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日昆 採集記 【2018年】 ブログトップ

私をスカユに連れてって [日昆 採集記 【2018年】]

青森は雪が積もる季節ですがまだまだ採集は終わりません。

山に雪が積もり始めた今月初頭
No.2No.6、そしてFH鈴木さんY氏で冬の採集を楽しみました。
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この日ちょうど運悪く山に雪が積もってしまった後で(この時の雪は後日溶けたので、ただただタイミングが悪かっただけでしたね)、四駆でも逐一道の先の状態を確かめながらの走行でした。

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昼過ぎに皆でラーメンの調理。塩ラーメンとコンビニ飯とカフェオレでひと時の休息、今回の採集の目的の一つでもありました。青い空、白い雪、そして熱々のラーメン。


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うわぁ・・・マズそう・・・
各々好みでトッピングを入れましたが、やっぱりシンプルなのが一番良いと云う事ですね。
なんでフライドガーリックなんて入れたんだ俺!
ブッキーなんだから・・・


結局この時は大した獲物が採れずに終わりましたが、普段とは毛色の違うメンバー構成で遊べたのはある意味今年一貴重な体験だったとも言えそうです。





その翌週、先週の爽やかな空気から一転して今度は冬の青森の本当の恐ろしさを体験することになってしまいました。

CA3I0794.JPG
ま、前が見えんッ!!!!!!!

平年と比べて青森県のみならず全国的に初雪の観測が遅く、青森市でも去年より6日遅く平年より16日遅い初雪観測で、先週の積雪もほとんど融けて「あぁ今年の年末はゆっくりできるかも」と楽観視していた矢先、突然の大雪で街も山もパニックが起こりました。
市街地でもそこかしこで交通渋滞と衝突事故が多発、年々質が下がり続ける除雪対応も当然間に合うワケもなく、パニックが起こりました。

これは山に行った自分の責任に他ならないのですが、
ちょうど用事で八甲田を経由し十和田へと向かう最中、前日に徹夜した事と吹雪でのホワイトアウト、加えてそれによる目晦まし効果で眠気が頂点に達し、道路脇へダイブしてしまいました・・・(泣)
幸い、丁度通りかかった軽トラのドライバーに助けられ車道へ復帰しましたが、見た目にはあまり大きな損傷が無さそうに思えたのも束の間、車体が受けたダメージの大きさが後日明らかになってきて、修理を待つことになってしまいました。
直るのか・・・?





そして心と車と財布に大ダメージを負ったその翌週(一応弁解しておきますが、こういうのは自分の場合珍しくないと言われていても、自分は毎回ホントに凹んでいますからね? 車じゃなくて精神的に!!)
今度はまた別の用事で別の車で山へ向かいました。
ここからが記事の本題です。

  16日

山はもう既に地肌が見えることも無いであろう雪の層に覆われてしまっています。

この日向かったのは言うまでもなく山、真っ白になった八甲田山です。

と云うワケでとりあえず・・・[カメラ]
CA3I0797.JPG
青森市内から八甲田へ向かう途中の、雲谷峠を過ぎた辺りで積雪は1mに達していました。


さらに標高を上げること間もなくして、今回の目的地へと到着しました。

それがこちら↓↓
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酸ヶ湯
日本屈指の豪雪地として昼や夕方のワイドショーで毎年取り上げられているので県外の方にもよく知られている所です。
(ちなみに、降雪や積雪の記録ではここが日本一とはならない)
写真に写るのは酸ヶ湯温泉旅館
この日は運よく天気が良く時期もまだ12月半ばなのでこのくらいの積雪ですが、1月2月となるとこの旅館の屋根には巨大な布団のように雪が覆い被さります。

今日わざわざ酸ヶ湯までやってきた目的は2つ

年賀状用の写真を撮る
この付近でルリクワガタを採る

写真を撮るのはまだしも、ルリクワガタを採るってのは各所からツッコミが入るかとは思います。これもいくつか理由があるのですが書ける内容だけ説明すると・・・、
自分(達)が昔、二十歳くらいの頃にやっていた真冬の採集(と云う名の雪中行軍)をやらなくなって暫らく経った今、またあの頃を思い出して無茶な採集に興じてみたくなったと云うのが一つと、まだ酸ヶ湯付近のラベルのルリを採ってなかったと云うのもあります。また、必ずしも酸ヶ湯ラベルでなくとも成虫のストックが欲しい部分も・・・(じゃぁなんで春先や秋じゃなくてわざわざこんな時に!? と云うワケは、また別の事情があるからなんですが・・・それは割愛)

ただ、今回は思い立ったのが最近で何の誘い合わせもしていないので勿論1人です。
(この時点でサブタイトルが思いっきりスベっているワケです)

CA3I0798.JPG
旅館前の道路風景。真ん中を流れるのが酸ヶ湯沢。

これらの写真を撮ろうと、除雪されて出来た雪山に登ったらこれがまぁ大変。
とりあえず、[カメラ]
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当たり前ながら、積もったばかりの新雪なので埋まる埋まる!!
足が雪の中に吸い込まれていく感じで、膝まで簡単に沈みます。

地図を確認しと突入経路を決め、道具を詰めたリュック雪原歩行用の安っすいプラスチック製かんじきを携えて出発。

採り易さ度外視で酸ヶ湯ラベルの採集の為近くの森に入りますが(採り易さ度外視と言った理由ですが、実は酸ヶ湯の周囲の森林はほぼ二次林で本来ルリの採集には不適なのです)、森に入るためにまず背丈ほど積もっている雪の壁を登らないといけないのが地味に大変だったりします。
アメダスの積雪量観測データでは、この日の正午時点では高さが159cmでしたしね・・・
雪の壁を登るのはブロック塀を乗り越えるのとはまるで違います。

ひとまず壁を登りきったところでかんじきを履き、散策を始めますが全然進めねぇ・・・(汗)
さっきの除雪で出来た雪山と違い、純粋に降り積もって出来た雪原の上はかんじきを履いていても余裕で膝まで埋まります。秒速30~40cm?と云うような途方も無く鈍い速度でしか進めません。
しかも、安っすいかんじきと云う事もあって、進み始めてから10mちょっとしか来ていないのに簡単に脱げてしまいました。
その拍子にバランスを崩して転んでしまうと、下はフカフカな新雪なもんだから身動きがなかなか取れなくて立ち上がる事も一苦労・・・!!!
カナヅチである自分にしてみれば、これは謂わば深い水の中に落ちてしまったような恐怖感さえ覚えます。
大体こんな日本一の豪雪地に安っすいかんじきだけで飛び込むなんてのもどうかしているのでしょうが、今となってはこんな時期にも滅多に採集行かなくなったからスノーシューとかまで買いたくなかったんです。


林の中に入りルリ材探しを始めますが、これ↓↓を見てると先へ進むのが怖くなってきます。
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幹にガッツリ着雪してます。雪が積もれば当然倒木は見えませんので必然的に立ち枯れを探すしかないのですが、着雪のおかげで木々を見通してもそれが生木か枯木か判断しにくくなっています。
勿論木の上の方を見れば小枝の多少で見分けはつくワケですが、枯木の状態も様々でそれがクワガタ向きかそうでないかは材の表面が見られないと判別できません。
何より今日のこの採集の大変なところは、たった数十m先の(ルリが居そうか居なさそうかもよく判らない)材まで向かうのがとてつもなく辛く時間もかかると云う事です。
何度ベルトをきつく締め直しても数m~十数m歩けばまた脱げてしまうかんじきに時間を取られながら、それっぽい材を発見します。

CA3I0803.JPG
奥にある2本の材ですが、写真だとほとんど周りの生木と見分けが付きませんよね?
(コレ↑↑やったら倒れてくれないかなァ~)

CA3I0804.JPG
今日初めての産卵痕
実際のところ林に入って最初に目を付けた材でいきなり見つけちゃったワケですが、一瞬「楽勝か!?」と思いきや見事にスカでした。やはり二次林の細い立ち枯れでルリを採るのは簡単ではありませんね。

その後もかんじきが脱げては履き直し、立ち枯れをチェックしては空ぶる事を繰り返します。

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見つけた瞬間ちょっと唸った一本。経験上、二次林の中でこんな感じの腰が曲がって捻じれた材はルリが好んで産卵する傾向があるので期待して見ると、

CA3I0807.JPG
思った通りベタベタ付いています。
しかし、ここですら良い思いは出来ず・・・居たには居たのですが、残念ながら産卵痕の数のわりにはかなり少ない幼虫が採れたのみ・・・


一歩一歩目的には近付いてはいますがその分余計にとも言えるほどの体力を消費(浪費?)しています。地図上で後から確認してみると実際のところ大した距離進んでいません・・・!!
山に向かう前に買って入れておいたペットボトル入りのホットココアが身体に凍みて・・・じゃなかった、・・・沁みてきます。

足が次第に重く感じるようになってきたあたりで平坦な林床から斜面へと移行、斜面は平地以上に足が深く沈み、歩行がより緩慢かつ困難になっていきますが、
CA3I0808.JPG
そこでまた有望な材を発見矢印部分に古めの産卵痕)
さっきと比べても月日が経過していそうな産卵痕だったので、今度こそ成虫が出てくるだろうと思ったのですが惜しくも3令幼虫・・・1年早かった・・・

冬の昼間が短い事も気にかかり、時間がないのでここでの斜面の探索は諦め、平坦地へ戻って散策を再開。
CA3I0809.JPG
↑↑歩いた跡を撮ってみましたが雪が真っ白で比較対照物も無いので雪の深さが全然伝わらないですね・・・(汗)

あまりにもかんじきが脱げ易いので、一度ヤケを起こしてかんじき無しで数十m歩いていきましたが思いっきり後悔しました。股下まで埋まったもんですから頭も直ぐに冷えました(まァ冬の八甲田に居ながら冷えたもクソもないのですが)


同じ所で粘るより少し場所を変えた方が良いだろうと思い、来た道を戻り少し場所を移る事にしました。
来た道を戻るだけでもなかなか大変です・・・


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地図と樹相を確認しつつ、入る斜面を見定めていきます。
酸ヶ湯の裏側からは、十和田・八幡平国立公園の特別保護地区に指定されているのでそれより手前のエリアでポイントを決めていきます。

途中、2ヶ所程度様子見でアタックしてみましたが見事に材は見つからず早々に脱出。
雪の中へ飛び込むのはかなりの体力と時間を使うので、せっかく壁を登ったんだからと思ってそこで意地を張るとあっという間に20分30分過ぎていきます。
今の時期、16時にもなれば森の中だと暗くなってしまうので一旦雪から出たら早い内に次のポイントに飛び込んで行かないと段々億劫になってしまいます。


CA3I0810.JPG
きれいに除雪された道路も、脇の斜面の上からサラサラと新雪が流れて所々に落ちて積もっているのが見て判ります(矢印部分)。やや珍妙ですがわずかに恐怖感も覚える光景です。

結局、次に入ったらそこで今日は最後だろうと決めた突入ポイントはこの↑↑写真に写っている斜面にする事に決めました。
流石にこんな角度のキツいホントの壁みたいな斜面からではなく、ちょっと傾斜の緩やか(30°くらい)になった斜面から入りました。

最初の探索エリアから100mしか離れていない場所にもかかわらず、雪はさらに深くなっています。おまけに進む先は上り斜面なので、足はすっぽり雪の中に埋まり股まで雪に沈み手で雪を掻くようにして進むしかありません。あまりに無茶苦茶すぎるので、「あぁ・・・もうこれ雪の中を泳いでるようなもんだな・・・」と変に冷静になってしまうほどでした。
登っている場所は45°はあるような急斜面、今振り返るとホントにアホですね。


突入して10分以上経つのに、後ろを振り返るとまだ道路から50mくらいしか離れていません。
ひぃひぃ息を切らせながら材をチェックしていきますが、ここも二次林なので良い状態の立ち枯れがなかなか在りません。しかも苦しい事に、立ち枯れている樹の数がさっきのエリアより少ない・・・!

それと、午後になってちょっとまた天気が変わってきたのか、雲が厚くなってきて風が強くなる瞬間も多くなってきました。
梢に纏わり付いた雪が風にあおられ、ボタボタボタと大小の雪の塊が落ちてきます。新雪なので細かくばらけて吹雪のようになることもしばしば、塊がそのまま落ちてくるとそれなりに怖さも感じます。

さっきまではホットとギリギリ言える程度に生温かったココアも、
冷凍庫で凍る直前くらいのアイスココアになっていました。


深い雪と足腰の疲労と、ついでに脱げてばかりのかんじきとも闘いながらどうにか斜面を登り切りました。登りが終わったことで幾分歩きやすくなり、探索もし易くなりました。
時刻も15時を過ぎ、残された時間もほとんど残っていません。
見通しも良くなったので必死に歩き回りました。


・・・どこだ・・・


      ・・・・・・どこだ・・・・・・!


             ・・・・・・どこだァ~~!!!!!

















CA3I0811.JPG


見つからなかった・・・・・・

生体はおろか産卵痕さえも見つけることが出来ずタイムリミットが来てしまいました。
時刻は15時半

斜面を登り切ってからは丘から回り込んで道路の近くをウロウロしていたので、最後は来た道を戻らず斜面を下りるだけで直ぐ道路に戻ることが出来ました。
傾斜は60°近くもある場所でしたが、新雪がクッションになって滑落することなく歩いて戻れました。
あまり来れないポジションなので、とりあえず・・・[カメラ]
CA3I0813.JPG
下りている途中の斜面より(ちょっと角度ズレてた)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


気温はそこまで低くはなかったものの、纏わり付いたり服に入り込んできた雪ですっかり身体も冷えてしまいました。終わってみれば結局大した範囲探せていませんでした。雪とはいったい何なんだろう・・・?
こうして数年振りの雪中行軍採集は、下半身の疲労感と僅かな幼虫が残る結果に終わりました。
唯一、酸ヶ湯ラベルとは別に「成虫を採る」目的が達せられませんでした。





しかし、車に戻り酸ヶ湯を後にした直後
また直ぐ外に出たくなる衝動に駆られ、沸々とやる気が湧いてきました。

なんでって、それは勿論、
酸ヶ湯近辺が駄目だっただけで、酸ヶ湯から車で少し戻った所にはルリの望めそうな良さ気な材がそこらじゅうに立ってるのが見えちゃってたワケですから。



いや~・・・、今年はまだゆっくりしてられそうにないですねェ・・・(苦笑)


〉〉 後日談(2018年12月29日追記分)


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2011→2018 [日昆 採集記 【2018年】]

山遊びに精通している人や長年採集を続けている人の中には、『自分しか知らない遊び場所・採集場所』を持っている人も多いのではないでしょうか。
かく言う自分もそんな場所をいくつか持っている者の一人(だと思っているの)ですが、今回はその『自分しか知らない(と思われる)』場所での採集の話をサクッと書いてみます。


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 9月29日

節は秋真っ只中です。
この時期は専らヒメオオの新ポイントを探して県内各地を東奔西走しているのですが、このところ天候不順で新規開拓に文字通り暗雲が広がっていた中、この日はいつもの新規開拓は休んで勝手知ったるマイポイントへ向かいました。


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日~一昨日まで雨空だったのと、翌日も風と雨が強まる予報でヒメオオ採集に適しているのはこの日のみ。
こういう日は無理に冒険するよりも、安定したポイントの方が効率的だと云う点もありますが、たまにはサイズ狙いでヒメオオを採集するのも気分転換になるかなと思ったのが今回の動機です。自分は基本的にクワガタを採りに行く時は[サイズ < 産地]なのですが、ふと「マイポイントを持っててBIGサイズも好きなだけ採れるはずなのに放っておくのももったいないかな?」と思ったり。
一応、1~2年に1回は様子を見に来るんですが、最盛期は新ポイントを探すことを優先しているのでここへ来るのはシーズン初めかシーズン終わり間際。9月後半に来るのは久しぶりです。


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ここ最近では貴重な晴れ間、現地へ到着しましたが風も無くヒメオオ日和でしょう。




〉〉 続きを読む


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解禁 [日昆 採集記 【2018年】]

月になり、いよいよヒメオオシーズンも本格化してきました。
ライトの時期も終焉に近づき、ヒメオオの新規開拓に向かうべく候補地の選定で心弾ませています。

行きたい場所・行っておきたい場所が多すぎて、焦りを通り越しイラつきさえ覚えるくらいなのですが、その中でも長期間工事中で入ることが出来なかった有望エリアがこの9月中旬に遂に解禁されると云う事を思い出し、休日ヒメオオ採集の初回出撃はそこへ行くことを決め、当日の朝を迎えました。





  16日(日)

。 寝坊した。

CA3I0558.JPG
あ゛~寝坊したァ~!

準備をする時間も全部布団の中ですっ飛ばしてしまい、出発したのは昼の11時半

当初の予定では、朝早く起きて荷物を積み込み、別件の用事を済ませたら10時前には出発しているハズだった。


今回の採集のプランはこうである。

正午過ぎに解禁エリアへ↓↓
解禁エリアでヒメオオ採集↓↓
夜はその解禁エリアでライトトラップ↓↓
山の中で車中泊↓↓
翌朝から再びヒメオオ採集↓↓
夕方帰宅

ヒメオオと言いつつちゃっかりライトトラップの予定も入れてるのだが、
給油したり買い出しに行く時間も考えるともう既に半分計画倒れである。
そうは言っても荷物も多くスピードを上げて無理な運転も出来ないので、諦めて落ち着いて向かうしかない。

空は明るいが快晴とは言えずどちらかと言えば曇りがち。
ヒメオオ採集にあたって空が白いと個人的にはちょっと辛いが、雨でないだけ有り難い。
この日引退という事で、終始車内で安室奈美恵を流しながら目的地へひた走る。

途中、給油と飲食物の買い出しも済ませ、解禁エリアへ一直線・・・


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〉〉 山へ突入、解禁エリアへ⇒


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平成最後の十和田市オオクワガタ決戦 [日昆 採集記 【2018年】]

  7月9日(月)

方である。
自分は車で八甲田山を南下していた。





年も後半、7月を迎え既に9日目になった。クワガタの野外活動シーズンに入ってもう結構経つにもかかわらず、生涯目標の市町村別コクワ採集などほとんどおざなりにして専ら同じエリアにばかり通い続けている。
そここそ、何を隠そう記事タイトルにもある十和田市に他ならない。

十和田市と言えば、説明するまでもなく(?)青森県の虫屋が心の故郷とする地であるが、
ここへ何度も通っているそのワケは、これも記事タイトルにある通りオオクワ狙いの採集である。

遡ること今年3月末
年間目標を掲げる(だけ?の)記事の中で書いた一つにこれがある。


  オオクワガタをブリードしてみる


血統物ブリーダーのように本格的に、とまではいかなくても
一度きちんとオオクワをブリードしてみようという事で今年の目標にしたものだが、この目標に向かうにあたって、必要な親虫の入手先が販売品や人からの譲渡では全く面白くない。元々ドルクス全般のブリードに関して意欲の湧かなかった自分からすれば、自己採集品でなければ飼育するモチベーションが保てないのである。

それで、ブリード用にオオクワの♀を狙いに休日・平日問わず十和田へと行っているのだが・・・


採れない(苦)

採集者が増えライトトラップが苛烈な時期がやってくる前に、ササッと♀を採ってしまってその後は競合が少ない他地域への採集に切り替えよう・・・と云うストレスフリーなプランを構想していたのだが、やはり結果は長丁場の泥仕合になってしまった。
新緑を迎え日中の気温も上がるようになってきた6月の初頭(2日)から出撃開始、この日は早々に気温が落ち、21時を過ぎて気温10℃と云う有り様に震えていたが、
3日後の5日は青森におけるオオクワ開きとなり2ヶ所で1♀づつ飛来があった。その内片方はNo.7の所へ飛んできた初飛行と思われる46mmの特大個体。残念ながら自分の所へはオオクワの飛来は無かったが、美形のコクワ♂が飛来したり(今年ライト初飛来個体)オオクワに近づいていく手応えを感じたものだった。

しかし、その後一気にライトトラップの勢いは失速。・・・いやもう完全にストップした。
雨が降らない。雲が張らない。昼間いくら気温が上がっても夕方になるとスッッと熱が抜けて放射冷却。雨も全然降らず湿度が上がらない。湿度は高いと云う日は往々にして低温。

普通種が偶に飛んでくるようになったのは20日を過ぎてから、そして夜も気温がキープされるようになってきたのは7月に突入しようかと云うような頃だった。
この頃にもなると、県内各地からライトトラッパーが集まり始めるのでのんびりと構えて好きなようにライトを向けたりできなくなってくる。他の採集者の位置関係やライトを向ける方向や光量の力関係を把握しなければいけないからだ。

その例が7月に入って初日の事。自分が通っているポイント(A)のすぐ隣りのポイント(B)ファーブルハウスの鈴木さんが入った。まともに採集できるシーズン中にABの両ポイントで同時にやった事が無かったので、電話で連絡を取り合い『光の干渉実験』をしてみようという事になった。
鈴木さんが使うのは、しっかり発電機を焚いて点ける〇〇〇wのライト。対して自分は100w未満のHIDハンディライト。この差だけを前提条件にすれば、実験するまでもなく鈴木さんの方だけに殆どの虫が行ってしまうのは明白。しかし今回は、データがきちんと取れていない地形という事でどうこちらに影響するか分からなかった部分もあるのだろう。
結果は・・・予想の範疇だったがやはり負けた。鈴木さんのライトがAポイント方向に向くとこちらの山肌にまで光が届いているのがはっきり視認できた。つまり、こうなった場合、絶対にこちらはBポイント方向にライトを向ける選択肢を取れないし、自分側の方向に向けても光量負けして自分の所に落ちてくれるクワガタが激減するのだ。地形を読んで飛来する虫の位置から見てB側からの光線が見えないようにライトを当てると、照射範囲が非常に限定される。
この日クワガタは結局1ケタ台前半ほどしか採れず時間的都合で1時間半ほどで撤収したのだが、この直後にBの方にオオクワが1♀飛んで来た上普通種もドバっと流れ込んできたとの事だった。こちらの側にしてみれば、干渉していたし飛んでいる個体を寄せる事も出来なかったと云う事になる。
おまけに、鈴木さんの所へはさらに遅い時間になって1♀1♂追加が飛んで来たのだと云う。

さてその後なのだが、
2日になって突然原因不明の胸の痛みに起床時から苦しまされる事態に陥ってしまった。
今まで体験したことが無かった症状とあまりの傷みで、「あぁ俺もいよいよ腹を括る時が来たか」と悟りかけた。流石にこんな苦しい中で山へ行く気にはならず夜は自宅待機。
この夜も鈴木さんは1♀採れたとの事だった。

3日は病院で検査をしたが、とりあえず経過を見ることで終わり処方箋も湿布だけだった為、「=山に行ける」と結論してまだ苦しい胸を押さえながらこの日もポイント入りして普通種3頭。他のポイントではどこもある程度まとまった数が採れていたのだと云う。

この後数日雨と低温で青森は一時休閑期に入った。
どこかのブログで、「東北各地本格的に採れ始めた」とか書いてたのを見たが、青森だけ無視されてるのだろうか? 


といった感じで、話は7月9日へ戻る。






の日は長雨で数日お預けを食らった反動もあってか、朝から十和田行きの準備は抜かりなかった。
平日なので仕事なワケだが、予定していた業務が残業コースになり得ると見越して出社時刻を繰り上げ、それでも長引いた時の為に退勤後山へ直行できるように着替えと機材を予め積んでおく(け、けっこう普通・・・)
結果、残業も採集に影響しない程度に短縮出来、会社からそのまま十和田を目指す。
道中で服を着替え夕飯代わりの炭酸ジュースを腹に流し込む。

十和田市内に突入して間もなく、No.7から電話がかかる。

No.7 「いやぁ~~、クワガタ採集日和ですねぇ~(笑)」

自分 「そ・う・で・す・ねぇ~(笑)」

No.7 「あれ? もしかして、来てます?」

自分 「『来てます』って言い方するという事は、No.7さんも~?」

彼もやはり来ていた。チャンスだと見ればすかさず十和田入りを決行(時には強行?)するのも彼の虫を見ればうなずける。何しろ、前述した6月5日に彼が採ったビカビカの♀が未交尾と思われる上に46mmと云うサイズ、♂を会わせてやらないワケにはいかないだろう。
彼も自分と同じくシーズン初期に早々に十和田のオオクワ採集を済ませたいと考えていた一人であり、本命ポイントで♂を採れず連敗していたのだった。

さらに、彼の場合は自分と違いメジャーなポイントで♂を狙わなければならないので場所取りが厳しく、この日は残念ながら本命ポイントではなく別の場所でライトを点けることにしたと云う。
トイレ休憩がてら待機中のNo.7と合流して情報交換後、自分も目的のポイントへ向かった。


集エリア内を移動中、各ポイントには多くの採集者と見られる車が待機しており、既に機材の設置を完了している所も多かった。

さて自分のポイントに入る前にちょっとお隣のポイント(前述のB)を横目に通り過ぎようとしたところ・・・・・・

・・・・・・!!
アラッ!? マズい!!! 灯火機材置いてある・・・!!


迂闊だった、よく考えてみればBポイントに人が入っていないという前提は無い。作業台と400ワット?のスポラート2台が設置されているが、人や車は見当たらない。このポイントに入っているとなると大概は鈴木さんだろう。思い返せば今日採集に行くと云う話を、来る可能性が高い鈴木さんと打ち合わせてなかった、そのせいでまたかち合ってしまったワケだ。
もう仕方ないがちょっと示し合わせておこうと思い、鈴木さんに電話をしてみる。

自分 「鈴木さん今日来てました?」

FH鈴木 「いやっ、今日はパスした」

自分 えっ!!?

鈴木さんではなかった。
困った・・・先日の件で、自分のいるAポイント方向にライトを照射されてしまうとこちらの飛来がほぼ止められてしまう事は実証済み、出来る事ならば傍までお邪魔して照射の角度などを注意してもらうようにお願いしに行く事も出来るのだが、マイナーポイントに入るこちらの事情もあるのでそれが出来ない。遠目に見た様子では、ぽつんと放置された奴さんのライト(スポラート)Aポイントには向けていない。鈴木さんも、「相手の腕が悪いことに期待するしかないな、負けんじゃねぇぞ」と言うのみ。


ここまで読んでいて、
「いや、そこまで言うなら他の場所に変えればいいだけの話だろ?」
と思われる方もいるだろう。
6月から通い続けて採集を行っているが、十和田に何ヶ所も存在するライトトラップのポイントの中で自分が今期来ているのはさっきも書いたがこのAポイント1ヶ所のみなのだ。それは十和田のオオクワをブリードするにあたって、このポイントで採れたものを飼育しようと予てから決めていたからである。

その理由は2つあり、
1つ目去年の2次発生の時に採った♂が1頭家に居る事。
CA3I0748.JPG
↑↑コイツ

あとは♀さえ1頭採れれば確実にブリード出来る事になるのだ。

2つ目ラベル管理上の拘りによる部分から。
ここからややこしい説明になるが、自分の入る場所は確かにマイナーなポイントではあるが産地ラベルとしての括りならば近隣にも採集ポイントは存在する(ちなみに、Bポイントについては位置的に隣りではあるが地名としては別のラベルになる)。それら近隣のポイントは前から採集ポイントとして認知されてはいたが、正しい地名が地元採集者の間でも認知されておらず、採れた場合のラベルの付け方がピンポイントになり過ぎると云う現状に置かれている。
『ピンポイント過ぎる』と云うのは、採集ポイントを明確に区別する為に、「採れた場所」の具体名を付けるという事である。例としては、橋の名前(〇〇橋)建物またはその敷地の名前(〇〇館、〇〇荘)がそうである。
これは個人的な考えだが、こうしたピンポイントな橋や建物名を使うのは標本としてのラベルならいいが、ブリードする場合には適当とは思えない。ブリードした個体に付けるラベルと云うのは産地名であって、橋や建物自体はその虫が育った場所ではないからだ。
この場合、橋や建物の名前ではなく地区名(住所の場合は字・国有林)山岳名(山そのものの場所でなかったとしても地図上の最寄りの山)を充てるのが妥当ではないかと思う(さらに詳細に絞るという事であれば、周辺環境も含めてと云う意味で林道名河川名もギリギリOKだと考える)

この考えでいくと、このエリアのオオクワは実は今までピンポイントの通称でのみ呼称されていて誰も地名で扱っていなかった事になる。
去年から始めたこのAポイントを訪れて, 初めてこのエリアの地名が判明した縁でもってここのラベルが欲しいと思ったワケなのだ。


集ポイントに到着し自分も道具を設営する。
持ってきた道具はいつものように

・HIDハンディライト 2本
・HIDハンディライト用の替えバッテリー 2本
・三脚 2台
・探索用ハンディライト
・探索ハンディライト用予備乾電池
・ストックケース
・デジタル温湿度計
・撤収作業用箒

等々と云ったところだ。
さらに今日は、山に向かう前に仕事で出たゴミを加工して即席のライトトラップ用小細工アイテムも用意。

このポイントはライトを置ける場所が広く、地形的な事や去年始めた場所と云う事もありどの方向へ照射するのが有効かまだ掴めていない。事前のシュミレーションやこれまでの成果、さらに隣のBポイントとの干渉も考えなくてはいけない。
採集シーズンの最盛期に近づいている今、ここが正念場だと思い2本を別々の位置・方向に配置し、それぞれ

ライトトラップのセオリーに則り、かつBポイントとの干渉を極力避ける位置 = A‐1

個人的な感覚で有望と思う斜面、しかしBポイントと干渉する危険が高い位置 = A‐2

とする。
もしBポイントの照射方向がさっき見た配置のままスタートするのであれば、早い段階でならA‐2でも干渉の危険なく勝負できるかもしれないと思ったのだ。

CA3I0383.JPG
19時50分過ぎ、ライトトラップ開始。
まだ少し空が明るい中、じわじわ雑虫が集まってくる。前回までとは比べ物にならないほど多様な種類の昆虫がやってくる。それまではジョウカイボンやテントウくらいだったが、コガネムシやシデムシも数種類集まってきた。

三脚の位置や光軸を微調整しながら暫くすると、まず小さなアカアシの♀がクワガタ本日第1号として飛来してきた。ブログでは表現に困るが現場では結構忙しく動き回らねばならないので一々回収はしていられない。
次第にクワガタの個体数は増していくが、要らないので種類の確認だけしたら放置するか暗がりに投げておくのみ。

空もすっかり真っ暗になりゴールデンタイムに突入していく。
心配していたBポイントからの干渉も、こちらのエリアの斜面が照らされていない点からまだ無いように見受けられる。やはり別方向を照らしているな。その証拠に、A‐1A‐2共に少ないながらも定期的にクワガタの飛来がある。

No.7から連絡が入り、オオクワが来たか?と期待したが残念ながらあまり飛来が無いとの事。しかしながら目を引くサイズのミヤマ♂が来たと云う報告は、希望を捨てるなと云うメッセージだったりするのだろうか。
電話を切って間もなく、こちらのA‐1にも今日初めての大型普通種が飛来した。ミヤマの♂で67mmはいってそうに見える、この日初めてストックケースのフタを開けることにした。

気温もそこそこ、湿度は十分、風もほとんど無いが、次第に雲行きが怪しくなってきた。とは言っても怪しい原因は雲・・・ではなく霧、ガスである。
アレ? っと思った次の瞬間から見る見るうちに周囲が真白くなり視界がかなり悪くなってきた。
このままでは不味いと判断し、早速今日作ってきた小細工アイテムを活用する事にした。
・・・・・・・・・よしよし、利いてる利いてる♪♪


強烈なガスでこのままかとも思われたが、しばらく待つとやがて晴れていった。

そうこうしている内にもう21時を過ぎて暫らく経っており、ライトのバッテリーが尽きて順番に消えていった。予備のバッテリーはそれぞれ1本ずつ、前半のハイライトが大型ミヤマ♂1と云うのは気が重いが後半もまだまだ望みは捨てることは無さそうに思えた。クワガタの飛来自体はまだ続いているからだ。
否、回収してないから新しく来た個体か判んねぇよなぁとか考えつつも、バッテリーを足して、時折掛かってくる鈴木さんからの電話で雑談や実況で時間がどんどん過ぎていく。
ガスも一旦晴れたかと思っていたらまた濃くなったり晴れたりを繰り返す。小細工を駆使したりライトの片方を消したりして忙しく動き回る。確実に日中の仕事よりも汗をかいている。

やはり今夜は何か違うのか時間が経ってもガスっても次々虫が向こうから飛んできている。特にガは酷い有り様で、6月の一時期と比べるとスズメガやオオミズアオの数はだいぶ減ったが、代わりに莫大な量のキマエクロホソバが押し寄せてきた。
(2018年7月13日訂正・キベリネズミホソバでした)

CA3I0384.JPG
↑↑A‐2側の様子。ハンディライトでこの量、灯りの中で乱舞する様はさながら黒い吹雪である。どこにでも大量にいる上に不味くて獣すら食べないとの事、自分もとにかくコイツは嫌いである。

一方のクワガタは、ここまで普通種は皆来ている。ミヤマ♂♀、アカアシ♂♀、コクワ♂♀、ノコギリは♂だけ来ている。いつでもオオクワが来ておかしくない状況だ。


ここで、
ライトの周囲を旋回し、大きな音を立てて接近する黒い影を発見。
ライト脇に墜落するのを逃さず肉眼で確認・・・!
照らして正体を暴いてみると・・・・・・
                                  いや失敬 チッ、ミヤマの♂だった。


時間が経って少しずつA‐1A‐2の様子に差が生まれてきた。
リスクを冒して向けたA‐2の方が雑虫も含めて飛来数が多いのだ。光量の問題でライトを向ける方向が限られている中で、段々このポイントで攻める方向がやっと分かってきた。
時刻は既に22時を回っているにも関わらず、Bポイントの人は一向にこちら側へライトを向ける様子は無いようだ。今向けている方向で問題なくオオクワが来ているから動かしていないのか、来ていなかったとしてもライトを動かす頭が無いのか、はたまたもう既に撤退しているのか・・・

ライトへはまだまだクワガタの飛来が続く。
総数では高々20頭前後と少ないが、定期的に新顔と思われる個体が増えているのでつまらなくはない。


そして、
ライトの周囲を旋回し、大きな音を立てて甲虫が接近してきた。
ちょうど箒を持っていたので、バドミントンのプッシュよろしくパシンッと虫体を叩きつけドキドキして落下箇所を確認すると・・・
・・・・・・これもやはりミヤマの♂であった。


オオクワならばライトの直下に落ちるとも限らない。探し辛いフィールドを念を入れて探索する。嬉しいか悲しいのか、光量の少ないHIDハンディライトを使っているお陰で離れた所に落ちている個体は居なかった。
ライトの前まで戻ってみれば、引くほどのガの大群の中にいくつかクワガタが埋もれてるんじゃなかろうかと気になる。どっしり構えてられない自分は、ライト現場ではあっちを見たら今度はこっち、こっちを確認したら次はそっちを確認したいと云う風に結構そわそわしてしまう。

見ても多分居ないだろうに、ガに塗れながら注視しているとまた甲虫が来た。
マヌケにも、ライトに相対した自分の目の前をクルクル回っている。


ミヤマの♀か、
やかましい!!!!
箒で殴りつけると共にバチンと堅い音が響く。
裏返って固まるそれに指をかけて起こすと・・・












CA3I0385.JPG
!!!!!!!!!

ヨぁッシャ
ァァァァァァァ゛
!!!!!!!!

今年初であり悲願のオオクワガタ♀が遂に飛来した。発狂した。
(思いっきり箒で叩きつけちゃったよ・・・)

CA3I0386.JPG
一瞬の出来事で何が起こったか分からなそうに固まっている。時刻は22時14分、やはり話に聞いていたように夜遅くなってからも気が抜けない。
全身ツルツルの新発生っぽい個体、箒で叩いたと事をものともせずどこにも欠けもなく完品である。

もう慌てふためいてしまって何をどうしたらいいか迷ってあたふたしてしまう。とにかくまず冷静になって手袋を外し、ストックケースを開けてオオクワを保管、フタを閉めてから数人に画像付きでメール報告する。

***********************************

【宛先】 No.2 No.6 No.7 FH鈴木

【本文】 これでようやく十和田通いから抜け出せる・・・!!

***********************************

電話で祝福してくれる人「よかったね」と素っ気なくメールをよこす人「なぜ・・・?」とピンと来ていない上に「スジかと」思って画像を見た人電話をかけてきたが実はメールに気付かずに「いつ頃そっちライト撤収します?」と云う別件でかけてきてた所為で会話が噛み合わなくなってしまった人と、四者四様の反応が返ってきた。

飛来したライトは、A‐2。やはり期待の高い方角から来たワケだ。Bポイントに入った人には感謝しなければならない。鈴木さん曰く「今日俺が入ってたらその♀俺が頂いちゃってただろうな(笑)」。ライトトラップ・・・誰がどこに入るかで結果が変わってしまうと思うと奥が深い。
当初、最初だけA‐2に向けて時間が経ったらA‐1の援護射撃に変えるつもりだったのに、もうこの調子だと今晩最後までこっちに向ける気ないんだろうなBの人。いやもうこの時間じゃやってなかったりして。
まだコクワの♂が飛んできたりして止め時が計りづらい状況ではあったのだが、No.7の採ったミヤマ♂を測るためにノギスを持っていく約束をしてあるし、今日は月曜で明日も仕事である。体力限界まで採集して家に帰って、シャワーも浴びずに汗と鱗粉で全身ドロドロで仕事に行くのは流石に厳しい。
23時を過ぎA‐2の方の2本目のバッテリーもとうとう切れてしまい、ここで今日のライトトラップは感動の波に身を震わせたまま終了する事となった。


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北限のルリクワガタ [日昆 採集記 【2018年】]

 5月5日 この日は休み
ゴールデンウィーク後半3日目。
GW採集皆勤賞まであと半分・・・なのだが、布団の中で絶望に伏していた。

11時~~!!!!・・・・・・・・・


終わった・・・・・・どこへも行けず今日終わった・・・・・・・・・・・・


行こうと思っていたあの山は今から行っても着いた頃には帰宅時間だ・・・

のっそり起き上がり諦めて家に居ることにした。
休養日という事で納得し、ゴホンヅノのエサ交換やウズラの世話で日中の時間を潰した。


だが、この日はそれだけで終わりではない。
次の日の採集の為の大事な下準備が待っているのだ・・・。





その夜、いつものように仲間内での集まりへ。
採集道具の他に、怪しげなビニール袋を持って・・・


明日・ゴールデンウィーク最終日の予定は、No.2No.6を連れて3人で出撃する段取りだ。2人は今回がシーズン初の採集となる。
帰宅開始時刻の問題で、日中の採集時間を確保する為真夜中出発と事前に伝えてある。



パンドラ 「どこに(No.2とNo.6を)連れてくの?」

自分 「それなんだけどさ・・・こんな物を持ってきた↓↓ ・・・・・・ドーン!!!


GWクワガタ採集1.JPG
持ってきたビニール袋から取り出したのは・・・首枕


No.2 「ムダな物を・・・・・・(呆)」



そして、

eyemask.jpg

No.2 「ムダな物を~・・・・・・(呆)」

No.6 (笑)

No.2 「アホだなこいつ」

自分 「さぁ、何をやるかと云うと・・・」

パンドラ 「車中泊?」

No.6 「あぁー~~泊りに? 泊りに行くんでしょ?」

自分 「まず、道中君らには車の中で寝ててもらって」

No.2 「意味ワカンネー 帰るワ~」

パンドラ 「うん、危なくない? それ。
       お前(運転中)寝そうになったらどうすんの? 誰止めんの?」

自分 「そこ!?」

パンドラ 「だって寝てる時にさぁ、事故起こったら大変じゃない?」

自分 「そうなったら・・・寝たまま逝ける(笑)」

No.2&6 (笑)

No.2 「やめてくんねぇかなぁ(苦笑)」

No.6 「気づいたら、『アレ? ここ、ドコ??(あの世)(笑)」

自分 (採集の行先きは)着いてからのお楽しみ」

そう、今回の採集は現地に着くまで行き先を教えないブラインドツアー



パンドラ 「絶対ェ事件性疑われるわ」

自分 「ポイントに入る直前の街でネタばらし」

No.2 「いや・・・いいんだってそういう意味分かんないのは
     おまえがワクワクしてるだけだから俺らなんの得も無いから」

No.6 (笑)

自分 「そうだよ俺がワクワクするために考えたんだよ(笑)」






 5月6日 〇〇へ・・・
時刻は既に午前2時を回っており、出発準備を始める。
自分の車に各人の採集装備を積み込む、勿論、首枕とアイマスクも・・・


自分 「あれ? No.6、長靴は?」

No.6 「いいよ」

自分 「要らない?」

No.6 「うん」


いつものように普通のスニーカー。No.2に至っては、この歳になっても間違えたらサンダルで来ないとも言い切れないがスニーカーで来ていたのは幸いだ。相変わらず身なりを気にしない男達である。

比較的寝やすいシートのはずの助手席は当然のように避けられ、当たり前のように2人は後部座席に乗り込む。


自分 「じゃあアイマスク付けてくれー」

No.6 「うわぁーきたよ・・・」

自分 「・・・あ! もし今コンビニ寄るんだったらまだ付けなくていいけど・・・」

No.6 「あぁじゃあ結構遠いとかだったら、現地に近い所のコンビニに」

自分 「あ・・・駄目、そうなるとネタばれが中途半端になる」

No.6 (今寄らないと)ダメって事?」

自分 「うん。一応(コンビニ無い所だと)ある程度覚悟してほしい。 じゃァ一回寄るか」


エンジンを掛け、車はまずコンビニへ向かう・・・


No.2 「ハァ~~・・・・・・今年も始まっちまった・・・」



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No.7 西十和田の宝石を求めて [日昆 採集記 【2018年】]

 5月4日 平川市
前日の田子町採集の疲労ががまだ身体に残るゴールデンウィーク後半2日目。

目を覚ました自分は枕元の目覚まし時計を見てカタマったところから一日が始まった。
・・・遅刻だ・・・(焦)


この日は、No.7と共に彼の地元・平川市での採集である。

青森県 市町村色分け.png
彼がまだ地元産のルリを採っていなかったという事で、4月に行く予定を一度立てていたのだがまさかの両名体調不良でダウン、今回はその仕切り直しという事になる。

朝9時過ぎに出発したのだが、
No.7も朝はバタバタしていたそうで、集合時間は繰り上がっていった。助かった・・・

時間に余裕も出来たので道中買い出しと朝食も済ませることができ、焦ることなく現地へ向かった。


平川市クワガタ採集1.JPG
道中津軽平野は青空が見え、今日こそ爽やかな採集が出来そうだと期待も膨らむ。


11時過ぎには集合場所へ到着。やや空が白っぽいがまぁ大丈夫だろう。
先に来ているかと思っていたNo.7の姿も無いのでトイレ休憩などして待っていると、数分後には広いガラ空きの駐車場へ1台の車が、自分の車の横へピッタリ停まった。No.7と合流である。

車内で積もる話を消化したところで、いよいよ目的のポイントへ出発する。
時刻にしてもう12時半である。

現地ポイントへは八甲田の裾野に広がる高原に車を停めて徒歩で向かうのだが、思ったよりも雪が多く残っていて、以前来た時は車道の終点まで行けていたのが今回はその手前で足止め。300mほど残雪に邪魔され地味に歩く距離が伸びてしまった。

車を降り、装備を整える。サウナスーツの自分と比べて、No.7はきちんとレインウェアを装備しているのが流石である・・・と言うか自分があまりに準備していないだけでこれが普通なのだが。


時刻ももう13時になろうと云う頃。昨日の田子と違って今日ならまともな採集が出来るだろうと慢心混じりの期待を持って雪上を進み始める。
自分も、八甲田山地では北連峰や十和田ではルリを採っているが西十和田のラベルは採っていないので楽しみである。


青森県 山地.png
青森県中央部を南北に走る八甲田~十和田湖にかけての山地帯の中でも、南八甲田連邦から十和田湖の山林の東側が十和田(十和田市)であるのに対し、津軽側の地域は西十和田と呼ばれている。
この西十和田と云う括りは、概ね黒石市東部~平川市東部~秋田県小坂町付近までが含まれている。


平川市クワガタ採集2.JPG
航空地図のキャプチャ画像と地図と組み合わせ、植林地帯を抜けるルートととしてどの方向へ向かうか相談した結果、以前進んだ方向と別の方へ向かうとどのような樹相になっているか調べてみようと云う事で、進んだ事が無いルートを選択して進むことに。
広葉樹各種とマツが混ざる林内を、スノーブリッジに注意して進む。
入り組んだ沢を手すり代わりに、道に迷わないように緩やかな上り斜面を歩き続ける。

八甲田山系という事で他地域よりは難易度が低いツヤハダも狙いたいところではあったのだが、残念ながらまだ土崖と根開け以外に地表が現れている箇所は無く、赤枯れの倒木も見つけるのは難しそうだ。

針葉樹の混ざる一帯を抜けて、我々はいよいよ期待の高まる純広葉樹林帯に進入した。
なだらかでのっぺりした雪原に等間隔で生え揃っているブナ。2次林帯である。

No.7 「原生林までどのくらいでしょうね?」

自分 「さぁどうでしょうね、自分が前来たルートだともう少し先であるんですが・・・」

春ともあって雪上には色々な物が落ちていて斑模様になっている。木の枝、葉、実、皮、木屑、土、動物の糞・・・
雪自体はもう固まっているので歩きやすいが、色々な物が落ちているので自分の歩いた跡があまりはっきり残って見えない。


2次林と云う事で皆木は細いが、立ち枯れも増えてきたので自然と枯れ木から枯れ木へ点を結ぶようになっていく。

しかしやはり2次林ではなかなか産卵痕の付いた材が見つからない。
木から木へジグザグ渡り歩いては見てみるのだがどれもキレイな材ばかり(他の虫なら居ると云う点で言えばキレイとは言い難いのだが・・・)
彼の話によると、関東の飼育屋の間では天然のブナの枯れ木が産卵材として至高だと専ら評判のようだ。個人的にはエノキあたりが一番じゃないかと思うし、今日のホダ木事情も厳しいもので粗悪材も多い事を考えると分からなくはないのだがちょっと言い過ぎじゃないか~? と2人で笑い合っていたのだが、我が身を振り返ってみればそういえば自分も最近ブナ材しか使ってないと云う矛盾にハッとした。

暫く歩いているが依然原生林に辿り着く気配が感じられない。
そもそもどっち方向に歩いているのか判断が付かなくなってきていた。とにかく360℃見渡しても同じような細いブナしか生えておらず、地形的な危険は無いのだが逆にその起伏が少ない無特徴な地形の為に目印のような物がほとんど無い。


自分のガラケーの地図アプリでは拡大しても周辺真っ白で沢も何も目印が表示されないし地図を開いてるとカメラが起動できないし(あぁガラケーの悲しい性だな)、No.7はスマホだが現在地は衛星で補足できたが今は電波が圏外で地図を読み込めず結局使えないとの事。

基本的に日昆のパーティは分散して探索することは少なく、本拠地(車)や目印になる物から見渡せる場所に居る時だけ分かれて探すのだが、思った以上に産卵痕が少なく、さらに偶に小さな幼虫が出てきたのを埋め戻すばかりで時間は過ぎ去っていく。
次第に、自分が立ち枯れを確認している間にNo.7が先の材へ進み、確認を終えた自分がNo.7の確認している材を通り過ごしその先の材へ向かう・・・と云った具合に抜きつ抜かれつつ、探索ペースが速くなっていった。


産卵痕もちょっと多めの立ち枯れを発見、ようやくらしくなってきたと期待しながらの確認作業。No.7は次の材を探しに先へ向かっている。




〉〉 時刻は15時、そろそろUターンして諦める覚悟が必要になってきた頃だった。


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2018年最初のクワガタ採集 [日昆 採集記 【2018年】]

 5月3日 田子町
長い冬眠期間を経て、自分にもようやくタオルを首に巻く季節がやってきました。
長かった・・・本当なら4月から始めているハズだったのに!!

と云うワケで、ゴールデンウィークも後半に突入した5月3日の今年初採集に向かった先は・・・

   田子町


青森県 市町村色分け.png
仕事を含め、もう何度も来ていてお馴染みとなったTakko tawn、県内最南端の地はシーズン初めの肩慣らしには少しドライブが長くて辛いところですが、採りたい所で採ってこそ楽しいものでしょう。

普通に朝起きて現地に向かっては採集時間が短くなると思い、深夜の内から出発しました。
2時過ぎ出発で、明るくなる頃に現地到着、少し仮眠して林内でも日差しが届く時間帯になったら探索開始・・・
・・・と思っていたのですが・・・


前日までのハードワークからそのまま起きて出発した所為で体力に限界が(疲)

十和田を通り過ぎる前に体力切れ→→→仮眠(熟睡)

起きたら朝6時

発進後田子入り、採集ポイント到着後体力切れ→→→仮眠(熟睡)

追い打ちをかけるように、目が覚めると周囲は
意欲を殺いでくる天気と激しい睡魔のダブルパンチ。

起きたら昼11時前


あま~~~~~い!!!!!
甘~い!!! 見通しが甘すぎるよ~~!!!
深夜出発の意味消し飛んじゃったよ~~!!!



田子町クワガタ採集1
車は林道の途中で行き止まり、地面が断層的に陥没していて普通車は通れません。
そこを通り越したところで間もなく、道を残雪が塞いでいます。


今回の目的は、前回採れなかった(潰してしまった)ルリの♂や、未採集の赤枯れ系など。

防水具として近年よく着ているサウナスーツに身を包み、
荷物を背負って徒歩で向かいます。

林道をしばらく歩いていけば、
登山道の入り口に到達し、そこから段々と標高が上がっていきブナの原生林に樹相が移行していくのですが・・・

まだ登山道にすら辿り着いていない所で衝撃的な光景が目に飛び込んできました。








田子町クワガタ採集2

道・・・が・・・!!!!


道があった部分は跡形も無く崩れ落ち、道の先からは膨大な水が流れてきて滝のように崩落個所を流れ落ちています。否、滝のようにではなく純然たる滝です。そして道はもう完全に川にすり替わっています、どう見ても「雪解け水が林道を伝って流れています」と云うような生易しいものではありません、キャンディーズです。The・川です。

目的の山は一応道の先に聳えているのですが、
その川を克服しないと近づけそうもありません。

左斜面をトラバースして迂回することにしました。
スギの植林地帯もまだ抜けない中、ササを頼りに斜面を移動していきます。
上から川を見下ろすと、轟音を響かせた猛々しい流れが上流まで延々と続いていて、すぐに林道の再開へたどり着けるだろうと思っていた自分は何が何だか分からなくなってしまいました。
時折降る小雨に打たれていると、余計に虚しく感じてきます。

段々と目的の山も遠ざかってしまっているように感じ、
「えぇっ・・・!? アレッ・・・?? 俺・・・道間違えてるのか???」
と疑心暗鬼になり引き返すことにしました。

田子町クワガタ採集3
斜面の上から見た周囲の様子です。
木は皆細く、斜面を迂回したところで待っていたのは植林地帯とどこまで続いているか分からない川。

元の崩落地まで戻ってみますがやはり地形上この川が道の続きで間違いないです。
車まで戻ってそのまま引き返しますがやはり一本道で、『この先登山道』の立看板もあり道を間違えてはいないようです。
・・・と云う事になると、今回の目的のブナ帯まで行くにはあの川をさらに辿って林内を迂回していかなければならない・・・と云う事になります。
時刻は既に12時半です。午後・小雨・汗だくで疲労困憊・・・と三拍子揃っている時点で同じ道に再び挑む気力は残っていませんでした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


仕方がないので、ちょっと別のルートへ向かってみます。
以前ヒメオオを採った事がある付近のポイントでは小型種は居るのか調べてみます。個人的にはただの消化試合です。

 【ヒメオオを採った事がある付近のポイント】
   ⇒ 2015-9-1 『タプコプ!! ヒメオオクワガタ採集』


雪融け直後の林道という事もあって石や倒木が邪魔をしギリギリ軽自動車が通れるくらいの悪路です。
暫くガタゴトと走っているとやがて陽当たりも良くなってきましたが、標高が徐々に上がってきただけあってまた残雪に足止めを食らう事になりました。
標高が上がってきたとは言え数値的には450m程度と絶妙に中途半端な高さ(苦笑)
青森で奥羽山系ならこれでもルリやツヤハダは採れる標高ですが結局のところ場所次第・・・、ひとまず車を降り斜面を登ってみると

田子町ルリクワガタ材
早速発見!!! ルリの産卵痕!!

数が少ないのでこの先の判断はつきやすいだろうと叩いてみたところ・・・
出てきたのは2頭の幼虫・・・・・・

ダメだ・・・田子自体のラベルはあるので余計な事はすまいと埋め戻して諦めました。



その後は林道をひたすら歩き、帰宅時刻までルリ材や赤枯れ材を探しましたが空振りに終わりタイムオーバー。
車へ引き返す頃には、買い替えたばかりでフィットしない長靴の所為で足が激痛に襲われていました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


車に戻った後は、1本の缶サイダーをお供にして青森へまっすぐ帰りました。
(しかしやはり体力切れになり十和田市内で仮眠を取らざるを得ませんでした)
サウナスーツのおかげで雨には濡れずに済んだもののしっかり汗で中は蒸れてしまい、車内のシートが濡れるのでそのまま脱がずに帰宅することになったのは本末転倒ですが、実はこの次の日も同じ格好で山へ行く事となるのです・・・



と云うワケで、今年初の山開きはルリクワガタ幼虫2頭見たのみ、
土産はゼロに終わりました。


ゴールデンウィーク採集は、2日目へ続きます・・・


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