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日昆 採集記 【2024年】 ブログトップ

はじめてのヒラタクワガタ採集 ‐後編‐ [日昆 採集記 【2024年】]

前記事、【はじめてのヒラタクワガタ採集 ‐前編‐】の続きです。

 【前記事】
   ⇒ 2024-1-27  はじめてのヒラタクワガタ採集 ‐前編‐

当初は一つの記事にまとめる予定でしたが、長くなってしまったので途中でぶった切りました。前後編成にするなら、いっそ【日昆会長 西へ】とかにした方がよかったかな・・・?(そのタイトルだと舞台が神戸になるけど)




〉〉【はじめてのヒラタクワガタ採集 ‐後編‐】を読む


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はじめてのヒラタクワガタ採集 ‐前編‐ [日昆 採集記 【2024年】]

ここ青森県は、今でもなお知られていない昆虫が数多く潜んでいます。
知られている昆虫であっても、記録が僅かしかないものや、特定の地域だけでしか見つかっていないものもたくさんあって、現在もまだ昆虫相の解明は未熟なままです。クワガタも例外ではなく、青森県で分布が確認されている種の一部にはまだ発見されていない地域もあります。

その一方、青森県で分布が確認されているクワガタ僅か12種にとどまり、この数は全国47都道府県中で下から3番目という少なさです。「多様性」という点では乏しいと言わざるを得ません。特に、一般書籍や児童向け図鑑でも馴染み深い “あの大型種” が分布しておらず、青森県に地域を絞って採集をしている自分にとってそれはいつか自分で採集してみたい憧れの種でありました。
しかし、常に青森県内に限定して採集してきた所為か、それはある種「誇り」にも似た感覚となり、いつからか青森県外へ出て採集する事は「青森を裏切る行為」とも思うようになっていました。

そして・・・

2024年、遂に私…
青森を裏切りました。





この採集を思い立ったのは去る2023年末
今年分の報文も投稿し終え、ブログの投稿も一段落したタイミングでした。

暫らく採集に行っていなかったこの時期、山の空気を吸いたい欲求に駆られるようになってきました。
しかし冬の採集と云っても、青森の虫(クワガタ)は今ちょっと行く気にはなれません。モチベーションが下がったのではないですが、未展足の個体を家に残した状態でさらに数を増やす気にはなれないのです(=標本屋ではないので、物ぐさな自分が近々にマウントしきれる以上の数は採りたくない)。標本でなく飼育用個体の採集と考えても、現状で青森の虫は十二分にいます。
そうなってくると、“青森にいてはどうにも採れないクワガタ” に気持ちが動いてしまいます。青森に分布してない種は数多いですが、その中でも昔から昆虫図鑑のレギュラーとして登場し本土一般に分布している大型種の一つ・ヒラタクワガタは、何かの機会にでも一度は見てみたいと憧れる存在でした。
一応、実物は見た事も飼育した事もあります。小学3年生の頃にホームセンターで、ミタニ社ラベルで売られていたミニサイズの本土ヒラタを買った事がありました。しかし、「買う・貰う」のと「自分で採る」のは全く別の価値を持ちます。

ところで、自身の採集は青森県内でのみに限定してきた、・・・と冒頭では書きましたが、実際のところは青森県外で虫を探したり採ったりする事もありました。
指折り数える程度ですが、
  • ・小学校の修学旅行で北海道で虫を探したり
  • ・外灯回りやヒメオオ採集の最中に秋田県へ越境したり
  • ・仕事で東京都に行った折に空き時間で採集場所を探したり
こんな経験がありながら「青森でしか採集した事がない」と言うのもちょっと白々しいですよね(まぁ正確には、採集行為はしたけど虫を採って持ち帰った事は無いって話なんですけど)。それに、採集してみたい虫がありながらそれを採りに行かない理由として「今まで県外で採ってこなかったから」と言うのはよく考えると意味を成していませんし、青森で採集し辛い時期に青森を休んで他県に行くのであれば、地元採集の機会を犠牲にしているワケでもないですよね。

こうして、年末のごく短い期間のあいだに県外遠征の機運が高まっていきました。
そうです。「憧れるのをやめましょう」と云うヤツです。



さて、そうとなると考えるのは行き先です。
もし採りに行くとするならどこへ行きたいか。次の3要素で考えました。

採集地の環境と想定される採集難易度
ヒラタは関東以西に分布しているとは言え、流石に分布北限にも近いエリアだと生息も局所的で県外初心者には厳しいところ。それに、せっかく採りに行くなら寒くて雪が降るエリアなんかじゃなく、温暖で個体数も多く、あわよくば大型個体も比較的見られる産地。
また、青森県での採集でも感じた事ですが、広大で潤沢な生息環境だと、特大個体が採れるポテンシャルはあっても採集適地を絞るのに時間が掛かったり、採れても個体密度が薄い傾向があります。こういう点では、むしろ地理的要因で生息環境が限定された場所の方が採集難度が低いです。

採集期間の制約
遠征とは言え、ホワイト企業や学生なんかと違い、そう易々と長期休暇は取れません。冬季の期間内で得られる連休・有給休暇が認められるタイミングがあるとすれば、土日祝日を繋げた3日間が最長です。ここから算定すると、1日だけは最低限の採集日として確保し、残りの2日間を往復で移動できる距離が限界です。

移動手段
前項とも関係する要素ですが、【飛行機&レンタカー】、【新幹線&レンタカー】、【自家用車】のどれを使って移動するかによって時間的制約も変わってきます。ただ、これについては正直言って最初から決まっていて、【自家用車】のほぼ一択で心積もりしていました。まず、まだ正確に日程を決めていない状況で、新幹線や航空機に加えレンタカー(さらに言うと船も)まで使うのは予約のタイミングや運賃の面で判断が難しいのです。加えて、恥ずかしい話ですが移動に掛かる発着時刻に縛られるのも個人的には不慣れで、「〇〇時〇〇分までに***に着いて手続きを済ませて・・・」を繰り返す手段は選びたくありませんでした。


斯くして、遠征地の候補はこの場所に絞られました。

〉〉決定した行き先は・・・


タグ:採集
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