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2023年羽化報告 ニシヤマギラファノコギリクワガタのこれまで [〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種)]

少し前に、また1種クワガタが絶えました。

「絶えた」と書くと、またあっさりと累代終了したのかと思われるような表現ですが、今回に関して言えば自分としてはかなり長くやれた方だと思います。


一時期は複数の亜種を同時飼育していたギラファノコギリが今回の主役です。本種の飼育上、一番の負担である飼育スペースの占有量を主な要因として徐々に規模を減らし、最終的にスラウェシのニシヤマ1ラインのみになっていました。

飼育を始めた当初、スラウェシのラベルでお馴染みの「パル‐パロロ産」ではなく「フェネマ山脈・パロロ産」として表記されていたのが物珍しかったこともあり、WILD♀を複数仕入れてセットしました。しかし、辛くも採れたのはたった1ラインだけ。
WF1では♂最大98.9mm、100mmの大台に惜しくも届かないにしても仕入れたWILD♂より大きな個体を見る事が出来ました。
(ここに改めて書きますが、実は当時この最大個体をレコードとして応募した事があります。大台に乗ってなくても踏み台扱いで後続のブリーダーが出しやすくなればと云う意味も込めてのつもりで応募したのですが、アドレスを間違えたか、サイズが雑魚過ぎたのか、返信が返って来ずこの件は立ち消えてしまいました)
しかし、WF1の結果で満足してしまった所為かモチベーションが落ちてしまい、F2以降は管理が疎かになってしまい中歯以下を多発してしまい、さらにF3からは幼虫の数の確保も満足にいかなくなり、常に累代終了の危機と隣り合わせの状態になり果てていました。

2022年にはF5幼虫が採れたもののやはり数は少なく、1頭の親♀から3♂♂2♀♀が採れたのみでした。
5頭の幼虫はその後、
①♀→羽化45mmUP ♂との羽化ズレでペアリングは不可
②♀→羽化48mmUP 同上
③♂→3令で溶けて死亡
④♂→羽化80mmUP 5リットルビンで羽化
⑤♂→羽化
・・・と云った塩梅で、毎度のように苦しめられていた♂♀の羽化ズレが遂に今回命取りになってしまいました。

さて、の♂ですが、
最後と云う事で以下に記録を残しておきます。


KIMG6668kai.JPG
【親個体】F4同腹 ♂90mm ♀48mm
2022年2月26日 割り出し 2令 恵栽園カンタケ200ccカップへ
2022年4月18日 3令初期 恵栽園カンタケ3リットルガラスビンへ
2022年9月16日 3令後期29g (BigHorn高級クワガタマット?)5リットルガラスビンへ
2023年7月   羽脱 90mm

羽化時期が記録できていませんが、これは上手くビン中央に蛹室を作った事で蛹室を視認できなかった為です。

2本目に移したところで放置してしまい、5ヶ月の期間を経て体重が30gにも届かない状態から蛹化ビンへ移した時点で、もう特大は諦めるしかありませんでした。
④の♂も5リットルビンに入れたタイミングは同じで、体重はたった25gほどでした。
菌床はマットと違って劣化具合=交換のタイミングも判りやすいだけに、それすらも怠っていた自分には羽化成績の向上など夢のような話ですね。
また、累代を重ねる中でエサの銘柄を度々変更してしまい統一できなかった部分も大型化失敗の要因でしょう。オオクワ一本で飼育するような方々を見習ってそういう点がしっかり管理できれば、また違った成果が見られたのでしょうか。

ギリギリ・・・長歯と言えるレベルの歯型をしていますが、せっかくなので拡大して見ると
KIMG6670kai.JPG
元々左右非対称の形であるギラファとは言え、常識的な範囲をちょっと超えているようなバランスの悪さです。右が発達している反面、左は短く矮小です。

KIMG6681kai.JPG
比較として、F4の親♂90mmの頭部も撮ってみました。
累代はある程度進んでいるので歯型も固定化されてきたのではと思ってましたが、意外と似ていないものですね。
図鑑やネット上で見る分には、産地的にはスラウェシ産が大腮の形状が最も安定していないように見られます(次点でフローレスか?)。逆に最も形状が安定して見えるのがジャワ産。
何度か書いてきたような気もしますが、ギラファ各亜種の中で最も「形が不細工」だなと思うのがスラウェシのニシヤマイです。上半身が細身で、大腮の鋸歯もフィリピン産のように整ってなくて最大内歯も短くて後ろ向きです。・・・かと思いきや中途半端に「なんとも言えない」特徴の個体も少なくないと云う個体差もあります。
個人的にはこのニシヤマギラファで思いっきり「変な」歯型の個体が羽化してくれないか期待したのですが、終ぞ現れる事はありませんでした。満足のいくサイズが羽化したのは結局WF1の時だけでしたが、その時でも「なんか普通。」と云う感じの個体ばかりでした。この点が今では大きな心残りです。


他にヘラクレスのようなスペースを食う虫もいる手前、一旦ギラファの飼育はお休みしますが、またニシヤマイ、もしくは何か他の亜種でもギラファ飼育をいつの日か再開したいと思います。

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