の地理的分布状況から分かる通り村内の産業のほとんどは漁業が占めている。他には下風呂温泉が有名でもあり、村域の9割が山と云う事で林業も盛ん(営林署は大間管轄)。
おまけだが、
村全域は北海道南端・白神岬より北に位置していて
言い方を少し変えれば隣の大間町と共に『北海道より北にある自治体』とも言える。
(東奥日報社「新平成の大合併あおもりマップ」より一部引用)
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下北半島は結構産業資源に乏しかった背景があるため(なんか語弊があるような)、
今でこそ原発や軍事施設用地などに使われていますが漁業以外には林業くらいしかなくガンガン山を刈ってスギやヒバなどの針葉樹が植えられているのが分かります。
(原発や軍事施設を誘致?するってことはつまりそういう事でしょ)
恐山山地も特別高い山と云うのは無く、低山地はほとんど植林ばかりです。
居たァ!!!!!!!!
(濡れて光ってたからアカアシかと思った)
居たァ!!!!!!!!
(いや画像見えねぇよ)
無事採ることが出来ました。
採るまでの脚色を書くのがめんどくさくて撮った画像全部一気に貼りました↑↑が、
風間浦で採れたヒメオオのポイントはかなりかな~り局所的で、確認できた個体は約5頭。
採れたのは4頭のみでした。
持ち帰った♂はこの30.6mmくらいのチビ♂のみ(苦笑)
もう1♂、4cm台前半くらいのも採ったんですが脚欠けだったのでリリース。
♀は最大37.1mm。
流石に現在進行形でしっかり雨が降っているので採れただけでも良かったです。
遠くなければ晴れた日にまた来たいところなんだけど・・・
前日、出発前の眠り方をミスしていたおかげで
昼2時を過ぎるあたりで睡魔に襲われてきまして、雨も本降りになっている事も加わって完全に戦意喪失、駐車帯に車を停め仮眠する事にしました。
そして夕方4時前に目を覚まし、天候も変わらず雲の厚みでルッキングが難しい明るさになっていたのでこのまま帰路に就く事に。
帰る前に海岸から撮った一枚。
荒れた津軽海峡の遠い向こうに見えるのは北海道・函館市。
久しぶりに「『何も無い』がここにある」というような素晴らしい場所で非常に心躍る村でした。
そういえば初めて来た場所だった。風間浦。
ちなみに帰り道の横浜町で撮った雨の景色。マジの本降り。
始まる前から帰った後まで、終始天気に恵まれなかった採集でした。
姫を探して東奔西走 [日昆 採集記 【2015年】]
最近ずっとヒメオオの記事ばっかな気がする・・・気のせい・・・じゃないか(苦笑)
今やヒメオオシーズン!
自分も青森県各地のヒメオオスポットの新規開拓で忙しくまだまだ休みの日は外に出てばかりで、根を詰めてやる必要がある飼育作業が全く捗っていません。
基本的に今期は(も)新ポイント開拓メインで辛い採集ばかりしていたので、
既産地にはほとんど入ることがなく秘密のマイポイントでの楽しい採集にまだ行けずそっちの現地状況も知りたいところではありますが、
・居るのは分かってるけどまだ採れてない場所
・生息は未知だけどずっと気になっていて調べなければいけない場所
が両方ともまだ複数あってそちらを優先して動いているような状況です。
手持ちのマップル道路地図には特殊系のクワガタ(分布がね)のチェックポイントや林道名を記入していますが、
ヒメオオのチェック箇所もどんどん増えてこのままいけば平地以外の市町村をコンプリート出来る日もそう遠くはないかもしれません。
コクワはどうしたんだ俺!?
さて、ここ最近のヒメオオ採集の内容を残しておきます。
+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+
+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+
1日目 上北地方某所
自身初めて来る場所でした。
事前に地図で探索すべきエリアをかためての早朝出発。
予定時間を寝過したのはいつもの事です。
マップル道路地図とケータイの地図アプリを連動して進行するいつもの感覚で林道へ突入。
林道が大きく二つに分かれており、まずは左の林道へ進入。
しばらくは通常の林道でしたがヒメオオの姿を拝めないまま
道は次第に藪に飲み込まれていき・・・ 徒歩の探索に。
噛み痕をちびちびと発見するも、結局本体が見えず林道の自然回帰地点まで到達(泣)
引き返します。
車に乗り分岐地点まで戻ってから今度は右へ。
林道の整備具合を見てもこちらがメインの林道(本線)なようで
砂利道をガタガタ登っていくとすぐに大量の噛み痕のあるヤナギが増えだしてきて生息を確信。
若干風が出てきますがなんとか活動は問題ない事を願いつつ灌木を見て回る。
そして遂に本体が登場!!!
なかなかに大きい。これでまた新ラベルが1個増えました。
その後もアカアシ・スジなどを回収し、
採りこぼしやリリースも含め20頭前後は見られました。
ヒメオオ自体はあまり多く採れませんでしたが最大が52mm。ひとまず今期最大。
至るところに噛み痕自体は多く見られ、
ヤナギなどの他に、今回はブナに付いている個体が多かったのが印象的でした。
ブナの幼木が齧られリング状に傷ついています。
ブナの芽鱗痕(前の年と次の年の枝の間にできる節目状の痕跡)は
こんな風になりませんよね。
+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+
+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+
2日目 津軽地方某所
こちらは1日目と違って、
去年ヒメオオシーズン終了期の開拓時に見つけた林道です。
一言で津軽と言っても、大まかに分ければ白神系のエリアで
本来ヒメオオならどこにでもいるような地域ではあります。
ただ今年は(も)白神の中央域へは道路崩落の影響で車の進入が出来ないため、その外側エリアで探します。
この林道は去年の下見以外に
今年マグソクワガタの新ポイント開拓に訪れているのですが、
この林道の嫌なところが何を隠そう路面の悪さ(泣)
距離が長いくせに手前の時点から既に悪路!
悪路の要素ってのはいくつかありますけど、
ここの林道の危ないところは「わだちが深くて多い」のが最たるものでしょう。
もはや「わだち」とも言えない林道のサイドと中央の高低差。
ここでは毎回バンパーや車底部をえげつない音で擦る事を覚悟しなければいけません。
そのくせ、地元住民がよく山菜を採りに来るのは、
この林道がそれほど有用な場所である証拠なんでしょうね。
そして、所々わだちを埋めるために敷かれた砕石が
まァ粒がデカくて不親切極まりない!!!
径10cm超の角ばった石がゴロゴロしている上を走るのはストレス以外の何物でもない。
あァ・・・・・・・・・・せめて前半だけでもこんな感じの安心感に満ちた林道だったらいいのに。
伐採が入ったハゲ山を横目に林道を進みます。
(最初の説明で煽っておいて画像が普通の路面状況のモノばっかだと信憑性無いな)
最初に、噛み痕を前シーズンから見つけていた支線へ道を逸れます。
==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*
==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*
支線A
坂道を上るとヤナギの一帯がありそこがメインのポイント。
支線に入ってわりとすぐに辿り着くのでここで何としても採りたかったのですが、
悲しい事にヒメオオが居ない・・・!!
新しいもの・古いもの、噛み痕はちょこちょこ付いているのに本体無し。
今日のこの林道内で一番集中して採ることが出来そうだった場所なだけに
愕然としたと同時に、これより一気に今日のヒメオオ採集の難易度が上がってしまい
焦燥感が込み上げてきました。
と云うのも、
ここまでは比較的楽に走ってこれたのですが、本線に戻りさらに奥に向かうとここから更に悪路に磨きがかかり車体へのダメージも増える上、ここ以外でヒメオオが付いていそうだった場所は稀有で、その木がどのくらい在ってその内でヒメオオがどれだけ見つけられるかは、自信が持てなかったからなんですな(焦)
既に今日誰か車で進入してきた形跡があり、
それが原因でヒメオオがいないと考えてもおかしくない。
工事車両かまたはキノコ採りか・・・
さっきからおかしい事に下草が踏まれて折れています。
これを考えるとキノコ採りか同業者の可能性が濃厚か・・・
それから更にしばらく奥まで進んでみましたが、
クワガタのクの字もありませんでした。
==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*
==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*
本線へ戻って奥へ進みます。
ここからまた先が結構長いんですよ・・・
道の途中でGPSを受信がてら地図を広げて位置確認をしていると
後ろからビーーッと大きな音が。
驚いて車内のバックミラーを見上げると後続にジムニーが。
つっかえた(汗) 流石、人もよく来る林道なだけある・・・
急いで車を再発進させ先行を急ぎます。
道の途中で気になる箇所を見つけたので路肩に寄せ後続車を先に行かせます。
周囲の様子を見終わってまた再発進します。
しばらく進んで別林道の分岐地点を通り過ぎ、
路面状況が悪くなるばかりの林道本線を進みます。
本線を進み、また違う支線への分岐地点にまでやってきました。
どっちに進むか迷っていると、さっき自分を追い越して先へ行ったはずのジムニーが戻ってきました。
??
分岐入り口に車を寄せそのジムニーを通します。
去年の探索の時点で、本線の奥へこのまましばらく行くと道が崩落して車両通行不能になるのは知っているので、それで引き返してきたのは至極当然なのですが、だったらあの車は入って行ってすぐ出るなんて一体何のつもりでこんなところまで入ってきたのでしょうか。
支線側に車を入れて停めてしまったので、
流れでこっちの支線に徒歩で進入してみることにしました。
==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*
==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*
支線B
ここへは今まで踏み込んだ事が無く、今回が初調査。
道は悪くクラックも入っているのですが、徒歩進入するにあたっては廃道と言えるほど荒廃してはいません。
日当たりのいい景色から林床の道へと変わっていきます。
今やヒメオオシーズン!
自分も青森県各地のヒメオオスポットの新規開拓で忙しくまだまだ休みの日は外に出てばかりで、根を詰めてやる必要がある飼育作業が全く捗っていません。
基本的に今期は(も)新ポイント開拓メインで辛い採集ばかりしていたので、
既産地にはほとんど入ることがなく秘密のマイポイントでの楽しい採集にまだ行けずそっちの現地状況も知りたいところではありますが、
・居るのは分かってるけどまだ採れてない場所
・生息は未知だけどずっと気になっていて調べなければいけない場所
が両方ともまだ複数あってそちらを優先して動いているような状況です。
手持ちのマップル道路地図には特殊系のクワガタ(分布がね)のチェックポイントや林道名を記入していますが、
ヒメオオのチェック箇所もどんどん増えてこのままいけば平地以外の市町村をコンプリート出来る日もそう遠くはないかもしれません。
コクワはどうしたんだ俺!?
さて、ここ最近のヒメオオ採集の内容を残しておきます。
+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+
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1日目 上北地方某所
自身初めて来る場所でした。
事前に地図で探索すべきエリアをかためての早朝出発。
予定時間を寝過したのはいつもの事です。
マップル道路地図とケータイの地図アプリを連動して進行するいつもの感覚で林道へ突入。
林道が大きく二つに分かれており、まずは左の林道へ進入。
しばらくは通常の林道でしたがヒメオオの姿を拝めないまま
道は次第に藪に飲み込まれていき・・・ 徒歩の探索に。
噛み痕をちびちびと発見するも、結局本体が見えず林道の自然回帰地点まで到達(泣)
引き返します。
車に乗り分岐地点まで戻ってから今度は右へ。
林道の整備具合を見てもこちらがメインの林道(本線)なようで
砂利道をガタガタ登っていくとすぐに大量の噛み痕のあるヤナギが増えだしてきて生息を確信。
若干風が出てきますがなんとか活動は問題ない事を願いつつ灌木を見て回る。
そして遂に本体が登場!!!
なかなかに大きい。これでまた新ラベルが1個増えました。
その後もアカアシ・スジなどを回収し、
採りこぼしやリリースも含め20頭前後は見られました。
ヒメオオ自体はあまり多く採れませんでしたが最大が52mm。ひとまず今期最大。
至るところに噛み痕自体は多く見られ、
ヤナギなどの他に、今回はブナに付いている個体が多かったのが印象的でした。
ブナの幼木が齧られリング状に傷ついています。
ブナの芽鱗痕(前の年と次の年の枝の間にできる節目状の痕跡)は
こんな風になりませんよね。
+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+
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2日目 津軽地方某所
こちらは1日目と違って、
去年ヒメオオシーズン終了期の開拓時に見つけた林道です。
一言で津軽と言っても、大まかに分ければ白神系のエリアで
本来ヒメオオならどこにでもいるような地域ではあります。
ただ今年は(も)白神の中央域へは道路崩落の影響で車の進入が出来ないため、その外側エリアで探します。
この林道は去年の下見以外に
今年マグソクワガタの新ポイント開拓に訪れているのですが、
この林道の嫌なところが何を隠そう路面の悪さ(泣)
距離が長いくせに手前の時点から既に悪路!
悪路の要素ってのはいくつかありますけど、
ここの林道の危ないところは「わだちが深くて多い」のが最たるものでしょう。
もはや「わだち」とも言えない林道のサイドと中央の高低差。
ここでは毎回バンパーや車底部をえげつない音で擦る事を覚悟しなければいけません。
そのくせ、地元住民がよく山菜を採りに来るのは、
この林道がそれほど有用な場所である証拠なんでしょうね。
そして、所々わだちを埋めるために敷かれた砕石が
まァ粒がデカくて不親切極まりない!!!
径10cm超の角ばった石がゴロゴロしている上を走るのはストレス以外の何物でもない。
あァ・・・・・・・・・・せめて前半だけでもこんな感じの安心感に満ちた林道だったらいいのに。
伐採が入ったハゲ山を横目に林道を進みます。
(最初の説明で煽っておいて画像が普通の路面状況のモノばっかだと信憑性無いな)
最初に、噛み痕を前シーズンから見つけていた支線へ道を逸れます。
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支線A
坂道を上るとヤナギの一帯がありそこがメインのポイント。
支線に入ってわりとすぐに辿り着くのでここで何としても採りたかったのですが、
悲しい事にヒメオオが居ない・・・!!
新しいもの・古いもの、噛み痕はちょこちょこ付いているのに本体無し。
今日のこの林道内で一番集中して採ることが出来そうだった場所なだけに
愕然としたと同時に、これより一気に今日のヒメオオ採集の難易度が上がってしまい
焦燥感が込み上げてきました。
と云うのも、
ここまでは比較的楽に走ってこれたのですが、本線に戻りさらに奥に向かうとここから更に悪路に磨きがかかり車体へのダメージも増える上、ここ以外でヒメオオが付いていそうだった場所は稀有で、その木がどのくらい在ってその内でヒメオオがどれだけ見つけられるかは、自信が持てなかったからなんですな(焦)
既に今日誰か車で進入してきた形跡があり、
それが原因でヒメオオがいないと考えてもおかしくない。
工事車両かまたはキノコ採りか・・・
さっきからおかしい事に下草が踏まれて折れています。
これを考えるとキノコ採りか同業者の可能性が濃厚か・・・
それから更にしばらく奥まで進んでみましたが、
クワガタのクの字もありませんでした。
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本線へ戻って奥へ進みます。
ここからまた先が結構長いんですよ・・・
道の途中でGPSを受信がてら地図を広げて位置確認をしていると
後ろからビーーッと大きな音が。
驚いて車内のバックミラーを見上げると後続にジムニーが。
つっかえた(汗) 流石、人もよく来る林道なだけある・・・
急いで車を再発進させ先行を急ぎます。
道の途中で気になる箇所を見つけたので路肩に寄せ後続車を先に行かせます。
周囲の様子を見終わってまた再発進します。
しばらく進んで別林道の分岐地点を通り過ぎ、
路面状況が悪くなるばかりの林道本線を進みます。
本線を進み、また違う支線への分岐地点にまでやってきました。
どっちに進むか迷っていると、さっき自分を追い越して先へ行ったはずのジムニーが戻ってきました。
??
分岐入り口に車を寄せそのジムニーを通します。
去年の探索の時点で、本線の奥へこのまましばらく行くと道が崩落して車両通行不能になるのは知っているので、それで引き返してきたのは至極当然なのですが、だったらあの車は入って行ってすぐ出るなんて一体何のつもりでこんなところまで入ってきたのでしょうか。
支線側に車を入れて停めてしまったので、
流れでこっちの支線に徒歩で進入してみることにしました。
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支線B
ここへは今まで踏み込んだ事が無く、今回が初調査。
道は悪くクラックも入っているのですが、徒歩進入するにあたっては廃道と言えるほど荒廃してはいません。
日当たりのいい景色から林床の道へと変わっていきます。