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選手交代世界最長!!? ~高輝度編~ [〆ギラファノコギリ (ダイスケ亜種)]

こんばんは、
先日会社の忘年会で景品を賭けて行われたビンゴ大会で、
40名ほどの社員の中で一番下っ端の自分がまさかの1番抜け
・・・しかもそこで遠慮なしにしっかり「ビンゴ!!!」とコールしてしまった会長です。


さて、前回の記事までで
これまでブログで登場し飼育してきたギラファノコギリのこれまでを全て紹介しました。

その亜種を挙げると、

原名亜種
ニルギレンシス亜種
ティモーレンシス亜種
マキタ亜種
ニシヤマ亜種
ケイスケ亜種

そしてブログには載せていませんが、
ボロブドゥール亜種
も、小学5年生時に飼育していた事を飼育ファイルの『カブト・クワガタ飼育済リスト』で紹介しています。
自分の今までのギラファ飼育経験亜種は記載されている全9亜種中7亜種






さて、今から半年以上前の今年5月の事です。



CA3I1165.JPG

ある荷物が届きました。









CA3I1166.JPG
ギラファノコギリ(ダイスケ亜種) パナイ島



前半の記事で簡単にこの後の展開の予測がついたかと思います。

現在の9亜種の中で、探せば見つかる生体は8亜種。

残る1亜種が生体入荷が現在途絶えているサンギヘのニシカワ亜種。これだけがどうしても入荷の目処が立たず飼育品も流通していない状況で自分も未だ見た事が無い亜種ですが、
ダイスケも現地フィリピンの生息環境も森林開発が著しいらしく生体入荷が近い将来今にも増して厳しくなってきているようで、これに危機感をおぼえ今回入手に至りました。


と言ってもWF1の飼育品ペアなのですが。


ダイスケも個人的に興味のある亜種で、飼育品ならば流通も多く、野外品の入手もチャンスが無かったワケではありませんが、
これまで踏み込まなかったパンドラの箱のような虫でした。


まず、ダイスケが流通し始めた頃に話題になった詐称&交雑問題。
ムシキングが流行った当時子供達の熱い視線を一挙に浴びるようになったギラファノコギリですが、生体価格は本亜種については全然子供向けではなくビッダーズ等のネットオークションを中心に悪質な出品者により「ダイスケではないダイスケ」が多数出品される事件が多数発生していたようでした。安くないお金を払って購入した幼虫が、羽化したらボロブドゥールやケイスケだったりと・・・更に、それらを知らずにダイスケだと盲信してその後本物のダイスケと交配させてしまいそのまま流通に出してしまう人も居たり、詐欺がばれにくいように故意に交雑させてしまうと云うアンタッチャブルを犯すゲスでファンキーなホラッチョもいました。
今はそのような人が居ないかと云うとそうとも言えず(個人的な考えですが)、当時は入荷産地としては主にネグロス島のものだけであり「ダイスケと云う亜種そのものが詐称する対象」となっていましたが、それから数年してから入荷するようになったパナイ島ラベルがまた別価値を持っていることもあり、詐称出品が行われている可能性もあるのではと考えています。
もしそうであれば、別亜種による詐欺出品と違って産地間の微細な特徴のみの違いで詐欺が見破れない場合もあり、ネグロス産をパナイ産として流通させられた場合には完全に白黒つけることが難しくなってきます。

自分も出来ればパナイ島産のダイスケを飼育してみたいと思いあえて今回入手したのですが、本当は野外品を採集者I氏から直接購入するのが確実なのですがそんな余裕のある人間ではありません(泣)1ヶ月丸々死んだ状態で仕事ができれば購入も不可能ではないのですが・・・。自分が今回購入したのは、その採集者本人から直接購入した方からの累代品です。内心、「ずっと高嶺の花であってほしい」と思いつつ、ダイスケWF1ペアとしては破格の値段であったために手を出してしまうと云う自分に呆れる部分もありますが、こうして価格相場と云うのは下がっていくのでしょうね
(自分はこのパナイ産ダイスケとかシベルート産オキピタリスは持て余しても売らないけど)。

販売個体を選ぶ決心を固めるために、販売するその方のブログや他の販売ページなども一応チェックしました。詐称を行うようなタイプの人は、内容が不明瞭だったりやたらと高額種ばかり自慢げに紹介していたりするんですが、この方の場合そのような怪しい匂いもなく採集者本人からの購入品と云うのを公表していましたのでこの点で購入に踏み切りました。

その反面、この方は他人の情報を鵜呑みにされている傾向がやや見られ、種・亜種・産地・相場についての解釈の部分で色々とツッコミ所があるのにはやきもきさせられる部分がみられます。というかそのせいで本来もっと守るべきだった流通量と価格が、この方の手により一気に安価かつ大量に市場へ流されてしまっていると。「パナイダイスケの価値は下げてほしくない」と云う採集者本人の願いを直接お聞きしているなら、せめて出品数を最大限まで減らして流通価格をもっと調べてほしいと思うんですが・・・

安く買ったのにこんな言い草は酷いんですけどね

※ちなみに、今回こうしてパナイ島産ダイスケギラファとして購入してはいますが、ラベルを丸々信じたワケではありません。誰にせよ販売するのは人間ですので、万が一を考え一歩引いた立ち位置から『今回購入するこの生体についてはパナイ産なのかどうかブリードした上で自分の目で真偽を確かめさせていただきます』と販売者の方へお伝えし、向こうからも「了解しました、しかしその点はご安心ください」と暖かいご返答を頂きました。

(購入しておきながら「あなたの虫は本物かどうか疑ってますからね」って直接言うなんてどういう神経してるんだか・・・)


↑↑ここまでがこのパナイ島産ダイスケギラファの入手経緯です。
さてなんやかんやで我が家に到着したダイスケ、

CA3I1167.JPG
やはり同じフィリピン産という事もありマキタのように細かな鋸歯が特徴的で
さらにマキタのような大腮先端の鉤状内歯がありません。
この♂は93mmの中型個体ですが、マキタなら大腮のラインが一般的な長歯のそれと同じですがこちらはやや中途半端に「伸びてはいるのに湾曲が洗練されていない」感じ。
ギラファ最大亜種のケイスケもこういう微妙な形状の個体が現れますよね。


ちょうど家にそこそこ似たようなサイズのマキタ(ミンドロ島産)もいましたので並べて比較してみました。
CA3I0085.JPGナゼか両方アゴずれしてる(苦笑)
マキタは88mm

サイズと光沢だけならダイスケの方が魅力的なんだけどなぁ・・・
あまり魅力に気付く人は居ないんですが、特大級になった時のマキタの大腮の湾曲の素晴らしさが個人的に勝る。

CA3I0087.JPG
CA3I0086.JPG
頭部~前胸背までを見ると、マキタがダイスケよりやや細身で表面はザラついていて
ダイスケは前胸の前縁が大きく膨らみ表面は滑らか

大型個体同士の特大♂生体の比較も出来たらいいですが、

現在のところのブリード状況は、
変則的に起きてようやくブリード可能になった♀をセット投入したものの、マットの選定をミスり卵をいくつかダメにして僅かな幼虫だけ回収。2度目のセットに♀を投入しなんとか1個だけまた卵を確認したという苦しい状況。
しかもマキタに至っては卵はたくさん産んでるけど同じくマットの問題でまだ1頭も孵化していない、そして今2セット目でリカバリーを図っているという・・・



来年はあるのか!!??
生暖かく見守ってください・・・




             新しく入荷した在庫  1種類
           ブログで紹介した在庫 83種類
                  全ての在庫 14種類



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