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〆フェイスタメルシワバネ ブログトップ

Memory of 『F』 [〆フェイスタメルシワバネ]




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あっけなく終わりを迎えてしまいました。
形として残ったのは♂の標本だけです。




次回 リベンジ予定 、 無し。





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キュンキュンするクワガタ・・・? [〆フェイスタメルシワバネ]

『オオクワガタ以外はクワガタに非ず』

20年くらい前はこんな考えの人も多かったのではないでしょうか・・・?

1999年に正式に外国産クワガタの輸入が解禁されてもうそろそろ20年になろうとしています。在来の国産種は勿論、巨大なオオヒラタやギラファノコギリ、カラフルなニジイロやオウゴンオニ、果てはオオツヤやホソアカにも見慣れている飼育者は珍しくないでしょう。
一口にクワガタと言ってもその姿は多種多様で、世界各国から色々な種類のクワガタが輸入され、クワガタの飼育種の幅も昔と比べ大きく広がっているのは今更確認するまでもない事実です。
勿論、生体の飼育だけでなく標本の収集もしている人も大勢いるワケで、そうした人は飼育のみ行っている人より格段に多くの種類のクワガタを見ていると思います。

さて自分はと言うと、標本を集めているワケではないので見慣れているクワガタもいれば見慣れていないクワガタもいて、もっと言うと見慣れてもいないし見た事も無いクワガタの種類の方が多いです。

今回は、そんな「見慣れていないクワガタ」の中でもかなりドギツイ奴の記事です。




11月下旬、ある荷物が届きました。


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「見慣れていない」・・・つまる話が外国産のクワガタなワケですが、今回は輸送時期がなかなかにシビアでした。
特殊な温度帯の種類で、青森のこの時期の天候は非常に不安定。1日~2日だけ輸送に問題なさそうな日があったのが幸運でした。店によっては梱包の提案を素直に聞いてくれないところもありますが、入念に電話で打ち合わせまでしてもらい、虫はきちんと青森まで生きたまま到着してくれました。









フェイスタメルシワバネクワガタ.JPG
フェイスタメルシワバネ ペルー ワヌコ


アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、アフリカのクワガタは飼育経験はありますが、新大陸のクワガタは今回初めて飼育します。
標本では見た事がありましたが、手のひらの上で生きて動いているのを見ると流石に感動します。

フェイスタメルはシワバネ属最大種で、アンデス山脈に沿って南米大陸の北部から中部にかけて分布していて中でもペルー産は大型化するってことで別亜種扱い(別種扱い?)にするところもあるみたいですがどうなんでしょうかね?

そんなフェイスタメルも、近年は晩秋頃のシーズンに一定数の生体が輸入されるようになってきて、累代に挑戦し一喜一憂する様子がネットでチラホラ散見できる時代になってきました。
南米産クワガタは他地域産クワガタと比べて知名度が非常に低い(と思う)のですが、フェイスタメルは何やら昔ム〇キングで有名になり一部の層からも認知度を上げたそうで(俺はよく知らんけど)同じ南米産のアレに次いで南米産では第2位くらいの有名種と言ってもおかしくはないようです。
残念ながら、南米産知名度1位のアレは4年前(だっけ)に主要産地国で輸出規制が施される事になるというニュースと共に輸入の目処が立たなくなり、「いつかは私もアレを・・・」と夢見ていた変態勇敢な飼育者層も見た目が近いフェイスタメルへ流れ込んだ・・・と云う風にも自分は思っているんですがね。何を隠そう自分もその一人でしたから・・・「フェイスタメルなんて中途半端な珍種で自分を慰める気はねェ!! 俺はアレをやりたいんだ!! アレ一本で挑みたいんだ!!」
・・・(なんのこっちゃ・・・)

南米産という事で、現地の発生時期では普通種と言っても金額は決して安くはなく・・・
ペルーだからと言っても飛んでいったのはコンドルではなく諭吉さんでした。



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一々目が釘付けになる見た目です。
諭吉さんの事はもう忘れてしまいます。

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横から見てもクワガタらしいコンパクトさは皆無。
蛹の形を見てみたいですね。

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いや~もう全部ヤバい(笑) 北欧神話とかに出てきそう。
白い毛に覆われた頭部に金属のような複眼。
シワシワの前胸背板は油膜が張ったような色。

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頭部のアップ。虫を知らない人が見たら「これが神戸港で見つかった奴です」と言われても信じてしまうくらい見た目がアウトですね。

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シワバネの名前通り上翅にはキレイに皺がついています。
先端部のシルエットも変わっていますな。洗練されきってない感じ。

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裏返すと真っ白でモッフモフです。突然頭上にこんなのが落ちてきたら大概の人は悲鳴あげて走って逃げるんじゃないでしょうか・・・


そして♂だけではなく♀も同じように他国感にあふれています。
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幅広くなった前脛節、大して木も齧れなさそうな大腮、見るからにマット産みと云う風貌。大腮は閉じるとシャベルのようにヘラ状になっていて、なんだか土を掘るのに使えそうな形状ですねェ。鋸歯もなんか根切りっぽい感じに見えるのは気のせいでしょうか。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


さて、無事到着した生体ですが
元々虚弱体質で気圧も低い高地に生息している虫なので即日セットへ移行します。到着の前にセットを仕込んでおけばなお良かったんですがね。
現地のシーズンには大量に発生するという事も、明らかに寿命が短い証拠。

♀はフ節が1本麻痺しているので交尾もまず済んでいるだろうと見てペアリングは無し、到着時からあまり変わらずヨタヨタした感じなのでマットに潜る脚力があるのか非常に心許ないです。動く本種を見るのが初めてとは言え、これは少なくとも発生初期の活きがいい状態ではありません。
一応セットを作るまでの間、♂と♀の様子を見ていたのですが、♂はゼリーにむしゃぶりついたのに対し♀はゼリーに興味を示さずカップ内をぐるぐる・・・
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フタの縁をグリグリする様子が見られたので、そこそこ力は残っているんだろうと少しだけ安心しました。


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マット産みという事で、早速マットを仕込みます。

マットの選定が下手クソな自分にとっては非常に悩ましい時間です。
ネットでヒントを拾いながら、コバシャの中ケースに1~2種類のマットを混合したりミキサーで微粒子化して3層構造にします。
そして同時に、ケースに詰めるマットをちょっと細工して酸性寄り・アルカリ性寄りとpH環境を左右で分けてみました。
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3層&pH分けのセットは、虫側の選択肢が増えたようで一見して良さげに見えますが、中ケースと云うやや狭い容積では虫側の認識の問題中和の危険性もあるので、
産卵の確率が上がるかと言われるとそうとも思えないし、時間の経過で環境が変わる可能性があると卵や初令の死亡率にも影響してきますから・・・やっぱり良策とは言えそうにありません。

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念のために誘導坑を左右に開けておいたんですが、ヨタヨタ歩きの♀には合わなかったようで落とし穴みたいにボトッと落ちてしまいました。・・・大丈夫か・・・!?

ゼリーと水苔を散らして、17℃設定にした冷やし虫家へ。
初日~2日目くらいは地上でウロウロしていたようですが、以降は姿が外からは見えなくなったので潜ったのかもしれません。
・・・そのままケースに触らずにいるので、実はひっそり水苔の下で死んでいるかも知れん・・・




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