キバナガノコギリ 七重奏 [〆ギラファノコギリ (原名亜種)]
クワガタ屋なのに買っちった。
11月30日に発売した日本産ゴミムシダマシ大図鑑が到着しました。
正直自分はほとんど分からない分野なんですが、外で採集をしているとホントにこの手のよく分からないヤツらが出てきて「誰だオマエは!!?」という事がよくありますし、そもそもゴミダマに強い図鑑なんて知らないので実は個人的にカユい所に手が届く感じでこっそり役に立ちそうな気がします。
今年の内で一番大きな買い物でしたよ・・・
到着して一番最初の楽しみは、新刊のページを開いた時のインクの香りを嗅ぐ事
そんでもって、
一緒についてきたゴミダマ図鑑のポスターを開いてみたらカレンダーで面食らった。
昔みたいにBE-KUWAの付録で付いてきてたら面白かったろうな(笑)
それにしても、
クワガタ大図鑑も買ってないのにゴミダマ図鑑を予約で購入した俺って一体どこへ行こうってんだろうか・・・
今回の記事は別に「図鑑買ったよ」報告ではありません、
ここから本題です。
家で飼育しているクワガタの中で特に比重が高いギラファノコギリ。
結構記事を書いてきたと思っていたのですが、
いくつも亜種がいる事もあって中には実際久しく記事を書いていなかったのもいます。
しかし、長らく書いていなかっただけあって、最後に記事を書いて以降何が起こってどうなったかと云うのを覚えていなかったり記憶が抜けているものもあります。
そこで、
いつもなら1亜種ごとに1記事ずつ分けて書いているのですが今回は一挙に5亜種7産地をまとめて記事にしたいと思います。
客観的に見れば「だんだん記事書くのがメンドくさくなってきたのかな?」
なんて感じにも見えるのですが違うのです。
・・・「1記事にたくさんの種類が出てきて豪華だね☆」と云う風に捉えて頂きたいのです!
(全部ギラファなんだけど)
前回の記事・・・2016年2月29日
前回の記事から9ヶ月以上が経過しております。
通常の「真面目な」飼育者の感覚であれば、
記事を書いた後に80mmの♂と生き残ってた36mmの♀をかけて産卵セットに潜らせていて今の時期にはとっくに幼虫が採れていて3令の成熟期になっていたはずです。
さて自分の場合はと云うと、
この時の記事の個体は全て個別管理のまま生涯を終え産卵セットなど全く組まずに終了しています。
その後がありません。
前回記事でも、2♂♂1♀が生存中個体の全てだと書いたので、
この内容であればここでまたティモールギラファの飼育は終了となるところだったわけですが、
後日温室内の「何だったか分からないボトル」を引っ張り出してみたところ、
【ティモーレンシス】のラベルが・・・
計3頭のボトルがまだ残っていました。
というのも、
通常の飼育でとっくに羽化した個体とは別に、マットや菌床の劣化で成長が遅れていた個体が当時居まして、それらをまともなエサに替えて以後遅れて羽化した個体が3頭ほどいました。
・・・これで今年も安泰じゃ!
・・・と思いつつ早や半年。
すでに♂♀1頭ずつしか残ってない・・・
そして♂がもうボロボロ。
11月10日にセットを組んで♂はすぐに逝去。
現在のところケース側面に卵は見えません。
ペアリング失敗したのでしょうか?
私はいったいこの一年何をやっていたのでしょうか?
あぁ~ギラファがオオクワくらい長生きだったらな。
前回の記事・・・2015年12月21日
マキタもまァ、早い話ズボラに管理してたらいつの間にか羽化個体が減っていってて
ギリギリ生き残ってた成長遅れの幼虫が僅かな数羽化して
たまたま♂♀そろった・・・と云うティモーレンシスと同じパターンで今セット中です。
減る前の時点での羽化結果は、
今期は♀があまりいなく♂ばかりだったのですが目立ったサイズのものは羽化しませんでした。
単純にエサ交換するほど幼虫期間を延ばさなかった所為で早期羽化、大型個体でもどれも90mm台でした。
そして、前回の記事で書いた106mmのWF1♂×51mmのF2♀のセットは失敗です。
懸念してた通り、菌床は熟し過ぎてボロボロに崩れて材の意味を成してなかったけど、マットにすら産まなかったなぁ・・・
日ごろの行いが悪いとか・・・そういう事は何もないのになんでだろうなぁ。
さて、累代停止ギリギリでそろった♂♀についてですが、
ティモーレンシスと違って、ペアリングケースにいた時から産卵行動を始めていたのでまだマシですが、安心できない事にまだ孵化した卵がありません。
前回の記事・・・2014年7月31日
ニルギリは毎回毎回累代には苦労しますが、
2年以上前に最後の記事を書いてからもう一周だけしまして、2015年にF3が少数羽化しました。
その個体らも休眠期間が分かれていて、
そう多くないF3個体群も
・羽化して半年以内に活動開始→2~3ヶ月で☆
・羽化後一年ずっと寝たまま→3~6か月で☆
と云うような扱いづらいパターンに分かれました。
♀も少なく2頭のみが羽化したのですがその2頭の♀の顛末は、
♀その1・・・
羽化した後半年以内に活動開始するも同時期に羽化が間に合う♂が居らずにじきに☆
♀その2・・・
羽化後1年間寝っぱなし(しかし途中ちびっと起きて後食、しかし寝る)→その後起きてちょうど♂が1頭休眠から起きたのだがモタモタしてたら予想以上に寿命が早く尽きる→最後に残っていた♂が1年寝た後ようやく起きてなんとかペアリングまでこぎ着けたものの、セットに投入する直前に体力が尽きて☆
お前・・・起きるのが遅すぎンだよ・・・
なんやかんやあって、早い話が今家にはこの遅れてきた♂1頭(102mm)しか居ません。
前回の記事・・・2015年10月15日
ニシヤマは、98mmを筆頭に数等羽化した♂と僅かな♀をペアリングさせてF2を採ろうとセットを組んだのですが卵が採れず轟沈。
ギラファなのに・・・ギラファなのに!
結果として今現在のところF2の個体は未だ居りません。
しかしティモーレンシスなどと同様に、
粗悪な環境で成長が止まっていた2頭の幼虫を救出したところ運よく♂♀ペアになってました。
他の個体達は寿命を迎え、今の時点で生き残っているのはその2頭だけでして、
♀は先にこの夏に羽化してしまいその時♂はまだ幼虫。羽化した♀は体が固まったあたりで低温管理に移行(スラウェシの山奥の産地なので低温には強いはず)し、♂は23℃以上の環境で成熟を早めて今年11月23日に無事羽化しました。見栄えしない中歯です。
このまま問題なくいけば来年の初春にはブリード出来そうです。
我が家のニシヤマはラベルが変に混ざっていない時期に入ってきた貴重な産地なので、なんとか途絶えないように続けたいところです。できれば産むだけ産んでほしいと思っています。
前回の記事・・・2015年2月27日
遠く記憶の果てに忘れ去られていたチェンマイ産原名ギラファ。
自分も今回ブログ用画像をSDカードから抜き取っている最中に見つけて思い出しました。
唯一見つかった画像がコレです。↓↓
アゴ曲がりな上、これが何mmだったのかも覚えていません。
♂だけが生き残って2~3頭羽化したハズでしたが、残念ながら90mmを超すような大きな♂を見ることは叶いませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大した成果もなく、ずっとここまでギラファの話ばっかりで飽き飽きしているでしょうから
別の話題に替えましょうか、・・・ペーニャが途絶えました。
前回の記事・・・2015年2月27日
幼虫が20頭ほど採れたWF1のカンボジア産。
基本的にマットへ投入し一部の個体をカワラ菌床に入れました。
しかしこの後ターク産の割り出しとかぶったことでエサ交換に手が回らなくなり、
カワラに入れた個体がギリギリ長歯になりかけたのを除いて
ほとんど中歯で羽化してしまいました(恥)
サイズは♂の方は測る事は無く最大でおよそ8cm台半ば。
♀は最大50mmで原名亜種としてはなかなかでしたが、結局♂と会わせることも無くしまいには♂がほぼ全滅で累代不可、羽化から1年経ってもなお元気だったので同産地を持つNo.7に別血統として渡し累代は終了となりました。
(体力の限界!)
前回の記事・・・2015年3月15日
去年の晩冬に43頭の幼虫を得ることができまして、
4頭をオークションを利用し1人に販売、
8頭をブログ内のプレゼント企画で2人に譲渡、
残る31頭を我が家でその後飼育しました。
ちなみに、オークションで販売した4頭の幼虫は、その後♂♀2頭ずつに分かれたらしく羽化した(と思われる)内の1ペアが今年1月に東大阪の某ショップで販売されているのを発見しました。血の入れ替えができない産地と知ってか知らずか買った人は居たのか売れ残ったのか・・・
多分この産地は出所が1♀分しかないので、近い将来消えるラベルでしょう・・・
残した幼虫は他の例に漏れず、大半の個体をエサ交換時期を逸し、
♀は500㏄ビンで羽化してしまい40mm代前半をアベレージとしてカンボジア産より小型になってしまいました、
♂も菌床の劣化やビン容量の少なさが影響し中歯が多発。
そんな中でまともに大きくできた個体が実は1頭だけ居りまして、
まずはその個体のデータをここに記録しておきます。
WF1♂ 最大個体2015年3月1日 割出し 2令初期 頭幅7.5mm
くわかぶプラネット Planet極H菌床800ccガラスビンへ
4月29日 昼夜の温度変化が激しくなってくるので自家制作温室から
冷やし虫家へ移動(20℃)
7月26日 3令中期 31.6g Planet極H菌床3000ccPPポットへ
11月23日 41.0g 森の昆虫社 アンテマット5000ccガラスビンへ
2016年7月2日 蛹化
8月8日 羽化 107mm
親のWILD♀に追い掛けした♂が103mmとなかなか大きいのですが、それを超えたのはこの個体だけでした(と言うか100mm超えたのがコレしかいない)。
最終ビン交換の時点でたった41グラムしかなかったので、正直100mmもギリギリいけるくらいかな~くらいにしか思ってなかったので、107mmは大出世と言えます。
成熟期に入ってから温室の底部で長々幼虫期間を引っ張ったのでそれが効いたのかも知れません。
目標となる110mmにもっていくには、自分のやり方では3令中盤までの時点で余裕を持って45グラムは超えていないといけないようです。
ちなみに2015年7月の交換時、同じタイミングで交換した他幼虫はこれより大きいもので33.3g・35.0g・37.1gというのもいました。(←「いました」)
次世代こそは!!!!
・・・・・・とは言え、107mmもある巨大なギラファは我が家ではマキタ以来です。
ケイスケあたりを基準にしている飼育者からは「107mm? 小っさ(笑)」
などと言われてしまうであろうサイズですが
ケイスケなんぞよりずっとカッコいいのでこっちの方がエラいのです!(?)
上手いギラファ飼育者は5リットルも使わないんでしょうが、
これだけ大きい♂が出てくると大容量を使った甲斐があるな・・・!
原名亜種は地域によって歯型が違うのですが、この♂は非常に平均的な形をしています。
あくまで個人的な感覚でですが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、続いてはこの羽化したWF1のブリードですが、
もう説明の必要がないくらいこれも累代停止ギリギリ手前でセットを組みました。
小さいです。しかし♀はもうコイツしか残ってないんだ(苦)
しかも羽化してからしばらく経っているというギリギリの状態。
そして親♂ですが、先に書いた107mmではありません。この♂は羽化も同世代内で最後だったので♀の寿命に間に合いません。
代わりに、93mmと小柄ながらなかなか優等生な個体が居るのでそれを使いました。
2015年3月1日 割出し 2令初期 頭幅6.5mmUP
やまのふもと スーパードルクスマット800ccクリアボトルへ
12月20日 3令 26.1g 森の昆虫社 アンテマット800ccPPボトルへ
2016年春 羽化 93mm
800㏄(汗)
この個体を種親にした理由はつまるところが
「小さい容器できちんと大きくなってくれたから」なのです。
暴れることも無くきれいにエサを食べてそのまま羽化してくれた個体はもしかしたら子にも良い影響を与えるのではないかと言う根拠もクソも無い理由です。
セットを組んだのが9月24日。
正直産卵行動に入るかどうかも疑わしいくらいヨボついていたのですが後日きちんと木を齧りだしていました。マットへの産卵は全く見られなかったので不安になって少しだけセットを暴いてみると幼虫が材の中に居るのを確認しました。
そして昨日12月10日、
まず産卵木だけを割ってみたところ辛くも4頭の1令幼虫が確保できました(ギリギリじゃぁ)
採れた幼虫は、No.7を通して今年の5月にある方からご厚意で頂いたオオヒラタケ菌床に投入しました。
と云うワケで今回は記事を各亜種一括りにしてまとめてみました。
いつにも増して文章がぐちゃぐちゃでしたね、それほど書くのが苦しかったですよ今回。
呆れ半分感心半分ですがなかなか種類(産地)も多いものですネ。
しかし、
これでもまだ書き残していないヤツがいるんですなぁ・・・
年が明ける前に書き終えておこうと思うので、
次回もまたギラファノコギリ関係の記事となります。
終了した在庫 1種類
全ての在庫 15種類
11月30日に発売した日本産ゴミムシダマシ大図鑑が到着しました。
正直自分はほとんど分からない分野なんですが、外で採集をしているとホントにこの手のよく分からないヤツらが出てきて「誰だオマエは!!?」という事がよくありますし、そもそもゴミダマに強い図鑑なんて知らないので実は個人的にカユい所に手が届く感じでこっそり役に立ちそうな気がします。
今年の内で一番大きな買い物でしたよ・・・
到着して一番最初の楽しみは、新刊のページを開いた時のインクの香りを嗅ぐ事
そんでもって、
一緒についてきたゴミダマ図鑑のポスターを開いてみたらカレンダーで面食らった。
昔みたいにBE-KUWAの付録で付いてきてたら面白かったろうな(笑)
それにしても、
クワガタ大図鑑も買ってないのにゴミダマ図鑑を予約で購入した俺って一体どこへ行こうってんだろうか・・・
今回の記事は別に「図鑑買ったよ」報告ではありません、
ここから本題です。
家で飼育しているクワガタの中で特に比重が高いギラファノコギリ。
結構記事を書いてきたと思っていたのですが、
いくつも亜種がいる事もあって中には実際久しく記事を書いていなかったのもいます。
しかし、長らく書いていなかっただけあって、最後に記事を書いて以降何が起こってどうなったかと云うのを覚えていなかったり記憶が抜けているものもあります。
そこで、
いつもなら1亜種ごとに1記事ずつ分けて書いているのですが今回は一挙に5亜種7産地をまとめて記事にしたいと思います。
客観的に見れば「だんだん記事書くのがメンドくさくなってきたのかな?」
なんて感じにも見えるのですが違うのです。
・・・「1記事にたくさんの種類が出てきて豪華だね☆」と云う風に捉えて頂きたいのです!
(全部ギラファなんだけど)
① ティモーレンシス |
前回の記事・・・2016年2月29日
前回の記事から9ヶ月以上が経過しております。
通常の「真面目な」飼育者の感覚であれば、
記事を書いた後に80mmの♂と生き残ってた36mmの♀をかけて産卵セットに潜らせていて今の時期にはとっくに幼虫が採れていて3令の成熟期になっていたはずです。
さて自分の場合はと云うと、
この時の記事の個体は全て個別管理のまま生涯を終え産卵セットなど全く組まずに終了しています。
その後がありません。
前回記事でも、2♂♂1♀が生存中個体の全てだと書いたので、
この内容であればここでまたティモールギラファの飼育は終了となるところだったわけですが、
後日温室内の「何だったか分からないボトル」を引っ張り出してみたところ、
【ティモーレンシス】のラベルが・・・
計3頭のボトルがまだ残っていました。
というのも、
通常の飼育でとっくに羽化した個体とは別に、マットや菌床の劣化で成長が遅れていた個体が当時居まして、それらをまともなエサに替えて以後遅れて羽化した個体が3頭ほどいました。
・・・これで今年も安泰じゃ!
・・・と思いつつ早や半年。
すでに♂♀1頭ずつしか残ってない・・・
そして♂がもうボロボロ。
11月10日にセットを組んで♂はすぐに逝去。
現在のところケース側面に卵は見えません。
ペアリング失敗したのでしょうか?
私はいったいこの一年何をやっていたのでしょうか?
あぁ~ギラファがオオクワくらい長生きだったらな。
② マキタ |
前回の記事・・・2015年12月21日
マキタもまァ、早い話ズボラに管理してたらいつの間にか羽化個体が減っていってて
ギリギリ生き残ってた成長遅れの幼虫が僅かな数羽化して
たまたま♂♀そろった・・・と云うティモーレンシスと同じパターンで今セット中です。
減る前の時点での羽化結果は、
今期は♀があまりいなく♂ばかりだったのですが目立ったサイズのものは羽化しませんでした。
単純にエサ交換するほど幼虫期間を延ばさなかった所為で早期羽化、大型個体でもどれも90mm台でした。
そして、前回の記事で書いた106mmのWF1♂×51mmのF2♀のセットは失敗です。
懸念してた通り、菌床は熟し過ぎてボロボロに崩れて材の意味を成してなかったけど、マットにすら産まなかったなぁ・・・
日ごろの行いが悪いとか・・・そういう事は何もないのになんでだろうなぁ。
さて、累代停止ギリギリでそろった♂♀についてですが、
ティモーレンシスと違って、ペアリングケースにいた時から産卵行動を始めていたのでまだマシですが、安心できない事にまだ孵化した卵がありません。
③ ニルギレンシス |
前回の記事・・・2014年7月31日
ニルギリは毎回毎回累代には苦労しますが、
2年以上前に最後の記事を書いてからもう一周だけしまして、2015年にF3が少数羽化しました。
その個体らも休眠期間が分かれていて、
そう多くないF3個体群も
・羽化して半年以内に活動開始→2~3ヶ月で☆
・羽化後一年ずっと寝たまま→3~6か月で☆
と云うような扱いづらいパターンに分かれました。
♀も少なく2頭のみが羽化したのですがその2頭の♀の顛末は、
♀その1・・・
羽化した後半年以内に活動開始するも同時期に羽化が間に合う♂が居らずにじきに☆
♀その2・・・
羽化後1年間寝っぱなし(しかし途中ちびっと起きて後食、しかし寝る)→その後起きてちょうど♂が1頭休眠から起きたのだがモタモタしてたら予想以上に寿命が早く尽きる→最後に残っていた♂が1年寝た後ようやく起きてなんとかペアリングまでこぎ着けたものの、セットに投入する直前に体力が尽きて☆
お前・・・起きるのが遅すぎンだよ・・・
なんやかんやあって、早い話が今家にはこの遅れてきた♂1頭(102mm)しか居ません。
④ ニシヤマ |
前回の記事・・・2015年10月15日
ニシヤマは、98mmを筆頭に数等羽化した♂と僅かな♀をペアリングさせてF2を採ろうとセットを組んだのですが卵が採れず轟沈。
ギラファなのに・・・ギラファなのに!
結果として今現在のところF2の個体は未だ居りません。
しかしティモーレンシスなどと同様に、
粗悪な環境で成長が止まっていた2頭の幼虫を救出したところ運よく♂♀ペアになってました。
他の個体達は寿命を迎え、今の時点で生き残っているのはその2頭だけでして、
♀は先にこの夏に羽化してしまいその時♂はまだ幼虫。羽化した♀は体が固まったあたりで低温管理に移行(スラウェシの山奥の産地なので低温には強いはず)し、♂は23℃以上の環境で成熟を早めて今年11月23日に無事羽化しました。見栄えしない中歯です。
このまま問題なくいけば来年の初春にはブリード出来そうです。
我が家のニシヤマはラベルが変に混ざっていない時期に入ってきた貴重な産地なので、なんとか途絶えないように続けたいところです。できれば産むだけ産んでほしいと思っています。
⑤ 原名亜種(タイ チェンマイ県 インタノン山) |
前回の記事・・・2015年2月27日
遠く記憶の果てに忘れ去られていたチェンマイ産原名ギラファ。
自分も今回ブログ用画像をSDカードから抜き取っている最中に見つけて思い出しました。
唯一見つかった画像がコレです。↓↓
アゴ曲がりな上、これが何mmだったのかも覚えていません。
♂だけが生き残って2~3頭羽化したハズでしたが、残念ながら90mmを超すような大きな♂を見ることは叶いませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大した成果もなく、ずっとここまでギラファの話ばっかりで飽き飽きしているでしょうから
別の話題に替えましょうか、・・・ペーニャが途絶えました。
・・・さぁ、ギラファの話に戻りましょうか・・・
⑥ 原名亜種(カンボジア カンポット県 ボコール山) |
前回の記事・・・2015年2月27日
幼虫が20頭ほど採れたWF1のカンボジア産。
基本的にマットへ投入し一部の個体をカワラ菌床に入れました。
しかしこの後ターク産の割り出しとかぶったことでエサ交換に手が回らなくなり、
カワラに入れた個体がギリギリ長歯になりかけたのを除いて
ほとんど中歯で羽化してしまいました(恥)
サイズは♂の方は測る事は無く最大でおよそ8cm台半ば。
♀は最大50mmで原名亜種としてはなかなかでしたが、結局♂と会わせることも無くしまいには♂がほぼ全滅で累代不可、羽化から1年経ってもなお元気だったので同産地を持つNo.7に別血統として渡し累代は終了となりました。
(体力の限界!)
⑦ 原名亜種(タイ ターク県 ウムパン郡) |
前回の記事・・・2015年3月15日
去年の晩冬に43頭の幼虫を得ることができまして、
4頭をオークションを利用し1人に販売、
8頭をブログ内のプレゼント企画で2人に譲渡、
残る31頭を我が家でその後飼育しました。
ちなみに、オークションで販売した4頭の幼虫は、その後♂♀2頭ずつに分かれたらしく羽化した(と思われる)内の1ペアが今年1月に東大阪の某ショップで販売されているのを発見しました。血の入れ替えができない産地と知ってか知らずか買った人は居たのか売れ残ったのか・・・
多分この産地は出所が1♀分しかないので、近い将来消えるラベルでしょう・・・
残した幼虫は他の例に漏れず、大半の個体をエサ交換時期を逸し、
♀は500㏄ビンで羽化してしまい40mm代前半をアベレージとしてカンボジア産より小型になってしまいました、
♂も菌床の劣化やビン容量の少なさが影響し中歯が多発。
そんな中でまともに大きくできた個体が実は1頭だけ居りまして、
まずはその個体のデータをここに記録しておきます。
WF1♂ 最大個体2015年3月1日 割出し 2令初期 頭幅7.5mm
くわかぶプラネット Planet極H菌床800ccガラスビンへ
4月29日 昼夜の温度変化が激しくなってくるので自家制作温室から
冷やし虫家へ移動(20℃)
7月26日 3令中期 31.6g Planet極H菌床3000ccPPポットへ
11月23日 41.0g 森の昆虫社 アンテマット5000ccガラスビンへ
2016年7月2日 蛹化
8月8日 羽化 107mm
親のWILD♀に追い掛けした♂が103mmとなかなか大きいのですが、それを超えたのはこの個体だけでした(と言うか100mm超えたのがコレしかいない)。
最終ビン交換の時点でたった41グラムしかなかったので、正直100mmもギリギリいけるくらいかな~くらいにしか思ってなかったので、107mmは大出世と言えます。
成熟期に入ってから温室の底部で長々幼虫期間を引っ張ったのでそれが効いたのかも知れません。
目標となる110mmにもっていくには、自分のやり方では3令中盤までの時点で余裕を持って45グラムは超えていないといけないようです。
ちなみに2015年7月の交換時、同じタイミングで交換した他幼虫はこれより大きいもので33.3g・35.0g・37.1gというのもいました。(←「いました」)
次世代こそは!!!!
↑↑『来年こそは!次世代に期待!』とよく書いてる虫ブログほど進歩が見られない気がする。
・・・・・・とは言え、107mmもある巨大なギラファは我が家ではマキタ以来です。
ケイスケあたりを基準にしている飼育者からは「107mm? 小っさ(笑)」
などと言われてしまうであろうサイズですが
ケイスケなんぞよりずっとカッコいいのでこっちの方がエラいのです!(?)
羽脱中の♂
掘り出して初対面したところ
上手いギラファ飼育者は5リットルも使わないんでしょうが、
これだけ大きい♂が出てくると大容量を使った甲斐があるな・・・!
原名亜種は地域によって歯型が違うのですが、この♂は非常に平均的な形をしています。
あくまで個人的な感覚でですが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、続いてはこの羽化したWF1のブリードですが、
もう説明の必要がないくらいこれも累代停止ギリギリ手前でセットを組みました。
小さいです。しかし♀はもうコイツしか残ってないんだ(苦)
しかも羽化してからしばらく経っているというギリギリの状態。
そして親♂ですが、先に書いた107mmではありません。この♂は羽化も同世代内で最後だったので♀の寿命に間に合いません。
代わりに、93mmと小柄ながらなかなか優等生な個体が居るのでそれを使いました。
2015年3月1日 割出し 2令初期 頭幅6.5mmUP
やまのふもと スーパードルクスマット800ccクリアボトルへ
12月20日 3令 26.1g 森の昆虫社 アンテマット800ccPPボトルへ
2016年春 羽化 93mm
800㏄(汗)
この個体を種親にした理由はつまるところが
「小さい容器できちんと大きくなってくれたから」なのです。
暴れることも無くきれいにエサを食べてそのまま羽化してくれた個体はもしかしたら子にも良い影響を与えるのではないかと言う根拠もクソも無い理由です。
セットを組んだのが9月24日。
正直産卵行動に入るかどうかも疑わしいくらいヨボついていたのですが後日きちんと木を齧りだしていました。マットへの産卵は全く見られなかったので不安になって少しだけセットを暴いてみると幼虫が材の中に居るのを確認しました。
そして昨日12月10日、
まず産卵木だけを割ってみたところ辛くも4頭の1令幼虫が確保できました(ギリギリじゃぁ)
採れた幼虫は、No.7を通して今年の5月にある方からご厚意で頂いたオオヒラタケ菌床に投入しました。
と云うワケで今回は記事を各亜種一括りにしてまとめてみました。
いつにも増して文章がぐちゃぐちゃでしたね、それほど書くのが苦しかったですよ今回。
呆れ半分感心半分ですがなかなか種類(産地)も多いものですネ。
しかし、
これでもまだ書き残していないヤツがいるんですなぁ・・・
年が明ける前に書き終えておこうと思うので、
次回もまたギラファノコギリ関係の記事となります。
つづく
終了した在庫 1種類
全ての在庫 15種類
はじまってしまった・・・ [〆ギラファノコギリ (原名亜種)]
先日行なったギラファノコギリの結果です。
産卵セットを組んで記事にした昨年12月から3ヶ月が経過し、割り出し時期としては遅いくらいでした。
冬場の作業ともなるといくら室内でも寒くてだるいもので、
散らかった飼育部屋を整理し、10℃以下の室温をストーブで上昇させて、漸くまともに作業が出来るのでは捗りませんわな。
因みに、一部の個体はWF1から菌床に慣れさせたかったので、菌床も事前に詰めておきました。
今回はいつも使っているものとは別の銘柄のオオヒラタケ菌床を選んでみました。
ブロック1袋あたり1,000円以上ですよ、高かった・・・!!!
保管中に乾燥したからなのか元々水分量が少ないからなのか分かりませんがブロックの上半分がパサパサになっていたので市販の酸素水を足してビン詰めしました。
これが効果があるのかは・・・事実あってもなくても判断できませんね(汗)
さて、割り出すケースには無事幼虫の姿が確認できました。
♀親がちょっと軽かった上動きも緩慢で弱々しかったので、せめて♂♀幼虫が採れてくれれば御の字なんだけどな・・・なんて思ってましたが、余裕で十分な数見えますね。
そして割り出し当日今月1日、
今回は先に30個以上マットビンや菌床ビンを用意しておき、
新聞紙を床に広げ作業を始めました。
まずケースをひっくり返すと側面部分からボロボロと幼虫達が出てきますウヒョ~ィ。
カンボジア産の時と比べるとまだまだ加令も進んでなくて1令もチラホラ居ますウヒョ~ィ。
外側のマットだけ崩してても次々と製氷トレーが埋まっていきますウヒョヒョ~ィ。
そして、いつものパターンだと
この外側のマットからたくさん採れてても、マット内部や産卵木内までバラしていくともうほとんど居なくてペースダウンするところなんですが
中心部に至るまでごっそり幼虫が詰まってる!!
2本仕込んでいた産卵木もほとんど食いつくされ所狭しと云う感じ・・・
これほど気持ちのいい割り出しも久しぶりです。
マットの隅からは力尽きた♀親も出てきました。あんた・・・よくやったよ・・・!
このままいくと最終的にトレーが足らなくなるんじゃないかと思ってたら
やっぱり足りなくなりました。
どうせこんなに産まねェからこの2皿で十分だ。とか思ってた矢先にこれですよ。
結果
43頭
用意したビンじゃ全然足りねェェェェェェェ!!!!!!
結局この後、まだ残っていたマットをまた詰めてビンを作り、
それでも足りない分は割りカスをカップに詰めておくことに。
出てきた幼虫はほとんどが2令で、3令が3頭ほどと1令が7頭ほど。
反省すべきはこの作業中、誤って1令1頭をスプーンで傷つけて死亡させてしまった事。
1頭潰すってのは結構精神的にキツいです。
100頭割り出そうが1000頭割り出そうが5セット割り出そうが10セット割り出そうがキツいです。
出てきた幼虫は、最初マットから出てきたものは1令~2令がほとんどでしたが内部に割り進んでいくと1令の姿は無く2令~3令しか出てこなくなりました。
先に産卵木に産んだから早いだけなのか?
マットとホダ木では成長速度が違うのか?
ケース内の温度分布の問題か?
などと疑問符が浮かびます。
そしてここから、全頭の頭幅を測りどのビンに入れるかを作業しながら考えます。
♂♀もある程度分けていきますがちょっと♀が多いです。
2令の頭幅はおよそ7.5mm~6.0mm。
7.5mmは♂、6.0mmは♀と云うのは判断がつくんですが、その中間の7.0mm~7.0mmくらいのやつはホントに分かりにくいです。
卵巣の発達も微妙で見え辛い・・・
そんな細かい作業を繰り返しながらなんとか全頭容器に収めました。
入れた幼虫の頭幅や令数、投入したエサや容器を全てノートに記入。
予想よりも大量に採れてしまったので、
43頭採れた内の12頭を4頭3セットに分け、
2セットをブログ内の臨時里親募集企画で、1セットをオークションで手放しました。
***********************************
さて、
カンボジアに続き、タイ産も割り出しが終了しいよいよ飼育スペースの余裕が無くなってきました・・・じゃなくていよいよギラファ天国(←ホントにそう思ってる?)になってきました。
2産地間でサイズや特徴にある程度差が生まれてくるのか、
11cmオーバーが出せるのか(汗)・・・楽しみです。・・・楽しみです(怯)
ついでに・・・、
最後、作業が終わったんで割りカスを片付けようと思い、敷いてた新聞紙を丸めて処理しようと持ち上げたらマットの湿気で新聞紙が破け、
床に豪快に割りカスマットをぶちまけたのは久しぶりでした。
産卵セットを組んで記事にした昨年12月から3ヶ月が経過し、割り出し時期としては遅いくらいでした。
冬場の作業ともなるといくら室内でも寒くてだるいもので、
散らかった飼育部屋を整理し、10℃以下の室温をストーブで上昇させて、漸くまともに作業が出来るのでは捗りませんわな。
因みに、一部の個体はWF1から菌床に慣れさせたかったので、菌床も事前に詰めておきました。
今回はいつも使っているものとは別の銘柄のオオヒラタケ菌床を選んでみました。
ブロック1袋あたり1,000円以上ですよ、高かった・・・!!!
保管中に乾燥したからなのか元々水分量が少ないからなのか分かりませんがブロックの上半分がパサパサになっていたので市販の酸素水を足してビン詰めしました。
これが効果があるのかは・・・事実あってもなくても判断できませんね(汗)
さて、割り出すケースには無事幼虫の姿が確認できました。
♀親がちょっと軽かった上動きも緩慢で弱々しかったので、せめて♂♀幼虫が採れてくれれば御の字なんだけどな・・・なんて思ってましたが、余裕で十分な数見えますね。
そして割り出し当日今月1日、
今回は先に30個以上マットビンや菌床ビンを用意しておき、
新聞紙を床に広げ作業を始めました。
まずケースをひっくり返すと側面部分からボロボロと幼虫達が出てきますウヒョ~ィ。
カンボジア産の時と比べるとまだまだ加令も進んでなくて1令もチラホラ居ますウヒョ~ィ。
外側のマットだけ崩してても次々と製氷トレーが埋まっていきますウヒョヒョ~ィ。
そして、いつものパターンだと
この外側のマットからたくさん採れてても、マット内部や産卵木内までバラしていくともうほとんど居なくてペースダウンするところなんですが
中心部に至るまでごっそり幼虫が詰まってる!!
2本仕込んでいた産卵木もほとんど食いつくされ所狭しと云う感じ・・・
これほど気持ちのいい割り出しも久しぶりです。
マットの隅からは力尽きた♀親も出てきました。あんた・・・よくやったよ・・・!
このままいくと最終的にトレーが足らなくなるんじゃないかと思ってたら
やっぱり足りなくなりました。
どうせこんなに産まねェからこの2皿で十分だ。とか思ってた矢先にこれですよ。
結果
43頭
用意したビンじゃ全然足りねェェェェェェェ!!!!!!
結局この後、まだ残っていたマットをまた詰めてビンを作り、
それでも足りない分は割りカスをカップに詰めておくことに。
出てきた幼虫はほとんどが2令で、3令が3頭ほどと1令が7頭ほど。
反省すべきはこの作業中、誤って1令1頭をスプーンで傷つけて死亡させてしまった事。
1頭潰すってのは結構精神的にキツいです。
100頭割り出そうが1000頭割り出そうが5セット割り出そうが10セット割り出そうがキツいです。
出てきた幼虫は、最初マットから出てきたものは1令~2令がほとんどでしたが内部に割り進んでいくと1令の姿は無く2令~3令しか出てこなくなりました。
先に産卵木に産んだから早いだけなのか?
マットとホダ木では成長速度が違うのか?
ケース内の温度分布の問題か?
などと疑問符が浮かびます。
そしてここから、全頭の頭幅を測りどのビンに入れるかを作業しながら考えます。
♂♀もある程度分けていきますがちょっと♀が多いです。
2令の頭幅はおよそ7.5mm~6.0mm。
7.5mmは♂、6.0mmは♀と云うのは判断がつくんですが、その中間の7.0mm~7.0mmくらいのやつはホントに分かりにくいです。
卵巣の発達も微妙で見え辛い・・・
そんな細かい作業を繰り返しながらなんとか全頭容器に収めました。
入れた幼虫の頭幅や令数、投入したエサや容器を全てノートに記入。
予想よりも大量に採れてしまったので、
43頭採れた内の12頭を4頭3セットに分け、
2セットをブログ内の臨時里親募集企画で、1セットをオークションで手放しました。
***********************************
さて、
カンボジアに続き、タイ産も割り出しが終了しいよいよ飼育スペースの余裕が無くなってきました・・・じゃなくていよいよギラファ天国(←ホントにそう思ってる?)になってきました。
2産地間でサイズや特徴にある程度差が生まれてくるのか、
11cmオーバーが出せるのか(汗)・・・楽しみです。・・・楽しみです(怯)
ついでに・・・、
最後、作業が終わったんで割りカスを片付けようと思い、敷いてた新聞紙を丸めて処理しようと持ち上げたらマットの湿気で新聞紙が破け、
床に豪快に割りカスマットをぶちまけたのは久しぶりでした。
原名亜種3系統近況 & 幼虫体重と羽化サイズ [〆ギラファノコギリ (原名亜種)]
さて今回は、
家に居る原名亜種ギラファ・3産地分の近況をまとめて書いておきます。
こちら、当初6頭おりました。 [おりました。]過去形で御座いますよ。
入手元からのご助言を参考に、気合を入れてマット飼育に臨みまして
1・2令用にマットをミキサーにかけて微粒子化・・・等という無駄に凝った作業を行いながら、そのままホーチキ(放置飼育)をかましてしまいまして、微粒子にした為に早く栄養が抜けたからなのか、それでもなお3令になっても全くマット交換をしなかったからか、冷やし虫家の冷風にあたり過ぎたからなのか、♀と思われた幼虫のみ計3頭死亡。
今生き残った他の♂幼虫はと云うと、
無交換のまま今、蛹です。
・・・小さいです。
虚しすぎる・・・
例えるなら、
高校の体育祭で長距離走に勇んで出走して、最初飛ばして先頭走ってたら中盤でスッ転んで後続全員に抜かれた挙句、ビリのまま最後の直線に入る瞬間のような
そんな・・・感じ・・・ (小学校でも中学校でもなく、高校ってのがミソ)
蛹室の外から蛹もある程度全体が見えてまして、
予想される体長はおよそ6~8cm程度です。
インタノンのラベルなんてまぁ見つからないだろうから
これでこの系統は終了ですかな(嘲笑)
こちらはまだ割り出し待ちの状態。
タイミングとしてはもう割り出していいんですが、詰めた菌床がもうちょっと落ち着いてからマット組と分けて時間に余裕を持ってやろうと思います。
産地名の『BOKOR』は、人によって『ボコー』と読んだり『ボコール』と読んだり分かれますが
とりあえず自分はボコールと読んでおきます。
去年11月13日にセットを組んで♀を単独で投入しその3ヶ月後に一発割り出し。
ふたを開けてみればこんな感じ。
数多のカビに覆われたマット表面に力尽きた親個体が天を仰いでいる光景は
なんとも言えない『一か八か感』を醸してます。
セット期間中たまにケースを確認して「まだ1令だ」「おぉ2令だ」とか悠長に構えていたら、
開けてビックリ!・・・ではないわな。普通こうなるよなァ・・・・・・
段階としては2令後期~3令初期。
最大サイズを狙いに行くには完全にきっちりと出遅れました。
サイズアップのスタートダッシュとしてはとても重要な2令幼虫は、
ほとんど『あとは脱ぐだけ』と云うのがほとんどでした・・・
ちょうど『脱いだ直後』の3令♀が現れました・・・。
アタママッシロダ・・・・・・
3令になった幼虫は、皆♀で頭幅は13mm前後。
そしてこのカンボジア産で最終的に採れた数は・・・
結果 21頭
約6頭が3令幼虫(♀)になっていました(全部を数えそびれた)。
すごく今更だけど、製氷トレーってこういう時凄く便利ですね(笑)
割り出し時、今まではただ「小分けされてないトレー」とか「空のカップ」とかに入れたり、「新聞紙に直置き」して噛み合わないように見張りながらやってたりしたワケだけど(先にエサをスタンバイするするのが一番良いんでしょうが)、今の時代っていろんな大きさの氷が作れるようにトレーの溜め穴の大きさもたくさん種類があってホントに使いやすいんですな。
そしてホントに今更って感じの話ですな(嘲笑)
割り出した幼虫のエサについては、
大体基本的には安定した在庫やコストの点で月夜野きのこ園製品を使っているのですが、今回は産卵セットで別メーカーのマットを使った事も考えてマットはそのメーカーのマットを、
そしてマットだけではなく菌床も利用しこちらもまたそれと別のメーカー、
なおかつ菌種もカワラを選定しました。
(「選定しました」とか言っても、実際は使い道の無かった在庫が目に付いただけ・・・)
ボトルの肩口までしかオガを詰めてないんですが、
ボトルの中が真っ白で見えません(汗)
菌糸がフタの隙間に詰まって開かない。
ズポッと抜けた皮膜(?)はちょっと見方を変えれば美味しそうにも見える・・・
皮膜を剥がそうとするとその真下のオガ部分も一緒になってボロッと剥がれたりするのですが、これがすごく嫌ですね。メーカーによっては表面だけ綺麗にベリベリと剥がせたりするのもありますが、カワラってこういうのが率直にイラつきますねぇ。
家に居る原名亜種ギラファ・3産地分の近況をまとめて書いておきます。
① タイ チェンマイ県 インタノン山 |
こちら、当初6頭おりました。 [おりました。]過去形で御座いますよ。
入手元からのご助言を参考に、気合を入れてマット飼育に臨みまして
1・2令用にマットをミキサーにかけて微粒子化・・・等という無駄に凝った作業を行いながら、そのままホーチキ(放置飼育)をかましてしまいまして、微粒子にした為に早く栄養が抜けたからなのか、それでもなお3令になっても全くマット交換をしなかったからか、冷やし虫家の冷風にあたり過ぎたからなのか、♀と思われた幼虫のみ計3頭死亡。
今生き残った他の♂幼虫はと云うと、
無交換のまま今、蛹です。
・・・小さいです。
虚しすぎる・・・
例えるなら、
高校の体育祭で長距離走に勇んで出走して、最初飛ばして先頭走ってたら中盤でスッ転んで後続全員に抜かれた挙句、ビリのまま最後の直線に入る瞬間のような
そんな・・・感じ・・・ (小学校でも中学校でもなく、高校ってのがミソ)
蛹室の外から蛹もある程度全体が見えてまして、
予想される体長はおよそ6~8cm程度です。
インタノンのラベルなんてまぁ見つからないだろうから
これでこの系統は終了ですかな(嘲笑)
② タイ ターク県 ウムパン郡 |
こちらはまだ割り出し待ちの状態。
タイミングとしてはもう割り出していいんですが、詰めた菌床がもうちょっと落ち着いてからマット組と分けて時間に余裕を持ってやろうと思います。
③ カンボジア カンポット州 ボコール山 |
産地名の『BOKOR』は、人によって『ボコー』と読んだり『ボコール』と読んだり分かれますが
とりあえず自分はボコールと読んでおきます。
去年11月13日にセットを組んで♀を単独で投入しその3ヶ月後に一発割り出し。
ふたを開けてみればこんな感じ。
数多のカビに覆われたマット表面に力尽きた親個体が天を仰いでいる光景は
なんとも言えない『一か八か感』を醸してます。
セット期間中たまにケースを確認して「まだ1令だ」「おぉ2令だ」とか悠長に構えていたら、
開けてビックリ!・・・ではないわな。普通こうなるよなァ・・・・・・
段階としては2令後期~3令初期。
最大サイズを狙いに行くには完全にきっちりと出遅れました。
サイズアップのスタートダッシュとしてはとても重要な2令幼虫は、
ほとんど『あとは脱ぐだけ』と云うのがほとんどでした・・・
ちょうど『脱いだ直後』の3令♀が現れました・・・。
アタママッシロダ・・・・・・
3令になった幼虫は、皆♀で頭幅は13mm前後。
そしてこのカンボジア産で最終的に採れた数は・・・
結果 21頭
約6頭が3令幼虫(♀)になっていました(全部を数えそびれた)。
すごく今更だけど、製氷トレーってこういう時凄く便利ですね(笑)
割り出し時、今まではただ「小分けされてないトレー」とか「空のカップ」とかに入れたり、「新聞紙に直置き」して噛み合わないように見張りながらやってたりしたワケだけど(先にエサをスタンバイするするのが一番良いんでしょうが)、今の時代っていろんな大きさの氷が作れるようにトレーの溜め穴の大きさもたくさん種類があってホントに使いやすいんですな。
そしてホントに今更って感じの話ですな(嘲笑)
割り出した幼虫のエサについては、
大体基本的には安定した在庫やコストの点で月夜野きのこ園製品を使っているのですが、今回は産卵セットで別メーカーのマットを使った事も考えてマットはそのメーカーのマットを、
そしてマットだけではなく菌床も利用しこちらもまたそれと別のメーカー、
なおかつ菌種もカワラを選定しました。
(「選定しました」とか言っても、実際は使い道の無かった在庫が目に付いただけ・・・)
ボトルの肩口までしかオガを詰めてないんですが、
ボトルの中が真っ白で見えません(汗)
菌糸がフタの隙間に詰まって開かない。
ズポッと抜けた皮膜(?)はちょっと見方を変えれば美味しそうにも見える・・・
皮膜を剥がそうとするとその真下のオガ部分も一緒になってボロッと剥がれたりするのですが、これがすごく嫌ですね。メーカーによっては表面だけ綺麗にベリベリと剥がせたりするのもありますが、カワラってこういうのが率直にイラつきますねぇ。
インドシナからの奇襲 第2部隊 [〆ギラファノコギリ (原名亜種)]
12月に入った途端にどっと雪が降り出した青森。
さかのぼる事数日前、偶然目を引くクワガタが販売されているのをネットで発見しました。
ついパソコン画面の前で前のめりになってしまったのですが、
しばらく考えた後とった行動は・・・
・・・もうひとつしかないですよ。
だってそのクワガタ、ギラファノコギリなんですよ。
しかも原名亜種。
原名ギラファ入れるのもう3産地目ですよ。同じ亜種で同時進行3系統ですよ。
エサの消費や飼育スペースが元で経済害虫と(勝手に自分の中で)言われているギラファノコギリも、何年か前に別亜種ティモーレンシスを最初仕入れて、
また別血統仕入れて、
更にまた仕入れた事があったけども、
(ティモールの時はそれでも3系統態勢になったのは4年かかったのに)
今年だけで気付けば3系統。同じ轍を踏んでいる。
原名亜種の悪いところは地域差や産地のネームバリューがあるため
どうにも1産地だけで我慢が利かない点ですね・・・
(「悪いところ」ってそれ完全に自分の所為だな)
そして、その日たまたま僅かに暖かい日だった11月晦日に到着!
本当にタイミングが良かったです、
一気に温度が下がり雪が積もる直前の到着で・・・(汗)
梱包は事前に最低限の要望を伝えておいたので発送元には応えて頂けましたが、
2重梱包の上にアルミシートで包まれてきたのは初めての経験です。
中身は・・・無事でした!
しかし、同梱していたカイロ(貼らないタイプ)はフニャフニャ(嘲笑)
発熱も最初の時点で止まってしまった感じで、その後14時間以上再発熱していました。
通気穴とまるで関わらない位置にカイロが配置されていた所為でしょう。
外側の箱にも穴無かったしそりゃ無理だ・・・(汗)
♂は大きく103mmの長歯。
カンボジア産以外では初めて生体の原名亜種を見ましたが、
大腮の先半分が他亜種よりダイナミックな造形を成しているように見受けられます。
大腮の噛み合わせが左右でズレているのとシワが入っている為に、
あまり綺麗な形の個体とは言えないのですが、
この地域の個体は「こういう形なのサ」とひとまとめにできないのが
逆の視点から見れば「WF1でどういう形になるのか見るのも面白い」とも言えるので
また細かな楽しみができましたね。
さらに、今回仕入れた産地と云うのが今まで聞いた事も見たこともない場所で、
ネットでチョロッと検索しても該当する産地近辺の個体の入荷情報・飼育情報を発見する事が出来ませんでしたから、尚のこと楽しみは膨らむばかりです。
今年仕入れた本亜種は、
・タイ チェンマイ県 インタノン山
・カンボジア カンポット州 ボコール山
の2産地です。
分布域が広い本亜種では他に、
レア度が高い(それでも僅かに野外品入荷がある)マレーシア産や、一部のマニアから大型羽化の期待が掛かるベトナム産等、国や地域ごとに毛色が違いますが、
今回見つけたのは・・・・・・
今年幼虫で入手したチェンマイ産と同じタイ産なんですが、
タイ産ラベルで馴染みのある北部(チェンマイ県・チェンライ県)より少し南のターク県と云うところです。
ターク県はチェンマイ県の南隣りに位置する県で、ウムパン郡はその中でも一番南に位置する地域でかなりの田舎のようです。
土地のほとんどが山地帯なので一面ほとんど山林で自然は非常に豊かです。
さらに、このターク県ウムパン郡の更に南隣りにはカンチャナブリ県が接しています。
谷が深い山々(タノントンチャイ山脈もしくはドーナ山脈)が国内北部からミャンマーとの国境に沿って連なっていて、マレー半島の方まで伸びるテナセリム山脈(ビラウタウン山脈)と連なっているように地図上では見えますが、この一帯のカブト・クワガタの採集個体の種類を見てみると
気になる(興味の湧いてくる)点が見えてきます。
チェンマイ県南部~ターク県辺りを境にそれより南北から採れる種類が変わる(入荷する種類が変わる)ように感じます。
ザックリと線引きすると、タイとミャンマーの国境線がターク県の辺りでグニッと東に膨らんでいる辺りです。
北側からしか入荷が見られないもの
・ムルティデンタトゥスホソアカクワガタ
・シカクワガタ(スペキオスス亜種)
・クルビデンスオオクワガタ
・グラウトコクワガタ
・マグダレインコクワガタ
南側からしか入荷が見られないもの
・シカクワガタ(レーマン亜種)
・モーニッケノコギリクワガタ
・ゼブラノコギリクワガタ
・パリーオオクワガタ
・モーレンカンプオウゴンオニクワガタ(モセリ亜種・ババ亜種)
・ゴホンヅノカブト(キミオ亜種)
目立つ種類を一部例として挙げてみたんですが余計ややこしくなった気しかしない(汗)
個人的に気になったのは、シカ&オウゴンオニ&ゴホンヅノの3種類なんですけど、
シカは北部チェンマイ県ドイサケット郡、チェンライ県ウィアンパパオ郡のスペキオスス亜種が毎年入荷していますが、それ以外の地域からは入荷がありません。
まぁタイで昆虫採集って言っても、日本への輸出用生体採集に限っては昔から北部の一部地域に集中して行われている程度なので、シカに限らず他の地域から採集された物が出回るなんて事はあまり無いんですがね。カオヤイのニグリトゥスフタマタくらいしか聞かないですね。
さて、そのシカが南部のビラウタウン側に移行してくると特徴が変わり、所謂レーマン亜種が見られるようになりますが未だ入荷は無し・・・
オウゴンオニは、近年ようやく生体の産地ラベルとして見るようになってきた中西部カンチャナブリ県辺りとミャンマーのカレン州から入荷されてきましたね。歴史も古い北部からは全くと言っていいほど採集された事がありません。
このカンチャナブリの辺りもまだ生体入荷が少なく、未だに入荷したクワガタは他ではモウホツヤくらいなもので、ここが開拓出来れば北部とは全然違う物がくるかも知れませんね。
ゴホンヅノがこれまた意味不明で、タイ北部は基よりインドシナ~マレーに広く分布しているんですがタイ西部で採れると云うキミオ亜種やエダ亜種がどこからどの範囲で棲息しているのか全く判断できないんですね。以前タークから入荷されたゴホンヅノは完全に原名亜種でしたし、過去にミャンマー側から来たものやウムパンからほぼ同じ土地のカンチャナブリで採れたと云うものもキミオイの特徴を備えていました(ターク県の北部と南部でゴホンヅノの体型が変化している?)。
近年入荷するようになった南ベトナム産も大柄で角の発達度合いが違うと云うし、マレー半島産は最近新亜種として記載されたばかりですし、他の種類の違い様からしてもこのドーナ山脈とビラウタウン山脈で別々の形に分かれるとしても不思議じゃなさそうな気がします。
ちなみにこの流れとは全く関係ない話ですが、
マグダレインコクワ等の入荷でよく見られる【タイ北部・ファン山】ラベルも「ファン山ってよく見るけど一体どの地域の山なんだ!?」、と前からぼんやり気になっていたのでついでに調べてみたのですが、
ど~にも見つからなかったんですよ。
(近くだとベトナムに同じ名前の山があったのですが)
『山名』ではなく『郡部名』ならファンと云う地名がチェンマイ県内にあったので、「もしかしてファン山ってチェンマイ県ファン郡の間違いなんじゃないかな?」と疑問に思ったのですが、ネットで調べてみると自分の他にも同じ疑問を抱えている方がいて驚きました。
さて、話を戻して
こうして他のカブクワの事も加味してみると、このターク県ウムパン郡産ラベルのギラファも北部のラベルの個体群とはどこかしら特徴が微妙に違ってきたりして~?と楽しみにもなってくるわけです。(北部産をまともに飼育したこともないのに)
日本で言えば青森から仙台くらいの距離なんですけどね(大して遠くねぇ・・・)
少しずつまとめてまた次回以降の記事で続きを書いてみたいと思います。
************************************
さて、色々考えていたら記事にどうやってまとめたらいいか分からなくなって内容がぐちゃぐちゃになってしまいました(苦笑)
それはそれとして、せっかく同じギラファノコを飼育しているので
カンボジア産を引っ張り出して見比べてみました。
今まで生体として入荷があったタイ以外の産地を、自分の知る限りだけで地図内の範囲でマーキングしました。
カンボジアの山が他の産地の山塊と比べ非常に小規模なのが分かりますね。
見るほどに・・・似ている・・・そりゃそうか(笑)
横から見ると、他亜種に比べて大腮の上下のうねりが強いように見えます。
上翅の光沢も度合いが一緒。思った以上に同じだった(笑)
そして、おまけに同じ大陸産と云う事と体長が同じと云う事でコイツとも2ショット。
インド南部のニルギレンシス亜種と。
流石にこちらは別亜種と云うだけあって特徴が変わってますね。
(飼育品の補正もある程度入ってるかも知れませんけど)
照明が悪くて分かり辛いですが、ニルギリの方が上翅の光沢が非常に強いです。
他になんか分かりやすい違いはないかなぁと見てみると、こんな部分に差が。↓↓
下唇基節の形体に違いが・・・
原名亜種 : 全体的に平らになっていて点刻が広がっている
ニルギリ亜種 : 反り返るようになっていて点刻が弱く光沢がある
もしもたくさんの個体を見て、それでもこれの違いが見られるならいいんですけど、1個体ずつしか見てないんじゃぁね・・・(汗)
************************************
そして勿論、♀も居るので着いて早々に産卵セットに投入しました。
♀は40mmと♂に比べて小ぶりなサイズです。
大腮の先端も両方欠けて(擦れて)いて体重も少し軽めなので死ぬまでにそれほど産卵数は期待できそうにないですね、せめて産卵数1頭以下でなければそれでいい・・・(汗)
♂の方も、元気っちゃぁ元気ですが(画像を見ると分かると思いますが)頭の重さを支えきれず少しダラ~っと垂れ下がっています、体力が落ちてきている証拠ですね。
♂も♀も見る限り、現地の発生シーズンの終了間際だと云う事がうかがい知れますね。
さかのぼる事数日前、偶然目を引くクワガタが販売されているのをネットで発見しました。
ついパソコン画面の前で前のめりになってしまったのですが、
しばらく考えた後とった行動は・・・
・・・もうひとつしかないですよ。
だってそのクワガタ、ギラファノコギリなんですよ。
しかも原名亜種。
原名ギラファ入れるのもう3産地目ですよ。同じ亜種で同時進行3系統ですよ。
エサの消費や飼育スペースが元で経済害虫と(勝手に自分の中で)言われているギラファノコギリも、何年か前に別亜種ティモーレンシスを最初仕入れて、
また別血統仕入れて、
更にまた仕入れた事があったけども、
(ティモールの時はそれでも3系統態勢になったのは4年かかったのに)
今年だけで気付けば3系統。同じ轍を踏んでいる。
原名亜種の悪いところは地域差や産地のネームバリューがあるため
どうにも1産地だけで我慢が利かない点ですね・・・
(「悪いところ」ってそれ完全に自分の所為だな)
そして、その日たまたま僅かに暖かい日だった11月晦日に到着!
本当にタイミングが良かったです、
一気に温度が下がり雪が積もる直前の到着で・・・(汗)
梱包は事前に最低限の要望を伝えておいたので発送元には応えて頂けましたが、
2重梱包の上にアルミシートで包まれてきたのは初めての経験です。
中身は・・・無事でした!
しかし、同梱していたカイロ(貼らないタイプ)はフニャフニャ(嘲笑)
発熱も最初の時点で止まってしまった感じで、その後14時間以上再発熱していました。
通気穴とまるで関わらない位置にカイロが配置されていた所為でしょう。
外側の箱にも穴無かったしそりゃ無理だ・・・(汗)
♂は大きく103mmの長歯。
カンボジア産以外では初めて生体の原名亜種を見ましたが、
大腮の先半分が他亜種よりダイナミックな造形を成しているように見受けられます。
大腮の噛み合わせが左右でズレているのとシワが入っている為に、
あまり綺麗な形の個体とは言えないのですが、
この地域の個体は「こういう形なのサ」とひとまとめにできないのが
逆の視点から見れば「WF1でどういう形になるのか見るのも面白い」とも言えるので
また細かな楽しみができましたね。
さらに、今回仕入れた産地と云うのが今まで聞いた事も見たこともない場所で、
ネットでチョロッと検索しても該当する産地近辺の個体の入荷情報・飼育情報を発見する事が出来ませんでしたから、尚のこと楽しみは膨らむばかりです。
今年仕入れた本亜種は、
・タイ チェンマイ県 インタノン山
・カンボジア カンポット州 ボコール山
の2産地です。
分布域が広い本亜種では他に、
レア度が高い(それでも僅かに野外品入荷がある)マレーシア産や、一部のマニアから大型羽化の期待が掛かるベトナム産等、国や地域ごとに毛色が違いますが、
今回見つけたのは・・・・・・
タイ ターク県 ウムパン郡
今年幼虫で入手したチェンマイ産と同じタイ産なんですが、
タイ産ラベルで馴染みのある北部(チェンマイ県・チェンライ県)より少し南のターク県と云うところです。
ターク県はチェンマイ県の南隣りに位置する県で、ウムパン郡はその中でも一番南に位置する地域でかなりの田舎のようです。
土地のほとんどが山地帯なので一面ほとんど山林で自然は非常に豊かです。
さらに、このターク県ウムパン郡の更に南隣りにはカンチャナブリ県が接しています。
谷が深い山々(タノントンチャイ山脈もしくはドーナ山脈)が国内北部からミャンマーとの国境に沿って連なっていて、マレー半島の方まで伸びるテナセリム山脈(ビラウタウン山脈)と連なっているように地図上では見えますが、この一帯のカブト・クワガタの採集個体の種類を見てみると
気になる(興味の湧いてくる)点が見えてきます。
チェンマイ県南部~ターク県辺りを境にそれより南北から採れる種類が変わる(入荷する種類が変わる)ように感じます。
ザックリと線引きすると、タイとミャンマーの国境線がターク県の辺りでグニッと東に膨らんでいる辺りです。
北側からしか入荷が見られないもの
・ムルティデンタトゥスホソアカクワガタ
・シカクワガタ(スペキオスス亜種)
・クルビデンスオオクワガタ
・グラウトコクワガタ
・マグダレインコクワガタ
南側からしか入荷が見られないもの
・シカクワガタ(レーマン亜種)
・モーニッケノコギリクワガタ
・ゼブラノコギリクワガタ
・パリーオオクワガタ
・モーレンカンプオウゴンオニクワガタ(モセリ亜種・ババ亜種)
・ゴホンヅノカブト(キミオ亜種)
目立つ種類を一部例として挙げてみたんですが余計ややこしくなった気しかしない(汗)
個人的に気になったのは、シカ&オウゴンオニ&ゴホンヅノの3種類なんですけど、
シカは北部チェンマイ県ドイサケット郡、チェンライ県ウィアンパパオ郡のスペキオスス亜種が毎年入荷していますが、それ以外の地域からは入荷がありません。
まぁタイで昆虫採集って言っても、日本への輸出用生体採集に限っては昔から北部の一部地域に集中して行われている程度なので、シカに限らず他の地域から採集された物が出回るなんて事はあまり無いんですがね。カオヤイのニグリトゥスフタマタくらいしか聞かないですね。
さて、そのシカが南部のビラウタウン側に移行してくると特徴が変わり、所謂レーマン亜種が見られるようになりますが未だ入荷は無し・・・
オウゴンオニは、近年ようやく生体の産地ラベルとして見るようになってきた中西部カンチャナブリ県辺りとミャンマーのカレン州から入荷されてきましたね。歴史も古い北部からは全くと言っていいほど採集された事がありません。
このカンチャナブリの辺りもまだ生体入荷が少なく、未だに入荷したクワガタは他ではモウホツヤくらいなもので、ここが開拓出来れば北部とは全然違う物がくるかも知れませんね。
ゴホンヅノがこれまた意味不明で、タイ北部は基よりインドシナ~マレーに広く分布しているんですがタイ西部で採れると云うキミオ亜種やエダ亜種がどこからどの範囲で棲息しているのか全く判断できないんですね。以前タークから入荷されたゴホンヅノは完全に原名亜種でしたし、過去にミャンマー側から来たものやウムパンからほぼ同じ土地のカンチャナブリで採れたと云うものもキミオイの特徴を備えていました(ターク県の北部と南部でゴホンヅノの体型が変化している?)。
近年入荷するようになった南ベトナム産も大柄で角の発達度合いが違うと云うし、マレー半島産は最近新亜種として記載されたばかりですし、他の種類の違い様からしてもこのドーナ山脈とビラウタウン山脈で別々の形に分かれるとしても不思議じゃなさそうな気がします。
ちなみにこの流れとは全く関係ない話ですが、
マグダレインコクワ等の入荷でよく見られる【タイ北部・ファン山】ラベルも「ファン山ってよく見るけど一体どの地域の山なんだ!?」、と前からぼんやり気になっていたのでついでに調べてみたのですが、
ど~にも見つからなかったんですよ。
(近くだとベトナムに同じ名前の山があったのですが)
『山名』ではなく『郡部名』ならファンと云う地名がチェンマイ県内にあったので、「もしかしてファン山ってチェンマイ県ファン郡の間違いなんじゃないかな?」と疑問に思ったのですが、ネットで調べてみると自分の他にも同じ疑問を抱えている方がいて驚きました。
さて、話を戻して
こうして他のカブクワの事も加味してみると、このターク県ウムパン郡産ラベルのギラファも北部のラベルの個体群とはどこかしら特徴が微妙に違ってきたりして~?と楽しみにもなってくるわけです。(北部産をまともに飼育したこともないのに)
日本で言えば青森から仙台くらいの距離なんですけどね(大して遠くねぇ・・・)
少しずつまとめてまた次回以降の記事で続きを書いてみたいと思います。
************************************
さて、色々考えていたら記事にどうやってまとめたらいいか分からなくなって内容がぐちゃぐちゃになってしまいました(苦笑)
それはそれとして、せっかく同じギラファノコを飼育しているので
カンボジア産を引っ張り出して見比べてみました。
今まで生体として入荷があったタイ以外の産地を、自分の知る限りだけで地図内の範囲でマーキングしました。
カンボジアの山が他の産地の山塊と比べ非常に小規模なのが分かりますね。
見るほどに・・・似ている・・・そりゃそうか(笑)
横から見ると、他亜種に比べて大腮の上下のうねりが強いように見えます。
上翅の光沢も度合いが一緒。思った以上に同じだった(笑)
そして、おまけに同じ大陸産と云う事と体長が同じと云う事でコイツとも2ショット。
インド南部のニルギレンシス亜種と。
流石にこちらは別亜種と云うだけあって特徴が変わってますね。
(飼育品の補正もある程度入ってるかも知れませんけど)
照明が悪くて分かり辛いですが、ニルギリの方が上翅の光沢が非常に強いです。
他になんか分かりやすい違いはないかなぁと見てみると、こんな部分に差が。↓↓
下唇基節の形体に違いが・・・
原名亜種 : 全体的に平らになっていて点刻が広がっている
ニルギリ亜種 : 反り返るようになっていて点刻が弱く光沢がある
もしもたくさんの個体を見て、それでもこれの違いが見られるならいいんですけど、1個体ずつしか見てないんじゃぁね・・・(汗)
************************************
そして勿論、♀も居るので着いて早々に産卵セットに投入しました。
♀は40mmと♂に比べて小ぶりなサイズです。
大腮の先端も両方欠けて(擦れて)いて体重も少し軽めなので死ぬまでにそれほど産卵数は期待できそうにないですね、せめて産卵数1頭以下でなければそれでいい・・・(汗)
♂の方も、元気っちゃぁ元気ですが(画像を見ると分かると思いますが)頭の重さを支えきれず少しダラ~っと垂れ下がっています、体力が落ちてきている証拠ですね。
♂も♀も見る限り、現地の発生シーズンの終了間際だと云う事がうかがい知れますね。
インドシナからの奇襲 [〆ギラファノコギリ (原名亜種)]
数日前、とある虫仲間から電話が来ました。
『カンボジアからアレが入荷していますよ!』
それは、とあるショップのWILD入荷情報で、
カンボジア便が入荷していたという話。
『珍しいんで気になっているんですが・・・』と云う彼と共に2人の決断は早いものでした。
『やるっきゃないでしょう!!!!!!!』
翌朝ソッコーで(2人とも)注文入れて
9日、到着しました・・・
今か今かと到着を待っていました。宅配ドライバーの方が駆け寄ってくるのを少年のような目(?)で待ち構えていたのが
早速開梱し、何よりもまず♂の撮影を開始しました。
到着した時すでに辺りは薄暗く、綺麗に撮れる太陽光の当たる時間帯が限られていた為です。
今回仕入れてみたのは・・・
もう何度目だろうかギラファノコギリ、原名亜種です。
産地はカンボジアのカンポット州・ボコール山産。
原名亜種は、現在どの産地も野外品・飼育品共に流通・飼育数が非常に少なく、
飼育品ではタイ産・インド北東部~ミャンマー北部産あたりが割合多く存在し
野外品では、タイ産・マレー半島産が最近では僅かに見られる程度です。
昔は、現在もごくたまに見かける上記産地の他に、ベトナム産やミャンマー南部産等も僅かに現地から持ち込まれていたのですが、これらは最近生体を見る事が出来ませんよね。
特にこの現在では得難いベトナム&ミャンマー南部産は、個人的に好みの形状だったり大型化したりでタイ産と共に非常に興味深いのですが・・・・・・
・・・なぜそういうのに限って入荷が稀なんだ!
ちなみに、ごく一部の間で「特大が羽化」するだのしないだのとささやかれている
南ベトナム産は今回仕入れたカンボジアとは地理的には近いので、少し大型の期待も出来るかも知れないですね。
(「地理的に近い」と言っても原名亜種の分布域から見た場合の地図上での直線距離なので、事実上直線距離で間500kmは相当遠い上に山塊も別々とくれば、南ベトナムと同じようなポテンシャルは持ち合わせていないかもしれませんな・・・と云うか大腮の形状がなんか違う気がするのですが)
一応過去にカンボジア産の(おそらく同じ産地の)ギラファも入荷されたことがあったのですが、
マイナーな感じでひっそりと出回るにとどまったので、どんな飼育者がどのくらいまでのサイズを羽化させていたと云う情報がほとんど得られません。
この時、まだケースの中そして発泡スチロール箱の中で起きていたことに何も気付いていなかった・・・
♂単体で撮り終えたので、せっかく他の亜種が居ることだし
マキタのほぼ同サイズの個体を取り出して2ショットを撮ってみようと並べてみましたがおとなしくしてくれず断念・・・
続いて、マキタを元に戻し今度は♂と♀の2ショットを撮ろうとケースから取り出したその手に、♀が反応してくれない!!!?
えっ・・・
えっ。 ?・・・!!
え゛ぇ゛っっっっ!!!!!!!!
仮死状態だ・・・
体の芯がグッタリして爪が閉じて力が無い・・・
僅かに触角と口ひげ(小腮肢)が動くのみ。
しばらくしたら大丈夫だろうなぁ・・・
と普通なら今の時期柄度々起こる事なので仕方ないと思ったのですが、
不安になって梱包内容をよくよく確認してみると、愕然。
発泡スチロール箱には全く通気口が開けられておらず、
虫の入ったケースにカイロをべた貼りした事で直接熱しないようにとの配慮からか、そのカイロは新聞紙丸々1枚使って「純粋に」包まれていました。
ほとんど発熱が起きておらずだいぶ軟らかかったのです。
大柄な♂は開梱後緩やかに動き出しましたが、
それに比べて小柄で体積も小さい♀はひとたまりもない・・・
マットとミズゴケの水分も熱伝導に一役買って見事に冷え冷えでした。
これ、まずいんでないの・・・!!!!?
とりあえず、復活を促すべく22~23℃の温室に置いておくことに。
この間、一抹の不安を持ちつつも外出していましたが、
その後夜になり一度家に戻って確認してみると・・・・・・・・・・・・
状態変わ゛って゛な゛い゛!!!
そこから一気に抜け殻と化してしまい、溜め息ばかりつくようになりました。
もう色々、色々考えた後、
夜中になって帰宅してもう一度様子を確認してみると・・・
・・・なんとか蘇生してきた兆しが・・・
歩き回るような感じではないですが
神経も通うようになって爪にも力が入るようになってきました。
翌日(昨日)、さらに状態は回復してきたようで、
なんとか最悪の事態を回避できそうです。
状態を見つつ、数日中にセッティングしにかかります。
昨日今日で俺も寿命縮んだわ、疲れた・・・・・・。
2014年原名亜種途中経過 その1 [〆ギラファノコギリ (原名亜種)]
マットのガス抜き⇒マット使用を毎週サイクルとして繰り返していて
今週はギラファ原名亜種のエサ交換の番でした。
今年1月の半ばに60ccプリンカップで6頭の初令幼虫が到着後、
今までずっとそのままの容器で管理していたのですが今月に入り次々と2令に脱皮。
19日(水)の交換日、カップを開けてみると最後の初令が脱皮後数日経った状態で
全ての幼虫が2令になっていました。
頭幅を測ってみると、7mm以上の個体群と6mm強の個体群に二極化。
この2通りに分かれたので、これを雌雄を判別する材料としました。
丁度♂3頭・♀3頭に分かれたので、悪くない感じです。
(個人的な希望は♂4:♀2でしたが…)
さて次のエサはマットとする事は記事の冒頭で書いていますが、
今回はエサ交換でマットにするか菌床にするか結構悩みました。
作今のBE-KUWAギネス号で掲載される弩級のケイスケ♂ギネスはいずれも
菌床飼育で、菌床の適温を保って飼育されています(おそらく全てオオヒラタケ)。
一方、入手元の話では菌床とマットでの飼育でどちらが有用か結論が出ており
その結果を踏まえて今回マットを選んだわけです。
現在の数少ない頭数で菌床を使うのは、暴れて縮む危険もはらんでいる以上
博打とも言えますし、この少数で次世代の親個体として使用する以上マットと菌床の比較は気が早過ぎるだろうと云う事で、
マットであれば低温飼育も可能です。
マットには多少手心を加え、
♂2頭を1400ccクリアボトルへ、♂1頭♀3頭を1100ccクリアボトルへ交換後
別温室にて管理する事に。
今週はギラファ原名亜種のエサ交換の番でした。
今年1月の半ばに60ccプリンカップで6頭の初令幼虫が到着後、
今までずっとそのままの容器で管理していたのですが今月に入り次々と2令に脱皮。
19日(水)の交換日、カップを開けてみると最後の初令が脱皮後数日経った状態で
全ての幼虫が2令になっていました。
頭幅を測ってみると、7mm以上の個体群と6mm強の個体群に二極化。
この2通りに分かれたので、これを雌雄を判別する材料としました。
丁度♂3頭・♀3頭に分かれたので、悪くない感じです。
(個人的な希望は♂4:♀2でしたが…)
さて次のエサはマットとする事は記事の冒頭で書いていますが、
今回はエサ交換でマットにするか菌床にするか結構悩みました。
作今のBE-KUWAギネス号で掲載される弩級のケイスケ♂ギネスはいずれも
菌床飼育で、菌床の適温を保って飼育されています(おそらく全てオオヒラタケ)。
一方、入手元の話では菌床とマットでの飼育でどちらが有用か結論が出ており
その結果を踏まえて今回マットを選んだわけです。
現在の数少ない頭数で菌床を使うのは、暴れて縮む危険もはらんでいる以上
博打とも言えますし、この少数で次世代の親個体として使用する以上マットと菌床の比較は気が早過ぎるだろうと云う事で、
マットであれば低温飼育も可能です。
マットには多少手心を加え、
♂2頭を1400ccクリアボトルへ、♂1頭♀3頭を1100ccクリアボトルへ交換後
別温室にて管理する事に。
今年初入手は [〆ギラファノコギリ (原名亜種)]
さて、今日は諸々の事情を考慮し画像を載せておりません。
さる今週14日、
今年初仕入れの虫が到着いたしました。
この種類は、今年からの我が家のメイン種を非常に分かりやすく表した虫とも言え、
前々から「本当に」飼いたい種類として入手の機会をうかがっていたものです。
ギラファノコギリは現在9亜種おり、その全てが過去に国内に生体で持ち込まれ
飼育されておりますが、
近年輸入業者の数が極端に減って野外個体が採集される数や産地の種類が限定されるようになり、さらに流通の中継ぎをする販売ショップも激減したことで、
かつて多様な産地から入荷があった本種ギラファも末端の飼育者は一部の大量入荷産地を除きほとんど拝む事が出来なくなりました。
(これは生き虫業界全体に言える事ですね)
・ギラファ(原名亜種)
・ボロブドゥール
・ダイスケ
・ケイスケ
・ニシカワ
・ニシヤマ
・ニルギリエンシス
・マキタ
・ティモーレンシス の9亜種の内、毎年手に入るのは
・ボロブドゥール
・ケイスケ
インドネシアで安定して採集されていて採り子もきちんといる島の産地なので
取り扱う業者が毎年仕入れている。
ジャワ島からの大量入荷があるボロブドゥールは早ければ1月頃から輸入され、
最大亜種ケイスケは近年ロンボク島とフローレス島の2島から大量に安定して輸入され
まず2~3月になると先にロンボク島産が持ち込まれ、
続いて3~4月になるとフローレス島産が入荷するようになる。
入荷シーズン終了は晩夏の頃になり、インドネシア系の亜種は大体時期は一緒(?)
このたった2種類のみ!……
比べてこの他の亜種はいきなり野外個体の入荷が不安定になります。
次いで、多く国内流通しているのは
・ニシヤマ
スラウェシ島や周りの島嶼が生息地だが、
同じインドネシア産でもまとまった数が採れない。
腹部が赤くなり大腮の形や小型な点で新亜種に分類されてもおかしくない南スラウェシ半島沖のSelayar島や、
メタリフェルホソアカが冬季によく入荷する事でお馴染みのバンガイ諸島のペレン島をはじめ
スラウェシ本島以外からは滅多な事で生体が国内に出回る事が無い。
ペレン島に関してはギラファの発生時期がメタリフェルと重ならないから入荷しないというより、採り方がギラファとメタリフェルでは違うから入荷が稀なのだと考えれば納得できそうである。同じノコギリであるファブリースの入荷がほぼ無いのもその理由であれば、なんだか辻褄が合うような気がするし。
昔は、ミナハサ半島や南スラウェシ半島などスラウェシ島の各地で採集され流通していたのを見たが今では、島内の虫が集められるパル周辺のラベルの物がほとんどである。
・ティモーレンシス
現地では沢山採れるが、同島から仕入れる虫の種類が少ないのが問題だからか
(つまりインドネシア産クワガタで一定の需要があるヒラタが生息していないから?)、
輸入するかは業者の気まぐれ状態なのか、安定した入荷が無い。
島自体はインドネシアと東ティモールで領土が分かれていて後者の地域は治安の問題で虫の採集云々どころではないと思うが、一方前者は空港などの問題も無く(多分…)入荷自体問題ないと思う。
以前ネットで、東ティモール産として表記されていた物が生き虫として紹介されていたのだが、本当に東側からの個体なのかどうか個人的には疑問である…
・マキタ
毎年入荷があるが、入荷数が毎年1桁~ギリ2桁ちょい程度のペアのみで
入荷シーズンを狙って準備をしておかないと入手出来ないレベル。
シーズンは9月から始まり、フィリピン産亜種はどこも大体時期はこのくらいのよう。
このくらいでしょうか。
あとはもう、奇跡的に入荷するのを気を長くして待たないと
国内に持ち込まれる事が無いでしょう↓↓
・ギラファ(原名亜種)
大陸便を輸入する業者でも運が良くないと数も集まらない。
特に大陸便を扱う業者はオオクワ系のドルクスを中心に集めて扱う傾向が多いので、雑クワガタ?とでも言うべきギラファはあまりお金にならないのでドルクスのおまけ程度で入荷するような形で輸入される。
インド・ミャンマー・タイ・マレーシア・カンボジア・ベトナムあたりの国の物はたまに流通しているが
この内タイは、大陸各国の内で特に昆虫の入荷が多いにもかかわらず、ギラファは他の種類のクワガタと違って採集や持ち出しが厳しく、今ではまず野外品の入荷は見られない。
また、昔から人気昆虫が集中し輸入も盛んなマレー半島産も、個体数が少ない所為か滅多に採集されない。
・ダイスケ
飼育個体がよく出回るネグロス島では環境悪化で現在入荷なし?
インターメディアツヤの入荷個体数も減少しているようなので、元々個体数も少ないギラファなら尚更である。
近年話題のパナイ島産は、出どころは一つしかない。天然個体を直接そこへ予約するしかない。
シブヤン島からはヒラタがたまに入荷しているが、残念ながらギラファのギの字も影も形も無い。
・ニシカワ
場所が場所なだけに、野外個体の入手の機会はまず無いと思う。
わざわざ狙ってこの島に採集しに行くような国内業者でなければこの島からクワガタを生体でもたらすことは無いのだろう…
飼育品もまず一般に出回らないので、コネでも無ければ標本すら入手出来ないだろう。
・ニルギリエンシス
インドと云う昆虫持ち出しに厳しい国柄は勿論、現地での採集方法の効率の悪さ?と、採集時密林での野生肉食動物との接触の危険性が
本亜種流通の妨げになっているようで
野外品生体が輸入される事は現在ではほぼ絶望的か。
この内入手した今回の原名亜種は、タイ産で
飼育品で尚且つ初令幼虫なのですが、幼虫で入手しただけに成虫になるまで一抹の不安も無きにしも非ずではありますが…
因みに、原名亜種は分布が広く
バングラデシュ・インド・ネパール・ブータン・ミャンマー・タイ・中国・ラオス・ベトナム・カンボジア・マレーシアが原名亜種として分類されていますが、
広い地理に及んでいるだけに、各地の個体を書籍やネットで見ていると
それぞれの地域ごとに顔が違って見えます。
特に印象が変わるのがミャンマーの西と東。
ヒマラヤ山脈~パトカイ山脈(ネパール・ブータン・インドシッキム州/ウェストベンガル州/アルナーチャルプラディッシュ州/アッサム州/メガラヤ州/ナガランド州/マニプール州/ミゾラム州等)、
ミャンマー東部~南東部~タイ北部~タイ中西部~ラオス北部、
ベトナム南部~カンボジア、マレーシア…
♂の外見だけでみていくと、
2パターン・3パターン…とグループ分け出来そうです。
その中で、個人的に一番野暮ったい外見のタイ北部~ミャンマー南東部産の入手する機会をうかがっていたのですが、この付近の産地の野外品個体は現在特に入手が難しく、
タイでは保護種になっているだけあって日本に持ち込まれる事も滅多になくなりました。
去年も本当に僅かながら専門店に入荷したようですが、スタートダッシュが出遅れて気付いた時には買い遅れ。
と云う訳でこんな感じで?幼虫を飼育する機会を得て今に至ります。
これで現在我が家にはギラファ3亜種、
・ニルギリエンシス
・マキタ
・原名亜種
が居る事になります。
原名亜種はあと1~2産地くらい入手したいな…
今後全ての亜種を揃える!なんてつもりは毛頭ありません
(特にケイスケとボロブドゥールは飼育意欲が湧かないので)が、
現在のところ過去に絶やしたティモーレンシスをはじめ
是非とも飼育したい亜種がいるので今年中にまたギラファの種類が増えるでしょう。
そうなれば、亜種間の違いも色々な面で少しは分かるかも知れません。
今回の入手元では、これまで100mm程までしか最大で出ていないとのことなので、
公に知られている最大サイズ110mmにうちの飼育でどれだけ近づけるか挑戦になります。
まずは最低でも100mmを目指します。
新しく入荷した在庫 1種類
ブログで紹介した在庫 77種類
全ての在庫 10種類
さる今週14日、
今年初仕入れの虫が到着いたしました。
この種類は、今年からの我が家のメイン種を非常に分かりやすく表した虫とも言え、
前々から「本当に」飼いたい種類として入手の機会をうかがっていたものです。
ギラファノコギリ(原名亜種) タイ チェンマイ県 ドイインタノン
ギラファノコギリは現在9亜種おり、その全てが過去に国内に生体で持ち込まれ
飼育されておりますが、
近年輸入業者の数が極端に減って野外個体が採集される数や産地の種類が限定されるようになり、さらに流通の中継ぎをする販売ショップも激減したことで、
かつて多様な産地から入荷があった本種ギラファも末端の飼育者は一部の大量入荷産地を除きほとんど拝む事が出来なくなりました。
(これは生き虫業界全体に言える事ですね)
・ギラファ(原名亜種)
・ボロブドゥール
・ダイスケ
・ケイスケ
・ニシカワ
・ニシヤマ
・ニルギリエンシス
・マキタ
・ティモーレンシス の9亜種の内、毎年手に入るのは
・ボロブドゥール
・ケイスケ
インドネシアで安定して採集されていて採り子もきちんといる島の産地なので
取り扱う業者が毎年仕入れている。
ジャワ島からの大量入荷があるボロブドゥールは早ければ1月頃から輸入され、
最大亜種ケイスケは近年ロンボク島とフローレス島の2島から大量に安定して輸入され
まず2~3月になると先にロンボク島産が持ち込まれ、
続いて3~4月になるとフローレス島産が入荷するようになる。
入荷シーズン終了は晩夏の頃になり、インドネシア系の亜種は大体時期は一緒(?)
このたった2種類のみ!……
比べてこの他の亜種はいきなり野外個体の入荷が不安定になります。
次いで、多く国内流通しているのは
・ニシヤマ
スラウェシ島や周りの島嶼が生息地だが、
同じインドネシア産でもまとまった数が採れない。
腹部が赤くなり大腮の形や小型な点で新亜種に分類されてもおかしくない南スラウェシ半島沖のSelayar島や、
メタリフェルホソアカが冬季によく入荷する事でお馴染みのバンガイ諸島のペレン島をはじめ
スラウェシ本島以外からは滅多な事で生体が国内に出回る事が無い。
ペレン島に関してはギラファの発生時期がメタリフェルと重ならないから入荷しないというより、採り方がギラファとメタリフェルでは違うから入荷が稀なのだと考えれば納得できそうである。同じノコギリであるファブリースの入荷がほぼ無いのもその理由であれば、なんだか辻褄が合うような気がするし。
昔は、ミナハサ半島や南スラウェシ半島などスラウェシ島の各地で採集され流通していたのを見たが今では、島内の虫が集められるパル周辺のラベルの物がほとんどである。
・ティモーレンシス
現地では沢山採れるが、同島から仕入れる虫の種類が少ないのが問題だからか
(つまりインドネシア産クワガタで一定の需要があるヒラタが生息していないから?)、
輸入するかは業者の気まぐれ状態なのか、安定した入荷が無い。
島自体はインドネシアと東ティモールで領土が分かれていて後者の地域は治安の問題で虫の採集云々どころではないと思うが、一方前者は空港などの問題も無く(多分…)入荷自体問題ないと思う。
以前ネットで、東ティモール産として表記されていた物が生き虫として紹介されていたのだが、本当に東側からの個体なのかどうか個人的には疑問である…
・マキタ
毎年入荷があるが、入荷数が毎年1桁~ギリ2桁ちょい程度のペアのみで
入荷シーズンを狙って準備をしておかないと入手出来ないレベル。
シーズンは9月から始まり、フィリピン産亜種はどこも大体時期はこのくらいのよう。
このくらいでしょうか。
あとはもう、奇跡的に入荷するのを気を長くして待たないと
国内に持ち込まれる事が無いでしょう↓↓
・ギラファ(原名亜種)
大陸便を輸入する業者でも運が良くないと数も集まらない。
特に大陸便を扱う業者はオオクワ系のドルクスを中心に集めて扱う傾向が多いので、雑クワガタ?とでも言うべきギラファはあまりお金にならないのでドルクスのおまけ程度で入荷するような形で輸入される。
インド・ミャンマー・タイ・マレーシア・カンボジア・ベトナムあたりの国の物はたまに流通しているが
この内タイは、大陸各国の内で特に昆虫の入荷が多いにもかかわらず、ギラファは他の種類のクワガタと違って採集や持ち出しが厳しく、今ではまず野外品の入荷は見られない。
また、昔から人気昆虫が集中し輸入も盛んなマレー半島産も、個体数が少ない所為か滅多に採集されない。
・ダイスケ
飼育個体がよく出回るネグロス島では環境悪化で現在入荷なし?
インターメディアツヤの入荷個体数も減少しているようなので、元々個体数も少ないギラファなら尚更である。
近年話題のパナイ島産は、出どころは一つしかない。天然個体を直接そこへ予約するしかない。
シブヤン島からはヒラタがたまに入荷しているが、残念ながらギラファのギの字も影も形も無い。
・ニシカワ
場所が場所なだけに、野外個体の入手の機会はまず無いと思う。
わざわざ狙ってこの島に採集しに行くような国内業者でなければこの島からクワガタを生体でもたらすことは無いのだろう…
飼育品もまず一般に出回らないので、コネでも無ければ標本すら入手出来ないだろう。
・ニルギリエンシス
インドと云う昆虫持ち出しに厳しい国柄は勿論、現地での採集方法の効率の悪さ?と、採集時密林での野生肉食動物との接触の危険性が
本亜種流通の妨げになっているようで
野外品生体が輸入される事は現在ではほぼ絶望的か。
この内入手した今回の原名亜種は、タイ産で
飼育品で尚且つ初令幼虫なのですが、幼虫で入手しただけに成虫になるまで一抹の不安も無きにしも非ずではありますが…
因みに、原名亜種は分布が広く
バングラデシュ・インド・ネパール・ブータン・ミャンマー・タイ・中国・ラオス・ベトナム・カンボジア・マレーシアが原名亜種として分類されていますが、
広い地理に及んでいるだけに、各地の個体を書籍やネットで見ていると
それぞれの地域ごとに顔が違って見えます。
特に印象が変わるのがミャンマーの西と東。
ヒマラヤ山脈~パトカイ山脈(ネパール・ブータン・インドシッキム州/ウェストベンガル州/アルナーチャルプラディッシュ州/アッサム州/メガラヤ州/ナガランド州/マニプール州/ミゾラム州等)、
ミャンマー東部~南東部~タイ北部~タイ中西部~ラオス北部、
ベトナム南部~カンボジア、マレーシア…
♂の外見だけでみていくと、
2パターン・3パターン…とグループ分け出来そうです。
その中で、個人的に一番野暮ったい外見のタイ北部~ミャンマー南東部産の入手する機会をうかがっていたのですが、この付近の産地の野外品個体は現在特に入手が難しく、
タイでは保護種になっているだけあって日本に持ち込まれる事も滅多になくなりました。
去年も本当に僅かながら専門店に入荷したようですが、スタートダッシュが出遅れて気付いた時には買い遅れ。
と云う訳でこんな感じで?幼虫を飼育する機会を得て今に至ります。
これで現在我が家にはギラファ3亜種、
・ニルギリエンシス
・マキタ
・原名亜種
が居る事になります。
原名亜種はあと1~2産地くらい入手したいな…
今後全ての亜種を揃える!なんてつもりは毛頭ありません
(特にケイスケとボロブドゥールは飼育意欲が湧かないので)が、
現在のところ過去に絶やしたティモーレンシスをはじめ
是非とも飼育したい亜種がいるので今年中にまたギラファの種類が増えるでしょう。
そうなれば、亜種間の違いも色々な面で少しは分かるかも知れません。
今回の入手元では、これまで100mm程までしか最大で出ていないとのことなので、
公に知られている最大サイズ110mmにうちの飼育でどれだけ近づけるか挑戦になります。
まずは最低でも100mmを目指します。
新しく入荷した在庫 1種類
ブログで紹介した在庫 77種類
全ての在庫 10種類